JPH0780495B2 - 梱包体の開梱装置における押動・切断機構 - Google Patents

梱包体の開梱装置における押動・切断機構

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JPH0780495B2
JPH0780495B2 JP1232620A JP23262089A JPH0780495B2 JP H0780495 B2 JPH0780495 B2 JP H0780495B2 JP 1232620 A JP1232620 A JP 1232620A JP 23262089 A JP23262089 A JP 23262089A JP H0780495 B2 JPH0780495 B2 JP H0780495B2
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広治 小林
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は梱包体の開梱装置における押動切断機構に係
り、詳しくは、圧縮された段ボール箱などが線材で結束
されている梱包体を開梱するため、叉状爪体を線材に差
し込みかつ回転させ、結束線材を巻き取るようにして除
去し、梱包体を自動的に荷解きすることができるように
した装置に関するものである。
〔従来の技術〕
収集され段ボール箱や古紙などの廃棄紙は、再生のため
に製紙工場へ搬送される。その際の輸送効率の向上や取
り扱いを容易にするため、廃棄紙は予め圧縮され、か
つ、針金や樹脂テープなどの線材で結束される。その廃
棄紙を製紙工場における溶解用パルパーへ投入するに先
立ち、パルパーでの溶解や撹拌を阻害しないように、梱
包体から予め結束線材が除去される。
上記の結束線材を取り除く作業は、パルパーへの投入直
前に行われるのが通常であるが、それは、結束線材を切
断する作業と、その結束線材を別途廃棄するために拾集
する作業とからなる。従前は、作業者が針金などの結束
線材を工具でいちいち切断するので、極めて作業能率が
悪く、しかも、結束線材が開梱後の段ボールなどの周囲
に広がり落ちるので、その拾集にも手間どっていた。そ
のうえ、切断作業や拾集作業中に結束線材が跳ねるなど
することから、作業に常時注意を払わなければならない
という問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような結束線材を除去する際の問題を解消するため
に、本出願人は、特開昭64−9137号公報などにおいて、
廃棄紙を縛っている線材などの結束部材に叉状爪体を差
し込んで巻き取るようにした開梱装置を提案した。これ
は、開梱作業の自動化を実現したものであり、搬送装置
で移動している途中で停止させた梱包体を、搬送装置上
で一方側へ幅寄せする押動装置、その梱包体の結束部材
に叉状爪体を差し込みかつ回転させて結束部材を巻き取
る巻取装置、叉状爪体が結束部材に差し込まれている状
態で、巻き取り前の結束部材を切断刃の進出で切断する
切断装置などを備えている。
このような装置においては、結束部材の切断は、梱包体
を梱包体定位置保持装置へ幅寄せした状態で、押動装置
の押動パッドよりも前方へ、切断刃を進出させることに
よって行われる。押動パッドによる幅寄せ作動の停止
は、押動パッドを変位させる押動シリンダの油圧回路の
昇圧が所定圧以上に検出されたときであり、梱包体には
幅方向にある程度の圧縮力が作用された状態となる。一
方、切断刃による結束部材の切断のための進出を停止さ
せるのは、切断刃が所定量進出したことを検出するリミ
ットスイッチの動作があって、結束部材が切断されたと
きか、切断シリンダの油圧回路の異常な昇圧を検知し
て、梱包体の中に混入している異物とで結束部材を挟み
切ったときである。
ところで、搬送装置によって送られてくる梱包体の外形
寸法が、常に同一であるとは限らない。また、同一の嵩
を有していても、廃棄紙の圧縮度や結束部材による縛り
