JPH0580991B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば微小な電子部品を電子回路基
板へ装着する装置の様な、組立自動機一般に使用
する電子部品の位置規正装置に関するものであ
る。

従来の技術 従来、リードレス型の微小電子部品を、電子回
路基板上に装着する装置には、例えば極性を有す
る部品の極性が一致しているか、又正しい定数の
部品であるか、部品の破損等の有無をチエツクす
る機能は無かつた。

発明が解決しようとする問題点 その為、半田付まで完成された基板全体の機能
チエツク工程を設け、不良部品があつた際には、
煩雑な修正作業が発生していた。

又一部の装置で提案されている方法は、ノズル
に吸着された部品を、測定する工程と、位置規正
を行う行程とを別個に設ける必要のあるものであ
つた為、設備の構造も複雑化し、コスト上も高価
な装置になるという欠点を有していた。

本発明は、上記問題点に鑑み、吸着ノズルに吸
着された部品を、直交する二方向より挾持し位置
規正を行うと同時に部品の特性測定を行い得るリ
ードレス電子部品の位置規正装置を提供するもの
である。

問題点を解決するための手段 上記問題を解決するために、本発明の電子部品
の位置規正装置は、吸着ノズルに吸着保持された
電子部品を、互いに直交する二方向より挾持し位
置決めを行う二対の爪を有し、この二対の爪の内
部品の電極と対向する一対の爪を、部品の電極に
加工する方向に付勢し、かつ部品の電気諸特性を
測定可能に設けた構成である。

作 用 本発明は、上記の構成により、一対の爪で部品
を規正し、かつ他方の爪で部品を規正すると同時
に部品の特性を測定することができる。

実施例 以下本発明の一実施例のリードレス電子部品の
位置規正装置について、図面を参照しながら説明
する。

第２図は、本発明の一実施例におけるリードレ
ス電子部品の規正装置を用いたリードレス電子部
品の装着機の構成を示すものである。一定経路を
同期して間欠的に移動する吸着ノズル１が吸着ポ
ジシヨンＡにて所定の部品を吸着する。部品はあ
らかじめ整列収納され、供給部２上にセツトされ
Ｚ方向に任意に位置決めができる手段を備えてい
る。ノズル１に吸着保持された部品は、別に設け
た駆動手段により一定経路をＡ→Ｂ……→Ｈ→Ａ
と移動し、Ｃ位置に設けられたリードレス部品の
位置規正装置により、位置決め及び、電気諸特性
のチエツクを行い、Ｅ位置でプリント基板３上に
装着される。プリント基板３は、矢印Ｘ及びＹ方
向任意に位置決めできる手段を有したＸ−Ｙテー
ブル４上に保持されており、各部品の装着位置を
順次位置決めを行うという構成になつている。

第１図は、本発明の一実施例におけるリードレ
ス電子部品の位置規正装置が、ノズル１に吸着さ
れた部品５を、位置決め電気特性チエツクを行う
工程を示したものである。

ノズル１に向かう方向に摺動自在に設けられた
二対のスライドブロツク６及び７は、それぞれ部
品を挾圧するバネ８及び９に付勢されている。二
対のスライドブロツク６及び７は、第１図ａに示
すように一定の位置に開いた状態でロツクされノ
ズル１が部品５を移載させるのを待機している。
部品５が所定の位置に位置決めされた後、第一に
部品５の電極５ａがない方向を一対のスライドブ
ロツク７により挾持位置決めを行う。第二に他の
一対のスライドブロツク６のロツクが解除され、
部品の電極方向を挾持位置決めを行う。この際、
別に設けた電子部品の特性測定器により電圧印加
し、部品の特性をチエツクした後、再び二対のス
ライダー６及び７は第１図ａの状態に開き、一連
の位置規正及び特性チエツクを終了する。

このノズル１、スライダー６及び７は、絶縁体
によつて構成されており、スライダー６には一方
の向い合う位置に固定プローブ１０が固定されて
おり、残る一方の向い合う位置には、スライダー
６に対し、スライド方向と同一方向に摺動自在に
設けられた可動プローブ１１が、圧縮バネ１２に
より部品方向に付勢されている。この固定プロー
ブ１０と可動プローブ１１の先端の部品の電極５
ａに接触する部分には段差が設けてあり第３図に
示すように部品の電極形状の不確定な場合にでも
確実な接触が得られるようになつている。

各電極に２端子づつ確実に接触させ、信号電流
リードと電圧検出リードを分けて測定することに
より（ケルビン接続法）、低インピーダンスから
高インピーダンスの部品を、精度良く測定しう
る、４端子測定を実現できるものである。

発明の効果 以上のように本発明は吸着ノズルに吸着保持さ
れた電子部品を、互いに直交する二方向より挾持
し位置決めを行う二対の爪を有し、部品の電極と
対向する爪を、部品の電極に電圧印加するよう付
勢し、かつ電気諸特性を測定可能に設けており、
部品を規正すると同時に電気特性を測定できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ〜ｃは各々本発明の一実施例における
電子部品の位置規正装置の平面図、第２図は同電
子部品の位置規正装置を用いた電子部品の装着機
の概略構成図、第３図は同位置規正装置の拡大平
面図である。 １……吸着ノズル、６……絶縁スライダー、７
……爪、１０……固定プローブ、１１……可動プ
ローブ、１２……バネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数個又は１個の吸着ノズルにより部品供給
   位置で吸着保持されて電子部品を、互いに直交す
   る二方向より挟持し前記吸着ノズルの吸着面の中
   心と前記電子部品の中心とが略一致するように位
   置決めを行う二対の爪を有し、この二対の爪のう
   ちの前記電子部品の電極と対向する一対の爪を前
   記電極に電圧印加するよう付勢し、かつ電子部品
   の電気諸特性を測定可能に設けた電子部品の位置
   規正装置。 ２ 電極と対向する一対の爪を、さらに二分割し
   て対向する二対のプローブで構成し、一方のプロ
   ーブを絶縁状のスライダー上に固定し、他方のプ
   ローブをスライダー上に前記一対の爪の移動方向
   と同一方向に摺動自在に設けた特許請求の範囲第
   １項記載の電子部品の位置規正装置。 ３ 一方のプローブと他方のプローブとは先端位
   置が異なるよう構成した特許請求の範囲第２項記
   載の電子部品の位置規正装置。