JPH0731829A - 炭酸ガス吸収シート - Google Patents
炭酸ガス吸収シートInfo
- Publication number
- JPH0731829A JPH0731829A JP5157469A JP15746993A JPH0731829A JP H0731829 A JPH0731829 A JP H0731829A JP 5157469 A JP5157469 A JP 5157469A JP 15746993 A JP15746993 A JP 15746993A JP H0731829 A JPH0731829 A JP H0731829A
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- JP
- Japan
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- carbon dioxide
- dioxide absorbing
- overcoat layer
- sheet
- resin layer
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/40—Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水蒸気透過率を向上させることにより、炭酸
ガス吸収速度及び炭酸ガス吸収能力を高め、例えばチー
ズ、アルコール無添加生味噌、粕漬け、キムチ等のガス
放出性物品の包装に好適に利用可能な炭酸ガス吸収シー
トを提供する。 【構成】 炭酸ガス吸収樹脂からなる炭酸ガス吸収樹脂
層1と通気性オーバーコート層2との積層体であって、
被包装物と直接に接触する通気性オーバーコート層2の
表面には複数の非貫通孔3が形成されている炭酸ガス吸
収シートである。
ガス吸収速度及び炭酸ガス吸収能力を高め、例えばチー
ズ、アルコール無添加生味噌、粕漬け、キムチ等のガス
放出性物品の包装に好適に利用可能な炭酸ガス吸収シー
トを提供する。 【構成】 炭酸ガス吸収樹脂からなる炭酸ガス吸収樹脂
層1と通気性オーバーコート層2との積層体であって、
被包装物と直接に接触する通気性オーバーコート層2の
表面には複数の非貫通孔3が形成されている炭酸ガス吸
収シートである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭酸ガス吸収シートに関
し、さらに詳しくは例えばチーズ等のガス放出性物品の
包装に好適に用いられる炭酸ガス吸収シートに関する。
し、さらに詳しくは例えばチーズ等のガス放出性物品の
包装に好適に用いられる炭酸ガス吸収シートに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばナチュラルチーズにおいては、
その熟成期間中に乳酸菌による醗酵が行なわれ、それに
伴って酸やアルコールとともに炭酸ガスが発生する。熟
成が充分な程度に達すると、チーズは防菌防黴を目的と
してN2 +CO2 の混合ガス(比率は、通常、7:3)
が充填された状態で包装され、製品として出荷される。
その熟成期間中に乳酸菌による醗酵が行なわれ、それに
伴って酸やアルコールとともに炭酸ガスが発生する。熟
成が充分な程度に達すると、チーズは防菌防黴を目的と
してN2 +CO2 の混合ガス(比率は、通常、7:3)
が充填された状態で包装され、製品として出荷される。
【0003】ところが、ナチュラルチーズでは包装後も
炭酸ガスの発生が続き、ガスを通さないシートで包装し
た場合には、発生する炭酸ガスのために包装の形崩れが
生じたり、袋が破れたりするおそれがある。
炭酸ガスの発生が続き、ガスを通さないシートで包装し
た場合には、発生する炭酸ガスのために包装の形崩れが
生じたり、袋が破れたりするおそれがある。
【0004】一方、このようなガス放出性の被包装物を
包装する際に好適に利用可能な包装材料として、本件出
願人はさきに炭酸ガス吸収能を有する包装材料である炭
酸ガス吸収シートを提案している(特公昭60−216
50号、実公昭60−36453号、特公昭60−58
252号、同62−25408号公報等参照)。
包装する際に好適に利用可能な包装材料として、本件出
願人はさきに炭酸ガス吸収能を有する包装材料である炭
酸ガス吸収シートを提案している(特公昭60−216
50号、実公昭60−36453号、特公昭60−58
252号、同62−25408号公報等参照)。
【0005】この炭酸ガス吸収シートは、たとえば図2
に示すように、熱可塑性樹脂に例えば水酸化カルシウム
等の無機物を適宜の割合で配合してなる炭酸ガス吸収樹
脂層51と、バリアー性並びに適当な透湿性及びガス置
換性を有するオーバーコート層52とを共押出しインフ
レーション法により積層してなるものである。
に示すように、熱可塑性樹脂に例えば水酸化カルシウム
等の無機物を適宜の割合で配合してなる炭酸ガス吸収樹
脂層51と、バリアー性並びに適当な透湿性及びガス置
換性を有するオーバーコート層52とを共押出しインフ
