JPH059491B2 - - Google Patents

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JPH059491B2
JPH059491B2 JP4429085A JP4429085A JPH059491B2 JP H059491 B2 JPH059491 B2 JP H059491B2 JP 4429085 A JP4429085 A JP 4429085A JP 4429085 A JP4429085 A JP 4429085A JP H059491 B2 JPH059491 B2 JP H059491B2
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JP
Japan
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outer ring
cooling water
roller guide
guide groove
coil
Prior art date
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JP4429085A
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JPS61204315A (ja
Inventor
Yuzuru Nichima
Haruhiko Yamada
Junichi Kino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority to JP4429085A priority Critical patent/JPS61204315A/ja
Publication of JPS61204315A publication Critical patent/JPS61204315A/ja
Publication of JPH059491B2 publication Critical patent/JPH059491B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車等の回転力伝達部に利用さ
れ、軸方向への相対変位が可能な等速自在継手に
用いる外輪の高周波焼入れ方法に関するものであ
る。
従来の技術 軸方向への相対変位が可能な等速自在継手とし
てトリポード型等速自在継手があり、この種の等
速自在継手に於いては、第7図に示す如き断面花
弁状で、かつ、カツプ状をした外輪1が使用され
ている。この外輪1は閉塞端にステム2を一体に
突設し、内面の等配位置に軸方向に延びる3条の
ローラ案内溝3を配設している。尚、ローラ案内
溝3は対向する対の円筒面状トラツク面3a,3
aと、このトラツク面3a,3aを連結するトラ
ツク天井面3bとで形成されている。
ところで、外輪1では疲労強度を上げると同時
に、耐摩耗性能を向上させる為、その内表面に表
面焼入れを施し、硬度の増大を図つている。
第8図及び第9図はトリポード型等速自在継手
の外輪1の内表面を高周波焼入れするときに用い
る高周波加熱装置の一例を示す。図中4,4,4
は外輪1の各ローラ案内溝3内に夫々嵌挿するよ
うに立設された誘導コイルで、これらは1本の導
電性を有する金属管を3連のヘアピン形状に折曲
し、これを外輪1のローラ案内溝3と位相を合わ
せて円形状に配置して形成され、その両端にコイ
ルリード5,5を接続させるとと共に、取付け金
具6並びに支持ボルト7を介してコイルホルダ8
に取付けられている。9はローラ案内溝3のトラ
ツク面3a,3aのみを焼入れする為に誘導コイ
ル4のローラ案内溝3のトラツク面3a,3aに
臨む部分を残して誘導コイル4に装着された非導
電性のフエライトコアで、誘導コイル4を挟持し
た状態で取付けビス10及び取付け用ベーク板1
1を介して一体に止着してなる2分割構造であ
る。12は外輪1の内径開口端と略同じ花弁形状
で、しかも、若干小径の窓孔13を中心に有する
コンセントリングで、コイルホルダ8上に載置し
て窓孔13内に各誘導コイル4を貫通してある。
14はコンセントリング12の窓孔13の中心部
に配設した内部冷却用ノズルで、15,15,1
5は外周ジヤケツトである。
次に、上記高周波加熱装置を利用して外輪1の
内表面を焼入れする場合の動作並びに作用につい
て説明する。
ローラ案内溝3と誘導コイル4の位相が合うよ
うに外輪1の割出しを行つた後、センター軸16
とコレツトチヤツク17でセンター合わせして保
持された外輪1を、コイルホルダ8に取付けられ
た誘導コイル4に対し上方より覆い被せてコンセ
ントリング12上に載置し、更に、外輪1をロー
ラ案内溝3と誘導コイル4間の各スキマが均一と
なるように位置決めする。この状態で、コイルリ
ード5,5に通電して各誘導コイル4に電流を流
し、外輪1に誘導電流を発生させて誘導コイル4
と対峙しているローラ案内溝3のトラツク面3
a,3aを誘導加熱する。このとき、外輪1の外
周面への焼付け抜けを防止させる為、外周ジヤケ
ツト15より冷却水を噴射して外輪1の誘導熱部
外周を冷却する。そして、加熱完了と同時に内部
冷却用ノズル14より冷却水を噴射し、加熱部
分、即ち、ローラ案内溝3のトラツク面3a,3
