JP2565051Y2 - X線フイルムカセツテのサイズ検出機構 - Google Patents
X線フイルムカセツテのサイズ検出機構Info
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- JP2565051Y2 JP2565051Y2 JP1987035581U JP3558187U JP2565051Y2 JP 2565051 Y2 JP2565051 Y2 JP 2565051Y2 JP 1987035581 U JP1987035581 U JP 1987035581U JP 3558187 U JP3558187 U JP 3558187U JP 2565051 Y2 JP2565051 Y2 JP 2565051Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、X線フイルムカセツテの縦方向及び横方向
の長さを検出するX線フイルムカセツテのサイズ検出機
構に関する。 〔従来の技術〕 撮影済みのX線フイルムが収容されたカセツテからこ
のX線フイルムを取り出す場合には、X線フイルム装填
・取出し装置へ送り込み、外光を遮断した状態でカセツ
テの蓋が開放される。 この装填・取出し装置によって撮影済みのX線フイル
ムがカセツテ内から取り出され、空のカセツテ内へ予め
フイルムマガジンから供給された撮影済みのX線フイル
ムと同サイズの新規X線フイルムが装填される。 一方X線フイルムの大きさは複数種類あり、これを収
容するカセツテは複数種類のサイズが用意されている。
従ってカセツテのサイズを検出することによって、収容
されているX線フイルムの大きさが検知される。 カセツテのサイズの検出はカセツテの縦方向と、横方
向の長さを検出することによってなされる。横方向の長
さを検出するには、カセツテの横方向に沿って、複数個
の検出器を配置しておき、一方の側縁を基準として、他
の側縁端部の位置を複数個の検出器の一つが検出するこ
とによりなされる。 また縦方向の長さを検出するため、カセツテのカセツ
テ装填・取出し装置への移動方向に沿って複数個の検出
器が配置される。カセツテが移動されると、この検出器
の前面をカセツテの縦方向前縁部が通過し、後縁部が通
過することを検出することによってカセツテの縦方向の
長さが検出される。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記構成の検出機構ではカセツテの縦
方向及び横方向の長さを検出するのに複数個の検出器が
必要であり、部品点数が多いという問題がある。 本考案は上記事実を考慮して、部品点数が低減される
X線フイルムカセツテのサイズ検出機構を得ることが目
的である。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため、本考案では、挿入される
X線フイルムカセツテが搭載されるベース部材と、前記
カセツテの一方の側縁と当接して案内する基準案内手段
と、前記カセツテの他方の側縁と当接し前記基準案内手
段と前記X線フイルムカセツテの挿入方向と直交する方
向に接離可能な移動案内手段と、前記移動案内手段を前
記基準案内手段への接離方向へ移動させて前記カセツテ
を挟持させる挟持駆動手段と、前記移動案内手段又は前
記ベース部材の一方に設けられ、前記移動案内手段の移
動方向に沿って予め設定された複数のカセツテに応じた
開口部と非開口部が交互に設けられた被検出手段と、前
記移動案内手段又は前記ベース部材の他方に前記被検出
手段に対向して設けられ前記移動案内手段の移動に伴っ
て相対移動する被検出手段の前記開口部及び前記非開口
部を順次検出する横検出手段と、前記ベース部材に前記
挿入方向に沿って予め設定された複数のカセツテの挿入
方向の寸法に応じて配置され、ベース部材上を前記移動
案内手段と前記基準案内手段に挟持されて所定の位置ま
で移動された前記カセツテの後端部を検出する縦検出手
段と、を備えている。 〔作用〕 本考案によれば、ベース部材上に挿入されて搭載され
たX線フイルムカセツテは、挟持駆動手段の駆動力で移
動案内手段が基準案内手段と接する方向へ移動されるこ
とにより基準案内手段と移動案内手段との間に挟持され
る。この移動案内手段の移動に伴って横検出手段と被検
出手段とが相対移動する。 また、X線フイルムカセツテは、基準案内手段と移動
案内手段によって挟持されると、挿入方向に沿って所定
の位置まで移動されて装填される。 横検出手段は、複数のカセツテのそれぞれのサイズに
応じて予め設定して設けている被検出手段の開口部と非
開口部とを判別しながら移動し、これにより、ベース部
材上に搭載され基準案内手段と移動案内手段との間で挟
持したフィルムカセツテの挿入方向と直交する方向のサ
イズが判別される。また、縦検出手段は、挿入方向に沿
って移動されるX線フイルムカセツテの後端部ないし後
端部の通過を検出するので、X線フイルムカセツテの挿
入方向のサイズが判別される。 したがって、装填されたX線フイルムカセツテが予め
設定されているうちの何れのサイズのカセツテであるか
を判別することができる。 このとき、挿入方向と直交する方向に沿って複数個の
検出器を配置しなくてもカセツテのサイズを検出するこ
とができるので、部品点数の低減を達成できる。 〔実施例〕 以下本考案が適用されたX線フイルムカセツテオープ
ナの実施例について説明する。 第1図には本実施例に用いるX線フイルムカセツテ10
が示されている。このX線フイルムカセツテ10には本体
12と、本体12を開閉する蓋14とが備えられている。 本体12は矩形の平板状で、周囲から全周に亘って側壁
16が立設されて内部をX線フイルム15の収容部としてい
る。この側壁16の外側面には全周に亘って断面が円弧状
の切り欠き溝16Aが設けられている。 側壁16の内側には第2図に示されるように内側段部16
Bが設けられている。また本体12の長手方向の一方の側
壁16には中間部に一対の貫通穴18が設けられている。こ
れらの一対の貫通穴18は内側段部16Bより下部で、側壁1
6の高さの中間点からずれた上端面に近い位置とされて
いる。 蓋14は矩形の平板状で、一端が本体12における貫通孔
18と反対側の側壁16へ軸支されており、X線フイルム15
を収容した内部を開閉することができる。この蓋14には
本体12に設けられた一対の貫通穴18と対応して先端部か
らラツチ20が突出されている。これらのラツチ20は蓋14
へスライド可能に取り付けられて蓋14からの突出長さが
変更可能となっており、図示しない圧縮コイルばねによ
って蓋14の先端部から突出する方向へ付勢されている。 このためラツチ20は、蓋閉止状態では側壁16の内側段
部16Bへ係合され、これによって不用意な蓋開放が阻止
されている。 またこのラツチ20の一部は蓋14の上面に露出して、操
作部22となっている。操作員が操作部22を圧縮コイルば
ねの付勢力に抗して移動させれば、ラツチ20が内側段部
16Bから外れ、蓋14を開放できるようになっている。 この場合、ラツチ20が内側段部16Bから外れると蓋14
は若干量だけ開放されるように内部に図示しない弾性体
が設けられている。 第3図にはカセツテオープナの平面図が示され、第4
図にはカセツテテープナの分解斜視図が示されている。 図示しない基台上には一対の基台フレーム32が互いに
平行にカセツテ挿入方向(矢印A方向)に沿って配置さ
れている。これらの一対の基台フレーム32は長手方向直
角断面がL字状で、それぞれL字の一辺32Aは図示しな
い基台上に固定され、それぞれの他辺32Bは垂直に立設
されている。これらの一対の基台フレーム32の長手方向
の一端部にはブラケツト34が掛け渡されている。 このブラケツト34は平板状で長手方向の両端と長手方
向に沿う一端とが同一方向に直角に折り曲げられてい
る。折り曲げられた長手方向両端面が一対の基台フレー
ム32の辺32Bへ固着されている。また折り曲げられた長
手方向に沿う一端面は基台フレーム34の長手方向端部に
位置している。またこのブラケツト34の中間部上面には
平板状ガイド28が載置され固定されている。このがガイ
ド28は図示しないカバーと共にカセツテ10の挿入口の一
部を構成し、カセツテ10が矢印A方向へ挿入される場合
にこのガイド28上を滑るようになっている。 一対の基台フレーム32の一方(第3図紙面左側)には
平板状の固定ベース33が基台フレーム32の長手方向に沿
って取り付けられている。 第3図〜第5図に示されるようにこの固定ベース33は
ブラケツト34よりさらに矢印A方向の奥側の位置に配置
され、その上面はブラケツト34の上面と面一となってい
る。この固定ベース33から2本の垂直軸36が立設されて
いる。垂直軸36の1本は固定ベース33の中間部に、他の
1本はカセツテ挿入口寄りに配置されている。 これらの2本の垂直軸36のそれぞれの中間部にはロー
ラ38が軸支されている。また2本の垂直軸36のそれぞれ
の先端部へは矩形平板状のモータブラケツト42が水平状
態で支持されている。このモータブラケツト42のカセツ
テ挿入口側の端部にはモータ44が垂直状態で取り付けら
れている。このモータ44の駆動軸44Aはモータブラケツ
ト42を貫通して垂直下方へ延びモータブラケツト42とブ
ラケツト34との間に突出している。突出された駆動軸44
Aの先端にはタイミングベルト巻掛けプーリ46が固着さ
れている。このプーリ46の固定ベース33からの高さは、
ローラ38の固定ベース33からの高さと同一とされてい
る。 またモータブラケツト42には、カセツテ10挿入方向の
奥側へプレート48が固着されており、このプレート48へ
タイミングベルト巻掛けプーリ50が軸支されている。こ
のプーリ50とプーリ46との間にタイミングベルト40が巻
掛けられている。このタイミングベルト40は内周に定間
隔で凸起が設けられ、外周は平坦面である。カセツテ10
が挿入口から挿入されると、プーリ46とプーリ50との間
の第3図右側の直線部の外周平坦面がカセツテ10の側縁
との当接用となっている。 この直線部の内周はローラ38が当接しており、ローラ
38の間にベルト40の直線部に沿って配置されたベルトガ
イド37と共にタイミングベルト40の直線部を案内してい
る。このタイミングベルト40は例えばウレタンゴム製の
ものが使用されている。 また固定ベース33上には第3図及び第4図に示される
ように案内プレート35がカセツテ挿入方向に沿って固定
されている。この案内プレート35の上面はガイド28の上
面と面一となっている。 一方、一対の基台フレーム32の第3図右側にある他方
には第3、4図及び第6図に示されるように可動ベース
52が辺32B側に配置されており、一対のベースガイド54
に案内されてタイミングベルト40と接離する方向へ移動
可能となっている。これらのベースガイド54は一対の基
台フレーム32間に平行にかつ長手方向が矢印A方向と直
角に配置され、それぞれ両端が基台フレーム32へ固着さ
れている。 第6図に示されるように可動ベース52には2本の垂直
軸56が立設されており、1方の垂直軸56は可動ベース52
の中間部に、他方はカセツテ挿入口側の第3図右側端部
に配置されている。 この2本の垂直軸のそれぞれの中間部にはローラ58が
軸支されている。また2本の垂直軸56のそれぞれの先端
部へ平板状のモータブラケツト60が水平に支持されてい
る。このモータブラケツト60のカセツテ挿入口側の端部
にモータ62が取り付けられている。このモータ62の駆動
軸62Aはモータブラケツト60を貫通して垂直下方に延び
モータブラケツト60とブラケツト34との間に突出してい
る。この駆動軸62Aの先端にはタイミングベルト巻掛用
プーリ64が固着されている。このプーリ64の可動ベース
52からの高さは、ローラ58の可動ベース52からの高さと
同一とされている。 またモータブラケツト60には、カセツテ挿入方向の奥
側へプレート66が固着されており、このプレート66へタ
イミングベルト巻掛用プーリ68が軸支されている。これ
らのプーリ64とプーリ68との間にタイミングベルト70が
巻掛けられている。このタイミングベルト70はタイミン
グベルト40と同構造であり、同様に直線部の内周はロー
ラ58が当接しており、ローラ58間にベルト70の直線部に
沿って配置されたベースガイド59と共にタイミングベル
ト70の直線部をカセツテ移動方向に沿って案内してい
る。 タイミングベルト70とタイミングベルト40、プーリ50
とプーリ68、プーリ46とプーリ64はそれぞれ平面的に見
て対称形状となっている。 このタイミングベルト70はタイミングベルト40と対応
されており、プーリ68とプーリ64との間の第3図左側直
線部が、挿入されたカセツテの側縁と当接して、タイミ
ングベルト40との間でカセツテを挟持するようになって
いる。このタイミングベルト70は例えばタイミングベル
ト40と同様にウレタンゴム製のものが使用されている。 また可動ベース52の上面はブラケツト34の上面と面一
となっており、かつ案内プレート53がカセツテ挿入方向
に沿って固定されている。この案内プレート53の上面は
ガイド28の上面と面一となっている。 第3図に示されるように可動ベース52の裏面側の中間
部にはカセツテ押圧機構72が備えられている。第7図、
8図に示されるようにこのカセツテ押圧機構72には無端