レーション法により積層してなるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、たと
えば図2に示す従来の炭酸ガス吸収シートにおいては、
炭酸ガス吸収速度が、オーバーコート層52の材質、厚
み等、実際には水蒸気透過率、ガス透過度により大きな
影響を受け易く、また炭酸ガス吸収能力が無機物の配合
割合や成膜性により大きな影響を受け易いという問題が
ある。
えば図2に示す従来の炭酸ガス吸収シートにおいては、
炭酸ガス吸収速度が、オーバーコート層52の材質、厚
み等、実際には水蒸気透過率、ガス透過度により大きな
影響を受け易く、また炭酸ガス吸収能力が無機物の配合
割合や成膜性により大きな影響を受け易いという問題が
ある。
【0007】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、水蒸気透過率を上昇させる
ことにより炭酸ガス吸収速度および吸収能力を向上させ
た炭酸ガス吸収シートを提供することにある。
のであり、本発明の目的は、水蒸気透過率を上昇させる
ことにより炭酸ガス吸収速度および吸収能力を向上させ
た炭酸ガス吸収シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、炭酸ガス吸収樹脂層と該炭酸ガス
吸収樹脂層の少なくとも片面に設けられた通気性オーバ
ーコート層とを有する炭酸ガス吸収シートにおいて、前
記炭酸ガス吸収樹脂層は、熱可塑性樹脂と無機物との混
合物をシート状に成形してなり、前記通気性オーバーコ
ート層には、その表面に複数の非貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする炭酸ガス吸収シートである。
めの本発明の構成は、炭酸ガス吸収樹脂層と該炭酸ガス
吸収樹脂層の少なくとも片面に設けられた通気性オーバ
ーコート層とを有する炭酸ガス吸収シートにおいて、前
記炭酸ガス吸収樹脂層は、熱可塑性樹脂と無機物との混
合物をシート状に成形してなり、前記通気性オーバーコ
ート層には、その表面に複数の非貫通孔が形成されてい
ることを特徴とする炭酸ガス吸収シートである。
【0009】
【作用】本発明の炭酸ガス吸収シートは、炭酸ガス吸収
樹脂層と該炭酸ガス吸収樹脂層の少なくとも片面に設け
られた通気性オーバーコート層とを有するものである。
樹脂層と該炭酸ガス吸収樹脂層の少なくとも片面に設け
られた通気性オーバーコート層とを有するものである。
【0010】ここで、この炭酸ガス吸収シートを用いて
包装容器を形成する場合、その内面は通気性オーバーコ
ート層により形成され、その外面は炭酸ガス吸収樹脂層
により形成される。したがって、そのような包装容器内
に例えばナチュラルチーズを収納すると、被包装物であ
るナチュラルチーズから発生する炭酸ガスは通気性オー
バーコート層を透過して炭酸ガス吸収樹脂層に吸収され
る。ここで、被包装物と直接に接触する通気性オーバー
コート層の表面には複数の非貫通孔が形成されており、
この非貫通孔における通気性オーバーコート層の厚さは
非貫通孔が形成されていない部分の厚さに比較して減少
している。これにより、水蒸気及び炭酸ガスが通気性オ
ーバーコート層を通過する時間が短縮され、その結果、
炭酸ガス吸収速度が向上するとともに、炭酸ガス吸収樹
脂層における炭酸ガス吸収能力も向上する。
包装容器を形成する場合、その内面は通気性オーバーコ
ート層により形成され、その外面は炭酸ガス吸収樹脂層
により形成される。したがって、そのような包装容器内
に例えばナチュラルチーズを収納すると、被包装物であ
るナチュラルチーズから発生する炭酸ガスは通気性オー
バーコート層を透過して炭酸ガス吸収樹脂層に吸収され
る。ここで、被包装物と直接に接触する通気性オーバー
コート層の表面には複数の非貫通孔が形成されており、
この非貫通孔における通気性オーバーコート層の厚さは
非貫通孔が形成されていない部分の厚さに比較して減少
している。これにより、水蒸気及び炭酸ガスが通気性オ
ーバーコート層を通過する時間が短縮され、その結果、
炭酸ガス吸収速度が向上するとともに、炭酸ガス吸収樹
脂層における炭酸ガス吸収能力も向上する。
【0011】尚、被包装物と直接に接触する通気性オー
バーコート層表面に貫通孔を形成することは、炭酸ガス
吸収層中の成分が溶出し、被包装物を汚染する可能性が
高いため好ましくないが、本発明の炭酸ガス吸収シート
では、通気性オーバーコート層に非貫通孔を形成するた
め、被包装物を汚染する可能性が極めて低い。
バーコート層表面に貫通孔を形成することは、炭酸ガス
吸収層中の成分が溶出し、被包装物を汚染する可能性が
高いため好ましくないが、本発明の炭酸ガス吸収シート
では、通気性オーバーコート層に非貫通孔を形成するた
め、被包装物を汚染する可能性が極めて低い。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本実施例における炭酸ガス吸
収シートの断面を示す説明図である。
しながら説明する。図1は本実施例における炭酸ガス吸
収シートの断面を示す説明図である。
【0013】図1に示すように、この炭酸ガス吸収シー
