JPS6344802B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6344802B2 JPS6344802B2 JP58111290A JP11129083A JPS6344802B2 JP S6344802 B2 JPS6344802 B2 JP S6344802B2 JP 58111290 A JP58111290 A JP 58111290A JP 11129083 A JP11129083 A JP 11129083A JP S6344802 B2 JPS6344802 B2 JP S6344802B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- roller guide
- guide groove
- open end
- induction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000006698 induction Effects 0.000 claims description 32
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 11
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 10
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 7
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 3
- 241001573881 Corolla Species 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/08—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
- C21D9/14—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes wear-resistant or pressure-resistant pipes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D1/00—General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
- C21D1/06—Surface hardening
- C21D1/09—Surface hardening by direct application of electrical or wave energy; by particle radiation
- C21D1/10—Surface hardening by direct application of electrical or wave energy; by particle radiation by electric induction
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、自動車等の回転力伝達部において
利用される軸方向への相対変位可能な等速自在継
手の外筒の高周波焼入れ方法に関する。
利用される軸方向への相対変位可能な等速自在継
手の外筒の高周波焼入れ方法に関する。
従来の技術
軸方向への相対変位の可能な等速自在継手とし
て、第１図及び第２図に示す如きトリポード型等
速自在継手が知られている。この等速自在継手
は、外筒１の周囲３等分位置に、軸方向に延伸す
る対称なトラツク２ａ，２ａを形成してなるロー
ラ案内溝２を配設し、かつ、軸３の先端スプライ
ン部にクリツプ４，５で締結されたボス６の円周
３ケ所に半径方向に延びるトラニオン軸７を一体
に形成し、このトラニオン軸７に軸受（図示せ
ず）を介して回転自在にローラ８を装架し、この
ローラ８を外筒１のローラ案内溝２内に嵌入する
ことにより、二軸が作動角を取るとローラ８がト
ラツク２ａに沿つて転がり運動するのを許容し
て、軸３と外筒１の間で回転運動の一定角速度、
即ちトルク変動無しに伝達するように構成されて
いる。
て、第１図及び第２図に示す如きトリポード型等
速自在継手が知られている。この等速自在継手
は、外筒１の周囲３等分位置に、軸方向に延伸す
る対称なトラツク２ａ，２ａを形成してなるロー
ラ案内溝２を配設し、かつ、軸３の先端スプライ
ン部にクリツプ４，５で締結されたボス６の円周
３ケ所に半径方向に延びるトラニオン軸７を一体
に形成し、このトラニオン軸７に軸受（図示せ
ず）を介して回転自在にローラ８を装架し、この
ローラ８を外筒１のローラ案内溝２内に嵌入する
ことにより、二軸が作動角を取るとローラ８がト
