JPH06102459B2 - 梱包体の開梱方法 - Google Patents

梱包体の開梱方法

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JPH06102459B2
JPH06102459B2 JP19728389A JP19728389A JPH06102459B2 JP H06102459 B2 JPH06102459 B2 JP H06102459B2 JP 19728389 A JP19728389 A JP 19728389A JP 19728389 A JP19728389 A JP 19728389A JP H06102459 B2 JPH06102459 B2 JP H06102459B2
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広治 小林
剛男 山口
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は梱包体の開梱方法に係り、詳しくは、圧縮され
た段ボール箱などが線材で結束されている梱包体を開梱
するため、叉状爪体を線材に差し込みかつ回転させ、結
束線材を巻き取るようにして除去し、梱包体を自動的に
荷解きすることができるようにした方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
収集された段ボール箱や古紙などの廃棄紙は、再生のた
めに製紙工場へ運搬される。その際の輸送効率の工場や
取り扱いを容易にするため、廃棄紙は予め圧縮され、か
つ、針金や樹脂テープなどの線材で結束される。その廃
棄紙を製紙工場における溶解用パルパーへ投入するに先
立ち、パルパーでの溶解や攪拌を阻害しないように、梱
包体から予め結束線材が除去される。
上記の結束線材を取り除く作業は、パルパーへの投入直
前に行われるのが通常であるが、それは、結束線材を切
断する作業と、その結束線材を別途廃棄するために拾集
する作業とからなる。従前は、作業者が針金な結束線材
を工具でいちいち切断するので、極めて作業能率が悪
く、しかも、結束線材が開梱後の段ボールなどの周囲に
広がり落ちるので、その拾集にも手間どっていた。その
うえ、切断作業や拾集作業中に結束線材が跳ねるなどす
ることから、作業に常時注意を払わなければならないと
いう問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような結束線材を除去する際の問題を解消するため
に、本出願人は、特開昭64−9137号公報などにおいて、
廃棄紙を縛っている線材などの結束部材に叉状爪体を差
し込んで巻き取るようにした開梱装置や開梱方法を提案
した。これは、開梱作業の自動化を実現したものであ
り、梱包体を搬送装置で移動させる途中で停止させ、搬
送装置上の梱包体を押動装置によって一方側へ幅寄せす
る工程、その状態で結束部材に巻取装置の叉状爪体を差
し込む工程、別途設けられた切断刃の進出で結束部材を
切断する工程、叉状爪体を回転させて結束部材を巻き取
る工程、を順次とっている。
しかし、段ボールなどとそれを縛っている結束部材との
間にほとんど隙間がないので、幅寄せされている梱包体
に叉状爪体を差し込もうとしても差し込めなかったり、
幅寄せで段ボールなどが部分的に側方へはみ出している
と、叉状爪体の先端が段ボールに突き刺さってしまった
りする。
そのために、叉状爪体を差し込みやすくする種々の工夫
が要求される。すなわち、梱包体の側面に位置する結束
部材を叉状爪体の直下に移動させるための幅寄せ動作の
際に、単に横移動させるだけでなく、例えば梱包体を押
動させるときの力を利用して、段ボールと結束部材との
間に叉状爪体が入る凹みを生じさせる特殊なローラを、
梱包体の幅寄せ位置を規制する制止機構に採用すること
になる。しかし、その押動力に対抗する強度を、その機
構に持たさなければならず、機構上および構造上に種々
の問題が生じる。
上記のように、結束部材に叉状爪体を予め差し込むよう
にしているのは、結束部材を切断するとそれがバラけ、
その状態で叉状爪体を差し込むことが容易でないことに
基づいている。しかし、本発明者らは、叉状爪体の位置
する梱包体の他側面とは反対の一側面から結束部材を切
断すると、第3図中の二点鎖線で示すように、結束され
ていた廃棄紙9が、平面的にみて自然と略扇状に変形す
る挙動を見出した。
