JPH0745079Y2 - X線フイルムカセツテ蓋開放機構 - Google Patents

X線フイルムカセツテ蓋開放機構

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JPH0745079Y2
JPH0745079Y2 JP3558387U JP3558387U JPH0745079Y2 JP H0745079 Y2 JPH0745079 Y2 JP H0745079Y2 JP 3558387 U JP3558387 U JP 3558387U JP 3558387 U JP3558387 U JP 3558387U JP H0745079 Y2 JPH0745079 Y2 JP H0745079Y2
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lid
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plate
roller
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泉 瀬戸
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はX線フイルムカセツテの蓋を開放して撮影済み
のX線フイルムを取り出し可能とさせるためのX線フイ
ルムカセツテ蓋開放機構に関する。
〔従来の技術〕 撮影済みのX線フイルムが収容されたカセツテからこの
X線フイルムを自動的に取り出す場合には、このカセツ
テをフイルム装填、取出し装置へ送り込み、外光を遮断
した状態でカセツテの蓋が開放される。
この装填、取出し装置では撮影済みのX線フイルムを吸
盤が吸着してカセツテから取出し、現像装置へと送り込
むようになっている。X線フイルムカセツテはその蓋が
本体に対して回動可能に軸支されており、この蓋を吸着
盤等の吸着部材によって吸着し回動させることによりカ
セツテの蓋を開放して装填、取出し装置内で撮影済みの
X線フイルムを取出し可能とする。
X線フイルムが取出された後のカセツテは、蓋が吸着部
材に吸着されて回動し開放された状態で新規X線フイル
ム挿入位置まで移動される。この場合開放された蓋その
開放角度が変化せずに移動する機構が特開昭60-203929
号で示されている。この機構ではラツクとピニオンによ
って、吸着部材が回動される回動アームを蓋の移動する
方向へ伸長させるようになっている。この回動アームの
伸長によって吸着部材が平行移動し、蓋の開放角度が変
化しないようになっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記構造では吸着部材を平行移動させる
為、ラツクとピニオンを使用しており、また回動アーム
全体を伸長させるため機構が複雑となっている。
上記事実を考慮し本考案では簡単な構造で、開放された
X線フイルムカセツテの蓋を開放角度が大きく変化する
ことなく移動することができるX線フイルムカセツテ蓋
開放機構を得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕〕 上記問題点を解決するために本考案では、X線フイルム
取り出し位置にあるX線フイルムカセツテの蓋を吸着し
て蓋の一端に設けられたカセツテ蓋支軸を中心に回動さ
せて該蓋を開放すると共に、前記X線フイルムカセツテ
を前記支軸と反対方向のX線フイルム収容位置へ移動さ
せたときに前記蓋の開放状態を維持するX線フイルムカ
セツテ蓋開放機構であって、前記X線フイルム取り出し
位置の前記蓋の前記移動方向側端部を吸着する吸着部材
と、上端に回動中心を有し下端に前記吸着部材を回動可
能に支持する連結アームと、一端に前記連結アームの回
動中心を軸支し他端が前記カセツテの移動方向と反対方
向に設けられた回動軸に軸支され、該回動軸回りに回動
させ連結アームを上方に移動させたときに前記吸着部材
に吸着された前記カセツテの蓋を開放する回動アーム
と、前記カセツテの蓋を吸着するときに前記吸着部材の
吸着面を前記連結アームの長手方向と直交する方向へ向
ける第1の付勢手段と、前記回動アームの回動によって
前記連結アームを下方移動させ前記カセツテの蓋を吸着
するときに連結アームの長手方向を前記カセツテの蓋の
上面と直交する方向へ向ける第2の付勢手段と、を備え
ている。
〔作用〕
本考案によれば、回動アームの回動により取り出し位置
(蓋開放位置)のカセツテへ向けて吸着部材が連結アー
ムと共に下降して、カセツテの蓋を吸着する、このと
き、吸着部材と連結アームはそれぞれ第1及び第2の付
勢手段に付勢されて吸着部材の吸着面がカセツテの蓋の
表面へ向けられ、この吸着部材により確実に蓋を吸着す
る。
この後、回動アームをその回動中心を軸に回動させ連結
アームを上方移動させることにより、カセツテの蓋が開
放される。このとき、連結アームは、上方の支軸が円弧
状に移動すると共に、連結アーム及び吸着部材のそれぞ
れが第1及び第2の付勢手段の付勢力に抗して回動し、
回動アームの回動量に応じてカセツテの蓋の先端部を無
理なく持ち上げて蓋を開放する。
またの状態でカセツテがX線フイルムの収容位置へ移動
するときには、連結アーム及び吸着部材のそれぞれが回
動し、カセツテの移動に伴うカセツテの蓋の移動を妨げ
ることなくカセツテの蓋を開放状態を維持する。
なお、カセツテの蓋の開放角度が大きく変化することが
ないためには、カセツテの蓋を開放したときに、連結ア
ームがカセツテに対して垂直に近い角度であることが好
ましい。
このように、吸着部材と回動アームの間に連結部材を設
け、それぞれを回動可能に連結する簡単な構造で、X線
フイルムカセツテが取り出し位置から取り出し位置へ移
動しても、この移動に追従して吸着部材を移動させ、カ
セツテの蓋の開放状態を維持することができる。
〔考案の実施例〕
以下本考案が適用されたX線フイルムカセツテオープナ
の実施例について説明する。
第1図には本実施例に用いるX線フイルムカセツテ10が
示されている。このX線フイルムカセツテ10には本体12
と、本体12を開閉する蓋14とが備えられている。
本体12は矩形の平板状で、周囲から全周に亘って側壁16
が立設されて内部をX線フイルム15の収容部としてい
る。この側壁16の外側面には全周に亘って断面が円弧状
の切り欠き溝16Aが設けられている。
側壁16の内側には第2図に示されるように内側段部16B
が設けられている。また本体12の長手方向の一方の側壁
16には中間部に一対の貫通穴18が設けられている。これ
らの一対の貫通穴18は内側段部16Bより下部で、側壁16
の高さの中間点からずれた上端面に近い位置とされてい
