JPH06174085A - 自動変速機の油圧式パーキング装置 - Google Patents

自動変速機の油圧式パーキング装置

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JPH06174085A
JPH06174085A JP34987492A JP34987492A JPH06174085A JP H06174085 A JPH06174085 A JP H06174085A JP 34987492 A JP34987492 A JP 34987492A JP 34987492 A JP34987492 A JP 34987492A JP H06174085 A JPH06174085 A JP H06174085A
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range
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Toshiharu Furukawa
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    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission
    • F16H63/3483Parking lock mechanisms or brakes in the transmission with hydraulic actuating means

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的に制御するパーキング装置のフェイル
・セーフを確立する。 【構成】 電気的信号に基づいて動作して切換バルブ機
構42を制御するパーキング信号圧を出力するパーキン
グ用ソレノイドバルブ12が設けられるとともに、その
パーキング用ソレノイドバルブ12から切換バルブ機構
12に至る油路と並列な他の油路に、スイッチ操作に基
づく電気的信号によって動作して車両を停止状態に維持
するレンジを含む複数のレンジを選択するレンジ切換弁
3が介在され、そのレンジ切換弁3に切換バルブ機構4
2を制御するパーキング信号圧を出力する非常用パーキ
ング位置(P)が設定され、さらに切換バルブ機構42
が、前記いずれのパーキング信号圧によっても動作して
前記パーキングロック機構42をパーキング状態にする
よう油圧アクチュエータ59を制御する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の自動変速機に
おけるパーキング装置に関し、特にパーキングロック機
構による車両のロックおよびアンロックを油圧によって
行う形式のパーキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、パ
ーキング、リバース、ニュートラル、ドライブ等のレン
ジをマニュアルシフトバルブを操作することにより選択
し、また前進走行時の変速段は、車速やスロットル開度
などの走行状態に基づいて自動的に設定される。マニュ
アルシフトバルブによって選択されるレンジのうち、パ
ーキングレンジとニュートラルレンジとでは、出力軸に
動力を伝達しないようにクラッチやブレーキなどの摩擦
係合装置が解放させられるが、特にパーキングレンジで
は、出力軸の回転を機械的な手段で止めて車両をロック
するようになっている。そのためのパーキング装置は、
例えば出力軸と一体のリングギヤなどの回転部材の外周
に、パーキングロックポールを噛合わせて出力軸の回転
を止めるようになっている。
【0003】このパーキングロック機構は、従来一般に
は、マニュアルシフトレバーを操作してマニュアルバル
ブをパーキングレンジ位置に設定することに伴い、マニ
ュアルシフトレバーに連結したワイヤーあるいはリンク
機構を介して動作させるように構成されているが、これ
に替えて特開平4−63750号公報に記載された発明
では、油圧アクチュエータによってパーキングロック機
構を動作させるように構成している。すなわちこの従来
の装置は、パーキングロックポールを動作させるための
油圧アクチュエータを備えており、レンジ切換スイッチ
によってソレノイドを動作させ、これにより油圧アクチ
ュエータがパーキングロックポールをロック位置とアン
ロック位置とに駆動するようになっている。またこの従
来の装置は、電気的な手段が介在していることにより、
パーキング状態を指示する信号もしくはパーキング状態
を検出した信号の一方のみが継続して出力されていた場
合に警報を出力する手段を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、レンジ切換バルブをバルブ駆動手段によって動作さ
せるが、パーキングレンジを選択した場合には、前述し
た油圧アクチュエータによってパーキングロック機構を
動作させるから、バルブ駆動手段を小型のものとするこ
とができる。しかしながらこのパーキングロック機構の
