JP2000017427A - ガスデポジション方法およびその装置 - Google Patents

ガスデポジション方法およびその装置

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JP2000017427A
JP2000017427A JP10205893A JP20589398A JP2000017427A JP 2000017427 A JP2000017427 A JP 2000017427A JP 10205893 A JP10205893 A JP 10205893A JP 20589398 A JP20589398 A JP 20589398A JP 2000017427 A JP2000017427 A JP 2000017427A
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evaporation source
particle generation
generation chamber
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Hiroshi Iwashige
央 岩重
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Vacuum Metallurgical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高融点の金属材料や、活性な金属材料を安定
して蒸発させることが可能で、かつ純度および均一性の
高い超微粒子膜を長時間、安定して形成せることの可能
なガスデポジション方法およびその装置を提供するこ
と。 【解決手段】 垂直線上に位置させた超微粒子生成室2
1、搬送管31、膜形成室41と、ガス純化循環装置5
1とによってHeガスの循環回路を形成させ、超微粒子
生成室21において、半球状のTi・Ni合金17を載
置した陽極としての水冷銅ハース15と、その直上方の
負電極ホルダー18に保持させた陰極としてのタングス
テン・チップ19との間にアーク放電を生起させてTi
・Ni合金17の先端部を局所的に加熱し蒸発させる。
生成する超微粒子は搬送管31を経由してノズル32か
ら噴出され膜形成室41内の基板42に超微粒子膜を形
成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属の超微粒子によ
る膜を形成するためのガスデポジション方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属の超微粒子による膜を形成するため
のガスデポジション方法およびその装置について、本出
願人は特公平2−16379号、特開平5−29552
5号、特開平5−295550号、特開平6−5741
3号、特開平6−65757号、特開平6−10102
6号、特開平7−166332号、特開平8−4162
6号の各公報、および特願平9−331316号等にお
いて開示し提案している。それらの中で、特公平2−1
6379号はその実施例において金属材料を蒸発させて
超微粒子を生成させるのための加熱方法としてプラズマ
アーク加熱を例示すると共に、それ以外にアーク加熱、
高周波誘導加熱、抵抗加熱、レーザー加熱が可能なこと
を示している。また、その実施例には金属蒸気生成用容
器(超微粒子生成室)、超微粒子の搬送管、蒸着処理容
器(膜形成室)からなる装置を示しており、ガスデポジ
ション方法およびその装置についての先駆的な技術を開
示するものである。
【0003】上記に続き、金属材料の加熱を高い精度で
制御することを目的として、特開平5−295525
号、特開平5−295550号、特開平6−65757
号においてはルツボの抵抗加熱、特開平6−57413
号においてはルツボの間接的加熱が採用され、その後の
特開平6−101026号、特開平7−166332
号、特開平8−41626号、特願平9−331316
号においてはルツボおよびその内部に充填された金属材
料を高周波誘導加熱する方法が採用されている。
【0004】しかし、高周波誘導加熱は例えばTa(タ
ンタル)、Zr(ジルコニウム)等の高融点金属材料を
蒸発させる場合に大出力の電源が必要となる。また、T
i(チタン)、Ni(ニッケル)、Al(アルミニウ
ム)等の他材料と反応し易い活性な金属材料の超微粒子
膜を形成させる場合には、ルツボ材料が制約される。例
えば、ルツボとして一般的な黒鉛のルツボを使用し、こ
れに充填したAlをルツボと共に高周波誘導加熱して蒸
発させる場合、溶湯状のAlとC(黒鉛)とが反応して