力が異なっていたり、梱包体の取り扱い中に縛り力が弱
められていたりする。その結果、押動装置によって幅寄
せされたときの梱包体の押動パッド側の側面位置は、そ
の都度異なることになる。したがって、切断刃によって
結束部材を切断するときには、切断に充分なまで、切断
刃を進出させる必要がある。
上述したように、切断刃の進出の停止は、切断刃が所定
量進出したことをリミットスイッチが検出したときか、
切断シリンダの油圧回路の過大な昇圧を検知したときで
ある。それ故に、梱包体の幅が大きい場合や、結束部材
による縛り力が強い場合には、切断が完了しているにも
拘わらず、過剰に切断刃が進出することになる。一方、
梱包体の幅が小さい場合や、結束部材による縛り力が弱
くて結束部材が大きく変形する場合には、切断刃の所定
量の進出によっても結束部材を切断することができない
ときがある。
このようなことが起こるのは、切断刃が押動パッドより
前方の位置で停止させる際に、切断刃が最も退避した位
置を基準にして切断刃の所定の進出量をそこからの距離
で決めているからである。これは、押動装置と切断装置
のそれぞれの作動を個別に制御することができること、
および、その制御に必要な構成が簡素化できることに基
づいている。
ところが、本発明者らは、叉状爪体の位置する梱包体定
位置保持装置の反対側から結束部材を切断すると、第3
図に示すように、結束されていた廃棄紙9が、平面的に
みて自然と略扇状に変形する挙動を見出した。したがっ
て、結束部材を切断した後に叉状爪体を結束部材に差し
込むという手順を採用すると、叉状爪体の結束部材への
差し込み動作が確実となり、差し込みを容易とするため
の構造上および操作上の配慮を著しく少なくできること
が分かった。
また、上記のような手順をとる場合に、梱包体の幅が大
きいと切断刃が過剰に進出して、無用な作動を余儀なく
することになり、かつ、進出しすぎた切断刃の押し退け
作用によって廃棄紙のバラつきが大きくなり、パルパー
へ向けての搬出時に荷崩れが起こるなどの問題が生じ
る。一方、梱包体の幅が小さい場合、多段状に巻き付け
られた結束部材の全部を切断することができなければ、
廃棄紙が略扇状に変形することはありえなく、叉状爪体
の結束部材への差し込みは不可能となるか、それを実現
するための機構をとり入れなければならない問題があ
る。
このようなことが生じるのは、押動装置による押動動作
と切断装置における切断動作との相対位置関係を、考慮
していないことに基づく。それのみならず、上述の略扇
状の変形を考慮していないことにも起因している。本発
明は、これらの知見に基づき、前記の問題を解決しよう
とするもので、その目的は、結束部材を切断すべき梱包
体の幅寸法がその都度異なっても、幅寄せされた梱包体
の結束部材を確実に切断でき、ひいては、叉状爪体を結
束部材に差し込む際の隙間を充分に確保して、幅寄せ位
置を規制する制止部材の構造の簡素化を図り、押動力に
対抗する高い強度や剛性をさほど必要としないようにす
ることができる梱包体の開梱装置における押動・切断機
構を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、廃棄紙が結束部材で縛られている梱包体を、
押動装置によって搬送装置上で定位置へ幅寄せした後、
前記結束部材に巻取装置の叉状爪体を差し込み、その回
転によって結束部材を巻き取るようにした梱包体の開梱
装置に適用される。
その特徴とするところは、第1図に示すように、梱包体
3を梱包体定位置保持装置8に当たるまで幅寄せする押
動装置7の押動パッド17と、その押動パッド17の進出方
向と同じ方向へ進出して、梱包体定位置保持装置8とは
反対側に位置する結束部材2を切断する切断装置5の切
断刃12とを備える。そして、押動パッド17の前面を基準
にして切断刃12が梱包体3の側へ規定量進出したことを
検出する検出手段16Bを有し、その検出手段16Bが切断刃
12の規定量の進出のあったことを検出すると、押動パッ
