JPH0761617A - 画像読取装置における原稿供給機構 - Google Patents

画像読取装置における原稿供給機構

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JPH0761617A
JPH0761617A JP21451493A JP21451493A JPH0761617A JP H0761617 A JPH0761617 A JP H0761617A JP 21451493 A JP21451493 A JP 21451493A JP 21451493 A JP21451493 A JP 21451493A JP H0761617 A JPH0761617 A JP H0761617A
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roller
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JP21451493A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Nakamura
喜次 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特に貼り込み部分を有し積層された複数の読取
原稿を、画像読取部に対して一枚ずつ確実かつ円滑に送
り出すとともに、構成を簡素化する。 【構成】最上位の読取原稿20を積層位置から搬送部2
6に搬送する取り出しローラ24および送り出しローラ
28と、この送り出しローラ28に対向して配設され重
送された他の読取原稿20を積層位置に戻す戻しローラ
30と、前記取り出しローラ24と前記送り出しローラ
28とが装着されたユニット32と、前記取り出しロー
ラ24および前記送り出しローラ28を前記読取原稿2
0から離間させるために前記ユニット32を変位させる
変位手段34とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層された複数枚の読
取原稿を画像読取部に対して一枚ずつ送り出すための画
像読取装置における原稿供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、画像読取装置では、原稿装填部に
積層されている読取原稿が、原稿供給機構を介して一枚
ずつ取り出されて画像読取部に搬送され、この画像読取
部により前記読取原稿に担持されている画像情報が読み
取られた後、原稿排出部に排出されるように構成されて
いる。
【0003】前記原稿供給機構は、一般的にローラや吸
着盤等を備えており、前記ローラが読取原稿上に摺接し
て回転し、または前記吸着盤が吸引機構を介して読取原
稿を吸着保持し、これによって前記読取原稿の送り出し
作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば印刷
用版を作成するための製版機では、紙等の台紙上に文
字、絵等の切り抜きや写真を貼り付けた読取原稿が使用
される場合が多い。その際、読取原稿では、貼り込み部
分の一部が台紙に貼り付けられているため、吸着盤がこ
の貼り込み部分の開放側に係合すると、前記読取原稿を
吸着保持することができないという問題がある。また、
ローラを使用する場合、このローラが読取原稿上を転動
して貼り込み部分に当接すると、その衝撃により前記読
取原稿の搬送不良を惹起したり、該ローラが貼り込み部
分を巻き込んでしまうという問題がある。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、特に貼り込み部分を有し積層された複数枚
の読取原稿を、画像読取部に対して一枚ずつ確実かつ円
滑に送り出すことができるとともに、簡単な構成からな
る画像読取装置における原稿供給機構を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、積層された複数枚の読取原稿を一枚ず
つ取り出して画像読取部に搬送するための原稿供給機構
であって、最上位の読取原稿上に摺接し、前記読取原稿
を積層位置から所定距離だけ取り出す取り出しローラ
と、前記取り出された読取原稿の搬送方向先端部に摺接
し、前記読取原稿を搬送部に送り出す送り出しローラ
と、前記送り出しローラに対向して配設され、該送り出
