JPH0615430A - 真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置 - Google Patents
真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置Info
- Publication number
- JPH0615430A JPH0615430A JP5101162A JP10116293A JPH0615430A JP H0615430 A JPH0615430 A JP H0615430A JP 5101162 A JP5101162 A JP 5101162A JP 10116293 A JP10116293 A JP 10116293A JP H0615430 A JPH0615430 A JP H0615430A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- sleeve
- die casting
- collar member
- collar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/2015—Means for forcing the molten metal into the die
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プランジャが金属ショットをダイキャビティ
内へ押し出す前に鋳造材料がダイキャビティ内へ引っ張
られることを未然に防止し得る真空ダイカスト用の密封
ショットスリーブ装置を提供することを目的とする。 【構成】 スリーブ部材12に室14を密封するカラー
部材18を回転自在に設けるとともに、スリーブ部材1
2の端部にカラー保持プレート20を設け、さらにカラ
ー保持プレート20にスリーブシール管22を設ける一
方、プランジャ機構26のプランジャステム28に、ス
リーブシール34を備えたシールハウジング30をスラ
イド可能に支持し、プランジャ先端24を室14内に進
入させる際、プランジャステム28とともに移動するシ
ールハウジング30を介して、スリーブシール管22に
スリーブシール34を圧接させている。
内へ押し出す前に鋳造材料がダイキャビティ内へ引っ張
られることを未然に防止し得る真空ダイカスト用の密封
ショットスリーブ装置を提供することを目的とする。 【構成】 スリーブ部材12に室14を密封するカラー
部材18を回転自在に設けるとともに、スリーブ部材1
2の端部にカラー保持プレート20を設け、さらにカラ
ー保持プレート20にスリーブシール管22を設ける一
方、プランジャ機構26のプランジャステム28に、ス
リーブシール34を備えたシールハウジング30をスラ
イド可能に支持し、プランジャ先端24を室14内に進
入させる際、プランジャステム28とともに移動するシ
ールハウジング30を介して、スリーブシール管22に
スリーブシール34を圧接させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカスト装置に関する
ものであり、詳しくは真空ダイカスト用の密封ショット
スリーブ装置に関する。また本発明の真空ダイカスト用
密封ショットスリーブ装置は、本出願人が本願と同日に
提出した特許出願「ダイカスト装置用真空弁手段の設計
方法およびダイカスト装置」、「二重ソレノイド弁アク
チュエータ」、「ダイカスト用真空弁装置」、および
「真空ダイカスト法」と関連して特に好適に用いられ
る。
ものであり、詳しくは真空ダイカスト用の密封ショット
スリーブ装置に関する。また本発明の真空ダイカスト用
密封ショットスリーブ装置は、本出願人が本願と同日に
提出した特許出願「ダイカスト装置用真空弁手段の設計
方法およびダイカスト装置」、「二重ソレノイド弁アク
チュエータ」、「ダイカスト用真空弁装置」、および
「真空ダイカスト法」と関連して特に好適に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】金属のダイカスト作業において、鋳造物
が形成されるダイキャビティから鋳造材料のダイキャビ
ティ内への注入前に空気を排気すると、品質の改善され
た鋳造物を製造できることが一般に知られている。ダイ
キャビティを真空にするため各種異なる設計が行われて
きたが、これら設計のほとんどはダイキャビティを真空
源に連通させる弁を有し、1回分(ワンショット)の溶
融金属(流体状鋳造材料)をダイキャビティ内へ注入す
る直前にこの弁が開かれてダイキャビティを排気し、そ
ののち溶融金属がダイキャビティへ達する前に弁は閉じ
られる。溶融金属は該金属をダイキャビティへと押し出
すプランジャを有するショットスリーブ装置内に入れら
れるが、その前にまず溶融金属はショットスリーブ装置
からダイキャビティまで延びたランナーつまりチャンネ
ルを通過しなければならず、このチャンネルがかなりの
距離になることがある。溶融金属がチャンネルを通って
押されている間ショットスリーブ装置は遅い速度で移動
する一方、金属がキャビティ自体内へ注入されるとき、
溶融金属の注入は比較的速い速度で行われるのが好まし
い。
が形成されるダイキャビティから鋳造材料のダイキャビ
ティ内への注入前に空気を排気すると、品質の改善され
た鋳造物を製造できることが一般に知られている。ダイ
キャビティを真空にするため各種異なる設計が行われて
きたが、これら設計のほとんどはダイキャビティを真空
源に連通させる弁を有し、1回分(ワンショット)の溶
融金属(流体状鋳造材料)をダイキャビティ内へ注入す
る直前にこの弁が開かれてダイキャビティを排気し、そ
ののち溶融金属がダイキャビティへ達する前に弁は閉じ
られる。溶融金属は該金属をダイキャビティへと押し出
すプランジャを有するショットスリーブ装置内に入れら
れるが、その前にまず溶融金属はショットスリーブ装置
からダイキャビティまで延びたランナーつまりチャンネ
ルを通過しなければならず、このチャンネルがかなりの
距離になることがある。溶融金属がチャンネルを通って
押されている間ショットスリーブ装置は遅い速度で移動
する一方、金属がキャビティ自体内へ注入されるとき、