ド17を越えてからの梱包体3内への進出量が常時一定と
なるように切断刃12の最大進出位置を規制して、切断刃
12の進出を停止させることができるようにした切断刃進
出規制手段28をも備えることである。
〔作用〕
押動装置7の押動パッド17の進出により、搬送装置4上
の梱包体3を梱包体定位置保持装置8に当たるまで幅寄
せする。梱包体3の幅が大きくても小さくても、梱包体
3は必ず巻取装置6の叉状爪体13の位置する側の梱包体
定位置保持装置8に向けて押しつけられる。したがっ
て、押動パッド17の進出量、すなわち、停止位置は、梱
包体3の寸法や廃棄紙9の圧縮度、さらには結束部材2
による縛り力の大小によっても異なる。
次に、切断装置5の切断刃12が押動パッド17と同じ方向
へ進出して、梱包体定位置保持装置8とは反対側の結束
部材2が切断される。その際の切断刃12の進出量は、梱
包体3を押しつけている押動パッド17の位置を基準にし
て決められる。すなわち、切断刃進出規制手段28を構成
する検出手段例えばリミットスイッチ16Bが押動パッド1
7の前面を基準にして切断刃12が梱包体3の側へ規定量
進出したことを検出すると、押動パッド17を越えてから
梱包体3内へ切断刃12が進出した量を常に一定とするよ
うに最大進出位置を規制して、切断刃12が停止される。
その位置は、押動パッド17の前面で押さえられている梱
包体3の端から内部までの一定距離L〔第12図参照〕だ
け進出させることになり、その間に結束部材2が切断さ
れる。
幅寄せされた梱包体3の結束部材2に叉状爪体13を差し
込む前に、その梱包体3を縛っている結束部材2が切断
され、開梱された廃棄紙9などは、平面的にみて略扇状
に歪む〔第3図参照〕。すなわち、切断された側が拡が
り、叉状爪体13の側が扇の要側となるような変形を呈す
る。
叉状爪体13は梱包体3の側面に位置しているが、開梱さ
れた廃棄紙9の側面より離反した結束部材2に向けて進
出するので、廃棄紙9をひきちぎることはなく、また、
結束部材2を巻き取る際に廃棄紙9の一部を引き込むこ
ともない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、結束部材を切断すべき梱包体の幅寸法
や結束部材による縛り力が異なっていても、幅寄せされ
た梱包体の結束部材を、押動パッドの前面から一定の距
離進出する切断刃でもって、確実に切断することができ
る。そして、切断刃の進出で開梱された廃棄紙が過剰に
バラつくことも抑制でき、また、廃棄紙の側面と結束部
材との間に叉状爪体の差し込みを容易とする隙間を充分
に確保することができる。ひいては、幅寄せ位置を規制
する梱包体定位置保持装置の構造の簡素化もでき、押動
装置による押動力に対抗する強度や剛性も低いもので済
ますことができる。
〔実施例〕
以下に、本発明を、その実施例を示す図面に基づき、詳
細に説明する。第1図は梱包体の開梱装置1の平面図
で、結束部材2で縛られた梱包体3を移送する搬送装置
4、結束部材2を切断するための切断装置5、および結
束部材2を巻き取る巻取装置6、さらには押動装置7や
梱包体3を幅寄せするときの位置を規制する梱包体定位
置保持装置8を備えている。
梱包体3は、第2図に示すように、段ボール箱を押し潰
したものや古紙などの廃棄紙9を圧縮して、線材やテー
プ状の結束部材2で縛ったものである。その廃棄紙9の
各々は垂直な姿勢とされ、結束部材2は、廃棄紙9の圧
縮を維持するように水平に取り巻き、廃棄紙9の全体を
固縛している。
第1図に示した搬送装置4は、梱包体3を白矢印のよう
に開梱位置10へ移動し、また、第3図に示すように結束
部材2が切断されて、略扇状に変形した状態にある開梱
体3Aを、第4図に示す距離lだけ寸動したり、矢印11方
向へ搬出させる例えばパンコンベアである。第1図に示
した切断装置5は、パンコンベア4上の梱包体3を縛っ
ている結束部材2を切断するためのもので、搬送方向11
に交差する方向へ進出して、梱包体3の一側面2mに位置
する水平な結束部材2を切断する切断刃12を有する。巻
