JPH0611621B2 - シ−ト材受渡し装置 - Google Patents
シ−ト材受渡し装置Info
- Publication number
- JPH0611621B2 JPH0611621B2 JP62086417A JP8641787A JPH0611621B2 JP H0611621 B2 JPH0611621 B2 JP H0611621B2 JP 62086417 A JP62086417 A JP 62086417A JP 8641787 A JP8641787 A JP 8641787A JP H0611621 B2 JPH0611621 B2 JP H0611621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- suction cup
- elongated hole
- link
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば医療用ハードコピー装置に内蔵または
接続して、この装置からの信号に基づいてこの装置との
間で未処理フィルムの送出しおよび処理済みフィルムの
受入れを行うシート材受渡し装置に関するものである。
接続して、この装置からの信号に基づいてこの装置との
間で未処理フィルムの送出しおよび処理済みフィルムの
受入れを行うシート材受渡し装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、ハードコピー装置の一部として装置内に一体的に
組込まれたシート材受渡し装置が特開昭59−1385
43号公報に開示されている。
組込まれたシート材受渡し装置が特開昭59−1385
43号公報に開示されている。
このシート材受渡し装置は、撮影前のフィルムを積層状
態で収納したマガジンから吸盤を備えた吸着手段により
フィルムを吸着して持上げ、フィルム搬送手段に供給
し、所定の撮影位置まで送り込ませるようにしたもので
ある。さらに、その装置は撮影済みのフィルムをフィル
ム搬送手段により撮影済みフィルムを積層状態で収納す
るマガジンに収納させるようにしてある。
態で収納したマガジンから吸盤を備えた吸着手段により
フィルムを吸着して持上げ、フィルム搬送手段に供給
し、所定の撮影位置まで送り込ませるようにしたもので
ある。さらに、その装置は撮影済みのフィルムをフィル
ム搬送手段により撮影済みフィルムを積層状態で収納す
るマガジンに収納させるようにしてある。
そして、上記吸着手段を、所定の運動を行うリンク手段
の一部である揺動アームに連結アームを取付け、この連
結アームに設けた吸盤軸と、この吸盤軸の先端に固定し
た吸盤とを有し、吸盤軸には吸盤の凹部と外部とを連通
させる通気孔を設け、かつ吸盤軸には通気孔を開閉自在
とする弁軸を挿通して形成してある。また、このように
形成することにより吸盤で吸着したフィルムの先端部を
持上げフィルム搬送手段側に移動したときに固定ストッ
パで弁軸を押動し、通気孔を開いて、上記凹部内に外気
を供給してフィルムの吸着を解除するようになってい
る。
の一部である揺動アームに連結アームを取付け、この連
結アームに設けた吸盤軸と、この吸盤軸の先端に固定し
た吸盤とを有し、吸盤軸には吸盤の凹部と外部とを連通
させる通気孔を設け、かつ吸盤軸には通気孔を開閉自在
とする弁軸を挿通して形成してある。また、このように
形成することにより吸盤で吸着したフィルムの先端部を
持上げフィルム搬送手段側に移動したときに固定ストッ
パで弁軸を押動し、通気孔を開いて、上記凹部内に外気
を供給してフィルムの吸着を解除するようになってい
る。
第9図は、本装置における吸盤71の動きおよび吸盤7
1によりマガジン72内の撮影前のフィルム73がフィ
ルム搬送手段の入口部の上下一対の駆動ローラ74に供
給される状態を示すものである。
1によりマガジン72内の撮影前のフィルム73がフィ
ルム搬送手段の入口部の上下一対の駆動ローラ74に供
給される状態を示すものである。
図中太線にて示すように、吸盤71はフィルム73の後
端側の点0を中心とする円弧部75と円弧部75の上端
部から駆動ローラ74に向かう他の円弧部76とからな
る軌跡に沿って移動し、吸盤71の下面は上昇ともに矢
印Xで示すようにフィルム73の先端部側に向くように
同じ方向に回転している。
端側の点0を中心とする円弧部75と円弧部75の上端
部から駆動ローラ74に向かう他の円弧部76とからな
る軌跡に沿って移動し、吸盤71の下面は上昇ともに矢
印Xで示すようにフィルム73の先端部側に向くように
同じ方向に回転している。
なお、第9図に示すように、フィルム73の枚数が極端
に少ない場合には吸盤71の下面はフィルム73に対し
て平行な状態となるが、逆にフィルム73の枚数が多く
なるとフィルム73に対して傾斜状態となる。
に少ない場合には吸盤71の下面はフィルム73に対し
て平行な状態となるが、逆にフィルム73の枚数が多く
なるとフィルム73に対して傾斜状態となる。
(発明が解決しようとする問題点) 第9図に示すように上記吸盤71はフィルム73の先端
部を単純に同じ方向に回転させるようにして持上げてい
る。すなわち、フィルム73が上方を凹側とするように
持上げているだけであるため、複数枚のフィルム73を
一旦吸上げた際の分離能力が必ずしも十分ではないとい
う問題があった。
部を単純に同じ方向に回転させるようにして持上げてい
る。すなわち、フィルム73が上方を凹側とするように
持上げているだけであるため、複数枚のフィルム73を
一旦吸上げた際の分離能力が必ずしも十分ではないとい
う問題があった。
また、吸盤71がマガジン72の部分では点Oを中心と
して回転するため、第9図中円弧部76で示すように、
吸盤71の下面はフィルム73に対して傾斜状態で上昇
することになる。すなわち、フィルム73の枚数が多く
なればなる程フィルム73に対して傾斜した状態で当接
することになり、このためにフィルム73への圧着不均
衡を誘発し、フィルム圧着カブレ等が生じ易いという問
題があった。
して回転するため、第9図中円弧部76で示すように、
