JPH0593069A - 外観の優れた成形品を与える硬化性組成物 - Google Patents

外観の優れた成形品を与える硬化性組成物

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JPH0593069A
JPH0593069A JP10049491A JP10049491A JPH0593069A JP H0593069 A JPH0593069 A JP H0593069A JP 10049491 A JP10049491 A JP 10049491A JP 10049491 A JP10049491 A JP 10049491A JP H0593069 A JPH0593069 A JP H0593069A
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JP
Japan
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molecule
monomer
oligomer
hydroxyapatite
curable composition
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Application number
JP10049491A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Takiyama
栄一郎 滝山
Isamu Niikura
勇 新倉
Kiyoshi Ishihara
清 石原
Takashi Fujimaki
隆 藤巻
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Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、天然素材に優るとも劣らぬ美観と
高級感を有する印材、装飾品および高級ボタン等の成形
品を形成し得る硬化性組成物を提供するにある。 【構成】 1分子中に2個以上のアリル性不飽和基を有
するモノマーおよび/またはオリゴマー、1分子中に2
個以上のチオール基を有するポリチオール化合物、ヒド
ロキシアパタイトおよび必要に応じて他の多官能モノマ
ー類を混合して、目的の硬化性組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、美観、高級感のある印
材、装飾品および高級ボタン等の成形品の形成に適した
硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】印材などにあっては、例えば象牙のよう
な天然素材の例をみると、資源の涸渇、捕獲の禁止など
によって入手が期待できなくなっており、従って、近年
これに替る材料が求められていることは周知である。
【0003】然し、天然素材のもつ物性に加えて、美
観、高級感のある天然素材に匹敵する人工素材をつくる
ことは難かしい。外観一つをとってみても、天然素材は
時間をかけて微少な素原料を積み重ねて生長する方向に
あることから、独特なものをもっており、これと同様の
人工素材は得ることが困難である。即ち、プラスチック
スを原料とする場合は、それが熱可塑性樹脂であれ、ま
た熱硬化性樹脂であれ、併用する充てん材を極力吟味し
ても、やはり天然素材よりも、感性の点で、見劣りする
ものしか得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
人工素材の欠点を克服し、天然素材、特に印材の頂点と
もいえる象牙に優るとも劣らぬ美観と高級感を有する成
形品を形成し得る硬化性組成物を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、アリル性不飽
和基を有するモノマーおよび/またはオリゴマー、ポリ
チオール化合物、ヒドロキシアパタイトおよび必要に応
じて他の多官能モノマー類を含有してなる硬化性組成物
から形成された成形品が、象牙類似の外観を有し、かつ
その外観は更に変化をもたせられる可能性のあることを
知り、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、(1)1分子中に2個以
上のアリル性不飽和基を有するモノマーおよび/または
オリゴマー、(2)1分子中に2個以上のチオール基を
有するポリチオール化合物および(3)ヒドロキシアパ
タイトを含有してなる外観の優れた成形品を与える硬化
性組成物に関する。
【0007】また、本発明は、(1)1分子中に2個以
上のアリル性不飽和基を有するモノマーおよび/または
