JP3074202B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の動弁装
置、特に機関の低回転時と高回転時に弁リフト特性の切
換え可能な動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から低中速運転時のトルクと高速運
転時の出力向上を両立する目的で、運転状態に応じて吸
気弁または排気弁のリフト特性を異ならせ、これによっ
て吸排気のタイミングあるいは吸排気量を制御すること
が知られている(例えば特開昭63−167016号公
報、特開昭63−57805号公報等参照)。
【0003】これについて説明すると、その揺動先端が
弁に当接する低速用ロッカアームと、この低速用ロッカ
アームの片側に隣接して弁との当接部位を持たない高速
用ロッカアームとが共通のロッカシャフトに揺動可能に
支持され、低速用ロッカアームには低速用カムが、高速
用ロッカアームには低速用カムよりも開弁角度または弁
リフト量が大きくなるプロフィールを有する高速用カム
が夫々転接している。
【0004】更に、各低速用,高速用ロッカアームの対
向側部には、ロッカシャフトと平行に配置された連結解
除手段が設けられている。この連結解除手段は、両ロッ
カアームの対向側部内に同心上に穿設された各ガイド孔
と、該ガイド孔内に摺動自在に収納された比較的長尺な
プランジャとを備え、該プランジャを作動油圧及びコイ
ルスプリングのばね力に応動させて両ガイド孔に跨って
係合させて両ロッカアームを連結させるか、あるいは高
速用ロッカアームのガイド孔から抜け出させることによ
り該連結状態を解除させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
装置にあっては、1気筒当たり複数のロッカアームが共
通のロッカシャフトに支持されているため、該ロッカア
ームの加工精度の誤差や各ロッカアームをロッカシャフ
トに組み付けた際の組み付け誤差等に起因して、両ロッ
カアーム間に寸法精度のバラツキが発生する虞がある。
このため、各ガイド孔の相対的な軸心に位置ズレが生
じ、両ロッカアームの連結時にプランジャの先端縁が高
速用ロッカアームのガイド孔の孔縁に突き当たって、該
両ロッカアームの円滑な連結作用が阻害されるばかり
か、ガイド孔の位置ズレが大きい場合には連結作用が不
可能になる虞がある。また、斯かる各ガイド孔の位置ズ
レによって弁の開閉特性にバラツキが生じ易くなる。
【0006】この結果、各ロッカアームの製造時におい
て、両ガイド孔の高い位置精度が要求され、製造作業能
率の低下とコストの高騰が余儀なくされる。
【0007】本発明は、前記従来の問題点に鑑みて案出
されたもので、両ロッカアームの円滑な連結作用を確保
しつつ係止部と係合部の位置精度の緩和を図り、製造作
業能率の向上とコストの低廉化を図ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明
は、基端部がロッカシャフトを介して揺動自在に支持さ
れ、かつ先端部が機関弁に当接する第1ロッカアーム
と、該第1ロッカアームに対して相対揺動自在に設けら
れた第2ロッカアームと、機関のクランク軸と同期回転
し、前記第1ロッカアーム及び第2ロッカアームに摺接
する夫々リフト量の異なる複数のカムと、機関運転状態
に応じて、前記両ロッカアームを連動させて前記第2ロ
ッカアームの揺動力を第1ロッカアームに伝達する一
方、両ロッカアームの連動を解除して第2ロッカアーム
から第1ロッカアームへの揺動力の伝達を遮断する連動
解除手段とを備えた内燃機関の動弁装置であって、前記
連動解除手段は、前記両ロッカアームの一方側のロッカ
アームに設けられて、他方側ロッカアーム方向へ移動自
在な係合部材と、前記他方側ロッカアームの外壁面の前
記係合部材側に設けられた押圧面を有し、かつ前記係合
部材が他方側ロッカアーム方向へ移動した際に、該他方
側ロッカアームが前記係合部材方向へ揺動することによ
って前記押圧面が係合部材に係合押圧する突起状の係止
部とを備えたことを特徴としている。請求項2記載の発
明は、前記係合部材を、前記係止部と他方のロッカアー
ムとの間に挟持することによって前記両ロッカアームを
連動させることを特徴としている。請求項3記載の発明