吸盤71の下面はフィルム73に対して傾斜状態で上昇
することになる。すなわち、フィルム73の枚数が多く
なればなる程フィルム73に対して傾斜した状態で当接
することになり、このためにフィルム73への圧着不均
衡を誘発し、フィルム圧着カブレ等が生じ易いという問
題があった。
(問題点を解決するための手段) 上記従来の問題点を解決するために、本発明は、上下2
段の定位置に、取出し可能にマガジンを保持するととも
に、上段のマガジンには未処理のシート材を、下段のマ
ガジンには処理済みのシート材を、それぞれ積層状態で
収納した収納部と、ガイド板,第1〜第3リンクを備え
るとともに、この第3リンクと一体的に結合した連結部
材に支持され、先端部に弾性体からなる吸盤を、上記連
結部材に対して相対的に上下動可能で、かつ常時連結部
材から遠くの方向に付勢しつつ保持する吸盤支持体を備
えた供給部と、この供給部より供給されたシート材を互
いに当接して反対方向に回転する一対のローラを備えた
所定の受渡し口より機外に送出す送出し部と、上記受渡
し口に機外より戻って来た処理済みシート材を下段のマ
ガジン内に導いて積層状態で収納させる受入れ部とから
なり、上記ガイド板は、固定されており、上記シート材
の先端部の近傍の位置にて上下方向に延びた直線部、お
よびこの直線部から連続的に上方に延び、上記シート材
の後端部に向かって凸形状の弓状部からなる第1長孔お
よびこの第1長孔の上端部と同じ勾配を有する第2長孔
を有し、この第2長孔内に、移動可能に、かつ常時上記
後端部の側にばね手段により付勢された可動ピンを嵌入
させ、上記第1リンクは一端が回転部材に、他端が上記
第2リンクにそれぞれピン結合し、上記第2リンクは一
端が固定ピンにより支持され、他端に第3長孔および凹
所を有し、かつ固定ピンと凹所との間にて第1リンクと
ピン結合して、回転部材の回転とともに、第1リンクを
介して一定角度範囲で上下に正逆転可能となっており、
上記第3リンクは、上下方向に延在する第4長孔および
下端部に設けた突出部を備え、第4長孔内に上記可動ピ
ンの端部を、第4長孔に対して長手方向に相対移動可能
に嵌入させ、上記突出部を上記第1長孔に対して長手方
向に相対移動可能に、この第1長孔に貫通させるととも
に、突出部の端部を上記第3長孔に、この第3長孔に対
して長手方向に相対移動可能に係合させ、上記第2リン
クの回転とともに、第3長孔が下方に移動し、これによ
り上記突出部が上記直線部内を、最下部まで移動させら
れ、上記吸盤が、下面をシート材と平行に保ちつつ降下
し、シート材の先端部近傍のシート材上に押圧状態で停
止し、第2リンクの回転とともに、第3長孔が上方に移
動し、これにより上記突出部を直線部から弓状部へと押
し上げ、吸盤により、シート材の先端部近傍を吸着して
持上げ、上記突出部が上記弓状部内を上方に移動する過
程で、上記吸盤に、その下面が、一旦シート材後端部側
に向いた後、先端部側に向きを変える首振り動作をさせ
後、上記突出部がさらに上方に移動し、上記弓状部の上
端部の近傍に達すると、上記凹所と可動ピンとが係合し
て、この可動ピンおよび上記突出部を上記第2長孔に沿
って、直線的に進め、これにより、上記吸盤の下面を、
一対の上記ローラの当接部に向かって直線的に移動させ
つつ、上記吸盤による吸着を解除可能に形成した。
段の定位置に、取出し可能にマガジンを保持するととも
に、上段のマガジンには未処理のシート材を、下段のマ
ガジンには処理済みのシート材を、それぞれ積層状態で
収納した収納部と、ガイド板,第1〜第3リンクを備え
るとともに、この第3リンクと一体的に結合した連結部
材に支持され、先端部に弾性体からなる吸盤を、上記連
結部材に対して相対的に上下動可能で、かつ常時連結部
材から遠くの方向に付勢しつつ保持する吸盤支持体を備
えた供給部と、この供給部より供給されたシート材を互
いに当接して反対方向に回転する一対のローラを備えた
所定の受渡し口より機外に送出す送出し部と、上記受渡
し口に機外より戻って来た処理済みシート材を下段のマ
ガジン内に導いて積層状態で収納させる受入れ部とから
なり、上記ガイド板は、固定されており、上記シート材
の先端部の近傍の位置にて上下方向に延びた直線部、お
よびこの直線部から連続的に上方に延び、上記シート材
の後端部に向かって凸形状の弓状部からなる第1長孔お
よびこの第1長孔の上端部と同じ勾配を有する第2長孔
を有し、この第2長孔内に、移動可能に、かつ常時上記
後端部の側にばね手段により付勢された可動ピンを嵌入
させ、上記第1リンクは一端が回転部材に、他端が上記
第2リンクにそれぞれピン結合し、上記第2リンクは一
端が固定ピンにより支持され、他端に第3長孔および凹
所を有し、かつ固定ピンと凹所との間にて第1リンクと
ピン結合して、回転部材の回転とともに、第1リンクを
介して一定角度範囲で上下に正逆転可能となっており、
上記第3リンクは、上下方向に延在する第4長孔および
下端部に設けた突出部を備え、第4長孔内に上記可動ピ
ンの端部を、第4長孔に対して長手方向に相対移動可能
に嵌入させ、上記突出部を上記第1長孔に対して長手方
向に相対移動可能に、この第1長孔に貫通させるととも
に、突出部の端部を上記第3長孔に、この第3長孔に対
して長手方向に相対移動可能に係合させ、上記第2リン
クの回転とともに、第3長孔が下方に移動し、これによ
り上記突出部が上記直線部内を、最下部まで移動させら
れ、上記吸盤が、下面をシート材と平行に保ちつつ降下
し、シート材の先端部近傍のシート材上に押圧状態で停
止し、第2リンクの回転とともに、第3長孔が上方に移
動し、これにより上記突出部を直線部から弓状部へと押
し上げ、吸盤により、シート材の先端部近傍を吸着して
持上げ、上記突出部が上記弓状部内を上方に移動する過
程で、上記吸盤に、その下面が、一旦シート材後端部側
に向いた後、先端部側に向きを変える首振り動作をさせ
後、上記突出部がさらに上方に移動し、上記弓状部の上
端部の近傍に達すると、上記凹所と可動ピンとが係合し
て、この可動ピンおよび上記突出部を上記第2長孔に沿
