JPH06116743A - ガス・デポジション法による微粒子膜の形成法およびその形成装置 - Google Patents

ガス・デポジション法による微粒子膜の形成法およびその形成装置

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JPH06116743A
JPH06116743A JP26491592A JP26491592A JPH06116743A JP H06116743 A JPH06116743 A JP H06116743A JP 26491592 A JP26491592 A JP 26491592A JP 26491592 A JP26491592 A JP 26491592A JP H06116743 A JPH06116743 A JP H06116743A
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JP
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substrate
gas
fine particles
film
fine particle
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Application number
JP26491592A
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English (en)
Inventor
Chikara Hayashi
主税 林
Seiichirou Kashiyuu
誠一郎 賀集
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Vacuum Metallurgical Co Ltd
Original Assignee
Vacuum Metallurgical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上に形成される微粒子の堆積膜に部分的
な特性を極めて簡単に形成することが出来るガス・デポ
ジション法による微粒子膜の形成法と、それに用いる形
成装置。 【構成】 基板上にキャリアガスと微粒子を同時に搬送
して、微粒子膜を形成する際、微粒子の組成比の変化
と、結晶粒の大きさの変化とを単独、または併用で行う
微粒子膜の形成法。基板上にキャリアガスと微粒子を搬
送する搬送管の途中にガス導入・排出室を配置した微粒
子膜の形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス・デポジション法
による微粒子膜の形成法およびその形成装置に関し、更
に詳細には、粒子の大きさが0.1μm以下の超微粒子
および粒子の大きさが1μm以下の微粒子を使用した主
にエレクトロニクスやファイン・メカニカルの分野で利
用される機能性の厚膜を形成する方法およびその形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の膜の形成法としては、本発明者
らは、特許第1513607号(特公昭64−1132
8号)で、図9に示すような、2個の微粒子生成室a,
bを設けると共に、その各生成室a,bに互いに異種の
蒸発すべき材料c,dを収容する容器e,fと、これら
材料c,dを加熱すべき加熱装置g,hと、各生成室
a,b内を真空にすべき真空排気装置i,iと、各生成
室a,bに導入すべきキャリアガス導入管j,jと、各
室a,bからキャリアガスと材料の微粒子を導出する搬
送管k,lとを設けると共に、各生成室a,bより導出
の搬送管k,lを同じ搬送方向に向けて重複させて二重
管部mを設け、該二重管部mの先端側を延設して、二重
管部mで混合された材料の混合微粒子の搬送管nを、真
空排気装置oを備え、基板pが保持されている膜形成室
(混合微粒子放出室ともいう)q内に接続して成る装置
を用い、微粒子生成室a,bで生成した材料c,dの微
粒子を搬送管k,lで搬送し、その搬送途中の二重管部
mで2種の微粒子を混合し、混合微粒子を膜形成室q内
に搬送し、該膜形成室q内の基板p表面に噴射して混合
圧粉体の膜(微粒子膜)を形成する微粒子の混合による
ガス・デポジション法を提案した。
【0003】更に、前記微粒子の混合によるガス・デポ
ジション法による膜形成の具体例を説明する。先ず、微
粒子生成室a内の容器eに材料cとしてAg(銀)を、
また微粒子生成室b内の容器fに材料dとしてFe
(鉄)を夫々用意し、各材料c,dを夫々加熱装置g,
hで所定温度に加熱する。次いで真空排気装置i,oを
作動させると共に、ガス導入管jよりキャリアガスとし
てH2(水素)ガスを各生成室a,bに導入すると、生
成室aで蒸発・生成したAg微粒子は導入されたH2
ス中に混合されてエアロゾル状となり、搬送管kの入口
に送り込まれ、また、生成室bで蒸発・生成したFe微
粒子は導入されたH2ガス中に混合されてエアロゾル状
となり搬送管lの入口に送り込まれる。
【0004】そして夫々の搬送管k,lに送り込まれた
両エアロゾルは搬送管k,lより搬送管nに搬送される
間に二重管部mで均一に混合し、従って、エアロゾル中
のAg微粒子とFe微粒子もH2ガス中で均一に混合
し、膜形成室q内で搬送管nの先端より噴射して基板p
上に堆積膜(Ag微粒子とFe微粒子の均一混合膜)を
形成する。
【0005】尚、図中、rは生成室a,bと真空排気装
置iとをバルブsを介して接続する接続管、tは膜形成
室qと真空排気装置oとをバルブuを介して接続する接
続管、vはキャリアガス導入管jに配置したバルブを示