る。
蓋14は矩形の平板状で、一端が本体12における貫通孔18
と反対側の側壁16へ軸支されており、X線フイルム15を
収容した内部を開閉することができる。この蓋14には本
体12に設けられた一対の貫通孔18と対応して先端部から
ラツチ20が突出されている。これらのラツチ20は蓋14へ
スライド可能に取り付けられて蓋14からの突出長さが変
更可能となっており、図示しない圧縮コイルばねによっ
て蓋14の先端部から突出する方向へ付勢されている。
このためラツチ20は、蓋閉止状態では側壁16の内部段部
16Bへ係合され、これによって不用意な蓋開放が阻止さ
れている。
またこのラツチ20の一部は蓋14の上面に露出して、操作
部22となっている。操作員が操作部22を圧縮コイルばね
の付勢力に抗して移動させれば、ラツチ20が内側段部16
Bから外れ、蓋14を開放できるようになっている。
この場合、ラツチ20が内側段部16Bから外れると蓋14は
若干量だけ開放されるように内部に図示しない弾性体が
設けられている。
第3図にはカセツテオープナの平面図が示され、第4図
にはカセツテテープナの分解斜視図が示されている。
図示しない基台上には一対の基台フレーム32が互いに平
行にカセツテ挿入方向(矢印A方向)に沿って配置され
ている。これらの一対の基台フレーム32は長手方向直角
断面がL字状で、それぞれL字の一辺32Aは図示しない
基台上に固定され、ぞれぞれの他辺32Bは垂直に立設さ
れている。これらの一対の基台フレーム32の長手方向の
一端部にはブラケツト34が掛け渡されている。
このブラケツト34は平板状で長手方向の両端と長手方向
に沿う一端とが同一方向に直角に折り曲げられている。
折り曲げられた長手方向両端面が一対の基台フレーム32
の辺32Bへ固着されている。また折り曲げられた長手方
向に沿う一端面は基台フレーム34の長手方向端部に位置
している。またこのブラケツト34の中間部上面には平板
状ガイド28が載置され固定されている。このガイド28は
図示しないカバーと共にカセツテ10の挿入口の一部を構
成し、カセツテ10が矢印A方向へ挿入される場合にこの
ガイド28上を滑るようになっている。
一対の基台フレーム32の一方(第3図紙面左側)には平
板状の固定ベース33が基台フレーム32の長手方向に沿っ
て取り付けられている。
第3図〜第5図に示されるようにこの固定ベース33はブ
ラケツト34よりさらに矢印A方向の奥側の位置に配置さ
れ、その上面はブラケツト34の上面と面一となってい
る。この固定ベース33から2本の垂直軸36が立設されて
いる。垂直軸36の1本は固定ベース33の中間部に、他の
1本はカセツテ挿入口寄りに配置されている。
これらの2本の垂直軸36のそれぞれの中間部にはローラ
38が軸支されている。また2本の垂直軸36のそれぞれの
先端部へは矩形平板状のモータブラケツト42が水平状態
で支持されている。このモータブラケツト42のカセツテ
挿入口側の端部にはモータ44が垂直状態で取り付けられ
ている。このモータ44の駆動軸44Aはモータブラケツト4
2を貫通して垂直下方へ伸びモータブラケツト42とブラ
ケツト34との間に突出している。突出された駆動軸44A
の先端にはタイミングベルト巻掛けプーリ46が固着され
ている。このプーリ46の固定ベース33からの高さは、ロ
ーラ38の固定ベース33からの高さと同一とされている。
またモータブラケツト42には、カセツテ10挿入方向の奥
側へプレート48が固着されており、このプレート48へタ
イミングベルト巻掛けプーリ50が軸支されている。この
プーリ50とプーリ46との間にタイミングベルト40が巻掛
けられている。このタイミングベルト40は内周に定間隔
で凸起が設けられ、外周は平坦面である。カセツテ10が
挿入口から挿入されると、プーリ46とプーリ50との間の
第3図右側の直線部の外周平坦面がカセツテ10の側縁と
の当接用となっている。
この直線部の内周はローラ38が当接しており。ローラ38
の間にベルト40の直線部に沿って配置されたベルトガイ
ド37と共にタイミングベルト40の直線部を案内してい
る。このタイミングベルト40は例えばウレタンゴム製の
ものが使用されている。
また固定ベース33上には第3図及び第4図に示されるよ
うに案内プレート35がカセツテ挿入方向に沿って固定さ
れている。この案内プレート35の上面はガイド28の上面
と面一となっている。
一方、一対の基台フレーム32の第3図右側にある他方に
は第3、4図及び第6図に示されるように可動ベース52
が辺32B側に配置されており、一対のベースガイド54に
案内されてタイミングベルト40と接離する方向へ移動可
能となっている。これらのベースガイド54は一対の基台
フレーム32間に平行にかつ長手方向が矢印A方向と直角
に配置され、それぞれ両端が基台フレーム32へ固着され
ている。
第6図に示されるように可動ベース52には2本の垂直軸
56が立設されており、1方の垂直軸56は可動ベース52の
中間部に、他方はカセツテ挿入口側の第3図右側端部に
配置されている。
この2本の垂直軸のそれぞれの中間部にはローラ58が軸
支されている。また2本の垂直軸56のそれぞれの先端部
へ平板状のモータブラケツト60が水平に支持されてい
る。このモータブラケツト60のカセツテ挿入口側の端部
にモータ62が取り付けられている。このモータ62の駆動
軸62Aはモータブラケツト60を貫通して垂直下方に延び
モータブラケツト60とブラケツト34との間に突出してい
る。この駆動軸62Aの先端にはタイミングベルト巻掛用
プーリ64が固着されている。このプーリ64の可動ベース
52からの高さは、ローラ58の可動ベース52からの高さと
同一とされている。
またモータブラケツト60には、カセツテ挿入方向の奥側
へプレート66が固着されており、このプレート66へタイ
ミングベルト巻掛用プーリ68が軸支されている。これら
のプーリ64とプーリ68との間にタイミングベルト70が巻
掛けられている。このタイミングベルト70はタイミング
ベルト40と同構造であり、同様に直線部の内周はローラ
58が当接しており、プーリ58間にベルト70の直線部に沿
って配置されたベルトガイド59と共にタイミングベルト
70の直線部をカセツテ移動方向に沿って案内している。
タイミングベルト70とタイミングベルト40、プーリ50と
プーリ68、プーリ46とプーリ64はそれぞれ平面的に見て
対称形状となっている。
このタイミングベルト70はタイミングベルト40と対応さ
れており、プーリ68とプーリ64との間の第3図左側直線
部が、挿入されたカセツテの側縁と当接して、タイミン
グベルト40との間でカセツテを挟持するようになってい
