JPH06169770A - 新規なポリペプチド、これに関する暗号を有するプラスミド及びこれを製造する方法及びこれを使用する方法 - Google Patents

新規なポリペプチド、これに関する暗号を有するプラスミド及びこれを製造する方法及びこれを使用する方法

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JPH06169770A
JPH06169770A JP4008765A JP876592A JPH06169770A JP H06169770 A JPH06169770 A JP H06169770A JP 4008765 A JP4008765 A JP 4008765A JP 876592 A JP876592 A JP 876592A JP H06169770 A JPH06169770 A JP H06169770A
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glu
ser
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Gerd J Steffens
ゲルト・ヨット・シユテッフエンス
Wolfgang A Dr Guenzler
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Leopold Flohe
レオポルト・フローエ
Regina E Brigelius-Flohe
レジナ・エー・ブリゲリウス−フローエ
Bernhard Dr Wolf
ベルンハルト・ウオルフ
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    • C12N9/6462Plasminogen activators u-Plasminogen activator (3.4.21.73), i.e. urokinase
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    • C12Y304/21073Serine endopeptidases (3.4.21) u-Plasminogen activator (3.4.21.73), i.e. urokinase
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規ポリペプチド、これに関する暗号を有す
るプラスミド及びその製造方法及びその使用方法 【構成】 一般式I Ser−X1 −X2 −rscuPA143-411 I (式中、X1 及びX2 は限定されたアミノ酸又は低級ペ
プチド架橋であり、X2は単一結合であってもよく、r
scuPA143-411 はScu- PA54Kからのアミノ
酸143(Glu)ないし411(LeuOH)の非グ
ルコシル化さされた配列領域を示す。)の、プラスミノ
ーゲンアクチベーターとして使用されうる新規ポリペプ
チドであり、この化合物を得るために、新規プラスミド
を産生し、その発現は適する細菌宿主中で夫々高収率で
プラスミノーゲンアクチベーターとして作用しない発現
生成物を生じ、次いでそのたん白質化学変化は、新規
の、プラスミノーゲンアクチベーターとして価値ある一
本鎖の式Iの化合物を導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ポリペプチド、こ
れに関する暗号を有するプラスミド及びこれを製造する
方法並びにこれを使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明による新規ポリペプチドは、極め
て有効なプラスミノーゲンアクチベーターであり、した
がって血栓溶解剤として良好な成果をもって使用するこ
とができる。フィブリンが原因する血管閉塞、たとえば
心臓硬塞、肺塞栓、静脈四肢の動脈閉塞疾患等々の治療
に、プラスミノーゲンアクチベーターが重要な役割を果
している。1950年代の初めから、ヒトの尿中にタン
パク質分解酵素が含有され、この酵素はプラスミノーゲ
ンのプラスミンへの変換を生じさせる、すなわちこの変
換がフィブリンの可溶性ポリペプチド中での分解及びそ
れを同時にフィブリンに起因する閉塞の溶解を生じせし
める酵素中で行われることは公知である。このプラスミ
ノーゲンアクチベーターはウロキナーゼと呼ばれ、実際
に少なくとも1個の前駆分子を含む種々のウキロナーゼ
型が70年代の半ばから公知の酵素原プロウロキナーゼ
を有するのが分った。このプロウロキナーゼは、1本鎖
構造を有し、したがってscu- PA(single chain u
rinary Plasminogen activator) とも呼ばれる。このs
cu- PAは411アミノ酸から成り、アミノ酸302
の天然に存在する形でグリコシリル化される。このsc
u- PAの分子量(Mr)は、文献上約54.000ダ
ルトンと記載されている。
【0003】その後1977年にすでにノラン(Nolan)
等によって(Biochim. Biopluys.Acta496,第384
〜400頁)、ヒト腎臓細胞培養で、特にウロキナーゼ
-プロ酵素の存在が認められ、その分子量は公知の低分
子ウロキナーゼ型(31.500ダルトン)の分子量に
相当する。1986年にはリジケン(Rijken)等(Thrombo
sis Res.42(1986)、第749〜760頁)及び
リジケン等(Thrombsis Res. 42(1986)、第76
1〜768頁)によってサル腎臓細胞培養で30kd
(30キロ- ダルトン)の大きいプロウロキナーゼの存
在、この精製及び繊維素溶解性質について述べられてい
る。同様に、1986年にはスチュンプ(Stump) 等が
(J. Biol. Chem. 261,第17120〜17126
頁)、ヒト腫瘍細胞系CALU- 3(ATCC、HTB
55)の上澄み中に、一本鎖プロウロキナーゼを含有
し、これは約32.000ダルトンの分子量(Mr)を
有し、より一層高い分子量のプロウロキナーゼ("scu
- PA54K")と区別するために "scu- PA32
K" として表示する。143N- 末端アミノ酸(Ser
1-Glu143)を有しないscu- PA54Kに相当する
このscu- PA32Kは、したがって同様にアミノ酸
302(Asn)でグリコシル化されている。
【0004】欧州特許公開第247674号公報中に、
scu- PA32Kを細胞系CALU- 3(ATCC,
HTB55)の培養培地から並びにプラスミドを用いて
pSVscu- PA- 32K及びpSV五DHFRから
移入されたCHO- 細胞(中国のハムスターの卵巣細
胞)から収得することが記載されている。そこではsc
u- PA32Kの製造に対する可能性として、遺伝子上
変化された微生物が考慮されているが、後述の記載又は
対応する実施例にはこのことについて全く提示されてい
ない。
【0005】欧州特許出願第92182A2号明細書に
は、特に約33.000ダルトンの分子量を有する低分
子ウロキナーゼに関すく暗号を有するDNA及び対応す
るプラスミドの製造並びに大腸菌K12 294(AT
CC31446)中で分子量33.000ダルトンの非
グリコシル化されたたん白質の形成下でのこの発現及び
scu- PA54Kからの位置133〜411の領域に
相当する、図2A中に記載されたアミノ酸配列が、開示