された最上位の読取原稿と一体的に送り出された他の読
取原稿を前記積層位置に戻す戻しローラと、前記取り出
しローラと前記送り出しローラとが装着されたユニット
と、前記読取原稿が一定距離だけ送り出された後に少な
くとも前記送り出しローラを前記読取原稿から離間させ
るために前記ユニットを変位させる変位手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0007】また、前記積層された読取原稿上でかつ該
読取原稿の搬送方向後端部側に摺接自在な押さえローラ
と、前記押さえローラを前記読取原稿に対して摺接およ
び離間させるための進退手段と、を備えることが好まし
い。
【0008】
【作用】本発明に係る画像読取装置における原稿供給機
構では、取り出しローラが最上位の読取原稿上に摺接し
て回転することによりこの読取原稿が積層位置から所定
距離だけ取り出された後、送り出しローラの回転作用下
に前記読取原稿が搬送部側に送り出される。そして、変
位手段を介してユニットが変位し、少なくとも送り出し
ローラが読取原稿から離間するため、この読取原稿が貼
り込み部分を有していても前記送り出しローラが該貼り
込み部分に当接して搬送不良等を惹起することがない。
【0009】さらに、送り出しローラが読取原稿に摺接
する際、二以上の読取原稿が互いに密着していると、こ
の送り出しローラに対向して配設されている戻しローラ
が最上位の読取原稿に密着する他の読取原稿を積層位置
側に移送する。このため、二以上の読取原稿が同時に搬
送されることを確実に阻止することができる。
【0010】また、最上位の読取原稿が所定の距離だけ
送り出された後、ユニットを介して送り出しローラがこ
の読取原稿から離間する一方、押さえローラが、積層さ
れた他の読取原稿の後端部側に摺接し、該他の読取原稿
が不要に送り出されることを防止する。
【0011】
【実施例】本発明に係る原稿供給機構について、これを
組み込む画像読取装置との関係で実施例を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0012】図1および図2において、参照数字10
は、製版機を示す。この製版機10は、実際上、画像読
取装置と画像記録装置とを一体として構成されたもので
あり、本実施例に係る原稿供給部(原稿供給機構)12
と原稿台14と撮影部16と原稿排出部18とを備え
る。後述するように、原稿供給部12は、積層された複
数枚の読取原稿20を一枚ずつ取り出して原稿台14に
搬送し、この原稿台14は、前記搬送された読取原稿2
0を撮影位置に保持し、撮影部16は、前記撮影位置に
保持された読取原稿20に担持されている画像情報を版
材に記録して製版を行い、原稿排出部18は、撮影後の
読取原稿20を集積する機能を有する。
【0013】図2乃至図4に示すように、本実施例に係
る原稿供給部12は、複数枚の読取原稿20を積層して
載置する昇降台22と、最上位の読取原稿20上でかつ
該読取原稿20の搬送方向(矢印A方向)に交差する両
端部20a、20aに摺接し、前記読取原稿20を積層
位置から所定距離だけ取り出す取り出しローラ24と、
前記取り出された読取原稿20の搬送方向先端部20b
に摺接し、前記読取原稿20を搬送部26に送り出す送
り出しローラ28と、前記送り出しローラ28に対向し
て配設され、該送り出された最上位の読取原稿20と一
体的に送り出された他の読取原稿20を積層位置に戻す
戻しローラ30と、前記取り出しローラ24と前記送り
出しローラ28とが装着されたユニット32と、前記読
取原稿20が一定距離だけ送り出された後に前記取り出
しローラ24および前記送り出しローラ28を前記読取
原稿20から離間させるために前記ユニット32を変位
させる変位手段34と、前記積層された読取原稿20上
でかつ該読取原稿20の搬送方向後端部側に摺接自在な
押さえローラ36と、この押さえローラ36を前記読取
原稿20に対して摺接および離間させるための進退手段
38とを備える。
【0014】図4に示すように、原稿供給部12には、
単一の回転駆動源40が配設されており、この回転駆動
源40の回転軸42にチェーン・スプロケット43を介
して第1クラッチ44、第2クラッチ46および第3ク
ラッチ48が連結する。第1クラッチ44は、第1回転
軸50に連結され、この第1回転軸50の両端側に固着
されたピニオン52、52が、昇降台22に固着され鉛
