JP3494544B2 - 印刷版積載装置 - Google Patents

印刷版積載装置

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JP3494544B2
JP3494544B2 JP00254997A JP254997A JP3494544B2 JP 3494544 B2 JP3494544 B2 JP 3494544B2 JP 00254997 A JP00254997 A JP 00254997A JP 254997 A JP254997 A JP 254997A JP 3494544 B2 JP3494544 B2 JP 3494544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版積載装置、
特に、印刷版処理装置で処理された印刷版を積載する印
刷版積載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば印刷版現像装置の下流側(印刷版
排出側)には、現像が終了した印刷版を積載する印刷版
積載装置が配置されている。この装置は、下部が水平軸
回りに回動自在な滑り台部と、滑り台部からの印刷版を
受け取って載置可能な載置台とを備えている。滑り台部
は、回動することにより、現像装置から排出されてくる
印刷版を受けて支持する支持姿勢と、印刷版を載置台に
受け渡す受け渡し姿勢とを取り得る。載置台は、受け渡
し姿勢の滑り台部に対向して配置されており、受け渡し
姿勢の滑り台部から移される印刷版を載置する載置部を
有している。
【0003】滑り台部は反転機構によって支持姿勢から
受け渡し姿勢に回動される。この反転機構は、モータや
エアシリンダ等の駆動源と、これらの駆動源の駆動力を
滑り台部に伝達する伝達部とを有している。
【0004】また、前述の滑り台部に代えて、傾斜した
排出台と、この排出台上に設けられたアオリ板とを備え
た装置も提案されている。アオリ板は、前記同様に、支
持姿勢と受け渡し姿勢とを取り得るように、その下端部
が水平軸回りに回動自在となっている。そして、このア
オリ板も、前記同様に、駆動源と伝達部とからなる反転
機構によって回動させられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷版積載装置
では、滑り台部あるいはアオリ板を反転させるために駆
動源が必要になる。したがって、装置の低コスト化の妨
げとなっている。
【0006】本発明の課題は、支持部に一旦支持された
印刷版を、支持部に対向して設けられた載置部に移すよ
うにした印刷版積載装置において、印刷版を移すための
構成を安価な構成で実現できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る印刷版積
載装置は、印刷版処理装置により処理された印刷版を積
載する印刷版積載装置であって、印刷版を縦姿勢で支持
する支持台と、印刷版搬送手段と、載置台と、移載手段
とを備えている。印刷版搬送手段は、支持台に沿って移
動可能であり、印刷版を保持して下方に案内する。載置
台は、支持台に対向して配置され、印刷版を載置可能で
ある。移載手段は印刷版搬送手段の下方への移動運動を
利用して支持台に支持された印刷版を載置台側に移すた
めの手段である。また、支持台は、印刷処理装置からの
印刷版を受ける支持姿勢と、支持された印刷版を載置台
に受け渡す受け渡し姿勢とを取り得るように、下部が水
平軸回りに回動自在である。そして、移載手段は支持台
を支持姿勢から受け渡し姿勢に変更するものである。
【0008】この装置では、現像装置等によって処理さ
れた印刷版が、印刷版搬送手段によって保持されて下方
に搬送され、支持台に縦姿勢で支持される。この搬送に
際して、印刷版搬送手段は支持台に沿って下方に移動す
るが、移載手段は、この印刷版搬送手段の下方への移動
運動を利用して、支持台に支持された印刷版を載置台側
に移す。
【0009】ここでは、印刷版搬送手段の移動運動を利
用して支持台の印刷版を載置台に移すので、特にモータ
