JPH0770260A - 光学材料用重合組成物 - Google Patents

光学材料用重合組成物

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JPH0770260A
JPH0770260A JP5239255A JP23925593A JPH0770260A JP H0770260 A JPH0770260 A JP H0770260A JP 5239255 A JP5239255 A JP 5239255A JP 23925593 A JP23925593 A JP 23925593A JP H0770260 A JPH0770260 A JP H0770260A
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diallyl
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博 内田
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保二 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のジエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)を用いる場合に比較して、体積収縮率が低
く、硬化時に歪が入りにくいばかりでなく、耐衝撃性の
高い透明な硬化物が得られるので、眼鏡レンズに限ら
ず、プリズム、光ディスク等の光学的な性質を重視する
分野に使用できる光学材料用重合組成物を開発する。 【構成】 末端にアリルエステル基を有し、内部がシク
ロヘキサンおよび/またはシクロヘキセン骨格を有する
ジカルボン酸と多価飽和アルコールから誘導されたアリ
ルエステルオリゴマー(a)と、必要に応じてシクロヘ
キサンジカルボン酸ジアリルモノマー類(b)を用い、
さらにアクリル酸アルキルおよび/またはメタクリル酸
アルキル(c)とから成る光学材料用重合組成物により
上記目的を達成することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学材料用重合組成物に
関するものであり、さらに詳しくは眼鏡用レンズ材料や
その他の光学用材料に使用されているジエチレングリコ
ールビス(アリルカーボネート)(以下「ADC」と略
す)と同等の屈折率、耐候性を有し、重合時の収縮率が
低く、しかも比重が軽く耐衝撃性の優れた光学材料とし
て好適な有機ガラスを提供することができる光学材料用
重合組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、有機ガラスは無機ガラスに比
較して軽量であるために、眼鏡用レンズとしてはADC
の重合体からなる有機ガラスが使用されている。しか
し、ADCは注型重合を行う場合には体積収縮率が14
%もあるために、短時間で成形を行った場合には成形品
に割れが生じやすいという問題がある。この問題を回避
するために、工業的にはADCモノマーを一部分重合さ
せて増粘した後、ジイソプロピルペルオキシカーボナー
トのような活性の高い低温分解型の開始剤を用い、低温
で12時間以上もの時間をかけて、ゆっくりと成形を行
う方法で生産されている。
【0003】この方法では生産性が悪く、経済的でない
ので従来から収縮率を低減する方法として、例えば特開
昭52−60892号公報には脂肪族からなるエチレン
性不飽和ポリエステルと組み合わせる方法が提案されて
いるが、この場合にはエチレン性不飽和基としてフマル
酸、マレイン酸を用いているためにラジカル重合速度が
速くなりすぎてしまい、重合時の制御が困難になり逆に
この過程で歪が入りやすくなってしまうという欠点があ
った。
【0004】また、メチルメタアクリレートとアリルメ
タアクリレートの共重合体をADCモノマーに溶解し
て、重合時の収縮率を低減する試みも米国特許第4,2
17,433号に提案されているが、この場合には原料
の共重合体が高価であるばかりでなく、共重合体のアリ
ルメタアクリレートの比率が高いと、成形品の架橋密度
が高くなりすぎてしまい脆くなり、逆にメチルメタアク
リレートの比率が高すぎると硬化物の透明感が低下して
しまうという欠点があった。
【0005】また、ADCポリマーは比重が1.32で
あり、無機ガラスと比較した場合には比重が軽いが、有
機ポリマーの中では比重が重いほうであり、より軽量化
できる材料が求められていた。末端にアリルエステル基
を有し、内部が多価飽和カルボン酸と多価飽和アルコー
ルから誘導された次の構造を持つアリルエステルも知ら
れている。 CH2 =CHCH2O(CORCOOBO)n CORCOOCH2CH =CH2 ここで、Rは多価飽和カルボン酸から誘導された有機残
基、Bは多価飽和アルコールから誘導された有機残基を
表す。
【0006】この場合、特にテレフタル酸やイソフタル
酸を多価飽和カルボン酸として用いると、屈折率が比較
的高く、耐衝撃性にも優れている。ただしこの場合、耐
候性についてはADCに比較すると格段に劣っており、
屋外で使用することを前提にした有機ガラスとしては満
足のいく性能とはいえなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はかかる
問題点を解決し、眼鏡用レンズ材料やその他の光学用材
料に使用されているADCと同等の屈折率、耐候性を有
し、重合時の収縮率が低く、しかも比重が軽く耐衝撃性
の優れた光学材料として好適な有機ガラスを提供するこ