す。
【0006】また、本発明者らは、特開平4−4285
3号で、図10に示すような、微粒子aとキャリアガス
bとを混合する混合容器cと、該混合容器cから導出す
る搬送管dと、該搬送管dの先端側に接続するノズルe
と、該ノズルeの先端に近接して配置した基板f上に堆
積される微粒子aを加熱するハロゲンランプを熱源とす
るビーム加熱装置gとから成る膜形成装置を用い、微粒
子aとしてBPSCCO系(Bi-Pb-Sr-Ca-Cu-O)系高温超
伝導材微粒子を、キャリアガスbとして乾燥空気を使用
して、ノズルeの先端から加熱された微粒子aをキャリ
アガスbと共に基板f上に噴射し、ビーム加熱装置gの
ファイバーhより照射する赤外線熱で微粒子aの堆積部
を加熱し、微粒子膜iの形成と同時に熱処理を同時に行
うガス・デポジション法を提案した。
【0007】更に、前記膜形成と熱処理を同時に行うガ
ス・デポジション法による膜形成の具体例を説明する。
先ず、容器c内にBPSCCO系高温超伝導材微粒子
(平均粒径0.2μm)aを入れ、ガスボンベjより乾
燥空気をキャリアガスbとして導入すると、混合容器c
内で微粒子aは導入された空気中に混合されてエアロゾ
ル状となり、搬送管dの入口に送り込まれる。また、ノ
ズルeの先端に間隔0.5mmを存して保持されたマグネ
シヤ製の基板fを予め300℃に加熱し、x方向に1m
m/minの速度で移動させながら、該基板f上に搬送
管d内に送り込まれた微粒子aとキャリアガスbのエア
ロゾルを搬送管dよりその先端側に設けたノズルeの先
端より噴射した。
【0008】そして、ノズルeから噴射された微粒子a
を基板f上に堆積させながら、その堆積部をねらってビ
ーム加熱装置gよりの出力250Wのハロゲンランプを
熱源とする集束された赤外線ビームを赤外線導入用ファ
イバgでスポット照射して微粒子膜iを形成する。その
照射面の温度は赤外線放射温度計kのセンサーlの測温
で920℃であった。このようにして、膜形成と熱処理
が同時にかつ連続して行われて基板g上に形成されたB
PSCCO系高温超伝導材微粒子膜の形状は幅0.3m
m、厚さ25μmであり、膜全体が約900℃に加熱さ
れていることが、その後の膜の超伝導特性の測定で示さ
れている。
【0009】尚、図中、mは容器c内にキャリアガスb
を噴出させるキャリアガス導入管、nは膜形成室、oは
膜形成室nの真空排気装置、pは基板fの移動装置、q
は基板fの加熱装置、rはビーム加熱装置hの電圧調節
器を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図9に示す形成装
置では、生成室での2種の微粒子(前記具体例ではAg
微粒子とFe微粒子)材料の蒸発、生成量を常に一定に
しているので、基板上に形成される微粒子膜は、予め設
定した組成比、例えばAg20%−Fe80%となって
いるため、単一の特性、機能を備えた微粒子の堆積膜し
か形成することが出来ないという問題がある。
【0011】また、前記図10に示す形成装置ではキャ
リアガスと共に搬送され、基板上に堆積された微粒子の
加熱は同一条件で加熱されるため、単一の特性、機能を
備えた微粒子の堆積膜しか形成することが出来ないとい
う問題があり、また、堆積された微粒子を加熱する加熱
装置はハロゲンランプを熱源としているため、ハロゲン
ランプ(通常の使用電力は電圧50V、電流6Aで30
0Wの入力である)の熱容量が大きく、またハロゲンラ
ンプから放射された赤外線の集光のミラーは温度変化へ
の対応に時間を要するため、堆積中の微粒子に対する加
熱温度制御を短時間のうちに切換えることが出来ないと
いう問題がある。
【0012】本発明はかかる問題点を解消し、基板上に
噴射される微粒子とキャリアガスとの混合率を変化させ
ると共に、基板上に堆積される微粒子の堆積部への加熱
条件を変化させることにより、同じ膜内でも場所により
異なった膜特性を与え、それにより膜全体の組成、機能
を変化させて膜特性を高めた微粒子膜の形成法と、その
膜形成に用いる形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するガス・デポジション法による微粒子膜の形成法を
提案するもので、微粒子をキャリアガス中に浮遊させ、
キャリアガスと共に搬送し、噴射して基板上に微粒子膜
を形成するガス・デポジション法において、基板上に堆
積する微粒子膜の厚さ方向、または長さ方向に組成比の
変化と、結晶粒の大きさの変化とを単独、または併用で
行って、微粒子膜に複合的特性を与え、該特性を広範囲
に制御することを特徴とする。
【0014】また、更に本発明は、前記形成法を実施す
るための形成装置を提案するもので、基板と、該基板に
キャリアガスと共に微粒子を搬送する搬送管と、該搬送
管の先端側に設けた微粒子を基板上に噴射するノズルと
から成るガス・デポジション法による微粒子膜の形成装
置において、前記搬送管の一部にガス導入・排気室を配
置したことを特徴とする。
【0015】
【作用】キャリアガスと共に微粒子は搬送管で搬送され
てノズルより基板上に噴射されて堆積される。その際、
搬送管の途中にガス導入・排出室が配置されているの
で、ノズル中を流れるエアロゾルガスの流量を一定にし
ながら、そのガス中の微粒子の濃度を変化させることが
出来るから、基板上に堆積する微粒子膜の厚さ方向、ま
たは長さ方向に組成比の変化と、結晶粒の大きさの変化
とを単独、または併用して行えば、基板上に部分的な特
性の異なる微粒子の堆積膜が形成される。
【0016】
【実施例】本発明における微粒子とは粒径が0.1〜
1.0μm程度の微粒子および粒径が0.005〜0.