制御装置に電気的な手段が用いられており、またその制
御系統は油圧系統を含めて一系統であるから、例えば断
線などの電気的な異常が発生した場合には、パーキング
ロック機構により車両をロックし、あるいはロックを解
除することができなくなる。上記従来の装置では、この
ようなフェイルが生じた場合に警報を出力する警報手段
を設けているが、これは単に警報を出力するにとどま
り、上述したフェイルが生じた場合には、パーキングロ
ック機構を制御することが不可能になってしまう。
【0005】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、パーキングロック機構を制御するために通常
使用する制御系統に異常が生じてもパーキングロック機
構を動作させることのできる自動変速機の油圧式パーキ
ング装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、出力軸の回転を機械的に止めるパー
キングロック機構を油圧アクチュエータによって動作さ
せ、かつその油圧アクチュエータに対する油圧の供給状
態を切換バルブ機構によって切換える自動変速機の油圧
式パーキング装置において、電気的信号に基づいて動作
して前記切換バルブ機構を制御するパーキング信号圧を
出力するパーキング用バルブが設けられるとともに、そ
のパーキング用バルブから前記切換バルブ機構に至る油
路と並列な他の油路に、スイッチ操作に基づく電気的信
号によって動作し、車両を停止状態に維持するレンジを
含む複数のレンジを選択するレンジ選択バルブが介在さ
れ、そのレンジ選択バルブに前記切換バルブ機構を制御
するパーキング信号圧を出力する非常用パーキング位置
が設定され、さらに前記切換バルブ機構が、前記いずれ
のパーキング信号圧によっても動作して前記パーキング
ロック機構をパーキング状態にするよう前記油圧アクチ
ュエータを制御する構成であることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】この発明で対象とする自動変速機では、スイッ
チ操作することによりレンジ選択バルブが動作して所定
のレンジが選択され、車両を停止状態に維持するレン
ジ、例えばニュートラルレンジもしくはパーキングレン
ジが選択されると、出力軸への動力の伝達が遮断され
る。また同時にパーキング用バルブに電気信号が送られ
てこれがパーキング信号圧を出力し、その結果、切換バ
ルブ機構から油圧アクチュエータに油圧が送られ、パー
キングロック機構が出力軸の回転を止める状態に動作す
る。また走行のためのレンジを選択すれば、上記の場合
とは反対に動作してパーキングロック機構による出力軸
のロックが解除される。
【0008】一方、前記パーキング用バルブがフェイル
し、もしくはパーキング用バルブを介したパーキング信
号圧の給排を行えない場合には、レンジ選択バルブを非
常用パーキング位置に動作させることにより、このレン
ジ選択バルブから切換バルブ機構にパーキング信号圧が
出力され、その結果、前記油圧アクチュエータによって
パーキングロック機構が動作させられ、出力軸がロック
される。またレンジ選択バルブを非常用パーキング位置
以外の位置に切換えれば、パーキング信号圧が出力され
ないので、パーキングロック機構による出力軸のロック
が解除される。
【0009】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例を示すブロック図で
あって、ここに示す例は、レンジの選択をスイッチ操作
によって行ういわゆるシフトバイワイヤー自動変速機1
にこの発明を適用した例である。すなわちレンジを選択
するシフト機構2は、レンジ切換弁3およびこれを駆動
するモータ4を含んでおり、そのモータ4を制御する電
子制御装置5が設けられている。この電子制御装置5
は、中央演算処理装置(CPU)と記憶装置(ROM、
RAM)と入出力インターフェースとを主体とするもの
であって、これに接続されたレンジ選択スイッチ6を操
作することにより入力される信号に応じて前記モータ4
を駆動し、レンジ選択スイッチ6で選択されたレンジを
設定するようになっている。またインストルメントパネ
ル7には、レンジ選択スイッチ6で選択したレンジを表
示するインジケータ8が設けられている。
【0010】なお、モータ4をフィードバック制御する
ために、レンジ切換弁3の移動量を示す検出信号がA/
Dコンバータ9を介して電子制御装置5に入力されてい
る。またレンジ切換弁3の設定位置(レンジ位置)を検
出するセンサー10が、電子制御装置5に接続されてい
る。
【0011】また前記自動変速機1には、油圧によって
駆動されるパーキングロック機構11が設けられてお
り、これを制御するパーキング用ソレノイドバルブ12
が電子制御装置5に接続されるとともに、パーキングロ
ック機構11がロック状態にあることを検出するロック
センサー13が電子制御装置5に接続されている。そし
て電子制御装置5は、レンジ選択スイッチ6によるパー
キングレンジの選択信号とロックセンサー13の出力信
号との一致・不一致によってフェイルを判定し、フェイ