溶融金属の注入は比較的速い速度で行われるのが好まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スリーブを
通過するプランジャの移動だけによって溶融金属をダイ
キャビティ内へ注入すれば、製品における表面の剥落や
気泡の存在などの欠陥発生が少なくなり、またチャンネ
ルからダイキャビティ内への溶融金属の尚早な流入も、
金属をキャビティ内へ引っ張ろうとするキャビティ内の
真空力に基づくもの等の他の影響によって生じないこと
が認められている。さらに、空気がプランジャの背後か
ら通過しないようにプランジャが有効に密封されていれ
ば、プランジャが実際に溶融金属をダイキャビティ内へ
押し出すまでは、ダイキャビティ内の真空は溶融金属を
チャンネルからダイキャビティ内へ引っ張るように作用
しない。従来の構成において、この溶融金属の尚早な注
入を防ぐことを試みてきたが、有効でなかったり、ある
いは障害を起こし易くそれを取り除くのに保守を必要と
することが多かった。
通過するプランジャの移動だけによって溶融金属をダイ
キャビティ内へ注入すれば、製品における表面の剥落や
気泡の存在などの欠陥発生が少なくなり、またチャンネ
ルからダイキャビティ内への溶融金属の尚早な流入も、
金属をキャビティ内へ引っ張ろうとするキャビティ内の
真空力に基づくもの等の他の影響によって生じないこと
が認められている。さらに、空気がプランジャの背後か
ら通過しないようにプランジャが有効に密封されていれ
ば、プランジャが実際に溶融金属をダイキャビティ内へ
押し出すまでは、ダイキャビティ内の真空は溶融金属を
チャンネルからダイキャビティ内へ引っ張るように作用
しない。従来の構成において、この溶融金属の尚早な注
入を防ぐことを試みてきたが、有効でなかったり、ある
いは障害を起こし易くそれを取り除くのに保守を必要と
することが多かった。
【0004】本発明の主な目的は、プランジャを有効に
密封し、プランジャが金属ショットをダイキャビティ内
へ押し出す前に流体状鋳造材料がダイキャビティ内へ引
っ張られるのを防止することで、優れた動作特性をもた
らす真空ダイカスト用の改良された密封ショットスリー
ブ装置を提供することにある。
密封し、プランジャが金属ショットをダイキャビティ内
へ押し出す前に流体状鋳造材料がダイキャビティ内へ引
っ張られるのを防止することで、優れた動作特性をもた
らす真空ダイカスト用の改良された密封ショットスリー
ブ装置を提供することにある。
【0005】本発明の別の目的はプランジャを有効に密
封する他、動作の信頼性がきわめて高く、保守の必要が
少ない改良された密封ショットスリーブ装置を提供する
ことにあり、さらに本発明の別の目的は流体状鋳造材料
をチャンネル内その後ダイキャビティ内へとへ移動させ
る前方ストローク中、プランジャの背後に真空を生成す
ることにある。プランジャの背後に真空が生成されるこ
とで、さもなければスリーブ内のプランジャを越えて引
かれ、流体状鋳造材料のダイキャビティ内への尚早な注
入をもたらす傾向につながる空気の供給が取り除かれ
る。
封する他、動作の信頼性がきわめて高く、保守の必要が
少ない改良された密封ショットスリーブ装置を提供する
ことにあり、さらに本発明の別の目的は流体状鋳造材料
をチャンネル内その後ダイキャビティ内へとへ移動させ
る前方ストローク中、プランジャの背後に真空を生成す
ることにある。プランジャの背後に真空が生成されるこ
とで、さもなければスリーブ内のプランジャを越えて引
かれ、流体状鋳造材料のダイキャビティ内への尚早な注
入をもたらす傾向につながる空気の供給が取り除かれ
る。
【0006】本発明のまた別の目的は、1回分の流体状
鋳造材料をショットスリーブ装置内へ注入可能とするカ
ラー部材を有し、このカラー部材の回転によってスリー
ブを有効に密封する改良された密封ショットスリーブ装
置を提供することにある。
鋳造材料をショットスリーブ装置内へ注入可能とするカ
ラー部材を有し、このカラー部材の回転によってスリー
ブを有効に密封する改良された密封ショットスリーブ装
置を提供することにある。
【0007】本発明のもっと詳細な目的は、往復移動す
るプランジャを有し、プランジャがその周囲に嵌合する
シールハウジングを有しており、プランジャの初期移動
中、シールハウジングがスリーブの端部構造体に対して
密封状態となり、プランジャの引き続く移動によってそ
の後方に真空を生成するショットスリーブ装置を提供す
ることにある。
るプランジャを有し、プランジャがその周囲に嵌合する
シールハウジングを有しており、プランジャの初期移動
中、シールハウジングがスリーブの端部構造体に対して
密封状態となり、プランジャの引き続く移動によってそ
の後方に真空を生成するショットスリーブ装置を提供す
ることにある。
【0008】本発明のさらに別の目的は、真空源への連
通を必要としないユニークな方法でプランジャの後方に
真空を生成するのに有効なショットスリーブ装置を提供
することにある。すなわち本発明の目的は、プランジャ
ステムによって支持されると共に、プランジャの移動中
スリーブと係合するシールハウジングを有し、プランジ
ャの引き続く移動によってその後方領域に真空を生成す
る改良ショットスリーブ装置を提供することにある。
通を必要としないユニークな方法でプランジャの後方に
真空を生成するのに有効なショットスリーブ装置を提供
することにある。すなわち本発明の目的は、プランジャ
ステムによって支持されると共に、プランジャの移動中
スリーブと係合するシールハウジングを有し、プランジ
ャの引き続く移動によってその後方領域に真空を生成す
る改良ショットスリーブ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】広い概念で言え
ば、本発明は真空ダイカスト作業で使われるショットス
リーブ装置に関し、1回分の流体状鋳造材料を受け取
り、そののち流体状鋳造材料をダイカストアセンブリの
ダイキャビティ内へと押し入れるものである。本発明に
関わる真空ダイカスト用ショットスリーブ装置は、流体
状鋳造材料が内部に注入された後、その室を密封する略
円筒形状のカラー部材を有するとともに、スライド可能
なプランジャ機構を有し、その拡径先端が流体状鋳造材
料をスリーブ手段を介してダイへ向かって押す。上記カ
ラー部材の右端に位置し、かつプランジャ先端を受け入