aを冷却してトラツク面3a,3aに焼入れを施
す。
発明が解決しようとする問題点 上記高周波加熱装置に於いては、焼入加熱時、
外輪1の開口端面がオーバーヒートしやすいた
め、焼入れしてはならない部分、即ち、ローラ案
内溝3,3間を結ぶ縮径連絡部1aの開口端部に
高作動角を取らせる為に傾斜状に形成して設けら
れたチヤンフア面1bが焼入れる。尚、第10図
はこの場合の焼入れパターンで、焼入れ部分が斜
線であらわされており、ローラ案内溝3のトラツ
ク面3a,3a及びローラ案内溝3,3間の縮径
連絡部1aの開口端のチヤンフア面1bが焼入れ
さていることを示している。このように、チヤン
フア面1bとに焼入れが施されると、チヤンフア
面1bローラ案内溝3のトラツク面3a,3aと
の境界のエツジ部分に微細クラツクが生じやすく
なり、当該部分が脆くなつて疲労強度上問題があ
つた。また、コンセントリング12も電触により
表面が損傷され、寿命の劣下を招くと云う問題が
あつた。
問題点を解決するための手段 この発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、この問題点を解決する技術的手段は外輪をコ
ンセントリングとの間に適度なスキマを設けて配
置し、かつ、外輪のチヤンフア面とコイルとの間
に冷却水ガイド板を設けると共に、冷却水ガイド
板と対向してチヤンフア面冷却用ノズルを設けて
なり、外輪内表面の加熱時に、チヤンフア面冷却
用ノズルより冷却水を前記スキマに噴射流入し、
この冷却水を冷却水ガイド板にて外輪のチヤンフ
ア面に跳ね返らせて該チヤンフア面を冷却するよ
うにしたものである。
実施例 第1図及び第2図はこの発明に係る等速自在継
手外輪の高周波焼入れ方法を実施する高周波加熱
装置の一例を示す。尚、第8図及び第9図と同一
の参照符号は同一ないし類似のものを示してお
り、その説明は省略する。図中18,18,18
はコレツトチヤツク17で保持された外輪1を誘
導コイル4,4,4に対して上方より覆い被せて
その開口端面とコンセントリング12との間にス
キマδを設けて位置決めした状態で、外輪1のチ
ヤンフア面1bに対向するように配設された冷却
水ガイド板で、チヤンフア面1bと対向するガイ
ド面18aが、第3図に示すように、傾斜状で、
しかも、円弧状に形成されている。冷却水ガイド
板18のガイド面18aは第4図に示すように、
チヤンフア面1bとの間のスキマが上部に至るに
従つて漸次小さくなるようにチヤンフア面1bの
傾斜角α1より大きな傾斜角α2を有し、また、第5
図に示すように、チヤンフア面1bとのスキマが
両側に至るに従つて漸次小さくなるようチヤンフ
ア面1bの曲率中心と反対方向に曲率中心を有す
る。19,19,19は外輪1のチヤンフア面1
bを冷却する為のチヤンフア面冷却用ノズルで、
コンセントリング12上に冷却水ガイド板18,
18,18と対向して配設されている。20,2
0,20は外輪1のローラ案内溝3のトラツク天
井面3bの端面を冷却する為の補助冷却ノズル
で、外周ジヤケツト15,15,15間に夫々配
設されている。
次に、上記高周波加熱装置を利用して等速自在
継手の外輪1の内表面を焼入れする場合の動作並
びに作用について説明する。
ローラ案内溝3と誘導コイル4の位相が合うよ
うに外輪1の割出しを行つた後、センター軸16
とコレツトチヤツク17でセンター合わせして保
持された外輪1を、コイルホルダ8に取付けられ
た誘導コイル4,4,4に対し上方より覆い被せ
てその開口端面とコンセントリング12との間に
スキマδを設けて位置決めする。このとき、外輪
1のローラ案内溝3と誘導コイル4間の各部スキ
マは均一に保持されている。この状態で、コイル
リード5,5に通電して各誘導コイル4に電流を
流し、外輪1に誘導電流を発生させて誘導コイル
4と対峙しているローラ案内溝3のトラツク面3
a,3aを誘導加熱する。このとき、外輪1の誘
導加熱部外周に向けて外周ジヤケツト15より冷
却水を噴射し、これにより、外輪1の外周面への
焼け抜けを防止する。また、これと同時に、外輪
1の開口端面とコンセントリング12のスキマδ
に向けてチヤンフア面冷却用ノズル19並びに補
助ノズル20より夫々冷却水を噴射すると、チヤ
ンフア面冷却用ノズル19より噴射した冷却水
が、冷却水ガイド板18のガイド面18aにて跳
ね返り、ガイド面18aと対向する外輪1のチヤ
ンフア面1bに当たつて該チヤンフア面1bを冷
却すると共に、補助ノズル20より噴射した冷却
水が、外輪1のローラ案内溝3のトラツク天井面
3bの端部に当たつて該端部を冷却する。これに
より、外輪1のローラ案内溝3のトラツク面3
a,3aの表面付均のみが加熱されるだけであ
る。そして、加熱完了と同時に、内部冷却用ノズ
ル14より冷却水を噴射して加熱部分、即ち、ロ
ーラ案内溝3のトラツク面3a,3aを冷却す
る。従つて、ローラ案内溝3のトラツク面3a,
3aは急冷されて焼入れされるが、チヤンフア面
1b及びローラ案内溝3のトラツク天井面3bの
端面は加熱中に冷却されておるので焼入れ温度ま
で温度上昇せず、焼入れされない。従つて、ロー
ラ案内溝3のトラツク面3a,3aのみに焼入れ
を施すことができる。
第6図はこの場合の焼入れパターンで、焼入れ
