JP3259995B2 - 非水電解液電池の製造方法 - Google Patents
非水電解液電池の製造方法Info
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Description
電解液電池の製造方法に関する。
レオなどの電子機器の高性能化、小型化には目覚ましい
ものがあり、これらの電子機器の電源となる二次電池の
重負荷性の改善やエネルギー高密度化の要求も強まって
きている。このため、リチウム金属、リチウム合金もし
くは、炭素質材料のようなリチウムを吸蔵,放出できる
物質を負極材料に使用する非水電解液電池の開発が活発
に行われるようになった。
も増している。例えば前記非水電解液電池は、充電時に
通常よりも長い電流が供給されて過充電状態になった
り、あるいは放電時に誤使用や前記電池を使用する機器
の故障等により大電流が流れて短絡状態になったりする
と、電解液が分解しガスが発生し、電池内圧が上昇して
しまう。更に前記過充電あるいは前記短絡が続くと、前
記電解液の分解による発熱により電池温度が急激に上昇
し、電池が破裂してしまう場合がある。
裂を未然に防ぐことが、前記電池の実用化には必須であ
る。このため、図5に示すような防爆用の安全弁機構を
備えたリチウム二次電池が、実公昭59−15398号
に開示されている。すなわち、正極40と負極41とを
セパレータ42を介して捲回して作製した渦巻状の電極
体43が外装缶44内に収納されている。絶縁板45は
前記電極体43と前記外装缶44との間に介装され、前
記電極体43と前記外装缶44とを互いに電気的に絶縁
している。非水電解液は、前記外装缶44内に収容され
ている。封口体46は、前記外装缶44開口部に絶縁材
47を介してかしめ固定により取付けられ、前記外装缶
44を密閉している。前記封口体46は、端子板48と
帽子形の端子板49との間に後述する安全弁機構の一構
成部材である可撓性薄板50を介在させ、前記端子板4
8を前記帽子形の端子板49の周縁上部に折り曲げて一
体化させた構造になっている。正極リード51は、その
一端が前記正極40に接続され、かつその他端が前記端
子板48の下端に接続されている。
中央部に設けられた円形の穴53と、前記帽子形の端子
板49の中央付近に三角形の二辺を切り込み、かつ前記
切り込みにより形成された三角形部分を下方に向けて屈
曲させることにより形成された前記穴53と対向する刃
54と、前記刃54の形成により前記帽子形の端子板4
9に開口された三角形の穴55と、前記端子板48,4
9間に介在された前記可撓性薄板50とから構成されて
いる。前記可撓性薄板50は、金属層と合成樹脂層との
複合部材から構成されている。
電や短絡等により前記外装缶44内で発生したガスは、
前記セパレータ42の表面に沿って前記外装缶44開口
部の方へ移動するか、あるいは前記セパレータ42の表
面に沿って前記外装缶44底部へと流れ前記電極体43
の中心部の巻芯空間部56を通過して前記外装缶44開
口部の方へ移動することにより、前記端子板48の前記
穴53を通して前記可撓性薄板50に圧力を加える。そ
の結果、前記可撓性薄板50は前記圧力によって膨ら
み、前記帽子形の端子板49から下方に向って突出した
前記刃54と接触することにより破断される。したがっ
て、前記外装缶44内に充満したガスは前記薄板50の
破断箇所及び前記端子板49の三角形の穴55を通して
放出され、二次電池の破裂が防止される。
高エネルギー化を図るために、前記正極40と前記負極
41との対向面積を増大させる必要があった。しかしな
がら、大きさの限られた電池内で前記正極40及び前記
負極41の比表面積を大きくするためには、これら電極
板の厚さを薄くする必要が生じ、これに伴って前記電極
板から構成された電極体43の保形性が低下する。その
結果、前述した過充電等によりガスが前記外装缶44内
に発生すると、前記ガス圧力は前記電極体43の正極4
0、負極41及びセパレータ42の重ね合わせ方向に加
わるため、前記巻芯空間部56がつぶれて前記ガスの通
路が塞さがれる。したがって、前記電極体43の底部付
近に拡散したガスが閉じ込められ、電池内圧が局所的に
上昇するため、前記電極体43自体が前記封口体46に
向って押し上げられて前記外装缶44が破裂するという
問題点があった。
解決するためになされたもので、電極体の巻芯空間部の