れる平らな環状のカラー保持部材には、スリーブシール
管が取り付けられている一方、シールハウジングがプラ
ンジャステムにスライド可能に支持され、かつ上記シー
ルハウジングは拡径の左端部を有し、そこにスリーブシ
ールが配置されている。プランジャ機構が左方に移動す
ると、プランジャ先端が室内に入り、プランジャの左方
移動でスリーブシールがスリーブシール管と係合するま
で、シールハウジングとプランジャステムは左方へ移動
し、プランジャステムの引き続く移動によって、プラン
ジャステムがシールハウジングに対してスライドする一
方、プランジャ先端が室内の流体状鋳造材料をダイキャ
ビティの方に向かって押す。上記プランジャ機構の移動
中、上記プランジャ先端の背後に真空が生成され、もっ
て流体状鋳造材料のダイキャビティ内への尚早な流入が
防止される。
ば、本発明は真空ダイカスト作業で使われるショットス
リーブ装置に関し、1回分の流体状鋳造材料を受け取
り、そののち流体状鋳造材料をダイカストアセンブリの
ダイキャビティ内へと押し入れるものである。本発明に
関わる真空ダイカスト用ショットスリーブ装置は、流体
状鋳造材料が内部に注入された後、その室を密封する略
円筒形状のカラー部材を有するとともに、スライド可能
なプランジャ機構を有し、その拡径先端が流体状鋳造材
料をスリーブ手段を介してダイへ向かって押す。上記カ
ラー部材の右端に位置し、かつプランジャ先端を受け入
れる平らな環状のカラー保持部材には、スリーブシール
管が取り付けられている一方、シールハウジングがプラ
ンジャステムにスライド可能に支持され、かつ上記シー
ルハウジングは拡径の左端部を有し、そこにスリーブシ
ールが配置されている。プランジャ機構が左方に移動す
ると、プランジャ先端が室内に入り、プランジャの左方
移動でスリーブシールがスリーブシール管と係合するま
で、シールハウジングとプランジャステムは左方へ移動
し、プランジャステムの引き続く移動によって、プラン
ジャステムがシールハウジングに対してスライドする一
方、プランジャ先端が室内の流体状鋳造材料をダイキャ
ビティの方に向かって押す。上記プランジャ機構の移動
中、上記プランジャ先端の背後に真空が生成され、もっ
て流体状鋳造材料のダイキャビティ内への尚早な流入が
防止される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す図面を参照して本発明を
説明する。図1において全体を10で示した真空ダイカ
スト用密封ショットスリーブ装置は、スリーブ手段を構
成するショットスリーブ12を有しており、上記ショッ
トスリーブ12はダイ(金型)本体16内へ延びる内部
室14を有する円筒状部から成り、室14は鋳造物がそ
こで形成されるダイキャビティへと延びるチャンネルつ
まりランナーと連通している。
説明する。図1において全体を10で示した真空ダイカ
スト用密封ショットスリーブ装置は、スリーブ手段を構
成するショットスリーブ12を有しており、上記ショッ
トスリーブ12はダイ(金型)本体16内へ延びる内部
室14を有する円筒状部から成り、室14は鋳造物がそ
こで形成されるダイキャビティへと延びるチャンネルつ
まりランナーと連通している。
【0011】スリーブ12は、その右側に延びた縮径部
12aを有し、この縮径部12a上には略円筒形状を成
すカラー部材18が回転可能に配置されており、上記カ
ラー部材18の右端には、カラー保持部材を構成する平
らな環状カラー保持プレート20が設けられている。
12aを有し、この縮径部12a上には略円筒形状を成
すカラー部材18が回転可能に配置されており、上記カ
ラー部材18の右端には、カラー保持部材を構成する平
らな環状カラー保持プレート20が設けられている。
【0012】また、上記カラー保持プレート20には、
管状部を構成するスリーブシール管22が取り付けられ
ており、このスリーブシール管22と上記カラー保持プ
レート20とは、それぞれプランジャ機構26における
プランジャ先端24を受け入れる室14の内径とほぼ同
じサイズの開口を有し、上記プランジャ機構26はプラ
ンジャ先端24に取り付けられたプランジャステム28
を有している。
管状部を構成するスリーブシール管22が取り付けられ
ており、このスリーブシール管22と上記カラー保持プ
レート20とは、それぞれプランジャ機構26における
プランジャ先端24を受け入れる室14の内径とほぼ同
じサイズの開口を有し、上記プランジャ機構26はプラ
ンジャ先端24に取り付けられたプランジャステム28
を有している。
【0013】上記プランジャステム28は、シール手段
としてのシールハウジング30を移動可能に支持してお
り、上記シールハウジング30は拡径左端部32を有
し、この中に環状シール部材であるスリーブシール34
が配置されている。そしてプランジャ機構26が左方に
移動すると、プランジャ先端24が室14内に入り、こ
のプランジャ先端24の左方移動中、スリーブシール3
4がスリーブシール管22と係合するまで、シールハウ
ジング30とプランジャステム28は左方へ移動する。
プランジャステム28の引き続く移動によって、該プラ
ンジャステム28がシールハウジング30に対してスラ
イドする一方、プランジャ先端24が室14内の流体状
鋳造材料をダイキャビティの方に向かって押す。
としてのシールハウジング30を移動可能に支持してお
り、上記シールハウジング30は拡径左端部32を有
し、この中に環状シール部材であるスリーブシール34
が配置されている。そしてプランジャ機構26が左方に
移動すると、プランジャ先端24が室14内に入り、こ
のプランジャ先端24の左方移動中、スリーブシール3
4がスリーブシール管22と係合するまで、シールハウ
ジング30とプランジャステム28は左方へ移動する。
プランジャステム28の引き続く移動によって、該プラ
ンジャステム28がシールハウジング30に対してスラ
イドする一方、プランジャ先端24が室14内の流体状
鋳造材料をダイキャビティの方に向かって押す。
【0014】上記カラー保持プレート20には、シール
ハウジング位置決め構造体36が取り付けられており、
流体状鋳造材料をダイキャビティ内に注入したのちプラ
ンジャ機構26が後退した際、上記シールハウジング位
置決め構造体36の右端フランジ38が、シールハウジ