直方向に長尺なラック部材54、54に噛合する。第1
回転軸50にチェーン・スプロケット55を介して連結
される回転軸56には、同様にピニオン58、58が固
定されてこのピニオン58、58が昇降台22に設けら
れたラック部材60、60に噛合する。
【0015】第2クラッチ46は、第2回転軸62に連
結されており、この第2回転軸62に駆動歯車64、6
4と搬送部26を構成するベルト66、66とがそれぞ
れ互いの離間距離を調整可能に固着される。第2回転軸
62に近接しかつ平行に支軸68が配設され、この支軸
68には、駆動歯車64、64に噛合する歯車70、7
0が回転自在に設けられるとともに、一対のユニット3
2、32が読取原稿20の幅方向(矢印B方向)の長さ
に対応して互いの離間距離を調整可能に装着される。
【0016】各ユニット32には、歯車70に噛合する
歯車72が固着された送り出しローラ28と、この歯車
72に従動歯車74を介して噛合する歯車76が固着さ
れた取り出しローラ24とが回転自在に装着される。
【0017】第3クラッチ48は、第3回転軸78に連
結され、この第3回転軸78が矢印B方向に延びてその
端部に変位手段34を構成する第1カムプレート80
と、進退手段38を構成する第2カムプレート82とが
固定される。この第1カムプレート80の外周面に摺接
する第1カムローラ84は、コ字状の取付部材86に支
持されており、この取付部材86の一端側は、揺動板8
8に回動自在であり、その他端側は、前記揺動板88に
係止されたスプリング89を介して第1カムプレート8
0側に付勢されている(図3参照)。
【0018】揺動板88の一端は、支軸68に固定され
るとともに、スプリング90によってその他端側を上方
に付勢しており、該他端に板状部92が設けられる。こ
の板状部92は、高さ位置が調整自在な基準載置部94
上に直接載置されており、前記板状部92の上方には、
送り出しローラ28から搬送部26に二以上の読取原稿
20が搬送されて揺動板88が揺動する際、上方に変位
する該板状部92により駆動される検出センサ96が配
設される。
【0019】第2カムプレート82の外周面に摺接する
第2カムローラ98は、揺動アーム100に対してその
支点側に近接して設けられており、この揺動アーム10
0の揺動端部に、ブラケット102を介して押さえロー
ラ36が昇降自在に係合する。
【0020】図5に示すように、送り出しローラ28の
下方には、この送り出しローラ28に対向しかつ該送り
出しローラ28との間に一枚の読取原稿20の厚さ以上
で二枚の読取原稿20の厚さ以下に相当する距離だけ離
間して戻しローラ30が配設される。この戻しローラ3
0は、筐体104内に収容されてその外周面の一部を送
り出しローラ28側に露呈しており、前記戻しローラ3
0の側方には、読取原稿20を前記送り出しローラ28
に押圧するためのばね106が設けられる。筐体104
内には、搬送部26を構成する図示しないサクションボ
ックスおよび搬送ベルト108が配設されるとともに、
戻しローラ30と前記搬送ベルト108との間に読取原
稿20の先端を検出するセンサ109が配設される。
【0021】図2に示すように、原稿台14は、原稿供
給部12から矢印A方向に送り出される読取原稿20を
所定の撮影位置に搬送するために回転駆動源(図示せ
ず)の作用下に周回走行するエンドレスベルト110
と、図示しない真空発生手段に連結され、このエンドレ
スベルト110に前記読取原稿20を吸着保持させるた
めのサクションボックス112と、前記撮影位置で前記
読取原稿20を押圧して該読取原稿20の平面性を確保
するための押さえガラス114とを備える。
【0022】撮影部16は、撮影位置で読取原稿20に
照明光を照射する照明116a乃至116dと、押さえ
ガラス114の上方で所定角度傾斜して配置される反射
ミラー118と、この反射ミラー118で反射された前
記読取原稿20の画像等を所定の記録媒体に直接記録す
るカメラ120とを備える(図1および図2参照)。
【0023】原稿排出部18は、エンドレスベルト11
0の端部に近接して配設され、支点122を介して揺動
自在な反転トレイ124と、鉛直方向に対して傾斜する
固定トレイ126とを備える。
【0024】図3に示すように、読取原稿20は、紙等
の台紙130上の所定の位置に文字、絵等の切り抜きや