ベルト76がブラケツト78を介して固定されている。この
ベルト76は一方の基台フレーム32の側面に配設されたモ
ータ74(第3図参照)と他方の基台フレーム32に位置調
整プレート80を介して取り付けられたプーリ82との間に
巻掛けられている。ブラケツト78の上面には2本のガイ
ドピン71が突出されている。これらのピン71は第7、8
図に示されるように可動ベース52に設けられた長孔52C
内へ挿入されブラケツト78が可動ベース52に対して矢印
B方向(カセツテ挿入方向と直角方向)へ相対移動する
ときの案内用となっている。 またカセツテ押圧機構72には、第7図及び第8図に示
されるように可動ベース52の裏面にベルト76に沿って長
手方向とされるブロツク84が配置されている。このブロ
ツク84は可動ベース52の裏面から下方へ向けて立設され
ている。このブロツク84のベルト76の直線部に沿う長手
方向両端には断面L形のプレート86が取り付けられて第
7図に示される如くブロツク84の長手方向と直角に突出
している。このプレート86へはベルト76の長手方向に沿
って設けられたシヤフト88の両端が固着されている。こ
のシヤフト88はブラケツト78のベルト76の直線部長手方
向に沿う長手方向両端に固定突出されたプレート90、91
を貫通している。従って、ブラケツト78はシヤフト88に
案内されて第7、8図矢印B方向へ可動ベース52に対し
て相対移動可能となっている。シヤフト88のプレート90
とプレート86との間には圧縮コイルスプリング92が配置
されている。このためカセツテ押圧機構72は矢印B方向
へ圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して、可動ベー
ス52と相対移動可能となっている。 可動ベース52の裏面側には第9図に示されるようにリ
ミツトスイツチ94が取付ブラケツト96を介して取り付け
られている。このリミツトスイツチ94はブラケツト78が
圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して図示矢印B方
向へ可動ベース52と相対移動すると、このブラケツト78
へ取り付けられたストツパプレート98と当接するように
なっている。このストツパプレート98が接触子94Aへ当
接すると、ベルト76を介して伝達されたモータ74の駆動
力で移動するブラケツト78の矢印B方向への移動が停止
されるようになっている。 従って、X線フイルムカセツテ10がタイミングベルト
40、70間で挟持される場合にはストツパプレート98が接
触子94Aへ当るまで圧縮コイルスプリング92が圧縮さ
れ、この付勢力で押圧挟持されるようになっている。 第3図及び第10図に示されるように固定ベース33に対
向した可動ベース52のカセツテ挿入口寄りの端部には検
出器100が取り付けられている。この検出器100の検出面
はカセツテ挿入口の方向(第10図右方向)へ向いてい
る。この検出器100の検出面に対応して、ブラケツト34
の下面には断面L字状のプレート102が長手方向が可動
ベース52の移動方向(矢印B方向)に沿って取り付けら
れている。 このプレート102には第11図に示されるように、長手
方向に沿って、矩形状の開口部である貫通穴102Aが複数
個設けられて開口部と非開口部とが交互に配置された状
態となっている。これらの貫通穴102Aは各々の大きさが
異なっている。この貫通穴102Aの縁部へ検出器100の検
出面が位置すると可動ベース52の位置が検出されるよう
になっている。 またガイド28の中間部には第3図に示されるように貫
通穴28Aが設けられており、ブラケツト34上に取り付け
られた検出器104の検出面が露出されている。この検出
面とガイド28の上面は面一となっている。この検出器10
4によりX線フイルムカセツテ10が挿入口から挿入され
たことが検出されるようになっている。 また第3図及び第4図に示されるようにカセツテ10挿
入方向の奥方には、検出器106が固定ベース33へ取付プ
レート105を介して固定されている。この検出器106は検
出面をカセツテ挿入口方向へ向けて、2個取り付けられ
ている。この検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接
することにより、カセツテ10の前方縁24の位置が検出さ
れるようになっている。 また固定ベース33のカセツテ10挿入口側の端部には複
数の光学式検出器108が取付プレート107を介してカセツ
テ挿入軌跡の下方へ取り付けられている。これらの検出
器108はカセツテ10の移動方向に沿って4個、検出面を
上方に向けて配置されている。これらの検出面は固定ベ
ース33の上面と面一とされている。これらの4個の検出
器と検出器との間にカセツテ10の後方縁が位置し、各々
の検出器のオン、オフ状態により、カセツテ10の後方縁
位置が検出されるようになっている。これによりカセツ
テ10の長さ方向の大きさが検出される。 すなわち、カセツテ10は、収容するX線フイルム15の
サイズに合わせて挿入方向の寸法(縦寸法)及び挿入方
向と直交する方向(横寸法)が異なっており、カセツテ
10の縦寸法に合わせた位置及び間隔で光学式検出器108
が取り付けられている。また、前記したプレート102に
設けられている複数の貫通穴102Aのそれぞれの大きさ及
び間隔は、カセツテ10の横寸法に合わせて設定されてお
り、挿入されたカセツテが挟持されたとき、検出器100
が何れかの貫通穴102A又は互いに隣接する貫通穴102Aの
間の非開口部に対向するようになっている。 従って、検出器100と、検出器108によりカセツテ10の
サイズ(縦寸法及び横寸法)が検出されるようになって
いる。 次に、第6図、第12図及び第13図に従いX線フイルム
カセツテ10の蓋14を充分開く為にX線フイルムカセツテ
10の蓋開放位置を決めるストツパ機構110について説明
する。 このストツパ機構110は固定ベース33の中間部下面側
と、可動ベース52の中間部下面側に配置されており、そ
れぞれ対称となっている。 最初に可動ベース52の下面へ取りつけられたストツパ
機構110について説明すると、第12図及び第13図に示さ
れるように断面がコ字状に屈曲されたベースブラケツト
112には底部112Aから延長されて一対の脚部112C、112D
と反対方向に折り曲げられた取付部112Bが形成されてい
る。この取付部112Bでストツパ機構110が固定ベース33
の裏面及び可動ベース52の裏面へ取り付けられている。 またベースブラケツト112の一方の脚部112Cには、ピ
ン118の一端が固定されて他方の脚部112Dへ向ってい
る。ピン118の先端にはストツパプレート116の一端が回
転可能に軸支されている。ストツパプレート116の他端
部は他方の脚部112Dへ向って略直角に折り曲げられてお
り、上方へ向って延びてストツパー部116Aが形成されて
いる。このストツパー部116Aは可動ベース52に設けられ
た貫通穴52Aと対応されている。このストツパプレート1
16の中間部下端面にはローラ120が当接している。この
ローラ120はピン121の先端へ回転可能に軸支されてい
る。ピン121の基端は回転ブロック122の上端部に固定さ
れている。回転ブロック122の下端部はピン115の先端へ
回転可能に軸支されており、ピン115の基端は脚部112C
へ固定されている。またこの回転ブロック122は図示し
ない引張コイルスプリングでピン115を中心に第13図反
時計方向に付勢されている。 また第12図に示されるようにピン121の軸方向中間部
は平板状の連結部材123を介してソレノイド124のシヤフ
ト124Aと連結されている。このソレノイド124は底部112
Aに取り付けられている。 通常の状態(ソレノイド124が励磁されていない状
態)では図示しない引張コイルスプリングの付勢力で回
転ブロック122は付勢されて第13図二点鎖線で示される
位置へ移動している。この状態ではローラ120がピン115
を中心に回転移動しているので、ストツパプレート116
はピン118を中心に時計方向へ回転している。これによ
りストツパプレート116のストツパ部116Aは可動ベース5
2に設けられた貫通穴52A内へ引込んで貫通穴53Aから突
出してない。 ソレノイド124が励磁されると、シヤフト124Aが引き
込まれて、回転ブロック122がピン115を中心に第13図時
計方向へ回転する。これによりローラ120がストツパプ
レート116の下端面を摺動してピン118を中心にストツパ
ープレート116を反時計方向へ回転させる。これにより
ストツパプレート116のストツパ部116Aは貫通穴52Aを貫
通し、ストツパ部116Aの先端部は貫通穴53Aから上方へ
突出する。従ってこの突出されたストツパプレート116
の先端部へ、第13図矢印A方向に移動するX線フイルム
カセツテ10の前方縁が当接することによってカセツテ10
が位置決めされ蓋14開放位置が決められる。 ストツパ機構110は固定ベース33の下面側にも同様に
設けられており、この場合にはストツパプレート116の
ストツパー部116Aは固定ベース33に設けられた貫通孔33
A(第5図参照)を貫通し、ストツパー部116Aの先端部
は案内プレート35の貫通穴35A(第5図参照)から突出
するようになっている。また固定ベース33の下面側に配
置されたストツパ機構と、可動ベース52の下面側に配置
されたストツパ機構とは同時に作動されて、X線フイル
ムカセツテ10の前端が矢印A方向と直角に維持されて蓋
14開放位置へ位置決めされるようになっている。 第3図及び第4図に示されるように固定ベース33上の
案内プレート35と、可動ベース52上の案内プレート53の
カセツテ挿入方向の奥方端部にはそれぞれ取付ブロツク
127を介してピン128が取り付けられている。これらのピ
ン128は軸方向がカセツテ10挿入口方向に向って互に平
行に一対配置され、カセツテ10の前端にある一対の貫通
穴18と対応されている。 従ってピン128はカセツテ10の一対の貫通穴18へ挿入
されて、ラツチ20を矢印A方向へ押圧することにより、
ラツチ20を側壁16の内側段部16Bから外すようになって
いる。 次にX線フイルムカセツテ10の蓋14を開放する開放機
構126について説明する。 第5図、第14図及び第15図に示されるように挿入され
たカセツテ10の上方には蓋開放用の開放機構126が配置
されている。この開放機構126には矢印A方向に挿入さ
れるカセツテ10の長さ方向に沿って互に平行な一対の回
動アーム130が備えられている。一対の回動アーム130の
それぞれの基端はピン131を介してブラケツト132へ軸支
されている。このブラケツト132は図示しない基台へ立
設されている。回動アーム130のそれぞれの先端には一
対のプレート134が直角に立設されており、これらのプ
レート134間にはシヤフト135が掛け渡されている。この
シヤフト135の中間部に一対の連結アーム136のそれぞれ
の基端が回転可能に軸支されている。 また一対のプレート134と一対の連結アーム136とのそ
れぞれの間には引張コイルスプリング138が配置されて
いる。この引張コイルスプリング138は、回動アーム130
の長手方向に対して連結アーム136の長手方向を第14図
実線状態のように直角に位置するように付勢している。
すなわち、連結アーム136が第14図の状態からシヤフト1
35を中心に回転されると引張コイルスプリング138の引
張力を受け、連結アーム136を第14図の状態へと復帰す
るようになっている。 連結アーム136の先端は平板状の吸盤取付用ブラケツ
ト140の折り曲げられた両側面140A、140Bをピン142を介
して回転可能に軸支している。また一対の連結アーム13
6へ掛け渡される軸137と吸盤取付用ブラケツト140の両
側面140A、140Bとの間にはそれぞれ引張コイルスプリン
グ144が掛け渡されている。この引張コイルスプリング1
44は、連結アーム136と吸盤取付ブラケツト140とが第14
図実線で示される状態となるように付勢している。すな
わち連結アーム136の長手方向に対して、吸盤取付ブラ
ケツト140の基面140Cが直角となるように付勢してい
る。 吸盤取付用ブラケツト140の基面140Cにはカセツテ10
の幅方向に沿って、複数個の吸盤146が取り付けられ基
面140Cの表面と直角方向に若干量スライド可能となって
いる。これらの吸盤146は、圧縮コイルスプリング145に
よってその吸着面が基面140Cの表面と平行状態を維持し
つつ基面140Cから離れる方向へ付勢されている。またこ
の吸盤146は図示しない負圧源からの負圧で蓋14を吸着
するようになっている。 従って吸盤146は第14図に実線で示される如く、回動
アーム130が略水平状態になると、既に挿入されている
X線フイルムカセツテ10の蓋14を吸着でき、しかも回動
アーム130が想像線で示される如く上昇した場合にもピ
ン142を中心にして回転し、蓋14の吸着状態を維持でき
る。この蓋14の開放状態のままX線フイルムカセツテ10
が挿入方向へさらに移動しても吸盤146の回転及び連結
アーム136の回転により蓋14の開放角度が殆ど変ること
がないように配慮されている。 またこの連結アーム136は蓋14が開放された状態で
は、垂直に近い角度となるよう設定されるのが好まし
い。 一方の回動アーム130の中間部には、先端が他方の回
