JPH0614542Y2 - 操作パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ファクシミリ装置等に用いられる操作パネル
に係り、特に表示シート及びこの表示シートを保護する
着脱可能な表示シート保護カバーを備えた操作パネルに
関するものである。

（従来の技術） ファクシミリ装置の操作パネルに取付けられた従来の保
護カバーの着脱方法を第３図ないし第６図により説明す
る。

第３図は操作パネルの表示シート取付部を示すためのフ
ァクシミリ装置の概略断面図、第４図及び第６図は従来
からの表示シート保護カバーの一例を示す斜視図、第５
図は操作パネルの取付部への表示シート及び保護カバー
の従来の取付け方法を示す断面図である。第３図ないし
第６図において、11は装置本体、12は操作パネル、13は
表示シート取付部、14は操作パネル開閉支点、15は保護
カバー、16は保護カバーのつめ部、17は表示シート、18
は操作パネルの穴である。

表示シート17及びその保護カバー15は、操作パネル12の
表示取付部13に取付けられる。第４図及び第６図に示さ
れている従来からの保護カバー15には操作パネル12の穴
18に差し込むつめ部16が設けられている。

表示シート17及び保護カバー15の従来の取付方法は、第
５図に示すように、操作パネル12の表示シート取付部13
に表示シート17を入れ、その上に保護カバー15のつめ部
16を操作パネルの穴18に差し込むようにして取付けてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、上記従来の構成では、表示シート17を取替える
時には、保護カバー15を第４図に矢印で示した切欠き部
に鉛筆等の先端を差し込んで湾曲させて浮かし、切欠き
部側にあるつめ部16を穴18から抜いて取外していたた
め、手間がかかる上に保護カバー15が損傷し易いという
問題があった。

本考案は、表示シートを取替える時にその表示シート保
護カバーが無理なく簡単に着脱できる操作パネルを提供
するものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記問題点を解決するために、操作面で凹状
に形成された表示シート取付部と、この表示シート取付
部に着脱可能に装着される表示シート保護カバーとを備
えた操作パネルにおいて、前記表示シート保護カバーの
対向する２つの側面でそれぞれつめ部を突出させ、前記
表示シート取付部内の対向する２つの内壁にそれぞれ前
記つめ部が挿入される穴を開口させ、表示シート取付部
底面で一方の内壁付近を平面にするとともに、他方の内
壁付近を前記平面に対して下り勾配の傾斜面にし、前記
他方の内壁の前記穴を前記一方の内壁の穴より縦長に且
つ奥深くあけ、しかも表示シート保護カバーを、つめ部
挿脱方向においてつめ部が一方の側壁の穴に対して挿入
された位置から外れる位置に移動可能な長さにしたこと
を特徴とする。

（作用） 本考案は、上記構成により、表示シート保護カバーを傾
斜面側に押して平面側のつめ部を表示シート取付部の穴
から抜き、傾斜面の上方から表示シート保護カバーを押
せば平面側の端が上に持ち上るので、表示シート保護カ
バーを抜き取ることが可能になり、また表示シート保護
カバーをはめる時には、この手順と逆の手順で行えばよ
い。

（実施例） 本考案の一実施例を第１図及び第２図により説明する。
第１図は本考案の操作パネルの一実施例における表示シ
ート取付部を示す斜視図、第２図は同実施例の保護カバ
ーの取外し方法を示す断面図で、(a)，(b)，(c)はその
操作順を示す。第１図及び第２図において、１及び２は
表示シート取付部８内の対向する２つの内壁でそれぞれ
開口した穴、３は表示シート取付部８底面で穴１に向か
って下がり勾配の傾斜を有する傾斜面、４は保護カバ
ー、５は表示シート、６は保護カバー４の対向する２つ
の側面でそれぞれ突出するつめ部、７は操作パネルであ
る。