写真等の貼り込み部分132を有しており、各貼り込み
部分132は、テープ134を介して前記台紙130に
固定されている。台紙130上の両端部20a、20a
および先端部20bは、貼り込み部分132が設けられ
ることがない所定の範囲にわたって設定されている。
【0025】次に、本実施例に係る原稿供給部12の動
作を、製版機10との関連で説明する。
【0026】まず、昇降台22上に複数枚の読取原稿2
0が積層して収容された後、回転駆動源40が駆動さ
れ、第1クラッチ44の作用下に第1回転軸50が回転
されると、ピニオン52、58が回転してこれらに噛合
するラック部材54、60を介して昇降台22が所望の
高さ位置に配置される。これにより、昇降台22上の最
上位の読取原稿20が取り出し高さ位置に調整される。
【0027】ここで、図5に示すように、取り出しロー
ラ24および送り出しローラ28が最上位の読取原稿2
0上に摺接するとともに、押さえローラ36がこの最上
位の読取原稿20の上方に離間している。これは、図7
に示すように、変位手段34を構成する第1カムプレー
ト80の大径部に第1カムローラ84が摺接する一方、
第2カムプレート82の大径部に第2カムローラ98が
摺接する位置に配置されているからである。
【0028】従って、第2クラッチ46を介して第2回
転軸62が回転されると、この第2回転軸62に固着さ
れた駆動歯車64が回転し、この駆動歯車64に順次噛
合する歯車70、72、従動歯車74および歯車76を
介して送り出しローラ28および取り出しローラ24
が、図5中、矢印方向に回転する。このため、取り出し
ローラ24が読取原稿20の両端部20a、20a上を
回転し、この読取原稿20が矢印A方向に所定距離だけ
取り出され、この読取原稿20の先端部20bが送り出
しローラ28に臨む。
【0029】その際、読取原稿20は、ばね106を介
して送り出しローラ28側に押圧されており、この送り
出しローラ28の回転作用下に前記読取原稿20がさら
に矢印A方向に搬送されて搬送部26側に送られる。こ
こで、送り出しローラ28に対向しかつ読取原稿20の
一枚以上で二枚以下の厚さに相当する距離だけ離間して
配置されている戻しローラ30は、第2回転軸62に図
示しない回転力伝達手段を介して連結されており、図5
に示すように、前記送り出しローラ28とは反対方向に
回転している。従って、送り出しローラ28と戻しロー
ラ30との間に二以上の読取原稿20が挿入されると、
下側の読取原稿20がこの戻しローラ30に摺接して積
層位置側(矢印A方向とは逆方向)に戻される。これに
より、読取原稿20の重送が防止される。
【0030】矢印A方向に送り出される読取原稿20の
先端がセンサ109により検出されると、第3クラッチ
48を介して第3回転軸78が回転され、第1カムプレ
ート80および第2カムプレート82が、図8に示す角
度位置に配置される。このため、第2カムローラ98
は、第2カムプレート82の小径部に摺接して揺動アー
ム100およびブラケット102を介して押さえローラ
36が昇降台22上の最上位の次の読取原稿20の後端
部側を押さえ、この次の読取原稿20が不要に矢印A方
向に取り出されることを阻止する。
【0031】一方、第1カムローラ84は、第1カムプ
レート80の小径部に摺接するため、揺動板88がスプ
リング90の引張作用下に板状部92側を上方に揺動
し、この揺動板88に固着された支軸68が、図3中、
矢印C方向に回転する。この支軸68に装着されている
ユニット32は、矢印C方向に揺動して取り出しローラ
24および送り出しローラ28を読取原稿20上から離
間させる(図6参照)。その後、読取原稿20は、第2
回転軸62に係合するベルト66および搬送ベルト10
8並びにサクションボックス(図示せず)を介して矢印
A方向に搬送され、原稿台14に送り出される。
【0032】この場合、本実施例では、昇降台22上に
積層されている読取原稿20を取り出すための取り出し
ローラ24と、この取り出された読取原稿20の先端部
20bに摺接して前記読取原稿20を搬送部26に送り
出すための送り出しローラ28とが、揺動自在なユニッ
ト32に装着されている。そして、読取原稿20の先端
がセンサ109により検出された後、変位手段34を構
成する第1カムプレート80と第1カムローラ84との
案内作用下に揺動板88を介してユニット32が揺動さ
