JPS6334385Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子機器に設けられるワイヤレスリ
モートコントロール機器を回動させることで取外
しを容易にした着脱自在なワイヤレスリモートコ
ントロール機器の着脱装置に関する。

従来、ステレオカセツトデツキに設けられるワ
イヤレスリモートコントロール機器の着脱装置は
第１図及び第２図に示す様にステレオカセツトデ
ツキ本体１の一部に凹状をした収納部２を設け
る。この収納部２の装着面の下端部には指の入る
程度の凹部６を設け、この凹部６の近傍の前記収
納部２の装着面には磁石３を設ける。前記収納部
２にはワイヤレスリモートコントロール機器４が
装着される。このワイヤレスリモートコントロー
ル機器４の裏面には前記磁石３と対向する位置に
磁性体５を設ける。即ち前記収納部２に設けられ
た前記磁石３の磁力が前記ワイヤレスリモートコ
ントロール機器４に設けられた磁性体５との間に
働き、前記ワイヤレスリモートコントロール機器
４は前記収納部２に固定される。又、固定された
前記ワイヤレスリモートコントロール機器４を取
外す場合には、このワイヤレスリモートコントロ
ール機器４とステレオカセツトデツキ本体１との
隙間７より指を入れて前記収納部２に設けられた
凹部６より前記ワイヤレスリモートコントロール
機器４の一部をつかみ矢印Ａ方向に引つぱつて取
外す様になつていた。よつてステレオカセツトデ
ツキ本体１とワイヤレスリモートコントロール機
器４との間に指を入れる大きさの隙間７が必要に
なり、デザイン的に自由度を損い、しかも矢印Ａ
方向に引つばつてワイヤレスリモートコントロー
ル機器４を取外すため取外しにくい等の問題があ
つた。

この考案は上記問題点を解決するため電子機器
本体に設けられる収納部とワイヤレスリモートコ
ントロール機器の相対する一部に回動空間を設け
て、この回動空間を利用して前記ワイヤレスリモ
ートコントロール機器を回動させ、指のかかる部
分を作ることで取外し操作を容易に行い得、かつ
外観的に見苦しい隙間をなくし、デザイン的に自
由度を大きくしたワイヤレスリモートコントロー
ル機器の着脱装置を提供することを目的とする。

以下、図面を参照にして、この考案の一実施例
を詳細に説明する。即ち第３図及び第４図及び第
５図に示す様にステレオカセツトデツキ１１の一
部には凹状をした収納部１２を設け、この収納部
１２の装着面１２１には磁石１３が設けられる。
前記収納部１２にはワイヤレスリモートコントロ
ール機器１４が装着される。このワイヤレスリモ
ートコントロール機器１４の裏面には前記磁石１
３と対向する位置に磁性体１５を設け、前記ワイ
ヤレスリモートコントロール機器１４は裏面の下
端の角を斜めに切欠するように形成した傾斜部１
４１を設ける。この傾斜部１４１を設けることで
装着時に前記装着面１２１と前記ワイヤレスリモ
ートコントロール機器１４の傾斜部１４１との間
に回動空間１６が設けられる。又、前記ワイヤレ
スリモートコントロール機器１４の正面の下部に
は断面波状をした滑り止めを有する押圧部１７を
設け、前記ワイヤレスリモートコントロール機器
１４の上面には凹状をした指掛け部１８を設け
る。

以上の様に構成されたワイヤレスリモートコン
トロール機器の着脱装置においてステレオカセツ
トデツキ本体１１にワイヤレスリモートコントロ
ール機器１４を装着する場合には、収納部１２に
設けられた磁石１３の磁力が前記ワイヤレスリモ
ートコントロール機器１４に設けられた磁性体１
５に働き前記収納部１２に容易に装着固定が行な
い得る。又、逆に前記ステレオカセツトデツキ本
体１１に固定された前記ワイヤレスリモートコン
トロール機器１４を取外す場合には、このワイヤ
レスリモートコントロール機器１４の押圧部１７
を回動空間１６に対して矢印Ｂ方向に押圧するこ
とで前記ワイヤレスリモートコントロール機器１
４は傾斜部１４１の一端を支点に反時計方向に回
動して指掛け部１８が隆起することで指を掛けや
すくなり容易に取外し得る。

