JPH06163018A - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JPH06163018A
JPH06163018A JP4316926A JP31692692A JPH06163018A JP H06163018 A JPH06163018 A JP H06163018A JP 4316926 A JP4316926 A JP 4316926A JP 31692692 A JP31692692 A JP 31692692A JP H06163018 A JPH06163018 A JP H06163018A
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JP
Japan
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battery
pipe
electrode body
electrode
electrolyte battery
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Application number
JP4316926A
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English (en)
Inventor
Soichi Hanabusa
聡一 花房
Yoshiaki Asami
義明 阿左美
Katsuhiko Inoue
克彦 井上
Eijiro Matsuzaka
英二郎 松坂
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Toshiba Corp
FDK Twicell Co Ltd
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Toshiba Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06163018A publication Critical patent/JPH06163018A/ja
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • H01M50/342Non-re-sealable arrangements
    • H01M50/3425Non-re-sealable arrangements in the form of rupturable membranes or weakened parts, e.g. pierced with the aid of a sharp member
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電極体の巻芯空間部の変形を防止することがで
き、過充電や短絡等による内圧上昇時の破裂を防止する
ことが可能な安全性の高い非水電解液電池を提供するこ
とを目的とする。 【構成】外装缶5内に収納され、正極1と負極2との間
にセパレータ3を介して渦巻状に捲回した電極体4と、
前記外装缶5内に収容された非水電解液と、安全弁機構
14とを備えた非水電解液電池において、前記電極体4
の巻芯空間部にパイプ6を配置し、かつ前記パイプ6は
円形の開口部の面積が電池の放電容量(mAh)当り5
×10-5cm2 〜0.3cm2 であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防爆機構を備えた非水
電解液電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラや、ヘッドホンステ
レオなどの電子機器の高性能化、小型化には目覚ましい
ものがあり、これらの電子機器の電源となる二次電池の
重負荷性の改善やエネルギー高密度化の要求も強まって
きている。このため、リチウム金属、リチウム合金もし
くは、炭素質材料等のリチウムを吸蔵,放出できる物質
を負極材料に使用する非水電解液電池の開発が活発に行
われるようになった。
【0003】しかしながら、前記高密度化に伴い危険性
も増している。例えば前記非水電解液電池は、充電時に
通常よりも長い電流が供給されて過充電状態になった
り、あるいは放電時に誤使用や前記電池を使用する機器
の故障等により大電流が流れて短絡状態になったりする
と、電解液が分解しガスが発生し、電池内圧が上昇して
しまう。更に前記過充電あるいは前記短絡が続くと、前
記電解液の分解による発熱により電池温度が急激に上昇
し、電池が破裂してしまう場合がある。
【0004】そこで、前記内圧上昇や前記発熱による破
裂を未然に防ぐことが、前記電池の実用化には必須であ
る。このため、図5に示すような防爆用の安全弁機構を