Al43 (アルミニウムカーバイド)が生成し、滓と
なってAlの溶湯上に浮くようになるほか、甚だしい場
合にはAlの殆どはルツボとの反応に消費され、蒸発さ
れなくなる程である。
【0005】高融点金属材料や活性な金属材料を蒸発さ
せる場合に、高周波誘導加熱に代り得る加熱方法とし
て、先述の特公平2−16379号公報の実施例で採用
されているアーク加熱を検討した結果、以下に述べるよ
うな問題点が見い出された。
【0006】図7は特開平2−16379号公報に係る
「超微粒子膜の形成法並に装置」の実施例に示されてい
るガスデポジション装置の図である。すなわち、ガスデ
ポジション装置60は、内部に水冷銅ハース65と、こ
れに載置される金属材料67の加熱装置としてのプラズ
マトーチ68を持ち、ガス供給源72からキャリヤガス
として例えばAr(アルゴン)ガスが導入される超微粒
子生成室71と、超微粒子生成室71から導出され、途
中に開閉弁83を備え先端部にノズル82を持つ搬送管
81と、内部に上記ノズル82と基板保持装置93によ
って移動自在に取り付けられた基板92を備え、超微粒
子生成室71で生成された超微粒子がキャリヤガスと共
に搬送管81によって導入されるようにした膜形成室9
1と、超微粒子生成室71と膜形成室91とに接続され
た真空ポンプ97とから成っている。なお、プラズマト
ーチ68と水冷銅ハース65とは高周波スタータ付きの
アーク用直流電源62に接続されている。
【0007】そして、このガスデポジション装置60に
よる超微粒子膜の形成は次のようにして行われる。超微
粒子生成室71内の陽極としての水冷銅ハース65に蒸
発させるNi(ニッケル)ブロック67を載置し、真空
ポンプ97によって超微粒子生成室71内を高真空に排
気した後、ガス供給源72からArガスを標準状態に換
算して1リットル/minの流量で導入し、0.1MP
aの圧力に保つ。次に膜形成室91内の基板保持装置9
3に基板92をセットして膜形成室91内を真空ポンプ
97によって真空排気して5Paの圧力に保つ。アーク
用直流電源62に接続したプラズマトーチ68の陰極と
してのW(タングステン)チップ69に高周波を印加し
てパイロットアークを発生させた後、Wチップ69と水
冷銅ハース65との間に直流電圧を印加し、例えば電圧
32V、電流30Aのアーク放電を生起させて水冷銅ハ
ース65の凹部内のNiブロック67を加熱し溶解させ
る。溶解したNiは蒸発し超微粒子となってArガスと
共に超微粒子生成室71から搬送管81を経由して膜形
成室91へ搬送され、ノズル82から噴出されることに
より、移動される基板92上にNiの超微粒子膜が線状
に形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のガスデポジショ
ン装置60を詳細に検討した結果、次のような問題点が
見い出された。
【0009】 水冷銅ハース65と搬送管81の吸入
口との間隔が200〜500mmと大である。従って、
生成された超微粒子のなかで、超微粒子生成室71内で
浮遊し滞留するものが多く、その間に超微粒子が凝集
し、これが搬送され噴出されるので基板92に形成され
る超微粒子膜の膜質を低下させている。また、超微粒子
生成室71内の不活性ガスの純度が例えば酸素ガスや窒
素ガス等によって低下している場合にも、超微粒子がそ
れら不純物ガスと反応し、超微粒子の表面に反応層が形
成されるようになる。反応層の形成された超微粒子が搬
送され噴出されて膜成分となっても同様に膜の質を低下
させる。 アーク放電のアーク柱によってキャリヤガスとして
の不活性ガスの流れが乱されており、生成された超微粒
子が搬送管に吸入されず超微粒子生成室内に滞留する可
能性が高くなる。
【0010】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、高融
点の金属材料や活性な金属材料などの蒸発に際し、金属
材料の保持部材による制約を受けることなく、超微粒子
を安定して生成させることができ、かつ、純度および均
一性の高い超微粒子膜を長時間、安定して形成させるこ
とのできるガスデポジション方法およびその装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、請求項1
および請求項5の構成によって解決されるが、その解決
手段を説明すれば、請求項1の発明は、少なくとも、金
属材料の蒸発源、蒸発源の上方に位置する搬送管の吸入
口、および不活性ガス導入部を備えた減圧可能な超微粒
子生成室と、直線状の搬送管と、搬送管の上端部、その
上端部に接続されるノズル、ノズルに対向して配置され