取装置6は、パンコンベア4を挟んで上記切断装置5に
対向するように配置され、結束部材2に差し込まれて回
転する叉状爪体13を備えている。このような各装置で結
束部材2の切断や巻き取りなどの開梱作業をできるよう
にするために、結束部材2が水平となるように、梱包体
3がパンコンベア4上に載置される。
巻取装置6に設けられた叉状爪体13は上昇または降下す
ることができ、その叉状爪体13を構成する爪棒を、梱包
体3と結束部材2との間に差し込み、その叉状爪体13を
回転させると、その回転力により結束部材2を巻き取る
ようになっている。そのために、叉状爪体13は第5図に
示すように、二本またはそれ以上の数の例えば先端の尖
った棒状の下方へ延びる爪棒13a,13bを備える。その爪
棒13a,13bの端部には先細状の差込部13Aが形成されてお
り、結束部材2への差し込みが容易となるように配慮さ
れている。
第6図に示すように、この叉状爪体13を昇降させ、梱包
体3から退避もしくは接近させる昇降シリンダ14と、結
束部材2を巻き取るためのモータ15とが、開梱装置1の
上方部位に設けられる。これらのアクチュエータは例え
ば油圧式のものであり、電磁弁などが自動開閉制御され
ることにより順次作動する。
切断装置5は結束部材2を切断するためのものであり、
その切断刃12は梱包体3とほぼ同じ高さで、上下何段に
も巻き付けられた結束部材2a〜2d〔第2図参照〕を、一
度に切断することができるようになっている。その切断
刃12を梱包体3に対して進退させる切断シリンダ16が設
けられ、切断刃12は梱包体3が開梱位置10に到達すると
進出するように制御される。
上記の各装置のほかに、梱包体3を巻取装置6側へ幅寄
せするための押動装置7,7が、第1図に示すように切断
装置5の左右に設置されている。これは、梱包体3の高
さとほぼ同じ押動パッド17,17を備え、押動シリンダ18,
18で移動する。一方、巻取装置6側には押動装置7で幅
寄せされた梱包体3に接触する多数のローラ19,19を備
えた梱包体定位置保持装置8が、取り付けられている。
これは、梱包体3がパンコンベア4の上で幅寄せされた
とき、その梱包体3の位置を規制する制止装置でもあ
り、第7図に示すように、ローラ19,19を備えた保持棒1
9Aが、叉状爪体13の位置する個所を除いて適数本立設さ
れる。上下に隣り合うローラ19,19間の空間19aに各一本
の結束部材2を第8図のように嵌め、結束部材2が切断
された後、叉状爪体13によって巻き取られるまでの間、
第9図のように、梱包体3の他側面2nにおける結束部材
2の垂れ下りを防止して、結束部材2の相互の絡みが生
じないようにも機能する。すなわち、梱包体定位置保持
装置8に対面する側の結束部材2は各ローラ19,19でほ
ぼ水平に支持および案内され、後述する叉状爪体13の差
し込み動作や巻き取り動作が極めて円滑となる。
ところで、叉状爪体13は、第10図に示すように、梱包体
定位置保持装置8の中央に位置させても、第3図に示し
たように、その位置から外れていても差し支えない。叉
状爪体13の位置するところには、上述したように保持棒
19Aが設けられないので、叉状爪体13に直面する位置で
は、切断刃12が進退しないように配慮される。すなわ
ち、切断するために、梱包体3をその背後から支えるも
のがあった方がよいので、切断刃12の進出する部位の対
向位置に、保持棒19Aが設置されることになる。
例えば、切断刃12が第1図に示すように梱包体3の前後
方向の中央に位置すれば、叉状爪体13は梱包体3の中央
に位置しないから、第3図に示すように、結束部材2に
よる緊張の解放で略扇状に変形した開梱体3Aの他側面3n
と結束部材2との隙間9aの幅αの大きい個所が、叉状爪
体13の直下に対応しない。そこで、叉状爪体13が開梱体
3Aの中央に位置するように、二点鎖線で示す位置から、
第4図に示す距離lだけ、破線で示すごとく、寸動させ
ることが好ましい。結束部材2は梱包体3の中央で切断