1μm程度の超微粒子を総称するものである。
【0017】先ず、本発明の形成法における混合微粒子
の組成比の制御について述べる。混合微粒子の組成比を
制御する方法として、微粒子生成室の微粒子蒸発・生成
の速度を変化させることが考えられるが、蒸発部(蒸発
原料やルツボやボート等の蒸発材料)の熱容量が大き
く、蒸発・生成のための加熱電力を変化させても蒸発・
生成速度が変化するのに実験装置でも数10secの時
間が必要となる。
【0018】このため本発明では、微粒子の蒸発・生成
速度を一定にし、搬送管の途中に微粒子を含んだエアロ
ゾルと、微粒子を含まないガスの流量を調節し、膜形成
室へのガス流量は一定にして微粒子の搬送量を制御する
ようにした。
【0019】この方式では、ガス/微粒子の搬送系での
バルブの切替えのみで行えるため、切替所要時間は1〜
2secで可能である。更に詳しく述べると、当初の微
粒子を含んだエアロゾルの流量をQ1とし、そのエアロ
ゾル中の微粒子の濃度の調節のために微粒子濃度調節容
器即ち、ガス導入・排出室内に導入するガス(補充キャ
リアガス)の流量をQ2とし、また、エアロゾル中のガ
ス導入・排出室から排出されるガス流量をQ3とすれ
ば、常にQ2=Q3の状態を保つことにより、Q1を一定
にすれば、膜形成のためにノズルに流れるガス(エアロ
ゾル)の流量は一定にしてそのガス中の微粒子の濃度を
変化させることが出来る。
【0020】この方法では、微粒子の蒸発・生成条件を
常に一定にし、搬送管の途中に配置したガス導入・排出
室内へのガス導入およびガス排出の調節で最終的にノズ
ルに流れるガス中の微粒子濃度を制御することが出来る
ので、そのガス導入およびガス排出の調節は、1〜2s
ecの短時間で可能となり、また、連続した調節も可能
となる。
【0021】続いて、本発明の形成法における微粒子堆
積部の加熱による結晶粒の大きさの制御について述べ
る。前記本発明者らが先に提案せる特開平4−4285
3号では微粒子堆積部の加熱方法として、ハロゲンラン
プを熱源とする赤外線加熱方式を用いているが、用いる
ハロゲンランプは通常、使用電力が電圧50V、電流6
Aで300Wの入力であるため、熱容量は大きく、ま
た、ハロゲンランプから放射された赤外線の集光のミラ
ーは温度変化への対応に時間を要する。
【0022】このため、本発明実施例では、短時間(1
〜2sec)で出力を変化させることが出来るレーザー
ビームに着目し、基板上に堆積中の微粒子への加熱装置
としてレーザービームを使用することにした。レーザー
ビームのレーザー発振器の出力の調整は容易に行えるた
め、堆積中の微粒子への出力変化は1〜2secで行う
ことが出来て、堆積の進行と共にレーザービーム出力を
変化させて堆積部への加熱温度を変化させ、堆積膜の密
度や結晶粒の制御が出来る。
【0023】次に、本発明の実施例を添付図面に基づき
説明する。図1は本発明を実施する形成装置の1例を示
すもので、図中、1は微粒子の第1生成室、2は微粒子
の第2生成室、3は微粒子膜を形成する膜形成室を示
す。
【0024】第1生成室1内は真空ポンプ4に真空バル
ブ5を備えた接続管6を介して接続し、また、第1生成
室1内に連通されたガス導入管7から例えばAr(アル
ゴン)ガスをガス供給源8より調節弁9で流量を調整し
ながら導入出来るようにした。更に、第1生成室1内の
下方には加熱蒸発させる蒸発原料Aとして粒状のAg
(銀)を収容する黒鉛ルツボ10を配置し、該ルツボ1
0をバンド状タンタルヒーター11で間接加熱するよう
にした。この場合、第1生成室1内を真空ポンプ4で一
度真空に排気した後、ガス導入管7よりArガスを所定
圧まで導入する。
【0025】同様に、第2生成室2内は真空ポンプ12
に真空バルブ13を備えた接続管14を介して接続し、
また、第2生成室2内に連通されたガス導入管15から
例えばAr(アルゴン)ガスをガス供給源16より調節
弁17で流量を調整しながら導入出来るようにした。更
に、第2生成室2内の下方には加熱蒸発させる蒸発原料
Bとして小片のFe(鉄)を収容するアルミナコートの
バスケット状タングステンヒーター18を配置し、該ヒ
ーター18に接続した電極19で直接加熱するようにし
た。その場合、第2生成室2内を真空ポンプ12で一度
真空に排気した後、ガス導入管15よりArガスを所定