ラツク２ａに沿つて転がり運動するのを許容し
て、軸３と外筒１の間で回転運動の一定角速度、
即ちトルク変動無しに伝達するように構成されて
いる。
ところで、この種の等速自在継手においては、
疲労強度を上げる為、また、耐摩耗性能を向上さ
せる為、外筒１のローラ案内溝２に表面焼入れを
施し、硬度増大を図つている。
疲労強度を上げる為、また、耐摩耗性能を向上さ
せる為、外筒１のローラ案内溝２に表面焼入れを
施し、硬度増大を図つている。
第３図乃至第５図は等速自在継手外筒の内表面
の高周波焼入れに使用するワンシヨツト形高周波
加熱装置である。これらの図において、９，９，
９は外筒１のローラ案内溝２内に夫々嵌挿するよ
うに立設された誘導コイルで、これらは１本の導
電性を有する金属管を円周３等分位置に３連のヘ
アピン形状に折曲して形成され、その両端にコイ
ルリード１０，１０を接続させてコイルホルダ１
１に支持してある。１２はローラ案内溝２のトラ
ツク２ａ，２ａのみを焼入れする為に誘導コイル
９のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａに臨む
部分を残して誘導コイル９に装着した非導電性の
フエライトコアで、誘導コイル９を挾持した状態
でビス１３及び取付用ベーク板１４を介して一体
に止着してなる２分割構造である。１５は外筒１
の内径開口端と同じ花冠形状で若干小径の窓孔１
６を有するコンセントリングで、コイルホルダ１
１上に載置して窓孔１６内に各誘導コイル９を貫
通してある。１７はコンセントリング１５の窓孔
１６の中心部に配設した冷却用ノズル、１８は外
周ジヤケツトである。
の高周波焼入れに使用するワンシヨツト形高周波
加熱装置である。これらの図において、９，９，
９は外筒１のローラ案内溝２内に夫々嵌挿するよ
うに立設された誘導コイルで、これらは１本の導
電性を有する金属管を円周３等分位置に３連のヘ
アピン形状に折曲して形成され、その両端にコイ
ルリード１０，１０を接続させてコイルホルダ１
１に支持してある。１２はローラ案内溝２のトラ
ツク２ａ，２ａのみを焼入れする為に誘導コイル
９のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａに臨む
部分を残して誘導コイル９に装着した非導電性の
フエライトコアで、誘導コイル９を挾持した状態
でビス１３及び取付用ベーク板１４を介して一体
に止着してなる２分割構造である。１５は外筒１
の内径開口端と同じ花冠形状で若干小径の窓孔１
６を有するコンセントリングで、コイルホルダ１
１上に載置して窓孔１６内に各誘導コイル９を貫
通してある。１７はコンセントリング１５の窓孔
１６の中心部に配設した冷却用ノズル、１８は外
周ジヤケツトである。
次に、上記高周波加熱装置を利用して等速自在
継手外筒１の内表面を焼入れする場合の動作並び
に作用について説明する。
継手外筒１の内表面を焼入れする場合の動作並び
に作用について説明する。
先ず、外筒１を、各ローラ案内溝２内に誘導コ
イル９が収まるようにしてコンセントリング１５
上に載置し、軸方向上方よりコレツトチヤツク
（図示せず）で位置決め支持する。次に、コイル
リード１０，１０に通電して各誘導コイル９に電
流を流すと、外筒１に誘導電流が発生して、該誘
導コイルと対峙しているローラ案内溝２のトラツ
ク２ａ，２ａを誘導加熱する。外筒１の誘導加熱
部外周は外周ジヤケツト１８により常に冷却す
る。しかして加熱完了と同時に冷却用ノズル１７
より冷却水を噴射して加熱部分即ちローラ案内溝
２のトラツク２ａ，２ａを冷却することにより焼
入れを施す。
イル９が収まるようにしてコンセントリング１５
上に載置し、軸方向上方よりコレツトチヤツク
（図示せず）で位置決め支持する。次に、コイル
リード１０，１０に通電して各誘導コイル９に電
流を流すと、外筒１に誘導電流が発生して、該誘
導コイルと対峙しているローラ案内溝２のトラツ
ク２ａ，２ａを誘導加熱する。外筒１の誘導加熱
部外周は外周ジヤケツト１８により常に冷却す
る。しかして加熱完了と同時に冷却用ノズル１７
より冷却水を噴射して加熱部分即ちローラ案内溝
２のトラツク２ａ，２ａを冷却することにより焼
入れを施す。
ところで、上記高周波加熱装置においては、外
筒１のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａの開
口端部での焼入れ深さが適正に保たれるようにコ
ンセントリング１５により誘導電流をコントロー
ルしている。従来、このコンセントリング１５の
材料として銅等が使用されていたが、外筒１の開
口端面部分の面粗さ、または平坦度不良による端
面部とコンセントリング１５の表面部との部分的
スキマ及びゴミ等のかみ込みによる部分的スキマ
が生じた場合、焼入加熱通電時、外筒１の開口端