る基板、および不活性ガス排出部を備えた減圧可能な膜
形成室とからなり、かつ超微粒子生成室を下方にして、
超微粒子生成室と搬送管と膜形成室とがほぼ垂直線上に
配置された装置を使用して、蒸発源から加熱蒸発されて
生成する金属材料の超微粒子を不活性ガスと共に搬送管
によって搬送し、ノズルから噴出させて基板上に超微粒
子による膜または小塊を形成させるガスデポジション方
法において、蒸発源からの金属材料の蒸発を、冷却され
たハースに保持される金属材料を陽極とし、陽極とは一
定の間隔をあけて設けられた高融点金属チップを陰極と
して生起させるアーク放電によって金属材料を局所的に
加熱することによって行うガスデポジション方法であ
る。
【0012】また、請求項5の発明は、少なくとも、金
属材料の蒸発源、蒸発源の上方に位置する搬送管の吸入
口、および不活性ガス導入部を備えた減圧可能な超微粒
子生成室と、直線状の搬送管と、搬送管の上端部、その
上端部に接続されるノズル、ノズルに対向して配置され
る基板、および不活性ガス排出部を備えた減圧可能な膜
形成室とからなり、かつ超微粒子生成室を下方にして、
超微粒子生成室と搬送管と膜形成室とがほぼ垂直線上に
配置されており、蒸発源から加熱蒸発されて生成する金
属材料の超微粒子を不活性ガスと共に搬送管によって搬
送しノズルから噴出させて、基板上に超微粒子による膜
または小塊を形成させるようにしたガスデポジション装
置において、蒸発源として、冷却されたハースに保持さ
れる金属材料を陽極とし、陽極とは一定の間隔をあけて
設けられた高融点金属チップを陰極とするアーク放電を
生起させて金属材料を局所的に加熱し蒸発させる機構が
設置されたガスデポジション装置である。
【0013】上記のようなガスデポジション装置を使用
するガスデポジション方法によって、冷却されたハース
上の金属材料はその先端部が局所的に加熱され蒸発して
超微粒子を生成するが、それ以外の部分は伝導や輻射に
より加熱されても、溶融される迄には至らない。従っ
て、金属材料が高融点材料であっても、また他材料と反
応し易い活性な金属材料であっても、金属材料の溶湯が
保持部材に接触することはないので、保持部材による制
約を受けることなく、これらの金属材料を蒸発させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ガスデポジション方法およびガスデポジション装置につ
いて図面を参照して具体的に説明する。
【0015】本発明のガスデポジション装置10は、図
1に示されているが、超微粒子生成室21と、超微粒子
による膜または小塊を形成させる基板42が配設された
膜形成室41と、超微粒子生成室21と膜形成室41と
を連通させ、超微粒子を超微粒子生成室21から膜形成
室41へ不活性ガスと共に搬送する搬送管31とからな
っており、これらはほぼ垂直方向に配置されている。
【0016】超微粒子生成室21においては、上方から
挿入された搬送管31の下端の吸入口の直下約25mm
の位置にアーク放電機構11が設けられている。アーク
放電機構11を拡大して示す図2も参照して、超微粒子
生成室21には外径40mm、高さ20mmの円筒形状
で、その上面に底面の直径20mm、深さ10mmの凹
部16が形成された水冷銅ハース15がその支柱14と
共に図示を省略した機構によって昇降可能に設置されて
おり、その凹部16に蒸発させるべき金属材料17が載
置される。また、水冷銅ハース15の斜め上方に位置し
て負電極ホルダー18が図示しない支柱に固定されてお
り、陰極としての先端部の直径2.4mm、長さ約15
mmのW(タングステン)チップ19が水冷銅ハース1
5の水平面に対して60度の角度で保持されている。そ
して、超微粒子生成室21の外部には、高周波スタータ
付きのアーク用直流電源12が設置されており、その
(+)極は水冷銅ハース15に接続され、(−)極は負
電極ホルダー18のWチップ19に接続されている。ま
た、超微粒子生成室21には、バルブ24を介して初期
排気用の排気ポンプ25が接続され、圧力計28が取り
付けられている。そして、運転時における圧力は通常の
場合は0.1MPa程度、高くとも0.3MPaとされ
る。
【0017】搬送管31は内径4.3mmのステンレス
製であり、上述したように、その下端の吸入口を超微粒
子生成室21内に挿入されており、搬送管31の上端部
は膜形成室41ヘ挿入され、上端部にノズル32が取り
付けられている。ノズル32は長さ25mmで先端の噴
出口の内径1mmとされている。また、搬送管31の下
端の直ぐ上方から、搬送管31を覆うように、軸心を共
有する大径の吸込管34が二重管として設けられ、搬送
管31との間に環状空間が形成されている。そして、吸
