JPH0580512A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH0580512A
JPH0580512A JP24209791A JP24209791A JPH0580512A JP H0580512 A JPH0580512 A JP H0580512A JP 24209791 A JP24209791 A JP 24209791A JP 24209791 A JP24209791 A JP 24209791A JP H0580512 A JPH0580512 A JP H0580512A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の化合物の共重合体からなる光架橋性高
分子化合物を含有するネガ型感光性組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版、IC回路や
フォトマスクの製造において好適に使用される感光性組
成物に関するものである。より詳しくは、耐摩耗性に優
れた光架橋性高分子化合物を含有するネガ型感光性組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】環化付加反応によって架
橋する光架橋性材料はよく知られており、これらは感光
性平版印刷版等の製造に用いる感光性組成物の主要成分
として数多く用いられている。これらの光架橋性高分子
化合物としてマレイミド基を側鎖に有する高分子化合
物、芳香核に隣接した光二量化可能な不飽和二重結合を
有するシンナミル基、シンナミリデン基やカルコン基等
を側鎖に有する高分子化合物は有用である。
【0003】これらの光架橋性高分子化合物を用いたネ
ガ型感光性平版印刷版等としては未露光部が水性アルカ
リ現像液により除去(現像)されるアルカリ現像型と、
有機溶剤系現像液により除去される溶剤現像型が知られ
ているが、労働安全衛生上、アルカリ現像型が好まし
く、これは主に光架橋性高分子化合物の性質によって決
まる。光架橋性高分子化合物にアルカリ現像性を持たせ
る方法としては、例えば特開昭52−988号、特公昭
49−28122号等に記載されている様に、光架橋性
基及び重合可能な不飽和結合を有する低分子化合物とメ
タクリル酸またはアクリル酸を共重合させ合成する方
法、特公昭57−56485号等に記載されている様
に、光架橋性基及び重合可能な不飽和結合を有する低分
子化合物と、無水マレイン酸を共重合させた後加水分解
して合成する方法、特開昭59−218440号等に記
載されている様に、カルボン酸無水物単位を含む高分子
化合物に、光架橋性基を高分子反応により導入しつつカ
ルボン酸を形成させる方法、特開昭48−74594号
等に記載されている様に、ポリアクリル酸に、光架橋性
基を高分子反応により導入する方法等をあげることが出
来る。
【0004】しかしながら、これらの光架橋性高分子化
合物を用いた感光性組成物は耐摩耗性が低く、平版印刷
版として用いた場合、耐刷力が不十分であるという欠点
を有していた。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目
的は、耐摩耗性に優れた光架橋性高分子化合物を含有す
るネガ型感光性組成物であって、平版印刷版として用い
た際、耐刷力の大きい印刷版を与える感光性組成物を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討した結果、新規な感光性組成物を使用
することによりこれらの目的が達成されることを見い出
し、本発明に到達した。即ち本発明は、光架橋性高分子
化合物を含有する感光性組成物において、該光架橋性高
分子化合物が下記一般式(I)で表わされる構成単位及
び下記一般式(IV)で表わされる構成単位を有する共重
合体であることを特徴とする感光性組成物に関するもの
である。
【0007】 −[ CH2 −C(R1)(−R2−A)] − ------(I) {式中、R1 は水素原子またはメチル基を示し、R2
単結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2種以上
の原子よりなる2価の連結基を示し、Aは下記一般式
(II) または(III)で示される官能基を示す。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R3 、R4 はそれぞれ水素原子、
ハロゲン原子またはC12以下のアルキル基を示し、R3
とR4 が一緒になって5または6員環を形成していても
良い。R5 、R6 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、ニトロ基またはC12以下のアルキル基を示
し、R7 は置換基を有していても良いC12以下の芳香族
基、ヘテロ芳香族基を示す。)} −[ CH2 −C(R8)(−X −R9−Y)] − ------(IV) {式中、R8 は水素原子またはメチル基を示し、Xは単
結合、エステル結合またはアミド結合を示し、R9 は単
結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2種以上の
原子よりなる2価の連結基を示し、Yは下記一般式
(V) で示される構成単位を含み、重量平均分子量が5
00以上の重合体成分を示す。
【0010】 −[ CH2 −C(R10)( −R11 −Z)] − ------(V) (式中、R10は水素原子またはメチル基を示し、R11
単結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2種以上
の原子よりなる2価の連結基を示し、Zは−COOH、−O
−PO(OH)(OR12)、−PO(OH)(OR13)、−SO3H、−CONHSO2R
14のいずれかを示す。
【0011】尚、R12、R13はそれぞれ水素原子または
置換基を有していてもよいC1 〜C 15の炭化水素基を示
し、R14は置換基を有していてもよいC1 〜C15の炭化
水素基を示す。)}以下、本発明について詳述する。本
発明において使用される上記一般式(I)で表わされる
構成単位及び上記一般式(IV)で表わされる構成単位を
有する共重合体は、好ましくは下記一般式(VI)で示さ
れるモノマー及び下記一般式(VII)で示されるマクロマ
ー( マクロモノマー) をラジカル共重合することにより
得られる。
【0012】 CH2=C(R1)(−R2−A) ------(VI) CH2=C(R8)(−X − R9 −Y) ------(VII) (式中、R1 、R2 、A、R8 、R9 、X及びYは前述
したものと同じである。) 一般式(VI)で示される化合物としては、例えば特公昭
49−28122号、特公昭55−12042号、特開
昭50−24384号、特公昭51−37673号、特
開昭62−284350号、特開昭51−125474
号、特開昭52−988号等に記載されている化合物が
挙げられる。
【0013】これらの化合物のうち本発明において好適
に使用されるものは下記に示すものである。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】(式中、R1 、R3 、R4 、R5 、R6
びR7 は前述と同じものを示すが、好ましくは、R3
4 がそれぞれハロゲン原子またはC1 〜C4 のアルキ
ル基であり、さらに好ましくは、R3 、R4 がそれぞれ
メチル基である。また、R5 、R6 はそれぞれ水素原子
であることが好ましく、R7 は置換基を有していても良
いフェニル基が好ましい。
【0018】R15、R16、R17及びR18はそれぞれ水素
原子またはメチル基を示し、n1 〜n19は自然数を示
し、好ましくは1から12である。)本発明において好
適に使用される一般式(VII)で示されるマクロマーは、
従来公知の合成法によって製造することができる。具体
的には、分子中にカルボキシル基、ハロゲン化アシル
基、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲノ基、エポキシ
基等の反応性基を含有した重合開始剤及び/又は連鎖移
動剤を用いてラジカル重合して得られる末端に反応性基
が結合したオリゴマーと種々の試薬を反応させてマクロ
マーにするラジカル重合法による方法等により合成され
る。
