JPH0351885B2 - - Google Patents

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JPH0351885B2
JPH0351885B2 JP26946186A JP26946186A JPH0351885B2 JP H0351885 B2 JPH0351885 B2 JP H0351885B2 JP 26946186 A JP26946186 A JP 26946186A JP 26946186 A JP26946186 A JP 26946186A JP H0351885 B2 JPH0351885 B2 JP H0351885B2
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JP
Japan
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rocker arm
piston
timing plate
rocker
valve
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Application number
JP26946186A
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JPS63124817A (ja
Inventor
Atsushi Ishida
Tsuneo Konno
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS63124817A publication Critical patent/JPS63124817A/ja
Publication of JPH0351885B2 publication Critical patent/JPH0351885B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、カムシヤフトの回転に応じて作動す
る第1、第2および第3ロツカアームが、ロツカ
シヤフトにその軸方向に沿つて順に枢支され、第
1ロツカアームとの間に油圧室を画成する第1ピ
ストンが第2ロツカアームへの嵌入を可能にして
第1ロツカアームに摺合され、第3ロツカアーム
への嵌入を可能にして第1ピストンに当接する第
2ピストンが第2ロツカアームに摺合され、第3
ロツカアームには第2ピストンに当接するストツ
パピストンが摺合されるとともに第1、第2およ
びストツパピストンを油圧室側に付勢する戻しば
ねが配設される内燃機関の動弁装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる動弁装置では、油圧室に油圧を導
入して、第1ピストンを第2ロツカアームに嵌入
し、第2ピストンを第3ロツカアームに嵌入して
全ロツカアームを連結したときに両吸気弁あるい
は排気弁を一体的に開閉作動せしめ、その連結状
態を解除したときには両吸気弁あるいは排気弁を
第1および第3ロツカアームでそれぞれ作動せし
めるようにしている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 ところで、上述のような連結状態の切換えにあ
たつては、各ロツカアームがともに揺動作動して
いない状態であることが必要である。すなわち、
第1、第2およびストツパピストンが同一軸線上
にあるときに各ピストンを切換作動させることが
望ましいが、油圧室への油圧の供給をそのように
制御することは困難であり、各ロツカアームが閉
弁状態にあるときに各ピストンの移動を開始させ
ると、その移動途中でロツカアームの開弁作動が
始まつてしまい、確実な切換作動が行なわれない
ことがある。このように各ロツカアームの連結お
よび連結解除の切換えが円滑に行なわれないと、
異音が発生したい、破損の原因となるので好まし
くない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、各ロツカアームの連結および連結解除の切
換えを円滑にかつ確実に行ない得るようにした内
燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