面に電触が発生し、この電触が大きい場合にはク
ラツクが生じてローラ案内溝２に発生する引張力
の繰り返しに対する疲労強度上問題となる欠点が
あつた。第９図ａはこの場合の焼入れパターン
で、ローラ案内溝２のトラツク天井面２ｂ及びロ
ーラ案内溝２，２間のリブ１ａ端面が焼入れされ
ていることを示している。
筒１のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａの開
口端部での焼入れ深さが適正に保たれるようにコ
ンセントリング１５により誘導電流をコントロー
ルしている。従来、このコンセントリング１５の
材料として銅等が使用されていたが、外筒１の開
口端面部分の面粗さ、または平坦度不良による端
面部とコンセントリング１５の表面部との部分的
スキマ及びゴミ等のかみ込みによる部分的スキマ
が生じた場合、焼入加熱通電時、外筒１の開口端
面に電触が発生し、この電触が大きい場合にはク
ラツクが生じてローラ案内溝２に発生する引張力
の繰り返しに対する疲労強度上問題となる欠点が
あつた。第９図ａはこの場合の焼入れパターン
で、ローラ案内溝２のトラツク天井面２ｂ及びロ
ーラ案内溝２，２間のリブ１ａ端面が焼入れされ
ていることを示している。
そこで、上記欠点を除去する為に本出願人は表
面に硬質アルマイト層等の薄い絶縁被膜をコーテ
イングしたコンセントリングを先に提案してい
る。これにより、外筒１開口端面の電触の問題は
解決されたが、焼入れしてはならない部分の焼入
れを伴うものであつた。
面に硬質アルマイト層等の薄い絶縁被膜をコーテ
イングしたコンセントリングを先に提案してい
る。これにより、外筒１開口端面の電触の問題は
解決されたが、焼入れしてはならない部分の焼入
れを伴うものであつた。
発明が解決しようとする問題点
即ち、コンセントリングに流れるはずの誘導電
流が絶縁被膜の存在により流れなくなり、該誘導
誘電流は、高作動角を取ることができるようにす
る為に外筒１のローラ案内溝２，２間のリブ１ａ
の開口端部に傾斜状に設けられるチヤンフア部１
ｂに流れる。この結果、該チヤンフア部１ｂが加
熱されて焼入れがなされてしまう。このようにチ
ヤンフア部１ｂに焼入れが施されると、チヤンフ
ア部１ｂのエツジ部に焼割れが発生するという問
題が生ずる。第９図ｂはこの場合の焼入れパター
ンで、ローラ案内溝２のトラツク天井面２ｂの焼
入れはなくなつたが、ローラ案内溝２，２間のリ
ブ１ａ端面のチヤンフア部１ｂが大きく焼入れさ
れていることを示している。
流が絶縁被膜の存在により流れなくなり、該誘導
誘電流は、高作動角を取ることができるようにす
る為に外筒１のローラ案内溝２，２間のリブ１ａ
の開口端部に傾斜状に設けられるチヤンフア部１
ｂに流れる。この結果、該チヤンフア部１ｂが加
熱されて焼入れがなされてしまう。このようにチ
ヤンフア部１ｂに焼入れが施されると、チヤンフ
ア部１ｂのエツジ部に焼割れが発生するという問
題が生ずる。第９図ｂはこの場合の焼入れパター
ンで、ローラ案内溝２のトラツク天井面２ｂの焼
入れはなくなつたが、ローラ案内溝２，２間のリ
ブ１ａ端面のチヤンフア部１ｂが大きく焼入れさ
れていることを示している。
この発明は、ローラ案内溝のトラツクのみの焼
入れを可能にし、トラツク天井面の焼入れ及びチ
ヤンフア部の焼割れを防止することができる高周
波焼入れ方法を提供することを目的とするもので
ある。
入れを可能にし、トラツク天井面の焼入れ及びチ
ヤンフア部の焼割れを防止することができる高周
波焼入れ方法を提供することを目的とするもので
ある。
問題点を解決するための手段
この発明は外筒の高周波焼入れに際し、外筒の
開口端部におけるローラ案内溝間のチヤンフア部
に対応する部位に堰を設け、該堰によりトラツク
の冷却に供されて温度上昇した冷却水を溜めて外
筒の開口端部におけるローラ案内溝間の部分の温
度降下を緩慢となすことを特徴とするものであ
る。
開口端部におけるローラ案内溝間のチヤンフア部
に対応する部位に堰を設け、該堰によりトラツク
の冷却に供されて温度上昇した冷却水を溜めて外
筒の開口端部におけるローラ案内溝間の部分の温
度降下を緩慢となすことを特徴とするものであ
る。
実施例
第６図乃至第８図および第１０図はこの発明に
係る等速自在継手の高周波焼入れ方法を実施例す
る高周波加熱装置の一例である。この図面に於い
て、１９，１９，１９は外筒１のローラ案内溝２
１内に夫々挿入するように立設された誘導コイル
で、これらは１本の導電性を有する金属管を円周
３等分位置に３連のヘアピン形状に折曲して形成
され、その両端にコイルリード２０，２０を接続
させてコイルホルダ２１に支持してある。２２は
ローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａのみに焼入