【0019】具体的には、P. Dreyfuss & R. P. Quirk,
Encycl. Polym. Sci. Eng.,,551(1987),
P. F. Rempp, & E. Franta, Adv. Polym. Sci., 58
1(1984),川上雄資「化学工業」38、56(1
987)、山下雄也「高分子」31、988(198
2)、小林四郎「高分子」30、625(1981)、
伊藤浩一「高分子加工」35、262(1986)、東
貴四郎、津田隆「機能材料」1987No. 10,5等の
総説及びそれに引用の文献・特許等に記載の方法に従っ
て合成することができる。
【0020】但し、本発明において好適に使用されるマ
クロマーは、その繰り返し単位(前述の一般式(V) )
中に酸性基を含有していることから、次の方法により合
成される。その一つの方法としては、例えば下記反応式
(1)で示されるように該酸性基を保護した官能基の形
で含有するモノマーを用いて上記の方法でラジカル重合
することにより合成し、末端反応性基を導入するもので
ある。
【0021】
【化6】
【0022】本発明に好適に使用されるマクロマー中に
含有される酸性基の保護基導入反応及び脱保護基反応
(例えば加水分解反応、加水素分解反応、酸化分解反応
等)については、従来公知の方法により行なうことがで
きる。具体的には、J.F.W. McOmie,“Protective Group
s in Organic Chemistry”,Plenum Press (1973
年),T.W. Greene,“Protective Groups in Organic S
ynthesis”, John Wiley &Sons (1981年)、小田
良平「高分子ファインケミカル」講談社(1976
年)、岩倉義男、栗田恵輔「反応性高分子」講談社(1
977年)、G. Berneret al, J. Radiation Curing,
1986,No. 10,p10、特開昭62−21266
9号、特開昭62−286064号、特開昭62−21
0475号、特開昭62−195684号、特開昭62
−258476号、特開昭63−260439号、特願
昭62−220510号、特願昭62−226692号
等に記載の方法を用いて合成することができる。
【0023】他の1つの方法としては、例えば下記反応
式(2) で示されるように、前記と同様にしてオリゴマ
ーを合成した後、オリゴマーの片末端に結合した「特定
の反応性基」とオリゴマー中に含有される該酸性基との
反応性の差を利用して、「特定の反応性基」とのみ反応
する重合二重結合性基含有の試薬と反応させることによ
り合成する方法である。
【0024】
【化7】
【0025】反応式(2)に示したような特定の官能基
の組合せについての具体例を表−Qに示す。しかし、本
発明はこれらに限定されるものでなく、重要なことは通
常の有機化学反応における反応の選択性を利用すること
で、オリゴマー中の該酸性基を保護することなくマクロ
マー化が達成されればよい。 表−Q ───────────────────────────── 重合性基導入の試薬中の オリゴマー末端の特定の 官能基:Q1 部 官能基:Q2 部 ───────────────────────────── -CO-Cl, 酸無水物, -OH, -NHR19 -SO2Cl ───────────────────────────── -COOH, -NHR19 ハロゲノ基 ───────────────────────────── -OH, -NHR19 -CO-Cl, -SO2-Cl ───────────────────────────── R19は水素原子または置換基を有していてもよいC1
15の炭化水素基を示し、好ましくは水素原子である。
【0026】さらに他の1つの方法としては、例えば下
記反応式(3) で示されるように、酸性基を導入可能な
官能基(例えばヒドロキシル基)を有するマクロマーを
上述の方法により合成した後、酸性基を導入する方法が
ある。
【0027】
【化8】
【0028】この方法ではマクロマーの段階で酸性基を
導入しているが、酸性基を導入する前のマクロマーを用
いて先にラジカル重合により重合体とした後に酸性基を
導入し、本発明の共重合体としてもよい。以上の方法等
により、本発明に用いられる共重合体が合成されるが、
一般式(V) で示される構成単位で好ましいものとし
て、例えば下記の構成単位を挙げることができる。
【0029】
【化9】
【0030】(式中、R10及びR14は前述と同じものを
示し、GはOまたはNHを示し、R20は置換基を有して
いてもよいC1 〜C15の炭化水素連結基を示す。)これ
らの構成単位の具体例としては、以下に示すものが挙げ
られる。
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】本発明において好適に使用されるマクロマ
ーを合成する際に用いることができる連鎖移動剤として
は、前述の反応性基を含有するメルカプト化合物(例え
ばチオグリコール酸、チオリンゴ酸、チオサリチル酸、
2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオ
ン酸、3−メルカプト酪酸、N−(2−メルカプトプロ
ピオニル)グリシン、2−メルカプトニコチン酸、3−
〔N−(2−メルカプトエチル)カルバモイル〕プロピ
オン酸、3−〔N−(2−メルカプトエチル)アミノ〕
プロピオン酸、N−(3−メルカプトプロピオニル)ア
ラニン、2−メルカプトエタンスルホン酸、3−メルカ
プトプロパンスルホン酸、4−メルカプトブタンスルホ
ン酸、2−メルカプトエタノール、3−メルカプト−
1,2−プロパンジオール、1−メルカプト−2−プロ
パノール、3−メルカプト−2−ブタノール、メルカプ
トフェノール、2−メルカプトエチルアミン、2−メル
カプトイミダゾール、2−メルカプト−3−ピリジノー
ル等)又はこれらメルカプト化合物の酸化体であるジス
ルフィド化合物、あるいはヨード化アルキル化合物(例
えばヨード酢酸、ヨードプロピオン酸、2−ヨードエタ
ノール、2−ヨードエタンスルホン酸、3−ヨードプロ
パンスルホン酸等)等が挙げられるが、メルカプト化合
物が好ましい。
【0034】用いることのできる特定の反応性基を含有
する重合開始剤としては、例えば、2,2′−アゾビス
(2−シアノプロパノール)、2,2′−アゾビス(2
−シアノペンタノール)、4,4′−アゾビス(4−シ
アノ吉草酸)、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸
クロライド)、2,2′−アゾビス〔2−(5−メチル
−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2′
−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロ
パン〕、2,2′−アゾビス〔2−(3,4,5,6−
テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン〕、2,
2′−アゾビス{2−〔1−(2−ヒドロキシエチル)
−2−イミダゾリン−2−イル〕プロパン}、2,2′
−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−プロピオンアミド〕等又はこれらの誘導体等が挙
げられる。
【0035】これら連鎖移動剤あるいは重合開始剤の使
用量は、各々全単量体に対して0.1〜15重量%であ
り、好ましくは0.5 〜10重量%である。本発明の一般
式(IV)で示される構成単位は、一般式(V)で示され
る構成単位のみを含むものであってもよいが、さらに他
の構成単位を含んでいてもよい。この場合、マクロマー
を合成する際、他の重合性モノマーを同時に用いること
により合成できる。
【0036】このような重合性モノマーとしては、例え
ばアクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリ
ル酸エステル類、メタクリルアミド類、アリル化合物、
ビニルエーテル類、ビニルエステル類、スチレン類、ク
ロトン酸エステル類等から選ばれる重合性不飽和結合を
有する化合物である。具体的には、例えばアクリル酸エ
ステル類、例えばアルキル(該アルキル基の炭素原子数