変形を防止することができ、過充電や短絡等による内圧
上昇時の破裂を防止することが可能な安全性の高い非水
電解液電池の製造方法を提供するものである。
納されたパイプ付き電極体と、前記外装缶内に収容され
た非水電解液と、安全弁機構とを備えた非水電解液電池
の製造方法において、正極と負極をその間にセパレータ
を介して渦巻状に捲回することにより電極体を作製する
工程と、 先端面が軸方向に対して30〜60°傾斜した
形状をそれぞれ有し、かつその傾斜角度が互いに等しい
2本のパイプを用意し、前記電極体の巻芯空間部の両端
側から前記2本のパイプを互いの前記先端面が当接する
ように挿入する工程とを具備する方法により前記パイプ
付き電極体を作製することを特徴とする非水電解液電池
の製造方法である。本発明に係わる非水電解液電池を図
1及び図2を参照して説明する。
して捲回した渦巻電極体4は、外装缶5内に収納されて
いる。先端部が軸方向に対して傾斜した形状を有する2
本のパイプ6a,6bは、例えば図2に示すように前記
電極体4の巻芯空間部7の両端側から挿入され、前記各
パイプ6a,6bの先端が互いに接触するように前記巻
芯空間部7に配置される。絶縁板8は前記電極体4と前
記外装缶5との間に介装され、前記電極体4と前記外装
缶5とを互いに電気的に絶縁している。非水電解液は、
前記外装缶5内に収容されている。封口体9は、前記外
装缶5開口部に絶縁材10を介してかしめ固定により取
付けられ、前記外装缶5を密閉している。前記封口体9
は、端子板11と帽子形の端子板12との間に後述する
安全弁機構の一構成部材である可撓性薄板13を介在さ
せ、前記端子板11を前記帽子形の端子板12の周縁上
部に折り曲げて一体化させた構造になっている。正極リ
ード14は、その一端が前記正極1に接続され、かつそ
の他端が前記端子板11の下端に接続されている。
中央部に設けられた円形の穴16と、前記帽子形の端子
板12の中央付近に三角形の二辺を切り込み、かつ前記
切り込みにより形成された三角形部分を下方に向けて屈
曲させることにより形成された前記穴16と対向する刃
17と、前記刃17の形成により前記帽子形の端子板1
2に開口された三角形の穴18と、前記端子板11,1
2間に介在された前記可撓性薄板13とから構成されて
いる。前記可撓性薄板13は、金属層と合成樹脂層との
複合部材から構成されている。
等に起因して前記外装缶5内で発生したガスの圧力によ
る変形を防止するために、外径が4mm、内径が3mm
のパイプにおける圧縮強度が10kgf以上になる材料
から形成されることが望ましい。更に、前記各パイプ6
a,6bは、前述した内圧上昇時に発生する熱により変
形せず、電解液等と反応しない材料から形成されること
が望ましい。このような材料としては、例えばステンレ
ス、鉄、ニッケルなどの金属、又は例えばポリイミドな
どの耐熱性プラスチック等を挙げることができる。
向に対して30°〜60°の範囲内の角度に傾斜した形
状を有することが望ましい。前記角度を30°未満にす
ると、前記各パイプ6a,6bの先端が細くなりもろく
なるため、前記各パイプ6a,6bを前記巻芯空間部7
の両端側から挿入して配置すると、前記先端が変形する
恐れがある。一方、前記角度が60°を越えると、前述
したような方法で前記各パイプ6a,6bを前記巻芯空
間部7に配置すると、前記各パイプ6a,6bと前記巻
芯空間部7の内周面のセパレータ3との摩擦の度合いが
大きくなるため、前記セパレータ3を破損する恐れがあ
る。ただし、前記各パイプ6a,6bは、先端部を互い
に同じ角度で傾斜させた形状にしても、前記角度範囲内
で互いに異なる角度で傾斜させた形状にしてもよい。特
に、前記巻芯空間部7の強度を向上する観点から、先端
部を互いに同じ角度で傾斜させた形状を有する前記各パ
イプ6a,6bを、それらの傾斜面で当接させて一体化
させたものを前記巻芯空間部7に配置することが望まし
い。
プ6a,6bの肉厚は、0.2mm〜1.0mmの範囲
にすることが望ましい。前記肉厚を0.2mm未満にす
ると、前記各パイプ6a,6bの強度が低下するため、
前記ガスの圧力が前記各パイプ6a,6bにかかった際
に、前記各パイプ6a,6bがつぶれ前記電極体4が変
形する恐れがある。一方、前記肉厚が1.0mmを越え
ると、電池の容量が低下する恐れがある。
合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物のようなカルコ