とができる光学材料用重合組成物を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、末端にアリルエ
ステル基を有し、内部がシクロヘキサンおよび/または
シクロヘキセン骨格を有するジカルボン酸と多価飽和ア
ルコールから誘導されたアリルエステルオリゴマーと、
必要に応じてシクロヘキサンジカルボン酸ジアリルモノ
マー類を用い、さらにアクリル酸アルキルおよび/また
はメタクリル酸アルキルとから成る光学材料用重合組成
物により上記目的を達成することができることを見いだ
して本発明を完成するに至った。
【0009】本発明の請求項1の発明は、以下の(a)
〜(c)の化合物から本質的になることを特徴とする光
学材料用重合組成物である。 (a)末端にアリルエステル基を有し、内部が多価カルボン酸と多価飽和アルコ ールから誘導された下記構造を有するオリゴマー 20〜80重量% CH2=CHCH2-O-(COACOO)X-Z-O-COACOO-CH2CH=CH2 ただし、Aは構造式−1〜6(化2)で表される多価カ
ルボン酸から誘導された有機残基であり、Xは1以上1
0以下の整数であり、ZはX+1個の水酸基を有する炭
素数2〜30の多価飽和アルコールから誘導された有機
残基を表す。
【0010】
【化2】
【0011】 (b)1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサン ジカルボン酸ジアリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、4−シ クロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアリル、メチル−4−シクロヘキセン− 1,2−ジカルボン酸ジアリル、エンディック酸ジアリル、[2,2,1]ビシ クロヘプタン−1,2−ジカルボン酸ジアリルから選択される少なくとも一つの モノマー 0〜50重量% (c)アクリル酸アルキルおよび/またはメタクリル酸アルキル 5〜40重量%
【0012】本発明の請求項2の発明は、重合組成物の
30℃での粘度が10〜20000cPであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の光学材料用重合組
成物である。
【0013】本発明で用いるオリゴマー(a)として
は、例えば原料は異なるが特開平2−251509号公
報に記載されたように対応するジカルボン酸ジアリルエ
ステルと多価アルコールとから合成することができる。
合成されたオリゴマー(a)中には、アリルエステルモ
ノマーのような低分子の原料モノマーが残存するが、こ
れらの残存モノマーは分離することなくそのまま使用す
ることができる。本発明においてはアリルエステルモノ
マーのような残存モノマーを含むオリゴマー(a)もオ
リゴマー(a)として扱う。
【0014】ここで、Zを与える二価の飽和アルコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プ
ロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ヘキサメチレングリコール、ヘプタメチレングリコ
ール、オクタメチレングリコール、ノナメチレングリコ
ール、デカメチレングリコール、ウンデカメチレングリ
コール、ドデカメチレングリコール、トリデカメチレン
グリコール、エイコサメチレングリコール、水素化ビス
フェノール−A、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、2−エチル−2,5ペンタンジオール、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール等の炭素だけからなる飽和
グリコールと、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール等のエーテル基を含んだ2価の飽和アルコールが
ある。これらの中でも、2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、ネオペンチルグリコールやエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等
のグリコールを用いた場合には、Tgも比較的低下せず
にしかも耐候性にも優れる光学材料用重合組成物を得る
ことができるので好ましい。
【0015】また、三価以上の多価飽和アルコールとし
ては、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
ジネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトールのエ
チレンオキサイド4モル付加体等がある。これらの使用
は耐熱性の観点からは好ましいが、生成するアリルエス
テルオリゴマーの粘度を著しく増加させるので、少量の
使用にとどめたほうがよい。
【0016】アリルエステルオリゴマー(a)の配合量
としてはあまりに多く用いすぎると、分子量にもよるが
粘度が高くなりすぎるし、あまりに低すぎると収縮率が
残りの成分のために大きくなるという問題が起こるの
で、20〜80重量%であり、より好ましくは30〜7
0重量%の範囲から選ぶことが望ましい。
【0017】また、上記のようにオリゴマー(a)を合
成する際にモノマーとして対応するジアリルエステルが
残存する場合があるが、これらはそのまま配合物として
用いることが可能である。また、粘度を下げる目的でモ
ノマー(b)を後から積極的に添加することもでき、こ
れらのモノマー(b)としては、1,2−シクロヘキサ
ンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサンジカ
ルボン酸ジアリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリル、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン
酸ジアリル、メチル−4−シクロヘキサン−1,2−ジ
カルボン酸ジアリル、エンディック酸ジアリル、[2,
2,1]ビシクロヘプタン−1,2−ジカルボン酸ジア
リルから選択される少なくとも一つのモノマーを挙げる
ことができる。ただし、あまりに多く用いすぎた場合に
は重合収縮率が高くなってしまう場合もあるので、50
重量%以下、より好ましくは30重量%以下に使用量を
とどめることが望ましい。
【0018】ただし、これらの配合物だけでは重合速度
が遅く、かつ収縮率が低くても成形サイクルを上げるこ
とができない。また、粘度が低い系の硬化物は、耐衝撃
性もADCポリマーと同等程度であり、比重が軽くなっ
ても中心レンズ厚を厚くする必要があり、軽量化のメリ
ットが十分に生かされない。そこで、これらの項目を改
良するには、アクリル酸アルキルおよび/またはメタク
リル酸アルキル(c)を添加することが有効である。
【0019】本発明で用いることができるアクリル酸ア
ルキルまたはメタクリル酸アルキル(c)としては、メ
チルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、シク
ロヘキシルメタアクリレート、イソボルニルメタアクリ
レート、イソボルニルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、エチルアク
リレート、アリルメタアクリレート、n−ブチルメタク
リレート等が挙げられる。これらの配合量としては、あ
まりにも少ない場合には上で述べた欠点をカバーするこ
とができないが、あまりに過剰に用いた場合には、単官
能化合物であるので染色性等に重大な影響を及ぼす。そ
こでそれらの配合量としては、5〜40重量部、より好
ましくは10〜30重量部が望ましい。
【0020】また、配合後の本発明の光学材料用重合組
成物の粘度は重要であり、あまりに高すぎる場合にはA
DCで一般に行われている注型重合を実施できなくなる
し、あまりに低すぎる場合には注型を行う前にADCと
同じように予備重合により、粘度を上げるという操作が
必要となってくる。そこで、配合後の粘度としては、前
記各成分の配合重量比の範囲内で10〜20000cp
(30℃)、より好ましくは50〜3000cp(30
℃)になるように配合物を調整することが望ましい。
【0021】また、本発明の光学材料用重合組成物を他
の重合性モノマーにより稀釈することも当然可能であ
り、このようなモノマーとしては安息香酸アリル、ジア
リルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテ
レフタレート、ジアリルアジペート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルトリメリテート等のアリルエス
テル系モノマー類、およびそのプレポリマー、フェニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート
等の芳香族が入った(メタ)アクリル酸エステル類、安
息香酸ビニル、アジピン酸ジビニル等のビニルエステル
類、ジメチルマレート、ジブチルマレート、ジオクチル
マレート等のマレイン酸誘導体、ジメチルフマレート、
ジブチルフマレート、ジオクチルフマレート等のフマル
酸誘導体、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド等のマレイミド類が挙げられる。ただし、
これらの配合量は、あくまで本発明の光学材料用重合組
成物の物性が変わらない範囲にとどめるべきである。
【0022】また、本発明の光学材料用重合組成物には
ラジカル硬化剤を添加して硬化を行うことができる。こ
の硬化剤としては、熱、マイクロ波、赤外線、または紫
外線によってラジカルを生成し得るものであればいずれ
のラジカル重合開始剤の使用も可能であり、硬化性組成
物の用途、目的、成分の配合比および硬化性組成物の硬
化方法等によって適宜選択することができる。
【0023】実用上は、ADCの重合で行われているよ
うに、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−
ブチルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネート
類を本発明の光学材料用重合組成物に対して1〜10重
量部用い、30℃から120℃の温度範囲で注型重合法
により、硬化させて有機レンズを得ることが、現状の有
機ガラスの生産ラインを変える必要がないので好ましい
が、配合物の粘度によっては高温で注型を行わなければ
ならない場合もあるので、このような場合にはジクミル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイドのよう
な分解温度の高い開始剤を用いる必要がある。
【0024】
【実施例】以下実施例により更に詳しく説明するが、本
発明の主旨を逸脱しない限り本発明は実施例に限定され
るものではない。 (アリルエステルオリゴマーの製造) (参考例−1)蒸留装置のついた1リットル三ツ口フラ
スコに1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリルモ
ノマー500g、プロピレングリコール101g、ジブ