って、直線的に進め、これにより、上記吸盤の下面を、
一対の上記ローラの当接部に向かって直線的に移動させ
つつ、上記吸盤による吸着を解除可能に形成した。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を図面に従って説明する。
第1図〜第8図は本発明に係るシート材受渡し装置を示
し、収納部1,供給部2,送出し部3,受入れ部4およ
び図示しない制御部とからなっている。
し、収納部1,供給部2,送出し部3,受入れ部4およ
び図示しない制御部とからなっている。
このうち収納部1は積層状態でシート材5を収納するマ
ガジン6を上下2段に設けた定位置に取出し可能に保持
するように形成してある。そして、上段のシート材供給
専用のマガジン6は未処理のシート材5用、下段のシー
ト材回収専用のマガジン6は処理済みのシート材5用と
なっており、例えばシート材5が撮影用フィルムの場合
は上段が撮影前のフィルム、下段の撮影済みのフィルム
用となる。
ガジン6を上下2段に設けた定位置に取出し可能に保持
するように形成してある。そして、上段のシート材供給
専用のマガジン6は未処理のシート材5用、下段のシー
ト材回収専用のマガジン6は処理済みのシート材5用と
なっており、例えばシート材5が撮影用フィルムの場合
は上段が撮影前のフィルム、下段の撮影済みのフィルム
用となる。
なお、マガジン6を出し入れするための本装置の各開口
部分内側には回転自在に遮光板7が設けてあり、マガジ
ン6の装着時には図示するように退避する一方、マガジ
ン6の取外し時には開口部分側に回転して、ここを閉
じ、ここからの光の漏れを防ぐようにしてある。そし
て、この遮光板7によりマガジン6の出し入れに際し、
例えばマガジン6内のフィルムが感光するのを防止して
いる。
部分内側には回転自在に遮光板7が設けてあり、マガジ
ン6の装着時には図示するように退避する一方、マガジ
ン6の取外し時には開口部分側に回転して、ここを閉
じ、ここからの光の漏れを防ぐようにしてある。そし
て、この遮光板7によりマガジン6の出し入れに際し、
例えばマガジン6内のフィルムが感光するのを防止して
いる。
供給部2は、ガイド板11に穿設した第1長孔12に吸
着手段13を係合させ、第1モータ14により作動する
リンク手段15により第1長孔12に沿って吸着手段1
3を昇降させるようにしてものである。
着手段13を係合させ、第1モータ14により作動する
リンク手段15により第1長孔12に沿って吸着手段1
3を昇降させるようにしてものである。
さらに、第2図〜第8図を参照しつつこの供給部2につ
き詳細に説明する。
き詳細に説明する。
ガイド板11には第1長孔12の他にもう一つ第2長孔
16が穿設してある。このうち、第1長孔12はシート
材5の先端部近傍に位置し、直線部17と、この上方に
連続的に続き、シート材5の後端方向を凸側とする弓状
部18とからなっている。これに対して第2長孔16は
弓状部18の上端部と同じ勾配を有し、第2長孔16内
には移動可能に可動ピン19を嵌入させ、ガイド板11
に取付けた第1ばね20により可動ピン19を常時シー
ト材5の後端側に付勢するように形成してある。
16が穿設してある。このうち、第1長孔12はシート
材5の先端部近傍に位置し、直線部17と、この上方に
連続的に続き、シート材5の後端方向を凸側とする弓状
部18とからなっている。これに対して第2長孔16は
弓状部18の上端部と同じ勾配を有し、第2長孔16内
には移動可能に可動ピン19を嵌入させ、ガイド板11
に取付けた第1ばね20により可動ピン19を常時シー
ト材5の後端側に付勢するように形成してある。
また、リンク手段15は、第1モータ14の出力軸に一
体回転可能に円板23を取付けるとともに、円板23に
第1リンク24の一端をピン結合し、この第1リンク2
4の他端を、先端部に第3長孔25と凹所26を有し、
かつ固定ピン27に回転可能に支持させた第2リンク2
8に、第3長孔25と固定ピン27との間にて、ピン結
合して形成してある。そして、第1モータ14の回転と
ともに第2リンク28が、固定ピン27を中心として、
一定角度範囲で上下に正逆転を繰返すようになってい
る。
体回転可能に円板23を取付けるとともに、円板23に
第1リンク24の一端をピン結合し、この第1リンク2
4の他端を、先端部に第3長孔25と凹所26を有し、
かつ固定ピン27に回転可能に支持させた第2リンク2
8に、第3長孔25と固定ピン27との間にて、ピン結
合して形成してある。そして、第1モータ14の回転と
ともに第2リンク28が、固定ピン27を中心として、
一定角度範囲で上下に正逆転を繰返すようになってい
る。
一方、吸着手段13は連結部材31に取付けた第3リン
ク32および吸盤支持体33と、この吸盤支持体33の
先端に取付けた弾性体からなる吸盤34と、吸盤支持体
33の側方に固定したストッパ35とを備えている。こ
のうち第3リンク32は連結部材31に一体的に固定し
てあり、この第3リンク32に第4長孔36を形成する
とともに、突出部37を設けて、第4長孔36と第2長
孔16内に可動ピン19を、第3長孔25と第1長孔1
2内にこの突出部37を各々孔に対して相対移動可能に
嵌入させてある。また、吸盤支持体33はブッシュ41
を介して連結部材31に摺動可能に取付けるとともに、
この頭部に取付けた円板42により吸盤支持体33から
抜け止めを図りつつ第2ばね43により常時円板42と
は反対方向に付勢されている。また、吸盤34に表裏を
貫く通気孔38と、吸盤支持体33の下部に通気孔38
に連通する中間孔45とを設けるとともに、中間孔45
を通るように吸盤支持体33の下部を横方向に貫通させ
た孔内に弁体46を摺動可能に嵌入させてある。この弁
体46は側部から頭部に至るL形貫通孔47を有し、先
端部に取付けたC形止め輪48により抜け止めされつ
つ、吸盤支持体33と上記頭部との間に介在させた第3
ばね49により常時孔から抜けようとする方向に付勢さ
れている。そして、このように形成することにより弁体
46に外力が加わらないときは、中間孔45は弁体46
