JP2928023B2 - シート体枚葉方法および機構 - Google Patents

シート体枚葉方法および機構

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JP2928023B2
JP2928023B2 JP14560992A JP14560992A JP2928023B2 JP 2928023 B2 JP2928023 B2 JP 2928023B2 JP 14560992 A JP14560992 A JP 14560992A JP 14560992 A JP14560992 A JP 14560992A JP 2928023 B2 JP2928023 B2 JP 2928023B2
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suction
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層されているシート
体を一枚ずつ取り出して所定の部位に送り出すためのシ
ート体枚葉方法および機構に関する。
【0002】
【従来の技術】積層されているシート体(例えば、フイ
ルム等の写真感光材料)を露光位置まで搬送するため
に、あるいは画像記録終了後に現像位置まで搬送するた
めに、シート体枚葉装置が用いられている。
【0003】このシート体枚葉装置は、通常、負圧発生
装置に連結された複数の吸着盤を備えており、この吸着
盤を最上位のシート体に押圧させ、前記負圧発生装置の
作用下にこのシート体を吸着して順次取り出すよう構成
されている。
【0004】この場合、吸着盤によってシート体が吸着
された際、互いに重なり合っているシート体同士が密着
して複数枚のシート体が同時に取り出されるおそれが多
い。このため、シート体を吸着した吸着盤を、回転方向
および/または直線方向に変位させて、このシート体に
煽り動作を与える工夫がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸着盤
によるシート体の枚葉動作中に、このシート体に煽り動
作を付与する構造を採用しなければならず、シート体枚
葉装置全体が複雑化するとともに、製造コストが高騰す
るという問題が指摘されている。しかも、煽り動作を行
うべくシート体を複雑な軌跡に沿って移動させるため、
このシート体の枚葉に時間がかかってしまい、効率的な
枚葉作業が容易に遂行されないという問題がある。
【0006】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、積層されているシート体を、一枚ずつ確実かつ迅速
に取り出すことを可能にするとともに、構成を容易に簡
素化することができるシート体枚葉方法および機構を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、積層されているシート体を一枚ずつ取
り出して所定の部位に送り出すためのシート体枚葉方法
であって、最上位のシート体に向かって複数の吸着手段
を移動させる過程と、前記最上位のシート体の先端部
を、前記複数の吸着手段で吸着するとともに、前記複数
の吸着手段間に対応して前記取付台に進退自在に設けら
れたシート体押圧手段で前記最上位のシート体の先端部
を押圧する過程と、前記最上位のシート体の先端部を吸
着保持した該吸着手段を吸着姿勢に維持した状態で、前
記取付台を前記最上位のシート体の被吸着面に直交する
方向から該最上位のシート体の後端部方向に所定角度傾
斜しかつ直線的に上昇させることにより、前記シート体
押圧手段が進出して前記最上位のシート体の先端部に煽
り動作を付与し該最上位のシート体を他のシート体か
ら取り出す過程と、前記取り出された最上位のシート体
を前記所定の部位に送り出す過程と、を備えることを特
徴とする。
【0008】さらに、本発明は、積層されているシート
体を一枚ずつ取り出して所定の部位に送り出すためのシ
ート体枚葉機構であって、最上位のシート体の先端部を
吸着保持する複数の吸着手段と、前記吸着手段を固着
し、最上位のシート体に向かって進退自在な取付台と、
前記複数の吸着手段間に対応して前記取付台に進退可能
設けられ、前記最上位のシート体の先端部を押圧して
該最上位のシート体の先端部に煽り動作を付与するシー
ト体押圧手段と、前記最上位のシート体の先端部を吸着
保持した吸着手段を吸着姿勢に維持した状態で、前記
取付台を前記最上位のシート体の被吸着面に直交する方
向から該最上位のシート体の後端部方向に所定角度傾斜
かつ直線的に上昇させることにより、前記シート体押