圧まで導入する。
【0026】また、第1生成室1の上方に原料Aの加熱
蒸発せる微粒子をキャリアガスと共に搬送する内径5mm
の第1搬送管20の一端を気密に挿入して接続し、その
他端を膜形成室3側に延設した。また、第2生成室2の
上方に加熱蒸発せる原料Bの微粒子をキャリアガスと共
に搬送する内径5mmの第2搬送管21の一端を気密に挿
入して接続し、その他端を膜形成室3側に延設した。そ
して、第1搬送管20の延設部分の搬送管22の先端
を、第2搬送管22の延設部分の搬送管23に、その管
壁から内部に同心に挿入して気密に接続し、膜形成室3
に向かって開口する同心の二重管部24を形成した。
尚、この場合二重管部24における内外通路の断面積を
等しくすることにより、第1生成室1および第2生成室
2で夫々蒸発・生成した微粒子を含むキャリアガスの搬
送量を同一量とすることが出来る。
【0027】また、二重管部24の先端側を内径5mmの
搬送管25に形成すると共に、該搬送管25の先端部分
に内径1.0mmのステンレス鋼製のノズル26を設け
た。
【0028】膜形成室3内は真空ポンプ27に真空バル
ブ28を備えた接続管29を介して接続し、また、膜形
成室3の下方に基板30を保持し、該基板27を水平方
向に移動させる基板保持装置31を配置し、また、第1
生成室1に接続されている第1搬送管20と搬送管2
2、および第2生成室2に接続されている第2搬送管2
1と搬送管23に連なる二重管部24の先端側の搬送管
25の先端部分に設けられているノズル26を膜形成室
3の内部に気密に挿入し、ノズル26の先端を膜形成室
3内の基板30と所定間隔を存して配置し、第1生成室
1および第2生成室2で蒸発・生成した微粒子をキャリ
アガスと共に第1搬送管20と搬送管22、および第2
搬送管21と搬送管23並びに二重管部24と、搬送管
25を経てノズル26より噴射して基板30上に微粒子
膜Fを形成するようにした。この場合、膜形成室3内を
真空ポンプ27で所定圧に排気するようにした。
【0029】ここで、前記構成装置において蒸発原料A
としてAg、蒸発原料BとしてFeを用いた場合の作動
について説明する。
【0030】先ず、第1生成室1内を真空ポンプ4で所
定圧に減圧した後、第1生成室1内の黒鉛ルツボ10を
タンタルヒーター11に電圧4.8V、電流220Aを
印加して加熱し、該黒鉛ルツボ10内のAgを溶融し、
溶湯表面温度1180℃に保持する。その際、第1生成
室1内にガス導入バルブ9で流量を調整しながらガス供
給源8よりAr(アルゴン)ガスを1.8リットル/m
inを導入して、ガス圧力300Torrに保持した。
【0031】また、第2生成室2内を真空ポンプ12で
所定圧に減圧した後、第2生成室2内のタングステンヒ
ーター18を電極19に電圧4.8V、電流46Aを印
加して加熱し、該タングステンヒーター18内のFeを
溶融し、溶湯表面温度を1580℃に保持する。その
際、第2生成室2内にはガス導入バルブ17で流量を調
整しながらガス供給源16よりAr(アルゴン)ガスを
1.8リットル/minを導入して、ガス圧力300To
rrに保持した。
【0032】そして、第1生成室1で蒸発・生成したA
g微粒子は導入したArガスと混合してエアロゾル状と
なり、第1搬送管20および搬送管22を通過し、ま
た、第2生成室2で蒸発・生成したFe微粒子は導入し
たArガスと混合してエアロゾル状となり、第2搬送管
21および搬送管23を通過し、二重管部24内で両エ
アロゾル状のガスの混合により、Ag微粒子とFe微粒
子が混合され、搬送管25を通過して、膜形成室3内に
搬送され、ノズル26の先端から真空ポンプ27で所定
圧に排気されている膜形成室3内の基板30上に噴射す
る。この際、基板30は基板保持装置31により水平方
向(矢印X方向)に移動させることにより、基板30上
にAg微粒子とFe微粒子が重量比で50:50の微粒
子膜Fが形成される(以後の組成比は全て重量比て示
す)。尚、膜形成室3内の圧力は0.5Torrとした。
【0033】前記構成は本発明者らが先に特許第153
1607号で提案せる装置と特に変わりはないが、本発
明装置は本発明の特徴に基づき次の構成を備えるもので
ある。
【0034】第1搬送管20と搬送管22との間に第1
ガス導入・排出室32を配設し、また、第2搬送管21
