JP2592026B2 - 筒状ワークの筋焼き装置 - Google Patents

筒状ワークの筋焼き装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状ワークの内面ある
いは外面の円周方向複数箇所をワーク全長にわたって筋
状に焼入する筒状ワークの筋焼き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】筒状ワークの内面焼入では、通常はその
内面が全周にわたって焼入される。この全面焼入に対
し、ワーク内面の円周方向複数箇所を軸長方向へ筋状に
焼入するいわゆる筋焼きが用いられることもある。この
内面筋焼きは、全周焼入に比して歪みが少ないとされ、
また、焼入硬化部がワーク内面の円周方向に間歇的に存
在するため、その筒状ワークが軸受等として使用された
場合には、焼入硬化部に挟まれた内面が優先的に摩耗
し、この部分が油溜まりとして機能することから、潤滑
性が良いとも言われている。そして、この内面筋焼き
は、これまでは次のような方法で行われていた。
【0003】筒状ワーク内面の円周方向一部にライン状
の誘導コイルをワーク全長にわたって対向させる。誘導
コイルの一端部に設けた接触子をワーク一端面の円周方
向一部に接触させる。その接触位置に対応するワーク他
端面の円周方向一部に別の接触子を接触させる。この接
触子と誘導コイルの他端部との間に高周波電流を通じ
る。これにより、筒状ワークの円周方向一部に軸長方向
の高周波電流が流れると共に、その通電部に対向する誘
導コイルに流れる高周波電流により、通電部表層に誘導
電流が生じ、筒状ワーク内面の円周方向一部が、直接通
電加熱と高周波誘導加熱によりワーク全長にわたって加
熱される。加熱部の温度が焼入温度に達すると、誘導コ
イルからその加熱部に焼入液を吹き付ける。
【0004】以上の操作を、筒状ワークを円周方向に所
定角づつ回転させなが繰り返すことにより、筒状ワーク
内面の円周方向複数箇所が筋焼きされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような内面筋焼き
では、筒状ワークを回転させながら何回も焼入操作を行
うので、通常の内面焼入に比して焼入時間が極端に長く
なり、このことが筋焼入のコストを高騰させる原因にな
っている。また、隣り合う焼入部に熱影響を及ぼし、先
に焼入された部分の硬度が低下するおそれもあった。同
様に、筒状ワークの外面を筋焼きする場合も焼入時間が
長く、通常の外面焼入に比してコスト高となり、硬度低
下のおそれもあった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、筒状ワーク周面の円周方向複数箇所を通常の全
面焼入よりもむしろ短い時間で効率良く均一な硬度に筋
焼きできる筒状ワークの筋焼き装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の筒状ワ
ークの筋焼き装置は、筒状ワーク内面の円周方向複数箇
所をワーク全長にわたって筋状に同時焼入する筒状ワー
クの筋焼き装置であって、焼入すべき筒状ワークを位置
決めして鉛直状に保持するベースと、該ベース上に円周
方向に間隔をあけて立設され、各外面が、ベース上の筒
状ワークの内面にワーク全長にわたって対向すると共
に、各下端部が外側へ突出して前記筒状ワークの下端面
に対する下部接触子を形成し、各内部に導入される焼入
液を噴出する多数の噴出孔が前記外面に設けられた複数
のライン状の誘導コイルと、複数の誘導コイルの上方に
設けられて、前記ベースに対して相対接離動をし、ベー
スに接近したときに前記誘導コイルの各上端面に電気的
に接続されるヘッドを具有すると共に、誘導コイルの各
上端面に対応する円周方向複数位置にあってベース上の
筒状ワークの上端面複数箇所にそれぞれ圧接される複数
の上部接触子を具有する圧下部材と、該圧下部材のヘッ