圧手段が進出して前記最上位のシート体の先端部に煽り
動作を付与し該最上位のシート体を他のシート体から
取り出すための移動手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明に係るシート体枚葉方法および機構
では、吸着手段が、最上位のシート体の先端部を吸着し
た後、このシート体の被吸着面に直交する方向から前記
シート体の後端部方向に所定角度傾斜して移動される。
従って、シート体は、吸着手段に保持された先端部側が
その後端部側に向かって取り出されるため、この先端部
と後端部との間で撓曲する。これにより、簡単な動作で
吸着手段に保持されているシート体に煽り動作が付与さ
れ、複数枚枚葉を確実かつ容易に阻止することができ
る。
【0010】
【実施例】本発明に係るシート体枚葉方法および機構に
ついて実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0011】図2および図3において、参照符号10
は、本実施例に係るシート体枚葉機構を組み込む自動供
給装置を示す。この自動供給装置10は、ケーシング本
体12を備え、このケーシング本体12の前面上部にカ
バー部材14が開閉手段16を介して揺動自在に装着さ
れる。この開閉手段16は、円弧状のカム面18を有し
ケーシング本体12内に所定間隔離間して固定される一
対のカム部材20と、カバー部材14の揺動端部に固着
され支点21を中心に回動する一対の取付部材22と、
この取付部材22にばね24を介して進退自在に配設さ
れるとともに、前記カム面18に摺接するピン26とを
備える。このピン26が、図中、実線で示す位置からカ
ム面18の頂部18aまでの間に配置される際、ばね2
4がカバー部材14を閉じる方向に作用する一方、前記
ピン26が、頂部18aから、図中、二点鎖線で示す位
置(係止凹部18bの位置)までの間に配置される際、
このばね24がカバー部材14を開く方向に作用する。
【0012】このカバー部材14の先端部には、ロック
部材28が揺動自在に装着され、このロック部材28の
爪部30がケーシング本体12の先端面に設けられた係
止部32に係合可能である。
【0013】カバー部材14によって開閉自在なケーシ
ング本体12内の底面部に、フイルム載置部34が形成
される。このフイルム載置部34のフイルム送り出し方
向(矢印A方向)先端部側には、鉛直方向に指向して垂
直面36が設けられ、この垂直面36の所定の高さ位置
に係止部38が形成される。フイルム載置部34は、水
平方向に対して所定角度θ°(実際上、5°〜45°、
より好適には10°)だけ傾斜しており、このフイルム
載置部34には、それぞれ寸法の異なる写真感光材料
(シート体)Sに対応して複数の位置決め手段42a乃
至42fが設けられる(図4参照)。
【0014】この位置決め手段42aは、円形状凹部4
4a内に形成され所定の写真感光材料Sの寸法よりも小
さな寸法に設定される第1輪郭部46aと、この第1輪
郭部46aの外方に設けられる第2輪郭部48aとを備
える。第2輪郭部48aは、第1輪郭部46aの高さよ
りも低く設定されるとともに、位置決め手段42aに対
応する写真感光材料Sの角部Sa(図4参照)および輪
郭がこの第2輪郭部48aの幅員内に配置可能に構成さ
れる(図5参照)。
【0015】他の位置決め手段42b乃至42fは、上
記位置決め手段42aと同様に構成されており、同一の
構成要素には同一の参照数字にb乃至fを付してその詳
細な説明は省略する。
【0016】ケーシング本体12内には、フイルム載置
部34に積層された写真感光材料Sを一枚ずつ取り出し
て所定の部位である搬送機構(後述する)に送り出すた
めの本実施例に係るシート体枚葉機構50が設けられ
る。図1に示すように、このシート体枚葉機構50を構
成する回転駆動源52の回転軸54にプーリ56が固着
され、このプーリ56の上方に配設されるプーリ58と
前記プーリ56とにタイミングベルト60が張設され
る。このプーリ58が回転軸61の一端に固着される一
方、この回転軸61の他端にプーリ62が固着され、該
プーリ62とプーリ64とには、上記タイミングベルト
60と平行してタイミングベルト66が張設される。タ
イミングベルト60、66に近接しかつ互いに平行にガ
イドバー68、70が立設され、このタイミングベルト
60、66にそれぞれ移動手段71を構成する昇降台7
2a、72bが固着されるとともに、この昇降台72
a、72bにガイドバー68、70が挿通される。
【0017】昇降台72a、72bに支点74a、74
bを介して板体76a、76bの一端が支持され、この