れを施す為に誘導コイル１９のローラ案内溝２の
トラツク２ａ，２ａに臨む部分を残して誘導コイ
ル１９に装着した非導電性のフエライトコアで、
誘導コイル１９を挾持した状態でビス２３及び取
付用ベーク板２４を介して一体に止着してなる２
分割構造である。２５は外筒１の内径開口端と同
じ花冠形状で若干小孔の窓孔２６を有するコンセ
ントリングで、コイルホルダ２１上に載置して窓
孔２６内に各誘導コイル１９を貫通してある。こ
のコンセントリング２５は外筒１の開口端面への
電触を防止する為に表面に絶縁被膜をコーテイン
グしている。この実施例ではアルミニウム合金を
母材として硬質アルマイト処理を施している。２
７，２７，２７は例えばセラミツク等の如く耐熱
性並びに絶縁性を有する材料よりなる堰板で、隣
り合う誘導コイル１９の下部間にそれぞれ架設し
て３ケの誘導コイル１９の下部の周囲に堰を形成
している。２８はコンセントリング２５の窓孔２
６の中心部に配設した冷却用ノズル、２９は外周
ジヤケツトである。
係る等速自在継手の高周波焼入れ方法を実施例す
る高周波加熱装置の一例である。この図面に於い
て、１９，１９，１９は外筒１のローラ案内溝２
１内に夫々挿入するように立設された誘導コイル
で、これらは１本の導電性を有する金属管を円周
３等分位置に３連のヘアピン形状に折曲して形成
され、その両端にコイルリード２０，２０を接続
させてコイルホルダ２１に支持してある。２２は
ローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａのみに焼入
れを施す為に誘導コイル１９のローラ案内溝２の
トラツク２ａ，２ａに臨む部分を残して誘導コイ
ル１９に装着した非導電性のフエライトコアで、
誘導コイル１９を挾持した状態でビス２３及び取
付用ベーク板２４を介して一体に止着してなる２
分割構造である。２５は外筒１の内径開口端と同
じ花冠形状で若干小孔の窓孔２６を有するコンセ
ントリングで、コイルホルダ２１上に載置して窓
孔２６内に各誘導コイル１９を貫通してある。こ
のコンセントリング２５は外筒１の開口端面への
電触を防止する為に表面に絶縁被膜をコーテイン
グしている。この実施例ではアルミニウム合金を
母材として硬質アルマイト処理を施している。２
７，２７，２７は例えばセラミツク等の如く耐熱
性並びに絶縁性を有する材料よりなる堰板で、隣
り合う誘導コイル１９の下部間にそれぞれ架設し
て３ケの誘導コイル１９の下部の周囲に堰を形成
している。２８はコンセントリング２５の窓孔２
６の中心部に配設した冷却用ノズル、２９は外周
ジヤケツトである。
次に、上記高周波加熱装置を利用して等速自在
継手外筒１の内表面を焼入れする場合の動作並び
に作用について説明する。
継手外筒１の内表面を焼入れする場合の動作並び
に作用について説明する。
先ず、外筒１を、各ローラ案内溝２１内に誘導
コイル１９が収まるようにしてコンセントリング
２５上に載置し、軸方向上方よりコレツトチヤツ
ク（図示せず）で位置決め支持する。次に、コイ
ルリード２０，２０に通電して各誘導コイル１９
に電流を流すと、外筒１に誘導電流が発生して誘
導コイル１９と対峙しているローラ案内溝２のト
ラツク２ａ，２ａを誘導加熱する。（これが従来
であるとコンセントリング２５に流れるべき電流
がチヤンフア部１ｂに流れて該チヤンフア部１ｂ
を加熱する。）この時、外筒１の外周部は外周ジ
ヤケツト２９により常に冷却されている。
コイル１９が収まるようにしてコンセントリング
２５上に載置し、軸方向上方よりコレツトチヤツ
ク（図示せず）で位置決め支持する。次に、コイ
ルリード２０，２０に通電して各誘導コイル１９
に電流を流すと、外筒１に誘導電流が発生して誘
導コイル１９と対峙しているローラ案内溝２のト
ラツク２ａ，２ａを誘導加熱する。（これが従来
であるとコンセントリング２５に流れるべき電流
がチヤンフア部１ｂに流れて該チヤンフア部１ｂ
を加熱する。）この時、外筒１の外周部は外周ジ
ヤケツト２９により常に冷却されている。
加熱完了と同時に冷却用ノズル２８より冷却水
が外筒１の内径底部に噴射され、該冷却水は外筒
１の内径面を冷却しながらつたつて流下し、外筒
１の開口端部において外筒１の内径面と各堰板２
７との間の隙間に溜り、堰板２７の上縁からオー
バーフローした分は排出される。従つて、外筒１
のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａは急冷さ
れて焼入れされるが、チヤンフア部１ｂは、トラ
ツク２ａ，２ａの冷却に供されて温度上昇した冷
却水が堰板２７により外筒１の開口端部において
貯水されるので温度降下が緩慢となつて急冷され
ず、焼割れが発生しない。従つて、ローラ案内溝
２のトラツク２ａ，２ａのみに焼入れを施すこと
ができ、これにより、繰り返しによる疲労強度を