オリゴマー、(2)1分子中に2個以上のチオール基を
有するポリチオール化合物、(3)他の多官能モノマー
類および(4)ヒドロキシアパタイトを含有してなる外
観の優れた成形品を与える硬化性組成物に関する。
【0008】本発明の硬化性組成物を調整するために使
用される(1)成分の1分子中に2個以上のアリル性不
飽和基を有するモノマーおよび/またはオリゴマーとし
ては、(イ)アリルエステル類、(ロ)アリルエーテル
類、(ハ)トリアリル(イソ)シアヌレート類、(ニ)
ビスアリルカーボネート類、等の種類があげられる。
【0009】上記(イ)のアリルエステル類は、代表的
にはアリルアルコールと飽和または不飽和の多塩基酸と
のエステル化により得られるが、その他にも飽和または
不飽和の多塩基酸エステルとのエステル交換によっても
得られ、この際、多価アルコールを併用してオリゴマー
化することも可能である。また、ジアリルエステルの部
分重合により得られるプレポリマーも、モノマーに溶解
した形で利用することができる。
【0010】(イ)のアリルエステル類の代表例として
は、例えばジアリルフタレート、ジアリルイソフタレー
ト、ジアリルテレフタレート、ジアリルマレエート、ジ
アリルフマレート、ジアリルエンドメチレンテトラヒド
ロ無水フタレート、トリアリルトリメリテート、分子末
端がアリルエステル基であるポリエステル、並びにジア
リルフタレートプレポリマー、ジアリルテレフタレート
プレポリマーなどがあげられる。
【0011】(ロ)のアリルエーテル類は、多価アルコ
ールのアリルエーテルが代表的であるが、この多価アル
コールのアリルエーテルはそのままで用いる場合より
も、アリルエーテル基とヒドロキシル基とを共有する不
飽和アルコールを多価イソシアナートと反応させ、アリ
ルエーテル〜ウレタンの形にしたものが適している。こ
の場合、粘度が上昇するので、アリルエステル類との併
用が有利である。アリルエーテル類には、トリメチロー
ルプロパンジアリルエーテル、ペンタエリスリットトリ
アリルエーテル、アリルセロソルブ等がある。アリルグ
リシジルエーテルもエポキシ基を多価カルボン酸または
その酸無水物と反応した形で用いることができる。
【0012】(ハ)のトリアリル(イソ)シアヌレート
類には、エーテル型としてトリアリルイソシアヌレート
がある。
【0013】(ニ)のビスアリルカーボネート類には、
文献上には幾多の種類があげられているが、実際に市販
されているものは、プラスチックレンズに用いられてい
る、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートがあ
る。
【0014】本発明においては、以上の(イ),
(ロ),(ハ),(ニ)の各アリル性不飽和基を有する
モノマーおよび/またはオリゴマーを相互に併用し得る
ことは勿論である。
【0015】前記1分子中に2個以上のアリル性不飽和
基を有するモノマーおよび/またはオリゴマーと併用す
る、1分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物としては、例えば次の種類のものをあげるこ
とができる。
【0016】代表的には、チオグリコール酸および/ま
たは(α−,β−)メルカプトプロピオン酸とポリヒド
ロキシ化合物とのエステルである。例えば、ブタンジオ
ール−1,4−ジチオグリコレート、同チオプロピオネ
ート、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、
同チオプロピオネート、ペンタエリスリットテトラチオ
グリコレート、同チオプロピオネート、トリスヒドロキ
シエチルイソシアヌレートのトリチオグリコレート、同
チオプロピオネート等があげられる。
【0017】更にはトリアジン構造のチオール類、例え
ば2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジンがあげられる。このトリアジン構造のチ
オール類は、前記チオグリコレート、チオプロピオネー
トのポリチオール化合物と併用することができる。
【0018】1分子中に2個以上のアリル性不飽和基を
有するモノマーおよび/またはオリゴマーと1分子中に
2個以上のチオール基を有するポリチオール化合物との
使用割合は、モノマーおよび/またはオリゴマーのアリ
ル性不飽和基とポリチオール化合物のチオール基との当
量比が実質的に1:1であることが望ましいが、必要に
応じて他の多官能モノマー類を併用する時はこの限りで
なく、チオール基の使用割合は、モノマーおよび/また
はオリゴマーのアリル性不飽和基1当量に対して0.3
当量以上で変更可能である。
【0019】必要に応じて併用される他の多官能モノマ