込管34は超微粒子生成室21の外側において搬送管3
1と分離され、バルブ36、初期排気用の排気ポンプ3
7を介して後述のガス純化循環装置51に接続されてい
る。
【0018】膜形成室41においては、超微粒子の膜又
は小塊を形成させる基板42が搬送管31の上端のノズ
ル32に対向し、約2mm離れて配置されている。すな
わち、基板42はステージ43に取り付けられており、
ステージ43はプログラムコントローラ49によって、
ノズル32の方向をZ軸方向とするX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向の三方向に移動可能とされている。なお、
図示を省略したが、ステージ43には基板42を加熱す
るヒーターが内蔵されており、膜形成室41の側壁には
基板42の表面温度を測定するための接触式の温度測定
センサーが取り付けられている。膜形成室41にはバル
ブ44を介して排気ポンプ45が接続されており、圧力
計48が取り付けられている。そして運転時には10-3
Pa以下の圧力とされる。また、膜形成室41はバルブ
46、排気ポンプ47を介してガス純化循環装置51に
接続されている。
【0019】上記のガス純化循環装置51は、特開平6
−57413号公報に開示されているガス循環装置に相
当するものであり、このガス純化循環装置51を通過す
ることによって、不活性ガスは超微粒子生成室21内で
滞留し凝集した超微粒子やダスト、油分のミスト等の不
純物が除去され、かつ加圧されるようになっており、ガ
ス純化循環装置51を通過した不活性ガスはバルブ52
から後述の環状フィルター53を経由して超微粒子生成
室21へ戻される。なお、ガス純化循環装置51には図
示せずとも不活性ガスの導入バルブが設けられ、不活性
ガスのボンベが接続されている。
【0020】水冷銅ハース15と環状フィルター53と
の斜視図である図3を参照して、環状フィルタ53は、
超微粒子生成室21の底面上に、水冷銅ハース15の支
柱14の周囲に同心的に設置されている。すなわち、環
状フィルター53は多孔体54が外側リング55と内側
リング56とに挟持されて固定される構造となってお
り、外側リング55の径は130mm、内側リング56
の内径は60mm、全体の高さは13mm程度である。
この多孔体54には約1μm径の微細な連通孔が多数に
形成されており、その上面は面積約80cm2 、開孔率
約50%とされている。そして、超微粒子生成室21の
底面を挿通して設けられた不活性ガスの配管57が外側
リング55の外壁に挿入されている。
【0021】上記のように構成されるガスデポジション
装置10はそのアーク放電機構11、すなわち、水冷銅
ハース15、負電極ホルダー18とそのWチップ19、
アーク用直流電源12は加熱系として構造がシンプルで
低コストであり、印加電圧が低いほか、メンテナンスも
容易である等のメリットを有している。
【0022】本実施の形態のガスデポジション装置10
は以上のように構成されているが、次にその作用を説明
する。
【0023】重量組成比がTi(チタン)50%、Ni
(ニッケル)50%の超微粒子膜をガラス板上に形成さ
せるすることを目的として以下の作業を行った。ちなみ
に、Ti・Ni合金はその板材や線材が形状記憶性、超
弾性等の特性を利用して広い分野で利用されており、T
i・Ni合金の超微粒子膜もその特性を生かした応用が
期待される膜である。なお、TiとNiとは蒸気圧が近
似しているので、目的とする組成と同じ組成の合金を蒸
発させればよい。
【0024】図1を参照して、先ず、金属材料としての
半球状に成形されたTi/Niの重量組成比50/50
%、重量20gのTi・Ni合金17を水冷銅ハース1
5の凹部16内に載置する。次いで、排気ポンプ25に
よって超微粒子生成室21を、また排気ポンプ45によ
って膜形成室41を初期排気し、それぞれの圧力計2
8、48によって圧力が0.1Pa以下に到達したこと
が確認されると、バルブ24を閉じて排気ポンプ25を
停止し、バルブ44を閉じて排気ポンプ45を停止す
る。続いて、ガス純化循環装置51の図示しないバルブ
を経由して純度99.9999%のHe(ヘリウム)ガ
スを導入し、排気ポンプ37、47を起動して、超微粒
子生成室21、搬送管31、膜形成室41、ガス純化循
環装置51を矢印で示す方向へ循環させる。すなわち、
ガス純化循環装置51から超微粒子生成室21へ流入さ
れるHeガスは、一つは搬送管31を経由して膜形成室
41へ流れ、排気ポンプ47によってガス純化循環装置
51へ送り込まれ、他は吸込管34を経由し排気ポンプ
37によってガス純化循環装置51へ送り込まれる。