る。このタイミングベルト70は例えばタイミングベルト
40と同様にウレタンゴム製のものが使用されている。
また可動ベース52の上面はブラケツト34の上面と面一と
なっており、かつ案内プレート53がカセツテ挿入方向に
沿って固定されている。この案内プレート53の上面はガ
イド28の上面と面一となっている。
第3図に示されるように可動ベース52の裏面側の中間部
にはカセツテ押圧機構72が備えられている。第7図、8
図に示されるようにこのカセツテ押圧機構72には無端ベ
ルト76がブラケツト78を介して固定されている。このベ
ルト76は一方の基台フレーム32の側面に配設されたモー
タ74(第3図参照)と他方の基台フレーム32に位置調整
プレート80を介して取り付けられたプーリ82との間に巻
掛けられている。ブラケツト78の上面には2本のガイド
ピン71が突出されている。これらのピン71は第7、8図
に示されるように可動ベース52に設けられた長孔52C内
へ挿入されブラケツト78が可動ベース52に対して矢印B
方向(カセツト挿入方向と直角方向)へ相対移動すると
きの案内用となっている。
またカセツテ押圧機構72には、第7図及び第8図に示さ
れるように可動ベース52の裏面にベルト76に沿って長手
方向とされるブロツク84が配置されている。このブロツ
ク84は可動ベース52の裏面から下方へ向けて立設されて
いる。このブロツク84のベルト76の直線部に沿う長手方
向両端には断面L形のプレート86が取り付けられて第7
図に示される如くブロツク84の長手方向と直角に突出し
ている。このプレート86へはベルト76の長手方向に沿っ
て設けられたシヤフト88の両端が固着されている。この
シヤフト88はブラケツト78のベルト76の直線部長手方向
に沿う長手方向両端に固定突出されたプレート90、91を
貫通している。従って、ブラケツト78はシヤフト88に案
内されて第7、8図矢印B方向へ可動ベース52に対して
相対移動可能となっている。シヤフト88のプレート90と
プレート86との間には圧縮コイルスプリング92が配置さ
れている。このためカセツテ押圧機構72は矢印B方向へ
圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して、可動ベース
52と相対移動可能となっている。
可動ベース52の裏面側には第9図に示されるようにリミ
ツトスイツチ94が取付ブラケツト96を介して取り付けら
れている。このリミツトスイツチ94はブラケツト78が圧
縮コイルスプリング92の付勢力に抗して図示矢印B方向
へ可動ベース52と相対移動すると、このブラケツト78へ
取り付けられたストツパプレート98と当接するようにな
っている。このストツパプレート98が接触子94Aへ当接
すると、ベルト76を介して伝達されたモータ74の駆動力
で移動するブラケツト78の矢印B方向への移動が停止さ
れるようになっている。
従って、X線フイルムカセツテ10がタイミングベルト4
0、70間で挟持される場合にはストツパプレート98が接
触子94Aへ当るまで圧縮コイルスプリング92が圧縮さ
れ、この付勢力で押圧挟持されるようになっている。
第3図及び第10図に示されるように固定ベース33に対向
した可動ベース52のカセツテ挿入口寄りの端部には検出
器100が取り付けられている。この検出器100の検出面は
カセツテ挿入口の方向(第10図右方向)へ向いている。
この検出器100の検出面に対応して、ブラケツト34の下
面には断面L字状のプレート102が長手方向が可動ベー
ス52の移動方向(矢印B方向)に沿って取り付けられて
いる。
このプレート102には第11図に示されるように、長手方
向に沿って、矩形状の開口部である貫通穴102Aが複数個
設けられて開口部と非開口部とが交互に配置された状態
となっている。これらの貫通穴102Aは各々の大きさが異
なっている。この貫通穴102Aの縁部へ検出器100の検出
面が位置すると可動ベース52の位置が検出されるように
なっている。
またガイド28の中間部には第3図に示されるように貫通
穴28Aが設けられており、ブラケツト34上に取り付けら
れた検出器104の検出面が露出されている。この検出面
とガイド28の上面は面一となっている。この検出器104
によりX線フイルムカセツテ10が挿入口から挿入された
ことが検出されるようになっている。
また第3図及び第4図に示されるようにカセツテ10挿入
方向の奥方には、検出器106が固定ベース33へ取付プレ
ート105を介して固定されている。この検出器106は検出
面をカセツテ挿入口方向へ向けて、2個取り付けられて
いる。の検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接する
ことにより、カセツテ10の前方縁24の位置が検出される
ようになっている。
また固定ベース33のカセツテ10挿入口側の端部には複数
の光学式検出器108が取付プレート107を介してカセツテ
挿入軌跡の下方へ取り付けられている。これらの検出器
108はカセツテ10の移動方向に沿って4個、検出面を上
方に向けて配置されている。これらの検出面は固定ベー
ス33の上面と面一とされている。これらの4個の検出器
と検出器との間にカセツテ10の後方縁が位置し、各々の
検出器のオン、オフ状態により、カセツテ10の後方縁位
置が検出されるようになっている。これによりカセツテ
10の長さ方向の大きさが検出される。
従って、検出器100と、検出器108によりカセツテ10のサ
イズ(縦寸法及び横寸法)が検出されるようになってい
る。
次に、第6図、第12図及び第13図に従いX線フイルムカ
セツテ10の蓋14を充分開く為にX線フイルムカセツテ10
の蓋開放位置を決めるストツパ機構110について説明す
る。
このストツパ機構110は固定ベース33の中間部下面側
と、可動ベース52の中間部下面側に配置されており、そ
れぞれ対称となっている。
最初に可動ベース52の下面へ取りつけられたストツパ機
構110について説明すると、第12図及び第13図に示され
るように断面がコ字状に屈曲されたベースブラケツト11
2には底部112Aから延長されて一対の脚部112C、112Dと
反対方向に折り曲げられた取付部112Bが形成されてい
る。この取付部112Bでストツパ機構110が固定ベース33
の裏面及び可動ベース52の裏面へ取り付けられている。
またベースブラケツト112の一方の脚部112Cには、ピン1
18の一端が固定されて他方の脚部112Dへ向っている。ピ
ン118の先端にはストツパプレート116の一端が回転可能
に軸支されている。ストツパプレート116の他端部は他
方の脚部112Dへ向って略直角に折り曲げられており、上