ドに一方の端子が接続され、他方の端子が前記複数の上
部接触子に接続された高周波トランスとを具備すること
を特徴としている。
【0008】請求項2に記載の筒状ワークの筋焼き装置
は、筒状ワーク外面の円周方向複数箇所をワーク全長に
わたって筋状に同時焼入する筒状ワークの筋焼き装置で
あって、焼入すべき筒状ワークを位置決めして鉛直状に
保持するベースと、該ベース上に円周方向に間隔をあけ
て立設され、各内面が、ベース上の筒状ワークの外面に
ワーク全長にわたって対向すると共に、各下端部が内側
へ突出して前記筒状ワークの下端面に対する下部接触子
を形成し、各内部に導入される焼入液を噴出する多数の
噴出孔が前記内面に設けられた複数のライン状の誘導コ
イルと、複数の誘導コイルの上方に設けられて、前記ベ
ースに対して相対接離動をし、ベースに接近したときに
前記誘導コイルの各上端面に電気的に接続されるヘッド
を具有すると共に、誘導コイルの各上端面に対応する円
周方向複数位置にあってベース上の筒状ワークの上端面
複数箇所にそれぞれ圧接される複数の上部接触子を具有
する圧下部材と、該圧下部材のヘッドに一方の端子が接
続され、他方の端子が前記複数の上部接触子に接続され
た高周波トランスとを具備することを特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は請求項1に記載の筒状ワークの筋焼き装置
の一例を示す縦断側面図、図2は図1のA−A線矢視図
である。
【0010】図1に示された筒状ワークの筋焼き装置
は、円筒状の筒状ワークWを位置決めして鉛直に保持す
る固定ベース10と、固定ベース10上に円周方向に等
間隔をあけて鉛直に立設された複数本のライン状の誘導
コイル20と、固定ベース10の上方に設けられた圧下
部材30と、圧下部材30を水平に突出した一対のリー
ド41,42によって支持する高周波トランス40とを
具備している。高周波トランス40は、圧下部材30に
通電を行うと共に、鉛直方向に昇降しその昇降動作によ
って圧下部材30を固定ベース10に対して接離動させ
る。
【0011】前記固定ベース10は、円柱状のベース本
体11と、その上面に固定された円盤状の絶縁体12と
からなる。絶縁体12の上面周縁部には、筒状ワークW
の下端部外面を保持して、絶縁体12のセンター位置に
筒状ワークWを位置決めする環状のワーク保持部12b
が設けられている。
【0012】複数の誘導コイル20は、いずれも上端部
および下端部が閉塞された導電性の角筒からなり、下端
部を除き、絶縁体12上に位置決め保持された筒状ワー
クWの内面に所定の間隔をもって外面が対向するように
なっている。誘導コイル20の外面は、筒状ワークWの
内面に向けてほぼV状に尖っており、その先端には、焼
入液を噴出するための多数の噴出孔21が、誘導コイル
20のほぼ全長にわたって設けられている。
【0013】誘導コイル20の下端部は、外側へ突出し
て下部接触子22を形成している。下部接触子22は、
絶縁体12上に位置決め保持された筒状ワークWの下端
面内周部に接触するようになっている。誘導コイル20
の下端面には、焼入液の導入孔23が設けられている。
導入孔23は、絶縁体12に設けた焼入液導入路12a
に連通している。なお、誘導コイル20の上端面には、
円形の導電板からなる連結板50が、全ての誘導コイル
20に跨がって接合されている。
【0014】圧下部材30は、下方の固定ベース10に
対して同心に設けられた環状の導電体31を有する。導
電体31は、高周波トランス40の一方のリード41に
連結され、且つ該リード41によって片持ち支持されて
いる。導電体31の下面には、複数の上部接触子32が
円周方向に等間隔をあけてビス33により取り付けられ
ている。複数の上部接触子32は、複数の誘導コイル2
0の各下端部に設けた下部接触子22にそれぞれ正対し
ており、高周波トランス40が下降したときに、絶縁体
12上に位置決め保持された筒状ワークWの上端面内周
部に接触するようになっている。