と搬送管23との間に第2ガス導入・排出室33を配設
した。そして、第1ガス導入・排出室32内は真空ポン
プ34に真空バルブ35を備えた接続管36に接続し、
また、圧力計37と圧力調整系38を配置し、真空バル
ブ35の開閉で第1ガス導入・排出室32内を設定した
圧力に保持されるようにした。更に、第1ガス導入・排
出室32内に連通されたガス導入管39から例えばAr
(アルゴン)ガスをガス供給源40よりガスバルブ41
とその流量調節系42で流量を調整しながら導入出来る
ようにした。
【0035】同様に、第2ガス導入・排出室33内は真
空ポンプ43に真空バルブ44を備えた接続管45に接
続し、また、圧力計46と圧力調整系47を配置し、真
空バルブ44の開閉で第2ガス導入・排出室33内を設
定した圧力に保持されるようにした。更に、第2ガス導
入・排出室33内に連通されたガス導入管48から例え
ばAr(アルゴン)ガスをガス供給源49よりガスバル
ブ50とその流量調整系51で流量を調整しながら導入
出来るようにした。
【0036】また、図示例では堆積中の微粒子への加熱
装置として、下記加熱装置を用いた。膜形成室3内のノ
ズル26の先端部分近傍にノズル26から噴射され、基
板30上に堆積される微粒子を加熱するために照射する
レーザービーム用の位置調整自在の反射鏡52と位置調
整自在の集束レンズ53を配置し、膜形成室3の外方に
配置された例えばCO2ガスレーザーのレーザー光発振
器(最高出力は12Wで連続定格)54よりレーザービ
ームLBをレーザー光の吸収の少ないガラス製のレーザ
ー光導入窓55を通過させ、膜形成室3内に導入し、反
射鏡52および集束レンズ53の位置調整によりノズル
26先端の真下の基板27上に堆積される微粒子に焦点
が合うようにレーザービームLBをスポット状に照射す
るようにした。
【0037】また、ノズル26の先端部分近傍にレーザ
ービームLBの照射時に堆積中の微粒子の膜表面温度を
測定する温度測定器56を配置した。
【0038】尚、図中、57はレーザー光発振器54の
レーザー出力調整器、58は温度測定器56の温度表示
器を夫々示す。
【0039】次に前記図1に示す膜形成装置を用いて、
微粒子膜の具体的作成例を説明する。
【0040】実施例1 本実施例ではAg:Feの組成比が70:30の微粒子
膜の作成例である。先ず、第1生成室1内の黒鉛ルツボ
10内に蒸発原料Aとして粒状のAgを充填し、また、
第2生成室2内のタングステンヒーター18内に蒸発原
料Bとして小片のFeを充填した。また、膜形成室3内
の基板保持装置31に長さ30mm、幅30mm、厚さ1mm
のアルミナ製の基板30を保持し、該基板30とノズル
26の先端とを0.5mmの間隔に保った。
【0041】次に、第1生成室1内を真空ポンプ4で2
×10- 2Torrに減圧した後、黒鉛ルツボ10をタンタ
ルヒーター11に電圧4.8V、電流220Aを印加し
て加熱し、該黒鉛ルツボ10内のAgを溶融し、溶湯表
面温度を1180℃に保持すると共に、第1生成室1内
にガス導入バルブ9で流量を調整しながらガス供給源8
よりArガスを1.8リットル/minを導入して、ガ
ス圧300Torrに保持した。
【0042】また、第2生成室2内を真空ポンプ12で
2×10- 2Torrに減圧した後、タングステンヒーター
18に電極19に電圧4.8V、電流46Aを印加して
加熱し、該タングステンヒーター18内のFeを溶融
し、溶湯表面温度を1580℃に保持すると共に、第2
生成室2内にガス導入バルブ17で流量を調整しながら
ガス供給源16よりArガスを1.8リットル/min
を導入して、ガス圧300Torrに保持した。この場合、
第1ガス導入・排出室32および第2ガス導入・排出室
2内の圧力は夫々290Torrを示している。
【0043】続いて、第2ガス導入・排出室33内にガ
スバルブ50と流量調整系51で流量を調整しながらガ
ス供給源49よりArガスを2.3リットル/min導
入すると共に、真空ポンプ43および圧力計46と圧力
調整系47を作動させながらにより真空バルブ44の開
閉操作で第2ガス導入・排出室2内の圧力を第1ガス導
入・排出室1内の圧力と同じ290Torrになるように設
定した。
【0044】そして、第1生成室1内で蒸発、生成した
Ag微粒子を該室内に導入したArガスと混合させてエ