されている。
【0006】アミノ酸136−411を含む非グリコシ
ル化された生成物のいくつかの性質が、ギュンツラー(G
unzler) 等によって1987年に報告されている(Thro
mbosis及びHaemostasis,58(1987)第216)。
【0007】SCU- PA32Kの構造のプロウロキナ
ーゼ−活性を有するポリペプチド─これは場合により付
加的に配列域136−143又はその部分域を有し、こ
れ中で場合により(N- 末端の性質に基づき)アミノ酸
156(Arg)が変化する──並びに大腸菌K12J
M105中で適するプラスミドの発現によって、第一に
細胞内に生じる封入体のたん白質化学変化を伴うこの製
造は、欧州特許公開第312941号公報に記載されて
いる。
【0008】本発明は、次の一般式I又は図1からの構
造図に相当する、プラスミノーゲンアクチベーターとし
て治療上使用可能な新規ポリペプチドに関する: Ser−X1 −X2 −rscu−PA143-411 I 式中、rscu- PA143-411 は、scu- PA54K
からのアミノ酸143(Glu)〜411(LeuO
H)の非グルコシル化配列領域を示し、X1 はアミノ酸
Asn,Pro又はSerの1つを示し、X2 は単一結
合又はGlu,Pro- Glu,Pro- Prp- Gl
u又はGlu- Leu- His- Leu- Leu- Gl
n- Val- Pro- Ser- Asnである。
【0009】X1 の好ましい意味は、Asn又は特にS
erである。X2 は、単一結合又はGlu,Pro- G
lu又はPro- Pro- Gluを示すのが好ましい。
【0010】好ましい式Iの化合物は、式 Ser−Ser−Pro−Pro−Glu−rscu−PA143-411 Ia (式中rscu−PA143-411 は、上述の意味を有す
る。)に相当する。
【0011】式Iの新規化合物は、繊維素凝塊の溶解現
象の点で著しい特異性を示す。すなわちこの化合物は、
フィブリンの存在下で活性化されたプラスミノーゲンで
あり、一方これは循環するプラスミノ−ゲンを、プラス
ミンに変えないか又はほんの僅かしか変えない。これに
よって、繊維素凝塊を溶解し、一方で血液凝固因子及び
他のたん白質の治療上望まれない破壊を、非特異性プラ
スミノーゲンアクチベーターと同一尺度で生じるという
ことが得られる。式Iの新規化合物は、scu- PA5
4K又はその非グリコシル化されたたん白質部分("サプ
ラーゼ")に比して約1.7倍高い比アミド分解活性の点
で優れている(プラスミンによって二本鎖プラスミノー
ゲンアクチベーターに変えた後発色基質pyroGly
- Arg- p- ニトロアニリドを用いて測定)。繊維素
溶解活性をフィブリン- 寒天- プレート上で直接測定す
る場合、式Iの新規化合物はscu- PA54Kに比し
てフアクター2.5〜3ほど高い有効性(mm2 /mg
でリゼホフ- 平面(Lysehof-Flache)) を示す。更に式I
の新規化合物を、scu- PA54K又はサプラーゼに
反して、特異的に結合する細胞質のウロキナーゼレセプ
ターによって結合及び不活性化することができない。し
たがってこれは、その治療作用を発揮するためにより一
層長く循環中に有効利用できる。市販の繊維素溶解剤と
比較してより強い特異的繊維素溶解作用及び作用点で改
良された生物学的利用可能性によって、より一層低い投
薬量及びより一層小さい副作用が、有する安全な溶菌治
療を、出血の形で得られる。
【0012】特に動脈閉塞で、殊に心筋梗塞で有効かつ
安全な血栓溶解に関して、成人患者に対する治療に有効
な単一投薬量は、式Iの化合物約15mgまでであるに
すぎない。たとえばボーデ(Bode)等(Am. J. Cardiol.
(1988)971〜973)からの知見に比して、
グリコシル化されたScu- PA54K74mgを用い
て硬化のある血栓溶解は次の場合55%でしかうまくゆ
かないことが分る。その場合ボーデ等(循環81(19
90)907,910)によれば、この公知生成物に関
して作用に必要な高い投薬量で繊維素凝塊に対してほぼ
非特異的であり、更に多くの試験者の記載によればきわ
だった、害する作用を止血系に有することに注意しなけ
ればならない。
【0013】式Iの新規価値ある化合物を、組換えDN
A- 技術によって製造する。更に、本発明による新規プ
ラスミドが適する細菌宿主中で生じるその発現及びつい
で夫々高い収量で得られ、プラスミノーゲンアクチベー
ターとして作用しない生成物のたん白質化学変化は、式
Iの新規化合物を、提供する。
【0014】細菌中真核たん白質の発現のほとんどの場
合と同様に、細胞中式Iの化合物のたん白質- 鎖も変性
封入体──以下これを "初期たん白質" と呼ぶ──とし
て存在し、これは中間単離の後にたん白質化学で所望の
生成物の正確な三次構造に逆もどりしなければならな
い。次いでこの様にして得られた式Iの化合物を、形成
されたプラスミノーゲンアクチベーターの量の測定のた
めに、たとえばプラスミンの添加によって2本鎖の非グ
リコシル化ウロキナーゼ誘導体に変えることができ、そ
の酵素活性を測定し、式Iの化合物の形成量に関する尺
度として使用することができる。しかし当然初期たん白
質又は式Iの化合物の収量及び同時にまた発現率を、た
とえば全たん白質のゲル電気泳動分離のデンストメトリ
ー評価で検出することができる。
【0015】更に本発明によるプラスミドは、そのオペ
ロンが調節可能な、場合により合成のプロモーター、リ
ボソーム結合部位として有効なSD配列、開始コドン、
式Iの化合物に関する合成構造遺伝子及び構造遺伝子の
下流に少なくとも1個のターミネーターを有する点で優
れている。2個の連続ターミネーターが存在するのが好
ましく、これは特にTn10からtrp Aターミネー
ター及び(又は)tet A/orf Lターミネータ
ー〔シヨルマイヤー(Schollmeier) 等、Nucl.Acids Re
s.13(1985)4227〜4237参照〕である。
【0016】調節可能なプロモーターは、特にTrp-
プロモーター又はTac- プロモーターである。
【0017】本発明によるプラスミド中に挿入された構
造遺伝子の構成に於て、夫々のアミノ酸に関する暗号を
有する、次表に記載された塩基配列を組み込むのが好ま
しい。その際構造遺伝子中ですべてがこの要件を同時に
満たす必要はない。
【0018】アミノ酸 トリプレット アルギニン CGT ロイシン CTG バリン GTT プロリン CCG グリシン GCT 他方で構造遺伝子の構成に於て、次のコドンの使用を夫
々記載のアミノ酸に関してできる限り回避するのが好都
合である(この際またこの要件をすべてのアミノ酸に関
して同時に満たす必要はない):回避すべきコドン アミノ酸 ATA イソロイシン GTC バリン CCC プロリン AAG リジン AGG,AGA,CGG,CGA アルギニン GGA,GGG グリシン 構造遺伝子中で個々のアミノ酸に関するコドンの本発明
による選択並びに制御要件によって、構造遺伝子と制御
域との間の安定な二次構造の形成を著しく阻害する。
【0019】式Iの化合物に関する暗号を有する合成構
造遺伝子の収得に、先ずオリゴヌクレオチドを40−8
0塩基の断片で1本の鎖状に合成する。これを1μMo
l-尺度でアダムス(Adams) 等、J. Am. Chem. Soc.