板体76a、76bの他端にピン部材78a、78bが
挿通される。このピン部材78a、78bは、揺動板
(揺動部材)80a、80bに固着されており、この揺
動板80a、80bと昇降台72a、72bとに引張ば
ね82a、82bの両端が固定される。昇降台72a、
72bにはストッパピン84a、84bおよびストッパ
ピン85a、85bが固定され、引張ばね82a、82
bの引張作用下に板体76a、76bとこのストッパピ
ン84a、84bとが係合するとともに、揺動板80
a、80bがこのストッパピン84a、84bおよび8
5a、85bに係合してフイルム載置部34の傾斜に対
応して所定の角度、具体的には鉛直方向(図7中、鉛直
線V参照)から矢印A方向に対して角度θ°(実際上、
5°〜45°、より好適には10°)だけ傾斜して保持
される。
【0018】揺動板80a、80bの上端部には、円弧
状面86a、86bが設けられ、この円弧状面86a、
86bは、ケーシング本体12内に支持されたローラ8
8a、88bの外周面に係合自在である。この揺動板8
0a、80bの下端部には、水平方向に長尺な取付台9
0の両端が固着される。
【0019】図1および図6に示すように、取付台90
には、矢印A方向に直交する矢印B方向に長尺な吸着盤
(吸着手段)92a、92bが固着され、この吸着盤9
2a、92bに管体94a、94bを介して図示しない
負圧発生装置が連通する。吸着盤92a、92b間に押
圧ローラ(シート体押圧手段)96が進退自在に装着さ
れる。この押圧ローラ96は、支持板98に回転自在に
保持されており、この支持板98に設けられたガイドロ
ッド100a、100bが取付台90に挿入されるとと
もに、前記支持板98に固着されたロッド102に外装
されるばね104を介して下方向に押圧されている。
【0020】取付台90には、吸着盤92aに近接して
フイルム面検出手段106が設けられる。このフイルム
面検出手段106は、ばね108を介して下方向に付勢
されている検出ロッド110を備え、この検出ロッド1
10の上端側には、該検出ロッド110により駆動され
る近接センサ等の検知部112が配設されている。
【0021】シート体枚葉機構50に近接して搬送機構
120が設けられる。図7乃至図9に示すように、この
搬送機構120は、回転駆動源122を備え、この回転
駆動源122の回転軸124にプーリ126が固着され
て該プーリ126および他のプーリ128、130に丸
ベルト132が張設される。プーリ128は、第1搬送
ローラ134の端部に固着され、プーリ130は、第2
搬送ローラ136の端部に固着されるとともに、この第
2搬送ローラ136にばね138a、138bの押圧力
を介してニップローラ140が摺接している。
【0022】第2搬送ローラ136の近傍には、写真感
光材料Sを矢印A方向に案内するためのガイド板142
が配設され、このガイド板142の延長上にシャッタ機
構144が設けられる。図10に示すように、このシャ
ッタ機構144は、ケーシング本体12に形成されたフ
イルム導出口146を開閉自在な開閉板148を備え
る。開閉板148の一端にピン150が固定されるとと
もに、ケーシング本体12内に支点152を介して揺動
自在に支持されたリンク154の端部には、このピン1
50を嵌合するための長孔156が形成される。開閉板
148の他端には、鉛直方向に傾斜して長孔158が形
成され、この長孔158にケーシング本体12内に固定
されたガイドピン160が嵌合する。この開閉板148
の他端にワイヤ162の一端が係合し、このワイヤ16
2の他端がソレノイド164から上方に延びるロッド1
65に固定される。開閉板148の一端側には、近接セ
ンサ等の検知部166a、166bが装着され、この開
閉板148の一端に形成された検出端部168によりそ
れぞれの検知部166a、166bが作動されることに
よって、フイルム導出口146の開閉状態が自動的に検
出される。
【0023】図2および図3に示すように、ケーシング
本体12の上部には、LED表示部170が設けられ
る。このLED表示部170は、ケーシング本体12の
上部に形成された凹部172に開閉自在に装着される表
示部本体174を備え、この表示部本体174の後方端
部にバー176が設けられ、このバー176に外装され
るばね178a、178bの弾発力を介して前記表示部
本体174が開放方向に付勢されている。表示部本体1
74と凹部172の内壁部とには、この表示部本体17
4を凹部172内に保持自在なラッチ手段179が配設
され、前記表示部本体174の所定の位置に、LED1
80a、180bが設けられている。