部分が斜線であらわされている。
発明の効果 この発明は、外輪とコンセントリングとの間に
適度なスキマを設けると共に、外輪のチヤンフア
面とコイルとの間に冷却水ガイド板を設け、焼入
れ加熱を行う際、上記スキマに外部より噴射流入
した冷却水を上記冷却水ガイド板を介してチヤン
フア面に跳ね返らせて該チヤンフア面を冷却する
ようにしたので、ローラ案内溝のトラツク面のみ
に焼入れを施すことができ、これにより、チヤン
フア面の微細クラツクの発生を防止でき、疲労強
度を大巾に向上することができる。また、焼入れ
加熱を行う際に外輪の端面等を冷却することによ
り、外輪とコンセントリングとの間のスキマを設
定出来電触を防止することができると同時に、コ
ンセントリング表面の熱影響による損傷も防止で
き、コンセントリングの寿命を延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明に係る高周波焼入
れ方法を実施するのに使用する高周波加熱装置を
示す図面、第3図は冷却水ガイド板の斜面図、第
4図及び第5図は、冷却水ガイド板とチヤンフア
面との関係を示す傾面図及び平面図、第6図はこ
の発明の焼入れ方法による焼入れパターンを示す
図面、第7図はトリポード型等速自在継手の外輪
の斜面図、第8図及び第9図は従来の高周波加熱
装置を示す図面、第10図は従来の焼入れ方法の
焼入れパターンを示す図面である。 1…外輪、3…ローラ案内溝、3a,3a…ト
ラツク面、3b…トラツク天井面、4,4,4…
誘導コイル、12…コンセントリング、14…内
部冷却用ノズル、15…外周ジヤケツト、18,
18,18…冷却水ガイド板、δ…スキマ、1
9,19,19…チヤンフア面冷却用ノズル、2
0,20,20…補助ノズル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 等速自在継手外輪をコイルに対して上方より
    覆い被せてコイルにより内表面を加熱する高周波
    焼入れ方法において、 外輪をコンセントリングとの間に適度なスキマ
    を設けて配置し、かつ、外輪のチヤンフア面とコ
    イルとの間に冷却水ガイド板を設けると共に、こ
    の冷却水ガイド板と対向してチヤンフア面冷却用
    ノズルを設けておき、 外輪内表面の加熱時に、チヤンフア面冷却用ノ
    ズルより冷却水を前記スキマに噴射流入し、この
    冷却水を冷却水ガイド板にて外輪のチヤンフア面
    に跳ね返らせて該チヤンフア面を冷却するように
    したことを特徴とする等速自在継手外輪の高周波
    焼入れ方法。
JP4429085A 1985-03-06 1985-03-06 等速自在継手外輪の高周波焼入れ方法 Granted JPS61204315A (ja)

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JP4429085A JPS61204315A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 等速自在継手外輪の高周波焼入れ方法

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JP4429085A JPS61204315A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 等速自在継手外輪の高周波焼入れ方法

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JPS61204315A JPS61204315A (ja) 1986-09-10
JPH059491B2 true JPH059491B2 (ja) 1993-02-05

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JP4429085A Granted JPS61204315A (ja) 1985-03-06 1985-03-06 等速自在継手外輪の高周波焼入れ方法

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JP (1) JPS61204315A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3001023U (ja) * 1994-02-14 1994-08-16 モリ工業株式会社 物干台
JPH073596U (ja) * 1993-06-16 1995-01-20 呉郭 彰華 物干し

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073596U (ja) * 1993-06-16 1995-01-20 呉郭 彰華 物干し
JP3001023U (ja) * 1994-02-14 1994-08-16 モリ工業株式会社 物干台

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JPS61204315A (ja) 1986-09-10

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