JPH0582337U - シートのフルフラット機構 - Google Patents

シートのフルフラット機構

Info

Publication number
JPH0582337U
JPH0582337U JP3120692U JP3120692U JPH0582337U JP H0582337 U JPH0582337 U JP H0582337U JP 3120692 U JP3120692 U JP 3120692U JP 3120692 U JP3120692 U JP 3120692U JP H0582337 U JPH0582337 U JP H0582337U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat cushion
seat back
link
support shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3120692U
Other languages
English (en)
Inventor
健義 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP3120692U priority Critical patent/JPH0582337U/ja
Publication of JPH0582337U publication Critical patent/JPH0582337U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常時に前側がやや高い傾斜状の姿勢に設定
されるシートクッションを、シートバックを水平姿勢に
傾倒したときに水平姿勢に変換可能とする。 【構成】 シートクッション1の前側下部をシートトラ
ック4のアッパレール6に幅方向に水平な支持軸7を介
して上下回動可能に取付ける。またシートクッション1
の後部側には、シートバック2の傾倒作動時にその傾倒
動作に関連してシートクッション1を前記支持軸7を中
心にして上下回動させるためのリンク機構9を設ける。
通常時において前側をやや高くした上傾姿勢のシートク
ッション1は、シートバック2を水平状態まで後傾した
とき、リンク機構9を介して上下回動されて水平姿勢に
変換される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として自動車用のシートにおいて、シートクッションとシートバ ックとを水平状にするためのフルフラット機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の自動車用シートとしては、図4に概略的に示すようなリクライ ニング機構付きのものが一般的である。これは、リクライニング機構33を利用 してシートバック32を後方へ傾倒することにより水平状にできるようにしたも のである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、自動車用シートの場合、シートクッション31の座面は、通常の場 合、図示の如く乗員の好適な乗り心地を得るために前側をやや高くした傾斜状に 設定されているのが普通である。従って、前述のようにシートバック32を水平 状に傾倒できたとしても、シートバック32とシートクッション31との間の境 目が互いに傾斜する結果となり、使用時に違和感があり、使用性が悪いという欠 点がある。
【0004】 そこで本考案は、上述の問題に鑑み、シートバックを後方へ傾倒して水平化し たときに、シートクッションもそれに連動してシートバックと同様に水平化され るようにしたシートのフルフラット機構を提供することを、解決すべき技術的課 題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のように構成したものである。すなわ ち、本考案のシートのフルフラット機構は、シートクッションの前部をシート支 持部材に対して幅方向に水平な支持軸を介して上下回動可能に支持する一方、前 記シートクッションの後部側には、該シートクッションに傾倒可能に取付けられ たシートバックの傾倒作動時にその傾倒作動に連動してシートクッションを前記 支持軸を中心にして上下回動させるためのリンク機構を設置したことを特徴とし ている。
【0006】
【作用】
上述のように構成された本考案のシートのフルフラット機構においては、シー トバックを後方へ傾倒すると、該シートバックの後傾に関連して作動するリンク 機構を介してシートクッションが支持軸を中心にして回動され、そして、シート バックを水平姿勢に傾倒した時点でシートクッションの水平姿勢が得られる。す なわち、シートクッションとシートバックとが同一水平面上において整合し、シ ートの水平化(フルフラット化)が達成される。 なお、シートバックを起立したときは、その起立作動に関連してリンク機構を 介してシートクッションが逆動作され、このことにより該シートクッションの座 面は座り心地の良好な姿勢、つまり前側をやや高い傾斜状とする着座姿勢に復帰 される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1〜図3に基づいて具体的に説明する。図1は着座 姿勢(シートバック起立姿勢)のシートを示し、図2はシートバックの傾倒途中 を示し、図3はフルフラット化されたシートを示している。図示のように、シー トクッション1は、車室の床面上にシート支持部材としてのシートトラック4を 介して前後調整可能に取り付けられている。また、シートクッション1の後部に はシートバック2の下部が支軸3を回動中心として前後に傾倒可能に支持される とともに、図示省略のリクライニング機構により傾き角度が任意に調整可能とさ れている。 なお、前記シートトラック4は、左右のロアレール5とこのロアレール5に摺 動可能に取付けられる左右のアッパレール6とからなるスライド機構と、アッパ レール6を調整位置に固定可能な図示省略のロック機構とから成っている。
【0008】 しかして、前記シートクッション1は、その前側下部において、前記アッパレ ール6の前端部に左右方向に水平な支持軸7を回動中心として上下回動可能に支 持されており、そして通常時には図1に示すように、乗員の乗り心地の好適な姿 勢である前側がやや高い傾斜状の姿勢においてストッパ8により下傾位置が規制 されている。 また、シートクッション1の後部側にはシートバック2の傾倒作動に連動して シートクッション1を支持軸7を中心にして上下回動させるためのリンク機構9 が設置されている。以下、このリンク機構9について説明する。