【0024】このように構成される自動供給装置10
は、自動現像装置200の取付部位202に装着される
(図3参照)。この取付部位202には、ケーシング本
体12のフイルム導出口146に連通自在なフイルム導
入口204が形成され、このフイルム導入口204内に
搬送ローラ対206が配設されている。
【0025】次に、本実施例に係るシート体枚葉機構5
0の動作を、自動供給装置10との関連で説明する。
【0026】暗室内で、まず、カバー部材14に設けら
れたロック部材28が押圧されて爪部30が係止部32
から離脱される。この状態で、カバー部材14が上方に
開放されると、このカバー部材14と一体的に取付部材
22が支点21を中心に回動し、ピン26が、図中、実
線で示す位置からカム面18に沿って移動する。そし
て、ピン26がカム面18の頂部18aを通過すること
によりばね24の押圧作用下にカバー部材14が容易に
開放され、このピン26が係止凹部18bに係止されて
該カバー部材14が開放状態で保持される。
【0027】そこで、複数枚の写真感光材料Sが、例え
ば位置決め手段42aを介してフイルム載置部34に積
層して収容される。そして、作業者がその指により写真
感光材料Sの角部Saの位置を確認し、この角部Sa
が、第1輪郭部46aよりも外方でかつ第2輪郭部48
aの幅員内に位置するように、前記写真感光材料Sの位
置調整作業が行われる。その際、第1輪郭部46aの寸
法が所定の写真感光材料Sの寸法よりも小さく設定され
るとともに、第2輪郭部48aの高さがこの第1輪郭部
46aよりも低く設定されている。このため、暗室内に
おいて、作業者の指で写真感光材料Sの角部Saの位置
を容易に確認することができ、この写真感光材料Sの配
置作業が高精度かつ迅速に遂行されるという効果が得ら
れる。
【0028】フイルム載置部34に写真感光材料Sが積
層して収容された後、カバー部材14が閉じられる。こ
のカバー部材14の閉動時に取付部材22に設けられた
ピン26がカム面18に沿って移動して頂部18aを越
える位置に至ると、ばね24の押圧作用下に該カバー部
材14が閉じる方向に付勢され、前記カバー部材14を
円滑に閉動させることが可能になる。
【0029】なお、使用される写真感光材料SがLED
180a、180bからの光で露光するおそれがある場
合には、予めLED表示部170を構成する表示部本体
174をケーシング本体12の凹部172側に押圧する
ことにより、ラッチ手段179を介してこの表示部本体
174を凹部172内に収容しておけばよい。
【0030】次いで、図7に示す位置において、本実施
例に係るシート体枚葉機構50を構成する回転駆動源5
2が駆動され、回転軸54を介してプーリ56が回転さ
れると、このプーリ56と他のプーリ58とに張設され
たタイミングベルト60およびプーリ62とプーリ64
とに張設されたタイミングベルト66を介して昇降台7
2a、72bが一体的に下降する。このため、揺動板8
0a、80bおよび取付台90が下降し、この取付台9
0に設けられたフイルム面検出手段106を構成する検
出ロッド110が最上位の写真感光材料Sに当接するこ
とにより、この検出ロッド110の上端側が検知部11
2を作動させる。この信号に基づいて回転駆動源52が
駆動制御され、取付台90の下降動作が低速度となるた
め、押圧ローラ96および吸着盤92a、92bが写真
感光材料Sに係合する際にこの写真感光材料Sに必要以
上の外力を付与することがない。これにより、写真感光
材料Sに圧力かぶり等が発生することを有効に防止する
ことができる。
【0031】取付台90の下降により、まず押圧ローラ
96が写真感光材料S上に当接した後、吸着盤92a、
92bがこの写真感光材料S上に係合するとともに、図
示しない負圧発生装置の作用下にこの吸着盤92a、9
2bによって該写真感光材料Sが吸着される(図8参
照)。この状態で、回転駆動源52が前記とは逆方向に
駆動され、昇降台72a、72bを介して取付台90が
上昇し、吸着盤92a、92bに吸着された最上位の写
真感光材料Sがフイルム載置部34から取り出される。
【0032】取付台90が上昇することにより、押圧ロ
ーラ96は、ばね104の弾発力を介してこの取付台9
0に対して下方に突出する。このため、写真感光材料S
は、押圧ローラ96により吸着盤92a、92b間で下
方に湾曲され、実質的に煽り動作が付与される。また、
フイルム載置部34が水平方向に対して角度θ°だけ傾
斜する一方、写真感光材料Sの先端部が垂直面36に当
接するため、各写真感光材料Sの先端部にその厚さに応