れ、取り出しローラ24および送り出しローラ28が読
取原稿20上から離間する。
【0033】このように、矢印A方向に搬送されている
読取原稿20の貼り込み部分132に送り出しローラ2
8が当接することがなく、この読取原稿20の搬送不良
や前記貼り込み部分132の巻き込み等が発生すること
を確実に阻止することができるという効果が得られる。
しかも、第1カムプレート80と第1カムローラ84と
の案内作用下にユニット32を揺動させるだけでよく、
本実施例に係る原稿供給部12全体の構成が簡素化す
る。
【0034】さらに、送り出しローラ28の下方に所定
の距離だけ離間して戻しローラ30が配設されており、
この戻しローラ30の回転方向は、前記送り出しローラ
28の回転方向とは逆方向に設定されている。従って、
送り出しローラ28に対して二以上の読取原稿20が互
いに密着して取り出された際に、戻しローラ30が最上
位の読取原稿20に密着する他の読取原稿20を積層位
置側(昇降台22側)に強制的に移送する。このため、
二以上の読取原稿20が同時に搬送されること(所謂、
重送)を確実に阻止することが可能になり、前記読取原
稿20を一枚ずつ効率的に搬送することができるという
利点がある。
【0035】また、最上位の読取原稿20が一定距離だ
け送り出された後、変位手段34の作用下にユニット3
2を介して取り出しローラ24および送り出しローラ2
8がこの最上位の読取原稿20から離間する一方、押さ
えローラ36が下降して積層されている次の読取原稿2
0の後端部側を押圧する。これにより、前記次の読取原
稿20が、積層位置から不要に送り出されることを有効
に防止することが可能になる。
【0036】なお、図2に示すように、原稿台14に搬
送された読取原稿20は、サクションボックス112の
吸引作用下に周回走行するエンドレスベルト110に密
着して矢印A方向に搬送され、所定の撮影位置に位置決
めされた後に押さえガラス114に押圧保持される。次
いで、撮影部16を構成する照明116a乃至116d
から照明光が照射されるとともに、カメラ120が付勢
されて読取原稿20に貼り込まれている画像、文字およ
び写真等が図示しない版材に直接記録され、印刷用版が
作成される。
【0037】撮影終了後の読取原稿20は、エンドレス
ベルト110を介して矢印A方向に搬送され、一旦反転
トレイ124に落下供給された後、この反転トレイ12
4が支点122を中心に矢印方向に反転されることによ
り、前記読取原稿20が固定トレイ126に積層して収
容される。
【0038】ところで、本実施例では、ユニット32を
介して取り出しローラ24と送り出しローラ28とを一
体的に読取原稿20から離間させているが、この取り出
しローラ24は、前記読取原稿20の両端部20a、2
0aに摺接するものであって貼り込み部分132に係合
することがない。従って、少なくとも送り出しローラ2
8を読取原稿20から離間するように構成してもよい。
【0039】また、取り出しローラ24が読取原稿20
の両端部20a、20aにのみ摺接するように構成され
ているが、例えばこの取り出しローラ24からセンサ1
09までの距離が相当に短尺でかつ前記読取原稿20の
貼り込み部分132が該読取原稿20の先端部20bか
ら離間している場合には、前記取り出しローラ24を前
記読取原稿20の中央部分に摺接させることもできる。
【0040】さらにまた、本実施例では、読取原稿20
の画像等を版材に直接撮影する製版機10を用いて説明
したが、これに限定されるものではなく、読取原稿に担
持された画像情報をCRTやフイルム等に再生するため
に、前記読取原稿をCCD等によって光電的に読み取る
画像読取装置を使用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る画像読取装置における原稿
供給機構によれば、以下の効果が得られる。
【0042】取り出しローラおよび送り出しローラの回
転作用下に最上位の読取原稿が一定距離だけ取り出され
た後、変位手段の作用下にユニットを介して少なくとも
送り出しローラが前記読取原稿から離間するため、この
読取原稿が貼り込み部分を有していても前記送り出しロ
ーラが該貼り込み部分に当接して搬送不良等を惹起する
ことがない。これにより、特に貼り込み部分を有する読
取原稿を、一枚ずつ効率的かつ容易に搬送することが可
能になるとともに、構成の簡素化が容易に図られる。
