JPH0615287U - 同軸ケーブルの連結具 - Google Patents

同軸ケーブルの連結具

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JPH0615287U
JPH0615287U JP5149892U JP5149892U JPH0615287U JP H0615287 U JPH0615287 U JP H0615287U JP 5149892 U JP5149892 U JP 5149892U JP 5149892 U JP5149892 U JP 5149892U JP H0615287 U JPH0615287 U JP H0615287U
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郁 千葉
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水澤電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同軸ケーブルの連結部にプラグ及び第一締付
金具,第二締付金具及びこれらの付属品を予め組み付け
た状態で、アダプターとプラグを組み付けることができ
るようにした同軸ケーブルの連結具を提供することにあ
る。 【構成】 同軸ケーブルの連結部を取り付ける金属製の
プラグと、プラグに挿抜可能でかつプラグを固着できる
金属製のアダプターとを有し、プラグとアダプターとの
連結時又は分離時には、係止部の係止部材をバネに抗し
て内部導体ソケット側に移動して、アダプター本体の孔
内のボールへの押圧力を解除し、内部導体連結具と内部
導体ソケットとの係止を解除し、プラグとアダプターと
の連結後には、バネによって係止部材をプラグ方向へ押
圧して、アダプター本体の孔内のボールを同軸ケーブル
の中心方向へ押圧し、アダプター本体の係止溝内に各ボ
ールを嵌入してプラグとアダプターとを連結する構成し
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、CATV等の伝送に用いられている同軸ケーブルの連結具 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、同軸ケーブルの連結具としては、例えば、図7及び図8に示すものが知 られている。
【0003】 この連結具100は、同軸ケーブル110の連結部110Aを取り付ける金属 製のプラグ120と、プラグ120に螺着される金属製のアダプター170とを 有する。
【0004】 ここで、同軸ケーブル110は、内部導体111と、内部導体111を囲繞す る発泡樹脂112と、発泡樹脂112の外周を囲繞するアルミニウム材等の外部 導体113と、外部導体113の外周を囲繞する被覆層114とで構成されてい る。
【0005】 同軸ケーブル110の連結部110Aは、被覆層114が取り除かれて外部導 体113を露出すると共に内部導体111を所定長さ突出している。そして、連 結部110Aの内部導体111は、金属製の棒状の内部導体連結具115によっ て被嵌され、内部導体連結具115の基部115Aは、連結部110Aの外部導 体113の端面に絶縁体116を介して当接している。
【0006】 プラグ120は、中空状のプラグ本体121と、プラグ本体121と螺合する 第一締付金具140と、第一締付金具140と螺合する第二締付金具160とを 有する。
【0007】 中空状のプラグ本体121は、外周に先端側にねじ部123を設けると共にO −リング125を配置する環状溝124を設け、内部の貫通孔126に中心部に 内部導体保持具115を挿通する貫通孔128を設けた絶縁部材127を配設し た嵌入用軸部122と、嵌入用軸部122の基部に連設し嵌入用軸部122より も大径の突出部129と、突出部129に連設し外周にO−リング131を配置 する係止用溝130とねじ部132を設けると共に、内部に嵌入用軸部122の 貫通孔126と同軸上で貫通孔126に向かって小径となり連結部110Aの外 部導体113を配置する大径部133Aと絶縁体116を配置する中間部133 Bとを備えた段付孔133を設けた連結部134とを有する。
