JPH0611035U - 対話処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータのレベルに応じた最適な操作説明
が行えるようにする。 【構成】 レベル別画面・操作機能設定手段７と、レベ
ル設定手段８と、レベル対応画面・操作機能選択手段９
とで構成される。レベル別画面・操作機能設定手段７
は、対話処理過程における操作説明画面および処理可能
な操作機能をオペレータのレベル別に複数種類準備した
記憶手段である。レベル設定手段８は、選択するレベル
をパラメータにより設定する記憶手段である。レベル対
応画面・操作機能選択手段９は、設定レベルに対応して
レベル別画面・操作機能設定手段７の操作説明画面およ
び操作機能を選択する判断ステップからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、コンピュータ一般の対話処理に応用される対話処理装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータの操作は、一般人には難しい。そのため、対話処理装置では、操 作を容易にするために、各種メッセージや、ヘルプ画面、確認画面等が用意され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、操作に慣れた人にとっては、前記のメッセージ画面やヘルプ画面等は 逆に煩わしく、また操作の安全のために余分な操作を必要とする場合もあり、操 作に手間がかかる。

【０００４】 この考案の目的は、オペレータのレベルに応じた最適な操作説明が行える対話 処理装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の構成を実施例に対応する図１に基づいて説明する。この対話処理装 置は、レベル別画面・操作機能設定手段（７）と、レベル設定手段（８）と、レ ベル対応画面・操作機能選択手段（９）とで構成される。 レベル別画面・操作機能設定手段（７）は、対話処理過程における操作説明画 面および処理可能な操作機能をオペレータのレベル別に複数種類準備したもので ある。レベル設定手段（８）は、選択するレベルを設定した手段である。レベル 対応画面・操作機能選択手段（９）は、設定レベルに対応してレベル別画面・操 作機能設定手段（７）の操作説明画面および操作機能を選択する手段である。

【０００６】

【作用】

この構成によると、対話処理の各過程において画面に表示される操作説明画面 および処理可能な操作機能が、レベル別画面・操作機能設定手段（７）に準備さ れた中で、レベル設定手段（８）に設定されたレベルに応じて選択される。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を図１および図２に基づいて説明する。コンピュータ１は 、中央処理装置，記憶装置，およびＩ／Ｏ装置等からなる一般の構成のものであ り、ＣＲＴ等からなる表示装置２と、キーボード，マウス等の入力装置３とが接 続してある。このコンピュータ１に、ソフトウェアによる機能手段として、自動 プログラミング手段４と、その対話処理を行う対話処理装置５とが備えられてい る。自動プログラミング手段４は、ＮＣ工作機械に使用するパートプログラムを 自動プログラミングする手段である。

【０００８】 対話処理装置５は、ユーザインタフェース管理手段６と、レベル別画面・操作 機能設定手段７と、レベル設定手段８とを備える。ユーザインタフェース管理手 段６は、オペレータとコンピュータ１との対話を処理する管理プログラムからな り、その機能手段の一つとしてレベル対応画面・操作機能選択手段９が設けられ ている。

【０００９】 レベル別画面・操作機能設定手段７は、対話処理過程において表示装置２に表 示する操作説明画面および処理可能な操作機能をオペレータのレベル別に複数種 類準備したものであり、画面表示データを記憶する画面記憶手段１１と、表示画 面に対応する処理を行う画面対応処理手段１２とを有する。前記のレベルは、例 えば初級レベルＬ１、中級レベルＬ２、上級レベルＬ３の３段階に分けられる。 なお、複数種類準備するとは、各レベルＬ１〜Ｌ３毎に全ての操作説明画面等を 別に準備することではなく、各レベルＬ１〜Ｌ３に共通の操作説明画面は、同じ 画面表示データを利用する。

