JPH0752005Y2 - 梱包体開梱用の叉状爪体 - Google Patents

梱包体開梱用の叉状爪体

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JPH0752005Y2
JPH0752005Y2 JP1989105059U JP10505989U JPH0752005Y2 JP H0752005 Y2 JPH0752005 Y2 JP H0752005Y2 JP 1989105059 U JP1989105059 U JP 1989105059U JP 10505989 U JP10505989 U JP 10505989U JP H0752005 Y2 JPH0752005 Y2 JP H0752005Y2
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広治 小林
剛男 山口
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は梱包体開梱用の叉状爪体に係り、詳しくは、圧
縮された段ボール箱などが線材で結束されている梱包体
を開梱するため、線材に差し込みかつ回転させ、結束線
材を巻き取るようにして除去し、梱包体を自動的に荷解
きすることができるようにするために使用される叉状爪
体に関するものである。
〔従来の技術〕
収集された段ボール箱や古紙などの廃棄紙は、再生のた
めに製紙工場へ運搬される。その際の輸送効率の向上や
取り扱いを容易にするため、廃棄紙は予め圧縮され、か
つ、針金や樹脂テープなどの線材で結束される。その廃
棄紙を製紙工場における溶解用パルパーへ投入するに先
立ち、パルパーでの溶解や撹拌を阻害しないように、梱
包体から予め結束線材が除去される。
上記の結束線材を取り除く作業は、パルパーへの投入直
前に行われるのが通常であるが、それは、結束線材を切
断する作業と、その結束線材を別途廃棄するために拾集
する作業とからなる。従前は、作業者が針金などの結束
線材を工具でいちいち切断するので、極めて作業能率が
悪く、しかも、結束線材が開梱後の段ボールなどの周囲
に広がり落ちることから、その拾集にも手間どってい
た。そのうえ、切断作業や拾集作業中に結束線材が跳ね
るなどするので、作業に常時注意を払わなければならな
いという問題があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような結束線材を除去する際の問題を解消するため
に、本出願人は、特開昭64-9137号公報などにおいて、
廃棄紙を縛っている線材などの結束部材を除去する開梱
装置を提案した。これは、開梱作業の自動化を実現した
ものであり、搬送装置で搬入された梱包体の結束部材に
叉状爪体を差し込み、その叉状爪体を回転させて、結束
部材を巻き取る巻取装置が備えられている。
このような装置においては、特開昭63-138937号公報に
記載された例えば第12図に示すような叉状爪体41が使用
される。これは、二本の爪棒41a,41bを有して、フォー
ク状をなしている。この叉状爪体41を、矢印42のよう
に、巻取装置のモータ43で回転させながら、結束部材2
を上下何個所かで巻き取る。その巻取動作において、結
束部材2が予めいずれかの位置で切断されている場合も
あれば、巻取動作によって結束部材を切断する場合もあ
る。
このような叉状爪体には、結束部材を巻き取りつつ異常
な振れが生じることなく高速回転に耐えられること、結
束部材が予め切断されている場合には、廃棄紙の一部に
食い込んでいる結束部材を引き寄せる力を発揮でき、ま
た、結束部材が切断されていない場合には、結束部材の
引張耐力を越える力が作用しても変形しない剛性が確保
されていることが、要求される。上記した叉状爪体41は
全体としてフォーク状となっているので、廃棄紙を縛っ
ている結束部材2に差し込むことが容易である。また、
爪棒41a,41bの背幅が徐々に狭くなった形状であり、叉
状爪体41に巻き取られた結束部材2をしごき落とすこと
も容易となる。しかし、各爪棒41a,41bの厚みも徐々に
小さくされて先端部では薄くなっているので、上記した
ような要求のうち耐久性などの面では、その形状に起因
して強度的な不安を伴い、安定した巻き取りが達成され
にくくなるという欠点がある。
本出願人は前記した公報において、第12図の叉状爪体に