B 発明構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明によれば、第1ロツカアームには、第1
ピストンに係合するタイミング板が、第1ロツカ
アームが一定の開弁区間にあるときに係合状態を
解除すべく配設される。
(2) 作用 第1ピストンの移動は、第1ロツカアームが一
定の開弁駆動にあるときにのみ可能となり、した
がつて第1ピストンは各ロツカアームが閉弁した
状態で移動を開始して各ロツカアームの連結およ
び連結解除が確実に切換えられる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず第1図および第2図において、機
関本体1に設けられた一対の吸気弁V1,V2
は、弁ばねS1,S2によつて閉弁方向に付勢さ
れている。これらの吸気弁V1,V2は、機関の
回転に同期して1/2の回転比で回転駆動される
カムシヤフト2に一体に設けられる低速用カム
3、高速用カム4および隆起部5と、カムシヤフ
ト2と平行なロツカシヤフト6に揺動自在に枢支
される第1、第2および第3ロツカアーム7,
8,9と、各ロツカアーム7〜9に設けられた連
結切換機構10との働きにより、一方の吸気弁V
1のみが低速用カム3の形状に応じて開閉作動す
る状態と、両吸気弁非V1,V2がともに高速用
カム4の形状に応じて開閉作動する状態とを切換
えて開閉作動せしめられる。また機関本体1に
は、図示しない一対の排気弁が備えられており、
これらの排気弁も上記吸気弁V1,V2と同様に
開閉駆動される。
カムシヤフト2は機関本体1の上方で回転自在
に配設されており、低速用カム3は一方の吸気弁
V1に対応する位置でカムシヤフト2に一体に設
けられ、隆起部5は他方の吸気弁V2に対応する
位置でカムシヤフト2に一体に設けられ、高速用
カム4は低速用カム3および隆起部5間でカムシ
ヤフト2に一体に設けられる。しかも隆起部5は
前記両カム3,4のベース円に対応する真円状に
形成される。
ロツカシヤフト6は、カムシヤフト2よりも下
方に固定配置されており、このロツカシヤフト6
には、一方の吸気弁V1に対応する第1ロツカア
ーム7と、第2ロツカアーム8と、他方の吸気弁
V2に対応する第3ロツカアーム9とが相対角変
位可能にして支承される。また第1および第3ロ
ツカアーム7,9において、両吸気弁V1,V2
の上方に位置する端部にはそれらの吸気弁V1,
V2の上端に当接し得るタペツトねじT1,T2
が進退可能に螺着され、これにより第1および第
3ロツカアーム7,9と吸気弁V1,V2とが連
動、連結される。
第1ロツカアーム7の上部には低速用カム3に
摺接するカムスリツパ11が設けられ、第2ロツ
カアーム8の上部には高速用カム4に摺接するカ
ムスリツパ12が設けられる。また第3ロツカア
ーム9の上部には隆起部5に摺接する摺接部13
が設けられる。
第3図において、第2ロツカアーム8の下面に
は、有底円筒状のリフタ14が当接されており、
このリフタ14は機関本体1との間に介装したリ
フタばね15により上方に向けて付勢される。こ
れにより、第2ロツカアーム8はそのカムスリツ
パ12が高速用カム4に常に摺接する方向に弾発
付勢される。
第4図において、連結切換機構10は、第1お
よび第2ロツカアーム7,8を連結可能な第1ピ
ストン16と、第2および第3ロツカアーム8,
9間を連結可能な第2ピストン17と、第2ピス
トン17の移動を規制するストツパピストン18
と、各ピストン16,17,18を連結解除位置
側に押圧すべくストツパピストン18に付勢する
戻しばね19と、第1ピストン16の移動時期を
制御するタイミング板20とを備える。
第1ロツカアーム7には、第2ロツカアーム8
側に向けて開放するとともにロツカシヤフト6と
平行な第1ガイド穴21が穿設されており、この
第1ガイド穴21に第1ピストン16が摺合され
る。
第1ピストン16は、有底円筒状の作動体22
と、短円柱状の押圧体23と、作動体22および
押圧体23間に縮設されるばね24とから成る。
作動体22はその閉塞端側を第1ガイド穴21の
閉塞端側に向けて第1ガイド穴21に摺合され、
これにより作動体22と第1ガイド穴21の閉塞
端との間に油圧室25が画成される。また押圧体
23は、作動体22の開放端側で第1ガイド穴2