ング30における拡径左端部32の右側面と係合するよ
うに位置し、上記シールハウジング30をそこに停止さ
せるものであり、もってプランジャ機構26がさらに移
動したとき、シールハウジング30はプランジャステム
28に沿って相対的にスライドして初期位置に保持され
る。
ハウジング位置決め構造体36が取り付けられており、
流体状鋳造材料をダイキャビティ内に注入したのちプラ
ンジャ機構26が後退した際、上記シールハウジング位
置決め構造体36の右端フランジ38が、シールハウジ
ング30における拡径左端部32の右側面と係合するよ
うに位置し、上記シールハウジング30をそこに停止さ
せるものであり、もってプランジャ機構26がさらに移
動したとき、シールハウジング30はプランジャステム
28に沿って相対的にスライドして初期位置に保持され
る。
【0015】本装置の以上の概略的説明から、本発明の
主要な利点の1つは、真空ダイカストの工程中空気がダ
イキャビティから排気される際、プランジャ先端24の
側面を通って空気が漏れるのを防ぐ能力にあることが理
解されるべきである。前述したように、キャビティから
空気を排気すると鋳造物の多孔度の減少が見られること
から、鋳造物の品質を改善するため、ダイカスト工程中
ダイ本体のキャビティ内を真空にすることが多い。真空
に排気すると同時に、プランジャ先端の周囲の空気を引
くことによって真空が溶融金属をダイ内へ引き込むのを
防ぐ能力を向上するため、プランジャステムとスリーブ
間のギャップは密封されねばならず、溶融金属が初めに
スリーブ内へ注入される際の孔も密封されねばならな
い。
主要な利点の1つは、真空ダイカストの工程中空気がダ
イキャビティから排気される際、プランジャ先端24の
側面を通って空気が漏れるのを防ぐ能力にあることが理
解されるべきである。前述したように、キャビティから
空気を排気すると鋳造物の多孔度の減少が見られること
から、鋳造物の品質を改善するため、ダイカスト工程中
ダイ本体のキャビティ内を真空にすることが多い。真空
に排気すると同時に、プランジャ先端の周囲の空気を引
くことによって真空が溶融金属をダイ内へ引き込むのを
防ぐ能力を向上するため、プランジャステムとスリーブ
間のギャップは密封されねばならず、溶融金属が初めに
スリーブ内へ注入される際の孔も密封されねばならな
い。
【0016】本発明に関わる真空ダイカスト用密封ショ
ットスリーブ装置10には、2つの主な機能部分が存在
し、第1はシールハウジング30であり、第2はカラー
部材18である。
ットスリーブ装置10には、2つの主な機能部分が存在
し、第1はシールハウジング30であり、第2はカラー
部材18である。
【0017】本装置10では、プランジャ先端24がシ
ョットスリーブ12を通って通過するとき、プランジャ
先端24の右側をショットスリーブ12の注入孔40お
よびショットスリーブ12の右側つまり後側に対して密
封するように機能する。そして、スリーブシール34が
スリーブシール管22と係合して、ショットスリーブ1
2の後方を密封するよう、プランジャ機構26がシール
ハウジング30をショットスリーブ12の後端つまり右
端部に当接保持する。
ョットスリーブ12を通って通過するとき、プランジャ
先端24の右側をショットスリーブ12の注入孔40お
よびショットスリーブ12の右側つまり後側に対して密
封するように機能する。そして、スリーブシール34が
スリーブシール管22と係合して、ショットスリーブ1
2の後方を密封するよう、プランジャ機構26がシール
ハウジング30をショットスリーブ12の後端つまり右
端部に当接保持する。
【0018】なお、ショットスリーブ12は注入孔40
を有している一方、カラー部材18も円錐状の注入孔4
2を有しており、これら注入孔40と42とが合致して
いるとき、1回分の溶融鋳造材料がスリーブの室14内
へ注入可能となる。プランジャ機構26の移動中におい
て、スリーブシール34がスリーブシール管22に係合
したのち、上記注入孔40と42とが合致しないようカ
ラー部材18が回転され、これによって上記注入孔40
が密封される。
を有している一方、カラー部材18も円錐状の注入孔4
2を有しており、これら注入孔40と42とが合致して
いるとき、1回分の溶融鋳造材料がスリーブの室14内
へ注入可能となる。プランジャ機構26の移動中におい
て、スリーブシール34がスリーブシール管22に係合
したのち、上記注入孔40と42とが合致しないようカ
ラー部材18が回転され、これによって上記注入孔40
が密封される。
【0019】上記の2つの動作、つまりスリーブシール
34とスリーブシール管22との係合、およびカラー部
材18の回転が生じると、室14のうちプランジャ先端
24より後方の部分が密封室となり、プランジャ機構2
6がさらに左方へ移動するとプランジャ先端24の直径
よりプランジャステム28の直径の方が小さいため密封
室の容積が増大し、プランジャ先端24の背後に真空が
生成される結果、プランジャ先端24の周囲、つまりプ
ランジャ先端24と室14の内面との間のギャップを通
る空気の流れが有効に取り除かれることとなる。
34とスリーブシール管22との係合、およびカラー部
材18の回転が生じると、室14のうちプランジャ先端
24より後方の部分が密封室となり、プランジャ機構2
6がさらに左方へ移動するとプランジャ先端24の直径
よりプランジャステム28の直径の方が小さいため密封
室の容積が増大し、プランジャ先端24の背後に真空が
生成される結果、プランジャ先端24の周囲、つまりプ
ランジャ先端24と室14の内面との間のギャップを通
る空気の流れが有効に取り除かれることとなる。
【0020】このとき、プランジャ先端24の背後に真
空が生成されるように、密封された後の残りのストロー
クによる室の容積増大は15−20倍の範囲内である。
この真空の存在により、プランジャ先端24と室14の
内面との間を漏れ、流体状鋳造材料をダイキャビティ内
へ尚早に引き込もうとする空気は実質上存在しなくな
る。
空が生成されるように、密封された後の残りのストロー
クによる室の容積増大は15−20倍の範囲内である。
この真空の存在により、プランジャ先端24と室14の
内面との間を漏れ、流体状鋳造材料をダイキャビティ内
へ尚早に引き込もうとする空気は実質上存在しなくな
る。
