JPH0582341U - シートバイブレータの支持構造 - Google Patents

シートバイブレータの支持構造

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JPH0582341U
JPH0582341U JP2959292U JP2959292U JPH0582341U JP H0582341 U JPH0582341 U JP H0582341U JP 2959292 U JP2959292 U JP 2959292U JP 2959292 U JP2959292 U JP 2959292U JP H0582341 U JPH0582341 U JP H0582341U
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plate member
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seat
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昌一 小田島
雅彦 永坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイブレータ機能とランバーサポート感の双
方を同時に得ることができるようにする。 【構成】 シートバック内に埋設したフレーム3に支持
された外側のフォームドワイヤ5と、上端がフォームド
ワイヤ5と共にフレーム3に支持されていて下端部にジ
グザグ状部7aを有するS字状ばね7と、ジグザグ状部
7aの上側にてS字状ばね7に固定した内側のフォーム
ドワイヤ10と、上端部がフォームドワイヤ5に支持さ
れたプレート部材12と、フォームドワイヤ10を挟持
するようにしてプレート部材12に取り付けたバイブレ
ータ13と、プレート部材12の下部に連結したトーシ
ョンバー17と、トーションバー17を駆動するモータ
18とを備え、モータ18によりトーションバー17を
回動させてプレート部材12の下部を前後移動させるこ
とによりランバーサポートを行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、乗用車等の車両シートのシートバックにおけるシートバイブレー タの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車等におけるバイブレータ付きシートでは、シートバック内の適所にバイ ブレータが埋設されている。そして、その場合のバイブレータの支持構造は、ス プリングを介してバイブレータを固定するのが一般的である。図7はこのような 従来のバイブレータ付きシートのシートバイブレータの支持構造を示しており、 図中、21はバックフレーム・アッパ、22はバックフレーム・ロアであって、 これらは互いに連結されている。
【0003】 また、23は外側のフォームドワイヤ、24は外側のフォームドワイヤ23に 固定された内側のフォームドワイヤであって、これらによりシートフレームの外 形形状を保持するようになっている。さらに、25は横方向に張られた複数のS 字状ばね(以下、単にSばねという)であって、両端が固定金具26により上記 バックフレーム・ロア22に固定されていると共に、中間部が締結金具27によ り上記外側のフォームドワイヤ23及び内側のフォームドワイヤ24のそれぞれ と連結されている。
【0004】 バイブレータ28は、図8に示したように、バイブレータプレート29との間 に上記Sばね25を挟持するようにして、ボルト30及びナット31によりバイ ブレータプレート29に締結されている。 かかるバイブレータ付きシートによれば、シートに着座した人の背部に対して バイブレータプレート29を介してバイブレータ28の振動が伝達される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来のバイブレータ付きシートでは、着座した人の背部に 対しては、バイブレータ28により単に振動が与えられるに過ぎず、所謂ランバ ーサポート感を与えることができなかった。また、別途ランバーサポート機構を シート内に設置することによりランバーサポート感が得られるようにしたものは あるが、これらを一体化した構造のものは実用化されていなかった。