05(1983)661〜663の固相法に従ってDN
A- シンセサイザー(New Brunswick Scientific Co.社
のモデルバイオサーチ8600)を用いて製造するのが
好ましい。その際モノマーサイソン(Synthone)として、
夫々必要なデスオキシヌクレオシドの市販のβ- シアノ
エチル- 保護されたジイソプロピルアミノ- ホスホルア
ミジトを使用する。担体の離脱後、末端でまだトリチル
保護された鎖を無菌条件下ゲル濾過によって脱塩し、前
もって精製し、次いで2回流出で最初の分離を "逆相"-
HPLCによって行う。夫々の主精製物を脱トリチル化
し、2回別の "逆相"-HPLC-精製工程の後、所望の
オリゴヌクレオチドがゲル電気泳動分析(PAGE)に
示した様な高純度で得られる。
【0020】次いでこの1本鎖の4〜9のグループか
ら、長さ約200ヌクレオチドの2本鎖断片を次の様に
して得る:非末端1本鎖のオリゴヌクレオチドを5'-末
端でホスホリル化し、夫々の補体鎖を末端オリゴヌクレ
オチドと共にやきもどし、連結する。次いで連結後、形
成されたクローン化しうる2本鎖断片を適する線状化さ
れたベクター中に挿入する。他の処理法は、下記の例か
ら明らかである。
【0021】本発明中で使用される略号は、次の意味を
有する: bp: 塩基対 DE52: ワットマン社のアニオン交換体 EDTA: エチレンジアミンテトラ酢酸 IPTG: イソプロピル- β- D- チオガラクト
ピラノシド PA: プラスミノーゲン−アクチベーター PAGE: ポリアクリルアミドゲル電気泳動 PU: プラーク単位 SDS: ナトリウムドデシルスルフアート S.D.- 配列:Shine-Dalgarno- 配列 トリス- HCl:トリスヒドロキシメチルアミノメタン
- ヒドロクロリド トウーン- 80:ポリエチレンオキシド(20)ソルビ
タンモノオレアート TMAC: テトラメチルアンモニウムクロリド 本発明によるプラスミドの構成のために、市販のプラス
ミドpBR322(4363bp)から出発するのが好
ましい。これからnic/bom- 域及び(又は)テト
ラサイクリン耐性遺伝子を脱離するのが有利である。そ
の際テトラサイクリン耐性遺伝子を完全に除去する必要
はない。むしろこれは、プラスミドがこれを用いて形質
転換された細菌株にテトラサイクリン- 耐性をもはや付
与しないことで十分である。この操作(nic/bom
- 域及び少なくとも一部のテトラサイクリン耐性遺伝子
の除去)によって、いわゆる "高度に安全なプラスミ
ド"が得られる。
【0022】本発明によるプラスミドの構成に好ましい
スターター──これは前記修飾されたプラスミドpBR
322(又は他の、ここで挙げたすでに知られているプ
ラスミド)から出発する──は、最も近い間隔として合
成 "マルチ クローニングサイト" の組み入れを切断部
位Eco RI及びHind IIIとの間に定める。
このマルチ クローニング サイト(図4参照)は、切
断部位の固定された配列順序を有し、その間に存在する
塩基はXba I及びNde Iの間の配列を除いて任
意に選択され、この配列はB. subtilis Xyl オペロン
5'-AAGGAG- 3'(4)(ウィルヘルム等、Nucl.
Acids Res.13(1985)5717−5722)から
及びS.D.- 配列と開始コドンの間の固定された距離
から成るリボソーム結合部位(S.D.配列)を含有す
る。S.D.- 配列に続く塩基GAAATはウィルヘル
ム等、上記参照から引用され、CATAG、すなわちN
de I切断部位と結合する。したがってS.D.- 配
列はATGの間の距離は8塩基対である。マルチ クロ
ーニング サイトの個々の切断部位の間の距離は、クロ
ーン化技術の理由から長さ少なくとも約20のヌクレオ
チドでなければならず、それによって介在断片の除去を
促進する。
【0023】このマルチ クローニング サイトを用い
て、プラスミド中に切断部位を挿入する。この切断部位
は、──好ましくは転写ターミネーターの組み込みの後
──式Iの化合物に関する構造遺伝子の部分配列の連続
して行われる組み込みを、目的たん白質のC- 末端か
ら、したがって製造すべき構造遺伝子のDNA- 鎖3'-
末端から開始し、並びにたとえば合成又は他のプラスミ
ドから単離された又は市販のTrp- プロモーターの組
み込みも可能にする。
【0024】同様な方法で他の公知のプラスミド──こ
れは単一のEco RI- 及びHind III- 切断
部位を有する──、たとえばpUC 9、pUC 1
2、pUC 13、pUC 18、pUC 19等から
も出発することができる。
【0025】たとえばプラスミドpGR Tac 06
(例1及び図15)が得られる。このプラスミドは式I
の化合物(式中X1 はAsn、X2 は配列Glu- Le
u-His- Leu- Leu- Gln- Val- Pro-
Ser- Asnを示す)に関する暗号を有する(図1
6参照)。この化合物を、 "PA/06" として以下に
示す。
【0026】この配列を、ヌクレオチドによってNde
IとXbaIの間に暗号付与し、これに関してはscu
- PA54KのN- 末端アミノ酸に対するコドンを任意
に選択する。アミノ酸のこの配列を、PstI切断部位
に関するLeu- Leuによて中断する。
【0027】この、たとえば大腸菌- 細胞中に駆出され
たたん白質PA/06は、巻戻しの後にフィブリン- 寒
天- プレートテストで驚くべきことにフィブリン溶解活
性を示す。
【0028】プラスミドpGR Tac06中でEco
RI及びXbaIとの間のTacプロモーターを、合成
Trp- プロモーターに代えた場合(図17参照)、プ
ラスミドpGR Trp06が得られる。
【0029】pGR Trp06で形質転換された、大
腸菌K12JM103(ATCC39403)の細胞
は、インドールアクリル酸で誘導後同様にたん白質を産
生し、封入体の細胞分解(Zellyse)及び巻戻しの後に、
フィブリン- 寒天- プレートテストでフィブリン溶解性
を有する。
【0030】本発明によるプラスミドの他のもは、前記
の様に構成されたプラスミドから、たとえば次の様にし
た得ることができる:EcoRI及びHindIIIで
切断してすべての調節単位を有する合成scuPA- 構
造が得られ、次いで他の、腸内細菌中で自律的増殖可能
なプラスミド中に組み込む。このプラスミドをEcoR
I及びHindIIIで切断して線状化し、短縮する。
原則的に同一方法で、しかし切断部位EcoRI及びX
baIの利用下に、たとえばTrp- プロモーターをT
ac- プロモーターと(逆もまた同じ)本発明によるプ
ラスミド中で交換することもできる。
【0031】S.D.- 配列と開始コドンATGとの間
の伸長された距離を有する本発明によるプラスミドを、
次の様に得ることができる:上記の様に構成されたプラ
スミド──これ中で上記距離、たとえば8ヌクレオチド
を有する──をNdeIで切断し、生じる切断部位を補
充し、次いで生じる平滑- 末端を連結する。それによっ
てS.D.- 配列と開始コドンとの間の距離がたとえば
10ヌクレオチドである本発明によるプラスミドを形成
する。
【0032】式Iの化合物に関する暗号を有する構造遺
伝子の構成に於て、セリンに関するコドンに続いて5'-
位にメチオニンに関するコドンを有するヌクレオチド配
列が好ましい。この構造遺伝子の発現に於て、Met-
Ser- 結合の不安定性に基づき、N- 末端アミノ酸と
してセリンを有する式Iの夫々の化合物が得られる。式
Iの化合物に関する、構造遺伝子の適する5'-末端は、
次のものである(式Iの化合物のN- 末端基に関して夫
々Ser- X1-X2-領域及びカッコ内に暗号づけされ