動アーム130へ向けて伸びるピン133の基端が固定されて
いる。このピン133の先端には揺動アーム150の一端が回
転可能に軸支されている。この揺動アーム150の他端は
ピン154を介して駆動装置148の駆動アーム152へ相対回
転可能に取り付けられている。この駆動アーム152へ駆
動軸156Aの中間部が貫通して固定されている。このモー
タ156は図示しないフレームに固定されたモータブラケ
ツト155へ取り付けられている。従ってモータ156の駆動
軸156Aが回転すると、この回転力が駆動アーム152、揺
動アーム150を介して回動アーム130へ伝えられ、この回
動アーム130がピン131を中心に回動するようになってい
る。 第16図には第14図P方向から見た駆動装置148の側面
図が示されている。モータ156の駆動軸156Aには扇形の
プレート158が取り付けられており、このプレート158の
円弧状端面を挟むように検出器160が設けられている。
このプレート158の端面が検出器160に挟まれている間は
モータ156が駆動され、端面が検出器160から抜け出る
と、モータ156の駆動が停止されるようになっている。
これにより回動アーム130の回動角度が制御される。 次にカセツテ10の蓋14が開放された後、カセツテ10に
収容されている撮影済みのX線フイルム15を取り出すX
線フイルム取り出し装置162について第17図及び第18図
を用いて説明する。第17図はX線フイルム取り出し装置
162の側面図を示し、第18図はカセツテ10の挿入方向か
ら見た正面図である。このX線フイルム取り出し装置16
2はカセツテ10挿入方向の奥方に配置されている(第5
図参照)。 第18図に示されるシヤフト166は、カセツテ10の幅方
向(カセツテ10の挿入方向と直角方向)に沿って配置さ
れている。このシヤフト166は中間部の2箇所で、図示
しない基台から立設された一対のサイドプレート164へ
回動可能に支持されている。シヤフト166の両端にはそ
れぞれ一対のアーム168の一端部が固定されている。一
対のアーム168の各他端部はピン170を介して移動プレー
ト172の折り曲げられた両側板172A、172Bを軸支してい
る。 この移動プレート172の側板172Aにはピン174を介して
支持プレート176の一方の端部が回転可能に軸支されて
いる。この支持プレート176の他端部は図示しない基台
へ立設された図示しないフレームにピン178で回転可能
に軸支されている。ピン178とピン174との軸間距離は、
シヤフト166とピン170との軸間距離に等しく、ピン178
とシヤフト166との軸間距離はピン174とピン170との軸
間距離に等しく設定されている。従って、支持プレート
176、アーム168及び側板172Aは平行リンク機構を構成し
ている。 また移動プレート172の両側板172A、172Bはそれぞれ
吸盤184が取り付けられた吸盤取付プレート182の折り曲
げられた両側面をピン180を介して回転可能に軸支して
いる。吸盤取付プレート182はピン180を中心として第17
図反時計方向に自重で回転する力を生じているが、ピン
180の周囲に設けたストツパ181によって、第17図の状態
(吸盤184が垂直)でこの回転が停止されている。 従ってこの平行リンク機構はシヤフト166が図示しな
い駆動源から駆動力を受けて第17図矢印D方向へ回転す
ると、アーム168がシヤフト166を中心に矢印D方向へ回
転すると共にピン178を中心に支持プレート176も同方向
へ回転する。これにより移動プレート172及び吸盤取付
プレート182が矢印D方向へ第17図の姿勢を保ったまま
回転される。 また図示しない基台から立設された一対のサイドプレ
ート164の上部には第18図に示されるようにシヤフト186
の両端部が回転可能に支持されている。このシヤフト18
6には、ローラ支持プレート188がその両端折曲部を介し
て固定支持されている。またローラ支持プレート188の
両端折曲部のカセツテ挿入口寄りにはローラシヤフト19
0の直径より大きい貫通穴188Aが設けられており、ロー
ラシヤフト190の両端部が挿入されている。このため、
ローラシヤフト190は貫通穴188A内で遊動可能となって
いる。このローラシヤフト190の中間部にはローラ192が
回転可能に取り付けられており、X線フイルムの挟み込
み用となっている。 またローラ支持プレート188にはシヤフト194の両端が
支持されており、このシヤフト194の第18図左側の端部
はローラ支持プレート188の左側の側面を貫通して、サ
イドプレート164よりも突出されている。この突出した
端部にはサイドプレート164に一端が固定された引張コ
イルスプリング196の他端が取り付けられている。従っ
てローラ支持プレート188は第17図矢印E方向と反対方
向へ付勢されている。 またシヤフト186の第18図左側の端部はサイドプレー
ト164から突出されており、当接プレート198が取り付け
られている。この当接プレート198は平面部198Aがカセ
ツテ10挿入側へ向って配置されておりシヤフト186に回
転可能に軸支されている。この平面部198Aには移動プレ
ート172の角部172Aが当接するようになっており、移動
プレート172が当接後さらに移動する当接プレート198は
第17図矢印E方向へシヤフト186を中心に回転するよう
になっている。 従って平面部198Aの回転によりローラ支持プレート18
8が矢印E方向へ引張コイルスプリング196の付勢力に抗
して回転するようになっている。これによりX線フイル
ム15がローラ192と、一対のサイドプレート164に両端を
軸支された駆動ローラ200との間へ挟み込まれるように
なっている。 このときローラ192が支持されているシヤフト190のサ
イドプレート164から突出された両端部は、貫通穴188A
内で遊動可能となっているのでサイドプレート164に設
けられた矩形状の切り欠き部164Aへ容易に挿入され、ロ
ーラ190の位置決めがなされる。 すなわち切り欠き部164Aの幅寸法(第17図左右方向寸
法)はほぼローラシヤフト190の外径に等しくされ、切
り欠き部164Aの溝深さはこの切り欠き部164A内へ第17図
想像線で示される如くローラシヤフト190が挿入されロ
ーラ192の外周がローラ200へ当った状態でもローラシヤ
フト190が溝底部から浮いている寸法となっている。さ
らに第17図想像線で示される如くシヤフト166及びアー
ム178が反時計方向へ最大量回転した状態で、切り欠き
部164A内にありローラ200と当接状態にあるローラ192の
ローラシヤフト190は貫通穴188Aの内周と離れているよ
うに寸法が決められている。これによってローラ支持プ
レート188が第17図実線状態から時計方向に回転する
と、ローラシヤフト190は一旦切り欠き部164Aの周縁164
Bへ当り、さらに回転するローラ支持プレート188の貫通
穴188Aによって横方向移動力を受けて切り欠き部164A内
へ落ち込み、ローラ192が自重による挟持力でローラ200
との間にX線フイルム15を挟持搬送できるようになって
いる。 第18図に示されるように吸盤取付プレート182には吸
盤184がカセツテ10の幅方向に沿って複数個取り付けら
れている。これらの吸盤184の吸着面は挿入されたX線
フイルムカセツテ10内のX線フイルム15の表面と平行と
されている。さらに吸盤取付プレート182には第20図に
示されるようにその吸着面がカセツテ内にあるX線フイ
ルム15の先端方向へ向くように予じめ傾斜した吸盤185
が取り付けられている。 吸盤184、185は、第21図に示される如く負圧供給源で
あるポンプ187へ接続されている。第21図には吸盤184、
185とポンプ187の間の配管図が示されている。一端がポ
ンプ187へ接続された管183の他端は2方向へ分岐されて
いる。分岐された一方へ管189を介して吸盤185が接続さ
れている。他方には管181の一端が接続されている。管1
81の他端は2方向に分岐されており、一方には負圧検出
器191が接続され、他方には管179を介して電磁弁195が
接続されている。 負圧検出器191は管181へ連通される管191Aと、リミツ
トスイツチ191Bとで構成されている。管191Aの端部には
弾性膜191Cが張設されており、管191A内の負圧により弾
性変形しリミツトスイツチ191Bの接触子によって、負圧
状態が検知されるようになっている。 また電磁弁195は負圧状態を解除するための大気開放
用である。 さらにポンプ187には吸盤184が電磁弁199を介して接
続されている。この電磁弁199は吸盤184への負圧の供給
を制御するためのものである。 これによってX線フイルムカセツテ10内へ前工程であ
らかじめ適正にX線フイルム15が配置されている状態及
び誤作動等によってX線フイルム15が配置されていない
状態を識別できるようになっている。 すなわち、吸盤184が第19図のように垂直状態で吸盤1
84及び吸盤185へ負圧を伝えると、X線フイルム15が吸
着されない場合すなわちカセツテ10内に収容されていな
いと、予め傾斜された吸盤185はX線フイルム15との間
に隙間があり負圧がリークし第21図の弾性膜191Cが変形
せず、リミツトスイツチ191BによってX線フイルム15の
無状態が検出されるようになっている。 X線フイルム15が吸着される場合、すなわちカセツテ
10内に収容されているときには、傾斜された吸盤185の
負圧力によってX線フイルム15が吸着されるので、第21
図の管189、管191Aが負圧を維持し、リミツトスイツチ1
91Bによってこれが検出されるようになっている。 吸盤取付プレート182の第18図左側面の端部には偏心
カム202が当接されている。この偏心カムは、図示しな
い基台へ立設されたフレーム204に支持されたモータ206
の駆動軸206Aへ固定されている。 この偏心カム202がその外周を吸盤取付プレート182の
縁部と当接摺動しつつ、回転駆動され、吸盤取付プレー
ト182は第17図矢印F方向へピン180を中心に回転するよ
うになっている。 従って第19図及び第20図に想像線で示されるように吸
盤184と、吸盤185が傾斜されるようになっている。これ
により吸盤184によって吸着されたX線フイルム15の端
部はカセツテ10の内底面に貼着された図示しないスクリ
ーン等からはがされてめくられるようになっている。な
お、第19、20図にはカセツテ10の図示が省略して示され
ている。 なお、このように吸盤184及び吸盤185が偏心カム202
によって傾斜された後に、吸盤185へのX線フイルム15
の吸着有無を判断することが好ましい。これによって、
吸盤184が垂直状態で吸盤185がX線フイルム15を吸着し
ようとした場合に、X線フイルム15がX線フイルムカセ
ツテ10内底面へ強固に密着していた時の吸盤185による
誤検出を解消できる。 吸盤184及び吸盤185によってX線フイルム15の端部が
吸着されると、シヤフト166が図示しない駆動源から駆
動力を受けて回転し、吸盤184及び吸盤185を矢印D方向
へ回転移動させるようになっている。これによりX線フ
イルム15がカセツテ10内から取り出されるようになって
いる。取り出されたX線フイルム15は中間部がローラ19
2とローラ200との間に挟み込まれ、案内ローラ208に案
内されて図示しない現像機へ搬送されるようになってい
る。 次にX線フイルム15挿入時位置決め機構210について
説明する。 第3図及び第4図に示されるようにフイルム挿入時位
置決め機構210はフイルムカセツテ10挿入方向の奥方に
一対配置されている。一方は固定ベース33の下面に設け
られており、他方は可動ベース52の下面に設けられてい
る。 最初に固定ベース33の下面へ取り付けられたフイルム
挿入時位置決め機構210について説明すると、第22図及
び第23図に示されるように固定ベース33の下面側には、
断面コ字状のサブブラケツト216が配設されている。こ
のコ字状サブブラケツト216の一方の脚部が固定ベース3
3の裏面へ取り付けられている。このサブブラケツト216
にはストツパー214が取り付けられている。このストツ
パー214の両端は、サブブラケツト216の一対の脚部へ貫
通して長手方向へスライド可能となっており、一方の端
部は固定ベース33の貫通穴33B及び案内プレート35の貫
通穴35Bを貫通し上方へ突出可能となっている。 このストツパ214の中間部は、ブロツク220の一端がピ
ン215を介して回転可能に軸支されている。このブロツ
ク220は中間部がピン218を介してサブブラケツト216の
底部216Aへ回転可能に軸支されている。ブロツク220の
他端部はピン222を介してシヤフト224へ回転可能に軸支
されている。シヤフト224の両端はサブブラケツト216の
両脚部を貫通して、そのうちの一方は、さらに固定ベー
ス33の図示しない貫通穴を通過して、案内プレート35の
上面へ突出可能となっている。シヤフト224はサブブラ
ケツト216に一端を支持された圧縮コイルスプリング226
によって第22図矢印G方向へ、すなわち案内プレート35
上へ突出するように付勢されている。 またこのシヤフト224は中空とされ、シヤフト225が同
軸的に挿入されている。このシヤフト225はシヤフト224
の上端面に一端を支持された圧縮コイルスプリング227
で第22図矢印G方向へ付勢されている。これによりシヤ