以上の様にこの考案によるとステレオカセツト
デツキ本体１１に設けられた収納部１２の装着面
１２１とワイヤレスリモートコントロール機器１
４の裏面との間に回動空間１６を設け、前記ワイ
ヤレスリモートコントロール機器１４の押圧部１
７を押圧して前記ワイヤレスリモートコントロー
ル機器１４の傾斜部１４１の一端を支点に回動さ
せて指掛け部１８を隆起させ指の掛ける部分を多
くすることで前記収納部１２より容易に取外し作
業をなし得、かつ従来のワイヤレスリモートコン
トロール機器の着脱装置の様に指を入れる隙間を
必要としない最小限の収納部１２ですむことでデ
ザイン的に自由度が増大する。

尚、上記実施例に限ることなく第６図に示す様
にステレオカセツト本体２１に設けられた収納部
２２装着面２２１の下部に下方に行くにしたがつ
てステレオカセツトデツキ本体１１の内方へ傾斜
した傾斜部２２２を設けてもよい。この傾斜部２
２２を設けることで、ワイヤレスリモートコント
ロール機器２４の前記収納部２２への装着時に前
記収納部２２に設けた傾斜部２２２の部分に回動
空間２６が形成される。この様な構成においても
上記実施例と同様にワイヤレスリモートコントロ
ール機器２４に設けられた押圧部２７を回動空間
２６に対して矢印Ｂの方向に押圧して収納部２２
に設けられた傾斜部２２２の上部を支点として前
記ワイヤレスリモートコントロール機器２４を回
動させて指掛け部２８を隆起させて、前記ワイヤ
レスリモートコントロール機器２４を取外すのは
同様に容易である。

又、他の実施例としてワイヤレスリモートコン
トロール機器に設けられる指掛け部の形状を第７
図ａ，ｂに示す様に構成してもよい。即ち第７図
ａはワイヤレスリモートコントロール機器３４の
上面に断面波状の滑り止めを形成した指掛け部３
８であり、第７図ｂはワイヤレスリモートコント
ロール機器４７の上面に凹部を設け、この凹部の
底面に断面波状の滑り止めを形成した指掛け部４
８である。

以上述べた様にこの考案によると電子機器本体
に設けられた収納部の装着面とワイヤレスリモー
トコントロール機器の裏面との間に回動するのに
必要な回動空間を設けて、前記ワイヤレスリモー
トコントロール機器の押圧部を押圧して前記ワイ
ヤレスリモートコントロール機器を回動させて指
掛け部を隆起させて前記電子機器の前記収納部よ
り取り外す機構であるから、ワイヤレスリモート
コントロール機器を簡単に取外すことができる。
又、収納部に指を入れて取外す必要がなく、収納
部に大きな隙間を必要としないため、外観を損う
ことがなく、デザイン的にも優れ、デザイン的自
由度も増大するワイヤレスリモートコントロール
機器の着脱装置を提供することができる。

なお、上記各実施例ではワイヤレスリモートコ
ントロール機器の回動空間を収納部の下部に設け
る場合について説明したが、これに限らず回動空
間を収納部の上部に設けるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のワイヤレスリモートコントロ
ール機器の着脱装置の一例を示す斜視図、第２図
は、同じく断面図、第３図は、この考案の一実施
例を示す斜視図、第４図は、第３図の装置の装着
時の一例を示す断面図、第５図は、第４図の押圧
部を押圧した状態の一例を示す断面図、第６図
は、この考案の他の実施例を示す断面図、第７図
ａ，ｂは、この考案の指掛け部の他の例を示す斜
視図である。 １，１１，２１……ステレオカセツトデツキ本
体、２，１２，２２……収納部、３，１３，２３
……磁石、４，１４，２４，３４，４４……ワイ
ヤレスリモートコントロール機器、５，１５，２
５……磁性体、１６，２６……回動空間、１７，
２７……押圧部、１８，２８，３８，４８……指
掛け部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電子機器に設けられる凹状の収納部と、この収
   納部に装着されるワイヤレスリモートコントロー
   ル機器と、 このワイヤレスリモートコントロール機器が装
   着された状態で前記収納部の装着面とワイヤレス
   リモートコントロール機器との間に設けられる回
   動空間と、 前記収納部及びワイヤレスリモートコントロー
   ル機器のいずれか一方に設けられる磁石と、 前記収納部及びワイヤレスリモートコントロー
   ル機器の他方に前記磁石に対応して設けられる磁
   性体とを具備することを特徴とするワイヤレスリ
   モートコントロール機器の着脱装置。