ー類は、硬化速度や成形品の硬度等を適度に調節する役
割を果たすものであり、具体的には(メタ)アクリロイ
ル基を1分子中に2個以上有する多官能(メタ)アクリ
レート類またはオリゴマー類が適している。
【0020】(メタ)アクリロイル基を1分子中に2個
以上有する多官能(メタ)アクリレート類またはオリゴ
マー類としては、エチレングリコールジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、
ポリプロピレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジメタクリレート、トレメチロールプロパンジアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリットト
リアクリレート、ペンタエリスリットテトラアクリレー
ト、ペンタエリスリットトリメタクリレート、ペンタエ
リスリットテトラメタクリレート、エポキシ樹脂とアク
リル酸またはメタクリル酸の反応により合成されるビニ
ルエステル(エポキシ−アクリレート)樹脂、アクリル
酸またはメタクリル酸と多価アルコール、多塩基酸とを
エステル化反応させて得られる、分子末端にアクリロイ
ル基またはメタクリロイル基を有するポリエステル−ア
リクレート、アクリロイル基またはメタクリロイル基を
有する不飽和アルコールを一成分として含み、ポリヒド
ロキシ化合物またはそのポリマー、ジイソシアナートを
反応させて得られるウレタン−アクリレート、多価アル
コールとアクリル酸またはメタクリル酸との直接エステ
ル化により合成される多価アルコールのポリアクリレー
ト、ジアリリデンペンタエリスリットとアクリロイル基
またはメタクリロイル基を有する不飽和アルコールとの
付加反応により得られるスピロアセタールアクリレート
等があげられ、これらは1種または2種以上を混合して
使用してもよい。
【0021】他の多官能モノマー類の使用割合は、1分
子中に2個以上のアリル性不飽和基を有するモノマーお
よび/またはオリゴマーと1分子中に2個以上のチオー
ル基を有するポリチオール化合物の合計100重量部に
対して、5〜100重量部、好ましくは10〜50重量
部である。
【0022】本発明に使用されるヒドロキシアパタイト
は、純化学的手法で合成されたものであって、生体硬組
織を構成する蛋白質を含んだ種類とは異なる。アパタイ
トとは、一般式がCa(PO4 ・OH(1.3<
m/n<1.7)で示されるリン酸カルシウムの総称で
あるが、ヒドロキシアパタイトは Ca10(PO4 6 ・(OH)2 なる式で示され、m/n=1.67の比率のものであ
り、その結晶構造により次の3種類に分類される。
【0023】(i)非晶質六角柱状ヒドロキシアパタイ
ト 生体硬組織を構成する生体アパタイトと類似の結晶構
造、即ちX線的には非晶質の微細結晶であって、一次粒
子はμ以下の極微細結晶で構成され、それが凝集して平
均粒径6μ程度の2次粒子を形成している。
【0024】(ii)X線的には(i)同様に非晶質のア
パタイトであるが、結晶形態は板状である。
【0025】(iii)結晶質六角柱状ヒドロキシアパタイ
ト 一次粒子の粒径が約0.3μ、長さが2μ程度の六角柱
状結晶で、X線的には結晶質であり、それらが凝集して
20〜30μ程度の二次粒子を形成している。本発明に
おいては、この種のものが好適に使用される。
【0026】ヒドロキシアパタイト以外のフィラーを用
いたのでは、象牙様感覚を得ることができない。但し、
他のフィラー、例えば水和アルミナのようなフィラーを
外観を損わない程度に併用することは妨げない。
【0027】ヒドロキシアパタイトの使用量は、1分子
中に2個以上のアリル性不飽和基を有するモノマーおよ
び/またはオリゴマー、1分子中に2個以上のチオール
基を有するポリチオール化合物および必要に応じて用い
られる他の多官能モノマー類の合計量100重量部に対
して、5〜100重量部が好ましい。特に成形を注形で
行うのであれば5〜50重量部であり、粒径によっても
相違する。ヒドロキシアパタイトの使用量が上記範囲よ
り多い場合は、粘度が高くなり過ぎて取扱いが不便とな
る他、外観的にも向上することがないからである。ま
た、ヒドロキシアパタイトの使用量が5重量部未満では
ヒドロキシアパタイトを加える意味が薄れる。
【0028】本発明の硬化性組成物を成形、硬化させる
には、光硬化法が有利である。
【0029】その理由は、ヒドロキシアパタイトをフィ
ラーとして用いる時、加熱硬化させると、水分の発生を
みるためか、または吸着水分の揮発によるものか、成形
品に気泡、ボイドが発現して完全な成形品を得ることが