【0015】導電体31の心孔には、導電体からなる円
柱状のヘッド34が、筒状の絶縁体35を介して嵌合さ
れている。ヘッド34は、絶縁体12上に位置決め保持
された筒状ワークWの上端面内周部に上部接触子32が
接触したときに、前記連結板50の上面中央部に接触す
るようになっている。ヘッド34には、高周波トランス
40の他方のリード42が接続されている。
【0016】図1に示された筒状ワークの筋焼き装置を
使用して、筒状ワークWの内面を筋焼きするには、ま
ず、圧下部材30の下方に筒状ワークWを嵌め得る空間
ができるまで高周波トランス40を上昇させる。次い
で、複数の誘導コイル20の外側に筒状ワークWを通
す。固定ベース10の絶縁体12上に筒状ワークWが位
置決め保持されると、高周波トランス40を下降させ
る。
【0017】高周波トランス40の下降により、圧下部
材30のヘッド34の下面が連結板50の上面中央部に
圧接されると共に、複数の上部接触子32が筒状ワーク
Wの上端面内周部にに圧接される。また、これらの圧接
の反力により、筒状ワークWの下端面内周部に複数の下
部接触子22が圧接される。
【0018】高周波トランス40の下降が終わると、こ
れに高周波電流を通じる。これにより、複数の誘導コイ
ル20に高周波電流が流れると共に、相対向する下部接
触子22と上部接触子32との間に筒状ワークWを介し
て高周波電流が流れる。その結果、筒状ワークWの内面
表層部の円周方向複数箇所に一斉に高周波電流が流れて
各部が同時に直接通電加熱される。また、各加熱部に誘
導コイル20が対向しているので、誘導コイル20を流
れる高周波電流により、各加熱部に誘導電流が生じ、各
加熱部が誘導加熱によっても加熱される。
【0019】このようにして、筒状ワークWの内面表層
部の円周方向複数箇所がワーク全長にわたって所定の焼
入温度に加熱されると、高周波トランス40への通電を
停止するとほぼ同時に、複数の誘導コイル20内に一斉
に焼入液を導入する。これにより、複数の誘導コイル2
0の噴出孔21から一斉に焼入液が噴出され、筒状ワー
クWの内面表層部における複数の加熱部が同時に急冷さ
れて所定の焼入組織となる。かくして、筒状ワークWの
内面筋焼きが、1回の通電通液操作で、また筒状ワーク
Wを回転させることなく行われる。
【0020】筒状ワークWの内面筋焼きが完了すると、
高周波トランス40を上昇させ、筒状ワークWを上方へ
取り出す。
【0021】なお、上記実施例は、複数の誘導コイル2
0を鉛直方向に延びる直線としているが、これらは、螺
旋状に捩じったり、あるいは筒状ワークWの内面に沿わ
せつつその中心軸に対して傾斜させた形状とすることも
できる。このような変形した誘導コイル20を使用すれ
ば、螺旋状、あるいは筒状ワークWの中心軸に対して傾
斜した線に沿って筒状ワークWの内面を筋焼きすること
ができる。
【0022】図3は請求項2に記載の筒状ワークの筋焼
き装置の一例を示す縦断側面図である。
【0023】図3に示された筒状ワークWの筋焼き装置
は、筒状ワークWの外面を筋焼きする装置である。この
装置と図1に示した内面筋焼き装置は、部材形状および
配置位置が異なるだけで、構成部材は実質同一であり、
対応部材には同一番号を付してある。
【0024】簡単に説明すると、複数の誘導コイル20
は、固定ベース10上に位置決め保持された筒状ワーク
Wの外側に位置し、それぞれの下端部が内側へ突出して
下部接触子22を形成している。複数の誘導コイル20
の各内面には、多数の噴出孔21が全長にわたって設け
られている。圧下部材30は、円盤状の導電体31の上
面に絶縁体35を介して円盤状のヘッド34が接合さ
れ、ヘッド34の中心部にあけられた孔から導電体31
の突起が上方へ突出した構造になっている。導電体31
の下面外周部には、複数の上部接触子32が取り付けら
れている。ヘッド34の下面外周部は、複数の誘導コイ
ル20へ向かって突出している。高周波トランス40の