1に摺合され、この押圧体23には作動体22内
に摺合する小径の円筒部26が同軸にかつ一体に
設けられる。ばね24は、円筒部26内で作動体
22および押圧体23間に介装されており、この
ばね24のセツト荷重は、前記戻しばね19より
も小さく設定されており、作動体22および押圧
体23は、ばね24により相互に離反する方向に
付勢される。
作動体22の開放端外周縁には、作動体22お
よび押圧体23が相互に当接して油圧室25側に
最大限変位している状態で、タイミング板20を
係合可能な環状の係合溝27を押圧体23との間
に形成する切欠きが全周にわたつて設けられる。
また作動体22の外周面には、該作動体22が連
結方向すなわち油室室25の容積を膨脹させる方
向に最大限変位したときにタイミング板20を係
合可能な環状の係合溝28が設けられる。
第1ピストン16の軸方向長さは、作動体22
および押圧体23が相互に当接して油圧室25側
に最大限変位しているときに、押圧体23と第2
ピストン17との当接面が第1および第2ロツカ
アーム7,8間に位置するように設定される。
第1ロツカアーム7には油圧室25に通じる油
路29が穿設される。またロツカシヤフト6内に
は、図示しない油圧供給源に通じる油圧供給路3
0が設けられており、この油圧供給路30はロツ
カシヤフト6の側壁に穿設された連通孔31を介
して前記油路29に常時連通する。したがつて第
1ロツカアーム7がどのような姿勢にあろうと
も、油圧室25への油圧の供給および油圧室25
からの油圧の解放が可能である。
第2ロツカアーム8には、第1ガイド穴21に
対応するガイド孔32がロツカシヤフト6と平行
に穿設され、このガイド孔32に円柱状の第2ピ
ストン17が摺合される。ガイド孔32の内径は
第1ガイド穴21と同一に設定されており、ガイ
ド孔32内に、第1ピストン16における押圧体
23の一部を嵌入可能である。また第2ピストン
17の軸方向の長さは、押圧体23に当接してい
る一端面が第1および第2ロツカアーム7,8間
にあるときに、他端面が第2および第3ロツカア
ーム8,9間に位置するように設定される。
第3ロツカアーム9には、ガイド孔32に対応
する第2ガイド穴33がその開放端を第2ロツカ
アーム8側に向けてロツカシヤフト6と平行に穿
設され、この第2ガイド穴33に円板状のストツ
パピストン18が摺合される。しかも第2ガイド
穴33の途中には、ストツパピストン18の摺動
動作を規制する規制段部34が第2ロツカアーム
8側に臨んで設けられる。また第2ガイド穴33
の閉塞端には、小径の挿通孔35が穿設されてお
り、ストツパピストン18に一体にかつ同軸に設
けられた案内棒36が挿通孔35に移動自在に挿
通される。
第2ガイド穴33の閉塞端とストツパピストン
18との間には案内棒36を囲繞するコイル状の
戻しばね19が介装されており、この戻しばね1
9によりストツパピストン18すなわち第2およ
び第1ピストン17,16は油圧室25側に、す
なわち連結解除位置側に向けて付勢される。
再び第2図において、第1ロツカアーム7の下
部には、タイミング板20を揺動自在に収容する
溝37が設けられており、溝37に収容されたタ
イミング板20はロツカシヤフト6の軸線と平行
なピン38により第1ロツカアーム7に枢支され
る。しかも溝37は第1ガイド穴21の途中に臨
んで設けられており、第1ピストン16の一部は
溝37に露出する。
タイミング板20はピン38で枢支される支持
部39と、係合溝27,28に係合可能な係合部
40とを有して略L字状に形成され、支持部39
をロツカシヤフト6側に向けてピン38により第
1ロツカアーム7に枢支される。また第1ロツカ
アーム7とタイミング板20との間にはピン38
を囲繞するねじりばね41が設けられており、こ
のねじりばね41のばね力により、タイミング板
20はその係合部40が第1ピストン16に近接
する方向に回動付勢される。
ロツカシヤフト6には、タイミング板20側の
外側面を切込んでカム面42が設けられる。また
タイミング板20の支持部39に一端を当接させ
た押圧ピン43を摺合させるための孔44が、溝
37からロツカシヤフト6の外側面間にわたつて
第1ロツカアーム7に設けられており、押圧ピン
43の他端はカム面42に当接する。しかもタイ