備えたリチウム二次電池が、実公昭59−15398号
に開示されている。すなわち、正極40と負極41とを
セパレータ42を介して捲回して作製した渦巻状の電極
体43が外装缶44内に収納されている。絶縁板45は
前記電極体43と前記外装缶44との間に介装され、前
記電極体43と前記外装缶44とを互いに電気的に絶縁
している。非水電解液は、前記外装缶44内に収容され
ている。封口体46は、前記外装缶44開口部に絶縁材
47を介してかしめ固定により取付けられ、前記外装缶
44を密閉している。前記封口体46は、板状端子板4
8と帽子形の端子板49との間に後述する安全弁機構の
一構成部材である可撓性薄板50を介在させ、前記板状
端子板48を前記帽子形の端子板49の周縁上部に折り
曲げて一体化させた構造になっている。正極リード51
は、その一端が前記正極40に接続され、かつその他端
が前記板状端子板48の下端に接続されている。
【0005】前記安全弁機構52は、前記板状端子板4
8の中央部に設けられた円形の穴53と、前記帽子形の
端子板49の中央付近に三角形の二辺を切り込み、かつ
前記切り込みにより形成された三角形部分を下方に向け
て屈曲させることにより形成された前記穴53と対向す
る刃54と、前記刃54の形成により前記帽子形の端子
板49に開口された三角形の穴55と、前記端子板4
8,49間に介在された前記可撓性薄板50とから構成
されている。前記可撓性薄板50は、金属層と合成樹脂
層との複合部材から構成されている。
【0006】このような構成の二次電池において、前記
過充電や前記短絡等により前記外装缶44内で発生した
ガスは、前記セパレータ42の表面に沿って前記外装缶
44開口部の方へ移動するか、あるいは前記セパレータ
42の表面に沿って前記外装缶44底部へと流れ前記電
極体43の中心部の巻芯空間部56を通過して前記外装
缶44開口部の方へ移動することにより、前記端子板4
8の前記穴53を通して前記可撓性薄板50に圧力を加
える。その結果、前記可撓性薄板50は前記圧力によっ
て膨らみ、前記帽子形の端子板49から下方に向って突
出した前記刃54と接触することにより破断される。し
たがって、前記外装缶44内に充満したガスは前記薄板
50の破断箇所及び前記端子板49の三角形の穴55を
通して放出され、二次電池の破裂が防止される。
【0007】ところで、前記二次電池は、高容量化及び
高エネルギー化を図るために、前記正極40と前記負極
41との対向面積を増大させる必要があった。しかしな
がら、大きさの限られた電池内で前記正極40及び前記
負極41の比表面積を大きくするためには、これら電極
板の厚さを薄くする必要が生じ、これに伴って前記電極
板から構成された電極体43の保形性が低下する。その
結果、前述した過充電等によりガスが前記外装缶44内
に発生すると、前記ガス圧力は前記電極体43の正極4
0、負極41及びセパレータ42の重ね合わせ方向に加
わるため、前記巻芯空間部56がつぶれて前記ガスの通
路が塞さがれる。したがって、前記電極体43の底部付
近に拡散したガスが閉じ込められ、電池内圧が局所的に
上昇するため、前記電極体43自体が前記封口体46に
向って押し上げられて外装缶が破裂するという問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の問題を
解決するためになされたもので、電極体の巻芯空間部の
変形を防止することができ、過充電や短絡等による内圧
上昇時の破裂を防止することが可能な安全性の高い非水
電解液電池を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外装缶内に収
納され、正極と負極との間にセパレータを介して渦巻状
に捲回した電極体と、前記外装缶内に収容された非水電
解液と、安全弁機構とを備えた非水電解液電池におい
て、前記電極体の巻芯空間部にパイプを配置し、かつ前
記パイプは円形の開口部の面積が電池の放電容量(mA
h)当り5×10-5cm2 〜0.3cm2 であることを
特徴とする非水電解液電池である。本発明に係わる非水
電解液電池を図1及び図2を参照して説明する。
【0010】正極1、負極2及びセパレータ3から構成
されている電極体4が外装缶5内に収納されている。前
記電極体4は、例えば図2に示すように前記セパレータ
3を二つ折りにし、その間に前記負極2を挟んだ積層物
と前記正極1とをパイプ6を巻芯にして渦巻状に捲回し
て作製される。絶縁板7は前記電極体4と前記外装缶5
との間に介装され、前記電極体4と前記外装缶5とを互
いに電気的に絶縁している。非水電解液は、前記外装缶
5内に収容されている。封口体8は、前記外装缶5開口
部に絶縁材9を介してかしめ固定により取付けられ、前
記外装缶5を密閉している。前記封口体8は、板状端子