ゲン化合物、有機バインダ及び導電材を混合し、シート
化したものを集電体に圧着した構成になっている。前記
有機バインダとしては、例えばポリテトラフルオロエチ
レン等を用いることができる。前記導電材としては、例
えばアセチレンブラック、グラファイト等を用いること
ができる。
池内で前記正極1の比表面積を大きくして前記電池の高
容量化及び高エネルギー化を図るために、例えば厚さが
10μm〜100μmの薄い金属板を用いることが望ま
しい。前記金属板としては、例えばアルミニウム箔、ス
テンレス箔、ニッケル箔等を用いることができる。前記
負極2としては、リチウムイオンを吸蔵,放出する炭素
質物質及び有機バインダからなる混合物を集電体に塗布
して被覆した構成になっている。前記有機バインダとし
ては、例えばエチレンプロピレン共重合体等を用いるこ
とができる。
池内で前記負極2の比表面積を大きくして前記電池の高
容量化及び高エネルギー化を図るために、例えば厚さが
10μm〜100μmの薄い金属板を用いることが望ま
しい。前記金属板としては、例えば銅箔、ステンレス
箔、ニッケル箔等を用いることができる。前記負極2に
は、金属リチウムシートからなるものも使用される。前
記セパレータ3としては、例えばポリプロピレン製多孔
質フィルム、ポリエチレン製マイクロポーラスフィルム
等を用いることができる。
リチウム(LiPF6 )、硼フッ化リチウム(LiBF
4 )、過塩素酸リチウム(LiClO4 )等の電解質を
例えばプロピレンカーボネイトとジメトキシエタンとの
混合溶媒や、プロピレンカーボネイトとγ−ブチルラク
トンとの混合溶媒などに溶解した組成からなるものであ
る。
レータ3を介在して渦巻状に捲回した電極体4の巻芯空
間部7の両端付近に2本のパイプ6a,6bを先端が互
いに接触するように配置し、かつ前記各パイプ6a,6
bの先端部が軸方向に対して傾斜した形状を有すること
によって、過充電又は誤使用による短絡に起因して前記
外装缶5内でガスが発生し、前記ガス圧力が前記電極体
4の正極1、負極2及びセパレータ3の重ね合わせ方向
及び前記各パイプ6a,6bに加わる際、前記各パイプ
6a,6bの圧縮強度が高いために、前記各パイプ6
a,6bはつぶれず、前記電極体4はその渦巻き形状を
保持することができる。したがって、前記ガスが、前記
電極体4内あるいは前記外装缶5底部に閉じ込められる
ことなく、前記各パイプ6a,6b内を速やかに通過
し、前記安全弁機構15側に移動することが可能であ
る。その結果、電池内圧が局所的に上昇することに伴う
破裂を防止することができる。
各パイプ6a,6bを挿入して配置する場合に、前記巻
芯空間部7の内周面のセパレータ3の破損を抑制するこ
とが可能である。すなわち、前記巻芯空間部にパイプを
挿入する場合、前記巻芯空間部の挿入口付近のセパレー
タと前記パイプとの摩擦の度合いは、前記パイプの長さ
及び前記パイプと前記セパレータとが接触する面積に依
存する。したがって、前記巻芯空間部の一端側から1本
のパイプを挿入すると前記摩擦度合いは大きくなるた
め、前記セパレータが破損されやすくなる。これに対
し、前記巻芯空間部の両端側から2本のパイプを挿入す
ると、前記摩擦度合いは前述した1本のパイプを挿入す
る場合のおよそ半分になる。また、本発明のように前記
2本のパイプの先端部を軸方向に対して傾斜させた形状
にすると、前記パイプと前記セパレータとが接触する面
積が低減されるため、前記摩擦度合いは更に低減され
る。その結果、前記巻芯空間部の両端付近に前述した形
状の先端を有する前記2本のパイプを挿入して配置する
際、前記巻芯空間部内周面のセパレータが破損されるの
を抑制することが可能になる。
する。 実施例1
iCoO2 に、導電材及びバインダを加えてペーストを
調製した。前記ペーストを厚さが20μmのアルミニウ
ム基板に塗布した後、乾燥させてシート状の正極板を作
製した。次いで、前記正極と負極である厚さが100μ
mの金属リチウムシートとの間にセパレータとしてのポ
リエチレン製マイクロポーラスフィルムを介在させて捲
回し、渦巻電極体を作製した。つづいて、前述した図2
に示すように、前記電極体の巻芯空間部の両端側から2
本のステンレス製のパイプを挿入し、前記巻芯空間部の
両端付近に前記2本のパイプを先端が互いに接触するよ
うに配置した。前記2本のパイプとしては、肉厚が0.