ミング板20がねじりばね41で第2図の時計方
向に回動付勢されていることに伴つて押圧ピン4
3の両端は支持部39およびカム面42に確実に
当接する。
カム面42の形状は、第1ロツカアーム7の揺
動動作により押圧ピン43を介してタイミング板
20を回動するように定められる。すなわち、第
1ロツカアーム7が低速用カム3のベース円に摺
接して静止している状態では、タイミング板20
がねじりばね41のばね力により第2図の時計方
向に回動して係合溝27,28に係合し得るよう
にし、第1ロツカアーム7が低速用カム3により
押下げられるとき、すなわち第1ロツカアーム7
が一定の開弁区間で揺動しているときにはタイミ
ング板20を第1ピストン16から強制的に離反
せしめるように、カム面42の形状が定められ
る。
このようにタイミング板20とカム面42との
間に押圧ピン43を介在させることにより、タイ
ミング板20の形状設定が容易となるだけでな
く、第1ロツカアーム7に小径の孔44を穿設す
ればすむので、タイミング板20をカム面42に
直接摺接させるものと比べると、第1ロツカアー
ム7の強度上有利である。
次にこの実施例の作用について、第5図および
第6図を参照しながら説明するが、第5図におい
て、a,bは吸気弁V1,V2の開弁リフトタイ
ミングを示し、cはタイミング板20が第1ピス
トン16に係合している状態をハイレベルで示す
とともにその係合状態を解除した状態をローレベ
ルで示すものであり、dは油圧室25に油圧が供
給されている状態をハイレベルで示すとともに油
圧が解放された状態をローレベルで示すものであ
る。また第5図aで鎖線Bはタイミング板20が
第1ピストン16に係合し得る位置を示すもので
あり、鎖線Bよりもリフト量が大となつた開弁区
間Aでのみタイミング板20が第1ピストン16
との係合を解除する方向に作動する。
油圧室25に油圧が供給されていない状態で
は、第6図aで示すように、戻しばね19で付勢
されたストツパピストン18により、第1および
第2ピストン16,17は油圧室25側に最大限
変位されている。この状態では、第1ピストン1
6における作動体22および押圧体23が相互に
当接して係合溝27が形成されており、第1ロツ
カアーム7が開弁区間Aにある時期t1ではタイミ
ング板20が係合溝27から外れた状態にある。
この際、第1ピストン16における押圧体23
と第2ピストン17との当接面は第1および第2
ロツカアーム7,8間にあり、第2ピストン17
とストツパピストン18との当接面は第2および
第3ロツカアーム8,9間にある。このため各ロ
ツカアーム7〜9は相対揺動可能な状態にあり、
第1ロツカアーム7は低速用カム3によつて揺動
駆動され、第2ロツカアーム8は高速用カム4に
よつて揺動駆動され、第3ロツカアーム9は隆起
部5が真円状であることから静止したままであ
る。したがつて一方の吸気弁V1のみが低速用カ
ム3の形状に応じたタイミングおよびリフト量で
開閉作動し、他方の吸気弁V2は閉弁休止状態を
保つ。
ここで、吸気弁V1が開弁しているときに油圧
室25に油圧を供給した場合を想定する。この油
圧の作用により、油圧供給直後の時期t2では、第
6図bで示すように、第1ピストン16は移動を
開始するが、第1ガイド穴21およびガイド孔3
2の軸線が第1および第2ロツカアーム7,8の
相対揺動によつてずれているため、第1ピストン
16は第2ロツカアーム8に摺接する位置までし
か移動できない。しかるに、第1ピストン16が
わずかに移動したことにより、第1ロツカアーム
7が閉弁状態になつたときでもタイミング板20
が第1ピストン16に係合し得ない状態になる。
この状態で、第1および第2ロツカアーム7,
8が低速用カム3および高速用カム4のベース円
に摺接して静止する時期t3では、低速用カム3お
よび高速用カム4のベース円に対応した真円状で
ある隆起部5に摺接していることにより第3ロツ
カアーム9が静止状態にあるので、第6図cで示
すように、第1ガイド穴21、ガイド孔32およ
び第2ガイド穴33の軸線が一致することによ
り、第1ピストン16はその押圧体23の一部を
ガイド孔32内に嵌入するまで移動し、第1ピス
トン16に押された第2ピストン17は一部を第
2ガイド穴33に嵌入するまで移動する。これに
より第1、第2および第3ロツカアーム7〜9が