【0025】排気ポンプ37、47、および各バルブの
開度を調整し、循環するHeガスの流量が標準状態に換
算して約40リットル/min、超微粒子生成室21の
圧力が0.1MPa、膜形成室41の圧力が150Pa
となった状態を定常状態として、超微粒子生成室21と
膜形成室41との間のほぼ1atmの差圧が維持され
る。この時、環状フィルター53を経由して超微粒子生
成室21へ流入されるHeガスは水冷銅ハース15の周
囲において流速約0.2m/secの層流を形成して流
れる。なお、後述のTi・Ni合金17を蒸発させてい
る時の水冷銅ハース15の近傍の自然熱対流によるHe
ガスの流速は約1m/secと実測されており、環状フ
ィルター53から導入されるHeガスがこの自然熱対流
を乱すことはなく、Ti・Ni合金17からの蒸気およ
び形成される超微粒子の流れは安定した状態で搬送管3
1内へ吸引される。
【0026】上記のHeガスの流量は約40リットル/
minのうち、搬送管31を経由してノズル32から噴
出されるHeガスは約8リットル/min、吸込管34
によってガス純化循環装置51へ排出されるHeガスは
約32リットル/minとするのことが好ましい。吸込
管34へのHeガス量を大としているのは、超微粒子生
成室21に残る超微粒子を可及的に早く排出するためで
ある。すなわち、超微粒子生成室21内の超微粒子は滞
留中に凝集体を形成し、何時かは搬送管31に吸引され
てノズル32から噴出され、基板42上に形成される膜
に悪影響を与えるからである。
【0027】この状態において、高周波スターター内蔵
のアーク用直流電源12をスイッチ・オンすることによ
り、高周波スターターによって、水冷銅ハース15上の
Ti・Ni合金17と負電極ホルダー18のWチップ1
9との間に高周波グロー放電が生起され、引き続いて水
冷銅ハース15とWチップ19とに直流電圧が印加さ
れ、Ti・Ni合金17を陽極としWチップ19を陰極
とするアーク放電に移行する。このアーク放電によって
Ti・Ni合金17は、図2に示すように、先端部が局
所的に加熱されて部分的に溶湯Mを形成し蒸発する。超
微粒子生成室21内は圧力0.1MPaのHeガスであ
るので、Ti蒸気、Ni蒸気は直径0.1μm以下の超
微粒子となりスモークSを形成して立ちのぼる。
【0028】この時、アーク電流を60Aに固定して、
アーク放電のアーク柱と生成する超微粒子のスモークの
様子を見ながら、水冷銅ハース15の昇降機構によっ
て、負電極ホルダー18のWチップ19と水冷銅ハース
15の上面との間隔gを変化させたところ、アーク電圧
が20Vとなる間隔、図2における間隔gが目視で約2
〜3mmとなった時に、超微粒子のスモークSは最も好
ましい状態となった。すなわち、生成したTi・Niの
超微粒子は、下方の環状フィルタ53から流入されるH
eガスの流れに乗り、図2に破線で示すようなスモーク
Sを形成して搬送管31の下端の吸入口へ完全に吸い込
まれ、微粒子生成室21内に浮遊するものは認められな
くなる。間隔gが2〜3mmより大になると、アーク柱
により不活性ガスの流れが乱され、スモークSが搬送管
31の下端に吸引されなくなる。2〜3mmより小にな
ると、極端に蒸発量が少なくなる。この状態を継続させ
るために、Ti・Ni合金17の形状変化や、Wチップ
19の先端の形状変化による間隔gの変動に対しては、
アーク用直流電源12においてアーク電圧を20Vに維
持するように水冷銅ハース15を上下に移動させること
によって自動制御させる。
【0029】Heガスと共に搬送管31に吸引されたT
i・Niの超微粒子は超微粒子生成室21と膜生成室4
1との間の約1atmの差圧によって膜生成室41へ搬
送される。膜生成室41内においては基板としてのガラ
ス板42(縦25mm×横50mm×厚さ2mm)をス
テージ43に取り付けて、あらかじめ150℃の温度に
加熱し、更にプログラムコントローラ49によってX方
向へ0.05mm/secの速度で移動させているが、
このガラス板42に向けて搬送管31の先端のノズル3
2からTi・Niの超微粒子がほぼ音速に近い速度で噴
出されて衝突することにより、ガラス板42上にTi・
Niの超微粒子膜が膜厚50μm、膜幅1mmの線状に
形成される。上記ではガラス板42をX軸方向のみに移
動させたが、勿論、Y軸方向への移動も可能であり、ガ
ラス板が凹凸を有している場合には、Z軸方向へも移動
させて三次元の面を有する超微粒子膜を形成させること
ができる。
【0030】予定の超微粒子膜が形成されると、アーク
加熱を停止し、膜形成室41、超微粒子生成室21内の
Heガスをガス純化循環装置51内へ回収して、Ti・