は、前記係合部材をほぼ円柱状に形成する一方、前記係
止部の押圧面を係合部材の外周面よりも大きな曲率半径
の円弧状に形成したことを特徴としている。請求項4の
発明は、係止部の押圧面を平坦状に形成したことを特徴
としている。
【0009】
【作用】前記構成の本発明によれば、他方側のロッカア
ームに設けられた係止部を、円柱状の孔(ガイド孔な
ど)ではなく、例えば突起状に形成し、この突起状係止
部の押圧面によって係合部材の外周面を他方側ロッカア
ームの揺動方向から係脱させることにより、両ロッカア
ームを互いに連動させたり、あるいは連動を解除するよ
うにしたため、前記係止部と係合部材との軸方向の高い
位置精度が要求されない。したがって、各ロッカアーム
の組み付け時において加工精度の誤差や組み付け誤差等
を吸収することが可能になる。この結果、製造作業が容
易になると共に、コストの低廉化が図れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。尚、本実施例は、1つの気筒について同一の機能
を有する2つの機関弁(吸気弁,排気弁のいずれでも良
く、図示のものは吸気弁とする)を備えた内燃機関に対
して適用したものを示している。
【0011】即ち、図1〜図6は本発明の第1実施例を
示し各気筒には、2本の吸気弁3,3に対応した単一の
第1ロッカアーム1が設けられており、この第1ロッカ
アーム1は、基端部1aが各気筒に共通な第1ロッカシ
ャフト4を介してシリンダヘッドに揺動自在に支持され
ている一方、先端部1bが油圧ラッシュアジャスタ5,
5を介して吸気弁3,3のステム3a,3a頂部に当接
している。また、この第1ロッカアーム1は、図3及び
図7,図8に示すように平面略矩形状を呈し、一側部の
ロッカシャフト4と直交する長手方向に長方形状の開口
6が切欠形成されていると共に、他側部のロッカシャフ
ト4側上部に一対のボス部7,7が突設されている。そ
して、前記開口6には、支軸8にニードルベアリング9
を介してローラ10が回転自在に設けられている一方、
前記ボス部7,7間には、該ボス部7,7に貫通形成さ
れた支持孔7a,7aに両端部が圧入された第2ロッカ
シャフト11と、該ロッカシャフト11に揺動自在に支
持された第2ロッカアーム2とが設けられている。ま
た、前記ローラ10は、図外のクランク軸と同期回転す
るカムシャフト12に有する低速用カム13が転接して
いる。
【0012】前記第2ロッカアーム2は、図4及び図
9,図10に示すように基端2aが第2ロッカシャフト
11を介して第1ロッカアーム1に相対的に揺動自在に
支持されていると共に、吸気弁3に当接する部位を有さ
ず、その先端には低速用カム13と並設された高速用カ
ム14に摺接するカムフォロア部15が円弧状に突出形
成されている一方、その下側に有する狭巾部16の下部
17一端側には、カムフォロア部15を高速用カム14
に押し付けるロストモーション機構18に当接する凸部
19が一体に設けられている。
【0013】前記ロストモーション機構18は、第1ロ
ッカアーム1の他側部下端側に有する保持孔20内に設
けられて、前記保持孔20内を摺動しつつ上面が凸部1
9に当接する有蓋円筒状の押圧部21と、該押圧部21
を凸部19方向に付勢するロストモーションスプリング
22と、保持孔20の下端部に支持リング23を介して
保持されて、ロストモーションスプリング22の下端部
を支持するスプリングシート24とから構成されてい
る。
【0014】また、前記油圧ラッシュアジャスタ5,5
は、図6に示すように、第1ロッカアーム1の先端部1
bの両側下部に有する摺動孔25から下方へ進退自在に
設けられた有底円筒状のプランジャ26と、該プランジ
ャ26の内部に設けられて隔壁27aを介して内部が高
圧室28とリザーバ室29とに隔成された円筒部27
と、高圧室28内に設けられて隔壁27a中央の連通孔
30を閉止するチェックバルブ31とを備えている。そ
して、吸気バルブ3,3が第1ロッカアーム1,1の揺
動力及びバルブスプリング3b,3bのばね力で上下動
(開閉作動)する際に、プランジャ26とステム3a頂
部との間に隙間が発生しようとすると、同時に先端部1
b中央の油留室31及び油通路32,32を介して導入
されたリザーバ室29内の油圧が、連通孔30から高圧