は1〜10のものが好ましい)アクリレート(例えばア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−t−オクチル、クロロエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2,2−ジメチルヒドロキ
シプロピルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアク
リレート、トリメチロールプロパンモノアクリレート、
ペンタエリスリトールモノアクリレート、グリシジルア
クリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジル
アクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロ
フルフリルアクリレート等)、アリールアクリレート
(例えばフェニルアクリレート等):メタクリル酸エス
テル類、例えばアルキル(該アルキル基の炭素原子数は
1〜10のものが好ましい)メタクリレート(例えばメ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレート、イソプロピルメタクリレート、アミル
メタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロ
ベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメタクリ
レート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、トリメチロールプロパンモノメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールモノメタクリレート、グリ
シジルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テ
トラヒドロフルフリルメタクリレート等)、アリールメ
タクリレート(例えばフェニルメタクリレート、クレジ
ルメタクリレート、ナフチルメタクリレート等):アク
リルアミド類、例えばアクリルアミド、N−アルキルア
クリルアミド(該アルキル基としては、炭素原子数1〜
10のもの、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、t−ブチル基、ヘプチル基、オクチル基、シ
クロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシエチル基等が
ある。)、N−アリールアクリルアミド(該アリール基
としては、例えばフェニル基、トリル基、ニトロフェニ
ル基、ナフチル基、ヒドロキシフェニル基、スルファモ
イルフェニル基等がある。)、N,N−ジアルキルアク
リルアミド(該アルキル基としては、炭素原子数1〜1
0のもの、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、イソ
ブチル基、エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等があ
る。)、N,N−ジアリールアクリルアミド(該アリー
ル基としては、例えばフェニル基等がある。)、N−メ
チル−N−フェニルアクリルアミド、N−ヒドロキシエ
チル−N−メチルアクリルアミド、N−2−アセトアミ
ドエチル−N−アセチルアクリルアミド等:メタクリル
アミド類、例えばメタクリルアミド、N−アルキルメタ
クリルアミド(該アルキル基としては、炭素原子数1〜
10のもの、例えばメチル基、エチル基、t−ブチル
基、エチルヘキシル基、ヒドロキシエチル基、シクロヘ
キシル基等がある。)、N−アリールメタクリルアミド
(該アリール基としては、フェニル基、ヒドロキシフェ
ニル基、スルファモイルフェニル基等がある。)、N,
N−ジアルキルメタクリルアミド(該アルキル基として
は、エチル基、プロピル基、ブチル基等がある。)、
N,N−ジアリールメタクリルアミド(該アリール基と
しては、フェニル基等がある。)、N−ヒドロキシエチ
ル−N−メチルメタクリルアミド、N−メチル−N−フ
ェニルメタクリルアミド、N−エチル−N−フェニルメ
タクリルアミド等:アリル化合物、例えばアリルエステ
ル類(例えば酢酸アリル、カプロン酸アリル、カプリル
酸アリル、ラウリン酸アリル、パルミチン酸アリル、ス
テアリン酸アリル、安息香酸アリル、アセト酢酸アリ
ル、乳酸アリル等)、アリルオキシエタノール等:ビニ
ルエーテル類、例えばアルキルビニルエーテル(例えば
ヘキシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デ
シルビニルエーテル、エチルヘキシルビニルエーテル、
メトキシエチルビニルエーテル、エトキシエチルビニル
エーテル、クロロエチルビニルエーテル、1−メチル−
2,2−ジメチルプロピルビニルエーテル、2−エチル
ブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、ジエチレングリコールビニルエーテル、ジメチルア
ミノエチルビニルエーテル、ジエチルアミノエチルビニ
ルエーテル、ブチルアミノエチルビニルエーテル、ベン
ジルビニルエーテル、テトラヒドロフルフリルビニルエ
ーテル等)、ビニルアリールエーテル(例えばビニルフ
ェニルエーテル、ビニルトリルエーテル、ビニルクロロ
フェニルエーテル、ビニル−2,4−ジクロロフェニル
エーテル、ビニルナフチルエーテル、ビニルアントラニ
ルエーテル等)等:ビニルエステル類、例えばビニルブ
チレート、ビニルイソブチレート、ビニルトリメチルア
セテート、ビニルジエチルアセテート、ビニルバレー
ト、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルジクロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、
ビニルブトキシアセテート、ビニルフェニルアセテー
ト、ビニルアセトアセテート、ビニルラクテート、ビニ
ル−β−フェニルブチレート、ビニルシクロヘキシルカ
ルボキシレート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル、
クロロ安息香酸ビニル、テトラクロロ安息香酸ビニル、
ナフトエ酸ビニル等:スチレン類、例えばスチレン、ア
ルキルスチレン(例えばメチルスチレン、ジメチルスチ
レン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチル
スチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘ
キシルスチレン、シクロヘキシルスチレン、デシルスチ
レン、ベンジルスチレン、クロロメチルスチレン、トリ
フルオロメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、ア
セトキシメチルスチレン等)、アルコキシスチレン(例
えばメトキシスチレン、4−メトキシ−3−メチルスチ
レン、ジメトキシスチレン等)、ハロゲン化スチレン
(例えばクロロスチレン、ジクロロスチレン、トリクロ
ロスチレン、テトラクロロスチレン、ペンタクロロスチ
レン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨードスチ
レン、フルオロスチレン、トリフルオロスチレン、2−
ブロモ−4−トリフルオロメチルスチレン、4−フルオ
ロ−3−トリフルオロメチルスチレン等)等:クロトン
酸エステル類、例えばクロトン酸アルキル(例えばクロ
トン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、グリセリンモノク
ロトネート等)等:イタコン酸ジアルキル類(例えばイ
タコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジ
ブチル等):マレイン酸あるいはフマール酸のジアルキ
ル類(例えばジメチルマレエート、ジブチルフマレート
等):アクリロニトリル、メタクリロニトリル等があ
る。
【0037】これらの重合性モノマーのうち好適に使用
されるのは、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルである。また、一般
式(VI)で示されるモノマーも好ましい。一般式(IV)
のY中、一般式(V)の構成単位の占める割合は、5〜