板10と帽子形の端子板11との間に後述する安全弁機
構の一構成部材である可撓性薄板12を介在させ、前記
板状端子板10を前記帽子形の端子板11の周縁上部に
折り曲げて一体化させた構造になっている。正極リード
13は、その一端が前記正極1に接続され、かつその他
端が前記板状端子板10の下端に接続されている。
【0011】前記安全弁機構14は、前記板状端子板1
0の中央部に設けられた円形の穴15と、前記帽子形の
端子板11の中央付近に三角形の二辺を切り込み、かつ
前記切り込みにより形成された三角形部分を下方に向け
て屈曲させることにより形成された前記穴15と対向す
る刃16と、前記刃16の形成により前記帽子形の端子
板11に開口された三角形の穴17と、前記端子板1
0,11間に介在された前記可撓性薄板12とから構成
されている。前記可撓性薄板12は、金属層と合成樹脂
層との複合部材から構成されている。
【0012】前記パイプ6は、過充電や短絡等に起因し
て前記外装缶5内で発生したガスの圧力による変形を防
止するために、外径が4mm、内径が2.11mmのパ
イプにおける圧縮強度が10kgf以上になる材料から
形成されることが望ましい。更に、前記パイプ6は前述
した内圧上昇時に発生する熱による変形を防止する観点
から、耐熱性を有する材料から形成されることが望まし
い。このような材料としては、例えばステンレス、鉄な
どの金属、又は例えばポリイミドなどの耐熱性プラスチ
ック等を挙げることができる。
【0013】前記パイプ6の開口部の面積を前記範囲に
限定したのは次のような理由によるものである。前記開
口部の面積を電池の放電容量(mAh)当り5×10-5
cm2 未満にすると、前記内圧上昇時に発生したガスを
前記パイプ6内を通して前記安全弁機構14側に移動さ
せることができなくなる。一方、前記開口部の面積が電
池の放電容量(mAh)当り0.3cm2 を越えると、
電池の容量が低下する。
【0014】前記圧縮強度を有する材料からなるパイプ
6の肉厚は、0.1mm〜1.0mmの範囲にすること
が望ましい。前記肉厚を0.1mm未満にすると、前記
パイプ6の強度が低下するため、前記ガスの圧力が前記
電極体4にかかった際に、前記パイプ6がつぶれ前記電
極体4が変形する恐れがある。一方、前記肉厚が1.0
mmを越えると、電池の容量が低下する恐れがある。
【0015】前記正極1は、例えばリチウムマンガン複
合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物のようなカルコ
ゲン化合物、有機バインダ及び導電材を混合し、シート
化したものを集電体に圧着した構成になっている。前記
有機バインダとしては、例えばポリテトラフルオロエチ
レン等を用いることができる。前記導電材としては、例
えばアセチレンブラック、グラファイト等を用いること
ができる。
【0016】前記集電体としては、大きさの限られた電
池内で前記正極1の比表面積を大きくして前記二次電池
の高容量化及び高エネルギー化を図るために、例えば厚
さが10μm〜100μmの薄い金属板を用いることが
望ましい。前記金属板としては、例えばアルミニウム
箔、ステンレス箔、ニッケル箔等を用いることができ
る。前記負極2としては、リチウムイオンを吸蔵,放出
する炭素質物質及び有機バインダからなる混合物を集電
体に塗布して被覆した構成になっている。前記有機バイ
ンダとしては、例えばエチレンプロピレン共重合体等を
用いることができる。
【0017】前記集電体としては、大きさの限られた電
池内で前記負極2の比表面積を大きくして前記二次電池
の高容量化及び高エネルギー化を図るために、例えば厚
さが10μm〜100μmの薄い金属板を用いることが
望ましい。前記金属板としては、例えば銅箔、ステンレ
ス箔、ニッケル箔、金属リチウム箔等を用いることがで
きる。前記セパレータ3としては、例えばポリプロピレ
ン製多孔質フィルム、ポリエチレン製マイクロポーラス
フィルム等を用いることができる。
【0018】前記非水電解液は、例えば六フッ化リン酸
リチウム(LiPF6 )、硼フッ化リチウム(LiBF
4 )、過塩素酸リチウム(LiClO4 )等の電解質を
例えばプロピレンカーボネイトとジメトキシエタンとの
混合溶媒や、プロピレンカーボネイトとγ−ブチルラク
トンとの混合溶媒などに溶解した組成からなるものであ
る。
【0019】
【作用】本発明によれば、正極1と負極2との間にセパ
レータ3を介在して渦巻状に捲回した電極体4の巻芯空
間部にパイプ6を配置し、かつ前記パイプ6の円形の開
口部の面積を電池の放電容量(mAh)当り5×10-5
cm2 〜0.3cm2 にすることによって、過充電又は
誤使用による短絡に起因した内圧上昇によって前記外装
缶5内でガスが発生し、前記ガス圧力が前記電極体4の