【0008】 ここで、絶縁部材127は、2つの環状部材と2つのO−リングとによって構 成されている。 第一締付金具140は、内部の前部側に連結部134のねじ部132と螺合す るねじ部142を設けると共に後部側に段付連結部143を設け、段付連結部1 43の外周にねじ部144を設け、中空状のプラグ本体121の連結部134を 被嵌する中空状の第一締付金具本体141と、内面にクランプ当接部146を設 けると共に、外周にC−リング148を取り付けたリング保持部147を設け、 第一締付金具本体141の段付孔133の大径部133A内に配設される第一締 付リング145と、第一締付リング145内に配置され連結部110Aの外部導 体113と挿通するクランプ149と、クランプ当接部151を設け、第一締付 金具本体141内に配置される第二締付リング150とを有する。
【0009】 クランプ149は、断面C型の筒体で構成され、内面に複数の歯部149Aを 設けている。そして、両端部149B,149Cには、面取りしてR形状を為し 、第一締付リング145のクランプ当接部146と第二締付リング150のクラ ンプ当接部151内に当接するようになっている。
【0010】 第二締付金具160は、内部の前部側に第一締付金具140のねじ部144と 螺合するねじ部161を設けると共に後部側に弾性部材163を配設する段付連 結部162を設けている。
【0011】 アダプター170は、中空状のアダプター本体171と、アダプター本体17 1の先端部に設けられる内部導体ソケット177とを有する。 アダプター本体171は、先端部外周にねじ部172を設けると共に、O−リ ング174を配置する係止用溝173を設け、後部内周にプラグ本体121の嵌 入用軸部122に設けたねじ部123と螺合するねじ部175が設けられている 。
【0012】 内部導体ソケット177は、内部導体連結具115を挿通する凹部179を有 する内部導体ソケット本体178を、絶縁性合成樹脂179によってアダプター 本体171の貫通孔176に固着すると共に、先端部180をアダプター本体1 71から所定長さ突出している。
【0013】 このように構成された連結具100によれば、先ず、同軸ケーブル110の先 端部を処理して、連結部110Aを形成する。次に、連結部110Aの内部導体 111に絶縁体16を介して内部導体連結具115を取り付ける。
【0014】 そして、内部導体連結具115を取り付けた同軸ケーブル110に、第二締付 金具160,第一締付金具140及びこれらの付属具をそれぞれ遊嵌状態で取り 付ける。
【0015】 次に、プラグ120の貫通孔126内に内部導体連結具115を挿入し、絶縁 部材122の貫通孔128を挿通して嵌入用軸部122から所定長さ突出させる 。
【0016】 その後、第一締付金具140のねじ部142とアダプター121のねじ部13 2とを螺合し乍ら、締め付ける。 この際、第二締付リング150がクランプ当接部151を介してクランプ14 9の端部149Cをクランプ149の端部149Bを第一締付リング145のク ランプ当接部146に向かって押圧し、クランプ149を縮径させる。
【0017】 これによって、クランプ149の内面に設けた複数の歯部149Aが、連結部 110Aの外部導体113に噛合する。 その後、第二締付金具160のねじ部161を第一締付金具140のねじ部1 44と螺合し、弾性部材163を圧縮し、同軸ケーブル110の被覆層114に 圧接する。
【0018】 次に、例えば、電柱等に設けられている中継器190に予め螺着されているア ダプター170に、同軸ケーブル110を上述のようにして取り付けたプラグ1 20を螺合する。
【0019】 この際、プラグ120の内部導体連結具115を、アダプター170の内部導 体ソケット本体178の凹部179内に挿通した後、プラグ120を回転してア ダプター170に螺着する。
【0020】 以上によって、同軸ケーブル110の連結が完了する。
【0021】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術においては、アダプター170が予め中継器 190に取り付けられているため、同軸ケーブル110を取り付けたプラグ12 0を螺合する際、同軸ケーブル110と共にプラグ120側を回転しなければな らず、作業が大掛かりとなる。
