JPH0581725B2 - - Google Patents

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JPH0581725B2
JPH0581725B2 JP62237711A JP23771187A JPH0581725B2 JP H0581725 B2 JPH0581725 B2 JP H0581725B2 JP 62237711 A JP62237711 A JP 62237711A JP 23771187 A JP23771187 A JP 23771187A JP H0581725 B2 JPH0581725 B2 JP H0581725B2
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Japan
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rocker arm
pin member
guide hole
rocker
speed cam
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Kenichi Nagahiro
Tsuneo Konno
Atsushi Ishida
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、吸気弁あるいは排気弁に個別に連
動、連結された第1および第2ロツカアームと、
第1および第2ロツカアーム間の第3ロツカアー
ムとが隣接配置され、カムシヤフトには、第1お
よび第2ロツカアームにそれぞれ摺接する低速用
カムあるいは同心円形の隆起部が固設されるとと
もに、前記低速用カムあるいは隆起部の第1およ
び第2ロツカアームへの摺接幅よりも大きな摺接
幅で第3ロツカアームに摺接する高速用カムが固
設され、各ロツカアームには、第3ロツカアーム
への嵌合を可能として第1ロツカアームに摺動自
在に嵌合される第1ピン部材と、第2ロツカアー
ムに摺動自在に嵌合される第2ピン部材と、第2
ロツカアームへの嵌合を可能として第3ロツカア
ームに摺動自在に嵌合されるとともに両端を第1
および第2ピン部材に当接させた第3ピン部材と
を備える連結切換機構が設けられる内燃機関の動
弁装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる動弁装置は、たとえば特開昭61−
19911号公報等で公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 このような動弁装置において、連結切換機構を
連結状態としたときには、高速用カムで駆動され
る第3ロツカアームとその両側の第1および第2
ロツカアームとが一体的に揺動するものであり、
第3ロツカアームと高速用カムとの摺接部には比
較的大きな荷重が作用することになる。このた
め、高速用カムは、過大な荷重が作用することを
回避するために摺接幅を比較的大きくして第3ロ
ツカアームに摺接されており、それに応じて連結
切換機構の構成要素たる第3ピン部材の軸方向に
沿う第3ロツカアームの幅は比較的大きく、した
がつて第3ピン部材はその軸方向に沿う長さを比
較的大きくして形成されるものである。しかるに
上記従来のものでは、第3ピン部材がその軸方向
全長にわたつて同一外径を有するように形成され
ており、第3ピン部材と第3ロツカアームとは、
第3ピン部材の軸方向に沿つて比較的大きな範囲
で相互に摺接することになる。
一方、連結切換機構の連結状態で第1および第
2ロツカアームを第3ロツカアームに従動せしめ
る状態では、第1ロツカアームには第1ピン部材
による連結部に大きな荷重が作用し、また第2ロ
ツカアームには第3ピン部材による連結部に大き
な荷重が作用する。このため、第1および第2ロ
ツカアームには、それらの揺動軸線に直交する直
線まわりの回転モーメントが作用し、長期間の使
用によつては、第1および第2ロツカアームの揺
動支持部に偏摩耗が生じ、第1ピン部材を嵌合さ
せている第1ロツカアームのガイド孔、ならびに
第3ピン部材を嵌合させ得る第2ロツカアームの