により一端すなわち第6図中上端が閉じられ、弁体46
の頭部に外部から押圧力を加えて弁体46を第6図中左
方へ移動させることにより、L形貫通孔47を中間孔4
5と連通させ、吸盤34の凹所50に大気を導くように
してある。ここで、この押圧力は下記するようにストッ
パ35により加えられる。
ク32および吸盤支持体33と、この吸盤支持体33の
先端に取付けた弾性体からなる吸盤34と、吸盤支持体
33の側方に固定したストッパ35とを備えている。こ
のうち第3リンク32は連結部材31に一体的に固定し
てあり、この第3リンク32に第4長孔36を形成する
とともに、突出部37を設けて、第4長孔36と第2長
孔16内に可動ピン19を、第3長孔25と第1長孔1
2内にこの突出部37を各々孔に対して相対移動可能に
嵌入させてある。また、吸盤支持体33はブッシュ41
を介して連結部材31に摺動可能に取付けるとともに、
この頭部に取付けた円板42により吸盤支持体33から
抜け止めを図りつつ第2ばね43により常時円板42と
は反対方向に付勢されている。また、吸盤34に表裏を
貫く通気孔38と、吸盤支持体33の下部に通気孔38
に連通する中間孔45とを設けるとともに、中間孔45
を通るように吸盤支持体33の下部を横方向に貫通させ
た孔内に弁体46を摺動可能に嵌入させてある。この弁
体46は側部から頭部に至るL形貫通孔47を有し、先
端部に取付けたC形止め輪48により抜け止めされつ
つ、吸盤支持体33と上記頭部との間に介在させた第3
ばね49により常時孔から抜けようとする方向に付勢さ
れている。そして、このように形成することにより弁体
46に外力が加わらないときは、中間孔45は弁体46
により一端すなわち第6図中上端が閉じられ、弁体46
の頭部に外部から押圧力を加えて弁体46を第6図中左
方へ移動させることにより、L形貫通孔47を中間孔4
5と連通させ、吸盤34の凹所50に大気を導くように
してある。ここで、この押圧力は下記するようにストッ
パ35により加えられる。
そこで、吸着手段13の動作状態を第2図〜第5図にし
たがって説明する。
たがって説明する。
第2図は第2リンク28の図中左方の先端部が下降し、
この第3長孔25とともに第3リンク32の突出部37
が下降した状態であり、第3リンク32は、その第4長
孔36にて図中第2長孔16内で左端位置に押し付けら
れた状態にある可動ピン19との係合状態を保ちつつ、
突出部37の下降とともに一体的に揺動して垂直状態に
ある。この結果、この第3リンク32と連結部材31,
吸盤支持体33を介して結合した吸盤34は下面を水平
に保ったまま、即ちシート材5の上面と平行状態を維持
しつつ、シート材5の上面に押下げられ、シート材5を
吸着する。
この第3長孔25とともに第3リンク32の突出部37
が下降した状態であり、第3リンク32は、その第4長
孔36にて図中第2長孔16内で左端位置に押し付けら
れた状態にある可動ピン19との係合状態を保ちつつ、
突出部37の下降とともに一体的に揺動して垂直状態に
ある。この結果、この第3リンク32と連結部材31,
吸盤支持体33を介して結合した吸盤34は下面を水平
に保ったまま、即ちシート材5の上面と平行状態を維持
しつつ、シート材5の上面に押下げられ、シート材5を
吸着する。
なお、マガジン6内のシート材5の枚数の多少に拘わら
ず、第2リンク28,第3リンク32、および連結部材
31の運動は一定であり、最上部のシート材5の高さの
変化を、連結部材31に対して吸盤支持体33を自動復
帰可能に摺動させることにより吸収させるようにしてあ
る。すなわち、吸盤34に当接する物が無い状態におい
て、下降時の吸盤34の下面位置を上段のマガジン底面
より若干下方になるように調整しておき、シート材5の
吸着時には、吸盤支持体33が連結部材31に対して、
図中上方に相対移動して第2ばね43により下方に付勢
された状態でシート材5を押圧,吸着するように形成し
てある。
ず、第2リンク28,第3リンク32、および連結部材
31の運動は一定であり、最上部のシート材5の高さの
変化を、連結部材31に対して吸盤支持体33を自動復
帰可能に摺動させることにより吸収させるようにしてあ
る。すなわち、吸盤34に当接する物が無い状態におい
て、下降時の吸盤34の下面位置を上段のマガジン底面
より若干下方になるように調整しておき、シート材5の
吸着時には、吸盤支持体33が連結部材31に対して、
図中上方に相対移動して第2ばね43により下方に付勢
された状態でシート材5を押圧,吸着するように形成し
てある。
第3図は、モータ14の回転とともに、第2リンク28
の先端が第2図の状態より上昇して、突出部37が第3
長孔25とともに弓状部18の下部に至った状態を示し
ている。図示するように、突出部37は可動ピン19よ
りシート材5の後端側に進むため、第3リンク32は突
出部37とともに上昇しつつ図中第2長孔16内の左端
位置にある可動ピン19を中心として所定角度だけ回転
する。この結果、吸盤34も第3リンク32と同じよう
に作動し、上昇しながらその下面をシート材5の後端側
に向けるように所定角度だけ回転する。
の先端が第2図の状態より上昇して、突出部37が第3
長孔25とともに弓状部18の下部に至った状態を示し
ている。図示するように、突出部37は可動ピン19よ
りシート材5の後端側に進むため、第3リンク32は突
出部37とともに上昇しつつ図中第2長孔16内の左端
位置にある可動ピン19を中心として所定角度だけ回転
する。この結果、吸盤34も第3リンク32と同じよう
に作動し、上昇しながらその下面をシート材5の後端側
に向けるように所定角度だけ回転する。
第4図は、第2リンク28が図中反時計回りに回転し
て、その先端が第2図の状態よりさらに上昇して、上限
位置に至った状態を示している。第3図に示す状態から
第4図に示す状態に移る過程において、弓状部18に沿
って下部をシート材5の後端側に振っていた第3リンク
32が逆方向の傾斜に変化するため、吸盤34の下面も
シート材5の後端から先端方向へと向きを変え、これに