やエアシリンダ等の駆動源が不要になり、装置の低コス
ト化を図ることができる
【0010】また、この装置では、印刷処理装置から印
刷版を受け取る場合は、支持台は支持姿勢となってい
る。そして、印刷版を支持した後に載置台側に移す場合
は、支持台はその下部が水平軸回りに回動される。これ
により、支持台の印刷版は載置台側に移される。この場
合は、支持台の印刷版の一部を載置台側に押し出す等し
て受け渡す場合に比較して、印刷版の損傷が少ない。
【0011】請求項に係る印刷版積載装置は、請求項
の装置において、移載手段は、印刷版搬送手段の移動
運動を受けて支持台を支持姿勢から受け渡し姿勢に姿勢
変更するためのリンク機構を有している。この装置で
は、リンク機構によって支持台が旋回して姿勢が変更さ
れる。リンク機構は構成が簡単であり、低コスト化が容
易である。
【0012】請求項に係る印刷版積載装置は、請求項
の装置において、支持台の下端部を支持するためのベ
ース部をさらに有している。そして、リンク機構は、一
端がベース部に回動自在に装着された第1リンク部材
と、一端が第1リンク部材の他端に回動自在に装着され
るとともに他端が支持台に回動自在に装着された第2リ
ンク部材と、第1リンク部材と第2リンク部材の連結部
を上方に付勢する付勢部材とを有している。また、第1
リンク部材と第2リンク部材とは互いの連結部が他の部
分に比較して最も上部に位置するように逆V字状に連結
されており、印刷版搬送手段は第1リンク部材と第2リ
ンク部材の連結部を下方に押圧する押圧部を有してい
る。
【0013】この装置では、印刷版搬送手段が下方に移
動してくると、その押圧部が、逆V字状に連結された第
1リンク部材と第2リンク部材の連結部を押圧する。す
ると、両リンク部材は、水平方向の投影長さが長くな
る。このとき、第1リンク部材の一端はベース部に装着
され、第2リンク部材の他端は支持台に装着されている
ので、支持台の第2リンク部材が装着された部分は第1
リンク部材の一端から離れる方向に移動させられる。支
持台は下部が回動自在となっているので、支持姿勢から
受け渡し姿勢に姿勢が変更される。ここでは、印刷搬送
手段に押圧部を設けるとともに、2つのリンク部材を設
けるだけで、支持台の姿勢を変更することができる。
【0014】請求項4に係る印刷版板積載装置は、印刷
版処理装置により処理された印刷版を積載する印刷版積
載装置であって、印刷版を縦姿勢で支持するとともにそ
の一部に孔が設けられた支持台と、印刷版搬送手段と、
載置台と、押し出し部材と、移載手段とを備えている。
印刷版搬送手段は、支持台に沿って移動可能であり、印
刷版を保持して下方に案内する。載置台は、支持台に対
向して配置され、印刷版を載置可能である。押し出し部
材は支持台の背面側に設けられている。移載手段は、印
刷版搬送手段の下方への移動運動を利用して、押し出し
部材を、背面側から支持台の孔を通して押し出るように
作動させて、支持台に支持された印刷版を載置台側に移
すための移載手段である。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕 [全体構成] 図1及び図2は本発明の一実施形態による印刷版積載装
置の概略断面構成図を示している。
【0016】この印刷版積載装置は、現像装置(図示せ
ず)から排出されてきた印刷版を複数枚積層して収納す
ることが可能であり、ベース部1と、ベース部1上に配
置された印刷版搬送部2と、印刷版搬送部2によって搬
送されてきた印刷版を縦姿勢で支持する支持板8と、最
終的に印刷版を収納する印刷版載置台(以下、単に載置
台と記す)3とを有している。
【0017】[印刷版搬送部] 印刷版搬送部2は、現像装置から本装置に搬送されてき
た印刷版の先端部を吸着して保持する吸着保持部5と、
吸着保持部5を下方に案内する左右1対のガイドレール
6と、吸着保持部5を駆動する駆動機構7とを有してい
る。
【0018】吸着保持部5は、図2に示すように、移動
部10と、この移動部10に固定された2つの真空シリ
ンダ11とを有している。移動部10は、印刷版搬送方
向と直交する方向に延びるシリンダ取付部10aと、搬