ガイド孔が、第3ピン部材を嵌合させている第3
ロツカアームのガイド孔の軸線に対して傾斜して
(倒れて)しまうことがある。
この場合、第1ロツカアームのガイド孔内面お
よび第1ピン部材外面間ならびに第3ロツカアー
ムのガイド孔内面および第3ピン部材外面間には
製作公差によるクリアランスがそれぞれ在るの
で、それらのクリアランスの軸方向に沿う長さな
らびに半径方向に沿う間隔に応じて、第1および
第3ピン部材は、それらが嵌合されているガイド
孔の軸線に対して軸線を傾斜させて移動すること
ができ、そのクリアランスにおいて、半径方向に
沿う間隔が一定であるならば、軸方向に沿う長さ
が長い程ガイド孔の軸線に対するピン部材の軸線
が傾斜し得る角度は小さくなる。而して第1ロツ
カアームに摺動自在に嵌合されている第1ピン部
材は比較的短くてよいので、前記軸線の倒れが生
じても第3ロツカアームのガイド孔への円滑な係
脱作動が可能である。しかるに比較的長い第3ピ
ン部材が、上述の従来例のようにその軸方向全長
にわたつて同一外径を有するものであると、第7
図で示すように、第3ロツカアーム9におけるガ
イド孔33の軸線に対して第3ピン部材24′が
傾斜し得る角度α′が比較的小さく、前記軸線の倒
れが生じたときにその軸線の倒れに第3ピン部材
24′の傾斜が追従できず、第2ロツカアーム8
のガイド孔34への第3ピン部材24′の嵌合が
不円滑となる。また第7図の鎖線で示すように、
第2ロツカアーム8すなわちガイド孔34の倒れ
が大きいときには、連結状態となつたときに、比
較的小さな角度α′しか傾斜し得ない第3ピン部材
24′により第2ロツカアーム8の傾きが拘束さ
れた状態となつているので、連結解除時には第3
ピン部材24′にこじり力が作用し、第2ロツカ
アーム8からの第3ピン部材24′の脱出が不円
滑となる。これは、各ロツカアームおよび各ピン
部材等の製品公差の集積により、組付け時に前記
軸線の倒れが生じているときも同様である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、第3ロツカアームおよび高速用カム間に過
大な荷重が作用することを回避すべく第3ロツカ
アームの幅を大きくしたことに伴つて第3ピン部
材の軸長を比較的大に設定した状態で、各ロツカ
アームに設けられているガイド孔の軸線に倒れが
生じても、第3ピン部材の第2ロツカアームへの
円滑な係脱作動を可能とした内燃機関の動弁装置
を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明によれば、第2ピン部材は、第3ロツカ
アームに設けられたガイド孔に摺動自在に嵌合さ
れる第2ロツカアーム側の第1半部と、ガイド孔
の内面との間に環状の間〓を形成する第1ロツカ
アーム側の第2半部とが一体に連設されて成る。
(2) 作用 上記構成によれば、第3ピン部材は、その第1
半部のみが第3ロツカアームのガイド孔に嵌合さ
れるものであるので、第3ピン部材と第3ロツカ
アームとは、第2ロツカアーム側において第3ピ
ン部材の軸方向に沿う比較的小さな範囲で相互に
摺接することになり、第3ピン部材がその軸方向
に比較的長いものであつても、第3ロツカアーム
のガイド孔軸線に対して第3ピン部材が許容され
る傾斜角度を比較的大きくし、第2ロツカアーム
のガイド孔の倒れが比較的大きくなるまで第3ピ
ン部材を追従させることが可能となる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず第1図、第2図および第3図にお
いて、多気筒内燃機関の或る気筒で機関本体Eに
設けられた一対の吸気弁1a,1bは、機関のク
ランク軸から1/2の減速比で回転駆動されるカム
シヤフト2に一体に設けられた隆起部3、低速用
カム4および高速用カム5と、カムシヤフト2と
平行なロツカシヤフト6に枢支される第1、第2
および第3ロツカアーム7,8,9と、各ロツカ
アーム7〜9に設けられる連結切換機構10との
働きにより開閉駆動される。
カムシヤフト2は、機関本体Eの上方で回転自
在に配設されており、隆起部3は吸気弁1bに対
応する位置で同心円形にしてカムシヤフト2に一