トは炭酸ガス吸収樹脂層1と、この炭酸ガス吸収樹脂層
1の一方の面に積層された通気性オーバーコート層2と
からなる。
トは炭酸ガス吸収樹脂層1と、この炭酸ガス吸収樹脂層
1の一方の面に積層された通気性オーバーコート層2と
からなる。
【0014】炭酸ガス吸収樹脂層1は、熱可塑性樹脂と
無機物との混合物をシート状に成形してなるものであ
る。ここで、熱可塑性樹脂としては、たとえば低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエステルポリプ
ロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレ
ン、エチレン・α−オレフィン共重合体、さらにはこれ
らの樹脂に有機酸を付加もしくは共重合させたものおよ
びアイオノマー樹脂等が挙げられる。
無機物との混合物をシート状に成形してなるものであ
る。ここで、熱可塑性樹脂としては、たとえば低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエステルポリプ
ロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレ
ン、エチレン・α−オレフィン共重合体、さらにはこれ
らの樹脂に有機酸を付加もしくは共重合させたものおよ
びアイオノマー樹脂等が挙げられる。
【0015】たとえばこれらの熱可塑性樹脂と混合され
る無機物は、少なくとも炭酸ガス吸収剤としての作用乃
至機能を奏するものである。炭酸ガス吸収剤としては、
たとえば水酸化カルシウム、ソーダライム、活性炭、シ
リカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土およ
びゼオライトなどが挙げられる。これらは1種単独で用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのなかでも、特に好ましいのは水酸化カルシウム
である。
る無機物は、少なくとも炭酸ガス吸収剤としての作用乃
至機能を奏するものである。炭酸ガス吸収剤としては、
たとえば水酸化カルシウム、ソーダライム、活性炭、シ
リカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土およ
びゼオライトなどが挙げられる。これらは1種単独で用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのなかでも、特に好ましいのは水酸化カルシウム
である。
【0016】炭酸ガス吸収樹脂層1には、さらに水分吸
収性金属酸化物が配合されていてもよい。この水分吸収
性金属酸化物は、前記の炭酸ガス吸収剤を熱可塑性樹脂
に配合することによって成形原料中の含有水分が過多と
なり、水分過多によってシート成形時に発泡現象がひき
おこされるのを防止する作用乃至機能を奏する。
収性金属酸化物が配合されていてもよい。この水分吸収
性金属酸化物は、前記の炭酸ガス吸収剤を熱可塑性樹脂
に配合することによって成形原料中の含有水分が過多と
なり、水分過多によってシート成形時に発泡現象がひき
おこされるのを防止する作用乃至機能を奏する。
【0017】このような作用乃至機能を奏する金属酸化
物としては、たとえば酸化カルシウム、酸化ベリリウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化亜鉛など
が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
物としては、たとえば酸化カルシウム、酸化ベリリウ
ム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化亜鉛など
が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】炭酸ガス吸収樹脂層1における炭酸ガス吸
収剤および水分吸収性金属酸化物の含有割合は、それぞ
れ次の通りである。すなわち、炭酸ガス吸収剤の含有割
合は通常60重量%以下である。この割合が60重量%
を超えると、シート押出し適性の悪化を招くとともにシ
ートが脆くなって実用に適さなくなることがある。一
方、水分吸収性金属酸化物の含有割合は、炭酸ガス吸収
剤に対して1重量%〜10重量%の範囲であることが好
ましい。
収剤および水分吸収性金属酸化物の含有割合は、それぞ
れ次の通りである。すなわち、炭酸ガス吸収剤の含有割
合は通常60重量%以下である。この割合が60重量%
を超えると、シート押出し適性の悪化を招くとともにシ
ートが脆くなって実用に適さなくなることがある。一
方、水分吸収性金属酸化物の含有割合は、炭酸ガス吸収
剤に対して1重量%〜10重量%の範囲であることが好
ましい。
【0019】このような炭酸ガス吸収層1の厚さは、通
常、10〜100μm、好ましくは15〜50μmであ
る。炭酸ガス吸収樹脂層1の少なくとも一方の面には、
通気性オーバーコート層2が積層される。
常、10〜100μm、好ましくは15〜50μmであ
る。炭酸ガス吸収樹脂層1の少なくとも一方の面には、