代わるものを開示し、その欠点を克服できるように配慮
した。それは、爪棒の数の如何によらず、各爪棒の横断
面輪郭を、叉状爪体の上下のいずれの位置においても同
一とした半円柱状とし、両爪棒の対向面間に結束部材差
込空間を設け、かつ先端に先鋭な差込部を形成させ、円
滑な高速回転の実現と結束部材への確実な差込性を達成
するようにした。
ところで、結束部材を巻き取った叉状爪体からは、その
結束部材を除去する必要がある。その結束部材は、概念
的には、結束部材差込空間の上部に棒材などを挿入し、
叉状爪体を上方へ移動させるか、棒材を下方へ移動させ
るようにすれば、結束部材を叉状爪体からしごき落とす
ことができる。しかし、叉状爪体は高速で回転するた
め、結束部材が強く巻き付くので、結束部材と叉状爪体
との間の摩擦に打ち勝つ大きなしごき力が必要とされ
る。前述したフォーク状の叉状爪体では、各爪棒が下方
に向けて細くなっており、巻き付ついている結束部材を
少し下方へずらせば、簡単に落とすことができる。しか
し、フォーク状でることから機械的強度の面に問題のあ
ることは、上で述べたとおりである。また、叉状爪体は
上下長さが1m以上にも及ぶものであり、そのような形状
の叉状爪体を製作することは容易でないことが分かる。
本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、結束部材を巻き取る際に発生する巻取力を発揮でき
るように、叉状爪体の剛性を高く確保することができる
こと、叉状爪体の円滑な高速回転が維持されるような形
状であること、廃棄紙を縛っている全部の結束部材を一
連の動作で差し込むことができること、叉状爪体に巻き
付ついた結束部材をしごき落とす際に、少ない力で、そ
れを可能にすること、長尺な形状でありながら、その製
作が比較的簡単になされるものであること、を実現する
梱包体開梱用の叉状爪体を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、廃棄紙を結束して梱包体を形成させている結
束部材に、巻取装置の叉状爪体を差し込み、その回転に
よって結束部材を巻き取るようにした梱包体の開梱装置
に適用される。
その特徴とするところは、第1図(a)ないし(f)に
示すように、叉状爪体13が、一定間隔幅で上下に延びる
結束部材差込空間13Mを挟んで、下方へ延びる同一形状
の二本の対向した爪棒13a,13bを備える。その爪棒13a,1
3bの各下端の差込部13Aにおける結束部材差込空間13Mに
面する腹面側Pには、結束部材差込空間13Mの間隔を先
端に向かうにつれて広くするテーパ面13Tが形成されて
いる。爪棒13a,13bの横断面輪郭における背面側Qは、
叉状爪体13の上下のいずれの横断位置においても同一の
曲率を有する円弧Sを備える。そして、爪棒13a,13bの
結束部材巻取部分の背面側Qの幅Wが、先端に向かうに
つれて狭くなるように形成されている。
〔作用〕
所定位置に配置された梱包体3には、水平に取り巻くよ
うに結束部材2が掛け回されている。梱包体3の一方の
側に位置する結束部材2に向けて叉状爪体13が進出され
る。叉状爪体13の差込部13Aが最初の結束部材2に臨ま
され、一方の爪棒13aが廃棄紙9と結束部材2との間に
挿入される。その差込部13Aは、結束部材差込空間13Mの
間隔を広くするテーパ面13Tを備えており、そのテーパ
面13Tで案内するように結束部材2を結束部材差込空間1
3Mへ導く。このようにして、全部の結束部材2が叉状爪
体13の進出で結束部材差込空間13Mに納められる。
叉状爪体13は剛性の高い略円柱状であり、回転が高速化
しても、巻き取りに差し支える振れを起こすことなく、
安定した回転で結束部材2を巻き取る。爪棒13a,13bの
横断面輪郭における背面側Qは、叉状爪体13の上下のい
ずれの横断位置においても同一の曲率を有する円弧Sを
備えるので、いずれの結束部材2も、その巻き取り姿は
ほぼ同一の形を有するものとなる。しかし、その爪棒13
a,13bの結束部材巻取部分の背面側Qの幅が、先端に向
かうにつれて狭くなるように形成されていることから、
しごき落とす際、巻き取られた結束部材2の位置を少し
ずらせると、叉状爪体13に対する結束部材2の巻付力は
急減し、結束部材2は簡単に除去される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、爪棒の各下端の差込部における結束部