より首振り動作をする。さらに、第2リンク28の回転
とともに、その先端部が上方に移動すると凹所50と可
動ピン19とが係合して、可動ピン19および突出部3
7は、第2長孔16の延在方向に沿って直線的に移動す
る。この結果、吸盤34は第4図に示す上限位置に近傍
で、シート材5の先端部を、第5図中二点鎖線Aで示す
ように、逆出し部3の入口部に互いに接触させて設けた
一対の第1ローラ53,53の当接部に向けて直線的に
送り出し、シート材5の先端部をこの当接部まで直線的
に送込む。また、これと同時に第1図に示すように、弁
体46がストッパ35に当たり、第3リンク32が反時
計方向に回転してゆくにしたがって、これと同じように
回転する吸盤支持体33に対して弁体46は図中左方へ
移動して、やがて中間孔45とL形貫通孔47が連通
し、周囲に対して負圧状態にある吸盤34の凹所50が
大気に連通する。そして、シート材5をローラ間に送込
み始めると同時に、吸盤34の吸着力を無くすようにし
てある。
て、その先端が第2図の状態よりさらに上昇して、上限
位置に至った状態を示している。第3図に示す状態から
第4図に示す状態に移る過程において、弓状部18に沿
って下部をシート材5の後端側に振っていた第3リンク
32が逆方向の傾斜に変化するため、吸盤34の下面も
シート材5の後端から先端方向へと向きを変え、これに
より首振り動作をする。さらに、第2リンク28の回転
とともに、その先端部が上方に移動すると凹所50と可
動ピン19とが係合して、可動ピン19および突出部3
7は、第2長孔16の延在方向に沿って直線的に移動す
る。この結果、吸盤34は第4図に示す上限位置に近傍
で、シート材5の先端部を、第5図中二点鎖線Aで示す
ように、逆出し部3の入口部に互いに接触させて設けた
一対の第1ローラ53,53の当接部に向けて直線的に
送り出し、シート材5の先端部をこの当接部まで直線的
に送込む。また、これと同時に第1図に示すように、弁
体46がストッパ35に当たり、第3リンク32が反時
計方向に回転してゆくにしたがって、これと同じように
回転する吸盤支持体33に対して弁体46は図中左方へ
移動して、やがて中間孔45とL形貫通孔47が連通
し、周囲に対して負圧状態にある吸盤34の凹所50が
大気に連通する。そして、シート材5をローラ間に送込
み始めると同時に、吸盤34の吸着力を無くすようにし
てある。
なお、第2図〜第4図において第2リンク28の回転中
心と突出部37との間の距離の変化は第3長孔25に対
して相対的に突出部37を移動させることにより吸収す
るようにしてある。また突出部37を弓状部18の上部
に沿って移動できるようにするために、上記凹所26を
上限位置近傍で可動ピン19に係合させて、第2長孔1
6に沿って自動復帰可能に可動ピン19を図中右方へ移
動させるようにしてある。
心と突出部37との間の距離の変化は第3長孔25に対
して相対的に突出部37を移動させることにより吸収す
るようにしてある。また突出部37を弓状部18の上部
に沿って移動できるようにするために、上記凹所26を
上限位置近傍で可動ピン19に係合させて、第2長孔1
6に沿って自動復帰可能に可動ピン19を図中右方へ移
動させるようにしてある。
以上の動作のうち、吸盤34の移動軌跡については第2
図〜第4図で太線で示し、さらに吸盤34の動作状態を
第5図に拡大して示してある。上述した通り、吸盤34
はシート材5に当接する部分ではシート材5の枚数に拘
わらず常に下面をシート材5と平行に保ってシート材5
を確実に吸着するようになっている。また、弓状部18
にて、吸盤34の下面を一旦シート材5の後端側に向け
た後、先端側に向ける、いわゆる首振り動作を行って、
万一複数材のシート材5を吸着しても上記首振り動作に
より2枚目以下のシート材5を確実に分離した後、シー
ト材5を、その先端部を二つの第1ローラ53,53の
当接部の方向に向けた状態で直線的に移動させ、この当
接部に送込むようにして、シート材5の先端部が上記当
接部に達する迄、第1ローラ53に当たることはなく、
シート材5を確実に上記当接部に送り込むようにしてあ
る。
図〜第4図で太線で示し、さらに吸盤34の動作状態を
第5図に拡大して示してある。上述した通り、吸盤34
はシート材5に当接する部分ではシート材5の枚数に拘
わらず常に下面をシート材5と平行に保ってシート材5
を確実に吸着するようになっている。また、弓状部18
にて、吸盤34の下面を一旦シート材5の後端側に向け
た後、先端側に向ける、いわゆる首振り動作を行って、
万一複数材のシート材5を吸着しても上記首振り動作に
より2枚目以下のシート材5を確実に分離した後、シー
ト材5を、その先端部を二つの第1ローラ53,53の
当接部の方向に向けた状態で直線的に移動させ、この当
接部に送込むようにして、シート材5の先端部が上記当
接部に達する迄、第1ローラ53に当たることはなく、
シート材5を確実に上記当接部に送り込むようにしてあ
る。
上述のように、吸着手段13、特に吸盤34の空気抜き
機構を吸盤34,吸盤支持体33,弁体46,第3ばね4
0,C形止め輪48とから形成し、上記従来のものに比
べて極めて単純な構造となっており、生産性,耐久性,メ
インテナンスの単純化に寄与できるようにしてある。
機構を吸盤34,吸盤支持体33,弁体46,第3ばね4
0,C形止め輪48とから形成し、上記従来のものに比
べて極めて単純な構造となっており、生産性,耐久性,メ
インテナンスの単純化に寄与できるようにしてある。
ついで、送出し部3は上記第1ローラ53の他に、互い
に接触させて設けた一対の第2ローラ54,第1ベルト
55,第2ベルト56、および適宜プーリを介して第ロ
ーラ53,第2ローラ54を回転させる第2モータ57,
第3モータ58,回転可能に支持した第1ガイド板59
およびこの第1ガイド板59を一定角度だけ正方向ある
いは逆方向に適宜回動させるソレノイド60からなって
いる。
に接触させて設けた一対の第2ローラ54,第1ベルト
55,第2ベルト56、および適宜プーリを介して第ロ
ーラ53,第2ローラ54を回転させる第2モータ57,