大巾に向上することができ、且つ、チヤンフア部
の焼割れを防止出来る。第９図ｃはこの発明の方
法による焼入れパターンで、チヤンフア部１ｂの
端面は焼入れがなされてないことを示している。
が外筒１の内径底部に噴射され、該冷却水は外筒
１の内径面を冷却しながらつたつて流下し、外筒
１の開口端部において外筒１の内径面と各堰板２
７との間の隙間に溜り、堰板２７の上縁からオー
バーフローした分は排出される。従つて、外筒１
のローラ案内溝２のトラツク２ａ，２ａは急冷さ
れて焼入れされるが、チヤンフア部１ｂは、トラ
ツク２ａ，２ａの冷却に供されて温度上昇した冷
却水が堰板２７により外筒１の開口端部において
貯水されるので温度降下が緩慢となつて急冷され
ず、焼割れが発生しない。従つて、ローラ案内溝
２のトラツク２ａ，２ａのみに焼入れを施すこと
ができ、これにより、繰り返しによる疲労強度を
大巾に向上することができ、且つ、チヤンフア部
の焼割れを防止出来る。第９図ｃはこの発明の方
法による焼入れパターンで、チヤンフア部１ｂの
端面は焼入れがなされてないことを示している。
発明の効果
この発明によれば、外筒開口端のローラ案内溝
間の部分、とりわけチヤンフア部の焼割れを防止
することができ、トラツク天井面の焼入れ防止に
よる引張力の繰り返しによる疲労強度を大巾に向
上させると共に、焼割れを防止する。
間の部分、とりわけチヤンフア部の焼割れを防止
することができ、トラツク天井面の焼入れ防止に
よる引張力の繰り返しによる疲労強度を大巾に向
上させると共に、焼割れを防止する。
第１図はトリポード型等速自在継手の縦断面
図、第２図は同じく側面図、第３図は外筒を載置
した状態の従来の高周波加熱装置の断面図、第４
図は外筒を取り除いた状態の第３図の装置の平面
図、第５図は誘導コイルと外筒との相対位置関係
を示す断面図、第６図はこの発明の実施をするた
めに使用する高周波加熱装置を示す第３図と同様
の図、第７図は外筒を取り除いた状態の第６図の
装置の平面図、第８図は第７図の装置の要部断面
図、第９図は従来方法による焼入れパターンａ，
ｂとこの発明の方法による焼入れパターンｃとを
対照的に示す模式図、第１０図は第８図のＸ―Ｘ
線に沿う断面図である。 １…外筒、１ａ…リブ、１ｂ…チヤンフア部、
２…ローラ案内溝、２ａ…トラツク、２ｂ…トラ
ツク天井面、１９…誘導コイル、２２…フエライ
トコア、２５…コンセントリング、２７…堰板、
２８…冷却用ノズル。
図、第２図は同じく側面図、第３図は外筒を載置
した状態の従来の高周波加熱装置の断面図、第４
図は外筒を取り除いた状態の第３図の装置の平面
図、第５図は誘導コイルと外筒との相対位置関係
を示す断面図、第６図はこの発明の実施をするた
めに使用する高周波加熱装置を示す第３図と同様
の図、第７図は外筒を取り除いた状態の第６図の
装置の平面図、第８図は第７図の装置の要部断面
図、第９図は従来方法による焼入れパターンａ，
ｂとこの発明の方法による焼入れパターンｃとを
対照的に示す模式図、第１０図は第８図のＸ―Ｘ
線に沿う断面図である。 １…外筒、１ａ…リブ、１ｂ…チヤンフア部、
２…ローラ案内溝、２ａ…トラツク、２ｂ…トラ
ツク天井面、１９…誘導コイル、２２…フエライ
トコア、２５…コンセントリング、２７…堰板、
２８…冷却用ノズル。
Claims (1)
- １ 表面に絶縁被膜をコーテイングしたコンセン
トリング上に等速自在継手の花冠状断面を有する
外筒をその開口端部を下方に向けて載置し、か
つ、外筒のローラ案内溝内に夫々対応する３連の
誘導コイルを挿入してローラ案内溝のトラツクの
表面焼入れを行うワンシヨツト形高周波焼入れに
於いて、隣り合う誘導コイルの下部間に絶縁体堰
板を設けてトラツクの冷却に供されて温度上昇し
た冷却水を該堰板と外筒の内周面との間に貯水
し、しかして外筒開口端部におけるローラ案内溝
間の部分の温度降下を緩慢となすことを特徴とす
る等速自在継手外筒の高周波焼入れ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58111290A JPS602627A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 等速自在継手外筒の高周波焼入れ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58111290A JPS602627A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 等速自在継手外筒の高周波焼入れ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS602627A JPS602627A (ja) | 1985-01-08 |