材差込空間に面する腹面側に、結束部材差込空間の間隔
を先端に向かうにつれて広くするテーパ面が形成されて
いるので、叉状爪体を梱包体の側面に位置する結束部材
に容易に差し込むことができる。一方、爪棒の背面側の
断面輪郭は、叉状爪体の上下のいずれの位置においても
同一の曲率を有する円弧を備えており、叉状爪体が剛性
の高いものとなって、結束部材を巻き取るに充分な力を
発揮させることができる。かつ、回転されても振れの発
生が極めて少なく、安定した巻き取り動作を実現でき
る。そして、爪棒の結束部材巻取部分の背面側の幅が先
端に向かうにつれて狭くなるように形成されているの
で、巻き付いた結束部材のじごき落としに、大きい力が
必要とされず、しかも、円滑な除去が可能となる。叉状
爪体の全体形状は比較的簡素なものとなり、その製作も
容易となる。
〔実施例〕
以下に、本考案を、その実施例を示す図面に基づき詳細
に説明する。第2図は梱包体の開梱装置1の平面図で、
結束部材2で縛られた梱包体3を移送する搬送装置4、
結束部材2を切断するための切断装置5、および結束部
材2を巻き取る巻取装置6、さらには押動位置7や梱包
体3を幅寄せするときの位置を規制する梱包体定位置保
持装置8を備えている。
梱包体3は、第3図に示すように、段ボール箱を押し潰
したものや古紙などの廃棄紙9を圧縮して、線材やテー
プ状の結束部材2で縛ったものである。その廃棄紙9の
各々は垂直な姿勢とされ、結束部材2は、廃棄紙9の圧
縮を維持するように水平に取り巻き、廃棄紙9の全体を
固縛している。
第2図に示した搬送装置4は、梱包体3を白矢印のよう
に開梱位置10へ移動し、また、矢印11方向へ搬出させる
例えばパンコンベアである。切断装置5は、パンコンベ
ア4上の梱包体3を縛っている結束部材2を切断するた
めのもので、搬送方向11に交差する方向へ進出して、梱
包体3の一側面2mに位置する水平な結束部材2を切断す
る切断刃12を有する。巻取装置6は、パンコンベア4を
挟んで上記切断装置5に対向するように配置され、結束
部材2に差し込まれて回転する叉状爪体13を備えてい
る。このような各装置で結束部材2の切断や巻き取りな
どの開梱作業をできるようにするため、結束部材2が水
平となるように、梱包体3がパンコンベア4上に載置さ
れる。
巻取装置6に設けられた叉状爪体13は上昇または降下す
ることができ、第1図(a)に示す叉状爪体13を構成す
る爪棒13a,13aのいずれか一方を、梱包体3と結束部材
2との間に差し込み、その叉状爪体13を回転させると、
その回転力により結束部材2を巻き取るようになってい
る。そのために、叉状爪体13は、一定間隔幅で上下に延
びる結束部材差込空間13Mを挟んで、下方へ延びる同一
形状の二本の対向した爪棒13a,13aを備える。
その爪棒13a,13aの各下端の差込部13Aにおける結束部材
差込空間13Mに面する腹面側Pには、結束部材差込空間1
3Mの間隔を先端に向かうにつれて広くするテーパ面13T,
13Tが形成され、結束部材2への差し込みが容易となる
ように配慮されている。
爪棒13a,13aの横断面輪郭における背面側Qの形状は、
すなわち、背面側Qの断面輪郭13Rは、第1図(c)な
いし(f)にあるように、叉状爪体13の上下のいずれの
横断位置においても同曲率を有する円弧Sを備え、回転
時のむらや振れが抑制される簡素で剛性の高い形状とな
っている。そして、叉状爪体13自体の製作の容易さをも
可能にしている。その各爪棒13aの背面側Qの幅Wは、
先端に向かうにつれて狭くなるように形成されていて、
全体としては、第1図(b)に示すように、角αの僅か
な傾斜が左右に与えられる。したがって、叉状爪体13を
差込部13Aからみると、第1図(g)のようになる。ち
なみに、叉状爪体13の上部には、両爪棒13a,13aを一体
化するためのフランジ14が取り付けられ、かつ爪棒13a
に対して何枚かのステー15が、第1図(h)のように、
ボルト16などを介して固定される。
第4図に示すように、この叉状爪体13を昇降させ、梱包
体3から退避もしくは接近させる昇降シリンダ17と、結
束部材2を巻き取るためのモータ18とが、開梱装置1の
上方部位に設けられる。これらのアクチュエータは例え
ば油圧式のものであり、電磁弁などが自動開閉制御され
ることにより順次作動する。
切断装置5は結束部材2を切断するためのものであり、