室28内に供給されてプランジャ26を押し出して、常
にステム3a頂部との零ラッシュ調整を行うようになっ
ている。
【0015】更に、前記第1,第2ロッカアーム1,2
は、連解除手段33によって機関運転状態に応じて連
あるいは解除されるようになっている。この連解除
手段33は、図1及び図2に示すように構成されてい
る。即ち、第1ロッカアーム1のローラ10の側部に有
する壁部1c内には、有底円筒状のガイド孔34が第1
ロッカシャフト4と平行に形成され、この内部に円柱状
の短尺なピストン35と、該ピストン35より小径な係
合部材たるディスク36が摺動自在に保持されていると
共に、該ピストン22の背後に油室37が画成されてい
る。前記壁部1cは、図1及び図2に示すようにガイド
孔34の第1ロッカシャフト4側の開口端部が切欠され
て、これと反対側に係合部たる延出部38が形成されて
いる。一方、第2ロッカアーム2の下部17一端側に
は、ガイド孔34と同軸上でかつ同一径のシリンダ孔3
9が形成されており、このシリンダ孔39に、前記ピス
トン35をリターンスプリング40のばね力により油室
37方向に付勢するプランジャ41が収納されている。
【0016】そして、前記ガイド孔34とシリンダ孔3
9との間、つまり第2ロッカアーム2の下部17他端側
には、係止部たる突起部42が一体に設けられている。
具体的に説明すれば、この突起部42は、図9,図10
にも示すように第2ロッカアーム2の下部17他端側の
一部を切り欠いて狭巾部16の下面半分を露出させて突
状に形成したものであり、該狭巾部16の下面つまり該
突起部42の押圧面である下面42aは、ディスク36
の外周面よりも若干大きな曲率半径の円弧面状に形成さ
れている。
【0017】前記油室37には、油圧回路によって作動
油圧が導入されるようになっており、この油圧回路は、
図5に示すように第1ロッカシャフト4の内部軸方向孔
4a内に挿通されたチューブ43内の油圧通路44と、
第1ロッカアーム1内に形成されて第1ロッカシャフト
4の半径方向孔45と油室37とを連通する連通路46
とから構成されている。前記油圧通路44には、図示し
ない切換弁を介してオイルポンプの吐出油圧が所定の高
速運転時に導かれる。また、前記切換弁の作動を電子制
御するコントロールユニットは、機関回転信号、冷却水
温信号、潤滑油の温度信号、過給機による吸気の過給圧
力信号、スロットルバルブの開度信号等を入力して、こ
れらの検出値に基づいてエンジントルクの急激な変動を
抑えつつ、後述する低速用カム13と高速用カム14の
切換えを円滑に行うようになっている。
【0018】低速用カム13とこれに隣接する高速用カ
ム14は、それぞれ共通のカムシャフト12に一体形成
され、エンジンの低回転時と高回転時において要求され
る弁リフト特性を満足するように異なる形状(大きさが
異なる相似形も含む)に形成されている。つまり、高速
用カム14は、低速用カム13と比べ、弁リフト量もし
くは開弁期間の少なくとも一方を大きくするプロフィー
ルを有している。ここでは、弁リフト量、開弁期間を共
に大きくしてある。
【0019】したがって、この実施例によれば、機関低
速運転時には、コントロールユニットからの制御信号に
基づいて切換弁が油圧通路44を閉成するため、油室3
7への油圧の供給が遮断される。依って、プランジャ4
1が図2に示すようにリターンスプリング40のばね力
によって前方へ進出してピストン35とディスク36を
ガイド孔34内に収納させると共に、該プランジャ41
自身もシリンダ孔39内に保持される。このため、各ロ
ッカアーム1,2は連結されずに夫々独立して揺動し、
第1ロッカアーム1は低速用カム13のプロフィールに
従って揺動し、各油圧ラッシュアジャスタ5,5を介し
て各吸気弁3,3を開閉作動させる。一方、第2ロッカ
アーム2は、高速用カム14のプロフィールにしたがっ
て、揺動しているが、この時点ではディスク36の先端
面とプランジャ41の先端面が互いに摺接しているだけ
であるから第1ロッカアーム1の動きを妨げることはな
い。
【0020】一方、機関が高速運転域に移行した場合
は、切換弁により油圧通路44が開成されて該油圧通路
44から連通路46を介して油室37内に作動油圧が導
かれると、ピストン35及びディスク36がリターンス
プリング40のばね力に抗して移動してプランジャ41