100重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜10
0重量%である。
【0038】本発明の共重合体は、一般式(I)で表わ
される構成単位及び一般式(IV) で表わされる構成単位
をそれぞれただ1種含むものであってもよいが2種以上
含んでいてもよい。また、本発明の共重合体は、一般式
(I)で表わされる構成単位及び一般式(IV) で表わさ
れる構成単位のみから成るものであっもよいが、他の構
成単位を含んでいてもよい。この場合、本発明の共重合
体を合成する際一般式(VI) で示されるモノマー及び一
般式(VII)で示されるマクロマーと共に他の重合性モノ
マーを用いればよい。
【0039】このような重合性モノマーとしては、アク
リル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリル
アミド類、メタクリルアミド類、アリル化合物、ビニル
エーテル類、ビニルエステル類、スチレン類、クロトン
酸エステル類等が挙げられる。これらの重合性モノマー
のうち好適に使用されるのは、前述のアクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メ
タクリルアミド類、アクリロニトリル、及びメタクリロ
ニトリルである。
【0040】また、一般式(V)で示される構成単位を
本発明の共重合体の主鎖部に含有していてもよい。本発
明の共重合体において、その主鎖部及び一般式(IV) 中
のY部はそれぞれランダム共重合体であっても、ブロッ
ク共重合体であってもよい。本発明の共重合体は、一般
式(I)で表わされる構成単位を、共重合体を構成する
すべての構成単位に対して、10重量%以上含有するこ
とが好ましく、20〜95重量%含有することがさらに
好ましい。
【0041】また、一般式(IV) で示される構成単位を
1重量%以上含有することが好ましく、5〜50重量%
含有することがさらに好ましい。本発明において好適に
使用されるマクロマーの分子量は重量平均で500以上
であり、好ましくは700〜20万の範囲である。ま
た、本発明の共重合体の分子量は好ましくは2000以
上であり、更に好ましくは5000〜30万の範囲であ
り、数平均分子量で好ましくは800以上であり、更に
好ましくは1000〜25万の範囲である。多分散度
(重量平均分子量/数平均分子量)は1以上が好まし
く、更に好ましくは1.1〜10の範囲である。
【0042】本発明の共重合体中には、未反応のモノマ
ー及びマクロマーが含まれていてもよい。この場合、こ
れらの化合物の共重合体中に占める割合は15重量%以
下が望ましい。このような共重合体を合成する際に用い
られる溶媒としては、例えばエチレンジクロリド、シク
ロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトン、メタノ
ール、エタノール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メ
トキシエチルアセテート、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メ
トキシ−2−プロピルアセテート、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエ
ン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチルス
ルホキシド、水等が挙げられる。
【0043】これらの溶媒は単独であるいは2種以上混
合して用いられる。本発明の共重合体は単独で用いても
混合して用いてもよい。感光性組成物中に含まれる、こ
れらの共重合体の含有量は約5〜99重量%であり、好
ましくは約10〜95重量%である。本発明の感光性組
成物には、必要に応じて光増感剤を含有させることがで
きる。
【0044】光増感剤としては、300nm以上の範囲で
実際に充分な光吸収を可能にする極大吸収を有する三重
項増感剤が好ましい。増感剤としてはベンソフェノン誘
導体、ベンズアンスロン誘導体、キノン類、芳香族ニト
ロ化合物、ナフトチアゾリン誘導体、ベンゾチアゾリン
誘導体、チオキサントン類、ナフトチアゾール誘導体、
ケトクマリン化合物、ベンゾジチオール誘導体、ベンゾ
チアゾール誘導体、ナフトフラノン化合物、ピリリウム
塩、チアピリリウム塩等をあげるこことが出来る。具体
的にはミヒラーズケトン、N,N−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、ベンズアンスロン、(3−メチル−1,3
−ジアザ−1,9−ベンズ)アンスロンピクラミド、5
−ニトロアセナフテン、2−クロロチオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン、ジメチルチオキサント
ン、メチルチオキサントン−1−エチルカルボキシレー
ト、2−ニトロフルオレン、2−ジベンゾイルメチレン
−3−メチルナフトチアゾリン、3,3−カルボニル−
ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、2,4,6−ト
リフェニルチアピリリウムパークロレート、2−(p−
クロロベンゾイル)ナフトチアゾール、などをあげるこ
とが出来る。
【0045】また、特開平3−54566号、特開平2
−236552号、特開平2−173646号、特開平
2−131236号等に記載されている化合物も好まし
い。これらの増感剤の添加量は全組成物の約1〜約20
重量%、より好ましくは3〜10重量%が適当である。
本発明の感光性組成物には、さらに必要に応じてネガ作
用を有するジアゾニウム化合物を含有させることができ
る。
【0046】このようなネガ作用ジアゾニウム化合物と
しては米国特許第3867147号記載のジアゾニウム
化合物、米国特許第2632703号明細書記載のジア
ゾニウム化合物等が挙げられるが、特に芳香族ジアゾニ
ウム塩と例えば活性なカルボニル含有化合物(例えばホ
ルムアルデヒド)との縮合物で代表されるジアゾ樹脂が
有用である。好ましいジアゾ樹脂には、4−ジアゾ−ジ
フェニルアミン、1−ジアゾ−4−N,N−ジメチルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N,N−−ジエチルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−エチル−N−ヒド
ロキシエチルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−メ
チル−N−ヒドロキシエチルアミノベンゼン、1−ジア
ゾ−2,5−ジエトキシ−4−ベンゾイルアミノベンゼ
ン、1−ジアゾ−4−N−ベンジルアミノベンゼン、1
−ジアゾ−4−N,N−ジメチルアミノベンゼン、1−
ジアゾ−4−モルフォリノベンセン、1−ジアゾ−2,
5−ジメトキシ−4−p−トリルメルカプトベンゼン、
1−ジアゾ−2−エトキシ−4−N,N−ジメチルアミ
ノベンゼン、p−ジアゾ−ジメチルアニリン、1−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシ−4−モルフォリノベンゼン、
1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4−モルフォリノベ
ンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジメトキシ−4−モルフ
ォリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4
−モルフォリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエト
キシ−4−p−トリルメルカプトベンゼン、1−ジアゾ
−3−エトキシ−4−N−メチル−N−ベンジルアミノ
ベンゼン、1−ジアゾ−3−クロロ−4−N,N−ジエ
チルアミノベンゼン、1−ジアゾ−3−メチル−4−ピ
ロリジノベンゼン、1−ジアゾ−2−クロロ−4−N,
N−ジメチルアミノ−5−メトキシベンゼン、1−ジア
ゾ−3−メトキシ−4−ピロリジノベンゼン、3−メト
キシ−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エトキシ−4
−ジアゾジフェニルアミン、3−(n−プロポキシ)−