一方のリード41は導電体31の突起に接続され、他方
のリード42はヘッド34に接続されている。
【0025】筒状ワークWの外面筋焼きを行うには、ま
ず、高周波トランス40を上げて固定ベース10上に筒
状ワークWをセットする。次いで、高周波トランス40
を降下させる。そうすると、圧下部材30が固定ベース
10に接近して、ヘッド34の各突出部下面が複数の誘
導コイル20の各上端面に圧接される。これと同時に、
複数の上部接触子32が筒状ワークWの上端面外周部に
圧接され、その反力により筒状ワークWの下端面外周部
に複数の下部接触子22が圧接される。
【0026】高周波トランス40に高周波電流を通じる
と、複数の誘導コイル20に高周波電流が流れると共
に、相対向する下部接触子22と上部接触子32との間
に筒状ワークWを介して高周波電流が流れる。その結
果、筒状ワークWの外面表層部の円周方向複数箇所に一
斉に高周波電流が流れて各部が同時に直接通電加熱され
ると共に、各誘導コイル20を流れる高周波電流によ
り、各加熱部が誘導加熱によっても加熱される。
【0027】このようにして、筒状ワークWの外面表層
部の円周方向複数箇所がワーク全長にわたって所定の焼
入温度に加熱されると、高周波トランス40への通電を
停止するとほぼ同時に、複数の誘導コイル20内に一斉
に焼入液を導入する。これにより、複数の誘導コイル2
0の噴出孔21から一斉に焼入液が噴出され、筒状ワー
クWの外面表層部における複数の加熱部が同時に急冷さ
れて所定の焼入組織となる。かくして、筒状ワークWの
外面筋焼きが、1回の通電通液操作で、また筒状ワーク
Wを回転させることなく行われる。
【0028】外面筋焼きにおいても、複数の誘導コイル
20を螺旋状に捩じったり、あるいは筒状ワークWの外
面に沿わせつつその中心軸に対して傾斜させた形状とす
ることにより、筒状ワークWの外面を螺旋状、あるいは
筒状ワークWの中心軸に対して傾斜した線に沿って筋焼
きすることができる。
【0029】なお、前述の実施例は、いずれも圧下部材
30を昇降させる構成としているが、固定ベース10の
側を昇降させることもでき、また、両方を昇降させるこ
とによっても圧下部材30を固定ベース10に接離させ
ることが可能である。更にまた、固定ベース10上に位
置決め保持された筒状ワークWの内側および外側に誘導
コイル20が位置するようにすれば、筒状ワークWの内
面および外面を1回の通電通液操作で、また筒状ワーク
Wを回転させることなく同時に筋焼きすることもでき
る。
【0030】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の筒状ワークの筋
焼き装置による場合には、ベースの上方に設けた圧下部
材がベースに対して相対接離動をし、圧下部材と複数の
誘導コイルとの間に充分な空間を確保できるので、誘導
コイルの上方にからベース上に筒状ワークを簡単にセッ
トできる。ベース上に筒状ワークがセットされると、そ
の内面の円周方向複数箇所に誘導コイルがワーク全長に
わたって対向され、誘導コイルの下端部に設けた下部接
触子がワーク下端面の円周方向複数箇所に接触する。こ
の状態で、圧下部材をヘッドに接近させると、圧下部材
のヘッドが複数の誘導コイルの各上端面に電気的に接続
されると共に、複数の上部接触子が筒状ワークの、各誘
導コイルの上端面に対応する上端面複数箇所にそれぞれ
圧接される。そして、高周波トランスを作動させること
により、筒状ワークの円周方向複数箇所に高周波電流が
一斉に流れると共に、各通電部に対向する誘導コイルに
流れる高周波電流により通電部表層に誘導電流が生じ、
筒状ワーク内面の円周方向複数箇所が、直接通電加熱と
高周波誘導加熱によりワーク全長にわたって加熱され
る。加熱後、各加熱部に誘導コイルから焼入液を一斉に
吹き付けることにより、筒状ワーク内面の円周方向複数
箇所がワーク全長にわたって同時に筋状に焼入される。
従って、従来の筋焼きよりも焼入工程が少なく、また加