た、しかしたん白質中にもはや含有されないメチオニン
基を記載する: Met)Ser Asn- ATG AGC AAT (Met)Ser Asn Glu- ATG AGC AAT GAA (Met)Ser Pro Pro Glu- ATG AGC CCA CCA GAA (Met)Ser Ser Pro Pro Glu- ATG AGC AGT CCA CCA GAA (Met)Ser Asn Glu Leu His
Leu Leu Gln ATG AGC AAT GAA CTT CAT C
TG CAG CAA Val Pro Ser Asn- GTT CCA TGC AAC 上述の様に、本発明によるプラスミドで形質転換された
細菌を用いて、極めて高い発現率がもたらされる。適当
な受容宿主微生物の形質転換は、公知方法で行われる。
本発明によるプラスミドの発現に関して、特に適する宿
主生物は大腸菌- 及び使用される腸内細菌- 種の株、た
とえばシュードモナス、サルモネラ、エンテロバクタ
ー、クレブシエラ又はセレイシアの菌株である。
【0033】好ましい宿主生物は、大腸菌- 種、たとえ
ば大腸菌GRT- 1及び特に下部群K12の大腸菌-
株、たとえば大腸菌K12JM101(ATCC338
76)、大腸菌K12JM103(ATCC3940
3)、大腸菌K12JM105(DSM4162)、大
腸菌- K12- 株(ATCC31446)又はまた大腸
菌K12DH1(ATCC33849)である。
【0034】Tac- プロモーターを含有する大腸菌-
発現系での発現開始を、たとえば乳糖添加又はブドウ糖
添加によって、好ましくはイソプロピル- β- D- チオ
ガラクトピラノシドの添加によって生じさせる。しかし
プラスミド中にTrp- プロモーターが存在する場合、
誘導をインドールアクリル- 、 -酢酸- 又は -プロピオ
ン酸で行うのが好ましい。他の公知の誘導は、当然同一
方法で利用することができる。
【0035】誘導及び一定の、前もって与えられた細胞
密度の達成の後に、細胞を遠心分離残渣を水性塩溶液中
に懸濁後たとえば均一機中に移し、それ中で細胞を圧力
差によって裂開する。新たな遠心分離の後、残渣中に式
Iの化合物の初期たん白質が水不溶性細胞破片等々と共
に得られる。グアニジンヒドロクロリド溶液で処理し
て、初期たん白質を溶解し、次いで新たに遠心分離の
後、上澄液をレドックス系(たとえば還元及び酸化グル
タチオンを含有する。)で処理する。それによって天然
構造の形成、すなわち目的の式Iの化合物の形成を生じ
させる。その時これは反応混合物中に溶解された形で存
在し、通常の精製工程(たとえばクロマトグラフィー分
離、次いで凍結乾燥)によって純粋な形で単離すること
ができる。
【0036】分析目的で、試験すべきプラスミドを用い
て形質転換された大腸菌- 株を発酵し、前もって付与さ
れた、細胞懸濁液の光学密度を適する誘導剤で達成した
後、生じる初期たん白質の発現を誘導する様にして行う
のが有利である。適当な発酵期間の後、一部を取り出
し、次いでこれから遠心分離された細胞を、リゾチーム
(pH8.0の50mMトリスヒドロクロリド緩衝液、
50mM EDTA及び15%サッカロースmlあたり
1mgリゾチーム)で溶解する。溶解された細胞の均一
物を、4−5Mグアニジニウムヒドロクロリド溶液中に
溶解し、1.2Mグアニジニウムヒドロクロリドで希釈
後、還元剤(グルタチオン、メルカプトエタノール又は
システイン)の添加下に2−五時間逆戻り反応を行う
(たとえばヴィンクラー(Winkler) 等、Biochim.25
(1986)4041〜40451参照)。得られた1
本鎖式Iの化合物を、プラスミンの添加によって2本鎖
rtcu- PAに変え、次いでその活性を基質S244
4pyroGly- Arg- p-ニトロアニリド──こ
れは2本鎖の活性ウロキナーゼによってしか分離されな
い──で測定する。プラスミンでの式Iの化合物のこの
活性化は、50mMトリス- 緩衝液、12mM塩化ナト
リウム、0.02%トウィーン80中でpH7.4及び
37℃で行われる。試験物質とプラスミンの割合は、モ
ル濃度あたり約100〜1500:1、あるいは酵素単
位あたり約8.000〜36.000:1である。テス
ト培養は、50mMトリス- 緩衝液、38mM塩化ナト
リウム中でPH8.8で0.36μMアプロチニン(プ
ラスミン阻止のために)及び0.27mM基質の存在下
に37℃で行われる。試料の式Iの化合物含有量に応じ
て反応を、5〜60分の培養後50%酢酸の添加によっ
て停止し、吸光を405nmで測定する。基質(Kabi Vi
trum, スウエーデン)の生産者の指令に従って、この処
理法で405nmで分あたり0.05の吸光変化は、2
5プラーク- 単位/mlテスト溶液の活性を意味する。
【0037】
【実施例】例中に使用される制限酵素は市販されている
(たとえばNachr. Chem. Techn.Lab.35,939,1
987)。
【0038】例中で使用される培養培地も、市販されて
いる。
【0039】〔例1〕Tac- プロモーターの調節下で
合成遺伝子を有する図9による式Iの化合物に関する発
現プラスミドPGR Tac06の構成。 a)プラスミドpBF 158の構成 i)プラスミドpBF 322(Pharmacia, No.27−
4902,4363bp)から、塩基2207と226
3の間に存在するnic/bom域を次の様に除去する
(ヴィナカー(Winnacker) 、 "遺伝子とクローン" 、V
CH出版社、ヴァインハイム1985、第298頁参
照)(図2も参照):pBR322を、塩基2298で
NdeIにより切断し、それによって線状となる。上方
の末端を "fill in"反応を介して補充し、それによって
平滑- 末端が得られる (マニアチス(Maniatis)等、 "分
子クローニング" 、コールドスプリングハーバー研究
所、1982参照)。その後塩基2068でPvuII
を用いて切断し、pBR322の残った部分の2つの平
滑末端を常法に従ってT4- リガーゼで再び連結する。
次いで連結混合物をコムピテント大腸菌K12JM10
3細胞(ATCC39403)中で形質転換する。(ハ
ナハン(Hanahan) 、 "DNAクローニング" 第I巻、I
RLプレスオックスフォード1985、第109−13
5頁参照)。形質転換された細胞を、培地上で150μ
gアンピシリン/mlの添加下に培養する。得られたク
ローンから、プラスミドpBF157を含有するクロー
ンを選択する。このプラスミドは、出発プラスミドpB
R322と230ヌクレオチドだけ小さいa)PstI
×BspM II- 、b)PstI×BalvI- 、
c)PstI×AvaI- 断片の点で異なる。pBR3
22の2つの単一切断部位PvuII及びNdeIは、
プラスミドpBF157中にもはや在しない。 ii)pBF157から、テトラサイクリン耐性遺伝子
の大部分をEcoRV×NruIでの切断、次いで生じ
る平滑末端の連結によって除去する。大腸菌K12、J
M103中で形質転換し、150μgアンピシリン/m
lを含有する培地上で培養した後、クローンが得られ、
このクローンからプラスミドpBF158を含有するプ
ラスミドを選択する。これらはPBF157より787
ヌクレオチド小さく、その上Bam HI- 切断部位の
欠落の点で異なる。細菌株のpBF158での形質転換
は、細菌にテストサイクリン耐性を付与しない。 b)pBF158- 01の構成、合成マルチクローニン
グサイトの組み込み。
【0040】pBF158から、Eco RI×Hin
dIIIでの切断によって大きさ31ヌクレオチドの断
片を除去し、裂け目に合成マルチクローニングサイトを
連結する。その配列を、図3中に描写する。大腸菌K1