アロゾル状とし、これを搬送管20を経て第1ガス導入
・排出室32内に送り込む。また、第2生成室2内で蒸
発、生成したFe微粒子を該室内に導入したArガスと
混合させてエアロゾル状とし、これを搬送管21を経て
第2ガス導入・排出室33内に送り込む。
【0045】第1ガス導入・排出室32内に送り込まれ
たAg微粒子を含むエアロゾルガスは搬送管22を経て
二重管部24に送り込まれると共に、第2ガス導入・排
出室33内に送り込まれ、該室内でのガス導入、排出操
作によりガス中のFe濃度が変わったFe微粒子を含む
エアロゾルガスが搬送管23を経て二重管部24に送り
込まれ、両エアロゾルガスを該二重管部24内で合流、
混合させて、均一に混合した混合エアロゾルガスを搬送
管25の先端側のノズル26より膜形成室3内の基板3
0上に噴射して、図2示すような長さ25mm、幅1.0
mm、厚さ100μmのAgとFeとから成る微粒子膜F
を形成した。また、膜形成室3内の圧力は真空ポンプ2
7の作動で0.5Torrとし、基板31の移動速度(矢印
X方向)は3mm/minとした。
【0046】尚、本実施例では基板30上に堆積中の微
粒子にはレーザー光発振器からのレーザービーム照射に
よる加熱処理は行わなかった。
【0047】基板30上に形成された微粒子膜Fの組成
をX線マイクロ分析(XMA)で測定したところ、Ag
(微粒子):Fe(微粒子)の組成比は70.8:2
9.2であり、目標とした組成比のAg70:Fe30
に合致していることが確認された。
【0048】本実施例の膜形成法による組織の均一な混
合微粒子膜は、エレクトロニクス素子としての導電材、
抵抗材、誘電材等の特性の安定と特性の向上に寄与す
る。
【0049】実施例2 前記実施例1では微粒子膜F中のAgとFeの組成比が
一定(Ag70:Fe30)の微粒子膜の作成例とした
が、本実施例は、その組成比を連続的変化させた組成比
の微粒子膜、即ち膜形成(堆積)の初期ではAg90:
Fe10の組成比とし、連続的にその割合を変化し、膜
形成終了時はAg10:Fe90の組成比とした微粒子
膜の作成例である。
【0050】第1ガス導入・排出室32と、第2ガス導
入・排出室33のArガスの導入および排気の設定条件
を下記表1とした以外は前記実施例1と同様の方法で基
板30上に微粒子膜を形成した。
【0051】
【表1】
【0052】上記表1に示すように第1ガス導入・排出
室32と、第2ガス導入・排出室33へのArガス導入
流量を連続的変化させることにより、基板上に堆積する
混合微粒子膜の組成比は、膜形成初期のAg90−Fe
10から、膜形成の終了時にはAg10−Fe90に、
その間は第1ガス導入・排出室32および第2ガス導入
・排出室33へのArガス導入量と排気の調整で連続的
に変化する。その基板30上に形成された微粒子膜Fの
長さ方向と微粒子組成比との関係を図3に示す。
【0053】このように、基板上への微粒子の堆積時に
その組成比を任意に制御することが可能となり、それに
より基板上に形成される微粒子膜の長さ方向で図3のよ
うな組成比を連続的に変化させ得ることが出来る。
【0054】本実施例の膜形成法では、2種類の元素の
組成比を連続的に変化させた傾斜材料として、任意に組
成を選択し、設計および作成が出来る。その傾斜材料膜
は異種材料との接合時に、夫々の材料に適したぬれ性を
有する材料の微粒子を選択して組み合わせる。
【0055】実施例3 前記実施例2では基板30上に線状の微粒子膜Fの作成
例としたが、本実施例は基板等の部材上に厚さ方向に組
成比が連続的に変化させた微粒子圧粉体の作成例であ
る。
【0056】本実施例では基板の代わりに図4に示すよ
うな、例えば径10mm、高さ40mmのCu(銅)製の部
材61を用い、これを下方向(矢印Y方向)に移動させ
ながら、該部材61上に混合エアロゾルを噴射させなが
ら堆積させて、径1.0mm、高さ6mmの堆積状の小さな
塊の微粒子圧粉体Pを形成させた。この場合のノズル2
6より噴射される微粒子の堆積速度を0.4mm/mi
nとし、その他の条件は前記実施例2と同じとした。
【0057】その部材61上に形成された微粒子圧粉体
Pの厚さ方向と微粒子組成比との関係を図5に示す。こ
のように、基板上への微粒子の堆積時にその組成比を任
意に制御することが可能となり、それにより基板上に形
