JPH0618133Y2 - 管端防食継手 - Google Patents

管端防食継手

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JPH0618133Y2
JPH0618133Y2 JP1987029667U JP2966787U JPH0618133Y2 JP H0618133 Y2 JPH0618133 Y2 JP H0618133Y2 JP 1987029667 U JP1987029667 U JP 1987029667U JP 2966787 U JP2966787 U JP 2966787U JP H0618133 Y2 JPH0618133 Y2 JP H0618133Y2
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JP
Japan
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pipe
joint
coating layer
resin coating
screw
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JP1987029667U
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Inventor
正親 井上
正和 菊井
秀雄 平林
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日本鋼管継手株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、管体の端部を防食した状態で管体同士を接
続するときに使用される管端防食継手に関する。
〔従来の技術〕
従来の管端防食継手に管体100を接続した状態を第2
図に示してある。この継手は管体同士をL字形に接続す
るための所謂エルボであって、L字形の継手本体1を有
し、その一端側と他端側とは同一構成になっている。従
って、以下では一端側のみを説明するにとどめ、他端側
の各部には一端側の各部と同一符号を付して説明を省略
する。
継手本体1の端部にはテーパ内ねじ2が設けられてお
り、この内ねじ2の刻設個所を除く継手本体1の内面に
樹脂被覆層3が射出成形されており、この樹脂被覆層3
から上記内ねじ2と同心状にスリーブ部4が延設されて
いる。
この継手に管体を接続したときは、上記内ねじ2にねじ
込まれた管体100がスリーブ部4と内ねじ2との間の
空間Sに挿入されてその管体100の端部がスリーブ部
4に外嵌合される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の継手の内ねじ2にねじ込まれる管体100の端部
にはテーパ外ねじ110が刻設されているが、その外ね
じ110のねじ径は一定ではなく、そのねじ径が小さす
ぎる場合や大きすぎる場合もある。ねじ径が小さすぎる
と、管体100の端部のねじ込み幅が正規の寸法よりも
大きくなり、管体の端面(以下、管端という。)120
が樹脂被覆層3の端面5に強く押圧して食い込み、樹脂
被覆層3を変形させることがある。逆に、テーパ外ねじ
110のねじ径が大きすぎると、管体の端部のねじ込み
幅が正規の寸法よりも小さくなり、管端を正常な位置ま
でねじ込むことができなくなる。このように樹脂被覆層
3が変形したり管端を正常な位置までねじ込むことがで
きない場合には十分な水密性が確保されなくなり、管端
防食機能が損なわれるという問題があった。
また、継手に接続される管体100の内径寸法は各管体
について正確に同一ではなく、一定範囲内の寸法差を有
しているのが普通である。特に、内面が合成樹脂で被覆
されたような内面被覆鋼管においては、その被覆層の厚
み寸法に比較的大きなばらつきのあることが多く、その
ことが上述したような管体100側のテーパ外ねじ11
0のねじ径にばらつきがあることと相まって、なかなか
管端防食を実効のあるものにできなかった。
さらに、従来の継手を製造する場合、継手本体1の内面
に接着剤を塗布した後に樹脂被覆層3を射出成形するこ
とにより樹脂被覆層3を継手本体1の内面に接合し、そ
の接着剤によって継手本体1に対する樹脂被覆層の接合
強度を確保し、樹脂被覆層3の射出成形後の収縮に伴う
剥離を防止していた。また、従来は継手本体1のコーナ
内側部分に凹所6を形成することによりテーパ内ねじ2
の不完全ねじ部を欠除させ、その欠除により生じた凹所
6に樹脂を充満させることにより上記の接合強度を向上
させていた。
しかし、継手本体1の内面に接着剤を塗布する作業は煩
わしく、また、凹所6を形成してその凹所6を樹脂で埋
めるようにすると、その凹所6に樹脂を充満させるのに
要する時間が余分に必要になって樹脂被覆層3を射出成
形する際のサイクルタイムが長くなる。そのため、従来
はこれらの事項が相乗して製造コストの高騰を招くとい
う問題があった。
この考案は、継手本体に設けられるテーパ内ねじの終端
部である不完全ねじ部を利用して樹脂被覆層と継手本体
との接合強度を確保すると共に、スリーブ部に管体の内
径寸法差を吸収する機能を具備させ、しかも管端にシー
ル剤を密着させることによって、管体のテーパ外ねじの