| JPS6344802B2 true JPS6344802B2 (ja) | 1988-09-07 |
Family
ID=14557468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58111290A Granted JPS602627A (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 等速自在継手外筒の高周波焼入れ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS602627A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19935884C1 (de) | 1999-07-30 | 2000-11-09 | Elotherm Gmbh | Verfahren zum Härten mindestens einer Fläche einer Wand eines Bauteils und Vorrichtung zu seiner Durchführung |
| JP4677149B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2011-04-27 | 電気興業株式会社 | 筒状部材内面の高周波焼入方法 |
| CN106702116B (zh) * | 2015-11-13 | 2018-03-13 | 中国航空工业集团公司北京航空精密机械研究所 | 一种轴承套圈沟槽表面强化设备 |
-
1983
- 1983-06-20 JP JP58111290A patent/JPS602627A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS602627A (ja) | 1985-01-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4363946A (en) | Inductor for inductively heating raceways of antifriction bearing rings | |
| US10487371B2 (en) | Tripod universal joint fairway heat treatment device and heat treatment method | |
| US20130240506A1 (en) | Induction hardening system and method | |
| JPS6344802B2 (ja) | ||
| JP2004052013A (ja) | 高周波誘導加熱コイル体 | |
| US2419619A (en) | Method of heat-treating flanges and the like | |
| US2297878A (en) | Method of making hardened composite articles | |
| JPS633432B2 (ja) | ||
| JP2002173711A (ja) | クランクシャフトの高周波焼入冷却方法とその装置 | |
| JP3954480B2 (ja) | クランクシャフトの高周波焼入方法及び装置 | |
| JPH059491B2 (ja) | ||
| JPS60141827A (ja) | 高周波誘導加熱方法 | |
| JPH0136905Y2 (ja) | ||
| JPS6262432B2 (ja) | ||
| JPS638743Y2 (ja) | ||
| JP2000120939A (ja) | 耐摩耗性金属管及びその製造方法 | |
| JPH0662499U (ja) | 高周波加熱コイル | |
| JPH01176039A (ja) | クランクシャフトの高周波表面焼入法 | |
| JP2670866B2 (ja) | 筒体内周回溝焼入れ装置 | |
| JPH08283862A (ja) | トロイダル式無段変速機用転動体の誘導加熱用コイル | |
| US20210204370A1 (en) | Heating coil, heating apparatus and manufacturing method of workpiece | |
| JPS609820A (ja) | 段付き部材の段部近傍均一加熱方法および均一加熱用加熱コイル | |
| SU1315495A1 (ru) | Способ поверхностной закалки деталей типа тел вращени | |
| JPS6344803B2 (ja) | ||
| KR100489015B1 (ko) | 쌍롤식 박판주조기용 냉각롤 |