方へ向って延びてストツパー部116Aが形成されている。
このストツパー部116Aは可動ベース52に設けられた貫通
穴52Aと対応されている。このストツパプレート116の中
間部下端面にはローラ120が当接している。このローラ1
20はピン121の先端へ回転可能に軸支されている。ピン1
21の基端は回転ブロツク122の上端部に固定されてい
る。回転ブロツク122の下端部はピン115の先端へ回転可
能に軸支されており、ピン115の基端は脚部112Cへ固定
されておる。またこの回転ブロツク122は図示しない引
張コイルスプリングでピン115を中心に第13図反時計方
向に付勢されている。
また第12図に示されるようにピン121の軸方向中間部は
平板状の連結部材123を介してソレノイド124のシヤフト
124Aと連結されている。このソレノイド124は底部112A
に取り付けられている。
通常の状態(ソレノイド124が励磁されていない状態)
では図示しない引張コイルスプリングの付勢力で回転ブ
ロツク122は付勢されて第13図二点鎖線で示される位置
へ移動している。この状態ではローラ120がピン115を中
心に回転移動しているので、ストツパプレート116はピ
ン118を中心に時計方向へ回転している。これによりス
トツパプレート116のストツパ部116Aは可動ベース52に
設けられた貫通穴52A内へ引込んで貫通穴53Aから突出し
ていない。
ソレノイド124が励磁されると、シヤフト124Aが引き込
まれて、回転ブロツク122がピン115を中心に第13図時計
方向へ回転する。これによりローラ120がストツパプレ
ート116の下端面を摺動してピン118を中心にストツパー
プレート116を反時計方向へ回転させる。これによりス
トツパプレート116のストツパ部116Aは貫通穴52Aを貫通
し、ストツパ部116Aの先端部は貫通穴53Aから上方へ突
出する。従ってこの突出されたストツパプレート116の
先端部へ、第13図矢印A方向に移動するX線フイルムカ
セツテ10の前方縁が当接することによってカセツテ10が
位置決めされ蓋14開放位置が決められる。
ストツパ機構110は固定ベース33の下面側にも同様に設
けられており、この場合にはストツパプレート116のス
トツパー部116Aは固定ベース33に設けられた貫通穴33A
(第5図参照)を貫通し、ストツパー部116Aの先端部は
案内プレート35の貫通穴35A(第5図参照)から突出す
るようになっている。また固定ベース33の下面側に配置
されたストツパ機構と、可動ベース52の下面側に配置さ
れたストツパ機構とは同時に作動されて、X線フイルム
カセツテ10の前端が矢印A方向と直角に維持されて蓋14
開放位置へ位置決めされるようになっている。
第3図及び第4図に示されるように固定ベース33上の案
内プレート35と、可動ベース52上の案内プレート53のカ
セツテ挿入方向の奥方端部にはそれぞれ取付ブロツク12
7を介してピン128が取り付けられている。これらのピン
128は軸方向がカセツテ10挿入口方向に向って互に平行
に一対配置され、カセツテ10の前端にある一対の貫通穴
18と対応されている。
従ってピン128はカセツテ10の一対の貫通穴18へ挿入さ
れて、ラツチ20を矢印A方向へ押圧することにより、ラ
ツチ20を側壁16の内側段部16Bから外すようになってい
る。
次にX線フイルムカセツテ10の蓋14を開放する開放機構
126について説明する。
第5図、第14図及び第15図に示されるように挿入された
カセツテ10の上方には蓋開放用の開放機構126が配置さ
れている。この開放機構126には矢印A方向に挿入され
るカセツテ10の長さ方向に沿って互に平行な一対の回動
アーム130が備えられている。一対の回動アーム130のそ
れぞれの基端はピン131を介してブラケツト132へ軸支さ
れている。このブラケツト132は図示しない基台へ立設
されている。回動アーム130のそれぞれの先端には一対
のプレート134が直角に立設されており、これらのプレ
ート134間にはシヤフト135が掛け渡されている。このシ
ヤフト135の中間部に一対の連結アーム136のそれぞれの
基端が回転可能に軸支されている。
また一対のプレート134と一対の連結アーム136とのそれ
ぞれの間には、第1の付勢手段である引張コイルスプリ
ング138が配置されている。この引張コイルスプリング1
38は、回動アーム130の長手方向に対して連結アーム136
の長手方向を第14図実線状態のように直角に位置するよ
うに付勢している。すなわち、連結アーム136が第14図
の実線で示す状態からシヤフト135を中心に第あ14図に
二点鎖線で示す状態に回動されると、引張コイルスプリ
ング138の引張力(付勢力)を受けて、第14図に実線で
示す状態に復帰するようになっている。
連結アーム136の先端は平板状の吸盤取付用ブラケツト1
40の折り曲げられた両側面140A、140Bをピン142を介し
て回転可能に軸支している。また一対の連結アーム136
へ掛け渡される軸137と吸盤取付用ブラケツト140の両側
面140A、140Bとの間にはそれぞれ引張コイルスプリング
144が掛け渡されている。この引張コイルスプリング144
は、連結アーム136と吸盤取付ブラケツト140とが第14図
実線で示される状態となるように付勢している。すなわ
ち連結アーム136の長手方向に対して、吸盤取付ブラケ
ツト140の基面140Cが直角となるように付勢している。
吸盤取付用ブラケツト140の基面140Cにはカセツテ10の
幅方向に沿って、複数個の吸盤146が取り付けられ基面1
40Cの表面と直角方向に若干量スライド可能となってい
る。これらの吸盤146は、圧縮コイルスプリング145によ
ってその吸着面が基面140Cの表面と平行状態を維持しつ
つ基面140Cから離れる方向へ付勢されている。またこの
吸盤146は図示しない負圧源からの負圧で蓋14を吸着す
るようになっている。
従って、吸盤146は、第14図実線で示されるごとく、回
動アーム130が略水平状態となると、圧縮コイルスプリ
ング138の付勢力によって垂直状態となっている連結ア
ーム136と、圧縮コイルスプリング144の付勢力によって
吸着面が下方へ向けられ、既に蓋開放位置に挿入されて
いるX線フイルムカセツテ10を吸着でき、この後、回動
アーム130が想像線(二点鎖線)で示される位置に移動
したときには、ピン142(第15図参照)を中心にして回
転して、蓋14の吸着状態を維持できる。
この蓋14の開放状態のまま、X線フイルムカセツテ10が
挿入方向へさらに移動しても、吸盤146のピン142を中心
にした回転及び連結アーム136のシャフト135を中心にし