5mmで、先端部が軸方向に対して30°傾斜した形状
を有するものを用いた。
50mmのステンレス製の外装缶に収容し、電解液を注
入した後、封口体を用いてかしめ密封することにより、
容量900mAhの前述した図1に示す円筒形の非水電
解液電池を組み立てた。なお、前記電解液は、プロピレ
ンカーボネイトとジメトキシエタンとの混合溶媒に1モ
ルのリンフッ化リチウム(LiPF6 )の溶質を溶解し
たものを用いた。 実施例2
状を有する2本のパイプを用いたこと以外、実施例1と
同様な渦巻電極体を用いて、実施例1と同様な非水電解
液電池を組み立てた。 実施例3
状を有する2本のパイプを用いたこと以外、実施例1と
同様な渦巻電極体を用いて、実施例1と同様な非水電解
液電池を組み立てた。 実施例4
状を有する2本のパイプを用いたこと以外、実施例1と
同様な渦巻電極体を用いて、実施例1と同様な非水電解
液電池を組み立てた。 比較例1前記巻芯空間部にパイプを配置しなかったこと
以外、実施例1と同様な渦巻電極体を用いて、実施例1
と同様な非水電解液電池を組み立てた。
の電池をそれぞれ20個ずつ用意し、2Aの電流を24
時間流し、過充電試験を実施し、破裂を生じた電池の個
数を調べた。その結果を下記表1に示す。
先端部を有する2本のパイプを前記巻芯空間部に配置し
た電極体を備えた電池(実施例1〜実施例4)では、破
裂を生じた電池は皆無で、破裂を防止することが可能で
あることがわかる。これに対し、前記巻芯空間部にパイ
プを配置しなかった電極体を備えた電池(比較例1)で
は、破裂を生じた電池の個数は9個と著しく多いことが
わかる。
100個ずつについて、前記2本のパイプを前記巻芯空
間部の両端側から挿入した際、前記巻芯空間部内周面の
セパレータが破損して短絡を生じた電池の個数を調べ
た。その結果を下記表2に示す。
した形状を有する2本のパイプを前記巻芯空間部に配置
した電極体を備えた電池(実施例3)は、先端が細いた
め、前記2本のパイプを前記巻芯空間部に挿入する時の
挿入手法によっては前記先端がわずかに曲がった。 実施例5
iCoO2 に、導電材及びバインダを加えてペーストを
調製した。前記ペーストを厚さが20μmのアルミニウ
ム基板に塗布した後、乾燥させてシート状の正極板を作
製した。つづいて、リチウム又はリチウムを主体とする
アルカリ金属を担持した炭素質物質に、バインダを加え
てペーストを調製した。前記ペーストを厚さが20μm
の銅基板に塗布した後、乾燥させてシート状の負極板を
作製した。
パレータとしてのポリプロピレン製多孔質フィルムを介
在させて捲回し、渦巻電極体を作製した。つづいて、前
述した図2に示すように、前記電極体の巻芯空間部の両
端側から2本のステンレス製のパイプを挿入し、前記巻
芯空間部の両端付近に前記2本のパイプを先端が互いに
接触するように配置した。前記2本のパイプとしては、
肉厚が0.5mmで、先端部が軸方向に対して30°傾
斜した形状を有するものを用いた。
83mmのステンレス製の外装缶に収容し、電解液を注
入した後、封口体を用いてかしめ密封することにより、
容量1300mAhの前述した図1に示す円筒形の非水
電解液電池を組み立てた。なお、前記電解液は、プロピ
レンカーボネイトとγ−ブチルラクトンの混合溶媒(体
積比率は50:50)に電解質として硼フッ化リチウム
(LiBF4 )を溶解したものを用いた。
を24時間流し、過充電試験を実施し、破裂を生じた電
池の個数を調べたところ、破裂を生じた電池は皆無であ
った。また、実施例5の電池100個について、前記巻
芯空間部の両端側から前記2本のパイプを挿入して配置
した際、前記巻芯空間部内周面のセパレータが破損して
短絡を生じた電池を調べたところ、短絡を生じた電池は