フト225の端部はローラ228の外周へ押圧当接されてい
る。この圧縮コイルスプリング227の付勢力は圧縮コイ
ルスプリング226の付勢力より大とされている。 このシヤフト225が当接しているローラ228はロツクプ
レート230のカセツテ10挿入方向奥側の端部に回転可能
に軸支されている。ロツクプレート230の中間部は固定
ベース33に立設されたブロツク232に回転可能に軸支さ
れている。またロツクプレート230は軸方向がカセツテ1
0挿入方向に向けて配置されている。このロツクプレー
ト230のカセツテ10挿入奥側の下面には蓋14の上面と当
接するクツシヨン234が取り付けられている。カセツテ1
0の蓋が閉止されるときには偏心ローラ212の作動により
ロツクプレート230がピン231を中心に第22図時計方向へ
回転し、クツシヨン234が蓋14の上面を押圧するように
なっている。 偏心ローラ212は一対の基台フレーム32へ両端が支持
されたシヤフト236の軸方向中間部へ固着されており、
軸方向の長さが可動ベース52の矢印B方向移動範囲より
も大となっている。 また可動ベース52の下面にも固定ベース33と同様にフ
イルム挿入時位置決め機構210が配設されており、貫通
穴52B(第6図参照)を貫通し、貫通穴53B(第6図参
照)からストツパー214が突出するようになっている。
可動ベース52側に設けられたロツクプレート232は偏心
ローラ212上を可動ベース52の移動と共にスライドする
ようになっている。 また第3図に示されるように、偏心ローラ212が取り
付けられたシヤフト236の基台フレーム32を貫通突出し
た一方の端部にはプーリ238が固定されており、このプ
ーリ238とモータ242の駆動軸へ固着されたプーリ239と
の間に巻掛けられたタイミングベルト240を介してモー
タ242の駆動力が伝達されるようになっている。 偏心ローラ212の軸中心から外周面までの長さが最大
の位置へロツクプレート230が当接した状態では第22図
に示されるようにストツパー214が貫通穴33Bを貫通し、
貫通穴35Bから突出されるようになっている。このスト
ツパー214へカセツテ10の前方縁24が当接することによ
り、X線フイルムカセツテ10が位置決めされフイルム挿
入位置が決められる。 なお、第17図に示される如く、案内ローラ208の下方
にはローラ群244が配置され、空になったX線フイルム
カセツテ10へ新規なX線フイルム15を装填するべく送り
出すようになっている。 次に本実施例の作動について説明する。 撮影済みのX線フイルム15が収容されたカセツテ10は
第3図に示されるように、矢印A方向に向ってカセツテ
オープナへ挿入される。タイミングベルト70はあらかじ
めタイミングベルト40から最大量離れており、操作員は
この大きく離れたタイミングベルト40、70間の任意の位
置へカセツテ10を挿入できる。 カセツテ10の挿入が、検出器104によって、検出され
ると、モータ74が駆動され可動ベース52が矢印B方向へ
と駆動される。これによりタイミングベルト70はカセツ
テ10の一方の側縁に当接し、他方の側縁をタイミングベ
ルト40へ押圧し、タイミングベルト40,70との間にカセ
ツテ10が挟持される。このときカセツテ10が挿入方向に
対して斜めに挿入されても、タイミングベルト70はカセ
ツテ10の側縁をタイミングベルト40へ押圧当接させ、真
直状態に補正するので操作員はX線フイルムカセツテ10
を正しく真直な状態で挿入する必要はない。 タイミングベルト40,70との間にカセツテ10が挟持さ
れた後もモータ74は駆動されカセツテ10がタイミングベ
ルト40へ圧縮コイルスプリング92(第7図)の付勢力に
抗して押圧される。ブラケツト78が所定量移動すると、
リミツトスイツチ94により停止位置が検出され、モータ
74の駆動が停止される。従ってカセツテ10はタイミング
ベルト40へタイミングベルト70により一定の押圧力で押
圧当接され、これによりカセツテ10はタイミングベルト
40,70との間に常に一定の力で押圧挟持され、タイミン
グベルト40、70による矢印A方向への搬送が確実にな
る。 また可動ベース52の検出器100(第10、11図)によっ
て可動ベース52の位置が検出される。この位置が検出さ
れることにより、カセツテ10の幅方向の大きさが検出さ
れる。 タイミングベルト40,70で押圧挟持されたカセツテ10
は、モータ44、62の駆動力で第3図矢印A方向へ移動案
内され、検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接され
る。このときブラケツト34と可動ベース52上へ設けられ
たピン128によってカセツテ10のラツチ20が押圧され、
内側段部16Bから外される。 またカセツテ10の前方縁24が検出器106と当接すると
検出器108によりカセツテ10の後方縁位置が検出され
る。これによりカセツテ10の長さ方向の大きさが検出さ
れ、既に検出器100により検出されている幅寸法とによ
りカセツテ10のサイズが判別される。 ラツチ20が押圧解除されたカセツテ10はタイミングベ
ルト40,70の間に押圧挟持されたままの状態でありモー
タ46,62が逆方向に駆動され、一旦カセツテ挿入口方向
へ移動案内されると共にストツパー機構110の作動によ
り貫通穴35A,53Aからストツパプレート116が突出する。
ここでモータ44、62が再び駆動されて、X線フイルムカ
セツテ10が矢印A方向へ移動し前方縁24がストツパー部
116Aへ当接される。これによりカセツテ10は蓋開放位置
へ位置決めされる。 蓋開放位置へ位置決めされたカセツテ10へは、上方に
退避していた開放機構126の回動アーム130が第14図反時
計方向回転によって吸盤146が蓋14上へ降下吸着する。
回動アーム130が上昇することにより蓋14が十分開放さ
れ、この状態からX線フイルム取り出し装置162が作動
され、吸盤184がカセツテ10内のX線フイルム15の上面
端部へ降下される。このX線フイルム15の端部を傾斜吸
盤185が吸着するか否かでX線フイルム15の有無が判別
される。 吸盤184が負圧力でX線フイルム15の端部を吸着した
後、モータ206の駆動力で偏心カム202が作動して、吸盤
184、185が傾斜される。これによりX線フイルム15の端
部がカセツテ内底面のスクリーン等からめくられる。 X線フイルム15の端部を吸着した吸盤184、185はシヤ
フト166の第17図の矢印D方向への回転によって上昇さ
れ、これに伴ってX線フイルム15の先端ががカセツテ10
内から引き出される。吸盤184が第17図二点鎖線で示さ
れる位置へ移動されると側板172Aが平面部198Aを押圧す
るのでローラ支持プレート188が第17図矢印E方向に回
転される。ローラ支持プレート188が第17図の二点鎖線
位置まで移動するとローラ192が切り欠き部164A内へ自
重で入り込みX線フイルム15がローラ192とローラ200の
間に挟み込まれる。次いで吸盤184、185のX線フイルム
15の吸着が解除され、X線フイルム15は案内ローラ208
に案内されて図示しない現像機へ搬送される。 X線フイルム15がカセツテ10内から取り出され空の状
態のカセツテ10は、蓋14が十分開放されたままさらに矢
印A方向へ移動され、新規X線フイルム15の挿入位置ま
で移動される。この移動では連結アーム136と吸盤146の
回転により蓋14の開放角度が大きく変化せずに移動され
る。このX線フイルム15挿入位置でのカセツテ10の位置
決めはストツパ214がロツクプレート230と連動して作動
するフイルム挿入時位置決め機構210によってなされ、
貫通穴35B,53Bから突出されたストツパー214へカセツテ
10の前方縁24が当接される。 このX線フイルム15挿入位置で位置決めされたカセツ
テ10内へ図示しないマガジンから取り出され、案内ロー
ラ244に案内された新規のX線フイルム15がカセツテ本
体内へ装填される。この装填後は蓋14開放位置へ移動し
カセツテ10の蓋14を吸着している吸盤146が解除され、
蓋14は自重で閉止方向へと降下し若干量だけ開放した状
態、すなわち側壁16が内側段部16Bの直上まで至った状
態となる。この状態からモータ242の駆動により偏心ロ
ーラ212が作動して、ストツパー214が貫通穴35B,53Bか
ら下方へ引き込まれる。 半開きのカセツテ10は、矢印A方向へさらに移動案内
され蓋14の端部上面がクツシヨン234の真下に位置する
まで移動案内される。蓋14の端部上面がクツシヨン234
の真下に位置されると、再び偏心ローラ212がモータ242
の駆動力で駆動され、蓋14の端部上面がクツシヨン234
に押圧当接される。これによりラツチ20がカセツテ10の
内側段部16Bへ係合される。この場合、シヤフト225と22
4とは軸方向に相対移動可能となっているので、シヤフ
ト225がローラ228によって押下げられても、ストツパー
214を案内プレート35上へ突出させることはない。蓋14
が閉じられたカセツテ10はモータ44、62の逆転でタイミ
ングベルト40、70に案内されて挿入口へ移動し、端部を
挿入口から若干量突出した状態で停止される。モータ74
の逆転によってタイミングベルト70がタイミングベルト
40から離れると、X線フイルムカセツテ10の挟持が解消
されて、X線フイルムカセツテ10の取出しが可能とな
る。 〔考案の効果〕 以上説明したように本考案では、カセツテを基準案内
手段と移動案内手段の間で挟持するときに、検出手段が
被検出手段の開口部と非開口部とを検出しながら移動す
ることによって、基準案内手段と移動案内手段の間で挟
持したカセツテの挿入方向と直交する方向のサイズを検
出することができ、基準案内手段と移動案内手段によっ
て挿入方向の所定の位置へ移動することによってカセツ
テの挿入方向のサイズを検出することができる。このと
き、挿入方向と直交する方向に沿ってカセツテのサイズ
に合わせて複数の検出手段を設ける必要がなく、カセツ
テのサイズを判別できるので、部品点数を低減させるこ
とができる優れた効果が得られる。
の長さを検出するX線フイルムカセツテのサイズ検出機
構に関する。 〔従来の技術〕 撮影済みのX線フイルムが収容されたカセツテからこ
のX線フイルムを取り出す場合には、X線フイルム装填
・取出し装置へ送り込み、外光を遮断した状態でカセツ
テの蓋が開放される。 この装填・取出し装置によって撮影済みのX線フイル
ムがカセツテ内から取り出され、空のカセツテ内へ予め
フイルムマガジンから供給された撮影済みのX線フイル
ムと同サイズの新規X線フイルムが装填される。 一方X線フイルムの大きさは複数種類あり、これを収
容するカセツテは複数種類のサイズが用意されている。
従ってカセツテのサイズを検出することによって、収容
されているX線フイルムの大きさが検知される。 カセツテのサイズの検出はカセツテの縦方向と、横方
向の長さを検出することによってなされる。横方向の長
さを検出するには、カセツテの横方向に沿って、複数個
の検出器を配置しておき、一方の側縁を基準として、他
の側縁端部の位置を複数個の検出器の一つが検出するこ
とによりなされる。 また縦方向の長さを検出するため、カセツテのカセツ
テ装填・取出し装置への移動方向に沿って複数個の検出
器が配置される。カセツテが移動されると、この検出器
の前面をカセツテの縦方向前縁部が通過し、後縁部が通
過することを検出することによってカセツテの縦方向の
長さが検出される。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記構成の検出機構ではカセツテの縦
方向及び横方向の長さを検出するのに複数個の検出器が
必要であり、部品点数が多いという問題がある。 本考案は上記事実を考慮して、部品点数が低減される
X線フイルムカセツテのサイズ検出機構を得ることが目
的である。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するため、本考案では、挿入される
X線フイルムカセツテが搭載されるベース部材と、前記
カセツテの一方の側縁と当接して案内する基準案内手段
と、前記カセツテの他方の側縁と当接し前記基準案内手
段と前記X線フイルムカセツテの挿入方向と直交する方
向に接離可能な移動案内手段と、前記移動案内手段を前
記基準案内手段への接離方向へ移動させて前記カセツテ
を挟持させる挟持駆動手段と、前記移動案内手段又は前
記ベース部材の一方に設けられ、前記移動案内手段の移
動方向に沿って予め設定された複数のカセツテに応じた
開口部と非開口部が交互に設けられた被検出手段と、前
記移動案内手段又は前記ベース部材の他方に前記被検出
手段に対向して設けられ前記移動案内手段の移動に伴っ
て相対移動する被検出手段の前記開口部及び前記非開口
部を順次検出する横検出手段と、前記ベース部材に前記
挿入方向に沿って予め設定された複数のカセツテの挿入
方向の寸法に応じて配置され、ベース部材上を前記移動
案内手段と前記基準案内手段に挟持されて所定の位置ま
で移動された前記カセツテの後端部を検出する縦検出手
段と、を備えている。 〔作用〕 本考案によれば、ベース部材上に挿入されて搭載され
たX線フイルムカセツテは、挟持駆動手段の駆動力で移
動案内手段が基準案内手段と接する方向へ移動されるこ
とにより基準案内手段と移動案内手段との間に挟持され