本発明は、上記の知見に基づき、前記の問題を解決しよ
うとするもので、その目的は、叉状爪体による結束部材
の巻き取りを可能にする位置まで、搬送装置上にある梱
包体を幅寄せする動作を簡便なものとしながら、叉状爪
体を結束部材に差し込む際の隙間を確実に得ることがで
きること、幅寄せ位置を規制する制止部材の構造の簡素
化が可能で、押動力に対抗する高い強度や剛性をさほど
必要としないようにすることができること、それによっ
て、開梱作業が極めて迅速になされ、かつ、切断された
結束部材を小さくまとめられること、叉状爪体を進出さ
せた際、梱包体の上端や側面からはみ出した段ボールな
どの一部が、叉状爪体によってひきちぎられることのな
いようにすること、さらには、巻き取った結束部材の中
に紙片が混入しないようにすることができること、を実
現した梱包体の開梱方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の梱包体の開梱方法は、廃棄紙が結束部材で縛ら
れている梱包体を、押動装置によって搬送装置上で定位
置へ幅寄せした後、結束部材に巻取装置の叉状爪体を差
し込み、その回転によって結束部材を巻き取るようにし
た梱包体の開梱方法に適用される。
その特徴とするところは、第1図に示すように、押動装
置7の押動パッド17の進出によって、梱包体3を梱包体
定位置保持装置8に当たるまで幅寄せした状態で、切断
装置5の切断刃12を押動パッド17の進出方向と同じ方向
へ進出させて、結束部材2を切断する。その切断による
開梱の後、切断刃12と押動パッド17とを開梱体3A〔第3
図参照〕から退避させた状態で、平面的にみて略扇状に
歪んだ開梱体3Aと梱包体定位置保持装置8との間に位置
する結束部材2に、叉状爪体13を差し込む。そして、叉
状爪体13の回転によって、開梱体3Aの周辺に位置する結
束部材2を巻き取るようにしたことである。
一方、切断刃12を進出させて結束部材2を切断した後、
その切断刃12と押動パッド17とを開梱体3Aから退避させ
た状態で、第10図に示すように、その開梱体3Aを搬送装
置4によって寸動させ、その寸動により移動しかつ平面
的にみて略扇状に歪んだ開梱体3Aと梱包体定位置保持装
置8との間に位置する結束部材2に、叉状爪体13を差し
込むようにしてもよい。
〔作用〕
幅寄せされた梱包体3に叉状爪体13を差し込む前に、こ
の梱包体3を縛っている結束部材2を切断刃12の進出で
切断する。開梱された廃棄紙9などは、平面的にみて略
扇状に歪む。すなわち、切断された側が拡がり、叉状爪
体13の側が扇の要側となるような変形を呈する。
切断された開梱体3Aの切断側では、その結束部材2が垂
れ下がるが、叉状爪体13側の結束部材2は梱包体定位置
保持装置8によって保持された状態で、廃棄紙9との間
に略三日月状の隙間9aが生じる。そこで、叉状爪体13を
進出させると、梱包体3を多段状に縛っていた結束部材
2に叉状爪体13が簡単に差し込まれる。叉状爪体13を回
転させれば、結束部材2を巻き取ることができる。
ところで、開梱体3Aを、それを載せている搬送装置4に
よって、前後いずれかの方向へ寸動させれば、隙間9aの
最も大きい個所を叉状爪体13の直下に対応させることが
でき、叉状爪体13の差し込みが極めて容易となる。
叉状爪体13は梱包体3の側面に位置しているが、開梱さ
れた廃棄紙9の側面より離反した結束部材2に向けて進
出するので、廃棄紙9をひきちぎることはなく、また、
結束部材2を巻き取る際に廃棄紙9の一部を引き込むこ
ともない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、叉状爪体による結束部材の巻き取りを
可能にする位置まで、搬送装置上にある梱包体を幅寄せ
する際、高度な位置制御を必要とすることなく、叉状爪
体を結束部材に差し込む際の隙間を充分に確保すること
ができる。しかも、幅寄せ位置を規制する梱包体定位置
保持装置の構造も簡素化され、かつ押動装置による押動
力も強くする必要がない。したがって、梱包体定位置保
持装置の強度や剛性も低いもので済ますことができる。
もちろん、開梱作業が極めて迅速になされ、かつ、切断
された結束部材が小さくまとめられる。その際、叉状爪
体が廃棄紙に突き刺さったり、廃棄紙の一部をひきちぎ
ることも、また、巻き取られた結束部材の中に廃棄紙を
引き入れることもない。
〔実施例〕
以下に、本発明の方法を実施するに好適な開梱装置の一