じて段差が生じている。従って、各写真感光材料S同士
が容易に分離するとともに、垂直面36に設けられた係
止部38に2枚目以降の写真感光材料Sの先端部が容易
に係合し、これにより複数枚枚葉を確実に防止すること
ができる。
【0033】取付台90が上昇して揺動板80a、80
bの円弧状面86a、86bがローラ88a、88bに
係合した後、この取付台90がさらに上昇すると、この
揺動板80a、80bにピン部材78a、78bを介し
て係合している板体76a、76bが、支点74a、7
4bを支点にして下方に揺動する。従って、揺動板80
a、80bは、ローラ88a、88bを支点にして引張
ばね82a、82bに抗して搬送機構120側に揺動
し、吸着盤92a、92bに吸着保持されている写真感
光材料Sの先端部が第1搬送ローラ134の近傍まで移
送される(図9参照)。
【0034】この状態で、吸着盤92a、92bによる
吸引作用が解除されると、押圧ローラ96が第1搬送ロ
ーラ134側に突出してこの押圧ローラ96と第1搬送
ローラ134とで写真感光材料Sの先端部が挟持され
る。そして、搬送機構120を構成する回転駆動源12
2の駆動作用下に回転軸124を介してプーリ126が
回転されると、丸ベルト132およびプーリ128、1
30を介して第1および第2搬送ローラ134、136
が同期して回転される。これにより、第1搬送ローラ1
34と押圧ローラ96とに挟持された写真感光材料S
は、矢印A方向に所定距離だけ送り出された後、その先
端部が第2搬送ローラ136とニップローラ140とに
挟持されてさらに矢印A方向に搬送される。従って、写
真感光材料Sは、ガイド板142の案内作用下にフイル
ム導出口146から自動現像装置200のフイルム導入
口204に搬送され、搬送ローラ対206に挟持されて
この自動現像装置200内に搬送され、所定の現像処理
が施される。
【0035】この現像処理時に、自動現像装置200内
でガスが発生し易いため、シャッタ機構144が駆動さ
れてフイルム導出口146が閉塞される。すなわち、ソ
レノイド164が滅勢されてロッド165が上方に変位
すると、このロッド165に固着されたワイヤ162を
介して開閉板148の他端が、長孔158およびガイド
ピン160の案内作用下に、図10中、右下方に移動す
る一方、この開閉板148の一端に係合するリンク15
4が右方向に揺動する。このため、開閉板148は、右
下方に平行移動してフイルム導出口146が閉塞され、
ケーシング本体12内を自動現像装置200内から遮断
することができる。
【0036】ところで、本実施例によれば、フイルム載
置部34が水平方向に対して角度θ°だけ傾斜するとと
もに、このフイルム載置部34に積層されている写真感
光材料Sを枚葉する吸着盤92a、92bが鉛直方向
(鉛直線V方向)に進退移動する。このため、吸着盤9
2a、92bは、写真感光材料Sの被吸着面に直交する
方向(基準線K方向)からこの写真感光材料Sの送り出
し方向(矢印A方向)とは逆方向(矢印C方向)に所定
角度θ°だけ傾斜して進退変位する(図11参照)。
【0037】従って、最上位の写真感光材料Sを吸着し
た吸着盤92a、92bが、鉛直上方向(鉛直線V方向
上方)に移動する際に、この写真感光材料Sは、吸着盤
92a、92bに保持された先端部側がその後端部側に
向かって取り出されることになり、この先端部と後端部
との間で撓曲する。これにより、吸着盤92a、92b
を鉛直方向に進退変位させるだけで、この吸着盤92
a、92bに吸着されている写真感光材料Sに所望の煽
り動作が付与され、複数枚枚葉を確実かつ容易に阻止す
ることができるという効果が得られる。
【0038】しかも、写真感光材料Sに煽り動作を付与
すべく吸着盤92a、92bを複雑な軌跡に沿って移動
させる必要がない。このため、シート体枚葉機構50自
体の構成が簡素化するとともに、この写真感光材料Sの
枚葉作業を一挙に効率的に遂行することが可能になると
いう利点が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るシート体枚葉方法および機
構によれば、以下の効果が得られる。
【0040】最上位のシート体の先端部を吸着した吸着
手段が、このシート体の被吸着面に直交する方向から前
記シート体の後端部方向に所定角度傾斜して移動される
ため、該シート体は、吸着手段に保持された先端部側が
その後端部側に向かって取り出され、この先端部と後端
部との間で撓曲する。これにより、吸着手段を進退変位
させるだけでこの吸着手段に保持されているシート体に
煽り動作を付与することができ、複数枚枚葉を確実かつ