4−ジアゾフェニルアミン、3−イソプロポキシ−4−
ジアゾジフェニルアミンのようなジアゾモノマーと、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ベン
ズアルデヒドのような縮合剤をモル比で各々1:1〜
1:0.5、好ましくは1:0.8〜1:0.6とし、これを
通常の方法で縮合して得られた縮合物と陰イオンとの反
応生成物が挙げられる。陰イオンとしては、四フッ化ホ
ウ酸、六フッ化リン酸、トリイソプロピルナフタレンス
ルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、5−
スルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸、2−
ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスルホ
ン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−フルオロカ
プリルナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、1−ナフトール−5−スルホン酸、2−メトキシ
−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイル−ベンゼンスルホン
酸、及びパラトルエンスルホン酸等を挙げることができ
る。これらの中でも特に六フッ化リン酸、トリイソプロ
ピルナフタレンスルホン酸や2,5−ジメチルベンゼン
スルホン酸のごときアルキル芳香族スルホン酸が好適で
ある。
【0047】また、前述したジアゾモノマーと、カルボ
ン酸及び/又はフェノールを有するアルデヒド又はその
アセタール(更に必要に応じて前述の縮合剤)より得ら
れる縮合物と前述の陰イオンとの反応生成物や、特開平
1−102456号及び特開平1−102457号の各
公報に記載されているジアゾ樹脂も本発明において好適
に使用される。特にカルボン酸基を含有するジアゾ樹脂
が好ましい。
【0048】これらジアゾニウム化合物の感光性組成物
中の含有量は、0.1〜15重量%、好ましくは0.3〜5
重量%である。また必要に応じ、ジアゾニウム化合物2
種以上を併用してもよい。本発明の感光性組成物中に
は、一般式(I)で表わされる構成単位及び一般式(I
V) で表わされる構成単位を有する共重合体の他に、フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホルムアル
デヒド樹脂、フェノール変性キシレン樹脂、ポリヒドロ
キシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレン及び
カルボキシル基含有エポキシ樹脂、ポリアセタール樹
脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、カルボキシル基含
有ポリウレタン樹脂等、公知のアルカリ可溶性の高分子
化合物及び、特開昭52−988号、特公昭49−28
122号、特開平2−285353号等に記載されてい
る高分子化合物を含有させることができる。この様な高
分子化合物は全組成物の70重量%以下の添加量で用い
られる。
【0049】本発明の組成物中には、露光後直ちに可視
像を得るための焼出し剤、画像着色剤としての染料、顔
料、安定剤、界面活性剤、可塑剤やその他のフィラー等
の添加剤を加えることができる。露光後直ちに可視像を
得るための焼出し剤としては、露光によって酸を放出す
る感光性化合物と塩を形成し得る有機染料の組合せを代
表として挙げることができる。具体的には特開昭50−
36209号公報、特開昭53−8128号公報に記載
されているo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
ハロゲニドと塩形成性有機染料の組合せや特開昭53−
36223号公報、特開昭54−74728号公報に記
載されているトリハロメチル化合物と塩形成性有機染料
の組合せを挙げることができる。画像の着色剤として前
記の塩形成性有機染料以外の他の染料も用いることがで
きる。塩形成性有機染料を含めて好適な染料として油溶
性染料及び塩基染料を挙げることができる。具体的に
は、オイルイエロー#101、オイルイエロー#13
0、オイルピンク#312、オイルグリーンBG、オイ
ルブルーBOS、オイルブルー#603、オイルブラッ
クBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−50
5(以上、オリエント化学工業株式会社製)、ビクトリ
アピュアブルー、クリスタルバイオレット(CI425
55)、メチルバイオレット(CI42535)、ロー
ダミンB(CI45170B)、マラカイトグリーン
(CI42000)、メチレンブルー(CI5201
5)等を挙げることができる。
【0050】またジアゾニウム化合物の安定剤として
は、リン酸、亜リン酸、ピロリン酸、蓚酸、ホウ酸、p
−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4−ヒドロ
キシ−5−ベンゾイル−ベンゼンスルホン酸、リンゴ
酸、酒石酸、ジピコリン酸、ポリアクリル酸及びその共
重合体、ポリビニルホスホン酸及びその共重合体、ポリ
ビニルスルホン酸及びその共重合体、5−ニトロナフタ
レン−1−ホスホン酸、4−クロロフェノキシメチルホ
スホン酸、ナトリウムフェニル−メチル−ピラゾロンス
ルホネート、2−ホスホノブタントリカルボン酸−1,
2,4、1−ホスホノエタントリカルボン酸−1,2,
2、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジスルホン酸等が
挙げられる。
【0051】以上の他に感光性組成物には更に熱重合防
止剤を加えておくことが好ましく、例えばハイドロキノ
ン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベン
ゾキノン、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾール等が有用である。また、塗布性を改良
するためのアルキルエーテル類(例えばエチルセルロー
ス、メチルセルロース)、界面活性剤類(例えばフッ素
系界面活性剤)、膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するため
の可塑剤(例えばトリクレジルホスフェート、ジメチル
フタレート、ジブチルフタレート、リン酸トリオクチ
ル、リン酸トリブチル、クエン酸トリブチル、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール等)を添加
することができる。これらの添加剤の添加量はその使用
目的によって異なるが、一般には感光層の全固形分に対
して0.5〜30重量%である。
【0052】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用
する溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルア
ルコール、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、
アセトン、メチルエチルケトン、エチレングリコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテ
ート、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メトキシ
−2−プロピルアセテート、N,N−ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスル
ホキシド、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル等があ
り、これらの溶媒を単独であるいは混合して使用する。
【0053】また、これらの溶媒や混合溶媒に少量の水
やトルエン等の増感剤、ジアゾ樹脂や共重合体を溶解さ
せない溶媒を添加した混合溶媒も適当である。尚、上記
成分の溶媒中の濃度(固形分)は、1〜50重量%であ
る。これらの溶媒に溶解させた感光液を塗布し乾燥させ
る場合50℃〜120℃で乾燥させることが望ましい。