チル錫オキサイド0.5gを仕込んで窒素気流下で18
0℃に加熱し、生成してくるアリルアルコールを留去し
た。アリルアルコールが90g程度留出したところで、
反応系内を10mmHgまで減圧にし、アリルアルコー
ルの留出速度を速めた。理論量のアリルアルコールが留
出した後、更に1時間加熱を続け、最終的に190℃−
1mmHgで1時間保持した後、反応機を冷却し1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル11重量%を含
んだ重合性オリゴマー440gを得た。これを以下、原
料−Aとする。
【0025】(参考例−2)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、ネオペンチルグリコール
86g、ペンタエリスリトール22.5g、ジブチル錫
オキサイド0.5gを仕込んで窒素気流下で180℃に
加熱し、生成してくるアリルアルコールを留去した。ア
リルアルコールが85g程度留出したところで、反応系
内を10mmHgまで減圧にし、アリルアルコールの留
出速度を速めた。理論量のアリルアルコールが留出した
後、更に1時間加熱を続け、最終的に190℃−1mm
Hgで1時間保持した後、反応機を冷却し1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸ジアリルモノマーを18重量%
を含んだ重合性オリゴマー470gを得た。これを以
下、原料−Bとする。
【0026】(参考例−3)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、ネオペンチルグリコール
138g、ジブチル錫オキサイド0.5gを仕込んで窒
素気流下で180℃に加熱し、生成してくるアリルアル
コールを留去した。アリルアルコールが100g程度留
出したところで、反応系内を10mmHgまで減圧に
し、アリルアルコールの留出速度を速めた。理論量のア
リルアルコールが留出した後、更に1時間加熱を続け、
最終的に190℃−1mmHgで1時間保持した後、反
応機を冷却し1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジア
リルモノマー10重量%を含んだ重合性オリゴマー48
0gを得た。これを以下、原料−Cとする。
【0027】(参考例−4)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、エチレングリコール82
g、ジブチル錫オキサイド0.5gを仕込んで窒素気流
下で180℃に加熱し、生成してくるアリルアルコール
を留去した。アリルアルコールが90g程度留出したと
ころで、反応系内を10mmHgまで減圧にし、アリル
アルコールの留出速度を速めた。理論量のアリルアルコ
ールが留出した後、更に1時間加熱を続け、最終的に1
90℃−1mmHgで1時間保持した後、反応機を冷却
し1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリルモノマ
ー12重量%を含んだ重合性オリゴマー425gを得
た。これを以下、原料−Dとする。
【0028】(参考例−5)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、ジエチレングリコール1
44g、ジブチル錫オキサイド0.5gを仕込んで窒素
気流下で180℃に加熱し、生成してくるアリルアルコ
ールを留去した。アリルアルコールが100g程度留出
したところで、反応系内を10mmHgまで減圧にし、
アリルアルコールの留出速度を速めた。理論量のアリル
アルコールが留出した後、更に1時間加熱を続け、最終
的に190℃−1mmHgで1時間保持した後、反応機
を冷却し1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル
モノマー9重量%を含んだ重合性オリゴマー485gを
得た。これを以下、原料−Eとする。
【0029】(参考例−6)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、ネオペンチルグリコール
58g、ジブチル錫オキサイド0.5gを仕込んで窒素
気流下で180℃に加熱し、生成してくるアリルアルコ
ールを留去した。アリルアルコールが40g程度留出し
たところで、反応系内を10mmHgまで減圧にし、ア
リルアルコールの留出速度を速めた。理論量のアリルア
ルコールが留出した後、更に1時間加熱を続け、最終的
に190℃−1mmHgで1時間保持した後、反応機を
冷却し1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリルモ
ノマー41重量%を含んだ重合性オリゴマー425gを
得た。これを以下、原料−Fとする。
【0030】(参考例−7)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、プロピレングリコール5
0g、ネオペンチルグリコール87g、ジブチル錫オキ
サイド0.5gを仕込んで窒素気流下で180℃に加熱
し、生成してくるアリルアルコールを留去した。アリル
アルコールが120g程度留出したところで、反応系内
を10mmHgまで減圧にし、アリルアルコールの留出
速度を速めた。理論量のアリルアルコールが留出した
後、更に1時間加熱を続け、最終的に190℃−1mm
Hgで1時間保持した後、反応機を冷却し1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸ジアリルモノマー4重量%を含
んだ重合性オリゴマー485gを得た。これを以下、原