Niの超微粒子膜が形成されたガラス板42、およびT
i・Ni合金17の温度低下を待ち、50℃以下の温度
になってから膜形成室41、超微粒子生成室21を開放
して取り出すことにより、一連の作業が完了する。
【0031】このようにして形成させたTi・Niの超
微粒子膜は金属光沢を有する銀色を呈しており、従来の
プラズマアーク放電によるガスデポジション装置60に
よる超微粒子膜が黒色であるに対して極めて純度の高い
膜であることを示す。また、得られた薄膜の断面を走査
型電子顕微鏡で観察したところ、従来のガスデポジショ
ン装置60による薄膜と比較して、内部が極めて緻密に
なっていることが確認された。更には、得られた薄膜の
比抵抗は90μΩcmであり、Ti・Ni合金のバルク
の比抵抗は68μΩcmであることから純度の高い膜が
形成されていることを示す。ちなみに、従来の装置60
による薄膜の比抵抗は500μΩcmである。また、得
られた薄膜はガラス板42への付着強度も0.3MPa
/mm2を示し、従来の装置60による薄膜の付着強度
よりも一桁大きい値である。そして、得られたTi・N
i超微粒子膜の重量組成比はTi52%、Ni48%で
あり、目的の組成比と比べて許容される範囲である。上
記のような結果は、Ti・Ni合金の蒸発面から最短距
離で搬送管31へ吸引され、超微粒子の滞留による凝集
や不純ガスによって表面汚染を受けることなく搬送され
ることによると思われる。なお、純度99.99%のH
eガスを使用した場合には比抵抗がやや大きい膜となっ
た。
【0032】本発明の実施の形態のガスデポジション方
法およびその装置は以上のように構成され作用するが、
勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術
的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0033】また本実施の形態においては、超微粒子の
搬送を断続させるシャッターについて特に説明しなかっ
たが、その一例を示すと、その側面図である図4を参照
してシャッター機構33は、吸込管34の下端から約5
0mm下方へ伸びる搬送管31の下端部をフレキブルな
材質で作成して、その下端に近い部分に取付部材37を
介してロッド38が取り付けられ、そのロッド38は超
微粒子生成室21の外壁に固定された電磁ソレノイド3
9によって駆動されるようになっている。すなわち、搬
送管31の下端部が下方から立ち上がる超微粒子を吸引
して搬送する実線位置と、超微粒子を吸引し得ない一点
鎖線位置との間をロッド38によって移動されるように
なっている。指令によって電磁ソレノイド39がロッド
38を引き戻して搬送管31の下端部を実線位置から一
点鎖線で示す位置へ撓ませることにより超微粒子の搬送
は停止され、一点鎖線位置から実線位置へ戻すことによ
り超微粒子の搬送が再開される。このようなシャッタ機
構33によって基板42への超微粒子膜の形成を任意に
断続することができる。なお、搬送管31の下端部が一
点鎖線位置にある時も吸込管34は超微粒子生成室21
内のHeガスを吸引しており、金属材料の蒸発も継続さ
れる。そのほか、水冷銅ハース15を搬送管31の下端
部の直下から側方へ移動し戻すことによって超微粒子の
搬送を断続させるようなシャッター機構も可能である。
【0034】また本実施の形態においては、搬送管31
およびノズル32を加熱するヒーターについて特に説明
しなかったが、図5はその電気的な加熱の一例を示す概
略的な配線図である。すなわち、搬送管31自体を抵抗
体として発熱させるように、その上端部と下端部との間
に直流電源29を接続し、ノズル32は他の交流電源2
7と接続したシースヒータ26をコイル状に巻いたもの
であり、実際に当たっては、搬送管31の下端部で約3
00℃、ノズル32で約500℃の温度に加熱すること
により、金属材料の超微粒子が搬送管31やノズル32
の内壁に付着し、何かのきっかけによって脱落して正常
な超微粒子と共に搬送され、形成される超微粒子膜の質
を低下させるような問題を回避することが可能である。
【0035】また本実施の形態においては、ノズル32
の内部に付いても特に説明しなかったが、その断面図で
ある図6に示すように内径4.3mmの入口端32aか
ら噴出口の内径1.0mmに絞った位置32bまでのノ
ズル32の内壁の断面をトロコイド曲線に形成し、He
ガスに伴われる超微粒子の流れに乱れを発生させないよ
うにすることは望ましい選択である。
【0036】また本実施の形態においては、基板42を
交換するための装置を膜形成室41に付設しなかった
が、超微粒子生成室21および膜形成室41を大気に解