【0021】図1、図3および図4を参照してカラー部
材18の構造を説明すれば、図3および図4に示すよう
に、カラー部材18は略円筒状を呈し、2つの構成部分
44と46から成り、片方の部分44には注入孔42が
形成されている。これら2つの構成部分44と46と
は、適切な結合手段としてのボルト(図示せず)によっ
て相互に取付り固定されており、ボルトはそれぞれの構
成部分44と46とに取り付けられた、半径方向延出部
としての外側フランジ50に形成した開口48に位置さ
れる。また2つの構成部分44と46とは、分割線52
に沿って分離可能であり、分割線52は図4に湾曲して
示してあり、このように湾曲させたのはショットスリー
ブ12の外面と係合して室14を密封する際、ショット
スリーブ12に対する回転を妨げるような単一エッジが
生じないようにするためである。
材18の構造を説明すれば、図3および図4に示すよう
に、カラー部材18は略円筒状を呈し、2つの構成部分
44と46から成り、片方の部分44には注入孔42が
形成されている。これら2つの構成部分44と46と
は、適切な結合手段としてのボルト(図示せず)によっ
て相互に取付り固定されており、ボルトはそれぞれの構
成部分44と46とに取り付けられた、半径方向延出部
としての外側フランジ50に形成した開口48に位置さ
れる。また2つの構成部分44と46とは、分割線52
に沿って分離可能であり、分割線52は図4に湾曲して
示してあり、このように湾曲させたのはショットスリー
ブ12の外面と係合して室14を密封する際、ショット
スリーブ12に対する回転を妨げるような単一エッジが
生じないようにするためである。
【0022】図1および図3に示すように、カラー部材
18の両端にはリングシール54が配置されるととも
に、羽根シール56(図3および図5参照)が注入孔4
2の両側に位置されており、注入孔40と孔42とが合
致しないようにカラー部材18が回転された際における
密封能力を与えている。上記リングシール54は、図3
に示すように一体状の構造であり、注入孔40と反対側
の底部に位置するのが好ましい割れ目を有しており、上
記割れ目は漏れを最小とするために1インチの千分の数
インチであるのが好ましい。
18の両端にはリングシール54が配置されるととも
に、羽根シール56(図3および図5参照)が注入孔4
2の両側に位置されており、注入孔40と孔42とが合
致しないようにカラー部材18が回転された際における
密封能力を与えている。上記リングシール54は、図3
に示すように一体状の構造であり、注入孔40と反対側
の底部に位置するのが好ましい割れ目を有しており、上
記割れ目は漏れを最小とするために1インチの千分の数
インチであるのが好ましい。
【0023】また、羽根シール56について見れば、羽
根シール56はショットスリーブ12における縮径部1
2aに位置したスロット57内に保持されており、この
同じスロット57内には、羽根シール56を外側に付勢
しカラー18の内面に接触させて密封係合せしめる板バ
ネ59が設けられている。なお、上記羽根シール56の
底面はスロット57内に留まって位置しており、カラー
部材18がショットスリーブ12における縮径部12a
に対して回転するとき、羽根シール56はスロット57
内に保持される。
根シール56はショットスリーブ12における縮径部1
2aに位置したスロット57内に保持されており、この
同じスロット57内には、羽根シール56を外側に付勢
しカラー18の内面に接触させて密封係合せしめる板バ
ネ59が設けられている。なお、上記羽根シール56の
底面はスロット57内に留まって位置しており、カラー
部材18がショットスリーブ12における縮径部12a
に対して回転するとき、羽根シール56はスロット57
内に保持される。
【0024】カラー保持プレート20は概略的に示した
適切なボルト58によってショットスリーブ12の右端
に取り付けられるのが好ましく、カラー部材18はカラ
ー保持プレート20に対して回転する。また、カラー保
持プレート20は、スリーブシール管22用の取付面も
備えており、スリーブシール管22は略円筒状を呈して
おり、外側面取りによってスリーブシール34を密封係
合状態で受け入れる環状面が設けられている。
適切なボルト58によってショットスリーブ12の右端
に取り付けられるのが好ましく、カラー部材18はカラ
ー保持プレート20に対して回転する。また、カラー保
持プレート20は、スリーブシール管22用の取付面も
備えており、スリーブシール管22は略円筒状を呈して
おり、外側面取りによってスリーブシール34を密封係
合状態で受け入れる環状面が設けられている。
【0025】シールハウジング位置決め構造体36は、
軸方向を向いたフランジ62を有しており、このフラン
ジ62はカラー保持プレート20の外側周囲に嵌合し
て、多数の開口64に位置したボルト(図示せず)によ
って上記カラー保持プレート20に結合されている。
軸方向を向いたフランジ62を有しており、このフラン
ジ62はカラー保持プレート20の外側周囲に嵌合し
て、多数の開口64に位置したボルト(図示せず)によ
って上記カラー保持プレート20に結合されている。
【0026】一方、シールハウジング30は、プランジ
ャステム28の外面上をスライドする軸受手段としての
環状軸受66を有しており、この環状軸受66はプラン
ジャステム28に対するスリーブシール34のスライド
移動を容易とすべく、テフロンあるいは同様な材料で作
製されるのが好ましい。
ャステム28の外面上をスライドする軸受手段としての
環状軸受66を有しており、この環状軸受66はプラン
ジャステム28に対するスリーブシール34のスライド
移動を容易とすべく、テフロンあるいは同様な材料で作
製されるのが好ましい。
【0027】また、上記シールハウジング30は、上記
環状軸受66の左側に位置した半径方向に広がる環状掻
き落し手段としての環状フランジ68を有しており、こ
の環状フランジ68は、ダイカスト作業中にプランジャ
ステム28に付着するかもしれない鋳造材料から軸受6
6を保護する働きをする。つまり上記環状フランジ68
は、シールハウジング30のスライド移動中、プランジ
ャステム28の表面と接触して掻き落し作用を行なうも
のである。
環状軸受66の左側に位置した半径方向に広がる環状掻
