JPH059436A - 金属塗装用組成物 - Google Patents
金属塗装用組成物Info
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- JPH059436A JPH059436A JP18703591A JP18703591A JPH059436A JP H059436 A JPH059436 A JP H059436A JP 18703591 A JP18703591 A JP 18703591A JP 18703591 A JP18703591 A JP 18703591A JP H059436 A JPH059436 A JP H059436A
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Abstract
等からなる構造物に塗付,吹付け,刷毛塗り,ヘラ塗り
あるいは含浸して硬化処理するか、またはシート状に成
型して適用することにより金属の耐水性,耐損傷性,防
食性,耐衝撃性,電気絶縁性等の向上を図ることが可能
な金属塗装用組成物を提供する。 【構成】 (A)水酸基を有する液状イソプレン系重合
体および(B)ポリイソシアネート化合物からなる金属
塗装用組成物。
Description
すぐれた塗膜を得られる金属塗装用組成物に関し、詳し
くは金属あるいは金属等からなる構造物に塗付,吹付
け,刷毛塗り,ヘラ塗りあるいは含浸して硬化処理する
か、またはシート状に成型して適用することにより金属
の耐水,耐損傷,防食,耐衝撃,電気絶縁等を図ること
が可能な金属塗装用組成物に関する。
より、金属の塗装組成物としては、水酸基を有する液状
ポリブタジエンとポリイソシアネート化合物とを主成分
とするもの、あるいは水酸基を有する液状ポリイソプレ
ンの水素化物が知られている。しかしながら、水酸基を
有する液状ポリブタジエンは耐水,防食,耐薬品性に非
常にすぐれた状態を発揮するものの、金属との密着性が
いまだ不十分であるため、長期における使用において塗
装面のふくれ,はがれが生じるという欠点を有してい
る。一方、水酸基を有する液状ポリイソプレンの水素化
物は耐熱性,耐候性にすぐれるものの、密着性がいまだ
不十分な上にコストの面からも制限を受ける等の欠点を
有しており、いずれも広範な用途への展開を図ることが
できなかった。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、水酸基含有液状イソ
プレン系重合体およびポリイソシアネート化合物を用い
ることにより、金属との密着性を改善し、かつ耐水性,
耐薬品性,電気絶縁性,耐衝撃性にすぐれた塗膜を提供
できる金属塗装用組成物が得られることを見出し、本発
明を完成した。
液状イソプレン系重合体および(B)ポリイソシアネー
ト化合物からなる金属塗装用組成物を提供するものであ
る。
酸基含有液状イソプレンは、既知のものを任意に使用で
き、または公知の手法により容易に製造することができ
る。例えば、イソプレンモノマーを過酸化水素,水酸基
を有するアゾ化合物(例えば2,2’−アゾビス[2−
メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミ
ド]等)または水酸基を有するパーオキシド(例えばシ
クロヘキサノンパーオキシド等)を重合開始剤としてラ
ジカル重合することにより水酸基含有液状ポリイソプレ
ンが得られる。ここで重合開始剤の使用量は特に制限は
ないが、通常はイソプレンモノマー100gに対して過
酸化水素の場合は、1.0〜50g、2,2’−アゾビス
[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオ
ンアミド]の場合は、5.0〜100g、シクロヘキサノ
ンパーオキシドの場合は、5.0〜100gが適当であ
る。重合は無溶媒で行うことも可能であるが、反応の制
御の容易さ等のため溶媒を用いるのが好ましい。その場
合、溶媒としてエタノール,イソプロパノール,n−ブ
タノール等が通常用いられる。反応温度は80〜150
℃、反応時間は0.5〜15時間が適当である。
いてイソプレンモノマーをアニオン重合させてイソプレ
ンリビングポリマーを製造し、さらにモノエポキシ化合
物等を反応させることによっても水酸基含有液状ポリイ
ソプレンを得ることができる。この場合も重合は無溶媒
で行うことも可能であるが、ラジカル重合の場合と同様
の観点から溶媒を用いるのが好ましい。その場合、溶媒
としてヘキサン,シクロヘキサン等の飽和炭化水素が用
いられる。反応温度は50〜100℃、反応時間は1〜
10時間が適当である。また、重合時にイソプレンに対
し50mol%以下の割合の下記モノマーを添加するこ
ともできる。すなわち、炭素数2〜22の付加重合性モ
ノマー(ブテン,ペンテン,スチレン,α−メチルスチ