第3モータ58,回転可能に支持した第1ガイド板59
およびこの第1ガイド板59を一定角度だけ正方向ある
いは逆方向に適宜回動させるソレノイド60からなって
いる。
そして、第1図中実線にて示すように第1ガイド板59
を反時計回り方向に回動させた状態として、第2モータ
57,第3モータ58を矢印で示すように正転させて、
シート材5を第1ローラ52で受取り、第1ガイド59
に沿って送り、第2ローラ54により機外に送り出す。
すなわち、例えば接続した図示しない医療用ハードコピ
ー装置内に送り込む。
を反時計回り方向に回動させた状態として、第2モータ
57,第3モータ58を矢印で示すように正転させて、
シート材5を第1ローラ52で受取り、第1ガイド59
に沿って送り、第2ローラ54により機外に送り出す。
すなわち、例えば接続した図示しない医療用ハードコピ
ー装置内に送り込む。
受入れ部4は、送出し部3と第2モータ57,第3モー
タ58,第1ベルト55,第2ベルト56,第2ローラ5
4および第1ガイド板59の一部を共用し、この他互い
接触させて設けた一対の第3ローラ61,第2ガイド板
62を備え、第1ベルト55を介して第2モータ57に
より第3ローラ61を回転させている。そして、第3モ
ータ58を矢印で示す方向とは反対に逆転させて、機外
からシート材5、例えば図示しない上記接続装置から撮
影済みのフィルムを第2ローラ54にて受取り、第2ガ
イド板62に沿って送り、第3ローラ61により下段の
マガジン6内に積層状態で収納させるようになってい
る。
タ58,第1ベルト55,第2ベルト56,第2ローラ5
4および第1ガイド板59の一部を共用し、この他互い
接触させて設けた一対の第3ローラ61,第2ガイド板
62を備え、第1ベルト55を介して第2モータ57に
より第3ローラ61を回転させている。そして、第3モ
ータ58を矢印で示す方向とは反対に逆転させて、機外
からシート材5、例えば図示しない上記接続装置から撮
影済みのフィルムを第2ローラ54にて受取り、第2ガ
イド板62に沿って送り、第3ローラ61により下段の
マガジン6内に積層状態で収納させるようになってい
る。
制御部は、シート材5を要求する機外からの信号,例え
ば上記接続装置からの信号を受けることにより第1モー
タ14を1回転させ、同時に第2モータ57を正転、第
3モータ58を一定時間だけ正転させてシート材5を1
枚ずつ送り出すようにしたものである。また、機外から
返送信号、例えば上記接続装置から撮影終了信号を受け
るとソレノイド60を作動させて、第1ガイド板59を
第1図中2点鎖線で示す状態にさせるとともに、第2モ
ータ57,第3モータ58を一定時間だけ逆転させて、
シート材5を1枚ずつ下段のマガジン6に送込ませるよ
うにしたものである。一方、機外からの撮影終了信号を
受けると、第2ローラ54および第2ガイド板62を経
由してマガジン6にシート材5が回収される以外に用途
によっては、撮影終了信号を受けると、第1図に示すよ
うに装置右側面部側へとシート材5を搬送することが出
来る。この場合には、第1図中2点鎖線で示すように、
ソレノイド60を作動させて第1ガイド板59を時計回
り方向に回動させた状態として、第2モータ57を一定
時間だけ正転、第3モータ58を一定時間だけ逆転させ
てシート材5を1枚ずつ装置右側面部側へと搬送する。
この制御部は図示していないが装置内の適宜余裕スペー
ス部分に取付ければよい。
ば上記接続装置からの信号を受けることにより第1モー
タ14を1回転させ、同時に第2モータ57を正転、第
3モータ58を一定時間だけ正転させてシート材5を1
枚ずつ送り出すようにしたものである。また、機外から
返送信号、例えば上記接続装置から撮影終了信号を受け
るとソレノイド60を作動させて、第1ガイド板59を
第1図中2点鎖線で示す状態にさせるとともに、第2モ
ータ57,第3モータ58を一定時間だけ逆転させて、
シート材5を1枚ずつ下段のマガジン6に送込ませるよ
うにしたものである。一方、機外からの撮影終了信号を
受けると、第2ローラ54および第2ガイド板62を経
由してマガジン6にシート材5が回収される以外に用途
によっては、撮影終了信号を受けると、第1図に示すよ
うに装置右側面部側へとシート材5を搬送することが出
来る。この場合には、第1図中2点鎖線で示すように、
ソレノイド60を作動させて第1ガイド板59を時計回
り方向に回動させた状態として、第2モータ57を一定
時間だけ正転、第3モータ58を一定時間だけ逆転させ
てシート材5を1枚ずつ装置右側面部側へと搬送する。
この制御部は図示していないが装置内の適宜余裕スペー
ス部分に取付ければよい。
また、本発明は必ずしも上記制御部を必要とするもので
はなく、オペレータの操作により適宜シート材送出し動
作,シート材受入れ動作を行わせるようにしてもよい。
はなく、オペレータの操作により適宜シート材送出し動
作,シート材受入れ動作を行わせるようにしてもよい。
その他、上段のマガジンの上方にはロータリソレノイド
で一定角度範囲、本実施例では約45゜の範囲で正逆転
するアーム材63が設けてあり、シート材5を1枚送出
すごとに約45゜の範囲で正逆転し、マガジン6内のシ
ート材5を正規の位置に戻すようにしてある。
で一定角度範囲、本実施例では約45゜の範囲で正逆転
するアーム材63が設けてあり、シート材5を1枚送出
すごとに約45゜の範囲で正逆転し、マガジン6内のシ
ート材5を正規の位置に戻すようにしてある。
(発明の効果) 以上の説明より明らかなように、本発明によれば、収納
部,供給部,送出し部および受入れ吹からなり、直線部と
弓状部とからなるガイド手段に沿って吸盤を移動させる
ことにより、吸盤に上述したいわゆる首振り動作をさ
せ、その後シート材の先端部を、一対のローラの当接部
に向けて直線的に移動させるように供給部を形成してあ
る。
部,供給部,送出し部および受入れ吹からなり、直線部と
弓状部とからなるガイド手段に沿って吸盤を移動させる
ことにより、吸盤に上述したいわゆる首振り動作をさ