き落し手段としての環状フランジ68を有しており、こ
の環状フランジ68は、ダイカスト作業中にプランジャ
ステム28に付着するかもしれない鋳造材料から軸受6
6を保護する働きをする。つまり上記環状フランジ68
は、シールハウジング30のスライド移動中、プランジ
ャステム28の表面と接触して掻き落し作用を行なうも
のである。
【0028】さらに上記シールハウジング30は、その
右端に位置したステムシール70を有しており、このス
テムシール70は作業中において軸受66とプランジャ
ステム28の間を通って空気が漏れるのを防ぐ。
右端に位置したステムシール70を有しており、このス
テムシール70は作業中において軸受66とプランジャ
ステム28の間を通って空気が漏れるのを防ぐ。
【0029】一方、プランジャステム28は、それに取
り付けられる外側スリーブ72を有しており、この外側
スリーブ72はステンレス鋼で作製されるのが好まし
い。プランジャステム28は、その表面に少なくとも2
つの軸方向のチャンネル74を有するのが好ましく、こ
のチャンネル74内には潤滑流体の供給源からプランジ
ャステム28の左端まで延びる導管76が配置されてお
り、また上記外側スリーブ72は各チャンネル74の左
端に切り欠け部78を有し、各導管76の端部には作業
中において潤滑流体をプランジャ先端24に向かってス
プレーするノズル(図示せず)が取り付けられている。
なお、外側スリーブ72は、シリコーンゴム等によって
プランジャステム28に接着されるのが好ましく、また
シリコーンゴムがチャンネル74内および導管76の周
囲に注入されてチャンネル74を密封し、室14のうち
作業中プランジャステム28が位置する部分へ空気が入
らないように構成されている。
り付けられる外側スリーブ72を有しており、この外側
スリーブ72はステンレス鋼で作製されるのが好まし
い。プランジャステム28は、その表面に少なくとも2
つの軸方向のチャンネル74を有するのが好ましく、こ
のチャンネル74内には潤滑流体の供給源からプランジ
ャステム28の左端まで延びる導管76が配置されてお
り、また上記外側スリーブ72は各チャンネル74の左
端に切り欠け部78を有し、各導管76の端部には作業
中において潤滑流体をプランジャ先端24に向かってス
プレーするノズル(図示せず)が取り付けられている。
なお、外側スリーブ72は、シリコーンゴム等によって
プランジャステム28に接着されるのが好ましく、また
シリコーンゴムがチャンネル74内および導管76の周
囲に注入されてチャンネル74を密封し、室14のうち
作業中プランジャステム28が位置する部分へ空気が入
らないように構成されている。
【0030】以上、本発明を図示した各種実施例に基づ
いて説明したが、上記実施例に示された以外の種々の代
替物、代用物および等価物も使用可能であり、本発明は
特許請求の範囲の記載及びそれと等価の内容によっての
み制限されることは言うまでもない。
いて説明したが、上記実施例に示された以外の種々の代
替物、代用物および等価物も使用可能であり、本発明は
特許請求の範囲の記載及びそれと等価の内容によっての
み制限されることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により、本発明に関わる真空
ダイカスト用密封ショットスリーブ装置における多くの
所望の特性および利点が明らかとなった。すなわち、本
発明に関わる真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装
置では、動作の信頼性が高く、またショットスリーブを
有効に密封しているために空気が室内へ漏れず、もって
ランナーからダイキャビティ内への流体状鋳造材料の尚
早な流入を引き起こすことがなく、さらに本装置は容易
に汚れることがなく、従って最小の保守で優れた性能を
得ることができる。
ダイカスト用密封ショットスリーブ装置における多くの
所望の特性および利点が明らかとなった。すなわち、本
発明に関わる真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装
置では、動作の信頼性が高く、またショットスリーブを
有効に密封しているために空気が室内へ漏れず、もって
ランナーからダイキャビティ内への流体状鋳造材料の尚
早な流入を引き起こすことがなく、さらに本装置は容易
に汚れることがなく、従って最小の保守で優れた性能を
得ることができる。
【図1】本発明に関わる真空ダイカスト用ショットスリ
ーブ装置を示す要部断面側面図であり、プランジャ機構
が後退位置にある状態を示している。
ーブ装置を示す要部断面側面図であり、プランジャ機構
が後退位置にある状態を示している。
【図2】本発明に関わる真空ダイカスト用ショットスリ
ーブ装置を示す要部断面側面図であり、プランジャ機構
が左方へ移動した状態を示している。
ーブ装置を示す要部断面側面図であり、プランジャ機構
が左方へ移動した状態を示している。
【図3】本発明に関わる真空ダイカスト用ショットスリ
ーブ装置のカラー部材を示す端面図。
ーブ装置のカラー部材を示す端面図。
【図4】本発明に関わる真空ダイカスト用ショットスリ
ーブ装置のカラー部材を示す底面図であり、特にカラー
部材の2つの構成部品における分割線を示す。
ーブ装置のカラー部材を示す底面図であり、特にカラー
部材の2つの構成部品における分割線を示す。
【図5】本発明に関わる真空ダイカスト用ショットスリ
ーブ装置のスリーブ部材およびカラー部材を示す要部破
断側面図。
ーブ装置のスリーブ部材およびカラー部材を示す要部破
断側面図。
10…真空ダイカスト用ショットスリーブ装置、 12…ショットスリーブ(スリーブ手段)、 14…内部室(円筒状孔)、 16…ダイ本体、 18…カラー部材、 20…カラー保持プレート(カラー保持部材)、 24…プランジャ先端部、 26…プランジャ手段機構(プランジャ手段)、 28…プランジャステム、 30…シールハウジング(シール手段)、 34…スリーブシール(シール部材)、 40、42…注入孔、 44、46…構成部分、 66…環状軸受(軸受手段)、 68…環状フランジ(環状掻き落し手段)、 70…ステムシール(ステムシール手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラバーン、ディー、スミス アメリカ合衆国、ウィスコンシン州 53072、ペウォーキー、アパートメント 1、サニーリッジロード 1360 (72)発明者 ラッセル、ジェー、バンレンズ アメリカ合衆国、ウィスコンシン州 53227、ミルウォーキー、サウスルートリ バーパークウェイ 2380