皆無であった。したがって、実施例5の電池も実施例1
と同様な効果が得られた。
示す安全弁機構を有する非水電解液電池を説明したが、
本発明はこれに限定されない。例えば、次に説明する図
3及び図4に示される安全弁機構を有する非水電解液電
池にも同様に適用できる。
た2本のパイプを先端が互いに接触するように巻芯空間
部に配置した電極体が収納されている。中央に穴を有す
る封口体22は、前記外装缶21に気密に取付けられて
いる。正極ピン端子23は、その両端が前記封口体22
の上下面から突出するように前記封口体22の中央部の
穴にガラス製絶縁材24を介してハーメチックシールに
よって取付けられて、前記外装缶21と前記封口体22
との絶縁をはかっている。
された孔26と、前記封口体22外面に取付けられ、前
記孔26に対応する箇所に設けられた溝27によりその
底部に弁膜が形成された薄膜28とから形成されてい
る。前記孔26は、例えば前記封口体22の中心と同心
円状に形成された3個の円弧形の孔からなる。前記溝2
7は、例えば前記孔26と対応する箇所に設けられた円
形溝29とこれと交わり前記封口体の中心から放射線状
に延びた線形溝30とからなる。前記薄膜28は例えば
リング状をなしている。
おいて、過充電や短絡等に起因して前記外装缶21内で
発生したガスは前記2本のパイプ内を通過して安全弁機
構25側に移動し、前記封口体22に形成した前記円弧
形の孔26を通して前記薄膜28の前記弁膜部分に圧力
を加え、前記弁膜を破断する。したがって、前記ガスは
前記孔26及び前記弁膜の破断箇所から外部に逃散し、
実施例1〜実施例5と同様に前記電池の破裂を防止する
ことが可能である。前記実施例1〜実施例5では、円筒
形非水電解液電池に適用して説明したが、角形非水電解
液電池にも同様に適用することができる。前記実施例1
〜実施例5では、二次電池に適用して説明したが、一次
電池にも同様に適用することができる。
極体の巻芯空間部の変形を防止することができ、過充電
や短絡等による内圧上昇時の破裂を防止することが可能
な安全性の高い非水電解液電池の製造方法を提供するこ
とができる。
示す断面図。
…外装缶、6a,6b…パイプ、7…巻芯空間部、15
…安全弁機構。
Claims (1)
- 【請求項1】外装缶内に収納されたパイプ付き電極体
と、前記外装缶内に収容された非水電解液と、安全弁機
構とを備えた非水電解液電池の製造方法において、正極と負極をその間にセパレータを介して渦巻状に捲回
することにより電極体を作製する工程と、 先端面が軸方向に対して30〜60°傾斜した形状をそ
れぞれ有し、かつその傾斜角度が互いに等しい2本のパ
イプを用意し、前記電極体の巻芯空間部の両端側から前
記2本のパイプを互いの前記先端面が当接するように挿
入する工程とを具備する方法により前記パイプ付き電極
体を作製することを特徴とする非水電解液電池の製造方
法。
Priority Applications (1)
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JP34366192A JP3259995B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 非水電解液電池の製造方法 |
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JP34366192A JP3259995B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 非水電解液電池の製造方法 |
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