【0009】 リンク機構9は、第1リンク10と、第2リンク11と、第3リンク12との 3本のリンクからなり、第リンク10の一端が前記アッパレール5にピン13を 介して回動可能に枢着され、第2リンク11の一端がシートクッション1にピン 14を介して回動可能に枢着され、さらに第3リンク12の一端がシートバック 2にピン15を介して回動可能に枢着され、それら各リンク10,11,12の 他端がピン16を介して互いに回動可能に枢着されている。 さらに、具体的には第1リンク10の回動中心であるピン13の位置は、シー トバック2の回動中心である支軸3の位置の略真下に設定され、第2リンク11 の回動中心であるピン14の位置は、第1リンク10の回動中心とシートバック 2の回動中心との略中間に設定されている。また、第3リンク12の回動中心で あるピン15の位置は、シートバック2の回動中心の後方でかつ上方に設定され 、リンク相互の枢着点であるピン16の位置は、第1及び第2リンク10,11 の後方で第3リンク12の回動中心を通る鉛直線よりやや前寄りの位置に設定さ れている。
【0010】 従って、図1に示すシートの着座姿勢時においては、リンク機構9における第 1リンク10と第2リンク11とは略逆く字状を形成しており、また第3リンク 12は後方へやや傾斜するような姿勢となっている。 なお、上述の如き構成のリンク機構9はシートの左右側面のいずれか一方又は 双方に設定することが望ましいが、場合によっては幅方向の背面中央部に設定し ても差し支えない。
【0011】 本実施例に係る自動車用シートのフルフラット機構は、上述のように構成した ものであり、以下その作用を説明する。 図1に示す状態において、シートバック2を図示矢印のように後方へ傾倒する と、それに関連してシートクッション1がリンク機構9を介して図示矢印の如く 前側の支持軸7を回動中心として上方へ回動する。 すなわち、シートバック2を支軸3を回動中心として後方へ傾倒させるべく外 力を作用させると、第3リンク12には下向きの力が作用する。そして、この力 は第1リンク10をピン13を中心として下向きに回動させようとするが、同方 向へは第2リンク11による干渉を受けて回動しない。
【0012】 その結果として、シートバック2は3本のリンク10,11,12の枢着点で あるピン16を支点にして後方へ傾倒しようとし、そして、このような傾倒動作 によりシートバック2を介して支軸3に上向きの力が作用する。そのため、シー トクッション1がシートトラック4に対する回動中心である支持軸7回りに上昇 回動する。また、この上昇回動に伴い第2リンク11の回動中心であるピン14 の位置も上方へ変位するため、第1リンク10もピン13を中心にして上方へ回 動し、それに伴いリンク相互の枢着点であるピン16も変位する。
【0013】 なお、このときのシートバック2の回動中心である支軸3と、第1リンク10 の回動中心であるピン13の変位は、シートクッション1の支持軸7を回動中心 とする単一回動変位であるが、3本のリンク相互の枢着点であるピン16と、第 3リンク12のシートバック2に対する回動中心であるピン15の変位は、それ ぞれ前記支軸3及びピン13の回動変位に関連する複合的変位となる。
【0014】 しかして、上述の如き動作が行われることで、シートバック2が後方へ傾倒さ れるとともに、シートクッション1が上昇回動されるが、図2に示すように、シ ートバック2の傾倒中においてリンク機構9における第1リンク11と第2リン ク12とは次第に直線化し、一直線上に並んだのち反転して略く状の姿勢となる 。従って、シートクッション1はシートバック2の後方への傾倒途中で一旦水平 姿勢となるが、さらにこの状態を越えて上昇回動し、そして第1リンク10と第 2リンク11が一直線上となったときに最大上傾角度となり、その後は下降回動 する。 しかして、最終的には図3に示すように、シートクッション1はシートバック 2が水平位置まで傾倒された時点で水平位置まで下降回動される。かくして、シ ートクッション1とシートバック2とは同一水平面上において水平姿勢で整合し 、ここにシートのフルフラット化が達成される。
【0015】 なお、図3に示したシートの水平状態は、シートバック2のそれ以上の後傾を 、例えば図示省略のストッパにより規制することで保持することができる。また 、一般に自動車用シートの場合はシートバック2の回動中心である支軸3の付近 にリクライニング機構を設置するのが普通であることから、このリクライニング 機構を利用して前記水平状態をロックするように構成してシートの水平姿勢を保 持することも可能である。
【0016】 また、フルフラット化されたシートの着座姿勢への復帰は、シートバック2を 起立させることで可能であり、そのときのリンク機構9は、上述した後方への傾 倒時とは逆動作を行うことになる。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば、シートクッションの前部をシート支持 部材に対して幅方向に水平な支持軸を介して上下回動可能に支持する一方、シー トクッションの後部側には、前記シートバックの傾倒作動時にその傾倒動作に連 動してシートクッションを前記支持軸を中心にして上下回動させるリンク機構を 設置したことにより、シートバックを後方へ傾倒して水平状としたときに、シー トクッションもそれに連動してシートバックと同様に水平状にできるため、従来 のシートに比べてその使用性を向上することができる。また、シートバックの傾 倒動作とシートクッションの上下回動動作とが連動するため、シートの姿勢変換 のための操作が簡便化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るシートフルフラット機構
を示す側面図である。
【図2】シートバックの傾倒途中を示す側面図である。
【図3】フルフラット化されたシートを示す側面図であ
る。
【図4】従来のリクライニング機構付き車両用シートの
概略図である。
【符号の説明】
1…シートクッション 2…シートバッ
ク 3…支軸 4…シートトラ
ック 7…支持軸 9…リンク機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの前部をシート支持部
    材に対して幅方向に水平な支持軸を介して上下回動可能
    に支持する一方、前記シートクッションの後部側には、
    該シートクッションに傾倒可能に取付けられたシートバ
    ックの傾倒作動時にその傾倒作動に連動してシートクッ
    ションを前記支持軸を中心にして上下回動させるための
    リンク機構を設置したことを特徴とするシートのフルフ
    ラット機構。
JP3120692U 1992-04-13 1992-04-13 シートのフルフラット機構 Pending JPH0582337U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3120692U JPH0582337U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 シートのフルフラット機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3120692U JPH0582337U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 シートのフルフラット機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582337U true JPH0582337U (ja) 1993-11-09