例をもとにして、詳細に説明する。第1図は梱包体の開
梱装置1の平面図で、結束部材2で縛られた梱包体3を
移送する搬送装置4、結束部材2を切断するための切断
装置5、および結束部材2を巻き取る巻取装置6、さら
には押動装置7や梱包体3を幅寄せするときの位置を規
制する梱包体定位置保持装置8を備えている。
梱包体3は、第2図に示すように、段ボール箱を押し潰
したものや古紙などの廃棄紙9を圧縮して、線材やテー
プ状の結束部材2で縛ったものである。その廃棄紙9の
各々は垂直な姿勢とされ、結束部材2は、廃棄紙9の圧
縮を維持するように水平に取り巻き、廃棄紙9の全体を
固縛している。
第1図に示した搬送装置4は、梱包体3を白矢印のよう
に開梱位置10へ移動し、また、第3図に示すように、結
束部材2が切断されて、略扇状に変形した状態にある開
梱体3Aを、第4図に示す距離lだけ寸動したり、矢印11
方向へ搬出させる例えばパンコンベアである。第1図に
示す切断装置5は、パンコンベア4上の梱包体3を縛っ
ている結束部材2を切断するためのもので、搬送方向11
に交差する方向へ進出して、梱包体3の一側面2mに位置
する水平な結束部材2を切断する切断刃12を有する。巻
取装置6は、パンコンベア4を挟んで上記切断装置5に
対向するように配置され、結束部材2に差し込まれて回
転する叉状爪体13を備えている。このような各装置で結
束部材2の切断や巻き取りなどの開梱作業をできるよう
にするために、結束部材2が水平となるように、梱包体
3がパンコンベア4上に載置される。
巻取装置6に設けられた叉状爪体13は上昇または降下す
ることができ、その叉状爪体13を構成する爪棒を、梱包
体3と結束部材2との間に差し込み、この叉状爪体13を
回転させると、その回転力により結束部材2を巻き取る
ようになっている。そのために、叉状爪体13は第5図に
示すように、二本またはそれ以上の数の例えば先端の尖
った棒状の下方へ延びる爪棒13a,13bを備える。その爪
棒13a,13bの端部には先細状の差込部13Aが形成されてお
り、結束部材2への差し込みが容易となるように配慮さ
れている。
第6図に示すように、この叉状爪体13を昇降させ、梱包
体3から退避もしくは接近させる昇降シリンダ14と、結
束部材2を巻き取るためのモータ15とが、開梱装置1の
上方部位に設けられる。これらのアクチュエータは例え
ば油圧式のものであり、電磁弁などが自動開閉制御され
ることにより順次作動する。
切断装置5は結束部材2を切断するためのものであり、
その切断刃12は梱包体3とほぼ同じ高さで、上下何段に
も巻き付けられた結束部材2a〜2d〔第2図参照〕を、一
度に切断することができるようになっている。その切断
刃12を梱包体3に対して進退させる切断シリンダ16が設
けられ、切断刃12は梱包体3が開梱位置10に到達すると
進出するように制御される。
上記の各装置のほかに、梱包体3を巻取装置6側へ幅寄
せするための押動装置7,7が、第1図に示すように切断
装置5の左右に設置されている。これは、梱包体3の高
さとほぼ同じ押動パッド17,17を備え、押動シリンダ18,
18などで移動する。一方、巻取装置6側には押動装置7
で幅寄せされた梱包体3に接触する多数のローラ19,19
を備えた梱包体定位置保持装置8が、取り付けられてい
る。これは、梱包体3がパンコンベア4の上で幅寄せさ
れたとき、その梱包体3の位置を規制する制止装置でも
あり、第7図に示すように、ローラ19,19を備えた保持
棒19Aが、叉状爪体13の位置する個所を除いて適数本立
設される。上下に隣り合うローラ19,19間の空間19aに各
一本の結束部材2を第8図のように嵌め、結束部材2が
切断された後、叉状爪体13によって巻き取られるまでの
間、第9図のように、梱包体3の他側面2nにおける結束
部材2の垂れ下りを防止して、結束部材2の相互の絡み
が生じないようにも機能する。すなわち、梱包体定位置
保持装置8に対面する側の結束部材2は各ローラ19,19
でほぼ水平に支持および案内され、後述する叉状爪体13
の差し込み動作や巻き取り動作が極めて円滑となる。
ところで、叉状爪体13は、第10図に示すように、梱包体
定位置保持装置8の中央に位置させても、第3図に示す
ように、その位置から外れていても差し支えない。叉状
爪体13の位置するところには、上述したように保持棒19
Aが設けられないので、叉状爪体13に直面する位置では
