JPH058127Y2 - - Google Patents

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JPH058127Y2
JPH058127Y2 JP1984200170U JP20017084U JPH058127Y2 JP H058127 Y2 JPH058127 Y2 JP H058127Y2 JP 1984200170 U JP1984200170 U JP 1984200170U JP 20017084 U JP20017084 U JP 20017084U JP H058127 Y2 JPH058127 Y2 JP H058127Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は合成樹脂積層体からなる食品用容器に
関し、詳しくは酸素ガスに対して感受性の高い食
品の有する良質のフレーバーを損ねることなくそ
れらの食品を収容し得る食品用容器に関する。 従来から、酸素ガスに対する感受性の高い食品
を酸素ガスによつて劣化させることなく包装収容
する容器又は包装体として、酸素ガス透過率の低
い合成樹脂層を利用した多層積層シート、例え
ば、ハイインパクトポリスチレン/塩化ビニリデ
ン/ハイインパクトポリスチレンやハイインパク
トポリスチレン/エチレンビニルアルコール共重
合体/ポリオレフインからなるせいぜい1mm程度
の厚みの積層シートを素材とする合成樹脂製容器
や包装体が使い捨て用として廉価に利用されてい
る。 しかしながら、従来のこの種の容器等では内容
物の劣化防止がいまだ満足のいくものではなかつ
た。 本考案者は上記従来技術の欠点に鑑み鋭意研究
した結果、食品の保持するフレーバーは酸素ガス
によつて劣化することは勿論であるが、それ以外
にも食品中のフレーバー自体が容器や包装体の素
材中へ吸着(吸収)されたり、容器等を透過した
りして食品中のフレーバーが損なわれ、内容物の
品質の劣化を生じる原因となつていることを見出
した。 本考案は、酸素バリヤー性はもとより、食品中
のフレーバーを損なうことのない食品容器等を成
形することの出来る合成樹脂積層体を提供するこ
とを目的とする。 即ち、本考案は、飽和ポリエステル樹脂又はポ
リカーボネート樹脂からなる保香性樹脂層と、水
蒸気バリヤー性樹脂層と、ガスバリヤー性樹脂層
及び熱可塑性樹脂層とを順次積層してなる合成樹
脂積層体からなる食品用容器であり、上記保香性
樹脂層が容器内部側として形成されていることを
特徴とする食品用容器を要旨とする。 以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に
説明する。 第1図は本考案合成樹脂積層体の一実施例を示
すもので、図中1は合成樹脂積層体である。 該積層体1は保香性樹脂層2、水蒸気バリヤー
性樹脂層3、ガスバリヤー性樹脂層4及び熱可塑
性樹脂層5を順次積層することにより構成されて
いる。 本考案食品用容器は上記の合成樹脂積層体を保
香性樹脂層が容器内部側として形成したものであ
る。 尚、図中6は接着層である。 本考案に於ける、保香性樹脂層2は食品の具備
するフレーバーが吸着されることのない又、フレ
ーバーを透過させることのない働きを有するもの
で、該層2を形成する樹脂としては、飽和ポリエ
ステル樹脂又はポリカーボネート樹脂等が用いら
れる。なかでも飽和ポリエステル樹脂が最も好ま
しく、該樹脂としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラ
メチレンテレフタレート、ポリ1,4シクロヘキ
サンジメチルテレフタレート、1イソフタレート
等が挙げられる。 また、本考案に於いて、水蒸気バリヤー性樹脂
層3を形成する樹脂としては、塩化ビニリデンを
主成分とする共重合体、ポリプロピレン等が挙げ
られ、なかでも塩化ビニリデンの共重合体が最も
好ましいものである。 塩化ビニリデンの共重合体として、例えば塩化
ビニリデン単量体とアクリル系単量体又はメタク
リル系単量体からなる共重合体、或いは塩化ビニ
リデン単量体とアクリル系又はメタクリル系単量
体及びエチレン系不飽和単量体よりなる共重合体
等を使用することが出来る。 本考案に於いて、ガスバリヤー性樹脂層4を形
成する樹脂としては、ガスバリヤー性を有するも
のであればどの様なものでも使用可能であるが、
好ましくは、エチレンビニルアルコール共重合体
が使用され、又、該共重合体として、エチレン酢
酸ビニル共重合体ケン化物であり。エチレン含有
量が20〜50モル%、ケン化度90%以上のものが好
ましい。 熱可塑性樹脂層5を形成する樹脂としては従来
公知の熱可塑性樹脂が使用可能であり、例えば、
ポリスチレン、ポリエステル等が挙げられるが、
なかでもポリスチレンが最も好ましい。 合成樹脂積層体1を形成するに当たつては、例
えば保香性樹脂層2の表面に水蒸気バリヤー性樹
脂層3をコーテイングし、該層3表面にガスバリ
ヤー性樹脂層4をドライラミネーシヨンにより貼
着した後、該層4表面に接着層6をアンカーコー
ト剤を介してエクストルージヨンコーテイングす
ることにより形成する。さらに接着層6表面に熱
可塑性樹脂層5をヒートシールして合成樹脂積層
体1を形成する。 上記接着層6としてエチレン酢酸ビニル共重合
体等の合成樹脂が使用可能である。 尚、本実施例では、合成樹脂積層体1を上記の
様に形成したが、形成方法はこれに限られるもの
てはなく、その他の方法も可能であり、例えば、
水蒸気バリヤー性樹脂層3をフイルムで形成し、
保香性樹脂層2或いはガスバリヤー性樹脂層4に
接着剤等により貼着することもできるし、又、熱
可塑性合成樹脂層5をガスバリヤー性樹脂層4に