【0022】 特に、中継器が電柱等に設けられているため、足場が悪い作業性を悪くしてい る。 そこで、プラグ120をアダプター170に螺合するという操作に代えて、次 の如き2段階の処理が為されていた。
【0023】 先ず、同軸ケーブル110の連結部110Aをプラグ120に組み付ける前に 、即ち、同軸ケーブル110の連結部110Aに第二締付金具160,第一締付 金具140及びこれらの付属品を挿通した状態で、プラグ120をアダプター1 70に螺合する。
【0024】 次いで、第一締付金具140を締め付けて、クランプ149によって外部導体 113を締付,固着し、その後、第二締付金具160を締め付けて、同軸ケーブ ル110の弾性部材163を圧縮し、同軸ケーブル110の被覆層114を圧接 する。
【0025】 この操作では、プラグ120をアダプター170に螺合する際に同軸ケーブル 110を共廻りさせる必要がなくなる。 処が、この操作では、同軸ケーブル110の連結部110Aがフリー状態とな っているので、中継器への取付時に、同軸ケーブル110の連結部110Aに第 二締付金具160,第一締付金具140及びこれらの付属品を挿通し、次いで、 プラグ120とアダプター170とを螺合し、更に、第一締付金具140及び第 二締付金具160を螺合するという複雑な操作を必要とした。
【0026】 又、プラグ120をアダプター170に螺合する操作は、簡便であるが、同軸 ケーブル110の連結部110Aは、フリー状態であるから、同軸ケーブル11 0の重さによって、アダプター170の内部導体ソケット本体178の凹部17 9内に挿通したプラグ120の内部導体連結具115が、抜け出したり、又は、 嵌合状態が不十分となったりする虞がある。
【0027】 本考案は上述のような問題点を解決するためになされたもので、その目的は、 同軸ケーブルの連結部にプラグ及び第一締付金具,第二締付金具及びこれらの付 属品を予め組み付けた状態で、アダプターとプラグを組み付けることができるよ うにした同軸ケーブルの連結具を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る同軸ケーブルの連結構造は、同軸ケーブルの連結部を取り付ける 金属製のプラグと、プラグに挿抜可能でかつプラグを固着できる金属製のアダプ ターとを有し、同軸ケーブルの連結部は、外部導体が露出すると共に内部導体が 突出し、連結部の内部導体は、棒状の内部導体連結具によって被嵌され、内部導 体連結具の基部は、連結部の外部導体の端面に絶縁体を介して当接し、プラグは 、中空状のプラグ本体と、プラグ本体と螺合する第一締付金具と、第一締付金具 と螺合する第二締付金具とを有し、中空状のプラグ本体は、外周に環状の係止溝 を設けると共に、内部の貫通孔の中心部に内部導体連結具を挿通する貫通孔を設 けた絶縁部材を配設した嵌入用軸部と、嵌入用軸部の基部に連設し該嵌入用軸部 よりも大径の突出部と、突出部に連設し外周にO−リングを配置する係止用溝と ねじ部を設けると共に、内部に嵌入用軸部の貫通孔と同軸上で貫通孔に向かって 小径となり連結部の外部導体を配置する大径部と絶縁体を配置する中間部とを備 えた段付孔を設けた連結部とを有し、第一締付金具は、内部の前部側に連結部の ねじ部と螺合するねじ部を設けると共に後部側に段付連結部を設け、段付連結部 の外周にねじ部を設け、中空状のプラグ本体の連結部を被嵌する中空状の第一締 付金具本体と、内面にクランプ当接部を設けると共に、外周にC−リングを取り 付けたリング保持部を設け、第一締付金具本体の段付孔の大径部内に配設される 第一締付リングと、第一締付リング内に配置され連結部の外部導体と挿通する金 属製のクランプと、第一締付金具本体内に配置されクランプの端部に当接する第 二締付リングとを有し、第二締付金具は、内部の前部側に第一締付金具のねじ部 と螺合するねじ部を設けると共に後部側に弾性部材を配設する段付連結部を設け 、アダプターは、中空状のアダプター本体と、アダプター本体の先端部に設けら れる内部導体ソケットと、アダプター本体の後端部に設けられる係止部とを有し 、アダプター本体は、先端部外周にねじ部を設けると共に、O−リングを配置す る係止用溝を設け、後部外周にボールを配置するテーパ状の複数の孔を設けると 共に係止リングを取り付ける環状溝を設け、内部導体ソケットは、内部導体連結 