レン,アクリロニトリル,アクリル酸またはそのエステ
ル,メタクリル酸またはそのエステル,塩化ビニル,酢
酸ビニル,アクリルアミド等)、炭素数4〜22のジエ
ンモノマー(ブタジエン,クロロプレン,1,3−ペン
タジエン,シクロペンタジエン等)である。
れば溶媒が除去され、水酸基含有液状イソプレン系重合
体が得られる。このようにして得られた水酸基含有液状
イソプレン系重合体の数平均分子量(蒸気圧浸透法によ
り、トルエン中75℃にて測定)は300〜2500
0、好ましくは500〜10000であり、水酸基含有
量は0.1〜10meq/g、好ましくは0.3〜7meq
/gである。また、構造的にはシス−1,4構造および
トランス−1,4構造の合計が70%以上を占めること
が好ましい。
内部のいずれにあってもよいが、分子鎖末端にあるもの
が望ましい。また、本発明では2種以上の水酸基含有液
状イソプレン系重合体を組合せて使用することもでき
る。
リイソシアネート化合物とは、1分子中に2個またはそ
れ以上のイソシアネート基を有する有機化合物であっ
て、前記した水酸基含有液状イソプレン系重合体の水酸
基に対する反応性イソシアネート基を有するものであ
る。このポリイソシアネート化合物の例としては、通常
の芳香族,脂肪族および脂環族のものを挙げることがで
き、例えばトリレンジイソシアネート(TDI),ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI),カルボジイ
ミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート,ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネート,フェニレンジイソシ
アネート,ナフタリン−1,5−ジイソシアネート,o
−トルイジンジイソシアネート,トリフェニルメタント
リイソシアネート,トリス(イソシアネートフェニル)
チオホスフェート,イソプロピルベンゼン−2,4−ジ
イソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;キシリ
レンジイソシアネート(XDI),テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート(TMXDI)等の脂肪族−芳香
族ポリイソシアネート(イソシアネート基が脂肪族炭化
水素基を介して芳香族環基と結合したポリイソシアネー
ト、すなわち分子中に芳香族環基と直接結合したイソシ
アネート基を有さないポリイソシアネートのこと);ヘ
キサメチレンジイソシアネート,ドデカンジイソシアネ
ート,リジンジイソシアネート,リジンエステルトリイ
ソシアネート,1,6,11−ウンデカントリイソシア
ネート,1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネー
トメチルオクタン,1,3,6−ヘキサメチレントリイ
ソシアネート,トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート等の脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘ
キサン−1,4−ジイソシアネート,ビシクロヘプタン
トリイソシアネート,イソホロンジイソシアネート(I
PDI),水素添加ジフェニルメタンジイソシアネー
ト,水素添加トリレンジイソシアネート,水素添加キシ
リレンジイソシアネート,水素添加テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート等の脂環族ポリイソシアネート;
前記ポリイソシアネート化合物の環化三量体(イソシア
ヌレート変性体),ビューレット変性体やエチレングリ
コール,1,4−ブタンジオール,プロピレングリコー
ル,ジプロピレングリコール,トリメチロールプロパ
ン,ポリエーテルポリオール,ポリマーポリオール,ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール,ポリエステルポ
リオール,アクリルポリオール,ポリアルカジエンポリ
オール,ポリアルカジエンポリオールの水素化物,部分
鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体,ヒマシ油系ポリオ
ール等のポリオール化合物と前記ポリイソシアネート化
合物との付加反応物が用いられる。
2種以上を混合して用いることもでき、さらにこれらポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基をフェノー
ル類,オキシム類,イミド類,メルカプタン類,アルコ
ール類,ε−カプロラクタム,エチレンイミン,α−ピ
ロリドン,マロン酸ジエチル,亜硫酸水素ナトリウム,