難かしいからである。これに対して、光硬化法を用いれ
ばその心配はなく、所望の形状の成形品が得られる。
【0030】光硬化は元来薄膜に適用されるもので、肉
厚成形品、特にフィラーを加えた半〜不透明の成形には
適さない、と考えられ勝ちであるが、本発明の硬化性組
成物は頗る光硬化し易く、ヒドロキシアパタイトを含ん
だ不透明体であっても、例えば内径18m/mのガラス
製試験管内の組成物を太陽光ランプの照射で、数分から
数十分の所望の時間で硬化させることが可能である。
【0031】光硬化には、光開始剤が併用されるが、光
開始剤としては市販されている種類から選定して用いれ
ば良く、特に制限を加える必要はない。
【0032】光開始剤の代表例としては、ベンゾフェノ
ン、ヒドロキシイソブチルフェノン、アセトフェノン、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンジル、ベンジルジメチルケ
タール、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、
エチルアントラキノン、メルク社のダロキュア(商品
名)等があげられる。光開始剤の使用量は、硬化性組成
物100重量部に対して0.5〜5重量部が好ましい。
【0033】本発明の硬化性組成物を光硬化させた後、
更に加熱して後硬化させる時には、有機過酸化物を併用
することが有利である。
【0034】本発明の硬化性組成物には、使用に当っ
て、着色剤、ヒドロキシアパタイト以外のフィラー、消
泡剤などを必要に応じ併用し得ることは勿論である。
【0035】
【作用】本発明の硬化性組成物より得られる成形品が、
着色していない場合は、玉に頗る類似した独特の半透明
感を伴った高級な外観を呈するのは、このヒドロキシア
パタイトの結晶形態、一次粒子の形態と大きさとそれが
凝集して生じる二次粒子の大きさ、並びに凝集の形態に
依存する所が大きいものと推測される。
【0036】
【実施例】次に本発明の理解を助けるために、以下に実
施例を示す。
【0037】実施例1 トリアリルイソシアヌレート100g、ペンタエリスリ
ットテトラチオグリコレート130g、ピロガロール
0.01gを均一に溶解した後、大平化学(株)社製の
ヒドロキシアパタイト(前記(iii)の結晶質六角柱状ヒ
ドロキシアパタイト)170g、光開始剤としてメルク
社のダロキュア4265/4263を4g、t−ブチ
ルパーベンゾエート2gを混合して、減圧脱泡した。こ
の組成物を内径18m/mの試験管中に10cmの高さに
注型、そのまま出力250Wの太陽光ランプ10cmの距
離から、ゆっくり回転させながら20分間照射した。次
いで100℃で12時間後硬化し、冷却脱型した。
【0038】得られた注型品は、バーコル硬さが40
で、僅かにクリーム色を帯びた白色でやや半透明感があ
り、玉に外見上頗る類似していた。
【0039】実施例2 トリアリルトリメリテート100g、ペンタエリスリッ
トテトラチオプロピオネート110g、ピロガロール
0.02gを均一に溶解混合した後、大平化学(株)社
製のヒドロキシアパタイト(実施例1と同製品)50
g、水和アルミナ(昭和電工(株)社製、ハイジライト
H−310)を100g、チタン白0.5g、褐色顔料
(0.1%酸化鉄を含むペースト)0.001g、ダロ
キュア4263/4265を2g、t−ブチルパーベ
ンゾエート1gを均一に混練、脱泡し、実施例1と同様
に硬化させた。
【0040】得られた注型品は、バーコル硬さが41で
あり、僅かにベージュ調の象牙様を呈しており、印材と
しての切削性も良好であると判定された。
【0041】実施例3 トリメチロールプロパンジアリルエーテル200g、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート190g、
イソホロンジイソシアナート80g、ジブチル錫ジオキ
シド0.5gを1lセパラブルフラスコに秤取し、70
〜75℃で5時間加熱撹拌すると、赤外分析の結果遊離
のイソシアナート基は消失したことが認められた。ほと
んど無色で粘稠な不飽和ウレタンのビスアリルカーボネ
ート溶液が(以下オリゴマー溶液(A))が得られた。
【0042】オリゴマー溶液(A)100重量部に、1
0重量%の2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメル
カプト−s−トリアジンを含むペンタエリスリットテト
ラチオプロピオネートを130重量部、大平化学(株)
社製のヒドロキシアパタイト(実施例1と同製品)50
重量部、チタン白0.5重量部、光開始剤としてダロキ
ュア4265/4263を2重量部、ジクミルパーオ