体化されている。また低速用カム4は吸気弁1a
に対応する位置でカムシヤフト2に一体化されて
おり、高速用カム5は隆起部3および低速用カム
4間でカムシヤフト2に一体化される。低速用カ
ム4はカムシヤフト2の半径方向に沿う突出量が
比較的小さい高位部4aと、ベース円部4bとを
有する。また高速用カム5は、カムシヤフト2の
半径方向外方への突出量を前記高位部4aよりも
大とするとともにその高位部4aよりも広い中心
角範囲にわたる高位部5aと、ベース円部5bと
を有する。
ロツカシヤフト6は、カムシヤフト2よりも下
方で固定配置される。このロツカシヤフト6に
は、一方の吸気弁1aに連動、連結される第1ロ
ツカアーム7と、他方の吸気弁1bに連動、連結
される第2ロツカアーム8と、第1および第2ロ
ツカアーム7,8間に配置される第3ロツカアー
ム9とが相互に隣接してそれぞれ枢支される。
第1ロツカアーム7の上部には低速用カム4に
摺接するカムスリツパ11が設けられ、第2ロツ
カアーム8の上部には隆起部3に摺接するスリツ
パ12が設けられ、第3ロツカアーム9の上部に
は高速用カム5に摺接するカムスリツパ13が設
けられる。而して高速用カム5のカムスリツパ1
3への摺接幅は、低速用カム4のカムスリツパ1
1への摺接幅ならびに隆起部3のスリツパ12へ
の摺接幅よりも大きく、したがつてロツカシヤフ
ト6の軸線に沿う第3ロツカアーム9の幅は第1
および第2ロツカアーム7,8の幅よりも大き
い。
一方、両吸気弁1a,1bの上部には鍔部14
がそれぞれ設けられており、これらの鍔部14と
機関本体Eとの間には弁ばね15がそれぞれ介装
され、各吸気弁1a,1bはその弁ばね15によ
り閉弁方向すなわち上方に向けてそれぞれ付勢さ
れる。また第1および第2ロツカアーム7,8の
先端には、吸気弁1a,1bの上端に当接するタ
ペツトねじ16が進退可能にそれぞれ螺合され
る。
第3ロツカアーム9は、ロツカシヤフト6から
両吸気弁1a,1b側にわずかに延出されてお
り、この第3ロツカアーム9は、機関本体Eとの
間に設けた弾発付勢手段19により高速用カム5
に摺接する方向に弾発付勢される。
弾発付勢手段19は、閉塞端を第3ロツカアー
ム9に当接させた有底円筒状のリフタ20と、リ
フタ20および機関本体E間に縮設されるコイル
状リフタばね21とを備え、リフタ20は、機関
本体Eに穿設した有底穴22に摺動自在に嵌合さ
れる。
第4図において、各ロツカアーム7〜9には、
それらの連結および連結解除を切換える連結切換
機構10が設けられる。
連結切換機構10は、第3ロツカアーム9への
嵌合を可能として第1ロツカアーム7に摺動自在
に嵌合される第1ピン部材23と、第2ロツカア
ーム8に摺動自在に嵌合される第2ピン部材25
と、第2ロツカアーム8への嵌合を可能として第
3ロツカアーム9に摺動自在に嵌合されるととも
に両端を第1および第2ピン部材23,25に当
接させた第3ピン部材24と、各ピン23〜25
を連結解除側に付勢する戻しばね26とを備え
る。
第1ロツカアーム7には、第3ロツカアーム9
側に開放した有底のガイド孔27がロツカシヤフ
ト6と平行に穿設されており、このガイド孔27
に第1ピン部材23が摺動可能に嵌合され、第1
ピン部材23の一端とガイド孔27の閉塞端との
間に油圧室28が画成される。しかもガイド孔2
7の閉塞端には第1ピン部材23の一端側への移
動を規制する規制突部29が突設される。
さらにロツカシヤフト6内には図示しない油圧
供給源に通じる油圧供給路30が設けられ、該油
圧供給路30は、第1ロツカアーム7の揺動状態
に拘らず前記油圧室28に常時連通される。
第3ロツカアーム9には、前記ガイド孔27に
対応する同一径のガイド孔33がロツカシヤフト
6と平行にして両側面間にわたつて穿設されてお
り、前記第1ピン部材23の他端に一端が当接さ
れる第3ピン部材24がガイド孔33に摺動可能
に嵌合される。
第2ロツカアーム8には、前記ガイド孔33に
対応する同一径である有底のガイド孔34が第3
ロツカアーム9側に開放してロツカシヤフト6と
平行に穿設され、第3ピン部材24の他端に当接