ホウ酸等のブロック剤でブロックした、いわゆるブロッ
クイソシアネート化合物をも用いることができる。
制限はないが、通常は水酸基含有液状イソプレン系重合
体の水酸基(OH)に対するポリイソシアネート化合物
のイソシアネート基(NCO)の割合(NCO/OH)
が、モル比で最終的に0.3〜5.0、好ましくは最終的に
0.5〜4.0となるように配合する。
ポリオール化合物,ポリアミン化合物などの、ポリイソ
シアネート化合物のイソシアネート基と反応する水酸基
やアミノ基を有する化合物を配合する場合には、配合す
る全ての水酸基を有する化合物の水酸基(OH)と全て
のアミノ基を有する化合物のアミノ基(NH2 )に対す
るイソシアネート基の割合(NCO/OHまたはNCO
/(OH+NH2 ))が、モル比で最終的に上記割合と
なるように配合する。
るのは、実際の硬化体の作製にあたって下記の様な種々
の方法が用いられるからである。
ともポリイソシアネート化合物を除く成分を混合し、混
合物を得る。この混合物にポリイソシアネート化合物お
よび先の混合で用いなかった配合成分を添加,混合して
液状重合体組成物を得る。このときの好ましいNCO/
OHまたはNCO/(OH+NH2 )(モル比)は0.3
〜2.0である。
CO/OHまたはNCO/(OH+NH2 ))が1.7〜
25の範囲で、水酸基を有する化合物またはアミノ基を
有する化合物のうち少なくとも1つとポリイソシアネー
ト化合物とを、その他の添加剤の一部または全部の存在
下あるいは非存在下に反応させてプレポリマーを得る。
このプレポリマーに残りの成分を混合し、液状重合体組
成物を得る。このときの好ましいNCO/OHまたはN
CO/(OH+NH2 )(モル比)は0.3〜2.0であ
る。この場合、プレポリマーを得るときに反応に関与し
た官能基のモル比(NCO/OHまたはNCO/(OH
+NH2 ))は実質的に1.0であるので、最終的なNC
O/OHまたはNCO/(OH+NH2 )は0.3〜2.0
の範囲内にある。このように、これらの最終的なモル比
とは、プレポリマーの生成工程から硬化工程に至るまで
に用いたすべての化合物におけるイソシアネート基と、
これに反応する官能基とのモル比を意味する。
O/OHまたはNCO/(OH+NH2 )が1.7〜5の
範囲で配合全成分を配合し、反応させてプレポリマーを
得る。このプレポリマーを空気中の湿気(水)と反応さ
せる。
成分および(B)成分を必須成分とするものであるが、
所望によりポリオール化合物,ポリアミン化合物,無機
充填材,有機充填材,触媒,粘度調整剤,瀝青物質,そ
の他の添加剤を適宜添加することができる。
に2個またはそれ以上の水酸基を有する化合物であり、
次に示す低分子量ポリオール化合物,重合型ポリオール
化合物およびヒマシ油系ポリオール化合物が好適に用い
られる。
ポリオール,二級ポリオール,三級ポリオールのいずれ
を用いてもよい。具体的には、例えば1,2−プロピレ
ングリコール,ジプロピレングリコール,1,2−ブタ
ンジオール,1,3−ブタンジオール,2,3−ブタン
ジオール,1,2−ペンタンジオール,2,3−ペンタ
ンジオール,2,5−ヘキサンジオール,2,4−ヘキ
サンジオール,2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル,シクロヘキサンジオール,グリセリン,N,N−ビ
ス−2−ヒドロキシプロピルアニリン,N,N’−ビス
ヒドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジン,ビス
フェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の少なく
とも1個の二級炭素に結合した水素基を含有する低分子
量ポリオールが挙げられる。
炭素に結合した水酸基を含有しないエチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,1,3−プロピレングリコ
ール,1,4−ブタンジオール,1,5−ペンタンジオ
ール,1,6−ヘキサンジオール,トリメチロールプロ
パン,ペンタエリスリトール,ジペンタエリスリトール
等を用いることもできる。その分子量は通常、50〜5
00の範囲のものである。
例えばポリエーテルポリオール及びその変性体,ポリテ
トラエチレンエーテルグリコール,テトラヒドロフラン
/アルキレンオキサイド共重合体ポリオール,エポキシ
樹脂変性ポリオール,ポリエステルポリオール,ポリジ
エン系ポリオール(ポリイソプレン系ポリオールを除
く),部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリ
ウレタン原料として用いられるポリオールを挙げること
ができる。これらポリオール化合物の数平均分子量は通
常500〜10000である。