料−Gとする。
【0031】(参考例−8)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、トリシクロデカンジメタ
ノール260g、ジブチル錫オキサイド0.5gを仕込
んで窒素気流下で180℃に加熱し、生成してくるアリ
ルアルコールを留去した。アリルアルコールが100g
程度留出したところで、反応系内を10mmHgまで減
圧にし、アリルアルコールの留出速度を速めた。理論量
のアリルアルコールが留出した後、更に1時間加熱を続
け、最終的に190℃−1mmHgで1時間保持した
後、反応機を冷却し1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー8重量%を含んだ重合性オリゴマー
600gを得た。これを以下、原料−Hとする。
【0032】(参考例−9)蒸留装置のついた1リット
ル三ツ口フラスコに1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアリルモノマー500g、2−メチル−1,3−プ
ロパンジオール119g、ジブチル錫オキサイド0.5
gを仕込んで窒素気流下で180℃に加熱し、生成して
くるアリルアルコールを留去した。アリルアルコールが
100g程度留出したところで、反応系内を10mmH
gまで減圧にし、アリルアルコールの留出速度を速め
た。理論量のアリルアルコールが留出した後、更に1時
間加熱を続け、最終的に190℃−1mmHgで1時間
保持した後、反応機を冷却し1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸ジアリルモノマー11重量%を含んだ重合性
オリゴマー460gを得た。これを以下、原料−Iとす
る。
【0033】(実施例1〜17)表1および表2に示す
配合で重合用組成物を調整し、この組成物にさらにジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート(IPPと略す)
を表1および表2に示した量だけ混合し、セロハン張り
のガラス板を用いて注型重合により、2時間で40℃か
ら120℃まで昇温させて、120℃で一時間保持した
後有機ガラス成形品を得た。各実施例の諸物性を表1お
よび表2に示す。
【0034】(比較例1)比較例としてADCを用い、
実施例と同様の硬化条件で有機ガラス成形品を得た。表
1に諸物性を合わせて示すが、成形時にワレを生じ易
く、また成形品の耐衝撃性も低かった。
【0035】なお、諸物性の測定は以下の試験方法によ
って行った。 1.体積収縮率 硬化前後の比重より次式により計算した。 2.透過率 ASTM D−1003に準じて測定を行った。 3.屈折率およびアッベ数 アッベ屈折率計(アタゴ製)を用いて測定した。 4.表面硬度(鉛筆硬度) JIS K−5400に準じて、荷重1kgfで実施
し、傷の付かない最高の鉛筆硬度で示した。 5.耐衝撃性 JIS K−7211の落錘衝撃試験方法に準じて、デ
ュポン衝撃試験機(東洋精機制作所製)を用い、試験片
厚3mm、落下重錘質量500gで試験を行い、50%
破壊高さを求めた。 6.粘度 JIS K−7117に準じて、ブルックフィールド型
単一円筒回転粘度計を用いて、S法により測定温度30
℃(ただし、JISの規格では23℃である)で行っ
た。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の光学材料用重合組成物は、従来
のADCを用いる場合に比較して、体積収縮率が低く、
硬化時に歪が入りにくいばかりでなく、耐衝撃性の高い
透明な硬化物が得られるので、眼鏡レンズに限らず、プ
リズム、光ディスク等の光学的な性質を重視する分野に
使用でき、その産業上の利用価値は甚だ大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)〜(c)の化合物から本質
    的になることを特徴とする光学材料用重合組成物。 (a)末端にアリルエステル基を有し、内部が多価カルボン酸と多価飽和アルコ ールから誘導された下記構造を有するオリゴマー 20〜80重量% CH2=CHCH2-O-(COACOO)X-Z-O-COACOO-CH2CH=CH2 ただし、Aは構造式−1〜6(化1)で表される多価カ
    ルボン酸から誘導された有機残基であり、Xは1以上1
    0以下の整数であり、ZはX+1個の水酸基を有する炭
    素数2〜30の多価飽和アルコールから誘導された有機
    残基を表す。 【化1】 (b)1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサン ジカルボン酸ジアリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、4−シ クロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアリル、メチル−4−シクロヘキセン− 1,2−ジカルボン酸ジアリル、エンディック酸ジアリル、[2,2,1]ビシ クロヘプタン−1,2−ジカルボン酸ジアリルから選択される少なくとも一つの モノマー 0〜50重量% (c)アクリル酸アルキルおよび/またはメタクリル酸アルキル 5〜40重量%
  2. 【請求項2】 重合組成物の30℃での粘度が10〜2
    0000cPであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の光学材料用重合組成物。
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