通気性オーバーコート層2が積層される。
【0020】通気性オーバーコート層2の形成材料とし
ては、たとえばポリエチレン、ポリポリプロピレンその
他のヒートシール性を有するポリオレフィン、ポリスチ
レンなどが挙げられる。これらのなかでも、好ましいの
はポリエチレンであり、低密度ポリエチレンは特に好ま
しい。
ては、たとえばポリエチレン、ポリポリプロピレンその
他のヒートシール性を有するポリオレフィン、ポリスチ
レンなどが挙げられる。これらのなかでも、好ましいの
はポリエチレンであり、低密度ポリエチレンは特に好ま
しい。
【0021】図1に示すように、この通気性オーバーコ
ート層2の表面には、複数の非貫通孔3が形成されてい
る。非貫通孔3の開孔頻度、深さおよび開孔径について
は、この炭酸ガス吸収シートを用いて形成される包装体
の内容物の種類や性質等に応じて適宜に決定すればよ
く、一例を挙げれば次の通りである。
ート層2の表面には、複数の非貫通孔3が形成されてい
る。非貫通孔3の開孔頻度、深さおよび開孔径について
は、この炭酸ガス吸収シートを用いて形成される包装体
の内容物の種類や性質等に応じて適宜に決定すればよ
く、一例を挙げれば次の通りである。
【0022】非貫通孔3の開孔頻度は、通気性オーバー
コート層2の単位面積1cm2 あたり、通常、10〜1
04 個程度である。非貫通孔3の深さ、すなわち通気性
オーバーコート層2における非貫通孔3の底部から炭酸
ガス吸収樹脂層1との接着面までの厚さは、通常、2〜
10μm、好ましくは4〜8μmである。この厚さが2
μm未満であると、非貫通孔加工時および成膜加工時に
膜厚のばらつきが生じ、性能に影響することがある。一
方、10μmを超えると、炭酸ガス吸収樹脂層1の炭酸
ガス吸収速度を高める効果が充分に奏されないことがあ
る。
コート層2の単位面積1cm2 あたり、通常、10〜1
04 個程度である。非貫通孔3の深さ、すなわち通気性
オーバーコート層2における非貫通孔3の底部から炭酸
ガス吸収樹脂層1との接着面までの厚さは、通常、2〜
10μm、好ましくは4〜8μmである。この厚さが2
μm未満であると、非貫通孔加工時および成膜加工時に
膜厚のばらつきが生じ、性能に影響することがある。一
方、10μmを超えると、炭酸ガス吸収樹脂層1の炭酸
ガス吸収速度を高める効果が充分に奏されないことがあ
る。
【0023】また、非貫通孔3の開孔径は、通常、10
-2〜103 μm程度である。このような非貫通孔3は、
物理的あるいは化学的な方法により、炭酸ガス吸収層1
を損なうことなく通気性オーバーコート層2の表面に形
成される。
-2〜103 μm程度である。このような非貫通孔3は、
物理的あるいは化学的な方法により、炭酸ガス吸収層1
を損なうことなく通気性オーバーコート層2の表面に形
成される。
【0024】この通気性オーバーコート層2の厚さは、
通常、10〜102 μm、好ましくは20〜40μmで
ある。炭酸ガス吸収樹脂層1と通気性オーバーコート層
2とは、たとえば共押出し法を好適に採用して積層する
ことができる。
通常、10〜102 μm、好ましくは20〜40μmで
ある。炭酸ガス吸収樹脂層1と通気性オーバーコート層
2とは、たとえば共押出し法を好適に採用して積層する
ことができる。
【0025】なお、通気性オーバーコート層2は、通
常、炭酸ガス吸収樹脂層1の片面に形成されていればよ
いが、必要に応じて炭酸ガス吸収樹脂層1の両面に通気
性オーバーコート層2が形成されていてもよい。
常、炭酸ガス吸収樹脂層1の片面に形成されていればよ
いが、必要に応じて炭酸ガス吸収樹脂層1の両面に通気
性オーバーコート層2が形成されていてもよい。
【0026】この炭酸ガス吸収シートは、たとえばチー
ズ、アルコール無添加生味噌、粕漬け、キムチ等のガス
放出性物品の包装に好適に利用可能であり、たとえばこ
の炭酸ガス吸収シートが炭酸ガス吸収樹脂層1の片面に
通気性オーバーコート層2が形成されているものである
場合には、通気性オーバーコート層2が袋の内面、すな
わち被包装物と直接に接触する面を構成するように包装
体を形成すればよい。
ズ、アルコール無添加生味噌、粕漬け、キムチ等のガス
放出性物品の包装に好適に利用可能であり、たとえばこ
の炭酸ガス吸収シートが炭酸ガス吸収樹脂層1の片面に
通気性オーバーコート層2が形成されているものである
場合には、通気性オーバーコート層2が袋の内面、すな
わち被包装物と直接に接触する面を構成するように包装
体を形成すればよい。
【0027】
【発明の効果】以上に詳述したとおり、本発明によれ
ば、炭酸ガス吸収能を有する炭酸ガス吸収層と複数の非
貫通孔が表面に形成された通気性オーバーコート層とが
積層されている構成としたので、水蒸気透過率が上昇
し、これにより炭酸ガス吸収速度および炭酸ガス吸収能
力が向上しているという利点を有する炭酸ガス吸収シー
トが提供される。
ば、炭酸ガス吸収能を有する炭酸ガス吸収層と複数の非
貫通孔が表面に形成された通気性オーバーコート層とが
積層されている構成としたので、水蒸気透過率が上昇
し、これにより炭酸ガス吸収速度および炭酸ガス吸収能
力が向上しているという利点を有する炭酸ガス吸収シー