せ、その後シート材の先端部を、一対のローラの当接部
に向けて直線的に移動させるように供給部を形成してあ
る。
このため、マガジン内のシート材の枚数の多少に拘わら
ずシート材の吸着時には吸盤の下面を常に水平に保つこ
とができ、シート材の吸着の信頼性を向上させるととも
に、上記首振り動作により万一吸盤が複数枚のシート材
を吸い上げたとしても、2枚目以下のシート材を確実に
分離させることができる。
ずシート材の吸着時には吸盤の下面を常に水平に保つこ
とができ、シート材の吸着の信頼性を向上させるととも
に、上記首振り動作により万一吸盤が複数枚のシート材
を吸い上げたとしても、2枚目以下のシート材を確実に
分離させることができる。
また、吸盤の首振り動作の後、上限位置近傍で、シート
材の先端部を、送出し部における一対のローラの当接部
に向けて、直線的に送出するようにしているため、シー
ト材を確実に上記当接部に送り込むことが可能となって
いる。即ち、シート材の先端部が、上記当接部に達する
までに、このローラに当たり、衝撃によりシート材が吸
盤から脱落して、挿入トラブルを起こすという事態の発
生は防止される。
材の先端部を、送出し部における一対のローラの当接部
に向けて、直線的に送出するようにしているため、シー
ト材を確実に上記当接部に送り込むことが可能となって
いる。即ち、シート材の先端部が、上記当接部に達する
までに、このローラに当たり、衝撃によりシート材が吸
盤から脱落して、挿入トラブルを起こすという事態の発
生は防止される。
さらに、本装置は例えば撮影装置のようなシート材処理
装置と一体化したものではなく、シート材の送出し、受
取り部のみを独立させたものであり汎用性を持たせるこ
とが可能となる等の効果を奏する。
装置と一体化したものではなく、シート材の送出し、受
取り部のみを独立させたものであり汎用性を持たせるこ
とが可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る装置の内部の側面図、第2図〜第
4図は第1図の供給部作動状態の経時変化を示す部分側
面図、第5図は吸盤の作動状態の経時変化を示す説明用
の部分拡大側面図、第6図は吸盤の支持部分の部分拡大
断面図、第7図は第1図に示す装置の吸着手段とリンク
機構との関係を示す斜視図、第8図は第7図のVIII−VI
II線部の部分拡大断面図、第9図は従来の吸盤の作動状
態の経時変化を示す説明用部分拡大図である。 1……収納部、2……供給部、3……送出し部、4……
受入れ部、5……シート材、6……マガジン、11……
ガイド板、12……第1長孔、13……吸着手段、15
……リンク手段、16……第2長孔、17……直線部、
18……弓状部、19……可動ピン、23……円板、2
4……第1リンク、25……第3長孔、26……凹所、
27……固定ピン、28……第2リンク、31……連結
部材、32……第3リンク、33……吸盤支持体、34
……吸盤、36……第4長孔、37……突出部、38…
…通気孔、45……中間孔、46……弁体、47……L
形貫通孔、53……第1ローラ。
4図は第1図の供給部作動状態の経時変化を示す部分側
面図、第5図は吸盤の作動状態の経時変化を示す説明用
の部分拡大側面図、第6図は吸盤の支持部分の部分拡大
断面図、第7図は第1図に示す装置の吸着手段とリンク
機構との関係を示す斜視図、第8図は第7図のVIII−VI
II線部の部分拡大断面図、第9図は従来の吸盤の作動状
態の経時変化を示す説明用部分拡大図である。 1……収納部、2……供給部、3……送出し部、4……
受入れ部、5……シート材、6……マガジン、11……
ガイド板、12……第1長孔、13……吸着手段、15
……リンク手段、16……第2長孔、17……直線部、
18……弓状部、19……可動ピン、23……円板、2
4……第1リンク、25……第3長孔、26……凹所、
27……固定ピン、28……第2リンク、31……連結
部材、32……第3リンク、33……吸盤支持体、34
……吸盤、36……第4長孔、37……突出部、38…
…通気孔、45……中間孔、46……弁体、47……L
形貫通孔、53……第1ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−51526(JP,A) 特開 昭62−269824(JP,A) 特開 昭60−71435(JP,A) 特開 昭59−138543(JP,A) 実開 昭59−153942(JP,U) 特開 昭59−7644(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】上下2段の定位置に、取出し可能にマガジ
ン(6)を保持するとともに、上段のマガジン(6)には未
処理のシート材(5)を、下段のマガジン(6)には処理済
みのシート材(5)を、それぞれ積層状態で収納した収納
部(1)と、ガイド板(11),第1〜第3リンク(24,
28,32)を備えるとともに、この第3リンク(32)
と一体的に結合した連結部材(31)に支持され、先端部
に弾性体からなる吸盤(34)を、上記連結部材(31)に
対して相対的に上下動可能で、かつ常時連結部材(31)
から遠のく方向に付勢しつつ保持する吸盤支持体(33)
を備えた供給部(2)と、この供給部(2)より供給された
シート材(5)を互いに当接して反対方向に回転する一対
のローラ(53,53)を備えた所定の受渡し口より機外
に送出す送出し部(3)と、上記受渡し口に機外より戻っ
て来た処理済みシート材(5)を下段のマガジン(6)内に
導いて積層状態で収納させる受入れ部(4)とからなり、
上記ガイド板(11)は、固定されており、上記シート材
(5)の先端部の近傍の位置にて上下方向に延びた直線部
(17)、およびこの直線部(17)から連続的に上方に延
び、上記シート材(5)の後端部に向かって凸形状の弓状
部(18)からなる第1長孔(12)およびこの第1長孔
(12)の上端部と同じ勾配を有する第2長孔(16)を有
し、この第2長孔(16)内に、移動可能に、かつ常時上
記後端部の側にばね手段(20)により付勢された可動ピ