る。この移動案内手段の移動に伴って横検出手段と被検
出手段とが相対移動する。 また、X線フイルムカセツテは、基準案内手段と移動
案内手段によって挟持されると、挿入方向に沿って所定
の位置まで移動されて装填される。 横検出手段は、複数のカセツテのそれぞれのサイズに
応じて予め設定して設けている被検出手段の開口部と非
開口部とを判別しながら移動し、これにより、ベース部
材上に搭載され基準案内手段と移動案内手段との間で挟
持したフィルムカセツテの挿入方向と直交する方向のサ
イズが判別される。また、縦検出手段は、挿入方向に沿
って移動されるX線フイルムカセツテの後端部ないし後
端部の通過を検出するので、X線フイルムカセツテの挿
入方向のサイズが判別される。 したがって、装填されたX線フイルムカセツテが予め
設定されているうちの何れのサイズのカセツテであるか
を判別することができる。 このとき、挿入方向と直交する方向に沿って複数個の
検出器を配置しなくてもカセツテのサイズを検出するこ
とができるので、部品点数の低減を達成できる。 〔実施例〕 以下本考案が適用されたX線フイルムカセツテオープ
ナの実施例について説明する。 第1図には本実施例に用いるX線フイルムカセツテ10
が示されている。このX線フイルムカセツテ10には本体
12と、本体12を開閉する蓋14とが備えられている。 本体12は矩形の平板状で、周囲から全周に亘って側壁
16が立設されて内部をX線フイルム15の収容部としてい
る。この側壁16の外側面には全周に亘って断面が円弧状
の切り欠き溝16Aが設けられている。 側壁16の内側には第2図に示されるように内側段部16
Bが設けられている。また本体12の長手方向の一方の側
壁16には中間部に一対の貫通穴18が設けられている。こ
れらの一対の貫通穴18は内側段部16Bより下部で、側壁1
6の高さの中間点からずれた上端面に近い位置とされて
いる。 蓋14は矩形の平板状で、一端が本体12における貫通孔
18と反対側の側壁16へ軸支されており、X線フイルム15
を収容した内部を開閉することができる。この蓋14には
本体12に設けられた一対の貫通穴18と対応して先端部か
らラツチ20が突出されている。これらのラツチ20は蓋14
へスライド可能に取り付けられて蓋14からの突出長さが
変更可能となっており、図示しない圧縮コイルばねによ
って蓋14の先端部から突出する方向へ付勢されている。 このためラツチ20は、蓋閉止状態では側壁16の内側段
部16Bへ係合され、これによって不用意な蓋開放が阻止
されている。 またこのラツチ20の一部は蓋14の上面に露出して、操
作部22となっている。操作員が操作部22を圧縮コイルば
ねの付勢力に抗して移動させれば、ラツチ20が内側段部
16Bから外れ、蓋14を開放できるようになっている。 この場合、ラツチ20が内側段部16Bから外れると蓋14
は若干量だけ開放されるように内部に図示しない弾性体
が設けられている。 第3図にはカセツテオープナの平面図が示され、第4
図にはカセツテテープナの分解斜視図が示されている。 図示しない基台上には一対の基台フレーム32が互いに
平行にカセツテ挿入方向(矢印A方向)に沿って配置さ
れている。これらの一対の基台フレーム32は長手方向直
角断面がL字状で、それぞれL字の一辺32Aは図示しな
い基台上に固定され、それぞれの他辺32Bは垂直に立設
されている。これらの一対の基台フレーム32の長手方向
の一端部にはブラケツト34が掛け渡されている。 このブラケツト34は平板状で長手方向の両端と長手方
向に沿う一端とが同一方向に直角に折り曲げられてい
る。折り曲げられた長手方向両端面が一対の基台フレー
ム32の辺32Bへ固着されている。また折り曲げられた長
手方向に沿う一端面は基台フレーム34の長手方向端部に
位置している。またこのブラケツト34の中間部上面には
平板状ガイド28が載置され固定されている。このがガイ
ド28は図示しないカバーと共にカセツテ10の挿入口の一
部を構成し、カセツテ10が矢印A方向へ挿入される場合
にこのガイド28上を滑るようになっている。 一対の基台フレーム32の一方(第3図紙面左側)には
平板状の固定ベース33が基台フレーム32の長手方向に沿
って取り付けられている。 第3図〜第5図に示されるようにこの固定ベース33は
ブラケツト34よりさらに矢印A方向の奥側の位置に配置
され、その上面はブラケツト34の上面と面一となってい
る。この固定ベース33から2本の垂直軸36が立設されて
いる。垂直軸36の1本は固定ベース33の中間部に、他の
1本はカセツテ挿入口寄りに配置されている。 これらの2本の垂直軸36のそれぞれの中間部にはロー
ラ38が軸支されている。また2本の垂直軸36のそれぞれ
の先端部へは矩形平板状のモータブラケツト42が水平状
態で支持されている。このモータブラケツト42のカセツ
テ挿入口側の端部にはモータ44が垂直状態で取り付けら
れている。このモータ44の駆動軸44Aはモータブラケツ
ト42を貫通して垂直下方へ延びモータブラケツト42とブ
ラケツト34との間に突出している。突出された駆動軸44
Aの先端にはタイミングベルト巻掛けプーリ46が固着さ
れている。このプーリ46の固定ベース33からの高さは、
ローラ38の固定ベース33からの高さと同一とされてい
る。 またモータブラケツト42には、カセツテ10挿入方向の
奥側へプレート48が固着されており、このプレート48へ
タイミングベルト巻掛けプーリ50が軸支されている。こ
のプーリ50とプーリ46との間にタイミングベルト40が巻
掛けられている。このタイミングベルト40は内周に定間
隔で凸起が設けられ、外周は平坦面である。カセツテ10
が挿入口から挿入されると、プーリ46とプーリ50との間
の第3図右側の直線部の外周平坦面がカセツテ10の側縁
との当接用となっている。 この直線部の内周はローラ38が当接しており、ローラ
38の間にベルト40の直線部に沿って配置されたベルトガ
イド37と共にタイミングベルト40の直線部を案内してい
る。このタイミングベルト40は例えばウレタンゴム製の
ものが使用されている。 また固定ベース33上には第3図及び第4図に示される
ように案内プレート35がカセツテ挿入方向に沿って固定
されている。この案内プレート35の上面はガイド28の上
面と面一となっている。 一方、一対の基台フレーム32の第3図右側にある他方
には第3、4図及び第6図に示されるように可動ベース
52が辺32B側に配置されており、一対のベースガイド54
に案内されてタイミングベルト40と接離する方向へ移動
可能となっている。これらのベースガイド54は一対の基
台フレーム32間に平行にかつ長手方向が矢印A方向と直
角に配置され、それぞれ両端が基台フレーム32へ固着さ
れている。 第6図に示されるように可動ベース52には2本の垂直
軸56が立設されており、1方の垂直軸56は可動ベース52
の中間部に、他方はカセツテ挿入口側の第3図右側端部
に配置されている。 この2本の垂直軸のそれぞれの中間部にはローラ58が
軸支されている。また2本の垂直軸56のそれぞれの先端
部へ平板状のモータブラケツト60が水平に支持されてい
る。このモータブラケツト60のカセツテ挿入口側の端部
にモータ62が取り付けられている。このモータ62の駆動
軸62Aはモータブラケツト60を貫通して垂直下方に延び
モータブラケツト60とブラケツト34との間に突出してい
る。この駆動軸62Aの先端にはタイミングベルト巻掛用
プーリ64が固着されている。このプーリ64の可動ベース
52からの高さは、ローラ58の可動ベース52からの高さと
同一とされている。 またモータブラケツト60には、カセツテ挿入方向の奥
側へプレート66が固着されており、このプレート66へタ
イミングベルト巻掛用プーリ68が軸支されている。これ
らのプーリ64とプーリ68との間にタイミングベルト70が
巻掛けられている。このタイミングベルト70はタイミン
グベルト40と同構造であり、同様に直線部の内周はロー
ラ58が当接しており、ローラ58間にベルト70の直線部に
沿って配置されたベースガイド59と共にタイミングベル
ト70の直線部をカセツテ移動方向に沿って案内してい
る。 タイミングベルト70とタイミングベルト40、プーリ50
とプーリ68、プーリ46とプーリ64はそれぞれ平面的に見
て対称形状となっている。 このタイミングベルト70はタイミングベルト40と対応
されており、プーリ68とプーリ64との間の第3図左側直
線部が、挿入されたカセツテの側縁と当接して、タイミ
ングベルト40との間でカセツテを挟持するようになって
いる。このタイミングベルト70は例えばタイミングベル
ト40と同様にウレタンゴム製のものが使用されている。 また可動ベース52の上面はブラケツト34の上面と面一
となっており、かつ案内プレート53がカセツテ挿入方向
に沿って固定されている。この案内プレート53の上面は
ガイド28の上面と面一となっている。 第3図に示されるように可動ベース52の裏面側の中間
部にはカセツテ押圧機構72が備えられている。第7図、
8図に示されるようにこのカセツテ押圧機構72には無端
ベルト76がブラケツト78を介して固定されている。この
ベルト76は一方の基台フレーム32の側面に配設されたモ
ータ74(第3図参照)と他方の基台フレーム32に位置調
整プレート80を介して取り付けられたプーリ82との間に
巻掛けられている。ブラケツト78の上面には2本のガイ
ドピン71が突出されている。これらのピン71は第7、8
図に示されるように可動ベース52に設けられた長孔52C
内へ挿入されブラケツト78が可動ベース52に対して矢印
B方向(カセツテ挿入方向と直角方向)へ相対移動する
ときの案内用となっている。 またカセツテ押圧機構72には、第7図及び第8図に示
されるように可動ベース52の裏面にベルト76に沿って長
手方向とされるブロツク84が配置されている。このブロ
ツク84は可動ベース52の裏面から下方へ向けて立設され
ている。このブロツク84のベルト76の直線部に沿う長手
方向両端には断面L形のプレート86が取り付けられて第
7図に示される如くブロツク84の長手方向と直角に突出
している。このプレート86へはベルト76の長手方向に沿
って設けられたシヤフト88の両端が固着されている。こ
のシヤフト88はブラケツト78のベルト76の直線部長手方
向に沿う長手方向両端に固定突出されたプレート90、91
を貫通している。従って、ブラケツト78はシヤフト88に
案内されて第7、8図矢印B方向へ可動ベース52に対し
て相対移動可能となっている。シヤフト88のプレート90
とプレート86との間には圧縮コイルスプリング92が配置
されている。このためカセツテ押圧機構72は矢印B方向
へ圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して、可動ベー
ス52と相対移動可能となっている。 可動ベース52の裏面側には第9図に示されるようにリ
ミツトスイツチ94が取付ブラケツト96を介して取り付け
られている。このリミツトスイツチ94はブラケツト78が
圧縮コイルスプリング92の付勢力に抗して図示矢印B方
向へ可動ベース52と相対移動すると、このブラケツト78
へ取り付けられたストツパプレート98と当接するように
なっている。このストツパプレート98が接触子94Aへ当
接すると、ベルト76を介して伝達されたモータ74の駆動
力で移動するブラケツト78の矢印B方向への移動が停止
されるようになっている。 従って、X線フイルムカセツテ10がタイミングベルト
40、70間で挟持される場合にはストツパプレート98が接
触子94Aへ当るまで圧縮コイルスプリング92が圧縮さ
れ、この付勢力で押圧挟持されるようになっている。 第3図及び第10図に示されるように固定ベース33に対
向した可動ベース52のカセツテ挿入口寄りの端部には検
出器100が取り付けられている。この検出器100の検出面
はカセツテ挿入口の方向(第10図右方向)へ向いてい
る。この検出器100の検出面に対応して、ブラケツト34
の下面には断面L字状のプレート102が長手方向が可動
ベース52の移動方向(矢印B方向)に沿って取り付けら
れている。 このプレート102には第11図に示されるように、長手
方向に沿って、矩形状の開口部である貫通穴102Aが複数
個設けられて開口部と非開口部とが交互に配置された状
態となっている。これらの貫通穴102Aは各々の大きさが
異なっている。この貫通穴102Aの縁部へ検出器100の検
出面が位置すると可動ベース52の位置が検出されるよう
になっている。 またガイド28の中間部には第3図に示されるように貫
通穴28Aが設けられており、ブラケツト34上に取り付け
られた検出器104の検出面が露出されている。この検出
面とガイド28の上面は面一となっている。この検出器10
4によりX線フイルムカセツテ10が挿入口から挿入され
たことが検出されるようになっている。 また第3図及び第4図に示されるようにカセツテ10挿
入方向の奥方には、検出器106が固定ベース33へ取付プ
レート105を介して固定されている。この検出器106は検
出面をカセツテ挿入口方向へ向けて、2個取り付けられ
ている。この検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接
することにより、カセツテ10の前方縁24の位置が検出さ