放することなく、基板42を交換し得るように、膜形成
室41にロードロック機構を備えた基板交換室を設けて
もよい。また本実施の形態においては、特に設けなかっ
たが、基板42の表面状態や、基板42の位置を観察す
るためのCCD(電荷結合素子)カメラを膜形成室41
の側壁に取り付けてもてもよい。
【0037】また本実施の形態においては、ガス純化循
環装置51を組み込んだガスデポジション装置10を説
明したが、ガス純化循環装置51はHeガスの浪費を防
ぎ、かつ純化させるために有効な装置であるものの、超
微粒子膜の形成には必ずしも必要な装置ではなく、場合
によっては省略し得る。
【0038】また本実施の形態においては、陽極に水冷
銅ハースを使用したが、冷却方法は水冷以外の方法であ
ってもよく、また使用する金属も導電性と伝熱性が良好
である銅以外の金属としてもよい。またプラズマトーチ
18の高融点チップとしてWチップ19を使用したが、
W以外にTa(タンタル)、Mo(モリブデン)のチッ
プも採用し得る。
【0039】また本実施の形態においては、蒸発させる
金属材料としてTi・Ni合金を使用したが、Cr(ク
ロム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、Mo
(モリブデン)、Ta(タンタル)、V(バナジウム)
等の高融点の金属ないしはその合金や、Ti(チタ
ン)、Al(アルミニウム)等の活性な金属ないしはそ
の合金を蒸発させての超微粒子膜の形成も同様に可能で
ある。また本実施の形態においては、不活性ガスとして
高い純度のHeガスを使用したが、高純度である限りに
おいて、ArガスやNe(ネオン)ガス等を使用しても
同様な効果が得られる。
【0040】また本実施の形態においては、環状フィル
タ53から流入させるHeガスの流速を0.2m/se
cとしたが、1m/sec程度以下であれば超微粒子の
スモークの立ちのぼりに大きい影響を与えることはな
い。
【0041】また本実施の形態においては説明しなかっ
たが、基板42を若干時間停止して超微粒子をノズル3
2から噴出させることにより、基板42上に超微粒子に
よる小塊またはバンプを形成させることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0043】本発明のガスデポジション方法およびその
装置は蒸発させるべき金属材料を冷却されたハースに載
置しアーク加熱によってその先端部を局所的に加熱し溶
解、蒸発させるので、ハースが金属材料の溶湯に直接に
接触することはなく、高融点の金属材料や活性な金属材
料を長時間、安定して蒸発させ超微粒子を生成させるこ
とが可能である。更には、陽極としてのハースに昇降機
構を設け、陰極としての高融点金属チップとの間隔を調
整可能として超微粒子の流れがプラズマ放電のアーク柱
によって乱されないようにすると共に、キャリヤーガス
としての不活性ガスを、ハースの下方においてハースの
外径よりも外側に配置した環状フィルターから低い流速
で流入させるようにしているので、生成される金属材料
の超微粒子がそのまま搬送管内へ吸入され、純度の高い
超微粒子膜を長時間、安定して形成せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のガスデポジション装置の構成を示
す概略図である。
【図2】同装置のアーク放電機構を示す部分拡大図であ
る。
【図3】同装置の環状フィルターを水冷銅ハースと共に
示す斜視図である。
【図4】シャッター機構の一例を示す側面図である。
【図5】搬送管およびノズルを加熱するための電気回路
の一例を示す図である。
【図6】ノズルの断面図である。
【図7】従来のガスデポジション装置の構成を示す概略
図である。
【符号の説明】
10 ガスデポジション装置 15 水冷銅ハース(陽極) 17 金属材料 18 負電極ホルダー 19 タングステン・チップ(陰極) 21 超微粒子生成室 31 搬送管 34 吸込管 41 膜形成室 42 基板 51 ガス純化循環装置 53 環状フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA09 BA02 BA03 BA07 BA11 BA16 BA17 BA21 BA25 BC03 CA01 DA01 DA02 DA05 DB17 DB21 DB23 DD06 EA03 EA07 EA09 4K044 AA13 BA02 BA06 BA10 BB01 BC14 CA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、金属材料の蒸発源、該蒸発
    源の上方に位置する搬送管の吸入口、および不活性ガス