されているから、叉状爪体13は左右ほぼ同一長さ分の結
束部材2を巻き取ることになる。
一方、第10図に示すように、叉状爪体13が梱包体3の前
後方向の中央に位置すれば、切断刃12はその対向位置よ
り外れた個所に設けられ、叉状爪体13が上記隙間9aの広
い個所に位置しており、開梱体3Aを寸動させる必要がな
い。この場合には、叉状爪体13は左右の長さの異なる結
束部材2を巻き取ることになる。いずれにしても、開梱
体3Aの寸動の要否は、叉状爪体13を結束部材2に差し込
みやすい位置にあるかを、考慮して決定される。
なお、上記のパンコンベア4の下流側には、ターンテー
ブル20〔第1図参照〕が設置され、廃棄紙9がそれに載
せられて幾つかある図示しないパルパーの一つに向けて
振り分けられながら払い出されるようになっている。一
方、巻き取られた結束部材2は叉状爪体13から取り外さ
れ、直下のシュート21〔第6図参照〕から所定位置へ移
送される。
上記の巻取装置6は、第6図に示すように、巻取基台22
に取り付けられた昇降シリンダ14の伸縮により、巻取基
台22に立設されたコラム23に沿って昇降台車24を移動さ
せる構造となっている。その昇降台車24には、叉状爪体
13の回転を可能にして支持する軸受箱25が、ブラケット
26,27を介して取り付けられ、叉状爪体13がモータ15に
垂下される。
昇降シリンダ14、切断シリンダ16、押動シリンダ18やモ
ータ15の作動は、図示しないリミットスイッチなどから
の信号を受けて、第11図に示す油圧ポンプ29からの作動
油が、電磁弁30A〜30Dを介して圧送されることにより、
開始される。昇降シリンダ14の作動は下端位置にあるリ
ミットスイッチの信号を受けて、押動シリンダ18は、そ
の油圧回路に設けられた圧力スイッチ18Aの信号を受け
て、切断シリンダ16の作動は、圧力スイッチ16Aもしく
はリミットスイッチ16Bの信号を受けて、停止される。
上記のリミットスイッチ16Bは、第12図に示すように、
押動パッド17の前面を基準にして切断刃12が梱包体3の
方向へ規定量Lの進出したことを検知する検出手段であ
る。このリミットスイッチ16Bが切断刃12の上記した規
定量の進出のあったことを検出すると、押動パッド17を
越えてから梱包体3の内部へ進出した距離が常時一定と
なるように切断刃12の最大進出位置を規制して、切断刃
12の進出を停止させるようになっている。そのために、
本例においては、リミットスイッチ16Bが切断刃12を進
出させるために保持している刃体保持部材12aに取り付
けられ、一方の押動パッド17の背後に設けられた一定長
さの位置規制部材17Aが当たると動作する構成が採用さ
れる。このリミットスイッチ16Bと位置規制部材17Aとは
切断刃進出規制手段28を構成し、押動パッド17の前面か
らさらに梱包体3側へ進出する間に過剰な進出量が生じ
ないように配慮されている。なお、併せて切断刃進出規
制手段28として機能する前述した圧力スイッチ16A〔第1
1図参照〕は、リミットスイッチ16Bが動作するまでに、
過大な切断力の発生した場合に動作するもので、その所
定以上の圧力上昇が検出されると、切断刃12の損傷を回
避するために、切断刃12の進出を停止させるように機能
する。
以上述べたような構成によれば、次のように作動させ
て、梱包体3の結束部材2を切断し、巻き取ることがで
きる。なお、第13図に示すフローチャートをも参照しな
がら説明する。
運搬されてきた梱包体3は結束部材2によって縛られた
状態でパンコンベア4に載置される。その際、梱包体3
は、その結束部材2が水平となるような姿勢とされる。
開梱位置10における切断装置5の切断刃12や押動装置7
の押動パッド17はパンコンベア4上から退避され、巻取
装置6の叉状爪体13が上昇した状態でパンコンベア4が
駆動される。梱包体3が開梱位置10に到達するとリミッ
トスイッチが動作して、パンコンベア4が停止される。
押動装置7の押動シリンダ18,18が伸長され、押動パッ