ン(19)を嵌入させ、上記第1リンク(24)は一端が回
転部材(23)に、他端が上記第2リンク(28)にそれぞ
れピン結合し、上記第2リンク(28)は一端が固定ピン
(27)により支持され、他端に第3長孔(25)および凹
所(26)を有し、かつ固定ピン(27)と凹所(26)との
間にて第1リンク(24)とピン結合して、回転部材(2
3)の回転とともに、第1リンク(24)を介して一定角
度範囲で上下に正逆転可能となっており、上記第3リン
ク(32)は、上下方向に延在する第4長孔(36)および
下端部に設けた突出部(37)を備え、第4長孔(36)内
に上記可動ピン(19)の端部を、第4長孔(36)に対し
て長手方向に相対移動可能に嵌入させ、上記突出部(3
7)を上記第1長孔(12)に対して長手方向に相対移動
可能に、この第1長孔(12)に貫通させるとともに、突
出部(37)の端部を上記第3長孔(25)に、この第3長
孔(25)に対して長手方向に相対移動可能に係合させ、
上記第2リンク(28)の回転とともに、第3長孔(25)
が下方に移動し、これにより上記突出部(37)が上記直
線部(17)内を、最下部まで移動させられ、上記吸盤
(34)が、下面をシート材(5)と平行に保ちつつ降下
し、シート材(5)の先端部近傍のシート材(5)上に押圧
状態で停止し、第2リンク(28)の回転とともに、第3
長孔(25)が上方に移動し、これにより上記突出部(3
7)を直線部(17)から弓状部(18)へと押し上げ、吸
盤(34)により、シート材(5)の先端部近傍を吸着して
持上げ、上記突出部(37)が上記弓状部(18)内を上方
に移動する過程で、上記吸盤(34)に、その下面が、一
旦シート材後端部側に向いた後、先端部側に向きを変え
る首振り動作をさせ後、上記突出部(37)がさらに上方
に移動し、上記弓状部(18)の上端部の近傍に達する
と、上記凹所(26)と可動ピン(19)とが係合して、こ
の可動ピン(19)および上記突出部(37)を上記第2長
孔(16)に沿って、直線的に進め、これにより、上記吸
盤(34)の下面を、一対の上記ローラ(53,53)の当
接部に向かって直線的に移動させつつ、上記吸盤(34)
による吸着を解除可能に形成したことを特徴とするシー
ト材受渡し装置。 - 【請求項2】上記供給部(2)が、通気孔(38)を設けた
吸盤(34)およびこの通気孔(38)に連通する中間孔
(45)を設けた吸盤支持体(33)および吸盤支持体(3
3)内に移動かつ復帰可能に嵌入し、内部に形成した大
気に通じる貫通孔(47)を外力による移動時にのみ中間
孔(45)に連通させ、その他の場合には中間孔(45)を
大気から遮断する弁体(46)からなる吸着手段(13)を
備え、この吸着手段(13)が上限位置に達すると上記弁
体(46)に外力を加えるようにして、シート材(5)を吸
盤(34)から分離させるようにしたことを特徴とする特
許請求の範囲第1項に記載のシート材受渡し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62086417A JPH0611621B2 (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | シ−ト材受渡し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62086417A JPH0611621B2 (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | シ−ト材受渡し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63252840A JPS63252840A (ja) | 1988-10-19 |
JPH0611621B2 true JPH0611621B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=13886302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62086417A Expired - Lifetime JPH0611621B2 (ja) | 1987-04-06 | 1987-04-06 | シ−ト材受渡し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611621B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3716904A1 (de) * | 1987-05-20 | 1988-12-08 | Kodak Ag | Blattentnahmevorrichtung |
JPH0794292B2 (ja) * | 1988-03-18 | 1995-10-11 | 富士写真フイルム株式会社 | シート体枚葉機構 |
CH679219A5 (ja) * | 1989-07-06 | 1992-01-15 | Elpatronic Ag |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59153942U (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-16 | 株式会社島津製作所 | X線撮影装置のフイルム取出し装置 |
JPS6251526A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-06 | Fujimoto Shashin Kogyo Kk | シ−トフイ−ダ |
-
1987
- 1987-04-06 JP JP62086417A patent/JPH0611621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63252840A (ja) | 1988-10-19 |
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