ては、ヒマシ油,水素化ヒマシ油,ヒマシ油エステル交
換物等を挙げることができる。これらポリオール化合物
は、2種類以上を混合して用いることもできる。
1分子中に2個またはそれ以上の活性水素を有するアミ
ノ基を持つ化合物である。具体的には、例えばヘキサメ
チレンジアミン,ポリオキシプロピレンポリアミン等の
脂肪族ポリアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
アミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族ポリアミン、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン,3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン,
3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミン等の芳香
族ポリアミン等を挙げることができる。
ミン化合物は、通常は前記した(A)水酸基含有液状イ
ソプレン系重合体100重量部に対してポリオール化合
物またはポリアミン化合物を0.1〜400重量部、好
ましくは1〜100重量部の割合で配合することができ
る。
は、亜鉛,アスベスト,アルミナ,アルミニウム,カオ
リンクレー,ガラス球,ガラスフレーク,ガラス繊維,
炭素(チャンネルブラック,ファーネスブラック,アセ
チレンブラック,サーマルブラック),炭素繊維,カス
ミ石,クリオライト,グラファイト,シリカ,ケイ灰
石,ケイソウ土,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,酸化ジ
ルコニウム,酸化チタン,酸化鉄,水酸化アルミニウ
ム,水酸化マグネシウム,スレート粉,ゼオライト,石
英粉,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,タルク,チ
タン酸カリウム,窒化ホウ素,長石粉,銅,ニッケル,
二硫化モリブテン,硫酸バリウム,ホワイティング,ロ
ウ石クレー,マイカ,セッコウ等を挙げることができ
る。
ルロース,リグニン,キチン質,皮革粉,ヤシガラ,木
粉等をはじめ、木綿,麻,羊毛,絹等の天然系繊維、ナ
イロン,ポリエステル,ビニロン,アセテート,アクリ
ル等の合成繊維、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
スチレン,アクリル−ブタジエン−スチレン樹脂,ポリ
カーボネート,ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート,ポリメチルメタクリレート,塩化
ビニル樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂等の合成樹
脂粉末または顆粒等を挙げることができる。
の配合量については特に制限はないが、通常は水酸基含
有液状イソプレン系重合体100重量部に対して0.5〜
500重量部、好ましくは5〜200重量部の割合で用
いられる。
めにトリエチレンジアミン,テトラメチルグアニジン,
N,N,N’N’−テトラメチルヘキサン−1,6−ジ
アミン,N,N,N’N”N”−ペンタメチルジエチレ
ントリアミン,ビス(2−ジメチルアミノエチル)エー
テル,1,2−ジメチルイミダゾール,N−メチル−
N’−(2−ジメチルアミノ)エチルピペラジン,ジア
ザビシクロウンデセン等の三級アミン,スタナスオクト
エート,ジブチルチンジアセテート,ジブチルチンジラ
ウレート,ジブチルチンチオカルボキシレート,ジブチ
ルチンマーカプチド,ジブチルチンジマレエート,ジオ
クチルチンマーカプチド,ジオクチルチンチオカルボキ
シレート,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛
等の有機金属化合物、前記三級アミンのカルボン酸塩等
の触媒を添加することができる。
有液状イソプレン系重合体100重量部に対して0.00
1〜10重量部、好ましくは0.005〜1.0重量部の
割合で添加することができる。ここで添加量が10重量
部を越えると、硬化促進効果が限界となるばかりでな
く、局部的な異常反応生起(ゲル化)の危険性が大きく
なるので好ましくない。
ト等の可塑剤、パラフィン系,ナフテン系,アロマ系等
のプロセスオイル、オレフィンオリゴマー、アルキルベ
ンゼン、アルキルナフタレン、アルキルジフェニルエタ
ン、シリコーンオイル等を挙げることができる。
限はないが、通常は水酸基含有液状イソプレン系重合体
100重量部に対し500重量部以下、好ましくは20
0重量部以下である。
ト,ブローンアスファルト,セミブローンアスファル
ト,プロパン(溶剤)脱瀝アスファルト等の石油アスフ