Family

ID=12324951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3120692U Pending JPH0582337U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 シートのフルフラット機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0582337U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003299545A (ja) * 2002-04-08 2003-10-21 Soc Industrielle & Commerciale De Materiel Aeronautique 乗物用の座席
WO2019119123A1 (en) * 2017-12-21 2019-06-27 Bombardier Inc. Reclinable passenger seat

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003299545A (ja) * 2002-04-08 2003-10-21 Soc Industrielle & Commerciale De Materiel Aeronautique 乗物用の座席
JP4541656B2 (ja) * 2002-04-08 2010-09-08 ソシエテ アンデュストリエル エ コメルシャル ドゥ マテリエル アエロノティク 乗物用の座席
WO2019119123A1 (en) * 2017-12-21 2019-06-27 Bombardier Inc. Reclinable passenger seat
US11186374B2 (en) 2017-12-21 2021-11-30 Bombardier Inc. Reclinable passenger seat
US11685532B2 (en) 2017-12-21 2023-06-27 Bombardier Inc. Reclinable passenger seat

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7497517B2 (en) Vehicle seat with lowered position
JP3415209B2 (ja) 車両のシ−ト構造
JPH0582337U (ja) シートのフルフラット機構
JP5589833B2 (ja) 車両用シート
JPH0336300Y2 (ja)
JP2604640Y2 (ja) 腰 掛
JPH0617629Y2 (ja) 座席用シートクッションのための駆動機構
CN220700962U (zh) 一种汽车座椅调节机构
JPH0537703Y2 (ja)
JP2000189266A (ja) シ―トの調節装置
JPH10166919A (ja) アームレスト支持構造
JP3701104B2 (ja) 着座方向反転シート装置
JPH0420671Y2 (ja)
JPS607238Y2 (ja) 主としてバン型車両の座席の脚部構造
JPH0345626Y2 (ja)
JPH0224694B2 (ja)
JPH059947Y2 (ja)
JPS6224582Y2 (ja)
JPS61109506A (ja) 自動車用シ−トのヘッドレスト角度調整装置
JPH059864Y2 (ja)
JP2521810Y2 (ja) 揺動可能なリクライニングシート
JPH0616829Y2 (ja) 車両用シートのシートバックヒンジ構造
JPS63500Y2 (ja)
JP3209400B2 (ja) 車両用シート
JPH0331618Y2 (ja)