する円板状の第2ピン部材25がガイド孔34に
摺動可能に嵌合される。第2ピン部材25には軸
部35が同軸に連設されており、該軸部35はガ
イド孔34の閉塞端に穿設した案内孔36に移動
自在に挿通される。しかも軸部35を囲繞してガ
イド孔34の閉塞端および第2ピン部材25間に
戻しばね26が縮設され、この戻しばね26によ
り相互に当接した前記各ピン部材23,24,2
5が油圧室28側に付勢される。
ところで、第3ピン部材24は、第3ロツカア
ーム9に設けられたガイド孔33に摺動自在に嵌
合される第2ロツカアーム8側の第1半部24a
(軸方向に沿う略半分の部分)と、ガイド孔33
の内面との間に環状の間〓37を形成する第1ロ
ツカアーム7側の第2半部24bとが一体に連設
されて成るものであり、第3ピン部材24は、そ
の軸方向に沿つて比較的小さな範囲でガイド孔3
3の内面に摺接することになる。
また第4図からも明らかなように、第1ロツカ
アーム7および第3ロツカアーム9の対向面間で
連結切換機構10に対応する部分には間〓S1が設
けられ、第3ロツカアーム9および第2ロツカア
ーム8間で連結切換機構10に対応する部分には
間〓S2が設けられる。
かかる連結切換機構10では、油圧室28の油
圧が解放されている状態では、各ピン部材23,
24,25が戻しばね26のばね力により油圧室
28側に移動しており、この状態では、第1およ
び第3ピン部材23,24の当接面は第1および
第3ロツカアーム7,9の対向面間の間〓S1内に
対応する位置に在り、第3および第2ピン部材2
4,25の当接面は第3および第2ロツカアーム
9,8の対向面間の間〓S2内に対応する位置に在
る。したがつて各ロツカアーム7〜9は連結解除
状態にあり、相互に相対揺動可能である。しかも
該連結解除状態にあつて、第1および第3ロツカ
アーム7,9間、ならびに第3および第2ロツカ
アーム9,8間には間〓S1,S2が在るので、第1
および第3ピン部材23,24は、それが振動お
よび油圧変動等によつて軸方向に多少摺動したと
しても、第1ロツカアーム7に隣接する第3ロツ
カアーム9のガイド孔33、ならびに第3ロツカ
アーム9に隣接する第2ロツカアーム8のガイド
孔34にそれぞれ誤つて嵌合するおそれはなく、
各ロツカアーム7,8,9の誤作動防止等に有効
である。
また油圧室28に高油圧を供給すると、各ピン
部材23,24,25は戻しばね26のばね力に
抗して移動し、第1ピン部材23がガイド孔33
に嵌合するとともに第3ピン部材24がガイド孔
34に嵌合する。これにより各ロツカアーム7〜
9は一体的に連結された状態となり、一体的に揺
動作動する。
ところで、高速用カム5は、連結切換機構10
の連結解除時に第1および第2ロツカアーム7,
8よりも第3ロツカアーム9を大きく揺動させる
ものであるが、この高速用カム5は、その軸方向
両端面5c,5dが第3ロツカアーム9および第
1ロツカアーム7間に在る間〓S1ならびに第3ロ
ツカアーム9および第2ロツカアーム8間に在る
間S2よりも軸方向内方に位置するように形成され
ている。
次にこの実施例の作用について説明すると、機
関の低速運転時には油圧室28の油圧は解放され
ており、連結切換機構10は、各ピン部材23〜
25を戻しばね26のばね力により油圧室28側
に最大限移動させた連結解除状態にある。かかる
連結解除状態にあつては、各ロツカアーム7〜9
は相対揺動可能であり、カムシヤフト2の回転作
動により第1ロツカアーム7は低速用カム4との
摺接に応じて揺動し、第2ロツカアーム8は隆起
部3との摺接により揺動作動しない。したがつて
一方の吸気弁1aは低速用カム4の形状に応じた
タイミングおよびリフト量で開閉作動し、他方の
吸気弁1bは閉弁休止したままである。この際、
第3ロツカアーム9は高速用カム5との摺接に応
じて揺動するが、その揺動動作は第1および第2
ロツカアーム7,8に何らの影響も及ぼさない。
この連結解除時には、第5図で示すように、第
1ロツカアーム7の揺動量が比較的小さく、しか
も第2ロツカアーム8が揺動作動しないのに対
し、第3ロツカアーム9は、高速用カム5により
比較的大きく揺動作動する。この際、高速用カム