トが提供される。
【図1】本発明の炭酸ガス吸収シートの一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】従来の炭酸ガス吸収シートの一例を示す断面図
である。
である。
1…炭酸ガス吸収樹脂層 2…通気性オーバーコート層 3…非貫通孔
Claims (3)
- 【請求項1】 炭酸ガス吸収樹脂層と該炭酸ガス吸収樹
脂層の少なくとも片面に設けられた通気性オーバーコー
ト層とを有する炭酸ガス吸収シートにおいて、前記炭酸
ガス吸収樹脂層は、熱可塑性樹脂と無機物との混合物を
シート状に成形してなり、前記通気性オーバーコート層
には、その表面に複数の非貫通孔が形成されていること
を特徴とする炭酸ガス吸収シート。 - 【請求項2】 前記無機物が水酸化カルシウム、ソーダ
ライム、活性炭、シリカゲル、アルミナゲル、活性アル
ミナ、活性白土およびゼオライトよりなる群から選択さ
れる少なくとも1種の炭酸ガス吸収剤、および該炭酸ガ
ス吸収剤を熱可塑性樹脂中に混合することにより成形原
料中の含有水分が過多となることによって発生する発泡
現象を防止する為の水分吸収性金属酸化物である請求項
1記載の炭酸ガス吸収シート。 - 【請求項3】 前記通気性オーバーコート層がポリエチ
レンからなる請求項1または請求項2記載の炭酸ガス吸
収シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5157469A JPH0731829A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 炭酸ガス吸収シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5157469A JPH0731829A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 炭酸ガス吸収シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731829A true JPH0731829A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=15650360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5157469A Pending JPH0731829A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 炭酸ガス吸収シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731829A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100339250B1 (ko) * | 1999-04-29 | 2002-05-31 | 최홍식 | 압력발생 및 부피팽창을 완화시키는 김치의 포장방법 |
US9272034B2 (en) | 2007-10-04 | 2016-03-01 | The Regents Of The University Of California | Treatment of conditions related to shock |
US9295715B2 (en) | 2010-10-02 | 2016-03-29 | The Regents Of The University Of California | Minimizing intestinal dysfunction |
KR101944702B1 (ko) * | 2017-09-11 | 2019-02-01 | 한국식품연구원 | 김치 포장 용기의 제조방법 및 그 방법으로 제조된 김치 포장 용기 |
JP2019218137A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 大日本印刷株式会社 | コーヒー用炭酸ガス吸収シーラントフィルム、コーヒー用積層体およびコーヒー用包装袋 |
JP2019218136A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 大日本印刷株式会社 | 発酵食品用炭酸ガス吸収シーラントフィルム、発酵食品用積層体および発酵食品用包装袋 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5157469A patent/JPH0731829A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019218136A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 大日本印刷株式会社 | 発酵食品用炭酸ガス吸収シーラントフィルム、発酵食品用積層体および発酵食品用包装袋 |
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