ルが判定された場合には、駆動回路14に信号を出力し
て警報手段15を動作させるようになっている。
【0012】図2はシフト機構2およびパーキングロッ
ク機構11を示す略解斜視図であって、モータ4の出力
軸に取付けたウォーム16がウォームホイール17に噛
合するとともに、ウォームホイール17の中心部に連結
した回転軸18には、ほぼ扇形をなすディテントプレー
ト19が取付けられている。そのディテントプレート1
9の回転中心から外れた位置にレンジ切換弁3のスプー
ル3aが連結され、ディテントプレート19の回転によ
ってスプール3aが直線的に移動するようになってい
る。またディテントプレート19の周縁部には波形の凹
凸部が形成されており、片持ち状の板バネ20の先端に
取付けたローラ21がその凹凸部に係合させられてい
る。すなわちローラ21を板バネ20の弾性力で強制的
に凹部に嵌め込むことにより、ディテントプレート19
の回動位置すなわちスプール3aのストローク位置を明
確にするようになっている。
【0013】一方、パーキングロック機構11は、自動
変速機1の出力軸(図示せず)と一体の部材、例えば所
定の遊星歯車機構(図示せず)のリングギヤ22の外周
部に、パーキングロックポール23を係合させることに
より出力軸の回転を機械的に止めるものであって、その
パーキングロックポール23を回動させる円錐形状のカ
ム24が後述する油圧アクチュエータで軸線方向に駆動
されるシャフト25に、スプリング26で押圧された状
態で前後動自在に嵌合させられている。
【0014】上述したパーキングロック機構11を動作
させるための油圧回路の一例を示せば図3のとおりであ
る。すなわち油圧ポンプ27で加圧した圧油をスロット
ル開度などの走行状態に応じたライン油圧に調圧するプ
ライマリーレギュレータバルブ28にはライン圧油路2
9を介してニュートラルバルブ30が接続され、またラ
イン圧油路29およびオリフィス31を介して、パーキ
ング用ソレノイドバルブ12が接続されている。ニュー
トラルバルブ30は、スプリング32によって図の上方
向に押圧されたスプール33を備えており、ライン圧油
路29を接続してある第1入力ポート34にライン油圧
が作用することにより、スプール33を図の下方向に押
圧する圧力が生じ、スプール33が図の左半分に示すよ
うに下方に押し下げられていれば、ライン圧油路29を
接続してある第2入力ポート35が閉じ、またスプール
33が図の右半分に示すように上方に押し上げられてい
れば、第2入力ポート35が出力ポート36に連通する
ようになっている。なお、スプリング32を配置してあ
る端部側にホールドポート37が形成されており、ここ
にライン油圧が作用することにより、スプール33が上
方向に押し上げられた位置に維持されるようになってい
る。そしてこのホールドポート37にパーキング用ソレ
ノイドバルブ12が接続されている。
【0015】パーキング用ソレノイドバルブ12は、オ
フ状態でドレンポートを閉じる常閉タイプのオン・オフ
バルブであって、前記のレンジ切換スイッチ6でパーキ
ングを選択した場合に、オン状態とされる。
【0016】レンジ切換弁3は、スプール3aの位置に
応じてレンジを設定するものであって、非常用パーキン
グレンジ(P)、リバースレンジR、ニュートラル・パ
ーキングレンジN・P、ドライブレンジD、“2”レン
ジ(2)、LレンジLの各位置がここに挙げた順に設定
されている。またレンジ切換弁3には、第1入力ポート
38と第2入力ポート39とが形成されており、第1入
力ポート38は、前記のニュートラルバルブ30の出力
ポート36に接続されるとともに、スプール3aを非常
用パーキングレンジ(P)を除いた各レンジの位置に移
動させることにより、それぞれのレンジに応じたポート
に連通させられる。なお、図3中、符号40は各変速段
を設定するためのシフトバルブ部を示し、このシフトバ
ルブ部40としては、例えば特願平4−98700号の
図面に示された油圧回路を採用することができる。また
第2入力ポート39にはライン圧油路29が直接接続さ
れており、この第2入力ポート39は、スプール3aを
非常用パーキングレンジ(P)位置に設定することによ
り、非常パーキングポート41に連通させられるように
なっている。
【0017】パーキングロック機構11を直接制御する
切換バルブ機構42は、パーキングコントロールバルブ
43とポートコントロールバルブ44との2本のスプー
ルバルブを備えている。パーキングコントロールバルブ
43は、スプリング45によって一方向に押圧されてい
るスプール46に対してスプリング45とは反対側に設
けてある制御ポート47に油圧を給排することにより、
スプール46を図の左半分に示す位置あるいは右半分に
示す位置に移動させ、これにより入力ポート48を第1
出力ポート49あるいは第2出力ポート50に切換えて
連通させるように構成されている。そしてその制御ポー
ト47が前記パーキング用ソレノイドバルブ12に連通
され、また入力ポート48にライン圧油路29が接続さ
れている。
【0018】またポートコントロールバルブ44は、ス