具を挿通する凹部を有する内部導体ソケット本体を、絶縁性合成樹脂によってア ダプター本体の貫通孔に固着すると共に、先端部をアダプター本体から所定長さ 突出し、係止部は、アダプター本体の後部外周を被嵌する環状の係止部材と、係 止部材をプラグ方向へ押圧するバネと、アダプター本体の各孔内に配置するボー ルと、アダプター本体の環状溝に設けた係止リングとを有し、プラグとアダプタ ーとの連結時又は分離時には、係止部の係止部材をバネに抗して内部導体ソケッ ト側に移動して、アダプター本体の孔内のボールへの押圧力を解除し、内部導体 連結具と内部導体ソケットとの係止を解除し、プラグとアダプターとの連結後に は、バネによって係止部材をプラグ方向へ押圧して、アダプター本体の孔内のボ ールを同軸ケーブルの中心方向へ押圧し、アダプター本体の係止溝内に各ボール を嵌入してプラグとアダプターとを連結する構成したものである。
【0029】 また、アダプターには、アダプター本体の突起部と係止部との間に、戻り止め 部材が取り付けられている。
【0030】
【作用】
本考案においては、先ず、同軸ケーブルの連結部の内部導体に、絶縁体を介し て棒状の内部導体連結具を被嵌する。次いで、同軸ケーブルの連結部に、第二締 付金具,第一締付金具及びこれらの付属品を順次挿通する。
【0031】 その後、同軸ケーブルの連結部を、プラグの嵌入用軸部内に絶縁部材を介して 挿通し、内部導体連結具を所定長さ突出させる。 次いで、第一締付金具をプラグ本体に螺合することによって、第一クランプ及 び第二締付リングによって、クランプが同軸ケーブルの連結部の外部導体に噛合 し、プラグと第一締付金具とを一体化する。
【0032】 その後、第二締付金具を第一締付金具に螺合することによって、第二締付金具 と第一締付金具との間の弾性部材が同軸ケーブル方向へ膨出し、同軸ケーブルの 被覆層を介して同軸ケーブルを固着する。
【0033】 以上によって、プラグが同軸ケーブルの連結部に取り付けられる。 一方、アダプターは、例えば、電柱等の所定の箇所に設置された中継器に予め 螺着しておく。
【0034】 次いで、以上のようにしてプラグを取り付けた同軸ケーブルは、アダプターが 設置されている場所へ運ばれる。 そして、アダプターの係止部の係止部材をバネに抗して内部導体ソケット側に 移動する。これによって、アダプター本体の孔内のボールへの押圧力を解除し、 ボールが遊嵌状態となる。
【0035】 この状態で、プラグの内部導体連結具を、内部導体ソケット本体の凹部に挿通 する。 そして、プラグの嵌入用軸部の係止溝がボールの位置に来ると、ボールは係止 溝内に嵌入する。
【0036】 その後、アダプターの係止部の係止部材に掛けた力を解除すると、係止部材は バネによってプラグ方向へ移動し、遊嵌状態のボールを同軸ケーブル方向へ押圧 する。
【0037】 これによって、ボールは、プラグ本体の係止溝内に嵌入し、プラグをアダプタ ーと連結する。 又、その後、アダプター本体の突起部と係止部との間に、戻り止め部材を取り 付けることもできる。
【0038】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図5は、請求項1に係る同軸ケーブルの連結構造の一実施例を示すも のである。
【0039】 本実施例に係る同軸ケーブルの連結具1は、同軸ケーブル10の連結部10A を取り付ける金属製のプラグ20と、プラグ20に挿抜可能でかつプラグ20を 固着できる金属製のアダプター70とで構成されている。
【0040】 本実施例において、同軸ケーブル10は、内部導体11と、内部導体11を囲 繞する発泡樹脂12と、発泡樹脂12の外周を囲繞するアルミニウム材等の外部 導体13と、外部導体13を囲繞する被覆層14とで構成されている。
【0041】 同軸ケーブル10の連結部10Aは、図3に示す如く、外部導体13が露出す ると共に内部導体11が突出している。 そして、連結部10Aの内部導体11には、図4に示す如く、金属製の棒状の 内部導体連結具15によって被嵌されている。
【0042】 内部導体連結具15の基部15Aは、連結部10Aの外部導体13の端面に絶 縁体16を介して当接している。 プラグ20は、中空状のプラグ本体21と、プラグ本体21と螺合する第一締 付金具40と、第一締付金具40と螺合する第二締付金具60とを有する。