その切断刃12は梱包体3とほぼ同じ高さで、上下何段に
も巻き付けられた結束部材2a〜2d〔第3図参照〕を、一
度に切断することができるようになっている。その切断
刃12を梱包体3に対して進退させる切断シリンダ19が設
けられ、切断刃12は梱包体3が開梱位置10に到達すると
進出するように制御される。
上記の各装置のほかに、梱包体3を巻取装置6側へ幅寄
せするための押動装置7,7が、第2図に示すように切断
装置5の左右に設置されている。これは、梱包体3の高
さとほぼ同じ押動パッド20,20を備え、押動シリンダ21,
21で移動する。一方、巻取装置6側には押動装置7で幅
寄せされた梱包体3に接触する多数のローラ22,22を備
えた梱包体定位置保持装置8が、取り付けられている。
これは、梱包体3がパンコンベア4の上に幅寄せされた
とき、その梱包体3の位置を規制する制止装置でもあ
り、第5図に示すように、ローラ22,22を備えた保持棒2
2Aが、叉状爪体13の位置する個所を除いて適数本立設さ
れる。上下に隣り合うローラ22,22間の空間22aに各一本
の結束部材2を第6図のように嵌め、結束部材2が切断
された後も、梱包体3の他側面2nにおける結束部材2の
垂れ下りを防止して、結束部材2の相互の絡みが生じな
いようにも機能する。すなわち、梱包体定位置保持装置
8に対面する側の結束部材2は各ローラ22,22でほぼ水
平に支持および案内され、後述する叉状爪体13の差し込
み動作や巻き取り動作が極めて円滑となる。
ところで、叉状爪体13の配置は、第7図に示すように、
梱包体定位置保持装置8の中央から外されている。これ
は、切断刃12の進出する部位の対向位置に、保持棒22A
を設けて背後の支えを可能にするためである。結束部材
2を切断した後は、結束部材2による緊張の解放で、梱
包体3は略扇状に変形した開梱体3Aとなり、その他側面
3nと結束部材2との間に、三日月状の隙間9aが生じる。
その隙間9aのうち叉状爪体13の直下の幅が狭くて、叉状
爪体13の降下と結束部材2への差し込みが円滑になされ
にくい場合には、開梱体3Aを搬送装置4で隙間9aの幅の
広い位置に移動させてから叉状爪体13を降下させればよ
いし、移動させるまでもなく差し込みが可能な場合に
は、その位置において叉状爪体13を降下すればよい。ち
なみに、開梱体3Aが扇形に変形しない場合でも、叉状爪
体13の降下と結束部材2への差し込みが可能であれば、
そのまま動作させればよいことはいうまでもない。
なお、上記のパンコンベア4の下流側には、ターンテー
ブル23〔第2図参照〕が設置され、廃棄紙9がそれに載
せられて幾つかある図示しないパルパーの一つに向けて
振り分けられながら払い出される。一方、巻き取られた
結束部材2は叉状爪体13から取り外され、直下のシュー
ト24〔第4図参照〕から所定位置へ移送される。
上記の巻取装置6は、第4図に示すように、巻取基台25
に取り付けられた昇降シリンダ17の伸縮により、巻取基
台25に立設されたコラム26に沿って昇降台車27を移動さ
せる構造となっている。その昇降台車27には、叉状爪体
13の回転を可能にして支持する軸受箱28が、ブラケット
29,30を介して取り付けられ、叉状爪体13がモータ18に
垂下される。
叉状爪体13に巻き取られた結束部材2は巻き取り塊とな
って外される。そのために、第1図(a)(b)および
(i)に示すように、叉状爪体13の各爪棒13a,13bを挿
通しかつ回転可能な回転リング31が、しごき部材として
採用される。これは、結束部材差込空間13Mにしごき片3
1aを常時介在させており、第4図に示した巻取基台25か
ら突設する補助フレーム32のリング保持部33内にある。
そして、叉状爪体13が回転するときは、それに追従して
リング保持部33内で回転し、叉状爪体13が上昇するとき
は、しごき片31aが結束部材差込空間13Mを移動すること
により、また、爪棒13a,13bのやや先細した背幅の形状
〔第1図(b)参照〕ともあいまって、結束部材2をし
ごき落とすようにして、巻き取り塊を叉状爪体13から簡
単に除去するようになっている。
以上述べたような構成によれば、次のように作動させ
て、梱包体3の結束部材2を切断し、巻き取り、かつ、
結束部材2を叉状爪体13から除去することができる。
運搬されてきた梱包体3は結束部材2によって縛られた
状態で、パンコンベア4に載置される。その際、梱包体