キシド1重量部を均一に混練した。次いで、80℃の恒
温槽に1夜放置した後、再度撹拌、減圧脱泡して直径1
5m/mのガラス管に注入した。以下、実施例1同様に
光硬化した後、120℃で12時間、150℃で2時間
後硬化させた。
【0043】僅かに褐色を帯びた、透明感の幾分ある天
然象牙に頗る類似した外見を有する、バーコル硬さ38
の注型品が得られ、印刻性も頗る良好と判定された。
【0044】実施例4 プロピレングリコール7モル、ジアリルテレフタレート
8モルから合成された末端がアリルエステルでヨウ素価
が65であるアリルエステル50重量部、ジアリルテレ
フタレート50重量部、ペンタエリスリットテトラチオ
グリコレート50重量部、ピロガロール0.02重量
部、大平化学(株)社製のヒドロキシアパタイト(実施
例1と同製品)50重量部、光開始剤としてダロキュア
4265/4263を2重量部、t−ブチルパーベン
ゾエート1重量部を均一に混合、脱泡した後、内径18
m/mの試験管に10cmの深さに注型した。
【0045】実施例1同様に光照射した所、約5分で全
体が均一にゲル化し、20分後には脱型可能となった。
次いで80℃で2時間、120℃で2時間後硬化した
所、やや透明感を帯びた乳白色の玉調の注型品が得られ
た。注型品のバーコル硬さは36であった。
【0046】実施例5 実施例4で合成したアリルエステル50重量部、トリメ
チロールプロパントリアクリレート50重量部、ペンタ
エリスリットテトラチオプロピオネート50重量部、ピ
ロガロール0.02重量部、大平化学(株)社製のヒド
ロキシアパタイト(実施例1と同製品)50重量部、光
開始剤としてダロキュア4265/4263を2重量
部、t−ブチルパーベンゾエート1重量部を均一に混
合、脱泡した後、内径18m/mの試験管に10cmの深
さに注型し、光照射した所、約3分で全体が均一にゲル
化し、15分後には脱型可能となった。
【0047】次いで80℃で2時間、120℃で2時間
後硬化した所、やや透明感を帯びた乳白色の玉調の注型
品が得られた。注型品のバーコル硬さは44であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、光硬化性を示
し、その硬化物は美観、高級感を呈する故に、印材、装
飾品および高級ボタン等の用途に応用することができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)1分子中に2個以上のアリル性不
    飽和基を有するモノマーおよび/またはオリゴマー、
    (2)1分子中に2個以上のチオール基を有するポリチ
    オール化合物および(3)ヒドロキシアパタイトを含有
    してなる外観の優れた成形品を与える硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (1)1分子中に2個以上のアリル性不
    飽和基を有するモノマーおよび/またはオリゴマー、
    (2)1分子中に2個以上のチオール基を有するポリチ
    オール化合物、(3)他の多官能モノマー類および
    (4)ヒドロキシアパタイトを含有してなる外観の優れ
    た成形品を与える硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 1分子中に2個以上のアリル性不飽和基
    を有するモノマーおよび/またはオリゴマーがアリルエ
    ステル類である請求項1または請求項2記載の外観の優
    れた成形品を与える硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 1分子中に2個以上のアリル性不飽和基
    を有するモノマーおよび/またはオリゴマーがアリルエ
    ーテル類である請求項1または請求項2記載の外観の優
    れた成形品を与える硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 1分子中に2個以上のアリル性不飽和基
    を有するモノマーおよび/またはオリゴマーがトリアリ
    ル(イソ)シアヌレート類である請求項1または請求項
    2記載の外観の優れた成形品を与える硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 1分子中に2個以上のアリル性不飽和基
    を有するモノマーおよび/またはオリゴマーがビスアリ
    ルカーボネート類である請求項1または請求項2記載の
    外観の優れた成形品を与える硬化性組成物。
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