2JM103中で連結混合物を形質転換し、150μg
アンピシリン/mlを有する培地上で培養した後、プラ
スミドpBF158- 01を含有するクローンを選択す
る。このクローンはpBF158と付加的な単一切断部
位XbaI、NdeI、SacI、EagI、Kpn
I、SpeI並びに第二PstI- 切断部位の点で異な
る(図5)。XbaIとXdeIとの間には、B. subti
lis のXylオペロンからのS.D.配列が存在する
(ウィルヘルム等、上記参照)。 c)pBF158- 01Tの構成、転写ターミネーター
の組み込み。
【0041】pNE158- 01WY:マルチクローニ
ングサイトのClaI×HindIII断片を除去し、
Tn10からのtet A/orf Lターミネーター
(ショルマイヤー等々、上記参照)が存在するpRT6
1からのClaI×HindIII断片(ヨルゲンセン
等、上記参照)に替える。
【0042】菌株大腸菌K12JM103中で形質転換
し、150μgアンピリシン/mlを有する培地上で培
養した後、プラスミドpBF158- 01Tを含有する
クローンを選択する。このクローンはpBF158- 0
1と297ヌクレオチドだけ大きいClaI×Hind
III断片の点で異なる(図6)。 d)暗号を有する遺伝子に関する合成断片M4- M8の
組み込み、プラスミドpBF158- 02T- pBF1
58- 06Tの構成。
【0043】すべての合成断片を、図7−11中に記載
する。これらを長さ約200ヌクレオチドの2本鎖断片
として当該ベクター中に使用する。更にベクターを、そ
の都度挙げた切断部位に相当する制限酵素で切断し、ア
ガロースゲル電気泳動、電気溶離及び精製によってDE
52に経て除去すべき断片を分離する。その後付随する
2本鎖合成断片との連結は、T4- リガーゼを用いて行
われ、形質転換は大腸菌K12JM103中で行われ
(図12−14)及び選択はアンピシリン- 含有培地上
で行われる。 i)プラスミドpBF158- 01T中のBam HI
とClaIとの間の断片M8の連結反応。
【0044】プラスミド158- 02Tが生じる。オリ
ゴヌクレオチド019は、式Iの化合物のC- 末端配列
を有する。停止- コドンTAAの後にNheI切断部位
が存在し、これは付加的な、TrpAターミネーター
(クリスティー(Christie)等、P.N.A.S.78
(1981)4180−4184参照)の転写ターミネ
ーターないしClaIを有する。 ii)プラスミドpBF158- 02T中でのSpeI
とBam HIとの間の断片M7の連結反応。
【0045】プラスミド158- 03Tが生じる。 iii)プラスミドPBF158- 03T中でのKpn
IとSpeIとの間の断片M6の連結反応。
【0046】プラスミドpBF158- 04Tが生じ
る。 iv)プラスミドpBF158- 04T中でのEagI
及びKpnIとの間の断片M5の連結反応。
【0047】プラスミドpBF158- 05Tが生じ
る。 v)プラスミドpBF158- 05T中でのSacIと
EagIとの断片M4の連結反応。
【0048】プラスミドpBF158- 06Tが生じ
る。
【0049】得られたクローンi−vから夫々次の様な
クローンを選択する。それは夫々調べられた正しい配列
中に組み込まれた新規断片が存在する点で夫々の前駆体
と異なっている。 e)プラスミドpGR Tac06の構成、Tacプロ
モーターの組み込み。
【0050】プラスミドpBF158- 06Tを、Ec
oRIとXbaIで切断する。生じる長さ26ヌクレオ
チドの断片を、分取アガロース電気泳動によって分離
し、プラスミドの残部を電気溶離によって溶離し、次い
でDE52を介して精製する。
【0051】プラスミドptac SDT(DSM50
18)から、Tacプロモーターを有するEcoRI×
XbaI断片を単離する。更にptac SDTをEc
oRI×XbaIで切断し、断片を分取PAGEによっ
て分離する。断片を、酢酸アンモニウム/SDS- 緩衝
液、pH8.0に加熱して、機械で細片化されたプラス
ミドを溶離し、1Mトリス、pH8で飽和されたフエノ
ールで数回抽出して精製する。
【0052】2つの得られた断片を、常法でT4- リガ
ーゼで連結し、大腸菌K12JM103中に形質転換す
る。150μgアンピシリン/mlを有する培地上で培
養した後に、図9による式Iの化合物 "PA/06" に
関する初期たん白質を産生するクローンを選択する。こ
のクローンは、プラスミドpGR Tac06を含有す
る。 f)発現テスト i)発酵 種々のプラスミドpGR Tac06で形質転換された
大腸菌K12JM103を、38mM硫酸アンモニウ
ム、56mMリン酸塩緩衝液pH7.0、1mM硫酸マ
グソシウム、1%酵母抽出物、1%ブドウ糖から成る培
地──これは1lあたり150mgアンピシリンを含有
する──中で発酵し、0.5mMIPTGを用いて化合
物PA/06の初期たん白質の発現を誘導する。
【0053】誘導前及び全体で6時間の誘導後の毎時
間、578nmで光学密度(OD)1を有する細胞懸濁
液1mlに相当する細胞を遠心分離し、発現率のテスト
に使用する。 ii)化合物PA/06への初期たん白質の逆戻り、対
応する2本鎖化合物へのその分解及びそのPA- 活性測
定。
【0054】遠心分離された細胞を、上述した様に、リ
ゾチームで溶解し、次いで溶解された細胞の均一物を活
性測定のために上述の様に使用する。
【0055】(初期たん白質によって得られる)化合物
PA/06から形成された2本鎖プラスミノーゲンアク
チベーターの活性測定によって検出された化合物PA/
06又はその初期たん白質に関する発現率を、図18に
示す。この活性は、プラスミンで分解した後にしか得ら
れず(図18参照)、それ故に化合物PA/06(又は
初期たん白質)を1本鎖で駆出する。
【0056】〔例2〕 発現プラスミドpGR Trp06の構成 デヴエール(DeBoer)糖によってPNAS80(198
3)21−25中に記載されたTrp- プロモーターの
配列を、XbaI- 切断部位まで受け継ぎ、5'-末端が
配列5'-AATTCT CAAAT- 3' によって伸び
長される。それによってEco RI- 切断部位を構成
する(図17、断片M1)。1本鎖021及び021A
を、やきもどし、EcoRI×XbaI中に切断された
プラスミドpGR Tac06を連結する。大腸菌K1
2JM103中で形質転換し、150μgアンピシリン
/mlを有する培地上で培養した後に、pGR Trp
06を含有するクローンを選択する。Vyc hj p
GR Trp06は、前記のすべての前駆体と、これを
用いて形質転換された大腸菌株がインドールアクリル酸
の添加で化合物PA/06の初期たん白質を駆出する点
で異なる。
【0057】〔例3〕 a)発現プラスミドpGR318の構成 プラスミドpGR Trp06を、EcoRIとHin
dIIIで切断する。マルチクローニングサイトに属す
る生じる長さ58ヌクレオチドの断片を、分取アガロー
スゲル電気泳動によって分離する。pBR322の残存
する部分を電気溶離によってゲルから溶し、DE52を
介して精製する。
【0058】この断片を、合成オリゴヌクレオチド18 5'-ATG AGC AAT GAG CT- 3' AC TCG TTA C と常法でT4- リガーゼで連結し、大腸菌K12中で転
質転換し、アンピシリン- 含有培地上で培養する。この
プラスミドはインドールアクリル酸の添加後化合物 "P
A318" に関する、図19に記載したアミノ酸配列の
暗号を有する。 b)発現テスト 大腸菌K12JM103を、プラスミドpGR318で
形質転換し、例1に記載した様に発酵する。誘導は、5