れるようになっている。 また固定ベース33のカセツテ10挿入口側の端部には複
数の光学式検出器108が取付プレート107を介してカセツ
テ挿入軌跡の下方へ取り付けられている。これらの検出
器108はカセツテ10の移動方向に沿って4個、検出面を
上方に向けて配置されている。これらの検出面は固定ベ
ース33の上面と面一とされている。これらの4個の検出
器と検出器との間にカセツテ10の後方縁が位置し、各々
の検出器のオン、オフ状態により、カセツテ10の後方縁
位置が検出されるようになっている。これによりカセツ
テ10の長さ方向の大きさが検出される。 すなわち、カセツテ10は、収容するX線フイルム15の
サイズに合わせて挿入方向の寸法(縦寸法)及び挿入方
向と直交する方向(横寸法)が異なっており、カセツテ
10の縦寸法に合わせた位置及び間隔で光学式検出器108
が取り付けられている。また、前記したプレート102に
設けられている複数の貫通穴102Aのそれぞれの大きさ及
び間隔は、カセツテ10の横寸法に合わせて設定されてお
り、挿入されたカセツテが挟持されたとき、検出器100
が何れかの貫通穴102A又は互いに隣接する貫通穴102Aの
間の非開口部に対向するようになっている。 従って、検出器100と、検出器108によりカセツテ10の
サイズ(縦寸法及び横寸法)が検出されるようになって
いる。 次に、第6図、第12図及び第13図に従いX線フイルム
カセツテ10の蓋14を充分開く為にX線フイルムカセツテ
10の蓋開放位置を決めるストツパ機構110について説明
する。 このストツパ機構110は固定ベース33の中間部下面側
と、可動ベース52の中間部下面側に配置されており、そ
れぞれ対称となっている。 最初に可動ベース52の下面へ取りつけられたストツパ
機構110について説明すると、第12図及び第13図に示さ
れるように断面がコ字状に屈曲されたベースブラケツト
112には底部112Aから延長されて一対の脚部112C、112D
と反対方向に折り曲げられた取付部112Bが形成されてい
る。この取付部112Bでストツパ機構110が固定ベース33
の裏面及び可動ベース52の裏面へ取り付けられている。 またベースブラケツト112の一方の脚部112Cには、ピ
ン118の一端が固定されて他方の脚部112Dへ向ってい
る。ピン118の先端にはストツパプレート116の一端が回
転可能に軸支されている。ストツパプレート116の他端
部は他方の脚部112Dへ向って略直角に折り曲げられてお
り、上方へ向って延びてストツパー部116Aが形成されて
いる。このストツパー部116Aは可動ベース52に設けられ
た貫通穴52Aと対応されている。このストツパプレート1
16の中間部下端面にはローラ120が当接している。この
ローラ120はピン121の先端へ回転可能に軸支されてい
る。ピン121の基端は回転ブロック122の上端部に固定さ
れている。回転ブロック122の下端部はピン115の先端へ
回転可能に軸支されており、ピン115の基端は脚部112C
へ固定されている。またこの回転ブロック122は図示し
ない引張コイルスプリングでピン115を中心に第13図反
時計方向に付勢されている。 また第12図に示されるようにピン121の軸方向中間部
は平板状の連結部材123を介してソレノイド124のシヤフ
ト124Aと連結されている。このソレノイド124は底部112
Aに取り付けられている。 通常の状態(ソレノイド124が励磁されていない状
態)では図示しない引張コイルスプリングの付勢力で回
転ブロック122は付勢されて第13図二点鎖線で示される
位置へ移動している。この状態ではローラ120がピン115
を中心に回転移動しているので、ストツパプレート116
はピン118を中心に時計方向へ回転している。これによ
りストツパプレート116のストツパ部116Aは可動ベース5
2に設けられた貫通穴52A内へ引込んで貫通穴53Aから突
出してない。 ソレノイド124が励磁されると、シヤフト124Aが引き
込まれて、回転ブロック122がピン115を中心に第13図時
計方向へ回転する。これによりローラ120がストツパプ
レート116の下端面を摺動してピン118を中心にストツパ
ープレート116を反時計方向へ回転させる。これにより
ストツパプレート116のストツパ部116Aは貫通穴52Aを貫
通し、ストツパ部116Aの先端部は貫通穴53Aから上方へ
突出する。従ってこの突出されたストツパプレート116
の先端部へ、第13図矢印A方向に移動するX線フイルム
カセツテ10の前方縁が当接することによってカセツテ10
が位置決めされ蓋14開放位置が決められる。 ストツパ機構110は固定ベース33の下面側にも同様に
設けられており、この場合にはストツパプレート116の
ストツパー部116Aは固定ベース33に設けられた貫通孔33
A(第5図参照)を貫通し、ストツパー部116Aの先端部
は案内プレート35の貫通穴35A(第5図参照)から突出
するようになっている。また固定ベース33の下面側に配
置されたストツパ機構と、可動ベース52の下面側に配置
されたストツパ機構とは同時に作動されて、X線フイル
ムカセツテ10の前端が矢印A方向と直角に維持されて蓋
14開放位置へ位置決めされるようになっている。 第3図及び第4図に示されるように固定ベース33上の
案内プレート35と、可動ベース52上の案内プレート53の
カセツテ挿入方向の奥方端部にはそれぞれ取付ブロツク
127を介してピン128が取り付けられている。これらのピ
ン128は軸方向がカセツテ10挿入口方向に向って互に平
行に一対配置され、カセツテ10の前端にある一対の貫通
穴18と対応されている。 従ってピン128はカセツテ10の一対の貫通穴18へ挿入
されて、ラツチ20を矢印A方向へ押圧することにより、
ラツチ20を側壁16の内側段部16Bから外すようになって
いる。 次にX線フイルムカセツテ10の蓋14を開放する開放機
構126について説明する。 第5図、第14図及び第15図に示されるように挿入され
たカセツテ10の上方には蓋開放用の開放機構126が配置
されている。この開放機構126には矢印A方向に挿入さ
れるカセツテ10の長さ方向に沿って互に平行な一対の回
動アーム130が備えられている。一対の回動アーム130の
それぞれの基端はピン131を介してブラケツト132へ軸支
されている。このブラケツト132は図示しない基台へ立
設されている。回動アーム130のそれぞれの先端には一
対のプレート134が直角に立設されており、これらのプ
レート134間にはシヤフト135が掛け渡されている。この
シヤフト135の中間部に一対の連結アーム136のそれぞれ
の基端が回転可能に軸支されている。 また一対のプレート134と一対の連結アーム136とのそ
れぞれの間には引張コイルスプリング138が配置されて
いる。この引張コイルスプリング138は、回動アーム130
の長手方向に対して連結アーム136の長手方向を第14図
実線状態のように直角に位置するように付勢している。
すなわち、連結アーム136が第14図の状態からシヤフト1
35を中心に回転されると引張コイルスプリング138の引
張力を受け、連結アーム136を第14図の状態へと復帰す
るようになっている。 連結アーム136の先端は平板状の吸盤取付用ブラケツ
ト140の折り曲げられた両側面140A、140Bをピン142を介
して回転可能に軸支している。また一対の連結アーム13
6へ掛け渡される軸137と吸盤取付用ブラケツト140の両
側面140A、140Bとの間にはそれぞれ引張コイルスプリン
グ144が掛け渡されている。この引張コイルスプリング1
44は、連結アーム136と吸盤取付ブラケツト140とが第14
図実線で示される状態となるように付勢している。すな
わち連結アーム136の長手方向に対して、吸盤取付ブラ
ケツト140の基面140Cが直角となるように付勢してい
る。 吸盤取付用ブラケツト140の基面140Cにはカセツテ10
の幅方向に沿って、複数個の吸盤146が取り付けられ基
面140Cの表面と直角方向に若干量スライド可能となって
いる。これらの吸盤146は、圧縮コイルスプリング145に
よってその吸着面が基面140Cの表面と平行状態を維持し
つつ基面140Cから離れる方向へ付勢されている。またこ
の吸盤146は図示しない負圧源からの負圧で蓋14を吸着
するようになっている。 従って吸盤146は第14図に実線で示される如く、回動
アーム130が略水平状態になると、既に挿入されている
X線フイルムカセツテ10の蓋14を吸着でき、しかも回動
アーム130が想像線で示される如く上昇した場合にもピ
ン142を中心にして回転し、蓋14の吸着状態を維持でき
る。この蓋14の開放状態のままX線フイルムカセツテ10
が挿入方向へさらに移動しても吸盤146の回転及び連結
アーム136の回転により蓋14の開放角度が殆ど変ること
がないように配慮されている。 またこの連結アーム136は蓋14が開放された状態で
は、垂直に近い角度となるよう設定されるのが好まし
い。 一方の回動アーム130の中間部には、先端が他方の回
動アーム130へ向けて伸びるピン133の基端が固定されて
いる。このピン133の先端には揺動アーム150の一端が回
転可能に軸支されている。この揺動アーム150の他端は
ピン154を介して駆動装置148の駆動アーム152へ相対回
転可能に取り付けられている。この駆動アーム152へ駆
動軸156Aの中間部が貫通して固定されている。このモー
タ156は図示しないフレームに固定されたモータブラケ
ツト155へ取り付けられている。従ってモータ156の駆動
軸156Aが回転すると、この回転力が駆動アーム152、揺
動アーム150を介して回動アーム130へ伝えられ、この回
動アーム130がピン131を中心に回動するようになってい
る。 第16図には第14図P方向から見た駆動装置148の側面
図が示されている。モータ156の駆動軸156Aには扇形の
プレート158が取り付けられており、このプレート158の
円弧状端面を挟むように検出器160が設けられている。
このプレート158の端面が検出器160に挟まれている間は
モータ156が駆動され、端面が検出器160から抜け出る
と、モータ156の駆動が停止されるようになっている。
これにより回動アーム130の回動角度が制御される。 次にカセツテ10の蓋14が開放された後、カセツテ10に
収容されている撮影済みのX線フイルム15を取り出すX
線フイルム取り出し装置162について第17図及び第18図
を用いて説明する。第17図はX線フイルム取り出し装置
162の側面図を示し、第18図はカセツテ10の挿入方向か
ら見た正面図である。このX線フイルム取り出し装置16
2はカセツテ10挿入方向の奥方に配置されている(第5
図参照)。 第18図に示されるシヤフト166は、カセツテ10の幅方
向(カセツテ10の挿入方向と直角方向)に沿って配置さ
れている。このシヤフト166は中間部の2箇所で、図示
しない基台から立設された一対のサイドプレート164へ
回動可能に支持されている。シヤフト166の両端にはそ
れぞれ一対のアーム168の一端部が固定されている。一
対のアーム168の各他端部はピン170を介して移動プレー
ト172の折り曲げられた両側板172A、172Bを軸支してい
る。 この移動プレート172の側板172Aにはピン174を介して
支持プレート176の一方の端部が回転可能に軸支されて
いる。この支持プレート176の他端部は図示しない基台
へ立設された図示しないフレームにピン178で回転可能
に軸支されている。ピン178とピン174との軸間距離は、
シヤフト166とピン170との軸間距離に等しく、ピン178
とシヤフト166との軸間距離はピン174とピン170との軸
間距離に等しく設定されている。従って、支持プレート
176、アーム168及び側板172Aは平行リンク機構を構成し
ている。 また移動プレート172の両側板172A、172Bはそれぞれ
吸盤184が取り付けられた吸盤取付プレート182の折り曲
げられた両側面をピン180を介して回転可能に軸支して
いる。吸盤取付プレート182はピン180を中心として第17
図反時計方向に自重で回転する力を生じているが、ピン
180の周囲に設けたストツパ181によって、第17図の状態
(吸盤184が垂直)でこの回転が停止されている。 従ってこの平行リンク機構はシヤフト166が図示しな
い駆動源から駆動力を受けて第17図矢印D方向へ回転す
ると、アーム168がシヤフト166を中心に矢印D方向へ回
転すると共にピン178を中心に支持プレート176も同方向
へ回転する。これにより移動プレート172及び吸盤取付
プレート182が矢印D方向へ第17図の姿勢を保ったまま
回転される。 また図示しない基台から立設された一対のサイドプレ
ート164の上部には第18図に示されるようにシヤフト186
の両端部が回転可能に支持されている。このシヤフト18
6には、ローラ支持プレート188がその両端折曲部を介し
て固定支持されている。またローラ支持プレート188の
両端折曲部のカセツテ挿入口寄りにはローラシヤフト19
0の直径より大きい貫通穴188Aが設けられており、ロー
ラシヤフト190の両端部が挿入されている。このため、
ローラシヤフト190は貫通穴188A内で遊動可能となって
いる。このローラシヤフト190の中間部にはローラ192が