【0006】 この考案は上記の点に鑑み、バイブレータ機能とランバーサポート感の双方を 同時に得ることができるようにしたシートバイブレータの支持構造を提供するこ とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案によるシートバイブレータの支持構造は、 シートバック内に埋設されたフレームと、このフレームに支持された外側のフ ォームドワイヤと、上端が該外側のフォームドワイヤと共に上記フレームに支持 されていて下端部にジグザグ状部を有しているS字状ばねと、該ジグザグ状部の 上側にて該S字状ばねの固定された内側のフォームドワイヤと、上端部が上記外 側のフォームドワイヤに支持されたプレート部材と、このプレート部材との間に 上記内側のフォームドワイヤを挟持するようにして該プレート部材に取り付けら れたバイブレータと、上記プレート部材の下部に連結されたトーションバーと、 このトーションバーを駆動するモータとを備え、このモータにより上記トーショ ンバーを回動させて上記プレート部材の下部を前後移動させることによりランバ ーサポートを行うようにしたものである。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、モータの作動によりトーションバーが回動し、これにより Sばねのジグザグ状部の伸縮を伴いながらプレート部材の下部が一定ストローク だけ前後に移動する。従って、このプレート部材の前後移動に対応して着座した 乗員のランバー部(腰部)に対する支持状態が変化し、適切なランバーサポート 感を得ることができるようになる。この場合、バイブレータそれ自体が本来のバ イブレータ機能を発揮し得るのは勿論である。
【0009】
【実施例】
以下、図1乃至図6に示した一実施例に基づき、本考案を詳細に説明する。 先ず、シートのバックフレーム構造は従来例の場合と基本的に同様であって、 図1に示したように、互いに連結されたバックフレーム・アッパ1とバックフレ ーム・ロア2とを備えている。なお、バックフレーム・ロア2は、上フレーム3 及び下フレーム4を有している。
【0010】 次に、図2において、5は上部が固定金具6にて上フレーム3に固定されるこ とによりバックフレーム・ロア2に支持された外側のフォームドワイヤ、7は上 端がフォームドワイヤ5と共に上フレーム3に固定されていて下端部にジグザグ 状部7a(図2のC部参照)を有している一対のSばね、8は上記ジグザグ状部 7aの下部を下フレーム4に固定する固定金具である。このようにして固定され たSばねの下端は、更に締結金具9により上記フォームドワイヤ5の下部と結合 されている。また、10は締結金具11によりSばね7の上記ジグザグ状部7a の上側にて該Sばねに固定された内側のフォームドワイヤである。 ここで、上記Sばね7のジグザグ状部7aは、図4に示したように、S字を描 きながらバックフレーム・ロア2による構成面に対してほぼ垂直方向にジグザグ を形成するように成形してなるものである。
【0011】 さらに、図3は図2のD−D線に沿ったバイブレータ部の断面を示しており、 12は上端部12aが上記外側のフォームドワイヤ5の上部に掛着することによ り支持されているプレート部材、13はプレート部材12との間で上記内側のフ ォームドワイヤ10を挟持するように上記プレート部材12に取り付けられたバ イブレータ、14,15はそれぞれプレート部材12及びバイブレータ13を互 いに締結するためのボルト及びナットである。なお、上記バイブレータ13は図 示しない起動スイッチにより適宜作動制御し得るようになっている。
【0012】 再び図2を参照すると、上記プレート部材12の下部は、止め金具16を介し てトーションバー17と連結している(図2のF部参照)。即ち、止め金具16 は、プレート部材12の下部に固着されていて、トーションバー17を回転可能 に挿通せしめている。また、トーションバー17はその一端17aがバックフレ ーム・ロア2に回転自在に支持され、他端17bが駆動用のモータ18と連結さ れている。トーションバー17の上記一端17a側には、図示したようなクラン ク部17cが設けられている。そして、モータ18によって駆動されるトーショ ンバー17が往復回動(図2の矢印G及び矢印H方向に回動)することにより、 プレート部材12の下部は止め金具16を介して前後に移動するようになってい る。なお、モータ18の作動の制御は、図示しない操作スイッチ等により自由に 行うことができるようになっている。
【0013】 本実施例は上記のように構成されており、その作用を図5及び図6を参照して 以下に説明する。 図5は、上記実施例を備えたバイブレータ付きシートに乗員が着座した場合の 状態を示している。図中、19はシートクッション、20はシートバックのパッ ドである。図示したように、プレート部材12はシートに着座した乗員の背部か らランバー部(腰部)にわたる対応位置に配置されているので、この状態でバイ ブレータ13を起動させれば、このバイブレータ13の振動がプレート部材12 及びパッド20を介して乗員に伝達される。このように、プレート部材12は先 ずそれ自体においてバイブレータプレートとして作用する。