切断刃12が進退しないように配慮される。すなわち、切
断するために、梱包体3をその背後から支えるものがあ
った方がよいので、切断刃12の進出する部位の対向位置
に、保持棒19Aが設置されることになる。
例えば、切断刃12が第1図に示すように梱包体3の前後
方向の中央に位置すれば、叉状爪体13は梱包体3の中央
に位置しないから、第3図に示すように、結束部材2に
よる緊張の解放で略扇状に変形した開梱体3Aの他側面3n
と結束部材2との隙間9aの幅αの最も大きい個所が、叉
状爪体13の直下に対応するように、開梱体3Aを第4図に
示す距離lだけ寸動させることが好ましい。結束部材2
は梱包体3の中央で切断されているから、叉状爪体13は
左右ほぼ同一長さ分の結束部材2を巻き取ればよく、そ
の巻き取り時間は最短となる。なお、叉状爪体13と切断
刃12との位置関係が図示の場合とは逆のときは、逆方向
へ寸動させればよい。
一方、第10図に示すように、叉状爪体13が梱包体3の前
後方向の中央に位置すれば、切断刃12はその対向位置よ
り外れた個所に設けられ、叉状爪体13が上記隙間9aの広
い個所に位置しており、開梱体3Aを寸動させる必要がな
い。この場合には、叉状爪体13は左右の長さの異なる結
束部材2を巻き取ることになり、巻き取り時間がやや長
くなる。いずれにしても、開梱体3Aの寸動の要否は、叉
状爪体13を結束部材2に差し込みやすい位置にあるか
を、考慮して決定される。
なお、上記のパンコンベア4の下流側には、ターンテー
ブル20〔第1図参照〕が設置され、廃棄紙9がそれに載
せられて幾つかある図示しないパルパーの一つに向けて
振り分けられながら払い出されるようになっている。一
方、巻き取られた結束部材2は叉状爪体13から取り外さ
れ、直下のシュート21〔第6図参照〕から所定位置へ移
送される。
上記の巻取装置6の構造を、もう少し詳しく以下に述べ
る。第6図に示すように、巻取基台22に取り付けられた
昇降シリンダ14の伸縮により、巻取基台22に立設された
コラム23に沿って昇降台車24を移動させる構造となって
いる。その昇降台車24には、叉状爪体13の回転を可能に
して支持する軸受箱25が、ブラケット26,27を介して取
り付けられ、叉状爪体13がモータ15に垂下される。ちな
みに、昇降シリンダ14、切断シリンダ16や押動シリンダ
18の作動開始や停止は、図示しないリミットスイッチや
圧力スイッチによって、梱包体3や各装置における可動
部品が所定の位置へ移動したことや、所定の加圧力を発
揮したことを検出することにより、それぞれの電磁切換
弁を開閉させて自動的になされる。
以上述べたような構成によれば、次のように作動させ
て、梱包体3の結束部材2を切断し巻き取ることができ
る。なお、第11図に示すフローチャートをも参照しなが
ら説明する。
運搬されてきた梱包体3は結束部材2によって縛られた
状態でパンコンベア4に載置される。その際、梱包体3
は、その結束部材2が水平となるような姿勢とされる。
開梱位置10における切断装置5の切断刃12や押動装置7
の押動パッド17はパンコンベア4上から退避され、巻取
装置6の叉状爪体13が上昇した状態でパンコンベア4が
駆動される。梱包体3が開梱位置10に到達するとリミッ
トスイッチが動作して、パンコンベア4が停止される。
押動装置7の押動シリンダ18が伸長され、押動パッド17
が第1図中に実線で示した梱包体3を破線で示すよう
に、巻取装置6の方向へ幅寄せする〔フローチャートの
ステップ1、以下S1などと記す〕。梱包体3が梱包体定
位置保持装置8のローラ19,19に接触すると、押動シリ
ンダ18の回路圧の上昇が図示しない圧力スイッチによっ
て検出され〔S2〕、押動シリンダ18の伸長が停止される
〔S3〕。
押動シリンダ18の作動が停止する少し前もしくは停止し
た後、切断装置5の切断シリンダ16が伸長され、幅寄せ
の完了した梱包体3に切断刃12が進出して〔S4〕、結束
部材2を切断する。切断刃12が所定量進出したことが、
切断装置5に設けられたリミットスイッチの動作で検知
されると〔S5〕、切断シリンダ16の伸長が停止され、切
断刃12の進出が止められる。この間に、切断シリンダ16
の回路圧の過大な上昇が圧力スイッチによって検出され
ると〔S6〕、リミットスイッチの動作がなくても、切断
シリンダ16の伸長が停止される〔S7〕。これは、梱包体
3の中に鉄の固まりやコンクリートブロックなどの異物