た回転によって、蓋14の移動を妨げることがないため、
蓋14の開放角度が殆ど変わることがない。
また、この連結アーム136は、蓋14が開放された状態で
は、垂直に近い角度に設定されているのが好ましい。
一方の回動アーム130の中間部には、先端が他方の回動
アーム130へ向けて伸びるピン133の基端が固定されてい
る。このピン133の先端には揺動アーム150の一端が回転
可能に軸支されている。この揺動アーム150の他端はピ
ン154を介して駆動装置148の駆動アーム152へ相対回転
可能に取り付けられている。この駆動アーム152へ駆動
軸156Aの中間部が貫通して固定されている。このモータ
156は図示しないフレームに固定されたモータブラケツ
ト155へ取り付けられている。従ってモータ156の駆動軸
156Aが回転すると、この回転力が駆動アーム152、揺動
アーム150を介して回動アーム130へ伝えられ、この回動
アーム130がピン131を中心に回動するようになってい
る。
第16図には第14図P方向から見た駆動装置148の側面図
が示されている。モータ156の駆動軸156Aには扇形のプ
レート158が取り付けられており、このプレート158の円
弧状端面を挟むように検出器160が設けられている。こ
のプレート158の端面が検出器160に挟まれている間はモ
ータ156が駆動され、端面が検出器160から抜け出ると、
モータ156の駆動が停止されるようになっている。これ
により回動アーム130の回動角度が制御される。
次にカセツテ10の蓋14が開放された後、カセツテ10に収
容されている撮影済みのX線フイルム15を取り出すX線
フイルム取り出し装置162について第17図及び第18図を
用いて説明する。第17図はX線フイルム取り出し装置16
2の側面図を示し、第18図はカセツテ10の挿入方向から
見た正面図である。このX線フイルム取り出し装置162
はカセツテ10挿入方向の奥方に配置されている(第5図
参照)。
第18図に示されるシヤフト166は、カセツテ10の幅方向
(カセツテ10の挿入方向と直角方向)に沿って配置され
ている。このシヤフト166は中間部の2箇所で、図示し
ない基台から立設された一対のサイドプレート164へ回
動可能に支持されている。シヤフト166の両端にはそれ
ぞれ一対のアーム168の一端部が固定されている。一対
のアーム168の各他端部はピン170を介して移動プレート
172の折り曲げられた両側板172A、172Bを軸支してい
る。
この移動プレート172の側板172Aにはピン174を介して支
持プレート176の一方の端部が回転可能に軸支されてい
る。この支持プレート176の他端部は図示しない基台へ
立設された図示しないフレームにピン178で回転可能に
軸支されている。ピン178とピン174との軸間距離は、シ
ヤフト166とピン170との軸間距離に等しく、ピン178と
シヤフト166との軸間距離はピン174とピン170との軸間
距離に等しく設定されている。従って、支持プレート17
6、アーム168及び側板172Aは平行リンク機構を構成して
いる。
また移動プレート172の両側板172A、、172Bはそれぞれ
吸盤184が取り付けられた吸盤取付プレート182の折り曲
げられた両側面をピン180を介して回転可能に軸支して
いる。吸盤取付プレート182はピン180を中心として第17
図反時計方向に自重で回転する力を生じているが、ピン
180の周囲に設けたストツパ181によって、第17図の状態
(吸盤184が垂直)でこの回転が停止されている。
従ってこの平行リンク機構はシヤフト166が図示しない
駆動源から駆動力を受けて第17図矢印D方向へ回転する
と、アーム168がシヤフト166を中心に矢印D方向へ回転
すると共にピン178を中心に支持プレート176も同方向へ
回転する。これにより移動プレート172及び吸盤取付プ
レート182が矢印D方向へ第17図の姿勢を保ったまま回
転される。
また図示しない基台から立設された一対のサイドプレー
ト164の上部には第18図に示されるようにシヤフト186の
両端部が回転可能に支持されている。このシヤフト186
には、ローラ支持プレート188がその両端折曲部を介し
て固定支持されている。またローラ支持プレート188の
両端折曲部のカセツテ挿入口寄りにはローラシヤフト19
0の直径より大きい貫通穴188Aが設けられており、ロー
ラシヤフト190の両端部が挿入されている。このため、
ローラシヤフト190は貫通穴188A内で遊動可能となって
いる。このローラシヤフト190の中間部にはローラ192が
回転可能に取り付けられており、X線フイルムの挟み込
み用となっている。
またローラ支持プレート188にはシヤフト194の両端が支
持されており、このシヤフト194の第18図左側の端部は
ローラ支持プレート188の左側の側面を貫通して、サイ
ドプレート164よりも突出されている。この突出した端
部にはサイドプレート164に一端が固定された引張コイ
ルスプリング196の他端が取り付けられている。従って
ローラ支持プレート188は第17図矢印E方向と反対方向
へ付勢されている。
またシヤフト186の第18図左側の端部はサイドプレート1
64から突出されており、当接プレート198が取り付けら
れている。この当接プレート198は平面部198Aがカセツ
テ10挿入側へ向って配置されておりシヤフト186に回転
可能に軸支されている。この平面部198Aには移動プレー
ト172の角度172Aが当接するようになっており、移動プ
レート172が当接後さらに移動すると当接プレート198は
第17図矢印E方向へシヤフト186を中心に回転するよう
になっている。
従って平面部198Aの回転によりローラ支持プレート188
が矢印E方向へ引張コイルスプリング196の付勢力に抗
して回転するようになっている。これによりX線フイル
ム15がローラ192と、一対のサイドプレート164に両端を
軸支された駆動ローラ200との間へ挟み込まれるように
なっている。
このときローラ192が支持されているシヤフト190のサイ
ドプレート164から突出された両端部は、貫通穴188A内
で遊動可能となっているのでサイドプレート164に設け
られた矩形状の切り欠き部164Aへ容易に挿入され、ロー
ラ190の位置決めがなされる。
すなわち切り欠き部164Aの幅寸法(第17図左右方向寸
法)はほぼローラシヤフト190の外径に等しくされ、切
り欠き部164Aの溝深さはこの切り欠き部164A内へ第17図
想像線で示される如くローラシヤフト190が挿入されロ
ーラ192の外周がローラ200へ当った状態でもローラシヤ
フト190が溝底部から浮いている寸法となっている。さ
らに第17図想像線で示される如くシヤフト166及びアー