プール51を挟んでスプリング52と制御ポート53と
を設けたものであって、制御ポート53に油圧を給排す
ることにより、スプール51を図の左半分に示す位置あ
るいは右半分に示す位置に移動させ、これにより第1入
力ポート54を第1アンロックポート55あるいはロッ
クポート56に連通させ、もしくは第2入力ポート57
をロックポート56あるいは第2アンロックポート58
に連通させるようになっている。そしてその制御ポート
53がレンジ切換弁3の非常パーキングポート41に接
続され、また第1入力ポート54がパーキングコントロ
ールバルブ43の第1出力ポート49に、第2入力ポー
ト57がパーキングコントロールバルブ43の第2出力
ポート50にそれぞれ接続されている。
【0019】パーキングロック機構11を駆動する油圧
アクチュエータ59は、直動型の油圧シリンダであっ
て、そのピストン60に前記シャフト25が連結されて
いる。そのピストン60より後側(図の左側)に形成し
たロックポート61に、ポートコントロールバルブ44
のロックポート56が接続されており、またピストン6
0より前川(図の右側)形成したアンロックポート62
に、ポートコントロールバルブ44の第1および第2の
アンロックポート55,58が接続されている。
【0020】つぎに上述した装置の作用について説明す
る。上述した装置によるレンジの選択は、レンジ選択ス
イッチ6によって行い、いずれかのレンジのスイッチを
オン操作すると、モータ4が回転してレンジ切換弁3の
スプール3aが、選択されたレンジ位置へ移動する。そ
のレンジのうちパーキングレンジを選択した場合には、
以下のように動作する。すなわちレンジ切換弁3のスプ
ール3aは、ニュートラル・パーキングレンジN・Pの
位置に移動させられ、またパーキング用ソレノイドバル
ブ12がオン動作させられる。レンジ切換弁3では、非
常パーキングポート41が第2入力ポート39に対して
遮断されるから、ポートコントロールバルブ44の制御
ポート53には油圧が作用しない。そのためスプール5
1が図の右半分に示す位置に押し上げられたままとな
り、第1入力ポート54がロックポート56に連通し、
第2入力ポート57が第2アンロックポート58に連通
したままとなる。
【0021】一方、パーキング用ソレノイドバルブ12
がオン動作すると、そのドレンポートが開くので、ニュ
ートラルバルブ30のホールドポート37から排圧さ
れ、その結果、そのスプール33が図の左半分に示すよ
うに押し下げられて、出力ポート36が入力ポート35
に対して遮断される。すなわちレンジ切換弁3の第1入
力ポート38にライン油圧が供給されなくなるので、シ
フトバルブ部40はニュートラル状態となる。またパー
キング用ソレノイドバルブ12がオン動作することによ
り、パーキングコントロールバルブ43の制御ポート4
7から排圧されるので、そのスプール46が図の右半分
に示す位置に押し上げられ、ライン圧油路29を接続し
てある入力ポート48が第1出力ポート49に連通す
る。その第1出力ポート49に接続してあるポートコン
トロールバルブ44の第1入力ポート54は、前述した
ように通常時はロックポート56に連通しているので、
油圧アクチュエータ59のロックポート61にライン油
圧が供給され、その結果、ピストン60およびこれに連
結してあるシャフト25が前進し、カム24がリングギ
ヤ22の外周部に係合することにより、出力軸の回転が
機械的に止められる。すなわちパーキング状態となる。
【0022】これに対してパーキングレンジ以外のレン
ジを選択した場合には、パーキング用ソレノイドバルブ
12がオフとされるので、パーキングコントロールバル
ブ43の制御ポート47に油圧が作用し、その結果、そ
のスプール46が図の左半分に示す位置に押し下げられ
るので、ライン油圧が入力ポート48から第2出力ポー
ト50およびポートコントロールバルブ44の第2入力
ポート57ならびに第2アンロックポート58を経て油
圧アクチュエータ59のアンロックポート62に供給さ
れる。そしてピストン60と共にシャフト25が図の左
方向に後退するため、カム24がリングギヤ22から外
れ、出力軸のロックが解除される。
【0023】またパーキング用ソレノイドバルブ12が
フェイルした場合には、以下のようにしてパーキングロ
ック機構11が動作させられる。まず断線などによりパ
ーキング用ソレノイドバルブ12をオン動作させられな
くなった場合、レンジ選択スイッチ6によってパーキン
グレンジを選択することにより、あるいは非常パーキン
グスイッチ(図示せず)を操作することにより、レンジ
切換弁3のスプール3aが非常用パーキングレンジ
(P)の位置に移動させられ、非常パーキングポート4
1が第2入力ポート39に連通する。パーキング用ソレ
ノイドバルブ12がオフ状態にフェイルすると、パーキ
ングコントロールバルブ43の制御ポート47に油圧が
供給されたままとなるので、その入力ポート48が第2
出力ポート50に連通したままとなる。換言すれば、ポ
ートコントロールバルブ44の第2入力ポート57にラ