5の高位部5aが、第2ロツカアーム8における
ガイド孔34の内面上部あるいは第1ロツカアー
ム7のガイド孔27の内面上部よりも下方に位置
することがあつたとしても、高速用カム5の端面
5c,5dは、第3ロツカアーム9の両側の間〓
S1,S2よりも軸方向内方に位置するものであり、
端面5c,5dが間〓S1,S2に臨むことはないの
で、高速用カム5の高位部5aが、第1および第
3ピン部材23,25に当接して干渉することを
確実に防止することができ、その干渉による破損
を確実に回避することができる。このような寸法
および配置により、連結切換機構10の軸方向か
ら見てピン部材と隣接カムとがオーバーラツプす
るようにカムの最大リフトを大きくしても、高速
用カム5と第1および第2ピン部材23,25と
が干渉することはなく、高さを低く抑えつつリフ
ト量を大きくすることができる。
機関の高速運転時には油圧室28に高油圧が供
給される。これにより各ピン部材23,24,2
5は戻しばね26のばね力に抗して連結位置側へ
と移動し、第1ピン部材23がガイド孔33に嵌
合するとともに第3ピン部材24がガイド孔34
に嵌合し、各ロツカアーム7〜9が連結される。
このとき高速用カム5に摺接している第3ロツカ
アーム9の揺動量が最も大きいので、第1および
第2ロツカアーム7,8は第3ロツカアーム9と
ともに揺動し、両吸気弁1a,1bは高速用カム
5の形状に応じたタイミングおよびリフト量で開
閉作動する。
ところで、上述の連結状態で、第1および第2
ロツカアーム7,8は、高速用カム5によつて作
動せしめられる第3ロツカアーム9に従動するも
のであり、その際、第1ロツカアーム7には第1
ピン部材23による連結部に大きな荷重が作用
し、また第2ロツカアーム8には第3ピン部材2
4による連結部に大きな荷重が作用し、第1およ
び第2ロツカアーム7,8には、ロツカシヤフト
6に直交する直線まわりの回転モーメントが作用
することになり、長期間の使用によつては、第1
および第2ロツカアーム7,8のロツカシヤフト
6への枢支部に偏摩耗が生じることがある。この
偏摩耗により、第2ロツカアーム8のガイド孔3
4が、第3ロツカアーム9のガイド孔33の軸線
に対して傾斜した(倒れた)場合、軸方向に沿う
長さが比較的大きい第3ピン部材24の軸方向移
動がガイド孔33の内面によつて軸方向に厳密に
拘束されていると、第2ロツカアーム8のガイド
孔34に対する第2ピン部材24の係脱動作が困
難となる。
しかるに、第3ピン部材24は、ガイド孔33
に摺動自在に嵌合される第2ロツカアーム8側の
第1半部24aと、ガイド孔33の内面との間に
環状の間〓37を形成する第1ロツカアーム7側
の第2半部24bとが一体に連設されて成るもの
であり、第1半部24aの外面のみがガイド孔3
3の内面に摺接されている。したがつて第3ピン
部材24と第3ロツカアーム9とは、第3ピン部
材24の軸方向に沿つて比較的小さな範囲で相互
に摺接することになる。すなわち第3ピン部材2
4の第1半部24a外面およびガイド孔33の内
面間に製作公差によつて生じているクリアランス
の軸方向に沿う長さが比較的短く、第6図で示す
ように、ガイド孔33の軸線に対して第3ピン部
材24の軸線が傾斜し得る角度αは比較的大き
い。したがつてガイド孔33の軸線に対して第2
ロツカアーム8のガイド孔34の軸線の倒れが生
じても、その倒れが比較的大きくなるまで、第3
ピン部材24は、ガイド孔34の軸線の倒れに追
従することができる。したがつて、前記軸線の倒
れが生じたときにその倒れが比較的大きくなるま
で、第2ロツカアーム8のガイド孔34への第3
ピン部材24の嵌合が円滑となり、また連結状態
で前記倒れが比較的大きくなるまでは第3ピン部
材24により第2ロツカアーム8の傾きを拘束す
ることはなく、連結解除時には第3ピン部材24
にこじり力が作用することはないので、第2ロツ
カアーム8からの第3ピン部材24の脱出が円滑
となる。
これは、各ロツカアーム7,8,9および各ピ
ン部材23,24,25等の製品公差の集積によ
り、組付け時に前記軸線の倒れが生じているとき
も同様であり、ガイド孔34に対する第3ピン部