ム178が反時計方向へ最大量回転した状態で、切り欠き
部164A内にありローラ200と当接状態にあるローラ192の
ローラシヤフト190は貫通穴188Aの内周と離れているよ
うに寸法が決められている。これによってローラ支持プ
レート188が第17図実線状態から時計方向に回転する
と、ローラシヤフト190は一旦切り欠き部164Aの周縁164
Bへ当り、さらに回転するローラ支持プレート188の貫通
穴188Aによって横方向移動力を受けて切り欠き部164A内
へ落ち込み、ローラ192が自重による挟持力でローラ200
との間にX線フイルム15を挟持搬送できるようになって
いる。
第18図に示されるように吸盤取付プレート182には吸盤1
84がカセツテ10の幅方向に沿って複数個取り付けられて
いる。これらの吸盤184の吸着面は挿入されたX線フイ
ルムカセツテ10内のX線フイルム15の表面と平行とされ
ている。さらに吸盤取付プレート182には第20図に示さ
れるようにその吸着面がカセツテ内にあるX線フイルム
15の先端方向へ向くように予め傾斜した吸盤185が取り
付けられている。
吸盤184、185は、第21図に示される如く負圧供給源であ
るポンプ187へ接続されている。第21図には吸盤184、18
5とポンプ187の間の配管図が示されている。一端がポン
プ187へ接続された管183の他端は2方向へ分岐されてい
る。分岐された一方へ管189を介して吸盤185が接続され
ている。他方には管181の一端が接続されている。管181
の他端は2方向に分岐されており、一方には負圧検出器
191が接続され、他方には管179を介して電磁弁195が接
続されている。
負圧検出器191は管181へ連通される管191Aと、リミツト
スイツチ191Bとで構成されている。管191Aの端部には弾
性膜191Cが張設されており、管191A内の負圧により弾性
変形しリミツトスイツチ191Bの接触子によって、負圧状
態が検知されるようになっている。
また電磁弁195は負圧状態を解除するための大気開放用
である。
さらにポンプ187には吸盤184が電磁弁199を介して接続
されている。この電磁弁199は吸盤184への負圧の供給を
制御するためのものである。
これによってX線フイルムカセツテ10内へ前工程であら
かじめ適正にX線フイルム15が配置されている状態及び
誤作動等によってX線フイルム15が配置されていない状
態を識別できるようになっている。
すなわち、吸盤184が第19図のように垂直状態で吸盤184
及び吸盤185へ負圧を伝えると、X線フイルム15が吸着
されない場合すなわちカセツテ10内に収容されていない
と、予め傾斜された吸盤185はX線フイルム15との間に
隙間があり負圧がリークし第21図の弾性膜191Cが変形せ
ず、リミツトスイツチ191BによってX線フイルム15の無
状態が検出されるようになっている。
X線フイルム15が吸着される場合、すなわちカセツテ10
内に収容されているときには、傾斜された吸盤185の負
圧力によってX線フイルム15が吸着されるので、第21図
の管189、管191Aが負圧を維持し、リミツトスイツチ191
Bによってこれが検出されるようになっている。
吸盤取付プレート182の第18図左側面の端部には偏心カ
ム202が当接されている。この偏心カムは、図示しない
基台へ立設されたフレーム204に支持されたモータ206の
駆動軸206Aへ固定されている。
この偏心カム202がその外周を吸盤取付プレート182の縁
部と当接摺動しつつ、回転駆動され、吸盤取付プレート
182は第17図矢印F方向へピン180を中心に回転されるよ
うになっている。
従って第19図及び第20図に想像線で示されるように吸盤
184と、吸盤185が傾斜されるようになっている。これに
より吸盤184によって吸着されたX線フイルム15の端部
はカセツテ10の内底面に貼着された図示しないスクリー
ン等からはがされてめくられるようになっている。な
お、第19、20図にはカセツテ10の図示が省略して示され
ている。
なお、このように吸盤184及び吸盤185が偏心カム202に
よって傾斜された後に、吸盤185へのX線フイルム15の
吸着有無を判断することが好ましい。これによって、吸
盤184が垂直状態で吸盤185がX線フイルム15を吸着しよ
うとした場合に、X線フイルム15がX線フイルムカセツ
テ10内底面へ強固に密着していた時の吸盤185による誤
検出を解消できる。
吸盤184及び吸盤185によってX線フイルム15の端部が吸
着されると、シヤフト166が図示しない駆動源から駆動
力を受けて回転し、吸盤184及び吸盤185を矢印D方向へ
回転移動させるようになっている。これによりX線フイ
ルム15がカセツテ10内から取り出されるようになってい
る。取り出されたX線フイルム15は中間部がローラ192
とローラ200との間に挟み込まれ、案内ローラ208に案内
されて図示しない現像機へ搬送されるようになってい
る。
次にX線フイルム15挿入時位置決め機構210について説
明する。
第3図及び第4図に示されるようにフイルム挿入時位置
決め機構210はフイルムカセツテ10挿入方向の奥方に一
対配置されている。一方は固定ベース33の下面に設けら
れており、他方は可動ベース52の下面に設けられてい
る。
最初に固定ベース33の下面へ取り付けられたフイルム挿
入時位置決め機構210について説明すると、第22図及び
第23図に示されるように固定ベース33の下面側には、断
面コ字状のサブブラケツト216が配設されている。この
コ字状サブブラケツト216の一方の脚部が固定ベース33
の裏面へ取り付けられている。このサブブラケツト216
にはストツパー214が取り付けられている。このストツ
パー214の両端は、サブブラケツト216の一対の脚部へ貫
通して長手方向へスライド可能となっており、一方の端
部は固定ベース33の貫通穴33B及び案内プレート35の貫
通穴35Bを貫通し上方へ突出可能となっている。
このストツパ214の中間部は、ブロツク220の一端がピン
215を介して回転可能に軸支されている。このブロツク2
20は中間部がピン218を介してサブブラケツト216の底部
216Aへ回転可能に軸支されている。ブロツク220の他端
部はピン222を介してシヤフト224へ回転可能に軸支され
ている。シヤフト224の両端はサブブラケツト216の両脚
部を貫通して、そのうちの一方は、さらに固定ベース33
の図示しない貫通穴を通過して案内プレート35の上面へ
突出可能となっている。シヤフト224はサブブラケツト2
16に一端を支持された圧縮コイルスプリング226によっ
て第22図矢印G方向へ、すなわち案内プレート35上へ突