【0043】 中空状のプラグ本体21は、外周に環状の係止溝23を設けると共に、内部の 貫通孔24の中心部に内部導体連結具15を挿通する貫通孔26を設けた絶縁部 材25を配設した嵌入用軸部22と、嵌入用軸部22の基部に連設し嵌入用軸部 22よりも大径の突出部27と、突出部27に連設し外周にO−リング30を配 置する係止用溝29とねじ部31を設けると共に、内部に嵌入用軸部22の貫通 孔24と同軸上で貫通孔24に向かって小径となり連結部10Aの外部導体13 を配置する大径部32Aと絶縁体16を配置する中間部32Bとを備えた段付孔 32を設けた連結部28とを有する。
【0044】 ここで、絶縁部材25は、2つの環状部材25A,25Bと2つのO−リング 25C,25Dとで構成されている。 第一締付金具40は、内部の前部側に連結部28のねじ部31と螺合するねじ 部42を設けると共に後部側に段付連結部43を設け、段付連結部43の外周に ねじ部44を設け、中空状のプラグ本体21の連結部28を被嵌する中空状の第 一締付金具本体41と、内面にクランプ当接部46を設けると共に、外周に合成 樹脂製のC−リング48を取り付けたリング保持部47を設け、第一締付金具本 体41の段付孔32の大径部32A内に配設される第一締付リング45と、第一 締付リング45内に配置され連結部10Aの外部導体13と挿通する金属製のク ランプ49と、第一締付金具本体41内に配置されクランプ49の端部に当接す る第二締付リング50とを有する。
【0045】 クランプ49は、断面C型の筒体で構成され、内面に複数の歯部49Aを設け ている。そして、両端部49B,49Cには、面取りしてR形状を為し、第一締 付リング45のクランプ当接部46と第二締付リング50のクランプ当接部51 内に当接するようになっている。
【0046】 第二締付金具60は、内部の前部側に第一締付金具40のねじ部44と螺合す るねじ部61を設けると共に後部側に弾性部材63を配設する段付連結部62を 設けている。
【0047】 アダプター70は、中空状のアダプター本体71と、アダプター本体71の先 端部に設けられる内部導体ソケット80と、アダプター本体71の後端部に設け られる係止部85とを有する。
【0048】 アダプター本体71は、先端部外周にねじ部72を設けると共に、O−リング 74を配置する係止用溝73を設け、後部外周にボール76を配置するテーパ状 の複数の孔75を設けると共に係止リング78を取り付ける環状溝77を設けて いる。
【0049】 内部導体ソケット80は、内部導体連結具15を挿通する凹部82を有する内 部導体ソケット本体81を、絶縁性合成樹脂83によってアダプター本体71の 貫通孔79に固着すると共に、先端部84をアダプター本体71から所定長さ突 出している。
【0050】 係止部85は、アダプター本体71の後部外周を被嵌する環状の係止部材86 と、係止部材86をプラグ20方向へ押圧するバネ87と、アダプター本体71 の各孔75内に配置するボール76と、アダプター本体71の環状溝77に設け た係止リング76とを有する。
【0051】 そして、係止部材86には、ボール76を押圧すると共に係止リング76に当 接することができるように、内側に突出する環状の突起部86Aが設けられてい る。
【0052】 又、突起部86Aの係止リング76と当接する部位には、テーパ部86Bが設 けられている。このテーパ部86Bは、ボール76への押圧を解除した時に、ボ ール76が抜け出ない程度の遊嵌状態とするための機能を発揮する。
【0053】 斯して構成された本実施例によれば、先ず、図4に示す如く、同軸ケーブル1 0の連結部10Aの内部導体11に、絶縁体16を介して棒状の内部導体連結具 15を被嵌する。次いで、同軸ケーブル10の連結部10Aに、第二締付金具6 0,第一締付金具40及びこれらの付属品63,50,49,45を順次挿通す る。
【0054】 その後、同軸ケーブル10の連結部10Aを、プラグ21の嵌入用軸部22内 に絶縁部材25を介して挿通し、内部導体連結具15を所定長さ突出させる。 次いで、第一締付金具本体41のねじ42をプラグ本体21のねじ31に螺合 することによって、第一クランプ45がクランプ当接部51を介してクランプ4 9を第二締付リング50方向へ押圧する。