材24の円滑な係脱作動が確保される。
また第1および第2ロツカアーム7,9間には
間〓S1が在り、第3ピン部材24における第2半
部24bとガイド孔33の内面との間に形成され
ている環状の間〓37は前記間〓S1に通じるもの
であるので、各ロツカアーム7,8,9と、低速
用カム4、隆起部3および高速用カム5との摺接
部に供給される潤滑油を前記間〓S1,37を介し
てガイド孔33および第2ピン部材24間に円滑
に導き、該間〓37に潤滑油を貯留させておくこ
とにより、第3ピン部材24の作動をより円滑に
することができる。
以上の実施例では吸気弁の動弁装置について説
明したが、本発明は排気弁の動弁装置についても
適用可能である。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、第3ピン部材
は、第3ロツカアームに設けられたガイド孔に摺
動自在に嵌合される第2ロツカアーム側の第1半
部と、ガイド孔の内面との間に環状の間〓を形成
する第1ロツカアーム側の第2半部とが一体に連
設されて成るので、第3ロツカアームおよび高速
用カム間に過大な荷重が作用することを回避すべ
く第3ロツカアームの幅を大きくしたことに伴つ
て第3ピン部材の軸長を比較的大に設定した状態
であつても、第2ロツカアームのガイド孔軸線に
倒れが生じたときに、その倒れに第3ピン部材を
追従させて第3ピン部材の円滑な係脱作動を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を示す
ものであり、第1図は平面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第1図の−線断面
図、第4図は各ピン部材が同軸上にあるときの第
2図の−線拡大断面図、第5図は各ロツカア
ームの相対揺動量差が最大になつたときの第4図
に対応した断面図、第6図は第3ピン部材による
連結状態を説明するための断面図、第7図は従来
技術の第6図に対応する断面図である。 1a,1b…吸気弁、2…カムシヤフト、3…
隆起部、4…低速用カム、5…高速用カム、7…
第1ロツカアーム、8…第2ロツカアーム、9…
第3ロツカアーム、10…連結切換機構、23…
第1ピン部材、24…第3ピン部材、24a…第
1半部、24b…第2半部、25…第2ピン部
材、33…ガイド孔、37…間〓。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸気弁1a,1bあるいは排気弁に個別に連
    動、連結された第1および第2ロツカアーム7,
    8と、第1および第2ロツカアーム7,8間の第
    3ロツカアーム9とが隣接配置され、カムシヤフ
    ト2には、第1および第2ロツカアーム7,8に
    それぞれ摺接する低速用カム4あるいは同心円形
    の隆起部3が固設されるとともに、前記低速用カ
    ム4あるいは隆起部3の第1および第2ロツカア
    ーム7,8への摺接幅よりも大きな摺接幅で第3
    ロツカアーム9に摺接する高速用カム5が固設さ
    れ、各ロツカアーム7,8,9には、第3ロツカ
    アーム9への嵌合を可能として第1ロツカアーム
    7に摺動自在に嵌合される第1ピン部材23と、
    第2ロツカアーム8に摺動自在に嵌合される第2
    ピン部材25と、第2ロツカアーム8への嵌合を
    可能として第3ロツカアーム9に摺動自在に嵌合
    されるとともに両端を第1および第2ピン部材2
    3,25に当接させた第3ピン部材24とを備え
    る連結切換機構10が設けられる内燃機関の動弁
    装置において、第3ピン部材24は、第3ロツカ
    アーム9に設けられたガイド孔33に摺動自在に
    嵌合される第2ロツカアーム8側の第1半部24
    aと、ガイド孔33の内面との間に環状の間〓3
    7を形成する第1ロツカアーム7側の第2半部2
    4bとが一体に連設されて成ることを特徴とする
    内燃機関の動弁装置。
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