送方向に沿って延びる1対のガイドベース10bとを有
している。2つの真空シリンダ11は、シリンダ取付部
10aに所定の間隔をあけて取り付けられている。ま
た、1対のガイドベース10bのそれぞれの上部には2
つのガイドコロ12が回転自在に装着され、下部には1
つのガイドコロ13が回転自在に装着されている。これ
らのガイドコロ12,13によってガイドレール6を上
下から挟み込んでいる。したがって、2つの真空シリン
ダ11を備えた移動部10は、1対のガイドレール6に
沿って装置の上部から下部の間で移動することが可能で
ある。また、2つの真空シリンダ11のロッド先端に
は、それぞれ吸着盤15が設けられている。吸着盤15
と真空シリンダ11とは図示しない排気系を介して真空
ポンプに接続されている。
【0019】吸着保持部5は、印刷版が搬送されてきて
いない初期状態では、図1に示すように、最も上部でか
つ現像装置側(図の右側)に位置している。この吸着保
持部5の初期位置よりさらに搬送方向上流側(現像装置
側)で、吸着保持部5の上方側には、現像装置からの印
刷版を受ける受け部20が配置されており、この受け部
20には、搬送されてきた印刷版を検出する上部センサ
21が設けられている。
【0020】1対のガイドレール6は、図1から明らか
なように、上部に水平部を有し、この水平部に連続して
下方に延びるような湾曲部を有し、さらにこの湾曲部に
連続して直線的に下方に向かう傾斜部を有している。ま
た図2から明らかなように、1対のガイドレール6は、
搬送方向と直交する方向において所定の間隔をあけて配
置されている。前述のように、1対のガイドレール6に
は移動部10のガイドコロ12,13が係合している。
【0021】駆動機構7は、ベース部1の平面図である
図3に示すように、ベース部1に固定された駆動モータ
25と、ベース部1に水平状態に配置されるとともに回
転自在に支持された駆動軸26と、駆動モータ25の回
転を駆動軸26に伝達する伝達部27と、駆動軸26と
吸着保持部5とを連結する駆動連結部28とを有してい
る。
【0022】伝達部27は、現像装置側の印刷版の搬送
速度である第1の速度よりも遅い第2の速度で吸着保持
部5を移動させるための第1伝達部30と、第2の速度
よりも速い第3の速度で吸着保持部5を移動させるため
の第2伝達部31とを有している。なお、ここでは、第
3の速度は、第1の速度よりも速く、しかも印刷版を保
持した吸着保持部5がガイドレール6に沿って自重落下
するときの速度よりも遅い速度に設定されている。
【0023】第1伝達部30は、第1スプロケット35
と、駆動軸26に装着された第2スプロケット36と、
これらのスプロケット35,36間に掛け渡されたチェ
ーン37とを有している。そして、第2スプロケット3
6と駆動軸26との間には第1一方向クラッチ38が設
けられている。第1スプロケット35は軸39に固定さ
れており、軸39はカップリング40を介して駆動モー
タ25に連結されている。この第1伝達部30におい
て、第1スプロケット35及び第2スプロケット36の
歯数はともに17枚である。
【0024】ここで、第1一方向クラッチ38は、第2
スプロケット36が駆動軸26に対して搬送方向に回転
するときのみ、第2スプロケット36の回転を駆動軸2
6に伝達し(以下、この状態を第1一方向クラッチの
「オン」と呼ぶこともある)、これにより吸着保持部5
は第2の速度で移動させられる。後述するように、駆動
軸26は吸着保持部5側から回転させられる場合があ
る。したがって、駆動軸26の搬送方向の回転速度が第
2スプロケット36のそれより速い場合、すなわち第2
スプロケット36が駆動軸26に対して相対的に逆搬送
方向に回転する場合は、第2スプロケット36の回転は
駆動軸26に伝達されず、第2スプロケット36は空回
りする(以下、この状態を第1一方向クラッチの「オ
フ」と呼ぶこともある)。
【0025】第2伝達部31は、軸39に固定された第
3スプロケット41と、駆動軸26に装着された第4ス
プロケット42と、これらのスプロケット41,42間
に掛け渡されたチェーン43とを有している。そして、