乾燥方法は始め温度を低くして予備乾燥した後高温で乾
燥させてもよいが、適当な溶媒と濃度を選ぶことによっ
て直接高温で乾燥させてもよい。
【0054】また、塗布量は用途により異なるが、例え
ば感光性平版印刷版についていえば一般的に固形分とし
て0.5〜3.0g/m2が好ましい。塗布量が少くなるにつ
れ感光性は大になるが、感光膜の物性は低下する。また
本発明の感光性組成物が塗布される支持体としては、例
えば、紙、プラスチック(例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、例
えばアルミニウム(アルミニウム合金も含む。)亜鉛、
銅等のような金属の板、例えば二酢酸セルロース、三酢
酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酢酸セルロー
ス、酢酸酪酸セルロース、酪酸セルロース、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール
等のようなプラスチックのフィルム、上記の如き金属が
ラミネート、もしくは蒸着された紙もしくはプラスチッ
クフィルム等が含まれる。これらの支持体のうち、アル
ミニウム板は寸法的に著しく安定であり、しかも安価で
あるので特に好ましい。更に、特公昭48−18327
号公報に記載されているようなポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上にアルミニウムシートが結合された複合
体シートも好ましい。
【0055】また金属、特にアルミニウムの表面を有す
る支持体の場合には、適当な親水化処理をすることが望
ましい。このような親水化処理としては、例えばアルミ
ニウム表面を、ワイヤブラシグレイニング、研磨粒子の
スラリーを注ぎながらナイロンブラシで粗面化するブラ
シグレイニング、ボールグレイニング等の機械的方法、
HFやAlCl3 、HCl をエッチャントするケミカルグレイ
ニング、硝酸又は塩酸を電解液とする電解グレイニング
やこれらの粗面化法を複合して行う複合グレイニングに
よって表面を砂目立てした後、必要に応じて酸又はアル
カリによりエッチング処理し、引き続き硫酸、リン酸、
蓚酸、ホウ酸、クロム酸、スルファミン酸またはこれら
の混酸中で直流又は交流電源にて陽極酸化を行いアルミ
ニウム表面に強固な不動態皮膜を設けることが好まし
い。このような不動態皮膜自体でアルミニウム表面は親
水化されるが、更に必要に応じて米国特許第2,714,066
号明細書や米国特許第3,181,461 号明細書に記載されて
いる珪酸塩処理(珪酸ナトリウム、珪酸カリウム)、米
国特許第2,946,638 号明細書に記載されている弗化ジル
コニウム酸カリウム処理、米国特許第3,201,247 号明細
書に記載されているホスホモリブデート処理、英国特許
第1,108,559号に記載されているアルキルチタネート処
理、独国特許第1,091,433 号明細書に記載されているポ
リアクリル酸処理、独国特許第1,134,093号明細書や英
国特許第1,230,447 号明細書に記載されているポリビニ
ルホスホン酸処理、特公昭44−6409号公報に記載
されているホスホン酸処理、米国特許第3,307,951 号明
細書に記載されているフィチン酸処理、特開昭58−1
6893号や特開昭58−18291号の各公報に記載
されている親水性有機高分子化合物と2価の金属イオン
との錯体による下塗処理、特開昭59−101651号
公報に記載されているスルホン酸基を有する水溶性重合
体の下塗によって親水化処理を行ったものは特に好まし
い。その他の親水化処理方法としては米国特許第3,658,
662 号明細書に記載されているシリケート電着を挙げる
ことができる。
【0056】支持体上に塗布された本発明の感光性組成
物は、線画像、網点画像等を有する透明原画を通して露
光し、次いで水性アルカリ現像液で現像することによ
り、原画に対してネガのレリーフ像を与える。露光に使
用される光源としてはカーボンアーク灯、水銀灯、キセ
ノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ、紫外
線、レーザー光線等が挙げられる。
【0057】露光後現像する際、用いられる水性アルカ
リ現像液組成物としては、例えば特開昭51−7740
1号に示されている、ベンジルアルコール、アニオン性
界面活性剤、アルカリ剤及び水からなる現像液組成物、
特開昭53−44202号に記載されている、ベンジル
アルコール、アニオン性界面活性剤、水溶性亜硫酸塩を
含む水性溶液からなる現像液組成物、特開昭55−15
5355号に記載されている、水に対する溶解度が常温
において10重量%以下である有機溶剤とアルカリ剤と
水とを含有する現像液組成物等が挙げられる。
【0058】これらは、いずれも有機溶剤を現像液組成
物中に含有している。しかし有機溶剤は一般に毒性及び
臭気があり、また火災に対する危険性を持っており、さ
らに廃液においてもBOD規制を受ける等の多くの欠点
を有し、コストも高くなる。従って、有機溶剤を実質上
含まない現像液組成物を使用することが望ましい。尚、
本発明において、「実質上有機溶剤を含まない」とは、
前述した安全性の点から該有機溶剤の組成物中に占める
割合が3重量%以下であることを意味し、好ましくは1
重量%以下であるが、さらに好ましくは0.5重量%以下
であり、全く含まないことが望ましい。
【0059】これに対して、有機溶剤を実質上含まない
現像液組成物としては、ポジ型感光性平版印刷版を現像
する際用いられている組成物等があるが、これらの現像
液組成物はアルカリ性が非常に強く、人体に付着した場
合、かぶれ、炎症等を起こす危険性がある。従って、本
発明に用いる現像液組成物としては、有機溶剤を実質上
含まず、かつ pHが12以下である組成物が好ましい。
【0060】このような現像液に用いるアルカリ剤とし
ては、弱塩基または弱酸と強塩基の塩が好ましい。具体
的には、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン等の有機アミン類、及び炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、有機カルボン酸のNa 塩またはK塩、リン酸
のNa 塩またはK塩(第一、第二、第三)、ホウ酸のN
a 塩またはK塩(第一、第二、第三)等が挙げられる。
これらのアルカリ剤のうち、有機アミン類及び炭酸塩類
が好ましい。また、現像液の劣化を防止するため、二種
以上のアルカリ剤を併用することが好ましい。
【0061】これらのアルカリ剤は現像液組成物中10
重量%以下で使用される。また、現像液中に特開昭50
−51324号公報に記載されているようなアニオン性
界面活性剤、及び両性界面活性剤、特開昭59−752
55号公報、特開昭60−111246号公報に記載さ
れているような非イオン性界面活性剤等の界面活性剤を
含有していてもよい。これらの界面活性剤は現像液組成
物中10重量%以下で使用されるが6重量%以下が好ま
しい。
【0062】さらに、現像液中に亜硫酸ナトリウム等の
水溶性亜硫酸塩を添加してもよい。これらの亜硫酸塩は
現像液組成物中5重量%以下で使用される。本発明にお
いて好適に使用される現像液組成物は pHが12以下で
あるが、より好ましくは pHが8〜11.5の範囲のもの
である。以上記述した現像液により、本発明の感光性組
成物を現像する場合、用いる本発明の共重合体は現像液
に溶解または分散可能であることが好ましいが、単に膨
潤するものであってもよい。この場合、未露光部の本発
明の感光性組成物は、現像液に浸した後ブラシ等により
機械的にこすり取られることが好ましい。
【0063】
【発明の効果】本発明の感光性組成物は、露光部の耐摩
耗性に優れ、印刷版として使用した場合、良好な印刷物
が多数枚得られる。
【0064】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。マクロマーの合成例1:MM−1 攪拌機、冷却管を備えたフラスコに2−メトキシエチル
アセテート100gを入れ、窒素気流下85℃に加熱攪
拌した。
【0065】このフラスコ中に、ジメチル−t−ブチル
シリルメタクリレート95g、β−メルカプトプロピオ
ン酸5g、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)0.