回転可能に取り付けられており、X線フイルムの挟み込
み用となっている。 またローラ支持プレート188にはシヤフト194の両端が
支持されており、このシヤフト194の第18図左側の端部
はローラ支持プレート188の左側の側面を貫通して、サ
イドプレート164よりも突出されている。この突出した
端部にはサイドプレート164に一端が固定された引張コ
イルスプリング196の他端が取り付けられている。従っ
てローラ支持プレート188は第17図矢印E方向と反対方
向へ付勢されている。 またシヤフト186の第18図左側の端部はサイドプレー
ト164から突出されており、当接プレート198が取り付け
られている。この当接プレート198は平面部198Aがカセ
ツテ10挿入側へ向って配置されておりシヤフト186に回
転可能に軸支されている。この平面部198Aには移動プレ
ート172の角部172Aが当接するようになっており、移動
プレート172が当接後さらに移動する当接プレート198は
第17図矢印E方向へシヤフト186を中心に回転するよう
になっている。 従って平面部198Aの回転によりローラ支持プレート18
8が矢印E方向へ引張コイルスプリング196の付勢力に抗
して回転するようになっている。これによりX線フイル
ム15がローラ192と、一対のサイドプレート164に両端を
軸支された駆動ローラ200との間へ挟み込まれるように
なっている。 このときローラ192が支持されているシヤフト190のサ
イドプレート164から突出された両端部は、貫通穴188A
内で遊動可能となっているのでサイドプレート164に設
けられた矩形状の切り欠き部164Aへ容易に挿入され、ロ
ーラ190の位置決めがなされる。 すなわち切り欠き部164Aの幅寸法(第17図左右方向寸
法)はほぼローラシヤフト190の外径に等しくされ、切
り欠き部164Aの溝深さはこの切り欠き部164A内へ第17図
想像線で示される如くローラシヤフト190が挿入されロ
ーラ192の外周がローラ200へ当った状態でもローラシヤ
フト190が溝底部から浮いている寸法となっている。さ
らに第17図想像線で示される如くシヤフト166及びアー
ム178が反時計方向へ最大量回転した状態で、切り欠き
部164A内にありローラ200と当接状態にあるローラ192の
ローラシヤフト190は貫通穴188Aの内周と離れているよ
うに寸法が決められている。これによってローラ支持プ
レート188が第17図実線状態から時計方向に回転する
と、ローラシヤフト190は一旦切り欠き部164Aの周縁164
Bへ当り、さらに回転するローラ支持プレート188の貫通
穴188Aによって横方向移動力を受けて切り欠き部164A内
へ落ち込み、ローラ192が自重による挟持力でローラ200
との間にX線フイルム15を挟持搬送できるようになって
いる。 第18図に示されるように吸盤取付プレート182には吸
盤184がカセツテ10の幅方向に沿って複数個取り付けら
れている。これらの吸盤184の吸着面は挿入されたX線
フイルムカセツテ10内のX線フイルム15の表面と平行と
されている。さらに吸盤取付プレート182には第20図に
示されるようにその吸着面がカセツテ内にあるX線フイ
ルム15の先端方向へ向くように予じめ傾斜した吸盤185
が取り付けられている。 吸盤184、185は、第21図に示される如く負圧供給源で
あるポンプ187へ接続されている。第21図には吸盤184、
185とポンプ187の間の配管図が示されている。一端がポ
ンプ187へ接続された管183の他端は2方向へ分岐されて
いる。分岐された一方へ管189を介して吸盤185が接続さ
れている。他方には管181の一端が接続されている。管1
81の他端は2方向に分岐されており、一方には負圧検出
器191が接続され、他方には管179を介して電磁弁195が
接続されている。 負圧検出器191は管181へ連通される管191Aと、リミツ
トスイツチ191Bとで構成されている。管191Aの端部には
弾性膜191Cが張設されており、管191A内の負圧により弾
性変形しリミツトスイツチ191Bの接触子によって、負圧
状態が検知されるようになっている。 また電磁弁195は負圧状態を解除するための大気開放
用である。 さらにポンプ187には吸盤184が電磁弁199を介して接
続されている。この電磁弁199は吸盤184への負圧の供給
を制御するためのものである。 これによってX線フイルムカセツテ10内へ前工程であ
らかじめ適正にX線フイルム15が配置されている状態及
び誤作動等によってX線フイルム15が配置されていない
状態を識別できるようになっている。 すなわち、吸盤184が第19図のように垂直状態で吸盤1
84及び吸盤185へ負圧を伝えると、X線フイルム15が吸
着されない場合すなわちカセツテ10内に収容されていな
いと、予め傾斜された吸盤185はX線フイルム15との間
に隙間があり負圧がリークし第21図の弾性膜191Cが変形
せず、リミツトスイツチ191BによってX線フイルム15の
無状態が検出されるようになっている。 X線フイルム15が吸着される場合、すなわちカセツテ
10内に収容されているときには、傾斜された吸盤185の
負圧力によってX線フイルム15が吸着されるので、第21
図の管189、管191Aが負圧を維持し、リミツトスイツチ1
91Bによってこれが検出されるようになっている。 吸盤取付プレート182の第18図左側面の端部には偏心
カム202が当接されている。この偏心カムは、図示しな
い基台へ立設されたフレーム204に支持されたモータ206
の駆動軸206Aへ固定されている。 この偏心カム202がその外周を吸盤取付プレート182の
縁部と当接摺動しつつ、回転駆動され、吸盤取付プレー
ト182は第17図矢印F方向へピン180を中心に回転するよ
うになっている。 従って第19図及び第20図に想像線で示されるように吸
盤184と、吸盤185が傾斜されるようになっている。これ
により吸盤184によって吸着されたX線フイルム15の端
部はカセツテ10の内底面に貼着された図示しないスクリ
ーン等からはがされてめくられるようになっている。な
お、第19、20図にはカセツテ10の図示が省略して示され
ている。 なお、このように吸盤184及び吸盤185が偏心カム202
によって傾斜された後に、吸盤185へのX線フイルム15
の吸着有無を判断することが好ましい。これによって、
吸盤184が垂直状態で吸盤185がX線フイルム15を吸着し
ようとした場合に、X線フイルム15がX線フイルムカセ
ツテ10内底面へ強固に密着していた時の吸盤185による
誤検出を解消できる。 吸盤184及び吸盤185によってX線フイルム15の端部が
吸着されると、シヤフト166が図示しない駆動源から駆
動力を受けて回転し、吸盤184及び吸盤185を矢印D方向
へ回転移動させるようになっている。これによりX線フ
イルム15がカセツテ10内から取り出されるようになって
いる。取り出されたX線フイルム15は中間部がローラ19
2とローラ200との間に挟み込まれ、案内ローラ208に案
内されて図示しない現像機へ搬送されるようになってい
る。 次にX線フイルム15挿入時位置決め機構210について
説明する。 第3図及び第4図に示されるようにフイルム挿入時位
置決め機構210はフイルムカセツテ10挿入方向の奥方に
一対配置されている。一方は固定ベース33の下面に設け
られており、他方は可動ベース52の下面に設けられてい
る。 最初に固定ベース33の下面へ取り付けられたフイルム
挿入時位置決め機構210について説明すると、第22図及
び第23図に示されるように固定ベース33の下面側には、
断面コ字状のサブブラケツト216が配設されている。こ
のコ字状サブブラケツト216の一方の脚部が固定ベース3
3の裏面へ取り付けられている。このサブブラケツト216
にはストツパー214が取り付けられている。このストツ
パー214の両端は、サブブラケツト216の一対の脚部へ貫
通して長手方向へスライド可能となっており、一方の端
部は固定ベース33の貫通穴33B及び案内プレート35の貫
通穴35Bを貫通し上方へ突出可能となっている。 このストツパ214の中間部は、ブロツク220の一端がピ
ン215を介して回転可能に軸支されている。このブロツ
ク220は中間部がピン218を介してサブブラケツト216の
底部216Aへ回転可能に軸支されている。ブロツク220の
他端部はピン222を介してシヤフト224へ回転可能に軸支
されている。シヤフト224の両端はサブブラケツト216の
両脚部を貫通して、そのうちの一方は、さらに固定ベー
ス33の図示しない貫通穴を通過して、案内プレート35の
上面へ突出可能となっている。シヤフト224はサブブラ
ケツト216に一端を支持された圧縮コイルスプリング226
によって第22図矢印G方向へ、すなわち案内プレート35
上へ突出するように付勢されている。 またこのシヤフト224は中空とされ、シヤフト225が同
軸的に挿入されている。このシヤフト225はシヤフト224
の上端面に一端を支持された圧縮コイルスプリング227
で第22図矢印G方向へ付勢されている。これによりシヤ
フト225の端部はローラ228の外周へ押圧当接されてい
る。この圧縮コイルスプリング227の付勢力は圧縮コイ
ルスプリング226の付勢力より大とされている。 このシヤフト225が当接しているローラ228はロツクプ
レート230のカセツテ10挿入方向奥側の端部に回転可能
に軸支されている。ロツクプレート230の中間部は固定
ベース33に立設されたブロツク232に回転可能に軸支さ
れている。またロツクプレート230は軸方向がカセツテ1
0挿入方向に向けて配置されている。このロツクプレー
ト230のカセツテ10挿入奥側の下面には蓋14の上面と当
接するクツシヨン234が取り付けられている。カセツテ1
0の蓋が閉止されるときには偏心ローラ212の作動により
ロツクプレート230がピン231を中心に第22図時計方向へ
回転し、クツシヨン234が蓋14の上面を押圧するように
なっている。 偏心ローラ212は一対の基台フレーム32へ両端が支持
されたシヤフト236の軸方向中間部へ固着されており、
軸方向の長さが可動ベース52の矢印B方向移動範囲より
も大となっている。 また可動ベース52の下面にも固定ベース33と同様にフ
イルム挿入時位置決め機構210が配設されており、貫通
穴52B(第6図参照)を貫通し、貫通穴53B(第6図参
照)からストツパー214が突出するようになっている。
可動ベース52側に設けられたロツクプレート232は偏心
ローラ212上を可動ベース52の移動と共にスライドする
ようになっている。 また第3図に示されるように、偏心ローラ212が取り
付けられたシヤフト236の基台フレーム32を貫通突出し
た一方の端部にはプーリ238が固定されており、このプ
ーリ238とモータ242の駆動軸へ固着されたプーリ239と
の間に巻掛けられたタイミングベルト240を介してモー
タ242の駆動力が伝達されるようになっている。 偏心ローラ212の軸中心から外周面までの長さが最大
の位置へロツクプレート230が当接した状態では第22図
に示されるようにストツパー214が貫通穴33Bを貫通し、
貫通穴35Bから突出されるようになっている。このスト
ツパー214へカセツテ10の前方縁24が当接することによ
り、X線フイルムカセツテ10が位置決めされフイルム挿
入位置が決められる。 なお、第17図に示される如く、案内ローラ208の下方
にはローラ群244が配置され、空になったX線フイルム
カセツテ10へ新規なX線フイルム15を装填するべく送り
出すようになっている。 次に本実施例の作動について説明する。 撮影済みのX線フイルム15が収容されたカセツテ10は
第3図に示されるように、矢印A方向に向ってカセツテ
オープナへ挿入される。タイミングベルト70はあらかじ
めタイミングベルト40から最大量離れており、操作員は
この大きく離れたタイミングベルト40、70間の任意の位
置へカセツテ10を挿入できる。 カセツテ10の挿入が、検出器104によって、検出され
ると、モータ74が駆動され可動ベース52が矢印B方向へ
と駆動される。これによりタイミングベルト70はカセツ
テ10の一方の側縁に当接し、他方の側縁をタイミングベ
ルト40へ押圧し、タイミングベルト40,70との間にカセ
ツテ10が挟持される。このときカセツテ10が挿入方向に
対して斜めに挿入されても、タイミングベルト70はカセ
ツテ10の側縁をタイミングベルト40へ押圧当接させ、真
直状態に補正するので操作員はX線フイルムカセツテ10
を正しく真直な状態で挿入する必要はない。 タイミングベルト40,70との間にカセツテ10が挟持さ
れた後もモータ74は駆動されカセツテ10がタイミングベ
ルト40へ圧縮コイルスプリング92(第7図)の付勢力に
抗して押圧される。ブラケツト78が所定量移動すると、
リミツトスイツチ94により停止位置が検出され、モータ
74の駆動が停止される。従ってカセツテ10はタイミング
ベルト40へタイミングベルト70により一定の押圧力で押
圧当接され、これによりカセツテ10はタイミングベルト
40,70との間に常に一定の力で押圧挟持され、タイミン
グベルト40、70による矢印A方向への搬送が確実にな
る。 また可動ベース52の検出器100(第10、11図)によっ
て可動ベース52の位置が検出される。この位置が検出さ