78nmで光学密度2−3で1発酵培地につき62mg
インドールアクリル酸を用いて行われる。
【0059】誘導前及び全体で5時間の誘導後の毎時
間、578nmで光学密度1を有する細胞懸濁液1ml
に相当する細胞を遠心分離し、発現率のテストに使用す
る。
【0060】初期たん白質(例1参照)の化合物PA3
18への逆戻りの後、アミド分解活性を誘導前及び誘導
に1〜5時間後に集められた試料中で、プラスミンでの
処理前及び処理後に測定する。その結果を、図20に示
す。これから、プラスミドpGR Tac06による発
現率(2〜3の他の初期たん白質の発現に対して)と同
等の発現率が生じ、アミド分解活性がプラスミンでの分
解後しか得ることができないことが明らかである。それ
故に式IのPA318の化合物を、pGR318を有す
る大腸菌K12(初期たん白質として)から一本鎖で駆
出する。 c)単離、精製及びたん白化学による確認 単離、精製及びたん白化学による確認のために、1l発
酵を調節されたpH-及び温度条件下で実施する(pH
7.0、37℃)。この条件は(578mmで測定され
た)20までの光学密度の達成を可能にする。発現の終
了後(約5〜6時間)、細胞懸濁液50mlを遠心分離
し、細胞沈殿をH2 O40ml中に再懸濁し、高圧均一
器中で枠開する。遠心分離後、不活性な初期たん白質を
含有する沈殿を5Mグアニジンヒドロクロリド100m
l、40mMシステイン、1mMEDTA(pH8.0
に調整)中に溶解し、25mMトリス- 緩衝液、pH
9.0、400mlで希釈する。空気酸素の侵入又は作
用下で、逆戻りを12時間後に終了する。
【0061】化合物PA318を、クロマトグラフィー
で単離し、精製する。N- 末端配列分析によって、一方
で一本鎖性、他方で所望のN- 末端配列を確認する。
【0062】〔例4〕 a)発現プラスミドpGR319の構成 プラスミトpGR Trp06を、例3aに記載した様
にNdeI及びSacIで切断し、大きい断片を単離す
る。
【0063】この断片を、合成オリゴヌクレオチド19 5'-TATG AGC AAT GAA GAG CT- 3' AC TCG TTA CTT C と常法でT4- リガーゼで連結し、大腸菌K12中で転
質転換し、アンピシリン- 含有培地上で培養する。この
クローンは、インドールアクリル酸の添加後化合物I
"PA319" に関する、初期たん白質を産生する。こ
のクローンは図19に記載したアミノ酸配列の暗号を有
するプラスミドpGR319を含有する。 b)発現テスト プラスミドpGR319で形質転換された大腸菌K12
JM103を誘導し、次いで例3bに記載した様に試料
をテストのために集める。
【0064】単離、精製及びたん白質化学による確認
は、例3cに記載した様に行われる。
【0065】初期たん白質の化合物 "PA319" への
逆戻り及び発現率の測定は、例3b中に記載された様に
行われる。その結果を図20中に示す。これから、プラ
スミドpGR Tac06を用いて他の初期単白質を発
現した場合の発現率と同等の発現率が生じ、アミド分解
活性がプラスミンでの分解後しか得ることができないこ
とが明らかである。それ故にPA319を、pGR31
8を有する大腸菌K12(初期たん白質として)から一
本鎖で駆出する。
【0066】〔例5〕 a)発現プラスミドpGR327の構成 プラスミドpGR Trp60を例3aに記載した様に
NdeI及びSacIで切断し、大きい断片を単離す
る。
【0067】この断片を、合成オリゴヌクレオチド27 5'-TATG AGC AGT CCA CCA GAA GAG CT- 3' AC TCG TCA GGT GGT CTT C と、常法でT4- リガーゼで連結し、大腸菌K12中で
形質転換する。クローンの選択及び選抜は、例3aに記
載した様に行われる。選択されたクローンは、プラスミ
ドpGR327を含有し、このプラスミドは、図16に
記載されたアミノ酸配列を有する式Iの化合物 "PA3
27" に関すく暗号を有する。 b)発現テスト プラスミドpGR327を有する大腸菌K12を、発酵
し、発現率を例3bに記載した様にテストする。これか
ら、プラスミドpGR Tac06での発現率と同等の
発現率(しかし他の初期たん白質の発現で)を生じ、プ
ラスミンによる分解後でしかこの活性を得ることができ
ないことが明らかである。それ故に、化合物 "PA32
7" を、プラスミドpGR327を有する大腸菌K12
(初期たん白質として)によって一本鎖で駆出する。
【0068】単離、精製及び単白質化学による確認は、
例3aに記載した様に行われる。
【0069】〔例6〕プラスミドpGR Trp06
を、例3aに記載した様にNdeI及びSacIで切断
し、大きい断片を単離する。
【0070】この断片を、合成オリゴヌクレオチド36 5'-TATG AGC CCA CCA GAA GAG CT- 3' AC TCG GGT GGT CTT C と、常法でT4- リガーゼで連結し、大腸菌K12JM
105中で形質転換する。クローンの選択及び選抜は、
例3aに記載した様に行われる。選択されたクローン
は、図19に記載されたアミノ酸配列を有する式Iの化
合物 "PA336"に関して暗号づけるプラスミドpG
R336を含有する。
【0071】大腸菌K12JM105を、プラスミドp
GR336で形質転換し、次いで発酵し、誘導後発現率
を例3bに記載した様にテストする。第一に生じる初期
たん白質から、化合物PA336(そのアミノ酸列は図
19に記載されている)を一本鎖たん白質として得られ
る。発現率は、プラスミドpGR Tac06を有する
他の初期たん白質の発現での発現率と同等で得られる。
【0072】
【発明の効果】本発明によるポリペプチドは、ブラスミ
ンアクチベーターとして使用でき、このポリペプチドを
得るためのプラスミドは、高収率で適する細菌宿主中で
プラスミノーゲンアクチベーターとして作用しない発現
生成物を生じ、これをたん白質化学変化によって一本鎖
の上記ポリペプチドとなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】:コンホメーションが決定されるジスルフィド
架橋の表示を有する式Iの化合物の構造図。
【図2】:市販のプラスミドpBR322からのプラス
ミドpBF158の構造。その際連続してnic/bo
m- 域及びテトラサイクリン耐性遺伝子の大部分を除去
する。
【図3】:市販のプラスミドpBR322からのプラス
ミドpBF158の構造。その際連続してnic/bo
m- 域及びテトラサイクリン耐性遺伝子の大部分を除去
する。
【図4】:合成 "マルチチローニングサイト" のヌクレ
オチド配列。
【図5】:プラスミドpBF158- 01の構造。プラ
スミドpBE158中の切断部位Eco RIとHin
dIIIとの間に合成マルチクローニングサイトの組み
込みを描く。
【図6】:プラスミドpBF158- 01Tの構造。断
片ClaI×HindIIIを、Tn10(ショルマイ
ヤー(Schollmeier) 等、Nucl. Acids Res.13(198
5)4227−4237参照)からのtetA/orf
Lターミネーターが存在するプラスミドpRT61(ヨ
ルゲンセン(Jorgensen) 等、J. Bacteriol. 138,1
978,705−714参照)からの対応する断片
"T" に替える。
【図7】:暗号づけする遺伝子に対する合成断片のヌク
レオチド配列(例1d中に記載されかつ図12〜14中
に図示されたプラスミドpBF158- 01Tから出発
して、本発明によるプラスミド中に式Iの化合物に対す
る構造遺伝子の形成下にこの配列を組み込む。)
【図8】:暗号づけする遺伝子に対する合成断片のヌク