容易に阻止することが可能になる。しかも、吸着手段を
複雑な軌跡に沿って移動させる必要がなく、シート体枚
葉機構全体の構成が一挙に簡素化するとともに、迅速か
つ効率的なシート体枚葉作業が遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート体枚葉機構の斜視説明図で
ある。
【図2】前記シート体枚葉機構を組み込む自動供給装置
の概略斜視図である。
【図3】前記自動供給装置の縦断面図である。
【図4】前記自動供給装置を構成するフイルム載置部の
平面説明図である。
【図5】図4中、V−V線断面図である。
【図6】前記シート体枚葉機構の正面説明図である。
【図7】前記シート体枚葉機構の概略側面図である。
【図8】前記シート体枚葉機構の動作説明図である。
【図9】前記シート体枚葉機構の動作説明図である。
【図10】前記自動供給装置を構成するシャッタ機構の
正面説明図である。
【図11】本実施例に係るシート体枚葉方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…自動供給装置 12…ケーシング本体 14…カバー部材 16…開閉手段 34…フイルム載置部 42a〜42f…位置決め手段 50…シート体枚葉機構 52…回転駆動源 71…移動手段 72a、72b…昇降台 80a、80b…揺動板 90…取付台 92a、92b…吸着盤 96…押圧ローラ 106…フイルム面検出手段 120…搬送機構 134、136…搬送ローラ 140…ニップローラ 144…シャッタ機構 146…フイルム導出口 148…開閉板 170…LED表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層されているシート体を一枚ずつ取り出
    して所定の部位に送り出すためのシート体枚葉方法であ
    って、 最上位のシート体に向かって複数の吸着手段を移動させ
    る過程と、 前記最上位のシート体の先端部を、前記複数の吸着手段
    で吸着するとともに、前記複数の吸着手段間に対応して
    前記取付台に進退自在に設けられたシート体押圧手段で
    前記最上位のシート体の先端部を押圧する過程と、 前記最上位のシート体の先端部を吸着保持した該吸着手
    段を吸着姿勢に維持した状態で、前記取付台を前記最上
    位のシート体の被吸着面に直交する方向から該最上位の
    シート体の後端部方向に所定角度傾斜しかつ直線的に上
    させることにより、前記シート体押圧手段が進出して
    前記最上位のシート体の先端部に煽り動作を付与し
    最上位のシート体を他のシート体から取り出す過程と、 前記取り出された最上位のシート体を前記所定の部位に
    送り出す過程と、 を備えることを特徴とするシート体枚葉方法。
  2. 【請求項2】積層されているシート体を一枚ずつ取り出
    して所定の部位に送り出すためのシート体枚葉機構であ
    って、 最上位のシート体の先端部を吸着保持する複数の吸着手
    段と、前記吸着手段を固着し、最上位のシート体に向かって進
    退自在な取付台と、 前記複数の吸着手段間に対応して前記取付台に進退可能
    設けられ、前記最上位のシート体の先端部を押圧して
    該最上位のシート体の先端部に煽り動作を付与するシー
    ト体押圧手段と、 前記最上位のシート体の先端部を吸着保持した吸着手
    段を吸着姿勢に維持した状態で、前記取付台を前記最上
    位のシート体の被吸着面に直交する方向から該最上位の
    シート体の後端部方向に所定角度傾斜しかつ直線的に上
    させることにより、前記シート体押圧手段が進出して
    前記最上位のシート体の先端部に煽り動作を付与し
    最上位のシート体を他のシート体から取り出すための移
    動手段と、 を備えることを特徴とするシート体枚葉機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の機構において、前記移動手
    段は、前記最上位のシート体の被吸着面に直交する方向
    から該最上位のシート体の後端部方向に所定角度傾斜し
    た方向に前記吸着手段を進退自在な昇降台と、 前記昇降台に揺動自在に装着されるとともに前記取付台
    に固着され、前記吸着手段の吸着面が前記シート体の被
    吸着面に平行となるよう前記吸着手段を保持可能な揺動
    部材と、 を備えることを特徴とするシート体枚葉機構。
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