ねじ径や内径寸法にばらつきがあっても確実な管端防食
機能を発揮し、しかも製造コストが安くつく管端防食継
手を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的を達成するために講じられた手段は、内面が
樹脂被覆された継手本体の端部にテーパ内ねじが設けら
れ、その樹脂被覆層から上記内ねじと同心状に延設され
たスリーブ部に上記内ねじにねじ込まれる管体の端部が
外嵌合される管端防食継手において、上記樹脂被覆層と
スリーブ部が射出成形にて一体形成されていると共に、
上記樹脂被覆層の一部が上記内ねじの終端部である不完
全ねじ部に噛み合わされ、かつ、上記スリーブ部の外周
に、上記内ねじにねじ込まれてきた管体の端部内面が密
着摺動して管体のねじ込み方向に横倒弾性変形される断
面形状がリップ形をなす突条がリング状に一体に設けら
れ、この突条の位置よりも管体のねじ込み方向側におけ
るスリーブ部と上記内ねじとの間の空間に、この空間に
挿入されてきた上記管体の端面に密着するシール剤が介
在可能になっていることである。
〔作用〕
このような管端防食継手によると、管端が正常な位置へ
ねじ込まれているときは勿論、正常な位置を通り越して
ねじ込まれた場合であっても、また、正常な位置の手前
までしかねじ込まれていない場合であっても、管体の端
部内面にはスリーブ部に一体に設けられた突条が密着し
て必要な水密性が確保され、しかもスリーブ部と上記内
ねじとの間の空間にシール剤を介在させておくことによ
り、そのシール剤に管端が密着していっそう確実な管端
防食が図られる。その上、上記突条は断面形状がリップ
形であるために、管体の内径寸法に多少のばらつきがあ
ってもそれを無理なく吸収して管体の端部内面に密着す
るので、スリーブ部に対する管体の外嵌合が無理なく行
われる。
また、射出成形後に樹脂被覆層が収縮しようとしても、
樹脂被覆層の一部と継手本体のテーパ内ねじの終端部と
の噛み合いによってその収縮ひいては継手本体からの樹
脂被覆層の剥離が抑制されるという作用が発揮される。
そして、樹脂被覆層の一部はテーパ内ねじの終端部であ
る不完全ねじ部に噛み合わされているから、上記の作用
が発揮されるにもかかわらず、テーパ内ねじの有効ねじ
部が上記の噛合いのために使われずに済み、有効ねじ部
の長さが短くなってしまうといった不都合を生じない。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例による管端防食継手の一例で
あるエルボを示す。同図の継手において第2図のものと
異なる点は、樹脂被覆層3の一部3aが継手本体1のテ
ーパ内ねじ2の終端部2aである不完全ねじ部に噛み合
わされていること、樹脂被覆層3と継手本体1の内面と
の間に接着剤が介在されていないこと、継手本体1のコ
ーナ内側部分に凹所(第2図参照)が形成されていない
こと、スリーブ部4の外周に突条7がリング条に一体に
設けられていることである。上記突条7は管体100の
端部がスリーブ部4に外嵌合されたときに管体の端部内
面に密着するものであり、その断面形状はリップ形であ
る。突条7がリップ形の断面形状であると、継手本体1
のテーパ内ねじ2にねじ込まれてきた管体100の端部
内面がその突条7に密着摺動することにより、突条7が
管体100のねじ込み方向Xに横倒弾性変形される。突
条7は一つだけ設けても二つ以上の複数設けてもよい。
スリーブ部4と継手本体1のテーパ内ねじ2との間の空
間Sにはこの空間Sに挿入されてきた上記管体100の
端面(管端)120に密着するシール剤10が介在可能
になっている。
継手に管体100を接続した状態では、管体100の端
部に刻設されたテーパ外ねじ110が継手本体1のテー
パ内ねじ2にねじ込まれており、かつ、管体100の端
部はスリーブ部4に外嵌合されている。また、突条7は
管体100の端部内面に密着して管体100のねじ込み
方向Xに横倒弾性変形した状態になる。突起7は管体1
00の端部のねじ込み幅の大小に関係なく管体100の
端部内面に密着するため、上記の状態は管体100の内
径寸法やテーパ外ねじ110のねじ径に一定範囲内のば
らつきがあっても常に保たれる。そして、スリーブ部4
と継手本体1のテーパ内ねじ2との間の空間Sにあらか
じめシリコンゴム等のシリコン系樹脂よりなるシール剤
10を介在させておくと、テーパ内ねじ2にねじ込んだ
内面被覆鋼管等の管体100の管端120がシール剤1
0に密着する。このため、突条7が管体100の端部内
面に密着することと、管端120がシール剤10に密着
することとによって、管路を流れる水や温水が突条7と
管体の端部内面との接触個所を通過しにくく、たとえ通
過したとしても水が管端120に付着して管端を腐食さ
せるとことはない。第1図において仮想線100′は管
端120が突起7を通り過ぎた直後の状態を示してい
る。
この実施例において、射出成形された樹脂被覆層3はそ
の一部3aが継手本体1のテーパ内ねじ2の終端部2a
に噛み合っているから、樹脂被覆層3が継手本体1の内
面に接着剤で接合されていなくてもその噛合いによって
継手本体1に対する樹脂被覆層3の必要な接合強度が確
保され、射出成形後の樹脂被覆層3の収縮や継手本体1
からの樹脂被覆層3の剥離が抑制されるという作用が発