ド17,17が第1図中に実線で示した梱包体3を破線で示
すように、巻取装置6の方向へ幅寄せする〔フローチャ
ートのステップ1、以下S1などと記す〕。梱包体3が梱
包体定位置保持装置8のローラ19,19に接触すると、押
動シリンダ18,18の回路圧の上昇が圧力スイッチ18Aによ
って検出され〔S2〕、押動シリンダ18,18の伸長が停止
される〔S3〕。梱包体3の幅が大きくても小さくても、
梱包体3は必ず巻取装置6の叉状爪体13の位置する側の
梱包体定位置保持装置8に向けて押しつけられる。した
がって、押動パッド17,17の進出量、すなわち、その停
止位置は、梱包体3の寸法や廃棄紙9の圧縮度、さらに
は結束部材2による縛り力の大小によっても異なる。
押動シリンダ18の作動が圧力スイッチ18Aからの信号で
停止する少し前、もしくは停止した後、切断装置5の切
断シリンダ16が伸長され、幅寄せの完了した梱包体3に
切断刃12が進出して〔S4〕、結束部材2を切断する。進
出している押動パッド17の背後に設けられた一定長さの
位置規制部材17Aの後端まで、切断装置5に設けらたリ
ミットスイッチ16Bが前進すると、そのリミットスイッ
チ16Bが位置規制部材17Aで蹴られ、その信号を受けて、
機能位置34a〔第11図参照〕にあった電磁弁30Bが中立に
戻され、切断シリンダ16の伸長作動は停止される〔S
5〕。その際の切断刃12の進出量は、梱包体3を押しつ
けている押動パッド17の位置を基準にして決められるこ
とになり、切断刃12は押動パッド17の前面から梱包体3
側へ常時一定距離Lだけ進出した位置をとる。すなわ
ち、切断刃12が押動パッド17を越えるまでは如何なる距
離を前進しようとも、その押動パッド17を越えてからの
進出量は常に同一に与えられる。その進出の間に結束部
材2が切断されるはずであるが、リミットスイッチ16B
が動作するまでに、圧力スイッチ16Aが動作して〔S
6〕、過大な切断力の発生していることが検出される
と、電磁弁30Bが中立に復帰し、切断動作が停止される
〔S7〕。これは、梱包体3の中に鉄の固まりやコンクリ
ートブロックなどの異物が入っている場合に起こる。し
たがって、リミットスイッチ16Bが動作するまで切断刃1
2を進出させると、切断刃12の損傷を招くことになるの
で、それを回避するために圧力スイッチが設けられる。
圧力スイッチが動作したときは、異物が切断刃12の受け
台のように作用しているので、結束部材2はその時点で
ほとんど切断されている。このようにリミットスイッチ
16Bもしくは圧力スイッチ16Aが動作したときは、直ち
に、押動シリンダ18および切断シリンダ16が縮小して、
押動パッド17と切断刃12が後退する〔S8および9〕。
切断刃12および押動パッド17,17は、ともに図示しない
退避位置にあるリミットスイッチの動作により〔S10,11
および12〕、例えば電磁弁30Bでは、その機能位置34bか
ら中立に戻され、それぞれ所定の位置で停止される〔S1
3および14〕。切断された部分の結束部材2は、第9図
のようにバラバラになり、第3図の実線で示す梱包体3
が、二点鎖線で示す廃棄紙9のみの開梱体3Aとされる。
結束部材2の切断部位は、第9図のようにパンコンベア
4上に垂れるが、巻取装置6側では梱包体定位置保持装
置8のローラ19,19により支持された状態で維持され
る。一方、開梱体3Aは、垂直な姿勢の圧縮された廃棄紙
9からなるので、結束部材2による圧縮力から解放され
る。結束部材2の切断された一側面2m〔第3図参照〕は
拡がりやすく、他側面2nは梱包体定位置保持装置8やい
まだ巻きついている結束部材2によって、その拡がりは
少なくなる。したがって、開梱体3Aは、図示したよう
に、上からみると略扇状に変形する。
第1図に示すように、切断刃12が開梱位置10における梱
包体3の前後方向の中央に位置する場合には、叉状爪体
13は開梱位置10の中央からや外れた位置に設置されてい
るので、第3図に示すように、廃棄紙9の変形で形成さ