をシリンダ孔39底部に押し戻す。したがって、ディス
ク36は、図1に示すように突起部42と延出部38と
の間に挾持された形に係合する。これによって、第1ロ
ッカアーム1と第2ロッカアーム2が連結され、該第2
ロッカアーム2が高速用カム14のプロフィールにした
がって揺動すると、そのリフト力が突起部42からディ
スク36を介して延出部38に伝達されて第1ロッカア
ーム1を第2ロッカアーム2と一体化して揺動させる。
即ち、該第1ロッカアーム1は、第2ロッカアーム2と
一体化して揺動した時は、ローラ10が低速用カム13
から浮き上がり、各吸気弁3,3は高速用カム14のプ
ロフィールに従って開閉作動し、弁の開き角度及びリフ
ト量が大きくなる。
【0021】このように、本実施例では、第2ロッカア
ーム2の係止部をガイド孔ではなく、突起部42で形成
したため、たとえ各ロッカアーム1,2等の構成部品の
加工精度の誤差や組み付け誤差等が発生しても、斯かる
誤差によるガイド孔34との位置ズレを突起部42で吸
収することができる。したがって、両ロッカアーム1,
2の常時円滑な連結作用が確保されることは勿論のこ
と、該突起部42と第1ロッカアーム1のガイド孔34
及び延出部38との高い位置精度が要求されずに十分緩
和される。このため、各ロッカアーム1,2の製造作業
が容易になると共に、製造コストの低廉化が図れる。
【0022】また、第2ロッカアーム2を、第2ロッカ
シャフト11を介して第1ロッカアームに連結する構造
としたため、従来のように両ロッカアームを共通のロッ
カシャフトに嵌合させる構造に比べて、第2ロッカアー
ム2を大巾に小型化できる。
【0023】その結果、動弁系の慣性質量が小さくなり
高回転域での吸気弁3,3の追従性が高くなる。また、
第2ロッカアーム2の小型化によりロストモーションス
プリング22の付勢力も小さくて済み、第2ロッカアー
ム2と高速用カム14とのフリクションが小さくなり、
これによって燃費の低減が図れる。
【0024】また、本実施例では、ガイド孔34の一部
を切欠してディスク36を延出部38と突起部42で挾
持する形にしたため、従来のようにピストンが各ガイド
孔に係合した際に、ピストンが傾いてその両端縁がガイ
ド孔の内面に圧接して所謂こじりを起こすことがなくな
る。したがって、斯かるこじりを防止するために従来の
ようにピストンを長尺にする必要がなくなるので、各ロ
ッカアーム1,2の巾を短縮化でき、装置の小型化が助
長される。
【0025】また、第2ロッカアーム2の突起部42
は、その下面42aを図11に示すように円弧面に替え
て平坦状に形成することも可能である。
【0026】更に、ディスク36は、その外径を図12
に示すようにピストン35の外径よりも大きくすること
も可能であり、このようにディスク36の外径を自由に
選択して各カム13,14に対するローラ10とカムフ
ォロア部15との相対的な高さを調整できる。このた
め、第2ロッカアーム2の突起部42とガイド孔34及
び延出部38との位置精度を更に緩和することが可能と
なる。
【0027】また、本実施例にあっては、第2ロッカア
ーム2を第2ロッカシャフト11を介して支持するボス
部7,7を、第1ロッカアーム1のように一体に設けた
ため、該ボス部7,7の製造作業が容易である共に、第
2ロッカアーム2を第1ロッカアーム1の外側から組み
付けられるため、該組み付け作業も容易になる。
【0028】尚、図13に示すように、ディスク36を
廃止して、延長されたピストン35によって突起部42
とガイド孔34とを係合させることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、他方のロッカアームに設けられた
係合部材を、従来のように両ガイド孔に跨がって係合さ
せるのではなく、他方側のロッカアームの外壁面に設け
られた突起状の係止部の押圧面を、該押圧面方向に移動
してきた係合部材に係合押圧して両ロッカアームを連動
させ、あるいは係合部材が係止部から離間して係合押圧
を解除して両ロッカアームの連動を解除するようにした
ため、たとえ各ロッカアーム等の構成部品の加工精度の
誤差や組み付け誤差等が発生しても、斯かる誤差による
係合部材との位置ずれを前記係止部で吸収できる。した