直接ドライラミネーシヨンにより貼着して形成し
てもよい。 上記のように構成される合成樹脂積層体1を使
用して食品用容器を成形する。この際、保香性樹
脂層2がその容器に収容される食品に接触する内
側にくる様に容器を成形する。 得られた容器は、最内面に保香性樹脂層2が位
置するので、食品のフレーバーは該層2により吸
着されたり、該層2を透過して外部へ逃げてしま
うような虞はない。 又、保香性樹脂層2の外側に水蒸気バリヤー性
樹脂層3及びガスバリヤー性樹脂層4が順次設け
られているので、水蒸気、及び酸素等のガスが容
器内に侵入せず、その結果、内容物を長期間その
品質を変えることなく保存することが出来る。 又、内容物に水分の多いものを収容する場合
は、水蒸気バリヤー性樹脂層3は容器内部から浸
透してくる水に対する防湿性を有し、ガスバリヤ
ー性樹脂層4のガスバリヤー性を維持する役割を
果たす。 即ち、特に該層4を形成する樹脂がエチレンビ
ニルアルコール共重合体である場合は、高湿下に
おくと本来有する酸素ガスバリアー性が極端に低
下するので、水蒸気バリヤー性樹脂層3に於いて
容器内部からの防湿を行い、その結果良好なガス
バリヤー性が維持出来るものである。 尚、本実施例は上記の様に構成さているが、本
考案の要旨を変えるとこのない範囲でその構成等
は適宜変更することは可能である。 以上、説明したように、本考案食品用容器は飽
和ポリエステル樹脂又はポリカーボネート樹脂か
らなる保香性樹脂層と、水蒸気バリヤー性樹脂層
及び熱可塑性樹脂層とを順次積層してなる合成樹
脂積層体からなり、上記保香性樹脂層が容器内部
側となるように形成されているので内容物のフレ
ーバーを損ねることのない内容物保存性の良好な
食品用容器が得られる。 以下、具体的実施例及び比較例を挙げて本考案
を更に詳細に説明する。 実施例 保香性樹脂層としての50μの飽和ポリエステル
に水蒸気バリヤー性樹脂層としての5μの塩化ビ
ニリデンを主成分とする共重合体をコーテイング
したものにガスバリヤー性樹脂層としての30μの
エチレンビニルアルコール共重合体をドライラミ
ネーシヨンにて貼着した。さらに接着層としてエ
チレン酢酸ビニル共重合体をドライラミネーシヨ
ンにて貼着し、さらに0.8mmの熱可塑性樹脂層と
してのポリスチレン樹脂をTダイにてシーテイン
グする際にヒートラミして合成樹脂積層体を得
た。得られた積層体は下記に示す層構成をしてい
る。 飽和ポリエステル層/塩化ビニリデンの共重合
体層/エチレンビニルアルコール共重合体層/接
着層/ポリスチレン層 上記積層体を用いて飽和ポリエステル層が最内
側にくるように、真空成形法により、口径70Φ深
さ50mmの容器Aを成形した。 比較例 1 下記に示す層構成の積層体を用いて実施例と同
様の方法で容器Bを成形した。 飽和ポリエステル層/エチレンビニルアルコー
ル共重合体層/接着層/ポリスチレン層 比較例 2 下記に示す層構成の積層体を用いて実施例と同
様の方法で容器Cを成形した。 ポリプロピレン/塩化ビニリデンの共重合体
層/エチレンビニルアルコール共重合体層/接着
層/ポリスチレン層 上記、得られた容器A、容器B、容器Cに各々
100%オレンジ果汁をホツト充填してアルミ箔を
含む酸素を透過させない仕様である蓋材でヒート
シールした後、その内容物の下記三項目に於ける
経時変化を観察した。(20℃,50%RH条件下) (1) 果汁中の還元型ビタミンC(アスコルビン酸)
の含有量(mg%)の経時変化を により測定し結果を第2図に示した。 第2図より明らかなように容器B及び容器C
は容器Aと比較してアスコルビン酸量が時間と
ともに減少して内容物が変質していることがわ
かる。 (2) 果汁の褐変度の経時変化を光電比色計を用い
て測定した。 結果を第3図に示した。 第3図より明らかなように容器Aに比較して
容器Bは時間の経過に伴う変色度合が大きく、
内容物が変色することがわかる。 (3) 味覚試験を官能検査で観察した。結果を表1
に示す。 表1から明らかなように容器Aと比較して容
器B、容器Cに収納された内容物は時間の経過
に伴つて極端に味覚が低下する。
【表】 尚、オレンジ果汁充填時の味覚を10で表示
し、劣化するに従つて点数を低下させた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案食品用容器に用いられる合成樹脂積層体の
一実施例を示す縦断面図、第2図は実施例及び比
較例の容器中の内容物のアスコルビン酸含有量の
経時変化を示すグラフ、第3図は実施例及び比較
例の容器中の内容物の褐変度の経時変化を示すグ
ラフである。 1……合成樹脂積層体、2……保香性樹脂層、
3……水蒸気バリヤー性樹脂層、4……ガスバリ
ヤー性樹脂層、5……熱可塑性樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 飽和ポリエステル樹脂又はポリカーボネート樹
    脂からなる保香性樹脂層と、水蒸気バリヤー性樹
    脂層と、ガスバリヤー性樹脂層及び熱可塑性樹脂
    層とを順次積層してなる合成樹脂積層体からなる
    食品用容器であり、上記保香性樹脂層が容器内部
    側として形成されていることを特徴とする食品用
    容器。
JP1984200170U 1984-12-28 1984-12-28 Expired - Lifetime JPH058127Y2 (ja)

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JPS61115626U JPS61115626U (ja) 1986-07-22
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