出するように付勢されている。
またこのシヤフト224は中空とされ、シヤフト225が同軸
的に挿入されている。このシヤフト225はシヤフト224の
上端面に一端を支持された圧縮コイルスプリング227で
第22図矢印G方向へ付勢されている。これによりシヤフ
ト225の端部はローラ228の外周へ押圧当接されている。
この圧縮コイルスプリング227の付勢力は圧縮コイルス
プリング226の付勢力より大とされている。
このシヤフト226が当接しているローラ228はロツクプレ
ート230のカセツテ10挿入方向奥側の端部に回転可能に
軸支されている。ロツクプレート230の中間部は固定ベ
ース33に立設されたブロツク232に回転可能に軸支され
ている。またロツクプレート230は軸方向がカセツテ10
挿入方向に向けて配置されている。このロツクプレート
230のカセツテ10挿入奥側の下面には蓋14の上面と当接
するクツシヨン234が取り付けられている。カセツテ10
の蓋が閉止されるときには偏心ローラ212の作動により
ロツクプレート230がピン231を中心に第22図時計方向へ
回転し、クツシヨン234が蓋14の上面を押圧するように
なっている。
偏心ローラ212は一対の基台フレーム32へ両端が支持さ
れたシヤフト236の軸方向中間部へ固着されており、軸
方向の長さが可動ベース52の矢印B方向移動範囲よりも
大となっている。
また可動ベース52の下面にも固定ベース33と同様にフイ
ルム挿入時位置決め機構210が配設されており、貫通穴5
2B(第6図参照)を貫通し、貫通穴53B(第6図参照)
からストツパー214が突出するようになっている。可動
ベース52側に設けられたロツクプレート232は偏心ロー
ラ212上を可動ベース52の移動と共にスライドするよう
になっている。
また第3図に示されるように、偏心ローラ212が取り付
けられたシヤフト236の基台フレーム32を貫通突出した
一方の端部にはプーリ238が固定されており、このプー
リ238とモータ242の駆動軸へ固着されたプーリ239との
間に巻掛けられたタイミングベルト240を介してモータ2
42の駆動力が伝達されるようになっている。
偏心ローラ212の軸中心から外周面までの長さが最大の
位置へロツクプレート230が当接した状態では第22図に
示されるようにストツパー214が貫通穴33Bを貫通し,貫
通穴35Bから突出されるようになっている。このストツ
パー214へカセツテ10の前方縁24が当接することによ
り、X線フイルムカセツテ10が位置決めされフイルム挿
入位置が決められる。
なお、第17図に示される如く、案内ローラ208の下方に
はローラ群244が配置され、空になったX線フイルムカ
セツテ10へ新規なX線フイルム15を装填するべく送り出
すようになっている。
次に本実施例の作動について説明する。
撮影済みのX線フイルム15が収容されたカセツテ10は第
3図に示されるように、矢印A方向に向ってカセツテオ
ープナへ挿入される。タイミングベルト70はあらかじめ
タイミングベルト40から最大量離れており、操作員はこ
の大きく離れたタイミングベルト40、70間の任意の位置
へカセツテ10を挿入できる。
カセツテ10の挿入が、検出器104によって、検出される
と、モータ74が駆動され可動ベース52が矢印B方向へと
駆動される。これによりタイミングベルト70はカセツテ
10の一方の側縁に当接し、他方の側縁をタイミングベル
ト40へ押圧し、タイミングベルト40,70との間にカセツ
テ10が挟持される。このときカセツテ10が挿入方向に対
して斜めに挿入されても、タイミングベルト70はカセツ
テ10の側縁をタイミングベルト40へ押圧当接させ、真直
状態に補正するので操作員はX線フイルムカセツテ10を
正しく真直な状態で挿入する必要はない。
タイミングベルト40,70との間にカセツテ10が挟持され
た後もモータ74は駆動されカセツテ10がタイミングベル
ト40へ圧縮コイルスプリング92(第7図)の付勢力に抗
して押圧される。ブラケツト78が所定量移動すると、リ
ミツトスイツチ94により停止位置が検出され、モータ74
の駆動が停止される。従ってカセツテ10はタイミングベ
ルト40へタイミングベルト70により一定の押圧力で押圧
当接され、これによりカセツテ10はタイミングベルト4
0,70との間に常に一定の力で押圧挟持され、タイミング
ベルト40,70による矢印A方向への搬送が確実になる。
また可動ベース52の検出器100(第10、11図)によって
可動ベース52の位置が検出される。この位置が検出され
ることにより、カセツテ10の幅方向の大きさが検出され
る。
タイミングベルト40,70で押圧挟持されたカセツテ10
は、モータ44、62の駆動力で第3図矢印A方向へ移動案
内され、検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接され
る。このときブラケツト34と可動ベース52上へ設けられ
たピン128によってカセツテ10のラツチ20が押圧され、
内側段部16Bから外される。
またカセツテ10の前方縁24が検出器106と当接すると検
出器108によりカセツテ10の後方縁位置が検出される。
これによりカセツテ10の長さ方向の大きさが検出され、
既に検出器100により検出されている幅寸法とによりカ
セツテ10のサイズが判別される。
ラツチ20が押圧解除されたカセツテ10はタイミングベル
ト40,70の間に押圧挟持されたままの状態でありモータ4
6,62が逆方向に駆動され、一旦カセツテ挿入口方向へ移
動案内されると共にストツパー機構110の作動により貫
通穴35A,53Aからストツパプレート116が突出する。ここ
でモータ44、62が再び駆動されて、X線フイルムカセツ
テ10が矢印A方向へ移動し前方縁24がストツパー部116A
へ当接される。これによりカセツテ10は蓋開放位置へ位
置決めされる。
蓋開放位置へ位置決めされたカセツテ10へは、上方に退
避していた開放機構126の回動アーム130が第14図反時計
方向回転によって吸盤146が蓋14上へ降下吸着する。回
動アーム130が上昇することにより蓋14が十分開放さ
れ、この状態からX線フイルム取り出し装置162が作動
され、吸盤184がカセツテ10内のX線フイルム15の上面
端部へ降下される。このX線フイルム15の端部を傾斜吸
盤185が吸着するか否かでX線フイルム15の有無が判別
される。
吸盤184が負圧力でX線フイルム15の端部を吸着した
後、モータ206の駆動力で偏心カム202が作動して、吸盤
184、185が傾斜される。これによりX線フイルム15の端
部がカセツテ内底面のスクリーン等からめくられる。