イン油圧が供給されたままとなる。したがってこの状態
でレンジ切換弁3を非常用パーキングレンジ(P)に設
定してポートコントロールバルブ44の制御ポート53
に油圧を供給すれば、そのスプール51が図の左半分に
示す位置に押し下げられて第2入力ポート57がロック
ポート56,61に連通するので、パーキングロック機
構11をロック状態に動作させることができる。
【0024】また反対にパーキング用ソレノイドバルブ
12が短絡するなどのことによりオン状態にフェイルす
ると、パーキングコントロールバルブ43の制御ポート
47に油圧を供給することができなくなる。すなわちパ
ーキングコントロールバルブ43のスプール46が押し
上げられたままとなって、常時、第1出力ポート49か
らポートコントロールバルブ44の第1入力ポート54
に油圧が送られることになる。したがってこの状態でポ
ートコントロールバルブ44の制御ポート53に油圧が
供給されていなければ、第1入力ポート54からロック
ポート56を経て油圧アクチュエータ59のロックポー
ト61に油圧が供給されるので、パーキングロック機構
11はロック状態となる。これに対して、非常用パーキ
ングレンジ(P)を選択すれば、ポートコントロールバ
ルブ44の制御ポート53に油圧が供給されるので、ラ
イン油圧の供給されている第1入力ポート54が第1ア
ンロックポート55に連通し、その結果、油圧アクチュ
エータ59のアンロックポート62に油圧が供給されて
ピストン60が図の左方向に後退移動するので、パーキ
ングロック機構11をアンロック状態に設定することが
できる。
【0025】このように上記の装置では、通常時にパー
キングロック機構11を制御するパーキング用ソレノイ
ドバルブ12がオン状態あるいはオフ状態にフェイルし
ても、レンジ切換弁3を非常用パーキングレンジ(P)
に設定することによりパーキングロック機構11をロッ
ク状態あるいはアンロック状態に切換えることができ
る。
【0026】なお、この発明は上記の実施例に限定され
ないのであって、パーキング用ソレノイドバルブを常開
タイプのものとし、また切換バルブ機構を1本のバルブ
で構成するなど、必要に応じて適宜の変更を加えること
ができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
の装置によれば、電気的に制御できるパーキング用バル
ブによって切換バルブ機構を動作させることによりパー
キングロック機構を制御するから、パーキングロック機
構を制御するための構成を小型化し、またパーキングロ
ック機構を迅速に切換動作させることができ、かつその
パーキング用バルブのフェイルが生じてもレンジ選択バ
ルブを非常用パーキング位置に設定することによりパー
キングロック機構を制御でき、パーキングロック機構の
フェイル・セーフを確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を概略的に示すブロック図
である。
【図2】この発明の一実施例におけるシフト機構を概略
的に示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施例をにおけるパーキングロッ
ク機構を駆動する油圧回路の構成を示す部分的な油圧回
路図である。
【符号の説明】
3 レンジ切換弁 11 パーキングロック機構 12 パーキング用ソレノイドバルブ 42 切換バルブ機構 59 油圧アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸の回転を機械的に止めるパーキン
    グロック機構を油圧アクチュエータによって動作させ、
    かつその油圧アクチュエータに対する油圧の供給状態を
    切換バルブ機構によって切換える自動変速機の油圧式パ
    ーキング装置において、 電気的信号に基づいて動作して前記切換バルブ機構を制
    御するパーキング信号圧を出力するパーキング用バルブ
    が設けられるとともに、そのパーキング用バルブから前
    記切換バルブ機構に至る油路と並列な他の油路に、スイ
    ッチ操作に基づく電気的信号によって動作し、車両を停
    止状態に維持するレンジを含む複数のレンジを選択する
    レンジ選択バルブが介在され、そのレンジ選択バルブに
    前記切換バルブ機構を制御するパーキング信号圧を出力
    する非常用パーキング位置が設定され、さらに前記切換
    バルブ機構が、前記いずれのパーキング信号圧によって
    も動作して前記パーキングロック機構をパーキング状態
    にするよう前記油圧アクチュエータを制御する構成であ
    ることを特徴とする自動変速機の油圧式パーキング装
    置。
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Cited By (15)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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