れる開梱体3Aの他側面3nと結束部材2との間に生じる三
日月状の隙間9aの幅αの最も大きい個所が、叉状爪体13
の直下に位置しない。
そこで、パンコンベア4が駆動され、第4図に示すよう
に、開梱体3Aが距離lだけ寸動される〔S15〕。叉状爪
体13や切断刃12の位置ずれ量は予め分かっているので、
それに相当する距離lの移動があったことが、タイマー
もしくはエンコーダなどで検出されると、パンコンベア
4は停止される〔S16〕。その結果、結束部材2と廃棄
紙9の側面との隙間9aの大きいところが叉状爪体13の直
下に位置されることになる。なお、寸動の間に梱包体定
位置保持装置8に支持された結束部材2も移動するが、
ローラ19,19によって案内されており、結束部材2の姿
勢が大きく変化することはない。
第10図に示すように、切断刃12が開梱位置10における梱
包体3の前後方向の中央から外れて位置する場合には、
叉状爪体13は開梱位置10の中央に設けられるので、廃棄
紙9が変形した開梱体3Aの側面と結束部材2との間に生
じる三日月状の隙間9aの最も大きい個所が、叉状爪体13
の直下に位置する。したがって、この場合にはパンコン
ベア4を駆動して開梱体3Aを寸動させる必要がない。
以上のような状態で昇降シリンダ14が縮小され、叉状爪
体13が結束部材2に向けて、第14図中の実線で示すよう
に進出される。所望位置まで降下すると〔S17〕、リミ
ットスイッチの動作により〔S18〕、昇降シリンダ14の
縮小作動が停止され、叉状爪体13も止まる〔S19〕。こ
のとき、叉状爪体13が差し込まれる結束部材2は、梱包
体定位置保持装置8の各ローラ19,19で支持されてお
り、叉状爪体13の差し込みに支障は生じない。そして、
叉状爪体13の降下する位置の隙間9aの幅は広くて廃棄紙
9がなく、叉状爪体13がその間に紙片をひきちぎること
もない。
叉状爪体13の降下が停止すると、巻取装置6のモータ15
が駆動され、予め決められた一定の時間、高速で叉状爪
体13が回転される〔S20〕。第15図のように各位置で結
束部材2を巻き取ると、その後巻き取りが停止される
〔S21〕。その間もローラ19,19で結束部材2がガイドさ
れており、結束部材2が跳ねたり絡み合うのが防止され
る。叉状爪体13の左右における結束部材2の長さがほぼ
同一である場合には〔第4図の三点鎖線参照〕、その巻
き取り時間は短いが、第10図のように、左右の長さに差
がある場合には、少し長い時間がかかる。しかし、巻き
取り時間それ自体は短いものなので、後続の梱包体3の
開梱に影響を与えるほどではない。
巻き取り完了後、昇降シリンダ14が伸長して叉状爪体13
が開梱体3Aの上方まで退避され〔S22〕、それが上限に
到達するとリミットスイッチが動作して〔S23〕、叉状
爪体13が停止される〔S24〕。なお、ローラ19,19は開梱
体3Aの搬出を阻害しないように回転自在とされている
が、回転しなくても特に問題がない場合には、固定円盤
などを採用しておいてもよい。形状の如何によらず、上
記の機能を発揮させることができるものであればよい。
叉状爪体13に巻き取られた結束部材2は巻き取り塊とな
って外される。すなわち、叉状爪体13の各爪棒13a,13b
を挿通しかつ回転可能な回転リング31〔第5図参照〕
が、第6図に示した巻取基台22から突設する補助フレー
ム32のリング保持部33内にある。そして、叉状爪体13が
上昇するとき、その回転リング31が爪棒13a,13bのやや
先細した背幅の形状〔第7図参照〕ともあいまって、し
ごき落とすようにして巻き取り塊を叉状爪体13から外
す。落ちた巻き取り塊はシュート21〔第6図参照〕から
別途廃棄場へ搬出される。
以上の例の説明においては、切断刃進出規制手段28のリ
ミットスイッチ16Bを切断刃12と共に移動させるように
しているが、リミットスイッチ16Bを押動パッド17の背
面に、位置規制部材17Aを進出する切断刃12の刃体保持
部材12aに取り付けるようにしても、同様に機能するこ