X線フイルム15の端部を吸着した吸盤184、185はシヤフ
ト166の第17図の矢印D方向への回転によって上昇さ
れ、これに伴ってX線フイルム15の先端ががカセツテ10
内から引き出される。吸盤184が第17図二点鎖線で示さ
れる位置へ移動されると側板172Aが平面部198Aを押圧す
るのでローラ支持プレート188が第17図矢印E方向に回
転される。ローラ支持プレート188が第17図の二点鎖線
位置まで移動するとローラ192が切り欠き部164A内へ自
重で入り込みX線フイルム15がローラ192とローラ200の
間に挟み込まれる。次いで吸盤184、185のX線フイルム
15の吸着が解除され、X線フイルム15は案内ローラ208
に案内されて図示しない現像機へ搬送される。
X線フイルム15がカセツテ10内から取り出され空の状態
のカセツテ10は、蓋14が十分開放されたままさらに矢印
A方向へ移動され、新規X線フイルム15の挿入位置まで
移動される。この移動では連結アーム136と吸盤146の回
転により蓋14の開放角度が大きく変化せずに移動され
る。このX線フイルム15挿入位置でのカセツテ10の位置
決めはストツパ214がロツクプレート230と連動して作動
するフイルム挿入時位置決め機構210によってなされ、
貫通穴35B,53Bから突出されたストツパー214へカセツテ
10の前方縁24が当接される。
このX線フイルム15挿入位置で位置決めされたカセツテ
10内へ図示しないマガジンから取り出され、案内ローラ
244に案内された新規のX線フイルム15がカセツテ本体
内へ装填される。この装填後は蓋14開放位置へ移動しカ
セツテ10の蓋14を吸着している吸盤146が解除され、蓋1
4は自重で閉止方向へと降下し若干量だけ開放した状
態、すなわち側壁16が内側段部16Bの直上まで至った状
態となる。この状態からモータ242の駆動により偏心ロ
ーラ212が作動して、ストツパー214が貫通穴35B,53Bか
ら下方へ引き込まれる。
半開きのカセツテ10は、矢印A方向へさらに移動案内さ
れ蓋14の端部上面がクツシヨン234の真下に位置するま
で移動案内される。蓋14の端部上面がクツシヨン234の
真下に位置されると、再び偏心ローラ212がモータ242の
駆動力で駆動され、蓋14の端部上面がクツシヨン234に
押圧当接される。これによりラツチ20がカセツテ10の内
側段部16Bへ係合される。この場合、シヤフト225と224
とは軸方向に相対移動可能となっているので、シヤフト
225がローラ228によって押下げられても、ストツパー21
4を案内プレート35上へ突出させることはない。蓋14が
閉じられたカセツテ10はモータ44、62の逆転でタイミン
グベルト40、70に案内されて挿入口へ移動し、端部を挿
入口から若干量突出した状態で停止される。モータ74の
逆転によってタイミングベルト70がタイミンングベルト
40から離れると、X線フイルムカセツテ10の挟持が解消
されて、X線フイルムカセツテ10の取出しが可能とな
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案では、蓋が開放された状態で
カセツテが移動する場合、連結アーム及び吸着部材は軸
支点を回動中心として回動するので蓋は簡単な構造で、
開放角度が大きく変化することなく移動することができ
るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に用いるX線フイルムカセツテ
の斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿って切断した
半断面図、第3図はX線フイルムカセツテオープナの平
面図、第4図はX線フイルムカセツテオープナの斜視
図、第5図は蓋開放機構、フイルム取出し機構及びX線
フイルムカセツテ移動案内装置の位置関係を示し第3図
の左側面図、第6図は第3図の右側面図、第7図はカセ
ツテ押圧機構を示す第8図のVII−VII線断面に相当する
第3図の一部拡大図、第8図は第7図の底面図、第9図
は第7図の左側面図、第10図は第3図のX−X線矢視
図、第11図は可動ベースの移動位置を検出するプレート
を示し第10図XI−XI線断面図、第12図はストツパ機構の
詳細を示す斜視図、第13図は第12図のXIII−XIII線断面
に相当する第6図の一部拡大図、第14図は蓋開放機構の
作動を示す側面図、第15図は第14図の左側面図、第16図
は駆動装置の詳細を示し第14図P方向矢視図、第17図は
X線フイルム取り出し装置の作動を示す側面図、第18図
は第17図の右側面図、第19図は第18図のXIX−XIX線断面
図、第20図は第18図のXX−XX線断面図、第21図は負圧検
出器が接続された吸盤とポンプとの配管図、第22図はX
線フイルム挿入時位置決め機構の詳細を示し第3図XXII
−XXII線断面図、第23図は第22図のXXIII−XXIII線断面
図である。 126……開放機構、130……回動アーム、136……連結ア
ーム、138……引張コイルスプリング、140……吸盤取付
用ブラケツト、144……引張コイルスプリング、146……
吸盤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線フイルム取り出し位置にあるX線フイ
    ルムカセツテの蓋を吸着して蓋の一端に設けられたカセ
    ツテ蓋支軸を中心に回動させて該蓋を開放すると共に、
    前記X線フイルムカセツテを前記支軸と反対方向のX線
    フイルム収容位置へ移動させたときに前記蓋の開放状態
    を維持するX線フイルムカセツテ蓋開放機構であって、 前記X線フイルム取り出し位置の前記蓋の前記移動方向
    側端部を吸着する吸着部材と、 上端に回動中心を有し下端に前記吸着部材を回動可能に
    支持する連結アームと、 一端に前記連結アームの回動中心を軸支し他端が前記カ
    セツテの移動方向と反対方向に設けられた回動軸に軸支
    され、該回動軸回りに回動させ連結アームを上方に移動
    させたときに前記吸着部材に吸着された前記カセツテの
    蓋を開放する回動アームと、 前記カセツテの蓋を吸着するときに前記吸着部材の吸着
    面を前記連結アームの長手方向と直交する方向へ向ける
    第1の付勢手段と、 前記回動アームの回動によって前記連結アームを下方移
    動させ前記カセツテの蓋を吸着するときに連結アームの
    長手方向を前記カセツテの蓋の上面と直交する方向へ向
    ける第2の付勢手段と、 を備えたX線フイルムカセツテ蓋開放機構。
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