ァルト、石油ピッチ、石炭タール、石炭ピッチ等を挙げ
ることができる。
ないが、通常は水酸基含有液状イソプレン系重合体10
0重量部に対して1000重量部以下である。
に示す他の添加剤を、反応中または反応後に添加するこ
ともできる。
キサン,トルエン,キシレン等の炭化水素系溶剤、メチ
ルエチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、
酢酸ブチル等のエステル系溶剤、テトラヒドロフラン等
のエーテル系溶剤、N,N−ジエチルホルムアミド,ジ
メチルスルホキシド等の溶剤を配合してもよい。
いが、通常は水酸基含有液状イソプレン系重合体100
重量部に対して200重量部以下、好ましくは100重
量部以下である。
キルフェノール樹脂,テルペン樹脂,テルペンフェノー
ル樹脂,キシレンホルムアルデヒド樹脂,ロジン,水添
ロジン,クマロン樹脂,脂肪族石油樹脂,脂環族石油樹
脂および芳香族石油樹脂等の粘着性付与剤を使用しても
よい。さらに、耐熱性,耐候性向上のためにヒンダード
フェノール系,ヒンダードアミン系,ベンゾトリアゾー
ル系等の老化防止剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤を加え
たり、難燃剤としてリン化合物,ハロゲン化合物,酸化
アンチモン等を加えたり、消泡剤としてシリコン化合物
等を加えたり、発泡防止剤としてゼオライト,生石灰等
を添加することができる。
な成分を所定割合で配合し、混合することにより得られ
る。組成物の調製にあたっては、混合装置,混練装置,
撹拌装置等を用いて0〜120℃、好ましくは15〜1
00℃の温度で0.5秒〜8時間、好ましくは1秒〜5時
間撹拌,混合すればよい。組成物の調製は、通常ワンシ
ョット法またはプレポリマー法により行う。
少なくともポリイソシアネート化合物を除く成分を配合
して上記の温度および時間の条件で混合し、混合物を得
る。この混合物にポリイソシアネート化合物および先の
混合で用いなかった添加剤成分を添加して上記の温度お
よび時間の条件で混合することにより、金属塗装用組成
物が得られる。このときの好ましい反応当量比(NCO
/OHまたはNCO/(OH+NH2 ))は0.5〜2.5
である。
O/OHまたはNCO/(OH+NH2 ))が1.7〜2
5の範囲で、水酸基含有液状イソプレン系重合体,ポリ
オール化合物,ポリアミン化合物のうち少なくとも1つ
とポリイソシアネート化合物とを、その他の添加剤の一
部または全部の存在下あるいは非存在下に反応させてプ
レポリマーを得る。この場合の反応温度は上記条件と同
じであり、反応時間は通常0.1〜10時間、好ましくは
0.5〜8時間である。さらに、このプレポリマーに残り
の成分を上記の温度および時間の条件で混合することに
より、金属塗装用組成物が得られる。このときの好まし
い反応当量比(NCO/OHまたはNCO/(OH+N
H2 ))は0.5〜2.5である。また、所定の当量比(N
CO/OHまたはNCO/(OH+NH2 ))が1.7〜
5.0の範囲で配合全成分を配合し、上記と同様の反応温
度で通常0.1〜10時間、好ましくは0.5〜8時間反応
させてプレポリマーを得た後、このプレポリマーを空気
中の湿気(水)と反応させることによっても金属塗装用
組成物は得られる。
物は塗付,吹付け,刷毛塗り,ヘラ塗りあるいは含浸し
て、外気中に放置あるいは加熱などの硬化処理をする
か、またはシート状に成型して適用することができる。
00g,濃度20%の過酸化水素水40gおよびイソプ
ロパノール100gを仕込み、温度120℃,反応時間
2時間の条件で反応を行った。反応中、圧力は最高8k
g/cm2Gに達した。反応終了後、分液ロートに反応
混合物を入れ、600gの水を添加して振とうし、次い
で3時間静置した後、油層を分取した。この油層から溶
媒,モノマー,低沸点成分を2mmHg,100℃,2
時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸基を有する液状
ポリイソプレン(収率66重量%)を得た。このものの
数平均分子量は2240、水酸基含有量は0.96meq
/g、粘度は64ポイズ/30℃、臭素価220g/1
00gであった。このときの1分子当たりの平均水酸基
数は2.15である。また、1 H−NMRによる構造解析
結果は、トランス−1,4構造57%,シス−1,4構
造33%,1,2構造6%,3,4構造4%であった。
00g,濃度30%の過酸化水素水100gおよびイソ
プロパノール300gを仕込み、温度115℃,反応時
間2.5時間の条件で反応を行った。反応中、圧力は最高
7kg/cm2 Gに達した。反応終了後、分液ロートに
反応混合物を入れ、600gの水を添加して振とうし、
次いで3時間静置した後、油層を分取した。この油層か
ら溶媒,モノマー,低沸点成分を2mmHg,100