第4スプロケット42と駆動軸26との間には第2一方
向クラッチ44が設けられている。この第2伝達部31
において、第3スプロケット41の歯数は19枚であ
り、第4スプロケット42の歯数17枚である。すなわ
ち、第4スプロケット42は増速されており、第2のス
プロケット36よりも速く回転する。これにより、この
第2伝達部31によって駆動力が駆動軸26に伝達され
たとき、吸着保持部5は第3の速度で移動する。
【0026】ここで、第2一方向クラッチ44は、第4
スプロケット42が駆動軸26に対して逆搬送方向に回
転するとき、すなわち吸着保持部5側からの回転力によ
り第4スプロケット42よりも速い速度で駆動軸26が
搬送方向に回転するときのみ、第4スプロケット42の
回転を駆動軸26に伝達する(第2一方向クラッチ「オ
ン」状態)。また、駆動軸26の搬送方向の回転速度が
第4スプロケット42のそれより遅い場合、すなわち第
4スプロケット42が駆動軸26に対して相対的に搬送
方向に回転する場合は、駆動軸26へは駆動力は伝達さ
れず、第4スプロケット42は空回りする(第2一方向
クラッチの「オフ」状態)。
【0027】駆動連結部28は、駆動軸26の両端に固
定された1対のスプロケット50と、図1に示すように
受け部20の下方に配置された1対のスプロケット52
と、これらの間に掛け渡されたチェーン53とを有して
いる。チェーン53の一部はガイドレール6に沿って配
置されており、その一部は吸着保持部5の移動部10に
固定されている。また、チェーン53の一部はチェーン
押さえ54に当接しており、これによりチェーン53の
張力が適切に維持されるようになっている。このような
駆動連結部28により、チェーン53が駆動されれば、
このチェーン53は循環し、それに固定されている吸着
保持部5もガイドレール6に沿って上下に移動する。
【0028】[支持板] 支持板8は、吸着保持部5及びガイドレール6によって
下方に搬送されてきた印刷版を支持するためのものであ
り、図1の支持板8を左側方から見た図4に示すよう
に、下部が連結板60によって連結された2本の細板6
1から構成されている。2本の細板61は所定の間隔を
あけて配置されているが、吸着保持部5の移動の妨げと
ならないようになっている。また、この支持板8はガイ
ドレール6の直線状の傾斜部に沿って配置されており、
その下端部は水平軸62の回りに回動自在となってい
る。図4に示すように、連結板60には孔60aが形成
されており、この孔60aに対応して、印刷版を検出す
るための下部センサ63が設けられている。
【0029】[支持板の姿勢変更用リンク機構] 支持板8の下部には、支持板8の姿勢を、図1に示す支
持姿勢と図5に示すような受け渡し姿勢とで切り換える
ためのリンク機構70が設けられている。ここで、受け
渡し姿勢とは、支持板8に支持された印刷版を載置台3
側に受け渡すための姿勢であり、載置台3に対向する程
度に回動された姿勢である。
【0030】このリンク機構70は、図3及び図6に示
すように、一端がベース部1に回動自在に装着された第
1リンク部材71と、一端が第1リンク部材71の他端
に回動自在に装着されるとともに他端が支持板8の下端
部に装着された軸73に回動自在に装着された第2リン
ク部材72とを有している。第1リンク部材71の先端
部(支持板8側の端部)にはばね73の一端が係止され
ており、ばね73の他端は、図5に示すように、装置の
フレーム75に係止されている。このばね73により、
第1リンク部材71の先端部は常に上方に付勢されてい
る。したがって、特に外力が作用しない場合は、第1リ
ンク部材71及び第2リンク部材72は、図6に示すよ
うに、逆V字状となっており、両リンク部材71,72
の連結部が最も上方に位置している。そして、両リンク
部材71,72の連結部には、下方に移動してきた吸着
保持部5の移動部10、詳しくはシリンダ取付部10a
が当接し、押圧されるようになっている。このため、吸
着保持部5が図6に示す状態からさらに下方に移動する
と、両リンク部材71,72の連結部が押されて下方に