Claims (10)
- 【請求項1】 真空ダイカストの作業時に1回分の流体
状鋳造材料をダイキャビティ内へ注入する装置で、電源
で動作すると共に、ダイ鋳造物が内部で形成されるダイ
キャビティへと延びたランナーに連通した真空ダイカス
ト用密封ショットスリーブ装置装置であって、 前記ランナーと連通した出口を第1端に有し、前記流体
状鋳造材料をランナー及びダイキャビティ内へと駆動す
るプランジャ手段の少なくとも一部を受け入れる細長い
円筒状孔を有するスリーブ手段と、 経路に沿って後退位置と伸張位置の間を往復移動するプ
ランジャステム部とプランジャ先端部とを有し、該プラ
ンジャ先端部が前記スリーブ手段の円筒状孔とほぼサイ
ズを有するプランジャ手段とを備え、 前記スリーブ手段が前記円筒状孔を備えた略円筒状のス
リーブ部材と、該スリーブ部材を中心に回転可能な略円
筒状のカラー部材とを有し、これらスリーブ部材とカラ
ー部材が各々流体状鋳造材料を注入するための注入孔を
有しており、これら注入孔が合致していないとき前記円
筒状孔の側面をほぼ密封するように前記カラー部材が回
転可能であるとともに、前記スリーブ手段が前記第1端
と反対側の端部に配置されたカラー保持部材を有し、該
カラー保持部材が前記カラー部材と反対側に面して軸方
向を向きかつ直径が前記プランジャ先端部より大きい環
状面を備え、 前記プランジャ手段がスライド可能に支持されたシール
手段を有し、プランジャ手段の前記後退位置からの初期
移動後、該シール手段が前記環状面と係合して前記円筒
状孔の前記第1端と反対側の端部を密封することを特徴
とする真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置。 - 【請求項2】 前記カラー部材が、分離可能に噛み合う
2つの構成部分と、これら構成部分を相互に結合する結
合手段とから成ることを特徴とする請求項1記載の真空
ダイカスト用密封ショットスリーブ装置。 - 【請求項3】 前記構成部分が、前記カラー部材の両側
にそれぞれ位置した噛み合い面を有し、該噛み合い面が
前記カラー部材の軸方向とほぼ平行であり、前記スリー
ブ部材に対する前記カラー部材の回転を妨げるようなほ
ぼ一定のエッジを外周に沿って与えないように、前記噛
み合い面が前記軸方向に対して湾曲して形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の真空ダイカスト用密封
ショットスリーブ装置。 - 【請求項4】 前記カラー部材の構成部分が、各々開口
を備えた半径方向延出部を有し、該半径方向延出部が前
記各噛み合い面に隣接して位置するとともに、前記結合
手段が前記隣接する半径方向延出部を接触させ各構成部
分を一体状に保持するボルトから成ることを特徴とする
請求項3記載の真空ダイカスト用密封ショットスリーブ
装置。 - 【請求項5】 前記カラー部材が、該カラー部材を回転
させる機構に結合され外側へ延びたレバーを含むことを
特徴とする請求項1記載の真空ダイカスト用密封ショッ
トスリーブ装置。 - 【請求項6】 前記カラー部材が、前記注入孔の周囲に
ほぼ漏斗状の凹部を具備し、該カラー部材の注入孔が前
記スリーブ部材の注入孔とほぼ合致するようにカラー部
材が位置しているとき、カラー部材の注入孔がカラー部
材の頂部に位置することを特徴とする請求項1記載の真
空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置。 - 【請求項7】 前記カラー保持部材が、前記スリーブ部
材に取り付けられた環状体からなり、該環状体が前記プ
ランジャ先端部の直径より大きい内径を有し、また該環
状体が前記スリーブ部材と反対側へ延びる一体状に形成
された環状部を有し、前記環状面を与えることを特徴と
する請求項1記載の真空ダイカスト用密封ショットスリ
ーブ装置。 - 【請求項8】 前記シール手段が前記プランジャ先端部
に対しそれに沿ってスライド可能であることを特徴とす
る請求項1記載の真空ダイカスト用密封ショットスリー
ブ装置。 - 【請求項9】 前記シール手段が円筒状のハウジングか
ら成り、該ハウジングが前記カラー保持部材の前記環状
部に面したカップ状の拡径端部を有するとともに、該カ
ップ状端部内に配置された環状シール部材を具備し、前
記プランジャ手段が前記伸張位置へ向かって移動したと
き、該環状シール部材が前記カラー保持部材の前記環状
部と密封係合状態で接触することを特徴とする請求項8
記載の真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置。 - 【請求項10】 前記円筒状ハウジングがその内部に配
置された軸受手段を具備し、該軸受手段が前記プランジ
ャステム部の外面と接触するように構成され、また前記
シール手段における円筒状ハウジングが前記カップ状端
部と反対側の端部に位置したステムシール手段を有し、
さらに前記円筒状ハウジングが軸受手段とカップ状端部
の間に位置した環状掻き落し手段を有しており、前記シ
ール手段がプランジャステム部に沿って移動するとき該
環状掻き落し手段がプランジャステム部から付着屑を取
り除き、前記軸受手段を損傷から保護することを特徴と
する請求項9記載の真空ダイカスト用密封ショットスリ
ーブ装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/874740 | 1992-04-27 | ||