が入っている場合に起こる。したがって、リミットスイ
ッチが動作するまで切断刃12を進出させると、切断刃12
の損傷を招くことになるので、それを回避するために圧
力スイッチが設けられる。圧力スイッチが動作したとき
は、異物が切断刃12の受け台のように作用しているの
で、結束部材2はその時点でほとんど切断されている。
このようにリミットスイッチもしくは圧力スイッチが動
作したときは、直ちに、押動シリンダ18および切断シリ
ンダ16が縮小して、押動パッド17と切断刃12が後退する
〔S8および9〕。
切断刃12および押動パッド17は、リミットスイッチの動
作により〔S10,11および12〕、それぞれ所定の位置で停
止される〔S13および14〕。切断された部分の結束部材
2は、第9図のようにバラバラになり、第3図の実線で
示す梱包体3が、二点鎖線で示す廃棄紙9のみの開梱体
3Aとされる。結束部材2の切断部位は、第9図に示した
ようにパンコンベア4上に垂れるが、巻取装置6側では
梱包体定位置保持装置8のローラ19,19により支持され
た状態で維持される。一方、開梱体3Aは、垂直な姿勢の
圧縮された廃棄紙9からなるので、結束部材2による圧
縮力から解放される。第3図に示すように、結束部材2
の切断された一側面2mは拡がりやすく、他側面2nは梱包
体定位置保持装置8やいまだ巻きついている結束部材2
によって保形される。したがって、開梱体3Aは、図示し
たように、上からみると略扇状に変形する。
第1図に示すように、切断刃12が開梱位置10における梱
包体3の前後方向の中央に位置する場合には、叉状爪体
13は開梱位置10の中央からや外れた位置に設置されてい
るので、第3図に示すように、廃棄紙9の変形で形成さ
れる開梱体3Aの他側面3nと結束部材2との間に生じる三
日月状の隙間9aの幅αの最も大きい個所が、叉状爪体13
の直下に位置しない。
そこで、パンコンベア4が駆動され、第4図に示すよう
に、開梱体3Aが距離lだけ寸動される〔S15〕。叉状爪
体13や切断刃12の位置ずれ量は予め分かっているので、
それに相当する距離lの移動があったかが、タイマーも
しくはエンコーダなどで検出されると、パンコンベア4
は停止される〔S16〕。その結果、結束部材21と廃棄紙
9の側面との隙間9aの最も大きいところが叉状爪体13の
直下に位置されることになる。なお、寸動の間に梱包体
定位置保持装置8に支持された結束部材2も移動する
が、ローラ19,19によって案内されており、結束部材2
の姿勢が大きく変化することはない。
第10図に示すように、切断刃12が開梱位置10における梱
包体3の前後方向の中央から外れて位置する場合には、
叉状爪体13は開梱位置10の中央に設けられているので、
廃棄紙9が変形した開梱体3Aの側面と結束部材2との間
に生じる三日月状の隙間9aの最も大きい個所が、叉状爪
体13の直下に位置する。したがって、この場合にはパン
コンベア4を駆動して、開梱体3Aを寸動させる必要はな
い。
以上のような状態で昇降シリンダ14が縮小され、叉状爪
体13が結束部材2に向けて、第12図の実線で示すように
進出される。所望位置まで降下すると〔S17〕、リミッ
トスイッチの動作により〔S18〕、昇降シリンダ14の縮
小作動が停止され、叉状爪体13も止まる〔S19〕。この
とき、叉状爪体13が差し込まれる結束部材2は、梱包体
定位置保持装置8の各ローラ19,19で支持されており、
叉状爪体13の差し込み支障は生じない。そして、叉状爪
体13の降下する位置の隙間9aの幅は広くて廃棄紙9がな
く、叉状爪体13がその間に紙片をひきちぎることもな
い。
叉状爪体13の降下が停止すると、巻取装置6のモータ15
が駆動され、予め決められた一定の時間高速で叉状爪体
13が回転される〔S20〕。第13図のように各位置で結束
部材2を巻き取ると、その後巻き取りが停止される〔S2
1〕。その間もローラ19,19で結束部材2がガイドされて
おり、結束部材2が跳ねたり絡み合うのが防止される。
叉状爪体13の左右における結束部材2の長さがほぼ同一
である場合には〔第4図の三点鎖線参照〕、その巻き取
り時間は短いが、第10図のように、左右の長さに差があ
る場合には、少し長い時間がかかる。しかし、巻き取り
時間それ自体は短いものなので、後続の梱包体3の開梱
に影響を与えるほどではない。
巻き取り完了後、昇降シリンダ14が伸長し、叉状爪体13
が開梱体3Aの上方まで退避されて〔S22〕、それが上限