移動し、両リンク部材71,72の水平方向の投影長さ
が長くなり、第2リンク部材72の先端部(載置台3側
の端部)が載置台3側に移動する。これにより、支持板
8が受け渡し姿勢に切り換えられるようになっている。
【0031】[印刷版載置台] 載置台3は、傾斜して配置された載置部3aを有してい
る。また、載置部3aの下端部には、印刷版搬送部2に
よって下方に搬送されてきた印刷版を載置部3a側に案
内するための案内板76が設けられている。
【0032】[移動位置検出機構] なお、本装置は、吸着保持部5の移動位置を検出するた
めの機構が設けられている。まず、吸着保持部5の移動
部10には、図5及び図6に示すように、当接部材77
が設けられており、この当接部材77は、ガイドレール
6の上端部分に設けられた上部リミッタ78及び下端部
分に設けられた下部リミッタ79に当接可能となってい
る。
【0033】[制御部] この積載装置は、図7に示すように、制御部80を有し
ている。制御部80は、CPU、RAM、ROM等から
構成されたマイクロコンピュータを含んでいる。この制
御部80には、上部センサ21、下部センサ63、上部
リミッタ78及び下部リミッタ79が接続されている。
また制御部80には、真空ポンプ81、真空シリンダ1
1、駆動モータ25及び他の入出力部が接続されてい
る。
【0034】[動作] 印刷版が現像装置から排出され、本装置に搬送されてく
ると、上部センサ21がオンする。この上部センサ21
の信号を受けた制御部80により、真空ポンプ81が駆
動される。これにより、吸着保持部5に設けられた吸着
盤15が吸引を開始する。次に、上部センサ21のオン
後、所定時間経過するのを待って前記真空ポンプ81に
より真空シリンダ11が駆動され、これにより吸着盤1
5が上昇する。ここで、所定時間は、印刷版の先端部が
吸着盤15の上方に到達するまでの時間である。吸着盤
15の上昇によって、印刷版の吸着盤15への吸着が開
始される。
【0035】次に駆動モータ25の搬送方向への回転が
開始される。この駆動モータ25の回転は、伝達部27
及びスプロケット、チェーン等の駆動連結部28を介し
て吸着保持部5に伝達される。これにより、吸着保持部
5は、搬送方向への移動を開始し、この移動の途中で印
刷版先端の吸着保持を完了する。吸着保持部5が印刷版
を吸着するまでは、第1一方向クラッチ38がオン、第
2一方向クラッチ44がオフとなり、吸着保持部5は第
2の速度の移動する。そして、この後は、印刷版は吸着
保持部5によって吸着保持されながらガイドレール6に
沿って下降する。
【0036】この下降時において、印刷版が現像装置側
に残っている場合は、印刷版は現像装置側の搬送速度で
ある第1の速度で搬送されるので、駆動軸26もそれに
対応する回転速度で回転させられる。この場合は、第2
の速度に対応する速度で回転する第2スプロケット36
は駆動軸26に対して相対的に逆搬送方向に回転し、第
3の速度に対応する速度で回転する第4スプロケット4
2は駆動軸26に対して相対的に搬送方向に回転する。
このため、第1一方向クラッチ38及び第2一方向クラ
ッチ44の両クラッチともにオフとなり、印刷版は駆動
機構7側の規制をなんら受けることなく現像装置側の第
1の速度で搬送される。
【0037】一方、印刷版が現像装置から抜け出した場
合は、本装置では印刷版を保持した吸着保持部5はガイ
ドレール6の傾斜部に位置している。この場合は、印刷
版は自重落下しようとする。この自重落下速度は第3の
速度よりも速い。駆動軸26もこの自重落下速度に対応
する速度で回転しようとする。この場合は、第2の速度
に対応する速度で回転する第2スプロケット36は駆動
軸26に対して相対的に逆搬送方向に回転し、第3の速
度に対応する速度で回転する第4スプロケット42は駆
動軸26に対して相対的に逆搬送方向に回転する。この
ため、第1一方向クラッチ38はオフとなるが、第2一
方向クラッチ44はオンとなる。このため、駆動軸26
は自重落下速度よりも遅い第3の速度に対応する速度で
回転する。これにより、印刷版及び吸着保持部5の自重
落下に対してブレーキがかかることになる。