8g及び2−メトキシエチルアセテート100gの混合
物を一定流量で2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、
さらに3時間85℃で攪拌した。次に、グリシジルメタ
クリレート13.4g、N,N−ジメチルドデシルアミン
2g及びt−ブチルヒドロキノン1.5gを加え、110
℃で8時間攪拌した。
【0066】冷却後この反応混合物にp−トルエンスル
ホン酸5g及び90重量%N,N−ジメチルアセトアミ
ド水溶液200ml を加え、40℃に加熱し、1時間攪
拌した。冷却後、この反応混合物を水/アセトン(容積
比1/5)の混合溶液2リットル中に再沈させ、デカン
テーションにより沈殿物を捕集した。この沈殿物をアセ
トンにてさらに洗浄し、乾燥することにより粘稠物68
gを得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
より重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定したと
ころ3.8×103 であった。マクロマーの合成例2:MM−2 攪拌機、冷却管を備えたフラスコに2−メトキシエチル
アセテート100gを入れ、窒素気流下70℃に加熱攪
拌した。
【0067】このフラスコ中に、下記構造式で示される
化合物(a)50g、メタクリル酸50g、2−メルカ
プトエタノール4g、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル1.2g及び2−メトキシエチルアセテート100
gの混合物を一定流量で4時間かけて滴下した。滴下終
了後さらに4時間70℃で攪拌した。次にこの反応混合
物を室温まで冷却し、ピリジン12.1gを加えた後、メ
タクリル酸クロリド16.1gを滴下した。滴下後室温で
1時間攪拌し、さらにt−ブチルヒドロキノン0.5gを
加え、60℃で2時間攪拌した。
【0068】冷却後、水2リットル中に攪拌下投入し、
そのまま1時間攪拌して静置後、水をデカンテーション
により除去した。水での洗浄をさらに2回行った後、1
−メトキシ−2−プロパノール200ml に溶解し、石
油エーテル2リットルに再沈させた。沈殿物をデカンテ
ーションにより捕集し、減圧下乾燥することにより粘稠
物55gを得た。ゲルパーミエ−ションクロマトグラフ
ィーにより重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定
したところ4.4×103 であった。
【0069】
【化12】
【0070】マクロマーの合成例3:MM−3 攪拌機、冷却管を備えたフラスコにN,N−ジメチルア
セトアミド100gを入れ、窒素気流下85℃に加熱攪
拌した。このフラスコ中に、前述の化合物(a)40
g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート60g、4,
4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)0.7g、チオグリ
コール酸4g及びN,N−ジメチルアセトアミド100
gの混合物を一定流量で2.5時間かけて滴下した。滴下
終了後、さらに3時間85℃で攪拌した。
【0071】次に、グリシジルメタクリレート12g、
N,N−ジメチルドデシルアミン2g及びt−ブチルヒ
ドロキノン1.2gを加え、110℃で8時間攪拌した。
冷却後、酢酸20gを加えた後、水2リットルに再沈さ
せ、デカンテーシヨンにより沈殿物を捕集した。この沈
殿物をテトラヒドロフランとヘキサンの混合液にてさら
に洗浄し、乾燥した。
【0072】得られた粘稠物をN,N−ジメチルアセト
アミド300gとともにフラスコに入れた。この混合物
に、トリエチルアミン56g及び無水コハク酸55.4g
を加え、80℃で5時間攪拌した。冷却後酢酸200g
を加え、水3リットルに再沈させ、デカンテーションに
より沈殿物を捕集した。この沈殿物を水にてさらに洗浄
し、乾燥することにより粘稠物91gを得た。ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーにより重量平均分子量
(ポリスチレン標準)を測定したところ5.9×103
あった。マクロマーの合成例4〜8:MM−4〜MM−8 マクロマーの合成例1〜3と同様にして、次に示すマク
ロマーMM−4〜MM−8を合成した。これらのマクロ
マーの重量平均分子量(ポリスチレン標準)は1.8×1
3 〜1.1×104 の範囲であった。
【0073】尚、添字は組成重量比を示す。
【0074】
【化13】
【0075】
【化14】
【0076】共重合体の合成例1:GP−1 攪拌機、冷却管を備えたフラスコに、先に合成例で示し
たマクロマーMM−120g、N,N−ジメチルアセト
アミド200g及び水50gを入れ、窒素気流下75℃
に加熱攪拌した。このフラスコ中に、前述の化合物
(a)80g、2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル1
g及びN,N−ジメチルアセトアミド50gの混合物を
一定流量で2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さら
に3時間75℃で攪拌した後、水3リットルに攪拌下投
入した。
【0077】析出物をろ過により集め、乾燥することに
より、89gの白色固体を得た。ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより重量平均分子量(ポリスチレ
ン標準)を測定したところ4.2×104 であった。共重合体の合成例2:GP−2 攪拌機、冷却管を備えたフラスコに、1−メトキシ−2
−プロパノール50gを入れ、窒素気流下75℃に加熱
攪拌した。このフラスコ中に、先に合成例で示したマク
ロマーMM−2 30g、前述の化合物(a)70g、
2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル1g及び1−メト
キシ−2−プロパノール250gの混合物を一定流量で
2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに3時間7
5℃で攪拌した後、水3リットルに攪拌下投入した。
【0078】析出物をろ過により集め、乾燥することに
より、91gの白色固体を得た。ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーにより、重量平均分子量(ポリスチ
レン標準)を測定したところ4.9×104 であった。共重合体の合成例3〜10:GP−3〜GP−10 共重合体の合成例1〜2と同様にして、表1及び表2に
示すモノマー及びマクロマーを用い共重合体GP−3〜
GP−10を合成した。これらの共重合体の重量平均分
子量(ポリスチレン標準)は3.7×104 〜1.4×10
5 の範囲にあった。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】比較用の共重合体の合成例1:LP−1 先に示した共重合体GP−1の合成例において、マクロ
マーMM−1の代わりにメタクリル酸を用いた以外はG
P−1の合成例と同様にして、比較用の共重合体LP−
1を合成した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーにより重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定し
たところ3.9×104 であった。比較用の共重合体の合成例2:LP−2 先に示した共重合体GP−9の合成例において、マクロ
マーMM−1の代わりにメタクリル酸を用いた以外はG
P−9の合成例と同様にして、比較用の共重合体LP−
2を合成した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーにより重量平均分子量(ポリスチレン標準)を測定し
たところ3.5×104 であった。実施例1 特開昭56−28893号公報に開示された方法により
基板を作製した。即ち、厚さ0.24mmのアルミニウム板
をナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸
濁液を用い、その表面を砂目立てした後、よく水で洗浄
した。次いで10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒
間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後20% HNO
3 で中和洗浄し、水洗した。これを陽極時電圧が12.7
Vで陽極時電気量に対する陰極時電気量の比が0.8の条
件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中
で160クーロン/dm2 の陽極時電気量で電解粗面化処
理を行った。このときの表面粗さを測定したところ0.6
μ(Ra 表示)であった。引き続いて30%の硫酸中に
浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、20%硫酸
中、電流密度2A/dm2 において厚さが2.7g/m2にな
るように2分間陽極酸化処理した。その後70℃の珪酸
ソーダ2.5%水溶液に1分間浸漬後水洗乾燥した。この
ようにして準備された基板の上に、次の感光液〔V〕−
1〜〔V〕−10をホイラーを用いて塗布し、100℃
で2分間乾燥した。乾燥重量は2g/m2であった。
【0082】尚、感光液〔V〕−1〜〔V〕−10に用
いた本発明の共重合体は表3に示す。 感光液〔V〕: 本発明の共重合体(表3) 5.0g
【0083】
【化15】
【0084】 4−ジアゾジフェニルアミン及びフェノキシ酢酸と 0.1g ホルムアルデヒドの縮合物の4−n−ドデシルベン ゼンスルホン酸塩 銅フタロシアニン顔料(CI Pigment Blue 15)の 1.0g 可塑剤10%分散液 FC−430(米国3M社製フッ素系界面活性剤) 0.05g 1−メトキシ−2−プロパノール 100g 次に比較例として、上記感光液中の本発明の共重合体の
代わりに比較用の共重合体を用いた感光液〔W〕−1〜
〔W〕−2を同様に塗布、乾燥した。乾燥重量は2g/
m2であった。感光液〔W〕−1〜〔W〕−2に用いた比
較用の共重合体も表3に示す。
【0085】感光液〔V〕−1〜〔V〕−10及び
〔W〕−1〜〔W〕−2を用いて得られた各感光性平版
印刷版〔V〕−1〜〔V〕−10及び〔W〕−1〜
〔W〕−2のそれぞれに富士写真フィルム(株)製PS
ライトで1mの距離から1分間画像露光し、次に示す現
像液〔S〕に50秒間浸漬後、ブラシで表面を軽くこす
り未露光部を除去した。尚、現像液〔S〕の pHは12
以下であった。
【0086】現像液〔S〕: NaHCO3 10g Na2CO3 20g
【0087】
【化16】
【0088】水 920g 得られた平版印刷版をハイデルベルグ社製GTO型印刷
機に取りつけ、市販の油性インキを用いて上質紙に印刷
した。平版印刷版〔V〕−1〜〔V〕−10及び〔W〕
−1〜〔W〕−2の最終印刷枚数を調べたところ表3に
示すとおりであった。表3からわかる様に、本発明の平
版印刷版〔V〕−1〜〔V〕−10は比較例の〔W〕−
1〜〔W〕−2と比べて印刷枚数が多く、耐刷性が優れ
たものであった。
【0089】 表3 ───────────────────────────── 感光性平版印刷版 用いた共重合体 印刷枚数 ───────────────────────────── 〔V〕−1 GP−1 50,000 〔V〕−2 GP−2 52,000 〔V〕−3 GP−3 50,000 〔V〕−4 GP−4 55,000 〔V〕−5 GP−5 53,000 〔V〕−6 GP−6 46,000 〔V〕−7 GP−7 48,000 〔V〕−8 GP−8 45,000 〔V〕−9 GP−9 43,000 〔V〕−10 GP−10 45,000 (比較例) 〔W〕−1 LP−1 37,000 〔W〕−2 LP−2 32,000 ─────────────────────────────実施例2 実施例1により得られた感光性平版印刷版〔V〕−1、
〔V〕−9及び〔W〕−1、〔W〕−2それぞれに富士
写真フィルム(株)製PSライトで1mの距離から1分
間画像露光し、次に示す現像液〔T〕または〔U〕にそ
れぞれ50秒間浸漬後、ブラシで表面を軽くこすり未露
光部を除去した。尚、現像液〔T〕及び〔U〕の pHは
それぞれ12以下であった。
【0090】 現像液〔T〕: NaHCO3 15g Na2CO3 25g 水 960g 現像液〔U〕: トリエタノールアミン 20g モノエタノールアミン 2g 水 978g 得られた平版印刷版をハイデルベルグ社製GTO型印刷
機に取りつけ、市販の油性インキを用いて上質紙に印刷
した。平版印刷版〔V〕−1、〔V〕−9及び〔W〕−
1、〔W〕−2の最終印刷枚数を調べたところ表4に示
すとおりであった。表4からわかる様に、本発明の平版
印刷版〔V〕−1、〔V〕−9は比較例の〔W〕−1、
〔W〕−2と比べて印刷枚数が多く、耐刷性が優れたも
のであった。
【0091】 表4 ───────────────────────────── 感光性平版印刷版 用いた共重合体 印刷枚数 ───────────────────────────── 〔V〕−1 〔T〕 48,000 〔V〕−9 〔T〕 43,000 〔W〕−1(比較例) 〔T〕 36,000 〔W〕−2(比較例) 〔T〕 32,000 〔V〕−1 〔U〕 50,000 〔V〕−9 〔U〕 42,000 〔W〕−1(比較例) 〔U〕 37,000 〔W〕−2(比較例) 〔U〕 33,000 ─────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光架橋性高分子化合物を含有する感光性
    組成物において、該光架橋性高分子化合物が下記一般式
    (I) で表わされる構成単位及び下記一般式(IV) で表わ
    される構成単位を有する共重合体であることを特徴とす
    る感光性組成物。 −[ CH2 −C(R1)(−R2−A)] − ------(I) {式中、R1 は水素原子またはメチル基を示し、 R2 は単結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2
    種以上の原子よりなる2価の連結基を示し、 Aは下記一般式(II) または(III)で示される官能基を
    示す。 【化1】 (式中、R3 、R4 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子
    またはC12以下のアルキル基を示し、R3 とR4 が一緒
    になって5または6員環を形成していても良い。 R5 、R6 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ
    基、ニトロ基またはC12以下のアルキル基を示し、 R7 は置換基を有していても良いC12以下の芳香族基、
    ヘテロ芳香族基を示す。)} −[ CH2 −C(R8)(−X −R9−Y)] − ------(IV) {式中、R8 は水素原子またはメチル基を示し、 Xは単結合、エステル結合またはアミド結合を示し、 R9 は単結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2
    種以上の原子よりなる2価の連結基を示し、 Yは下記一般式(V) で示される構成単位を含み、重量
    平均分子量が500以上の重合体成分を示す。 −[ CH2 −C(R10)( −R11 −Z)] − ------(V) (式中、R10は水素原子またはメチル基を示し、 R11は単結合またはC,H,N,O,Sより選ばれた2
    種以上の原子よりなる2価の連結基を示し、 Zは−COOH、−O−PO(OH)(OR12)、−PO(OH)(OR13)、−S
    O3H、−CONHSO2R14のいずれかを示す。 尚、R12、R13はそれぞれ水素原子または置換基を有し
    ていてもよいC1 〜C 15の炭化水素基を示し、 R14は置換基を有していてもよいC1 〜C15の炭化水素
    基を示す。)}
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