US07/874,740 US5199480A (en) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | Sealed shot sleeve for vacuum die casting |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615430A true JPH0615430A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=25364462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5101162A Pending JPH0615430A (ja) | 1992-04-27 | 1993-04-27 | 真空ダイカスト用密封ショットスリーブ装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5199480A (ja) |
JP (1) | JPH0615430A (ja) |
AU (1) | AU652908B2 (ja) |
CA (1) | CA2088335A1 (ja) |
DE (1) | DE4312647A1 (ja) |
IT (1) | IT1266545B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0852556A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-27 | Nelson Metal Prod Corp | ダイカスト用金属供給システム、ダイカスト装置、注入装置および密閉ショットダイカスト方法 |
JP2003062653A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Toyota Motor Corp | 真空ダイカスト装置 |
KR20200128508A (ko) | 2018-03-20 | 2020-11-13 | 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 | 콤바인 |
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US5730202A (en) * | 1996-03-18 | 1998-03-24 | Nelson Metal Products Corporation | Constant volume shot sleeve |
DE19852736B4 (de) * | 1998-11-16 | 2007-05-10 | Bühler Druckguss AG | Dichtungsanordnung für eine Giesskolbeneinheit |
DE19926653B4 (de) * | 1999-06-11 | 2005-12-15 | Audi Ag | Verfahren zum Durchführen von Thixoforming sowie Thixoforming-Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
DE102010046041A1 (de) | 2009-09-22 | 2011-04-21 | Ksm Castings Gmbh | Vakuumdruckgussanlage und Verfahren zum Betrieb einer Vakuumdruckgussanlage |
DE102014101676A1 (de) | 2014-02-11 | 2015-08-13 | Ksm Castings Group Gmbh | Gussvorrichtung mit Schmiereinheit und Verfahren zur Schmierung eines Kolbens in einer Gussvorrichtung |
WO2015185031A1 (de) * | 2014-06-02 | 2015-12-10 | Ksm Castings Group Gmbh | Giessvorrichtung und druckgussverfahren |
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CN118060514B (zh) * | 2024-02-28 | 2024-08-30 | 东莞捷劲机械设备有限公司 | 生产汽车传动箱壳体用冷室压铸组件及压铸方法 |
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NL84643C (ja) * | 1954-06-29 | |||
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NL110153C (ja) * | 1957-10-01 | |||
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-
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- 1992-04-27 US US07/874,740 patent/US5199480A/en not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-01-28 CA CA002088335A patent/CA2088335A1/en not_active Abandoned
- 1993-03-11 AU AU35175/93A patent/AU652908B2/en not_active Ceased
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- 1993-04-19 DE DE4312647A patent/DE4312647A1/de not_active Withdrawn
- 1993-04-27 JP JP5101162A patent/JPH0615430A/ja active Pending
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IT1266545B1 (it) | 1997-01-09 |
CA2088335A1 (en) | 1993-10-28 |
AU652908B2 (en) | 1994-09-08 |
AU3517593A (en) | 1993-10-28 |
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