【0038】印刷版及び吸着保持部5が下降して下部セ
ンサ63がオンすれば、駆動モータ25の回転が停止さ
れる。これにより印刷版及び吸着保持部5が停止する。
さらに、真空ポンプ81がオフされるとともに、真空シ
リンダ11が駆動されて吸着盤15が待避する。これに
より、吸着盤15の印刷版の吸着が解除され、印刷版が
吸着盤15から離れる。この状態は、図6に示されてお
り、印刷版の吸着が解除されるので、印刷版の下端部は
案内板76に沿って載置部3a側に案内されて、実線で
示すような姿勢となる。
【0039】次に駆動モータ25の搬送方向への回転を
再開して、吸着保持部5をさらに下方に移動させる。吸
着保持部5がさらに下降すると、図6に示すように、吸
着保持部5の移動部10のシリンダ取付部10aが第1
リンク部材71と第2リンク部材72との連結部に当接
する。
【0040】この状態からさらに吸着保持部5が下降す
ると、両リンク部材71,72の連結部がシリンダ取付
部10aにより押圧されて下降し、これにより両リンク
部材71,72の水平方向の投影長さが長くなる。この
とき、第1リンク部材71の一端はベース部1に固定さ
れているので、第2リンク部材72の先端が載置台3側
に移動することになり、この第2リンク部材72の先端
が装着された支持板8が支持姿勢から図5に示すような
受け渡し姿勢に回動する。すなわち、リンク機構70に
よる押し出し処理が行われ、これにより支持板8に支持
されていた印刷版が載置部3aに移される。
【0041】吸着保持部5がガイドレール6の最下端ま
で下降して下部リミッタ79がオンした場合は、駆動モ
ータ25の回転を停止し、先とは逆方向(逆搬送方向)
へ回転させる。これにより、吸着保持部5はガイドレー
ル6に沿って上昇を開始する。なお、この場合は、第2
一方向クラッチ44のみがオンとなり、吸着保持部5は
第3の速度で上昇させられる。吸着保持部5が上昇して
初期位置に戻り、上部リミッタ78がオンした場合は、
駆動モータ25の回転を停止する。これにより吸着保持
部5が初期位置で停止する。
【0042】吸着保持部5がリンク機構70から離れれ
ば、両リンク部材71,72の連結部はばね73により
上方に付勢されているので、元の状態に戻り、これによ
り支持板8は受け渡し姿勢から再び支持姿勢に戻る。
【0043】以上の処理により、現像装置から排出され
てきた印刷版を載置部3aに載置することができる。こ
の一連の処理が終了すれば、次に印刷版が搬送されてく
るのを待ち、搬送されてきた場合は上述の処理を繰り返
す。
【0044】このような実施形態では、吸着保持部5の
下方への移動を利用してリンク機構70を作動させ、支
持板8の姿勢を変更しているので、支持板8の姿勢変更
のための特別な駆動源が不要になる。
【0045】〔第2実施形態〕 この実施形態は、支持板8を回動させるための機構とし
て、リンク機構ではなく、より簡単な構成を用いたもの
である。
【0046】すなわち、この実施形態では、図8に示す
ように、シリンダ取付部10aの上端部に、回転自在な
コロからなる押圧部10cを有している。また、支持板
8の下端部裏面側には、支持姿勢の支持板8に対して押
圧部10cが当接可能なように、カム90が固定されて
いる。カム90は傾斜面90aを有しており、この傾斜
面90aは、上方から下方にかけて面が支持板8から離
れるように傾斜している。
【0047】他の構成は前記第1実施形態と同様であ
る。このような実施形態では、印刷版の吸着を解除した
吸着保持部5が支持板8の下端部に下降してくると、シ
リンダ取付部10aがカム90の傾斜面90aを押し、
これにより支持板8は水平軸62の回りを回動する。し
たがって、支持板8は支持姿勢から受け渡し姿勢に変更
される。このような実施形態でも前記と同様の効果が得
られ、さらにリンク機構も不要になるので構成がより簡
単になる。
【0048】〔他の実施形態〕 前記実施形態では、いずれも支持板8を回動させて印刷
版を収納部側に移す形式の装置に本発明を適用したが、
他の形式の装置にも本発明を適用できる。例えば、支持
板を固定し、その一部に切欠き又は孔を設けるととも