正極1、負極2及びセパレータ3の重ね合わせ方向及び
前記パイプ6に加わる際、前記パイプ6の圧縮強度が高
いために、前記パイプ6はつぶれず、前記電極体4はそ
の渦巻き形状を保持することができる。その結果、前記
ガスが、前記電極体4内あるいは前記外装缶5底部に閉
じ込められることなく、前記パイプ6内を速やかに通過
し前記安全弁機構14側に移動することができるため、
電池内圧が局所的に上昇することに伴う破裂を防止する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1
【0021】リチウムとマンガンの複合酸化物であるL
iMnO2 に、導電材及びバインダを加えてペーストを
調製した。前記ペーストを厚さが30μmのアルミニウ
ム基板に塗布した後、乾燥させてシート状の正極板を作
製した。つづいて、前述した図2に示すように前記正極
と、負極である厚さが50μmの金属リチウムシートと
の間に、セパレータとしてのポリエチレン製マイクロポ
ーラスフィルムを介在させ、ステンレス製のパイプを巻
芯にして渦巻電極体を作製した。前記パイプとしては、
外径が4mm、内径が2.11mm、(円形の開口部の
面積;0.0349cm2 ,電池の放電容量(mAh)
当り;5×10-5cm2 )であるものを用いた。
【0022】次いで、前記電極体を外径17mm、高さ
50mmのステンレス製の外装缶に収容し、電解液を注
入した後、封口体を用いてかしめ密封することにより、
容量700mAhの前述した図1に示す円筒形の非水電
解液電池を組み立てた。なお、前記電解液は、プロピレ
ンカーボネイトとジメトキシエタンとの混合溶媒に1モ
ルのリンフッ化リチウム(LiPF6 )の溶質を溶かし
たものを用いた。 比較例1
【0023】前記巻芯空間部に、外径が4mm、内径が
2.00mm、(円形の開口部の面積;0.0314c
2 ,電池の放電容量(mAh)当り;4.5×10-5
cm2 )であるパイプを配置したこと以外、実施例1と
同様な渦巻電極体を用いて、実施例1と同様な非水電解
液電池を組み立てた。 比較例2 前記巻芯空間部にパイプを配置しなかったこと以外、実
施例1と同様な渦巻電極体を用いて、実施例1と同様な
非水電解液電池を組み立てた。
【0024】作製した実施例1及び比較例1,2の電池
それぞれを20個ずつ用意し、2Aの電流を24時間流
し、過充電試験を実施し、破裂した電池の個数を調べ
た。その結果を下記表1に示す。 表1 試料 破裂した電池の個数 実施例1 0 比較例1 2 比較例2 15
【0025】表1から明らかなように、前記開口部の面
積が所期範囲(電池の放電容量(mAh)当り5×10
-5cm2 〜0.3cm2 )にあるパイプを前記巻芯空間
部に配置した電極体を備えた電池(実施例1)では、破
裂した電池はなく、破裂を防止することが可能であるこ
とがわかる。これは、前記パイプがつぶれず前記電極体
の形状が維持され、過充電に起因して発生したガスが速
やかに前記パイプ内を通過して安全弁機構から逃散でき
たためである。
【0026】これに対し、前記開口部の面積が前記範囲
よりも小さい4.5×10-5cm2 であるパイプを前記
巻芯空間部に配置した電極体を備えた電池(比較例1)
では、破裂した電池の個数は2個と多いことがわかる。
そこで、比較例1の試験後の破裂した電池を分解したと
ころ、前記パイプ及び前記電極体の中心部に変形は見ら
れなかったが、前記パイプの開口部の面積が小さいため
に前記ガスが前記パイプ内を通過して前記安全弁機構側
に移動できなかったために、破裂を生じたことがわかっ
た。
【0027】一方、前記巻芯空間部にパイプを配置しな
かった電極体を備えた電池(比較例2)では、破裂した
電池の個数は15個と比較例1の電池よりも更に多いこ
とがわかる。比較例2の試験後の破裂した電池を分解し
たところ、前記巻芯空間部がつぶれていた。これは、前
記電極体の保形性が低いためである。 実施例2
【0028】リチウムとコバルトの複合酸化物であるL
iCoO2 に、導電材及びバインダを加えてペーストを
調製した。前記ペーストを厚さが30μmのアルミニウ
ム基板に塗布した後、乾燥させてシート状の正極板を作
製した。つづいて、リチウム又はリチウムを主体とする
アルカリ金属を担持した炭素質物質に、バインダを加え
てペーストを調製した。前記ペーストを厚さが30μm
の銅基板に塗布した後、乾燥させてシート状の負極板を
作製した。
【0029】次に、前記正極と、前記負極との間に、セ
パレータとしてのポリプロピレン製多孔質フィルムを介
在させ、ステンレス製のパイプを巻芯にして渦巻電極体
を作製した。なお、前記パイプは、外径が4mm、内径
が2.11mm、(円形の開口部の面積;0.0349
cm2 ,電池の放電容量(mAh)当り;5×10-5
2 )であるものを用いた。