    導入部を備えた減圧可能な超微粒子生成室と、直線状の
    前記搬送管と、該搬送管の上端部、該上端部に接続され
    るノズル、該ノズルに対向して配置される基板、および
    不活性ガス排出部を備えた減圧可能な膜形成室とからな
    り、かつ前記超微粒子生成室を下方にして、前記超微粒
    子生成室と前記搬送管と前記膜形成室とがほぼ垂直線上
    に配置された装置によって、前記蒸発源から加熱蒸発さ
    れて生成する前記金属材料の超微粒子を前記不活性ガス
    と共に前記搬送管によって搬送し前記ノズルから噴出さ
    せて、前記基板上に前記超微粒子による膜または小塊を
    形成させるガスデポジション方法において、前記蒸発源
    からの前記金属の蒸発が、冷却されたハースに保持され
    る前記金属材料を陽極とし、該陽極と一定の間隔を開け
    て設けられた高融点金属チップを陰極としてアーク放電
    を生起させて前記金属材料を局所的に加熱して蒸発させ
    ることにより行われることを特徴とするガスデポジショ
    ン方法。
  2. 【請求項2】 アーク放電時におけるアーク電圧を一定
    の値に維持するように制御して前記金属材料を加熱する
    請求項1に記載のガスデポジション方法。
  3. 【請求項3】 前記ハースと前記高融点金属チップとの
    少なくとも何れか一方を上下方向に移動させて電極間距
    離を適正に設定する請求項1または請求項2に記載のガ
    スデポジション方法。
  4. 【請求項4】 前記蒸発源の下方において、前記蒸発源
    の外径よりも外側に、前記蒸発源と同心的な環状体とし
    て設置され、その上面部に多数の小孔が形成されてなる
    前記不活性ガス導入部から前記不活性ガスを、前記蒸発
    源から蒸発する前記超微粒子の自然熱対流の速度よりも
    小である流速で、前記超微粒子生成室内の上方へ向けて
    流入させる請求項1から請求項3までの何れかに記載の
    ガスデポジション方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも、金属材料の蒸発源、該蒸発
    源の上方に位置する搬送管の吸入口、および不活性ガス
    導入部を備えた減圧可能な超微粒子生成室と、直線状の
    前記搬送管と、該搬送管の上端部、該上端部に接続され
    るノズル、該ノズルに対向して配置される基板、および
    不活性ガス排出部を備えた減圧可能な膜形成室とからな
    り、かつ前記超微粒子生成室を下方にして、前記超微粒
    子生成室と前記搬送管と前記膜形成室とがほぼ垂直線上
    に配置されており、 前記蒸発源から加熱蒸発されて生成する前記金属材料の
    超微粒子を前記不活性ガスと共に前記搬送管によって搬
    送し、前記ノズルから噴出させて、前記基板上に前記超
    微粒子による膜または小塊を形成させるようにしたガス
    デポジション装置において、 前記蒸発源として、冷却されたハースに保持される前記
    金属材料を陽極とし、該陽極と一定の間隔を開けて設け
    られた高融点金属チップを陰極とするアーク放電を生起
    させて前記金属材料を局所的に加熱して蒸発させる機構
    が設置されていることを特徴とするガスデポジション装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ハースと前記高融点金属チップとに
    接続されるアーク用直流電源がアーク放電時におけるア
    ーク電圧を一定の値に維持する機能を有している請求項
    5に記載のガスデポジション装置。
  7. 【請求項7】 前記ハースと前記高融点金属チップとの
    少なくとも何れか一方を上下方向に移動させることによ
    って、電極間距離の調節が可能とされている請求項5ま
    たは請求項6に記載のガスデポジション装置。
  8. 【請求項8】 前記不活性ガス導入部が、前記蒸発源の
    下方において前記蒸発源の外径よりも外側に、前記蒸発
    源と同心的な環状体として設置され、その上面部に多数
    の小孔が形成されており、 前記不活性ガスが、前記蒸発源から蒸発する前記超微粒
    子の自然熱対流の速度よりも小である流速で、前記不活
    性ガス導入部から前記超微粒子生成室の上方へ向けて流
    入される請求項5から請求項7までの何れかに記載のガ
    スデポジション装置。
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