れることにより、カセツテ10の幅方向の大きさが検出さ
れる。 タイミングベルト40,70で押圧挟持されたカセツテ10
は、モータ44、62の駆動力で第3図矢印A方向へ移動案
内され、検出器106へカセツテ10の前方縁24が当接され
る。このときブラケツト34と可動ベース52上へ設けられ
たピン128によってカセツテ10のラツチ20が押圧され、
内側段部16Bから外される。 またカセツテ10の前方縁24が検出器106と当接すると
検出器108によりカセツテ10の後方縁位置が検出され
る。これによりカセツテ10の長さ方向の大きさが検出さ
れ、既に検出器100により検出されている幅寸法とによ
りカセツテ10のサイズが判別される。 ラツチ20が押圧解除されたカセツテ10はタイミングベ
ルト40,70の間に押圧挟持されたままの状態でありモー
タ46,62が逆方向に駆動され、一旦カセツテ挿入口方向
へ移動案内されると共にストツパー機構110の作動によ
り貫通穴35A,53Aからストツパプレート116が突出する。
ここでモータ44、62が再び駆動されて、X線フイルムカ
セツテ10が矢印A方向へ移動し前方縁24がストツパー部
116Aへ当接される。これによりカセツテ10は蓋開放位置
へ位置決めされる。 蓋開放位置へ位置決めされたカセツテ10へは、上方に
退避していた開放機構126の回動アーム130が第14図反時
計方向回転によって吸盤146が蓋14上へ降下吸着する。
回動アーム130が上昇することにより蓋14が十分開放さ
れ、この状態からX線フイルム取り出し装置162が作動
され、吸盤184がカセツテ10内のX線フイルム15の上面
端部へ降下される。このX線フイルム15の端部を傾斜吸
盤185が吸着するか否かでX線フイルム15の有無が判別
される。 吸盤184が負圧力でX線フイルム15の端部を吸着した
後、モータ206の駆動力で偏心カム202が作動して、吸盤
184、185が傾斜される。これによりX線フイルム15の端
部がカセツテ内底面のスクリーン等からめくられる。 X線フイルム15の端部を吸着した吸盤184、185はシヤ
フト166の第17図の矢印D方向への回転によって上昇さ
れ、これに伴ってX線フイルム15の先端ががカセツテ10
内から引き出される。吸盤184が第17図二点鎖線で示さ
れる位置へ移動されると側板172Aが平面部198Aを押圧す
るのでローラ支持プレート188が第17図矢印E方向に回
転される。ローラ支持プレート188が第17図の二点鎖線
位置まで移動するとローラ192が切り欠き部164A内へ自
重で入り込みX線フイルム15がローラ192とローラ200の
間に挟み込まれる。次いで吸盤184、185のX線フイルム
15の吸着が解除され、X線フイルム15は案内ローラ208
に案内されて図示しない現像機へ搬送される。 X線フイルム15がカセツテ10内から取り出され空の状
態のカセツテ10は、蓋14が十分開放されたままさらに矢
印A方向へ移動され、新規X線フイルム15の挿入位置ま
で移動される。この移動では連結アーム136と吸盤146の
回転により蓋14の開放角度が大きく変化せずに移動され
る。このX線フイルム15挿入位置でのカセツテ10の位置
決めはストツパ214がロツクプレート230と連動して作動
するフイルム挿入時位置決め機構210によってなされ、
貫通穴35B,53Bから突出されたストツパー214へカセツテ
10の前方縁24が当接される。 このX線フイルム15挿入位置で位置決めされたカセツ
テ10内へ図示しないマガジンから取り出され、案内ロー
ラ244に案内された新規のX線フイルム15がカセツテ本
体内へ装填される。この装填後は蓋14開放位置へ移動し
カセツテ10の蓋14を吸着している吸盤146が解除され、
蓋14は自重で閉止方向へと降下し若干量だけ開放した状
態、すなわち側壁16が内側段部16Bの直上まで至った状
態となる。この状態からモータ242の駆動により偏心ロ
ーラ212が作動して、ストツパー214が貫通穴35B,53Bか
ら下方へ引き込まれる。 半開きのカセツテ10は、矢印A方向へさらに移動案内
され蓋14の端部上面がクツシヨン234の真下に位置する
まで移動案内される。蓋14の端部上面がクツシヨン234
の真下に位置されると、再び偏心ローラ212がモータ242
の駆動力で駆動され、蓋14の端部上面がクツシヨン234
に押圧当接される。これによりラツチ20がカセツテ10の
内側段部16Bへ係合される。この場合、シヤフト225と22
4とは軸方向に相対移動可能となっているので、シヤフ
ト225がローラ228によって押下げられても、ストツパー
214を案内プレート35上へ突出させることはない。蓋14
が閉じられたカセツテ10はモータ44、62の逆転でタイミ
ングベルト40、70に案内されて挿入口へ移動し、端部を
挿入口から若干量突出した状態で停止される。モータ74
の逆転によってタイミングベルト70がタイミングベルト
40から離れると、X線フイルムカセツテ10の挟持が解消
されて、X線フイルムカセツテ10の取出しが可能とな
る。 〔考案の効果〕 以上説明したように本考案では、カセツテを基準案内
手段と移動案内手段の間で挟持するときに、検出手段が
被検出手段の開口部と非開口部とを検出しながら移動す
ることによって、基準案内手段と移動案内手段の間で挟
持したカセツテの挿入方向と直交する方向のサイズを検
出することができ、基準案内手段と移動案内手段によっ
て挿入方向の所定の位置へ移動することによってカセツ
テの挿入方向のサイズを検出することができる。このと
き、挿入方向と直交する方向に沿ってカセツテのサイズ
に合わせて複数の検出手段を設ける必要がなく、カセツ
テのサイズを判別できるので、部品点数を低減させるこ
とができる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に用いるX線フイルムカセツテ
の斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿って切断した
半断面図、第3図はX線フイルムカセツテオープナの平
面図、第4図はX線フイルムカセツテオープナの斜視
図、第5図は蓋開放機構、フイルム取出し装置及びX線
フイルムカセツテ移動案内装置の位置関係を示し第3図
の左側面図、第6図は第3図の右側面図、第7図はカセ
ツテ押圧機構を示す第8図のVII−VII線断面に相当する
第3図の一部拡大図、第8図は第7図の底面図、第9図
は第7図の左側面図、第10図は第3図のX−X線矢視
図、第11図は可動ベースの移動位置を検出するプレート
を示し第10図XI−XI線断面図、第12図はストツパ機構の
詳細を示す斜視図、第13図は第12図のXIII−XIII線断面
に相当する第6図の一部拡大図、第14図は蓋開放機構の
作動を示す側面図、第15図は第14図の左側面図、第16図
は駆動装置の詳細を示し第14図P方向矢視図、第17図は
X線フイルム取り出し装置の作動を示す側面図、第18図
は第17図の右側面図、第19図は第18図のXIX−XIX線断面
図、第20図は第18図のXX−XX線断面図、第21図は負圧検
出器が接続された吸盤とポンプとの配管図、第22図はX
線フイルム挿入時位置決め機構の詳細を示し第3図XXII
−XXII線断面図、第23図は第22図のXXIII−XXIII線断面
図である。 10…X線フイルムカセツテ。
の斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿って切断した
半断面図、第3図はX線フイルムカセツテオープナの平
面図、第4図はX線フイルムカセツテオープナの斜視
図、第5図は蓋開放機構、フイルム取出し装置及びX線
フイルムカセツテ移動案内装置の位置関係を示し第3図
の左側面図、第6図は第3図の右側面図、第7図はカセ
ツテ押圧機構を示す第8図のVII−VII線断面に相当する
第3図の一部拡大図、第8図は第7図の底面図、第9図
は第7図の左側面図、第10図は第3図のX−X線矢視
図、第11図は可動ベースの移動位置を検出するプレート
を示し第10図XI−XI線断面図、第12図はストツパ機構の
詳細を示す斜視図、第13図は第12図のXIII−XIII線断面
に相当する第6図の一部拡大図、第14図は蓋開放機構の
作動を示す側面図、第15図は第14図の左側面図、第16図
は駆動装置の詳細を示し第14図P方向矢視図、第17図は
X線フイルム取り出し装置の作動を示す側面図、第18図
は第17図の右側面図、第19図は第18図のXIX−XIX線断面
図、第20図は第18図のXX−XX線断面図、第21図は負圧検
出器が接続された吸盤とポンプとの配管図、第22図はX
線フイルム挿入時位置決め機構の詳細を示し第3図XXII
−XXII線断面図、第23図は第22図のXXIII−XXIII線断面
図である。 10…X線フイルムカセツテ。
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(72)考案者 露木 幹夫
南足柄市竹松1250 富士機器工業株式会
社内
(56)参考文献 特開 昭58−83838(JP,A)
特開 昭61−29043(JP,A)
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.挿入されるX線フイルムカセツテが搭載されるベー
ス部材と、 前記カセツテの一方の側縁と当接して案内する基準案内
手段と、 前記カセツテの他方の側縁と当接し前記基準案内手段と
前記X線フイルムカセツテの挿入方向と直交する方向に
接離可能な移動案内手段と、 前記移動案内手段を前記基準案内手段への接離方向へ移
動させて前記カセツテを挟持させる挟持駆動手段と、 前記移動案内手段又は前記ベース部材の一方に設けら
れ、前記移動案内手段の移動方向に沿って予め設定され
た複数のカセツテに応じた開口部と非開口部が交互に設
けられた被検出手段と、 前記移動案内手段又は前記ベース部材の他方に前記被検
出手段に対向して設けられ前記移動案内手段の移動に伴
って相対移動する被検出手段の前記開口部及び前記非開
口部を順次検出する横検出手段と、 前記ベース部材に前記挿入方向に沿って予め設定された
複数のカセツテの挿入方向の寸法に応じて配置され、ベ
ース部材上を前記移動案内手段と前記基準案内手段に挟
持されて所定の位置まで移動された前記カセツテの後端
部を検出する縦検出手段と、 を備えたX線フイルムカセツテのサイズ検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987035581U JP2565051Y2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | X線フイルムカセツテのサイズ検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987035581U JP2565051Y2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | X線フイルムカセツテのサイズ検出機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63141949U JPS63141949U (ja) | 1988-09-19 |
JP2565051Y2 true JP2565051Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=30845206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987035581U Expired - Lifetime JP2565051Y2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | X線フイルムカセツテのサイズ検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565051Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005034515B4 (de) * | 2005-07-20 | 2019-06-19 | Immobiliengesellschaft Helmut Fischer Gmbh & Co. Kg | Messstativ zur Aufnahme einer Messvorrichtung |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5883838A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-19 | Toshiba Corp | X線速写装置 |
JPS61290438A (ja) * | 1985-06-18 | 1986-12-20 | Hitachi Medical Corp | X線速写装置 |
-
1987
- 1987-03-11 JP JP1987035581U patent/JP2565051Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63141949U (ja) | 1988-09-19 |
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