とは、述べるまでもない。また、切断刃進出規制手段28
には圧力スイッチ16Aをも含んでいるが、梱包体3に異
物の混入がないような場合には、リミットスイッチ16B
のみの場合であっても、作動させることができる。
上記した例から判るように、切断刃の進出量を、梱包体
を幅寄せした押動パッドの前面から一定の距離となるよ
うにしておくと、梱包体の幅寸法や結束部材による縛り
力に差があっても、その結束部材を確実に切断すること
ができる。そして、搬送装置上にある梱包体の結束部材
に叉状爪体を差し込む前に、結束部材を叉状爪体とは反
対側で切断しておくことにより、開梱された廃棄紙を略
扇状に変形させることができる。その結果、開梱体と結
束部材との間に隙間を確保することができ、叉状爪体の
差し込みが極めて容易となる。そして、叉状爪体が廃棄
紙を突き刺したり、回転時に紙片を巻き込むといったこ
とが防止される。一方、切断刃が梱包体内の異物に当た
るような場合には、圧力スイッチを設けておけば、切断
刃を無理やり進出させることなく、開梱装置としての円
滑な運転を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される開梱装置の一例の平面図、
第2図は結束部材で縛られた梱包体の斜視図、第3図は
梱包体を開梱したときの廃棄紙の変形状態、および、切
断刃が中央位置する場合の開梱体の平面図、第4図は開
梱体を寸動させる場合の平面的模式図、第5図は叉状爪
体の概略外観図、第6図は開梱装置の正面図、第7図は
第6図のVII−VII線矢視図、第8図は梱包体が梱包体定
位置保持装置に幅寄せされた状態を示す概略図、第9図
は幅寄せされた梱包体の結束部材が切断された直後の状
態図、第10図は開梱体を寸動させる必要のない場合の平
面的説明図、第11図は切断シリンダなどのアクチュエー
タを作動させる油圧回路の一例、第12図は位置規制部材
とリミットスイッチの装着状態図、第13図は本発明の作
動を含む開梱手順のフローチャート、第14図は結束部材
に叉状爪体を差し込む状態の説明図、第15図は叉状爪体
が結束部材を巻き取っている状態図である。 2,2a〜2d…結束部材、3…梱包体、4…搬送装置(パン
コンベア)、5…切断装置、6…巻取装置、7…押動装
置、8…梱包体定位置保持装置、9…廃棄紙、12…切断
刃、13…叉状爪体、16B…検出手段(リミットスイッ
チ)、17…押動パッド、17A…位置規制部材、28…切断
刃進出規制手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄紙が結束部材で縛られている梱包体
    を、押動装置によって搬送装置上で定位置へ幅寄せした
    後、前記結束部材に巻取装置の叉状爪体を差し込み、そ
    の回転によって結束部材を巻き取るようにした梱包体の
    開梱装置において、 上記梱包体を梱包体定位置保持装置に当たるまで幅寄せ
    する前記押動装置の押動パッドと、 その押動パッドの進出方向と同じ方向へ進出して、上記
    梱包体定位置保持装置とは反対側に位置する結束部材を
    切断する切断装置の切断刃と、 上記押動パッドの前面を基準にして前記切断刃が梱包体
    側へ規定量進出したことを検出する検出手段を有し、該
    検出手段が前記切断刃の上記規定量の進出のあったこと
    を検出すると、前記押動パッドを越えてからの梱包体内
    への進出量が常時一定となるように切断刃の最大進出位
    置を規制して、切断刃の進出を停止させることができる
    ようにした切断刃進出規制手段と、 を備えたことを特徴とする梱包体の開梱装置における押
    動・切断機構。
JP1232620A 1989-09-07 1989-09-07 梱包体の開梱装置における押動・切断機構 Expired - Lifetime JPH0780495B2 (ja)

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