に到達すると、リミットスイッチが動作し〔S23〕、叉
状爪体13が停止される〔S24〕。なお、ローラ19,19は開
梱体3Aの搬出を阻害しないように回転自在とされている
が、回転しなくても特に問題がない場合には、固定円盤
などを採用しておいてもよい。形状の如何によらず、上
記の機能を発揮させることができるものであればよい。
叉状爪体13に巻き取られた結束部材2は巻き取り塊とな
って外される。すなわち、叉状爪体13の各爪棒13a,13b
を挿通しかつ回転可能な回転リング30〔第5図参照〕
が、第6図に示した巻取基台22から突設する補助フレー
ム28のリング保持部29内にある。そして、叉状爪体13が
上昇するとき、その回転リング30が爪棒13a,13bのやや
先細した背幅の形状〔第7図参照〕ともあいまって、し
ごき落とすようにして巻き取り塊を叉状爪体13から外
す。落ちた巻き取り塊はシュート21から別途廃棄場へ搬
出される。
上記した例から判るように、搬送装置上にある梱包体の
結束部材に叉状爪体を差し込む前に結束部材を、叉状爪
体とは反対側で切断しておくと、開梱体と結束部材との
間に隙間を確保することができ、叉状爪体の差し込みが
極めて容易となる。その結果、叉状爪体が廃棄紙を突き
刺したり、回転時に紙片を巻き込むといったことが防止
される。そして、結束部材が針金などである場合、それ
を再生するための屑鉄の中に異物が混入するようなこと
はなくなり、スクラップとしての利用価値も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法が適用される開梱装置の一例の平
面図、第2図は結束部材で縛られた梱包体の斜視図、第
3図は梱包体を開梱したときの廃棄紙の変形状態、およ
び、切断刃が中央位置する場合の開梱体の平面図、第4
図は開梱体を寸動させる場合の平面的模式図、第5図は
叉状爪体の概略外観図、第6図は開梱装置の正面図、第
7図は第6図のVII−VII線矢視図、第8図は梱包体が梱
包体定位置保持装置に幅寄せされた状態を示す概略図、
第9図は幅寄せ後に結束部材が切断された直後の状態
図、第10図は開梱体を寸動する必要のない場合の平面図
説明図、第11図は本発明の方法を含む作動手段のフロー
チャート、第12図は結束部材に叉状爪体を差し込む状態
の説明図、第13図は叉状爪体が結束部材を巻き取ってい
る状態図である。 2,2a〜2d……結束部材、3……梱包体、3A……開梱体、
4……搬送装置(パンコンベア)、5……切断装置、6
……巻取装置、7……押動装置、8……梱包体定位置保
持装置、9……廃棄紙、9a……隙間、12……切断刃、13
……叉状爪体、17……押動パッド。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄紙が結束部材で縛られている梱包体
    を、押動装置によって搬送装置上で定位置へ幅寄せした
    後、前記結束部材に巻取装置の叉状爪体を差し込み、そ
    の回転によって結束部材を巻き取るようにした梱包体の
    開梱方法において、 前記押動装置の押動パッドの進出によって、上記梱包体
    を梱包体定位置保持装置に当たるまで幅寄せした状態
    で、切断装置の切断刃を前記押動パッドの進出方向と同
    じ方向へ進出させて、前記結束部材を切断し、 その切断による開梱の後、上記切断刃と押動パッドとを
    開梱体から退避させた状態で、平面的にみて略扇状に歪
    んだ開梱体と前記梱包体定位置保持装置との間に位置す
    る上記結束部材に、前記叉状爪体を差し込み、 上記叉状爪体の回転によって、開梱体の周辺に位置する
    結束部材を巻き取るようにしたことを特徴とする梱包体
    の開梱方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、切断刃を進出させて前
    記結束部材を切断した後、その切断刃と押動パッドとを
    開梱体から退避させた状態で、その開梱体を前記搬送装
    置によって寸動させ、 その寸動により移動しかつ平面的にみて略扇状に歪んだ
    開梱体と前記梱包体定位置保持装置との間に位置する上
    記結束部材に、前記叉状爪体を差し込むようにしたこと
    を特徴とする梱包体の開梱方法。
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