【0055】 これによって、第一クランプ45のクランプ当接部46で反力が受けられ、ク ランプ49には、縮径する力が作用する。そのため、グランプ49の複数の歯部 49Aが、同軸ケーブル10の連結部10Aの外部導体13に噛合し、プラグ2 0と第一締付金具40とを一体化する。
【0056】 その後、第二締付金具60のねじ部61を第一締付金具本体41のねじ部44 に螺合することによって、第二締付金具60と第一締付金具40との間の弾性部 材63が同軸ケーブル10方向へ膨出し、同軸ケーブル10の被覆層14を介し て同軸ケーブル10を固着する。
【0057】 以上によって、プラグ20が同軸ケーブル10の連結部10Aに取り付けられ る。 一方、アダプター70は、例えば、電柱等の所定の箇所に設置された中継器9 0に予め螺着しておく。
【0058】 次いで、以上のようにしてプラグ20を取り付けた同軸ケーブル10は、アダ プター70が設置されている場所へ運ばれる。 そして、アダプター20の係止部85の係止部材86を、図5に示す如く、矢 印A方向へバネ87に抗して内部導体ソケット83側に移動する。これによって 、アダプター本体71の孔79内のボール76への押圧力を解除し、ボール76 が遊嵌状態となる。
【0059】 この状態で、プラグ20の内部導体連結具15を、図5に示す如く、矢印B方 向へ移動して、内部導体ソケット本体81の凹部82に挿通する。 この時、ボール76への押圧力が、解除されているので、プラグ20の嵌入用 軸部22の侵入に伴って、ボール76は、外方へ押し上げられる。そして、ボー ル76は、係止部材86のテーパ部86Bによって、抜け落ちないように阻止さ れる。
【0060】 そして、プラグ20の嵌入用軸部22の係止溝23がボール76の位置に来る と、ボール76は係止溝23内に嵌入する。 その後、アダプター70の係止部85の係止部材86に掛けた力を解除すると 、係止部材86はバネ87によってプラグ20方向へ移動し、遊嵌状態のボール 76を同軸ケーブル10方向へ押圧する。
【0061】 これによって、ボール76は、プラグ20の係止溝23内に嵌入し、プラグ2 0をアダプター70と連結する。 以上の如く、本実施例によれば、同軸ケーブル10の連結部10Aにプラグ2 0を固着してあるので、同軸ケーブル10の連結部10Aが所定の箇所でプラグ 20によって連結されているので、アダプター70との組付時に、従来のように 第一締付金具40及び第二締付金具60を操作する必要がない。
【0062】 又、プラグ20をアダプター70に取り付ける場合には、アダプター70の係 止部85の係止部材86をバネ87に抗して内部導体ソケット80側に移動して 、アダプター本体71の孔75内のボール76への押圧力を解除した状態で、プ ラグ20をアダプター70に挿入し、プラグ20の嵌入軸部22の係止溝23が ボール76の箇所まで移動したところで、係止部材86をフリーにすれば、ボー ル76が係止部材86によって、係止溝23内に嵌入し、プラグ20とアダプタ ー70とをロックすることができる。
【0063】 従って、従来のようにプラグ20を回転してアダプター70に螺合することが なくなるので、組付操作が簡便となると共に、同軸ケーブル10に無用な力を掛 けることがなくなる。
【0064】 而も、本実施例においては、図1に示す如く、同軸ケーブル10の内部導体1 1は、内部導体連結具15内に嵌入して接続し、内部導体連結具15はプラグ2 0を介してアダプター70の内部導体ソケット80の内部導体ソケット本体81 の凹部82内に嵌入して接続しているので、内部導体同士の接続が為されている 。
【0065】 又、同軸ケーブル10の外部導体13は、クランプ49及び第一締付リング4 5を介してプラグ本体21の連結部28と接続しているので、プラグ20とアダ プター70とが接続した時には、プラグ本体21及び嵌入用軸部22を介してア ダプター本体71と接触する。このため、外部導体同士の接続が為される。
【0066】 従って、プラグ20とアダプター70の挿抜を繰り返しても、内部導体同士及 び外部導体同士の接触状況は変化しない。 図6は、請求項2に係る同軸ケーブルの連結具の一実施例を示すものである。