℃,2時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸基を有す
る液状ポリイソプレン(収率71重量%)を得た。この
ものの数平均分子量は1380、水酸基含有量は1.5
5meq/g、粘度は46ポイズ/30℃であった。こ
のときの1分子当たりの平均水酸基数は2.14である。
また、 1H−NMRによる構造解析結果は、トランス−
1,4構造56%,シス−1,4構造33%,1,2構造
6%,3,4構造5%であった。
を除く所定量の原料を配合し、30℃で5分間混合撹拌
し、液状重合体組成物を得た。
mmとなるように刷毛で塗布し、室温中で1週間放置し
て硬化させた。金属試験片は鋼板およびアルミ板を用い
た。得られた硬化体について、次の試験を行った。結果
を表1に示す。
剥離強度を測定した。まず、組成物を塗布した試験片の
塗膜にカッターを用いて1cmの間隔で並行に2本の切
り込みを入れたのち、引張り試験機の固定側に試験片を
固定して、その1cm幅で切り込まれた塗膜の端をあら
かじめ一部剥離させて可動側に固定した。これを180
°の方向に10mm/minの速度で引張り、1cm幅
における塗膜の剥離強度を求めた。
た。放置後、に示した方法により塗膜剥離強度を測定
した。
温中で一週間放置し硬化させた。このサンプルを用い
て、JIS K 6911 に準拠し、体積抵抗率を測
定した。
96meq/g *2 製造例2のもの,水酸基含量=1.55meq/
g *3 Poly bd R−45HT(出光石油化学
(株)製),水酸基含量=0.83meq/g,数平均分
子量 2650 *4 エポール(出光石油化学(株)製),水酸基含
量=0.93meq/g,数平均分子量 2630 *5 液状変性MDI(日本ポリウレタン工業(株)
製),カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシア
ネート,イソシアネート含量=28.8wt% *6 N,N−ビス2−ヒドロキシプロピルアニリン
(三菱化成ダウ(株)製),水酸基含量=9.39meq
/g *7 日本乳化剤(株)製,水酸基含量=5.04me
q/g
(株)製),水酸基含量=2.78meq/g *9 ポリハードナー PA−400(第一工業製薬
(株)製),水酸基含量=7.49meq/g,粘度15
000センチポイズ/25℃,淡黄色透明粘稠液体 *10 微粉末シリカ(日本アエロジル(株)製) *11 沈降性炭酸カルシウム(白石工業(株)製) *12 酸化防止剤(チバガイギー製) *13 紫外線吸収剤(チバガイギー製) *14 γ−クロロプロピルトリメトキシシラン(日本
ユニカー(株)製) *15 ジブチル錫ジラウレート(共同薬品(株)製)
密着性にすぐれ、金属あるいは金属等からなる構造物に
塗付,吹付け,刷毛塗り,ヘラ塗りあるいは含浸して硬
化処理するか、またはシート状に成型して適用すること
により金属の耐水性,耐損傷性,防食性,耐衝撃性,電
気絶縁性等の向上を図ることが可能な塗膜を提供するこ
とができる。従って、本発明の組成物は金属用塗料,コ
ーティング材,防食材,防水材,保護材等の素材として
有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)水酸基を有する液状イソプレン系
重合体および(B)ポリイソシアネート化合物からなる
金属塗装用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18703591A JP3568965B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 金属塗装用組成物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084330A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | ポリウレタン樹脂形成性組成物及びポリウレタン樹脂 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP18703591A patent/JP3568965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014084330A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | ポリウレタン樹脂形成性組成物及びポリウレタン樹脂 |
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JP3568965B2 (ja) | 2004-09-22 |
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