熱効率が良く、隣接する焼入部を軟化させる懸念もな
い。かくして、筒状ワーク内面の円周方向複数箇所が均
等な硬さに、短時間で低コストに焼入される。
【0031】同様に、請求項2に記載の筒状ワークの筋
焼き装置による場合には、筒状ワークの外面が、その円
周方向複数箇所において複数の誘導コイルによりワーク
全長にわたって筋状に同時焼入される。従って、焼入時
間が大幅に短縮され、焼入コストが大幅に安くなり、各
焼入部が均等な硬さとなる。また、圧下部材がベースに
対して相対接離動をするので、筒状ワークのセットが容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の筒状ワークの筋焼き装置の一
例を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】請求項2に記載の筒状ワークの筋焼き装置の一
例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
10 固定ベース 20 誘導コイル 21 噴出孔 22 下部接触子 30 圧下部材 32 上部接触子 34 ヘッド 40 高周波トランス 41,42 リード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ワーク内面の円周方向複数箇所をワ
    ーク全長にわたって筋状に同時焼入する筒状ワークの筋
    焼き装置であって、焼入すべき筒状ワークを位置決めし
    て鉛直状に保持するベースと、該ベース上に円周方向に
    間隔をあけて立設され、各外面が、ベース上の筒状ワー
    クの内面にワーク全長にわたって対向すると共に、各下
    端部が外側へ突出して前記筒状ワークの下端面に対する
    下部接触子を形成し、各内部に導入される焼入液を噴出
    する多数の噴出孔が前記外面に設けられた複数のライン
    状の誘導コイルと、複数の誘導コイルの上方に設けられ
    て、前記ベースに対して相対接離動をし、ベースに接近
    したときに前記誘導コイルの各上端面に電気的に接続さ
    れるヘッドを具有すると共に、誘導コイルの各上端面に
    対応する円周方向複数位置にあってベース上の筒状ワー
    クの上端面複数箇所にそれぞれ圧接される複数の上部接
    触子を具有する圧下部材と、該圧下部材のヘッドに一方
    の端子が接続され、他方の端子が前記複数の上部接触子
    に接続された高周波トランスとを具備することを特徴と
    する筒状ワークの筋焼き装置。
  2. 【請求項2】 筒状ワーク外面の円周方向複数箇所をワ
    ーク全長にわたって筋状に同時焼入する筒状ワークの筋
    焼き装置であって、焼入すべき筒状ワークを位置決めし
    て鉛直状に保持するベースと、該ベース上に円周方向に
    間隔をあけて立設され、各内面が、ベース上の筒状ワー
    クの外面にワーク全長にわたって対向すると共に、各下
    端部が内側へ突出して前記筒状ワークの下端面に対する
    下部接触子を形成し、各内部に導入される焼入液を噴出
    する多数の噴出孔が前記内面に設けられた複数のライン
    状の誘導コイルと、複数の誘導コイルの上方に設けられ
    て、前記ベースに対して相対接離動をし、ベースに接近
    したときに前記誘導コイルの各上端面に電気的に接続さ
    れるヘッドを具有すると共に、誘導コイルの各上端面に
    対応する円周方向複数位置にあってベース上の筒状ワー
    クの上端面複数箇所にそれぞれ圧接される複数の上部接
    触子を具有する圧下部材と、該圧下部材のヘッドに一方
    の端子が接続され、他方の端子が前記複数の上部接触子
    に接続された高周波トランスとを具備することを特徴と
    する筒状ワークの筋焼き装置。
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