【0067】 本実施例は、プラグ20とアダプター70との組付操作が終了した後に、アダ プター本体71の突起部88と係止部材86との間に、C型リングから成る戻り 止め部材91を取り付けたものである。
【0068】 本実施例によれば、係止部材86の移動が確実に阻止され、万一、バネ87に よる拘束力が無能化しても、プラグ20とアダプター70とを分離することがな くなる。
【0069】
【考案の効果】
以上のように、請求項1によれば、同軸ケーブルの連結部に取り付けたプラグ を回転することなく、アダプターの係止部を移動するだけでアダプターに連結す ることができるので、アダプターとプラグとの連結操作が簡便になると共に連結 時に同軸ケーブルが不用意に抜け出すことがない。
【0070】 請求項2によれば、プラグとアダプターとを、確実に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る同軸ケーブルの連結具の一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1に示す同軸ケーブルの連結具の側面図であ
る。
【図3】同軸ケーブルの連結図を示す側面図である。
【図4】同軸ケーブルの連結部に内部導体連結具を被嵌
した状態を示す側面図である。
【図5】図1に示す同軸ケーブルの連結具の組付直前の
状態を示す側面図である。
【図6】請求項2に係る同軸ケーブルの連結具の一実施
例を示す断面図である。
【図7】従来の同軸ケーブルの連結具を示す断面図であ
る。
【図8】従来の同軸ケーブルの連結具を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 同軸ケーブル 10A 連結部 11 内部導体 13 外部導体 15 内部導体連結具 16 絶縁体 20 プラグ 21 プラグ本体 22 嵌入用軸部 23,29,73 係止溝 24,26,79 貫通孔 25 絶縁部材 27 突出部 28 連結部 30,74 O−リング 31,44,61,72 ねじ部 32 段付孔 32A 大径部 32B 中間部 40 第一締付金具 42 第一締付金具本体 43 段付連結部 45 第一締付リング 46,51 クランプ当接部 47 リング保持部 48 C−リング 49 クランプ 50 第二締付リング 60 第二締付金具 62 連結部 63 弾性部材 70 アダプター 71 アダプター本体 75 孔 76 ボール 77 環状溝 78 係止リング 80 内部導体ソケット 81 内部導体ソケット本体 82 凹部 83 絶縁性合成樹脂 84 先端部 85 係止部 86 係止部材 87 バネ 88 突起部 91 戻り止め部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブル(10)の連結部(10
    A)を取り付ける金属製のプラグ(20)と、プラグ
    (20)に挿抜可能でかつプラグ(20)を固着できる
    金属製のアダプター(70)とを有し、 同軸ケーブル(10)の連結部(10A)は、外部導体
    (13)が露出すると共に内部導体(11)が突出し、
    連結部(10A)の内部導体(11)は、棒状の内部導
    体連結具(15)によって被嵌され、内部導体連結具
    (15)の基部(15A)は、連結部(10A)の外部
    導体(13)の端面に絶縁体(16)を介して当接し、 プラグ(20)は、中空状のプラグ本体(21)と、プ
    ラグ本体(21)と螺合する第一締付金具(40)と、
    第一締付金具(40)と螺合する第二締付金具(60)
    とを有し、 中空状のプラグ本体(21)は、外周に環状の係止溝
    (23)を設けると共に、内部の貫通孔(24)に中心
    部に内部導体連結具(15)を挿通する貫通孔(26)
    を設けた絶縁部材(25)を配設した嵌入用軸部(2
    2)と、嵌入用軸部(22)の基部に連設し嵌入用軸部
    (22)よりも大径の突出部(27)と、突出部(2
    7)に連設し外周にO−リング(30)を配置する係止
    用溝(29)とねじ部(31)を設けると共に、内部に
    嵌入用軸部(22)の貫通孔(24)と同軸上で貫通孔
    (24)に向かって小径となり連結部(10A)の外部
    導体(13)を配置する大径部(32A)と絶縁体(1