レオチド配列(例1d中に記載されかつ図12〜14中
に図示されたプラスミドpBF158- 01Tから出発
して、本発明によるプラスミド中に式Iの化合物に対す
る構造遺伝子の形成下にこの配列を組み込む。)
【図9】:暗号づけする遺伝子に対する合成断片のヌク
レオチド配列(例1d中に記載されかつ図12〜14中
に図示されたプラスミドpBF158- 01Tから出発
して、本発明によるプラスミド中に式Iの化合物に対す
る構造遺伝子の形成下にこの配列を組み込む。)
【図10】:暗号づけする遺伝子に対する合成断片のヌ
クレオチド配列(例1d中に記載されかつ図12〜14
中に図示されたプラスミドpBF158- 01Tから出
発して、本発明によるプラスミド中に式Iの化合物に対
する構造遺伝子の形成下にこの配列を組み込む。)
【図11】:暗号づけする遺伝子に対する合成断片のヌ
クレオチド配列(例1d中に記載されかつ図12〜14
中に図示されたプラスミドpBF158- 01Tから出
発して、本発明によるプラスミド中に式Iの化合物に対
する構造遺伝子の形成下にこの配列を組み込む。)
【図12】:オリゴヌクレオチド断片M4〜M8を、プ
ラスミドPBF158- 01Tで開始してC- 末端から
組み込むことによるプラスミドpBF158- 02T〜
pBF158- 06の構成。
【図13】:オリゴヌクレオチド断片M4〜M8を、プ
ラスミドPBF158- 01Tで開始してC- 末端から
組み込むことによるプラスミドpBF158- 02T〜
pBF158- 06の構成。
【図14】:オリゴヌクレオチド断片M4〜M8を、プ
ラスミドPBF158- 01Tで開始してC- 末端から
組み込むことによるプラスミドpBF158- 02T〜
pBF158- 06の構成。
【図15】:切断部位EcoRI及びXbaIの間にT
ac- プロモーターを組み込むことによってpBF15
8- 06Tから生じるプラスミドpGR Tac06
(例1参照)。
【図16】:pGR Tac06中で切断部位NdeI
とSacIの間のヌクレオチド配列及びこれから導かれ
るアミノ酸配列。アミノ酸の番号づけは、図1に対応す
る。
【図17】:合成Trp- プロモーターのヌクレオチド
配列。
【図18】:プラスミドpGR Tac06で形質転換
された大腸菌JM103に於て、0時点を基準にしてI
PTGでの誘導後の時間に基づいてTac- プロモータ
ーの調節下に、図16による式Iの化合物又はその初期
たん白質に関する発現率は、発色性性質により決定され
たPA- 活性であり、これはテスト前にプラスミンによ
る分解後(△−△)及び分解せず(×----×)に、57
8nmで光学密度1を有する発酵培地mlあたりのプラ
ーク- 単位で記載される。
【図19】:ヌクレオチド配列及びこれから由来する式
(Met)-Ser- X1-X2-rscuPA143-411 の化
合物。カッコ内のメチオニンを、大腸菌の圧搾で離脱す
る。
【図20】:すなわちTrp- プロモーターの調節下に
pGR318,pGR319又はpGR327で形質転
換された大腸菌K12JM103中での式Iの化合物又
はその初期たん白質に関する発現率。誘導は、0時点直
後にインドールアクリル酸で行われる。発色性基質で決
定されたPA- 活性をテスト前にプラスミンによる分解
後(△−△)及び分解せず(×----×)に578nmで
光学密度1の発酵培地mlあたりのプラーク- 単位で記
載する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明は、次の一般式I又は図1からの構
造図に相当する、プラスミノーゲンアクチベーターとし
て治療上使用可能な新規ポリペプチドに関する: Ser−X−X−rscu−PA143−411 I 式中、rscu−PA143−411は、scu−PA
54Kからのアミノ酸143(Glu)〜411(Le
uOH)の非グルコシル化配列領域をを示し、Xはア
ミノ酸Asn,Pro又はSerの1つを示し、X
単一結合又はGlu,Pro−Glu,Pro−Prp
−G1u又はGlu−Leu−His−Leu−Gln
−Gln−Val−Pro−Ser−Asnである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】たとえばプラスミドpGR Tac 06
(例1及び図15)が得られる。このプラスミドは式I
の化合物(式中XはAsn、Xは配列Glu−Le
u−His−Leu−Gln−Gln−Val−Pro
−Ser−Asnを示す)に関する暗号を有する(図1
6参照)。この化合物を、“PA/06”として以下に
示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】この配列を、ヌクレオチドによってNde
IとXbaIの間に暗号付与し、これに関してはscu
−PA54KのN−末端アミノ酸に対するコドンを任意
に選択する。アミノ酸のこの配列を、PstI切断部位
に関するLeu−Glnによて中断する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】式Iの化合物に関する暗号を有する構造遺
伝子の構成に於て、セリンに関するコドンに続いて5’
−位にメチオニンに関するコドンを有するヌクレオチド
配列が好ましい。この構造遺伝子の発現に於て、Met
−Ser−結合の不安定性に基づき、N−末端アミノ酸
としてセリンを有する式Iの夫々の化合物が得られる。
式Iの化合物に関する、構造遺伝子の適する5’−末端
は、次のものである(式Iの化合物のN−末端基に関し
て夫々Ser−X−X−領域及びカッコ内に暗号づ
けされた、しかしたん白質中にもはや含有されないメチ
オニン基を記載する: Met)Ser Asn− ATG AGC AAT (Met)Ser Asn Glu− ATG AGC AAT GAA (Met)Ser Pro Pro Glu− ATG AGC CCA CCA GAA (Met)Ser Ser Pro Pro Glu− ATG AGC AGT CCA CCA GAA (Met)Ser Asn Glu Leu His
Leu Gln Gln ATG AGC AAT GAA CTT CAT C
TG CAG CAA Val Pro Ser Asn− GTT CCA TGC AAC 上述の様に、本発明によるプラスミドで形質転換された
細菌を用いて、極めて高い発現率がもたらされる。適当
な受容宿主微生物の形質転換は、公知方法で行われる。
本発明によるプラスミドの発現に関して、特に適する宿
主生物は大腸菌−及び使用される腸内細菌−種の株、た
とえばシュードモナス、サルモネラ、エンテロバクタ
ー、クレブシエラ又はセレイシアの菌株である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/71 //(C12N 9/72 C12R 1:19) (72)発明者 レオポルト・フローエ ドイツ連邦共和国、ウオルフエンビユッテ ル−ハルヒテル、イム・フオーゲルザン グ、5 (72)発明者 レジナ・エー・ブリゲリウス−フローエ ドイツ連邦共和国、ウオルフエンビユッテ ル−ハルヒテル、イム・フオーゲルザン グ、5 (72)発明者 ベルンハルト・ウオルフ ベルギー国、ハウゼット、ヘルゲンラーテ ル・ストラーセ、1

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I Ser−X1 −X2 −rscuPA143-411 I (式中rscu−PA143-411 はscu−PA54Kか
    らのアミノ酸143(Glu)〜411(LeuOH)
    の非グルコシル化配列領域を示し、 X1 はアミノ酸Asn,Pro又はSerの1つを示