【0043】さらに、送り出しローラが読取原稿に摺接
する際、二以上の読取原稿が互いに密着していると、こ
の送り出しローラに対向して配設されている戻しローラ
が最上位の読取原稿に密着する他の読取原稿を積層位置
側に強制的に移送する。このため、二以上の読取原稿が
同時に搬送されることを確実に阻止することができる。
【0044】また、最上位の読取原稿が所定の距離だけ
送り出された後、ユニットを介して送り出しローラがこ
の読取原稿から離間する一方、押さえローラが、積層さ
れた他の読取原稿の後端部側を押圧保持するため、該他
の読取原稿が不要に送り出されることを防止することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る原稿供給機構を組み込む
製版機の概略斜視図である。
【図2】前記製版機の内部を説明する概略構成図であ
る。
【図3】前記原稿供給機構の要部斜視説明図である。
【図4】前記原稿供給機構の要部平面図である。
【図5】前記原稿供給機構を構成する取り出しローラお
よび送り出しローラが読取原稿に摺接する際の説明図で
ある。
【図6】前記原稿供給機構を構成する取り出しローラお
よび送り出しローラが読取原稿から離間する際の説明図
である。
【図7】図5に対応するカムプレートとカムローラとの
係合状態の説明図である。
【図8】図6に対応するカムプレートとカムローラとの
係合状態の説明図である。
【符号の説明】
10…製版機 12…原稿供給
部 14…原稿台 16…撮影部 18…原稿排出部 20…読取原稿 22…昇降台 24…取り出し
ローラ 26…搬送部 28…送り出し
ローラ 30…戻しローラ 32…ユニット 34…変位手段 36…押さえロ
ーラ 38…進退手段 40…回転駆動
源 50、62…回転軸 68…支軸 78…回転軸 80、82…カ
ムプレート 84…カムローラ 88…揺動板 98…カムローラ 100…揺動ア
ーム 110…エンドレスベルト 112…サクシ
ョンボックス 124…反転トレイ 126…固定ト
レイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層された複数枚の読取原稿を一枚ずつ取
    り出して画像読取部に搬送するための原稿供給機構であ
    って、 最上位の読取原稿上に摺接し、前記読取原稿を積層位置
    から所定距離だけ取り出す取り出しローラと、 前記取り出された読取原稿の搬送方向先端部に摺接し、
    前記読取原稿を搬送部に送り出す送り出しローラと、 前記送り出しローラに対向して配設され、該送り出され
    た最上位の読取原稿と一体的に送り出された他の読取原
    稿を前記積層位置に戻す戻しローラと、 前記取り出しローラと前記送り出しローラとが装着され
    たユニットと、 前記読取原稿が一定距離だけ送り出された後に少なくと
    も前記送り出しローラを前記読取原稿から離間させるた
    めに前記ユニットを変位させる変位手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置における原稿供
    給機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の原稿供給機構において、前
    記積層された読取原稿上でかつ該読取原稿の搬送方向後
    端部側に摺接自在な押さえローラと、 前記押さえローラを前記読取原稿に対して摺接および離
    間させるための進退手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置における原稿供
    給機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002006144A1 (fr) * 2000-07-19 2002-01-24 F & F Limited Systeme de transfert de feuilles de papier et enregistreur
JP2014047004A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Ricoh Co Ltd シート分離搬送装置、および画像形成装置

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