第１図に示すように、操作パネル７の表示シート取付部
８には傾斜面３を持たせ、傾斜面３側の側壁と反対の平
面側の側壁に穴１及び穴２を設け、穴１は穴２に比べ、
表示シート取付部８が傾斜面３により深くなっている分
だけ縦長に形成し、かつ穴２より奥行を深くする。

第２図(a)は表示シート取付部８に表示シート５と保護
カバー４が取付けられた状態を示すが、この状態から表
示シート５を取替えるために保護カバー４を取外すに
は、まず第２図(a)に示すように保護カバー４を矢印Ｐ
の方向に押して、第２図(b)に示すように右側のつめ部
６を表示シート取付部８の穴２から抜き、傾斜面３の上
方から保護カバー４を矢印Ｑの方向に押すと、第２図
(c)に示すように保護カバー４の右側が持上がるので、
保護カバー４をそのまま矢印Ｒの方向に抜き出せばよ
い。表示シート５を取替えて保護カバー４をはめる時に
は、上記の手順と逆の手順で行えばよい。

なお、原稿ジャム等の装置内部の支障のために操作パネ
ル７を開けなければならない場合を考慮して、第３図に
示す操作パネル12に表示シート取付部を設ける場合に
は、操作パネル12が支点14を軸として矢印Ｓの方向に開
くことによって表示シート取付部に取付けた保護カバー
４が傾斜によって落ちないように、第１図及び第２図に
示す表示シート取付部８の傾斜面３を第３図の支点14の
側と反対の側になるように設ける、すなわち、第２図と
は左右逆になるように設ける。このようにすれば、奥行
の浅い穴１が支点14の側に、奥行の深い穴２が支点14か
ら遠い側になるので、操作パネルを開けて傾けても、保
護カバー４のつめ部６は穴２から抜け出ずにひっかかっ
ているため、保護カバーは抜け落ちることがない。

以上説明した、本考案の操作パネル７は、ファクシミリ
装置以外にも表示シートを備えた電話機等の通信機器や
家電製品等に応用できる。

（考案の効果） 本考案によれば、表示シート取付部に対して表示シート
保護カバーを簡単に着脱できるため、表示シートを容易
に出し入れでき、かつ着脱によって保護カバーを傷める
ことを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の操作パネルの一実施例における表示シ
ート取付部を示す斜視図、第２図は同実施例の保護カバ
ーの取外し方法を示す断面図で、(a)，(b)，(c)はその
操作順を示す図、第３図は操作パネルの表示シート取付
部を示すためのファクシミリ装置の概略断面図、第４図
及び第６図は従来からの表示シート保護カバーの一例を
示す斜視図、第５図は操作パネルの表示シート取付部へ
の表示シート及び保護カバーの従来の取付け方法を示す
断面図である。 １，２……穴、３……傾斜面、４……保護カバー、５…
…表示シート、６……のつめ部、７……操作パネル、８
……表示シート取付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】操作面で凹状に形成された表示シート取付
   部(8)と、この表示シート取付部(8)に着脱可能に装着さ
   れる表示シート保護カバー(4)とを備えた操作パネルに
   おいて、前記表示シート保護カバー(4)の対向する２つ
   の側面でそれぞれつめ部(6)を突出させ、前記表示シー
   ト取付部(8)内の対向する２つの内壁にそれぞれ前記つ
   め部(6)が挿入される穴(1,2)を開口させ、表示シート取
   付部(8)底面で一方の内壁付近を平面にするとともに、
   他方の内壁付近を前記平面に対して下り勾配の傾斜面
   (3)にし、前記他方の内壁の前記穴(1)を前記一方の内壁
   の穴(2)より縦長に且つ奥深くあけ、しかも表示シート
   保護カバー(4)を、つめ部(6)挿脱方向においてつめ部
   (6)が一方の側壁の穴(2)に対して挿入された位置から外
   れる位置に移動可能な長さにしたことを特徴とする操作
   パネル。