に、その背面側に押し出し部材を設け、印刷版を支持板
の背面側から前記孔を通して押し出して収納部側に移す
ような形式の装置では、吸着保持部の下方への移動によ
って押し出し部材が作動するようにすればよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持台に
支持された印刷版を収納台側に移す際に、特別な駆動源
が不要となるので、装置の低コスト化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による積載装置の縦断面概
略構成図。
【図2】図1の断面側面図。
【図3】図1の断面平面部分図。
【図4】支持板の一部を示す図。
【図5】支持板が姿勢を変化させた場合の図1に相当す
る図。
【図6】図1の部分拡大図。
【図7】前記装置の制御ブロック図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す図。
【符号の説明】
2 印刷版搬送部 3 印刷版載置台 5 吸着保持部 6 ガイドレール 7 駆動機構 8 支持板 10a シリンダ取付部(押圧部) 70 リンク機構 71 第1リンク部材 72 第2リンク部材 90 カム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷版処理装置により処理された印刷版を
    積載する印刷版積載装置であって、 前記印刷版を縦姿勢で支持する支持台と、 前記支持台に沿って移動可能であり、前記印刷版を保持
    して下方に案内する印刷版搬送手段と、 前記支持台に対向して配置され、前記印刷版を載置可能
    な載置台と、 前記印刷版搬送手段の下方への移動運動を利用して前記
    支持台に支持された印刷版を前記載置台側に移すための
    移載手段とを備え、前記支持台は、前記印刷処理装置からの印刷版を受ける
    支持姿勢と、支持された前記印刷版を前記載置台に受け
    渡す受け渡し姿勢とを取り得るように、下部が水平軸回
    りに回動自在であり、 前記移載手段は前記支持台を支持姿勢から受け渡し姿勢
    に変更するものである、 印刷版積載装置。
  2. 【請求項2】前記移載手段は、前記印刷版搬送手段の移
    動運動を受けて前記支持台を支持姿勢から受け渡し姿勢
    に姿勢変更するためのリンク機構を有している、請求項
    に記載の印刷版積載装置。
  3. 【請求項3】前記支持台の下端部を支持するためのベー
    ス部をさらに有し、 前記リンク機構は、一端が前記ベース部に回動自在に装
    着された第1リンク部材と、一端が前記第1リンク部材
    の他端に回動自在に装着されるとともに他端が前記支持
    台に回動自在に装着された第2リンク部材と、前記第1
    リンク部材と第2リンク部材の連結部を上方に付勢する
    付勢部材とを有し、 前記第1リンク部材と第2リンク部材とは互いの連結部
    が他の部分に比較して最も上部に位置するように逆V字
    状に連結されており、 前記印刷版搬送手段は前記第1リンク部材と第2リンク
    部材の連結部を下方に押圧する押圧部を有している、請
    求項に記載の印刷版積載装置。
  4. 【請求項4】印刷版処理装置により処理された印刷版を
    積載する印刷版積載装置であって、 前記印刷版を縦姿勢で支持するとともにその一部に孔が
    設けられた支持台と、 前記支持台に沿って移動可能であり、前記印刷版を保持
    して下方に案内する印刷版搬送手段と、 前記支持台に対向して配置され、前記印刷版を載置可能
    な載置台と、 前記支持台の背面側に設けられた押し出し部材と、 前記印刷版搬送手段の下方への移動運動を利用して、前
    記押し出し部材を、前記背面側から前記支持台の孔を通
    して押し出るように作動させて、前記支持台に支持され
    た印刷版を前記載置台側に移すための移載手段と、を備
    えた印刷版積載装置。
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