【００１０】 レベル設定手段８は、記憶装置における所定の記憶エリアからなり、前記レベ ルＬ１〜Ｌ３を区別するパラメータが入力装置３からの入力操作等によって設定 される。設定レベルは、入力装置３の操作等によって自在に変更可能である。 レベル対応画面・操作機能選択手段９は、設定レベルに対応してレベル別画面 ・操作機能設定手段７の操作説明画面および操作機能を選択する手段であり、図 ２の各判断ステップＳ２，Ｓ３等により構成される。

【００１１】 上記構成の動作を説明する。図２は、自動プログラミング手段４による自動プ ログラミングのための必要データを、ユーザインタフェース管理手段６を使用し て入力する対話処理過程の一部を示す。この例では、前記のように初級から上級 までの３段階のレベルＬ１〜Ｌ３に設定している。

【００１２】 ある操作Ａ（ステップＳ１）から次の操作Ｂ（Ｓ４）を行うまでの動作は、次 のように分けられる。オペレータにより入力操作Ａ（Ｓ１）が行われ、同ステッ プＳ１でその操作が装置側で認識されると、次の判断ステップＳ２に進む。この ステップＳ２で、レベル設定手段８による設定レベルが初級レベルＬ１であると 判断されると、ステップＳ５に進み、操作説明等のメッセージＭ１が表示装置２ の画面に表示される。あるいはヘルプ画面や確認画面が表示される。この状態で 、所定の中間操作Ｃ（Ｓ６）の待ち状態となる。操作Ｃは、確認画面に対する確 認済みの入力操作等である。オペレータにより操作Ｃが行われると、操作案内等 の第２のメッセージＭ２が画面表示され（Ｓ７）、次の操作Ｂの待ち状態となる 。このように、順次メッセージＭ１，Ｍ２を画面表示し、かつ中間操作Ｃを行わ せるため、不慣れなオペレータであっても正確に操作が行える。

【００１３】 レベル設定手段８の設定レベルがＬ２である場合は、ステップＳ１の操作Ａの 後、ステップＳ２から次の判断ステップＳ３に進み、直接に第２のメッセージＭ ２が表示される。これを見て、操作Ｂ（Ｓ２）を行う。 設定レベルがＬ３である場合は、操作案内のメッセージが何も表示されず、次 の操作Ｂ（Ｓ４）の待ち状態となる。 図４に示すようなレベル別のメッセージ表示は、対話処理過程における各過程 部分で採用される。

【００１４】 このように、設定レベルＬ１〜Ｌ３に応じてメッセージＭ１，Ｍ２の表示が行 われるため、オペレータの熟練レベルに応じた最適の操作説明が行え、種々のレ ベルのオペレータが便利に使用することができる。また、同じオペレータであっ ても、操作に慣れるに従い、レベル設定手段８の設定レベルを変更してメッセー ジ表示を省略し、迅速に次の操作を行うことができる。

【００１５】 なお、前記実施例は自動プログラミング装置に適用した場合につき説明したが 、この考案はコンピュータにおける対話処理一般に適用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

この考案の対話処理装置は、対話処理過程における操作説明画面および処理可 能な操作機能をオペレータのレベル別に複数種類準備したレベル別画面・操作機 能設定手段を設け、これらの操作説明画面等を、レベル設定手段の設定レベルに 応じて選択するように構成したため、オペレータの熟練レベルに応じた最適の操 作説明でコンピュータの操作が行えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の概念構成を示すブロック
図である。

【図２】その制御動作の一部を示す流れ図である。

【符号の説明】

２…表示装置、３…入力装置、６…ユーザインタフェー
ス管理手段、７…レベル別画面・操作機能設定手段、８
…レベル設定手段、９…レベル対応画面・操作機能選択
手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対話処理過程における操作説明画面およ
   び処理可能な操作機能をオペレータのレベル別に複数種
   類準備したレベル別画面・操作機能設定手段と、選択す
   るレベルを設定したレベル設定手段と、この手段の設定
   レベルに対応して前記レベル別画面・操作機能設定手段
   の操作説明画面および操作機能を選択する選択手段とを
   備えた対話処理装置。