成される微粒子膜の厚さ方向で図5のような組成比を連
続的に変化させ得ることが出来る。
【0058】実施例4 本実施例は基板上に堆積中の微粒子への加熱条件を変化
させながら微粒子膜の作成例である。
【0059】第2生成室2内のアルミナコート・バスケ
ット状のタングステンヒーター18内に小片のNiを充
填した後、第2生成室2を真空ポンプ12で圧力2×1
- 2Torrに減圧し、該タングステンヒーター18を電極
19に電圧4.6V、電流44Aを印加して加熱し、N
iを溶融し、溶湯表面温度を1550℃に保持する。そ
の際、第2生成室2内にガス導入バルブ17で流量を調
整しながらガス供給源16よりArガスを1.8リット
ル/min導入して、ガス圧300Torrに保持した。
【0060】本実施例では第1生成室1での蒸発、生成
の操作、並びに第1ガス導入・排出室32へのガス導入
および排気は一切行わない。また、第2ガス導入・排出
室33でのガス導入および排気も行わない。また、本実
施例では微粒子膜を堆積させる基板30として長さ30
mm、幅30mm、厚さ1mmのAl23(アルミナ)製板を
用いた。
【0061】そして、第2生成室2内で蒸発、生成した
Ni微粒子は該室内に導入したArガスと混合して、エ
アロゾル状となり、第1搬送管22、第2ガス導入・排
出室33および搬送管23、更に二重管部24、搬送管
25を経て内径0.6mmのノズル26より、真空ポン
プ27で室内圧0.35Torrに排気されている膜形成室
3内の基板30上に噴射して微粒子膜Fを堆積形成し
た。
【0062】この場合、微粒子の堆積は直径0.6mm
でNi微粒子の堆積速度を1μm/secとし、30s
ec堆積して、膜厚30μmの微粒子膜Fを形成するよ
うにした。また、微粒子膜Fの堆積中は下記表2に示す
ようにガスレーザーのレーザー光発振器54にレーザー
出力器59よりの出力を変化、調整させながら通電し、
レーザービームLBをレーザー光導入窓55を通過さ
せ、膜形成室3内に導入せしめ、位置調整された反射鏡
52で反射させ、これを位置調整された集束レンズ53
よりスポット径1mmのレーザービームLBとして図6に
示すように照射した。また、堆積中の微粒子の表面温度
は、温度測定器56の測温で堆積初期は180℃、ま
た、15秒経過後は480℃、また、30秒の堆積終了
時は720℃であった。尚、基板30上への微粒子の堆
積初期は無加熱とし、また、微粒子の堆積中は基板30
の移動は行っていない。
【0063】
【表2】
【0064】基板30上に堆積、加熱されたNi微粒子
膜Fは調べたところ、下部は硬く、断面観察では下部の
微粒子膜Fはエアロゾル状で搬送された平均粒径30n
mのNi微粒子が緻密に堆積されて、あたかも微結晶
(結晶粒径30nm)の組織を示しており、また、微粒
子膜Fの上部では膜が軟らかく、断面観察では微粒子膜
Fの上部側、即ち膜表面に近くなるに従い、粒子が粗大
となっており、微粒子膜Fの表面近くでは、結晶粒径は
ほぼ1μmの大きさに成長していた。
【0065】このことは、Ni微粒子焼結成形体の結晶
粒径と硬度との関係を表す図7[林宏爾、江藤浩之:日
本金属学会誌、平成元年2月号(1989)221〜2
26頁より引用]に三角印でプロットされている特性値
線と一致する。
【0066】本実施例の堆積、加熱法により形成された
Ni微粒子膜では、結晶粒径30nmの堆積部(下部
膜)のビッカース硬度は520であり、また、結晶粒径
1μmの堆積部(膜の表面部分)のビッカース硬度は1
40であった。また、堆積された微粒子膜Fのほぼ中間
部分では結晶粒径は300nm(0.3μm)で、ビッ
カース硬度は280であった。参考までに焼鈍ずみNi
圧延板(結晶粒径≒5μm)のビッカース硬度は120
である。
【0067】本実施例の堆積、加熱法で堆積された微粒
子膜の硬度は基板近くから表面近くにかけて連続的に低
下している。この逆の傾向、即ち基板近くの微粒子膜の
硬度が軟らかく、微粒子膜の表面近くの硬度が硬い微粒
子膜の形成も出来る。この場合は、前記表2に示すレー
ザービーム出力を微粒子の堆積開始時に大きくし、その
後は堆積の進行と共に、レーザービーム出力を順次小さ
くしてゆけばよい。
【0068】このように、基板上への微粒子の堆積時に
それを加熱する加熱温度を任意に制御することが可能と