がって、両ロッカアームの連作用が常時円滑に行なえ
ることは勿論のこと、係合部材との高い位置精度が要求
されず、十分に緩和される。この結果、ロッカアームの
製造作業が容易になると共に、製造コストの低廉化が図
れる。請求項2記載の発明によれば、係合部材を、係止
部と他方のロッカアームに有する係合部との間に挟持す
るようにしたため、従来のようにピストンが各ガイド孔
に係合した際に、ピストンが傾いてその両端縁がガイド
孔の内面に圧接していわゆるこじりを起こすことがなく
なる。この結果、こじりを防止するために従来のように
ピストンを長尺にする必要がなくなるので、各ロッカア
ームの巾を短縮化でき、装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図3のA−A線断面
図。
【図2】本実施例の作用を示す図3のA−A線断面図。
【図3】本実施例の平面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図
【図6】図3のD−D線断面図。
【図7】本実施例に供される第1ロッカアームを示す平
面図。
【図8】同第1ロッカアームの側面図。
【図9】本実施例に供される第2ロッカアームを示す平
面図。
【図10】同第2ロッカアームの正面図。
【図11】第2ロッカアームの他例を示す側面図。
【図12】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図13】本発明の第3実施例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1…第1ロッカアーム、1a…基端部、1b…先端部、
2…第2ロッカアーム、3…吸気弁、4…第1ロッカシ
ャフト、13,14…低速用・高速用カム、33…連
解除手段、36…ディスク(係合部材)、38…延出部
(係合部)、42…突起部(係止部)、42a…下面
(押圧面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部がロッカシャフトを介して揺動自
    在に支持され、かつ先端部が機関弁に当接する第1ロッ
    カアームと、該第1ロッカアームに対して相対揺動自在
    設けられた第2ロッカアームと、機関のクランク軸と
    同期回転し、前記第1ロッカアーム及び第2ロッカアー
    ムに摺接する夫々リフト量の異なる複数のカムと、機関
    運転状態に応じて、前記両ロッカアームを連動させて前
    記第2ロッカアームの揺動力を第1ロッカアームに伝達
    する一方、両ロッカアームの連動を解除して第2ロッカ
    アームから第1ロッカアームへの揺動力の伝達を遮断す
    る連動解除手段とを備えた内燃機関の動弁装置であっ
    て、 前記連動解除手段は、前記両ロッカアームの一方側のロ
    ッカアームに設けられて、他方側ロッカアーム方向へ移
    動自在な係合部材と、前記他方側ロッカアームの外壁面
    の前記係合部材側に設けられた押圧面を有し、かつ前記
    係合部材が他方側ロッカアーム方向へ移動した際に、該
    他方側ロッカアームが前記係合部材方向へ揺動すること
    によって前記押圧面が係合部材に係合押圧する突起状の
    係止部とを備えたことを特徴とする内燃機関の動弁装
    置。
  2. 【請求項2】 前記係合部材は、前記係止部と一方側の
    ロッカアームとの間に挟持されることによって前記両ロ
    ッカアームを連動させることを特徴とする請求項1記載
    の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部材をほぼ円柱状に形成する一
    方、前記係止部の押圧面を係合部材の外周面よりも大き
    な曲率半径の円弧状に形成したことを特徴とする請求項
    1または2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 係止部の押圧面を平坦状に形成したこと
    を特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の内燃機
    関の動弁装置。
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