    し、 X2 は単一結合又はGlu,Pro- Glu,Pro-
    Pro- Glu又はGlu- Leu- His- Leu-
    Gln- Val- Pro- Ser-Asnである。)の
    新規ポリペプチド。
  2. 【請求項2】 X1 はAsn又はSerを示す請求項1
    記載の新規ポリペプチド。
  3. 【請求項3】 X1 はSerを示す請求項1又は2記載
    の新規ポリペプチド。
  4. 【請求項4】 X2 は単一結合又はGlu,Pro- G
    lu又はPro-Pro- Gluを示す請求項1ないし
    3のいずれかに記載の新規ポリペプチド。
  5. 【請求項5】 X1 はAsn又はSerであり、X2
    単一結合又はGlu,Pro- Glu又はPro- Pr
    o- Gluを示し、rscuPA143-411 は請求項1と
    同一の意味を有する請求項1記載の新規ポリペプチド。
  6. 【請求項6】 式 Ser- Ser- Pro- Pro- Glu- rscuPA143-411 Ia (式中rscuPA143-411 は、請求項1と同一の意味
    を有する。)の新規ホリペプチド。
  7. 【請求項7】 オペロンは、調節可能なプロモター、リ
    ボソーム結合部位として有効なSD配列(Shine-Dalgarn
    o-配列)、開始コドン、請求項1〜6によるポリペプチ
    ドに関する合成構造遺伝子及び構造遺伝子から下流に1
    又は2個のターミネーターを有し、そして腸内細菌、好
    ましくは大腸菌株中でポリペプチドの初期たん白質の発
    現に適することを特徴とする、請求項1ないし6のいず
    れかに記載のポリペプチドの収得に使用するための新規
    プラスミド。
  8. 【請求項8】 SD配列と開始コドン6−12の間の距
    離は、8−10ヌクレオチドであるのが好ましい請求項
    7記載のプラスミド。
  9. 【請求項9】 調節可能なプロモーターはTrp- 又は
    Tac- プロモーターである請求項7又は9記載のプラ
    スミド。
  10. 【請求項10】 調節可能なプロモーターは、図17に
    よるヌクレオチド配列を有する合成Trp- プロモータ
    ーである請求項9記載のプラスミド。
  11. 【請求項11】 調節可能なプロモーターは、プラスミ
    ドptac SDT(DSM5018)からのTac-
    プロモーターである請求項9記載のプラスミド。
  12. 【請求項12】 オペロン中の連続ターミネーターとし
    てTn10からのtrp Aターミネーター及び(又
    は)tet A/orf Lターミネーターが存在する
    請求項7ないし11のいずれかに記載のプラスミド。
  13. 【請求項13】 構造遺伝子中でコドンとしてアルギニ
    ンに関してはトリプレットCGT、ロイシンに関しては
    トリプレットCTG、バリンに関してはトリプレットG
    TT及び(又は)グリシンに関してはトリプレットGG
    Tを使用する請求項7ないし12のいずれかに記載のプ
    ラスミド。
  14. 【請求項14】 構造遺伝子は、図7−11によるヌク
    レオチド配列及び特に図12によるヌクレオチド配列の
    1つを有する請求項7−13のいずれかに記載のプラス
    ミド。
  15. 【請求項15】 構造遺伝子は、図19によるヌクレオ
    チド配列を有する請求項7−14のいずれかに記載のプ
    ラスミド。
  16. 【請求項16】 5'-位の構造遺伝子のヌクレオチド配
    列は、セリンに関するコドンに続いてメチオニンに関す
    るコドンを有する請求項7ないし15のいずれかに記載
    のプラスミド。
  17. 【請求項17】 nic- bom- 領域が除かれたプラ
    スミドpBR322中にオペロンを有する請求項7ない
    し16のいずれかに記載のプラスミド。
  18. 【請求項18】 オペロンをプラスミドpBR322中
    に有し、このプラスミドからテトラサイクリン耐性遺伝
    子の全部又は一部は、このプラスミドがテトラサイクリ
    ン耐性を全く駆出しない程度に除かれている請求項7な
    いし16のいずれかに記載のプラスミド。
  19. 【請求項19】 オペロンをプラスミドpBR322中
    に有し、このプラスミドからnic/bom- 領域は除
    かれ及びテトラサイクリン耐性遺伝子の少なくとも一部
    は、プラスミドがテトラサイクリン耐性を全く駆出しな
    い様に除かれている請求項7ないし18のいずれかに記
    載のプラスミド。
  20. 【請求項20】 プラスミドは、合成Trp- プロモー
    ターの調節下に合成構造遺伝子を有するプラスミドpG
    R Trp06,pGR318,pGR319,pGR
    327及びpGR336である請求項7ないし19のい
    ずれかに記載のプラスミド。
  21. 【請求項21】 プラスミトpGR Tac06は図1
    5に相当する請求項7ないし19のいずれかに記載のプ
    ラスミド。
  22. 【請求項22】 nic/bom- 領域及び(又は)テ
    トラサイクリン耐性遺伝子の少なくとも1部が除かれた
    プラスミドpBR322中で、切断部位EcoRI及び
    HindIIIとの間に図4中に記載したヌクレオチド
    配列を有する"マルチクローニングサイト”を使用し、
    これを用いて公知方法で転写ターミネーター、式Iの化
    合物、好ましくは構造遺伝子の3' c- 末端から開始す
    る化合物に対する構造遺伝子の合成部分配列並びに合成
    Trp- プロモーターを組み込む、請求項7記載のプラ
    スミドの製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に従って得られたプラスミ
    ドからのEcoRI×HindIIIフラグメントを発
    現カセットとして腸内細菌、好ましくは大腸菌中で自律
    的増殖する他のプラスミド中に公知方法に従って挿入す
    る、請求項7記載のプラスミドの製造方法。
  24. 【請求項24】 プラスミドを用いて腸内細菌- 株、好
    ましくは大腸菌株を公知方法で形質転換し、構造遺伝子
    の発現を誘導し、形成された式Iの化合物の初期たん白
    質を培地及び溶解された細菌細胞から分離し、初期たん
    白質を溶解し、次いでレトックス- 系の作用によって請
    求項1ないし6のいずれかに記載のポリペプチドに逆戻
    りする請求項7ないし21のいずれかに記載のプラスミ
    ドの使用方法。
  25. 【請求項25】 プラスミドを用いて大腸菌- 種、好ま
    しくは大腸菌- K12- 株を形質転換し、次いで請求項
    24に従って処理する請求項7ないし21のいずれかに
    記載のプラスミドの使用方法。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし6による化合物の1つ
    はプラスミノ−ゲンとして作用する有効物質を含有する
    血栓溶解剤。
  27. 【請求項27】 有効物質として請求項1記載の式Iの
    プラスミノ- ゲンアクチベーターを有する、血栓溶解剤
    として使用できる薬剤の製造に、請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の化合物を使用する方法。
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