3は、その結束部材2が水平となるような姿勢で、パン
コンベア4が駆動され、梱包体3が開梱位置10に停止さ
れる。
押動装置7の押動シリンダ21,21が伸長され、押動パッ
ド20,20が第2図中に実線で示した梱包体3を破線で示
すように、巻取装置6の方向へ幅寄せする。梱包体3が
梱包体定位置保持装置8のローラ22,22に接触すると、
押動シリンダ21,21の伸長が停止される。
押動シリンダ21が停止する少し前、もしくは停止した
後、切断装置5の切断シリンダ19が伸長され、幅寄せの
完了した梱包体3に切断刃12が進出して、結束部材2を
切断する。
切断刃12および押動パッド20,20は退避され、切断され
た部分の結束部材2はバラバラになり、第7図の実線で
示す梱包体3が、二点鎖線で示す廃棄紙9のみの開梱体
3Aとされる。結束部材2の切断部位はパンコンベア4上
に垂れるが、巻取装置6側では梱包体定位置保持装置8
のローラ22,22により支持された状態で維持される。一
方、開梱体3Aは、垂直な姿勢の圧縮された廃棄紙9から
なるので、結束部材2による圧縮力から解放される。結
束部材2の切断された一側面2m〔第7図参照〕が拡がり
やすく、他側面2nは梱包体定位置保持装置8やいまだに
巻きついている結束部材2によって、その拡がりは少な
くなる。したがって、開梱体3Aは、図示したように、上
からみると略扇状に変形する。
廃棄紙9が変形した開梱体3Aの側面と結束部材2との間
に生じる三日月状の隙間9aのいずれかの個所に位置する
叉状爪体13は、昇降シリンダ17の縮小動作により、結束
部材2に向けて、第8図中の実線で示すように進出され
る。所望位置まで降下すると、昇降シリンダ17の縮小作
動が停止され、叉状爪体13も止まる。このとき、叉状爪
体13が差し込まれる結束部材2は、梱包体定位置保持装
置8の各ローラ22,22で支持されており、叉状爪体13の
差し込みに支障は生じない。そして、爪棒13aの差込部1
3Aが先端に向かうにつれて広がっており、一方の爪棒13
aを隙間9aに差し込むことが一連の動作によって極めて
容易であり、また、確実に結束部材2を結束部材差込空
間13Mへ導く。叉状爪体13の降下する位置の隙間9aの幅
は必ずしも広くはないが、そこには廃棄紙9がなく、叉
状爪体13が差し込みの間に紙片をひきちぎることもな
い。
叉状爪体13の降下が停止すると、巻取装置6のモータ18
が駆動され、予め決められた一定の時間叉状爪体13が回
転される。第9図(a),(b)のように各位置で結束
部材2を巻き取ると、その回転が停止される。その間も
ローラ22,22で結束部材2がガイドされており、結束部
材2が跳ねたり絡み合うのが防止される。
巻き取り完了後昇降シリンダ17が伸長し、叉状爪体13は
開梱体3Aの上方まで退避して、停止する。その間に、叉
状爪体13に巻き取られた結束部材2は巻き取り塊となっ
て外される。すなわち、叉状爪体13の各爪棒13a,13bを
挿通しかつリング保持部33内で上下変位の拘束された回
転リング31が、叉状爪体13の上昇するに伴い、第9図
(b)の二点鎖線で示すように、結束部材2を押し下げ
る。このしごき動作と、爪棒13a,13bのやや先細した背
幅の形状によって、少し下方へずらされた結束部材2と
叉状爪体13との摩擦力が急激に小さくなる。各結束部材
2は巻き取り塊となって、叉状爪体13から外れ、シュー
ト24へ落とされ、別途廃棄場へ搬出される。
以上の説明においては、梱包体3の結束部材2を切断刃
12により予め切断した後、叉状爪体13の回転で結束部材
2を巻き取るようにしているが、切断装置5を備えない
開梱装置の場合には、叉状爪体の回転で結束部材を巻き
取りながら切断するようにすることもできる。
上記した例から判るように、爪棒相互の間に結束部材差
込空間があり、両爪棒を含む断面が円形とされており、
その製作が簡単となる。しかも、その形状に起因して、
叉状爪体の曲げ剛性も高いものとすることができ、結束
部材の巻き取りに力を要する場合においても、爪棒が変
形することなく円滑に結束部材を巻き取ることができ
る。叉状爪体が略円柱形であるので、叉状爪体を回転さ
せてもバランスが極めて良好となり、回転むらや振れが
生じるようなことが防止もしくは抑制される。そして、
爪棒の背幅が先端に向かうにつれて狭くなる形状となっ
ているので、巻き付いた結束部材をしごき落とすとき、