【0030】次いで、前記電極体を外径18mm、高さ
83mmのステンレス製の外装缶に収容し、電解液を注
入した後、封口体を用いてかしめ密封することにより、
容量1300mAhの前述した図1に示す円筒形の非水
電解液電池を組み立てた。なお、前記電解液は、プロピ
レンカーボネイトとγ−ブチルラクトンの混合溶媒(体
積比率は50:50)に電解質として硼フッ化リチウム
(LiBF4 )を溶かしたものを用いた。
【0031】作製した電池を20個用意し、2Aの電流
を24時間流し、過充電試験を実施し、破裂した電池の
個数を調べた。その結果、破裂した電池はなく、実施例
1と同様な効果が得られた。
【0032】なお、前記実施例1,2では図1に示す安
全弁機構を有する非水電解液電池を説明したが、本発明
はこれに限定されない。例えば、次に説明する図3及び
図4に示される安全弁機構を有する非水電解液電池にも
同様に適用できる。
【0033】負極端子を兼ねる外装缶21には、前述し
たパイプを前記巻芯空間部に配置した電極体が収納され
ている。中央に穴を有する封口体22は、前記外装缶2
1に気密に取付けられている。正極ピン端子23は、そ
の両端が前記封口体22の上下面から突出するように前
記封口体22の中央部の穴にガラス製絶縁材24を介し
てハーメチックシールによって取付けられて、前記外装
缶21と前記封口体22との絶縁をはかっている。
【0034】安全弁機構25は、前記封口体22に開口
された孔26と、前記封口体22外面に取付けられ、前
記孔26に対応する箇所に設けられた溝27によりその
底部に弁膜が形成された薄膜28とから形成されてい
る。前記孔26は、例えば前記封口体22の中心と同心
円状に形成された3個の円弧形の孔からなる。前記溝2
7は、例えば前記孔26と対応する箇所に設けられた円
形溝29とこれと交わり前記封口体の中心から放射線状
に延びた線形溝30とからなる。前記薄膜28は例えば
リング状をなしている。
【0035】このような構造を有する二次電池におい
て、過充電や短絡等に起因して前記外装缶21内で発生
したガスは前記パイプ内を通過して前記安全弁機構25
側に移動し、前記封口体22に形成した前記円弧形の孔
26を通して前記薄膜28の前記弁膜部分に圧力を加
え、前記弁膜を破断する。したがって、前記ガスは前記
孔26及び前記弁膜の破断箇所から外部に逃散し、実施
例1,2と同様に前記電池の破裂を防止することが可能
である。
【0036】前記実施例1,2では、前記巻芯空間部に
前記パイプを配置する方法として、前記正極と前記負極
との間に前記セパレータを介し前記パイプを巻芯にして
捲回する方法を説明したが、前記電極体を予め作製し、
この電極体の巻芯空間部に前記パイプを挿入する方法も
採用することができる。前記実施例1,2では、円筒形
非水電解液電池に適用して説明したが、角形非水電解液
電池にも同様に適用することができる。前記実施例1,
2では、二次電池に適用して説明したが、一次電池にも
同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
極体の巻芯空間部の変形を防止することができ、過充電
や短絡等による内圧上昇時の破裂を防止することが可能
な安全性の高い非水電解液電池を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水電解液電池を示す断面図。
【図2】図1の電池の電極体の巻き始め状態を示す斜視
図。
【図3】本発明の他の非水電解液電池を示す斜視図。
【図4】図3の電池の要部を分解して示す斜視図。
【図5】従来例の非水電解液電池を示す断面図。
【符号の説明】
1…正極、2…負極、3…セパレータ、4…電極体、5
…外装缶、6…パイプ、14…安全弁機構。
フロントページの続き (72)発明者 阿左美 義明 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 (72)発明者 井上 克彦 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内 (72)発明者 松坂 英二郎 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装缶内に収納され、正極と負極との間
    にセパレータを介して渦巻状に捲回した電極体と、前記
    外装缶内に収容された非水電解液と、安全弁機構とを備
    えた非水電解液電池において、前記電極体の巻芯空間部
    にパイプを配置し、かつ前記パイプは円形の開口部の面
    積が電池の放電容量(mAh)当り5×10-5cm2
    0.3cm2 であることを特徴とする非水電解液電池。
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