連結切換機構10を介して一体的に連結され、高
速用カム4によつて揺動駆動される第2ロツカア
ーム8とともに第1および第3ロツカアーム7,
9が揺動する。したがつて両吸気弁V1,V2が
ともに高速用カム4の形状に応じたタイミングお
よびリフト量で開閉作動するようになる。
このように連結切換機構10による各ロツカア
ーム7〜9の連結が完全に行なわれたときには、
第1ピストン16における作動体22はその係合
溝28がタイミング板20に対応する位置まで移
動しており、各ロツカアーム7〜9が開弁区間A
を外れたときにはタイミング板20が係合溝28
に係合する。
このように両吸気弁V1,V2が高速用カム4
によつて開閉作動している途中の開弁区間A内に
あるときに油圧室25から油圧を解放した場合を
想定する。この場合、係合溝28からタイミング
板20が外れているので、油圧解放直後の時期t4
では、第1ピストン16における作動体23が、
第6図dで示すようにばね24により、油圧室2
5側に移動する。
この際、第1ピストン16における押圧体23
は、第2ロツカアーム8の揺動による第1ガイド
穴21およびガイド孔32との摩擦力により第1
ガイド穴21には戻らず、第1〜第3ロツカアー
ム7〜9は連結されたままである。
この状態で開弁区間Aを外れて各ロツカアーム
7〜9が静止状態となつた時期t5で、前記摩擦力
がなくなるのに応じて押圧体23は第6図eで示
すように第1ガイド穴21内に戻り、第2ピスト
ン17もガイド孔32に戻る。これにより第1ロ
ツカアーム7による吸気弁V1の開閉作動、なら
びに第3ロツカアーム9による吸気弁V2の閉弁
休止が可能となる。
次に油圧室25への油圧の供給、解放を第1ロ
ツカアーム7が開弁区間Aを外れた状態で行つた
ときの動作について第7図および第8図を参照し
ながら説明する。
第1〜第3ロツカアーム7〜9が相互に連結さ
れていない状態にあつて第1ロツカアーム7が開
弁区間Aを外れているときに油圧室25に油圧を
供給した直後の時期t1′では、第8図aで示すよ
うに、第1ロツカアーム7における作動体22は
タイミング板20で移動を阻止されている。
次に第1ロツカアーム7が開弁区間Aに入つた
時期t2′では、タイミング板20が係合溝27か
ら外れるのに応じて第1ロツカアーム7は、第8
図bで示すように、第2ロツカアーム8に摺接す
るまで移動する。
その後、第1ロツカアーム7が開弁区間Aを外
れて静止した時期t3′では、第1ガイド穴21、
ガイド孔32および第2ガイド穴33の軸線が第
8図cで示すように一致するのに応じて第1ピス
トン16が移動し、押圧体23の一部がガイド孔
32内に嵌入し、第2ピストン17の一部が第2
ガイド穴33内に嵌入する。これにより第1〜第
3ロツカアーム7〜9が連結され、両吸気弁V
1,V2が高速用カム4の形状に応じたタイミン
グおよびリフト量で開閉作動する。
このように各ロツカアーム7〜9が連結されて
いるときの開弁区間Aを外れているときに油圧室
25から油圧を解放すると、その油圧解放直後の
時期t4′では、第8図dで示すように、係合溝2
8にタイミング板20が係合しているので第1ピ
ストン16の移動は阻止されており、第2ピスト
ン17およびストツパピストン18も移動しな
い。
次に第1ロツカアーム7が開弁区間Aに入つた
ときの時期t5′では、タイミング板20が係合溝
28から外れるので、第8図eで示すように作動
体22がばね24により油圧室25側に移動す
る。この際、押圧体23は第1ガイド穴21およ
びガイド孔32との摩擦力により移動せず、第2
ピストン17およびストツパピストン18も移動
しない。
その後、開弁区間Aが終了した後の時期t6′で
は、第1ガイド穴21、ガイド孔32および第2
ガイド穴33の軸線が一致するのに応じて、第8
図fで示すように、押圧体23が第1ガイド穴2
1内に戻り、第2ピストン16がガイド孔32内
に戻り、各ピストン7〜9の相対揺動が可能とな
り、タイミング板20は係合溝27に係合する。
このような連結切換機構10の作動をまとめる
と、開弁区間Aで油圧室25への油圧の供給ある
いは油圧室25からの油圧の解放を行なつたとき
にはその開弁区間Aが終了したときに実質的な切
換作動が開始され、また開弁区間Aで油圧室25