揮される。その上、継手本体1のコーナ内側部分に凹所
(第2図参照)が形成されていないため、樹脂被覆層3
を射出成形する際のサイクルタイムがそれだけ短くな
る。そして、樹脂被覆層3の一部3aが噛み合っている
テーパ内ねじ2の終端部2aは不完全ねじ部であるか
ら、上記の作用が発揮されるにもかかわらず、テーパ内
ねじ2の有効ねじ部が上記の噛合いのために使われずに
済み、有効ねじ部2の長さが短くなってしまうといった
不都合を生じない。
この考案は上述したエルボに限らず、他の種類の継手、
例えばソケットやチーについても同様に適用できる。ま
た、この考案の管端防食継手は、給湯用配管システムの
みならず、水用配管システムにも用いることが可能であ
る。
〔考案の効果〕
本考案の管端防食継手は、継手本体のテーパ内ねじと同
心状に延設されたスリーブ部に管体の端部内面に密着す
る突条が設けられているので、管体のテーパ外ねじのね
じ径のばらつきにより管体のねじ込み幅に多少の過不足
が生じても上記突条が管体の端部内面に確実に密着す
る。そして、上記突条の断面形状がリップ形であるため
にその突条が管体の内径の寸法差を吸収する機能を発揮
し、管体の内径寸法にばらつきがあっても突条と管端の
端部内面との密着状態が保たれ、また、スリーブ部と継
手本体のテーパ内ねじとの間の空間にあらかじめシリコ
ンゴム等のシリコン系樹脂よりなるシール剤を介在させ
ておくと、テーパ内ねじにねじ込んだ管体の管端がシー
ル剤に密着する。このため、突条が管体の端部内面に密
着することと、管端がシール剤に密着することとによっ
て、管路を流れる水や温水が突条と管体の端部内面との
接触個所を通過しにくく、たとえ通過したとしても水が
管端に付着して管端を腐食させることがなくなり、確実
な管端防食がなされる。
さらに、本考案においては、継手本体におけるテーパ内
ねじの終端部である不完全ねじ部に射出成形された樹脂
被覆層の一部を噛み合わせて継手本体に対する樹脂被覆
層の接合強度を高めてある。このようにテーパ内ねじの
不完全ねじ部を利用して継手本体に対する樹脂被覆層の
接合強度を高めるようにすると、テーパ内ねじの有効ね
じ部の長さが短くなってしまうといった不都合を生じず
に、接着剤を用いなくても射出成形後の樹脂被覆層の収
縮や剥離が抑制されるのみならず、継手本体のコーナ内
側部分に凹所を形成しなくて済むようになって樹脂被覆
層を射出成形する際のサイクルタイムをそれだけ短くで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例による管端防食継手の使用状
態を示す断面図、第2図は従来の継手の断面図である。 1…継手本体、2…テーパ内ねじ、2a…テーパ内ねじ
の終端部(不完全ねじ部)、3…樹脂被覆層、3a…樹
脂被覆層の一部、4…スリーブ部、7…突条、10…シ
ール剤、100…管体、S…スリーブ部と上記内ねじと
の間の空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平林 秀雄 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−161773(JP,U) 実開 昭62−886(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面が樹脂被覆された継手本体の端部にテ
    ーパ内ねじが設けられ、その樹脂被覆層から上記内ねじ
    と同心状に延設されたスリーブ部に上記内ねじにねじ込
    まれる管体の端部が外嵌合される管端防食継手におい
    て、 上記樹脂被覆層とスリーブ部が射出成形にて一体形成さ
    れていると共に、上記樹脂被覆層の一部が上記内ねじの
    終端部である不完全ねじ部に噛み合わされ、かつ、上記
    スリーブ部の外周に、上記内ねじにねじ込まれてきた管
    体の端部内面が密着摺動して管体のねじ込み方向に横倒
    弾性変形される断面形状がリップ形をなす突条がリング
    状に一体に設けられ、この突条の位置よりも管体のねじ
    込み方向側におけるスリーブ部と上記内ねじとの間の空
    間に、この空間に挿入されてきた上記管体の端面に密着
    するシール剤が介在可能になっていることを特徴とする
    管端防食継手。
JP1987029667U 1987-02-27 1987-02-27 管端防食継手 Expired - Lifetime JPH0618133Y2 (ja)

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JPS63137194U JPS63137194U (ja) 1988-09-09
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2524168Y2 (ja) * 1990-11-08 1997-01-29 三菱樹脂株式会社 防蝕管継手

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JPS63137194U (ja) 1988-09-09

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