なり、それにより基板上に形成される微粒子膜の長さ方
向で図8(A)のような、また、微粒子圧粉体の微粒子
の厚さ方向で図8(B)のような微粒子の結晶粒の大き
さを連続的に変化させ得ることが出来る。
【0069】また、本実施例の膜形成法では、堆積され
た微粒子膜の表面硬度を高くすることにより摺動を伴う
精密機械部品の接点や端子に、また、堆積された微粒子
膜の表面硬度を低くすることにより電気的なコンタクト
の良好な接点や端子に利用することが出来る。
【0070】本発明の膜形成法は前記実施例に限定され
るものではなく、基板上に形成する微粒子膜、または部
材上に形成する微粒子圧粉体の特性、および用途に対応
させて、基板上に堆積させる微粒子の組成比と、堆積中
の微粒子への加熱処理とを組み合わせて行えばよい。即
ち、微粒子の組成比を一定状態でノズルより噴射させる
か、或いは微粒子の堆積中に微粒子の組成比を変化させ
ながらノズルより噴射させて基板上に微粒子を堆積させ
るか、更に、基板上に堆積と同時に微粒子に加熱処理を
施すことにより、微粒子膜に複合的特性を与えて、同じ
微粒子膜内でも場所により異なった膜特性を有し、膜全
体の組成、機能を変化させて膜特性を高めた微粒子膜を
容易に形成することが出来る。
【0071】
【発明の効果】本発明のガス・デポジション法による微
粒子膜の形成法によるときは、堆積される微粒子膜の厚
さ方向、または長さ方向に組成比の変化と、結晶粒の大
きさの変化とを単独、または併用して行うようにしたの
で、基板上に堆積される微粒子の堆積膜に部分的な特性
を極めて簡単に形成することが出来る等の効果がある。
【0072】また、本発明のガス・デポジション法によ
る微粒子膜の形成装置によるときは、搬送管の一部にガ
ス導入・排出室を配置したので、基板上に堆積される微
粒子膜の厚さ方向、または長さ方向に組成比の変化と、
結晶粒の大きさの変化とを単独、または併用して行うこ
とができるから、基板上に堆積される微粒子の堆積膜に
部分的な特性を極めて簡単に形成することが出来る形成
装置を提供出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微粒子膜の形成装置の1実施例の説
明線図、
【図2】 図1の形成装置を用いて基板上に微粒子膜の
形成状態の説明図、
【図3】 微粒子膜の長さ方向と組成比との関係を表す
特性線図、
【図4】 図1の形成装置を用いて部材上に微粒子圧粉
体の形成状態の説明図、
【図5】 微粒子圧粉体の厚さ方向と組成比との関係を
表す特性線図、
【図6】 基板上に堆積中の微粒子へのレーザービーム
の照射状態の説明図、
【図7】 超微粒子焼結成形体の結晶粒直径と硬度との
関係を表す特性線図、
【図8】 (A)は微粒子膜の長さ方向と結晶粒直径と
の関係を表す特性線図、(B)は微粒子圧粉体の厚さ方
向と結晶粒直径との関係を表す特性線図、
【図9】 従来の微粒子膜の形成装置の1例の説明線
図、
【図10】 従来の微粒子膜の形成装置の他例の説明線
図、
【符号の説明】
20,21,22,23,24,25 搬送管、 26 ノズル、 30,61 基板、 32,33 ガス導入・排出室、 F,P 微粒子膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粒子をキャリアガス中に浮遊させ、キ
    ャリアガスと共に搬送し、噴射して基板上に微粒子膜を
    形成するガス・デポジション法において、基板上に堆積
    する微粒子膜の厚さ方向、または長さ方向に組成比の変
    化と、結晶粒の大きさの変化とを単独、または併用で行
    って、微粒子膜に複合的特性を与え、該特性を広範囲に
    制御することを特徴とするガス・デポジション法による
    超微粒子膜の形成法。
  2. 【請求項2】 基板と、該基板にキャリアガスと共に微
    粒子を搬送する搬送管と、該搬送管の先端側に設けた微
    粒子を基板上に噴射するノズルとから成るガス・デポジ
    ション法による微粒子膜の形成装置において、前記搬送
    管の一部にガス導入・排気室を配置したことを特徴とす
    るガス・デポジション法による微粒子膜の形成装置。
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