への油圧の供給あるいは油圧室25からの油圧の
解放を行なつたときには次の開弁区間Aが終了し
たときに実質的な切換作動が開始され、確実な切
換作動を行なわしめることができる。
以上の説明では、吸気弁V1,V2に関連する
部分について述べたが、一対の排気弁についても
吸気弁V1,V2と同様に作動せしめられるもの
である。また一対の吸気弁V1,V2および一対
の排気弁の一方のみに関連して本発明を適用する
ことも可能である。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、第1ロツカアー
ムには、第1ピストンに係合するタイミング板
が、第1ロツカアームが一定の開弁区間にあると
きに係合状態を解除すべくして配設されるので、
油圧室への油圧の供給あるいは油圧室からの解放
をいかなる時期に行なおうとも、連結あるいは連
結解除の実質的な作動開始時期は開弁区間が終了
したときとなり、切換作動が確実に行なわれるよ
うになり、異音の発生が防止されるとともに、破
損の原因を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第
1図は平面図、第2図は第1図の−線拡大断
面図、第3図は第1図の−線断面図、第4図
は第2図の−線拡大断面図、第5図は作動タ
イミングチヤート、第6図は第5図の各作動時期
の作動態様を順次示すための第4図−線に沿
う断面図、第7図は第5図とは異なる作動タイミ
ングチヤート、第8図は第7図の各作動時期の作
動態様を順次示すための第6図に対応した断面図
である。 2……カムシヤフト、6……ロツカシヤフト、
7……第1ロツカアーム、8……第2ロツカアー
ム、9……第3ロツカアーム、16……第1ピス
トン、17……第2ピストン、18……ストツパ
ピストン、19……戻しばね、20……タイミン
グ板、22……作動体、23……押圧体、24…
…ばね、25……油室室、27,28……係合
溝、42……カム面、43……押圧ピン、V1,
V2……吸気弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カムシヤフトの回転に応じて作動する第1、
    第2および第3ロツカアームが、ロツカシヤフト
    にその軸方向に沿つて順に枢支され、第1ロツカ
    アームとの間に油圧室を画成する第1ピストンが
    第2ロツカアームへの嵌入を可能にして第1ロツ
    カアームに摺合され、第3ロツカアームへの嵌入
    を可能にして第1ピストンに当接する第2ピスト
    ンが第2ロツカアームに摺合され、第3ロツカア
    ームには第2ピストンに当接するストツパピスト
    ンが摺合されるとともに第1、第2およびストツ
    パピストンを油圧室側に付勢する戻しばねが配設
    される内燃機関の動弁装置において、第1ロツカ
    アームには、第1ピストンに係合するタイミング
    板が、第1ロツカアームが一定の開弁区間にある
    ときに係合状態を解除すべくして配設されること
    を特徴とする内燃機関の動弁装置。 2 第1ピストンは、タイミング板を係合するた
    めの係合溝を備えて油圧室に臨む作動体と、タイ
    ミング板を係合するための係合溝を作動体との間
    に形成して第2ピストンに当接する押圧体と、戻
    しばねよりも小さなセツト荷重に設定されて作動
    体および押圧体間に縮設されるばねとから成るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の内燃
    機関の動弁装置。 3 タイミング板は、第1ピストンに係合する方
    向にばね付勢されて第1ロツカアームに回動枢支
    され、ロツカシヤフトに設けられたカム面とタイ
    ミング板との間で第1ロツカアームには、第1ロ
    ツカアームの開弁方向への揺動時に前記カム面と
    タイミング板との相対位置変化に応じてタイミン
    グ板を係合解除方向に押圧すべく押圧ピンが摺合
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の内燃機関の動弁装置。
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