    6)を配置する中間部(32B)とを備えた段付孔(3
    2)を設けた連結部(28)とを有し、 第一締付金具(40)は、内部の前部側に連結部(2
    8)のねじ部(31)と螺合するねじ部(42)を設け
    ると共に後部側に段付連結部(43)を設け、段付連結
    部(43)の外周にねじ部(44)を設け、中空状のプ
    ラグ本体(21)の連結部(28)を被嵌する中空状の
    第一締付金具本体(41)と、内面にクランプ当接部
    (46)を設けると共に、外周にC−リング(48)を
    取り付けたリング保持部(47)を設け、第一締付金具
    本体(41)の段付孔(32)の大径部(32A)内に
    配設される第一締付リング(45)と、第一締付リング
    (45)内に配置され連結部(10A)の外部導体(1
    3)と挿通する金属製のクランプ(49)と、第一締付
    金具本体(41)内に配置されクランプ(49)の端部
    に当接する第二締付リング(50)とを有し、 第二締付金具(60)は、内部の前部側に第一締付金具
    (40)のねじ部(44)と螺合するねじ部(61)を
    設けると共に後部側に弾性部材(63)を配設する段付
    連結部(62)を設け、 アダプター(70)は、中空状のアダプター本体(7
    1)と、アダプター本体(71)の先端部に設けられる
    内部導体ソケット(80)と、アダプター本体(71)
    の後端部に設けられる係止部(85)とを有し、 アダプター本体(71)は、先端部外周にねじ部(7
    2)を設けると共に、O−リング(74)を配置する係
    止用溝(73)を設け、後部外周にボール(76)を配
    置するテーパ状の複数の孔(75)を設けると共に係止
    リング(78)を取り付ける環状溝(77)を設け、 内部導体ソケット(80)は、内部導体連結具(15)
    を挿通する凹部(82)を有する内部導体ソケット本体
    (81)を、絶縁性合成樹脂(83)によってアダプタ
    ー本体(71)の貫通孔(79)に固着すると共に、先
    端部(84)をアダプター本体(71)から所定長さ突
    出し、 係止部(85)は、アダプター本体(71)の後部外周
    を被嵌する環状の係止部材(86)と、係止部材(8
    6)をプラグ(20)方向へ押圧するバネ(87)と、
    アダプター本体(71)の各孔(75)内に配置するボ
    ール(76)と、アダプター本体(71)の環状溝(7
    7)に設けた係止リング(78)とを有し、 プラグ(20)とアダプター(70)との連結時又は分
    離時には、係止部(85)の係止部材(86)をバネ
    (87)に抗して内部導体ソケット(80)側に移動し
    て、アダプター本体(71)の孔(75)内のボール
    (76)への押圧力を解除し、内部導体連結具(15)
    と内部導体ソケット(72)との係止を解除し、プラグ
    (20)とアダプター(70)との連結後には、バネ
    (87)によって係止部材(86)をプラグ(20)方
    向へ押圧して、アダプター本体(71)の孔(75)内
    のボール(76)を同軸ケーブル(10)の中心方向へ
    押圧し、アダプター本体(71)の係止溝(23)内に
    各ボール(76)を嵌入してプラグ(20)とアダプタ
    ー(70)とを連結する構成したことを特徴とする同軸
    ケーブルの連結具。
  2. 【請求項2】 アダプター(70)には、アダプター本
    体(71)の突起部(88)と係止部(85)との間
    に、戻り止め部材(91)が取り付けられていることを
    特徴とする請求項1記載の同軸ケーブルの連結具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07169537A (ja) * 1993-12-17 1995-07-04 Nec Corp 同軸ケーブル用コネクタ
CN109830859A (zh) * 2019-03-07 2019-05-31 江苏吴通物联科技有限公司 一种快测产品电性能柔性连接件

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