【0014】 また、モータ18を作動せしめると、トーションバー17が回動し、これによ りSばね7のジグザグ状部7aの伸縮を伴いながらプレート部材12の下部が一 定ストロークだけ前後に移動する。例えば、トーションバー17が図2の矢印G の方向に回動すると、プレート部材12は止め金具16を介して、図6に示した ように前方へ移動せしめられる。この場合、Sばね7のジグザグ状部7aの伸び を伴いながら、乗員のランバー部に対してプレート部材12の下部が押し出され る。このようにレート部材12の下部の前方移動により乗員のランバー部に対す る支持状態が変化し、これによりランバーサポート感を得ることができる。 以上のように、プレート部材12はランバープレートとしても作用するが、さ らにトーションバー17の回動量に対応してランバー部の支持状態(プレート部 材12の下部の押し出し状態)の程度を調節することができ、最適なランバーサ ポート感が得られるように自在にセッティングすることができる。また、上記の ようにランバーサポート感を変化させた場合でも、バイブレータ13の振動がプ レート部材12及びパッド20を介して乗員に伝達されるのは勿論である。
【0015】 なお、図6に示した状態からトーションバー17が図2の矢印H方向に回動す ると、プレート部材12の下部は上記の場合とは逆に後退移動し、これによりS ばね7のジグザグ状部7aの収縮を伴いながら、再び図5に示した状態にするこ とができる。このように、プレート部材12の前後移動に対応して、乗員のラン バー部のサポート感を適宜変化させることができ、それと共にバイブレータ12 による適正なバイブレータ機能も確保することができる。
【0016】
【考案の効果】
上述したように、この考案によるシートバイブレータの支持構造によれば、ラ ンバーサポート機構とバイブレータ機構とを兼備した構造とすることにより、バ イブレータ機能とランバーサポート感の双方を同時に得ることができる。また、 これらバイブレータ機能及びランバーサポート機能はそれぞれ単独でも作用し得 るので、利便性に優れている等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるシートバイブレータの支持構造
の一実施例の全体構造を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の要部である図1のB部の拡大斜視
図である。
【図3】図2のD−D線に沿う断面図である。
【図4】図2のE−E線に沿う断面図である。
【図5】上記実施例によるバイブレータ付きシートにお
ける乗員の着座状態を示す断面図である。
【図6】上記実施例のランバーサポート機構の作動状態
を示す断面図である。
【図7】従来のシートバイブレータの支持構造の全体構
造を示す斜視図である。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 バックフレーム・アッパ 2 バックフレーム・ロア 3 上フレーム 4 下フレーム 5 フォームドワイヤ 6 固定金具 7 Sばね 8 固定金具 9 締結金具 10 フォームドワイヤ 12 プレート部材 13 バイブレータ 17 トーションバー 18 モータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック内に埋設されたフレーム
    と、該フレームに支持された外側のフォームドワイヤ
    と、上端が該外側のフォームドワイヤと共に上記フレー
    ムに支持されていて下端部にジグザグ状部を有している
    S字状ばねと、該ジグザグ状部の上側にて該S字状ばね
    の固定された内側のフォームドワイヤと、上端部が上記
    外側のフォームドワイヤに支持されたプレート部材と、
    該プレート部材との間に上記内側のフォームドワイヤを
    挟持するようにして上記プレート部材に取り付けられた
    バイブレータと、上記プレート部材の下部に連結された
    トーションバーと、該トーションバーを駆動するモータ
    とを備え、該モータにより上記トーションバーを回動さ
    せて上記プレート部材の下部を前後移動させることによ
    りランバーサポートを行うようにした、シートバイブレ
    ータの支持構造。
JP1992029592U 1992-04-08 1992-04-08 シートバイブレータの支持構造 Expired - Lifetime JP2578214Y2 (ja)

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