少し結束部材をずらすだけで、以後はその結束部材に無
用の力が作用しなく、叉状爪体からの円滑な除去がなさ
れる。
なお、爪棒の背幅が、下端部になるにつれて狭くなるよ
うに形成されているが、同様の効果を発揮させるために
は、上記とは異なる位置で先端に向かうにつれて狭くす
ることも考えられる。すなわち、第10図(a),(b)
に示すように、背面側Qの中央を結束部材差込空間13M
と平行になるよう切除した叉状爪体36としたり、第11図
のような半円断面を先端に向かうにつれて徐々に小さく
した叉状爪体37とすることも不可能ではない。しかし、
これらの場合には、第10(b)に二点鎖線で示した本考
案の叉状爪体13に比べて、差込部13Aの開きが小さくな
り、そのテーパ面13Tによる結束部材2の差し込み案内
機能が低下して、差し込み動作の円滑を欠くことにな
る。これは、背面部が結束部材から遠のく方向に傾斜し
ていることによっても助長される。しかも、叉状爪体を
全体として略円柱形にすることができなくなり、製作が
容易でなく、また、回転時の安定も阻害しやすくなっ
て、好ましくない。したがって、第1図(a)ないし
(g)のような構成の形態が最もよいと言える。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本考案の叉状爪体の正面図およ
び側面図、第1図(c)は第1図(a)のC−C線断面
図、第1図(d)は第1図(a)のD−D線断面図、第
1図(e)は第1図(a)のE−E線断面図、第1図
(f)は第1図(a)のF−F線断面図、第1図(g)
は第1図(a)のG−G線矢視図、第1図(h)は第1
図(a)のH−H線矢視図、第1図(i)は第1図
(a)のI−I線矢視図、第2図は本考案が適用される
開梱装置の一例の平面図、第3図は結束部材で縛られた
梱包体の斜視図、第4図は開梱装置の正面図、第5図は
第4図のV−V線矢視図、第6図は梱包体が梱包体定位
置保持装置に幅寄せされた状態を示す概略図、第7図は
梱包体を開梱したときの廃棄紙の変形状態平面図、第8
図は結束部材に叉状爪体を差し込む状態の説明図、第9
図(a),(b)は叉状爪体が結束部材を巻き取ってい
る状態図、第10図(a),(b)は叉状爪体の比較例に
おける断面図および正面図、第11図は他の比較例、第12
図は従来技術における叉状爪体の一例である。 2,2a〜2d……結束部材、3……梱包体、6……巻取装
置、9……廃棄紙、13……叉状爪体、13a,13b……爪
棒、13M……結束部材差込空間、13A……差込部、13T…
…テーパ面、P……腹面側、Q……背面側、S……円
弧、W……幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄紙を結束して梱包体を形成させている
    結束部材に、巻取装置の叉状爪体を差し込み、その回転
    によって結束部材を巻き取るようにした梱包体の開梱装
    置において、 上記叉状爪体は、一定間隔幅で上下に延びる結束部材差
    込空間を挟んで、下方へ延びる同一形状の二本の対向し
    た爪棒を備え、 その爪棒の各下端の差込部における結束部材差込空間に
    面する腹面側には、前記結束部材差込空間の間隔を先端
    に向かうにつれて広くするテーパ面が形成され、 前記爪棒の横断面輪郭における背面側は、叉状爪体の上
    下のいずれの横断位置においても同一の曲率を有する円
    弧を備え、 その爪棒の結束部材巻取部分の背面側の幅が、先端に向
    かうにつれて狭くなるように形成されていることを特徴
    とする梱包体開梱用の叉状爪体。
JP1989105059U 1989-09-07 1989-09-07 梱包体開梱用の叉状爪体 Expired - Lifetime JPH0752005Y2 (ja)

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JPS6445237A (en) * 1987-08-10 1989-02-17 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Bifurcated pawl body of package opening apparatus

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