JPH08211604A - 感光性組成物、感光性平版印刷版及びその現像方法 - Google Patents

感光性組成物、感光性平版印刷版及びその現像方法

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JPH08211604A
JPH08211604A JP3590195A JP3590195A JPH08211604A JP H08211604 A JPH08211604 A JP H08211604A JP 3590195 A JP3590195 A JP 3590195A JP 3590195 A JP3590195 A JP 3590195A JP H08211604 A JPH08211604 A JP H08211604A
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photosensitive composition
photosensitive
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JP3590195A
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Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Nobuyuki Ishii
信行 石井
Noriyuki Kizu
紀幸 木津
Shigeo Tsuji
成夫 辻
Fumiyuki Matsuo
史之 松尾
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像性、特に、実質的に有機溶媒を含有しな
いアルカリ水溶液での現像性に優れ、実質的に有機溶媒
を含有しないアルカリ水溶液での現像した際にも、現像
液中に不溶解物が生成しにくく、一定量の現像液で大量
の感光性平版印刷版の現像処理が可能であり、充分な耐
刷力を有する感光性組成物及び感光性平版印刷版を提供
すること。 【構成】 一般式[I]で表される化合物、付加重合性
不飽和結合を有する重合可能な化合物及びフィルム形成
可能な高分子化合物を含有する感光性組成物。 式中、R1は2価の連結基、R2はアルキル基、A-はア
ニオン、R3はメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec.-ブチル基、tert.
-ブチル基、ハロゲンを表す。a、bは1≦a+b≦4
となる整数、c、dは0≦c+d≦4となる整数。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性組成物、感光性
平版印刷版及びその現像方法に関し、さらに詳しくは、
耐刷力が優れ、印刷汚れが生ぜず、かつ、優れた感度を
有するネガ型感光性平版印刷版及びその現像方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】通常、光重合反応を利用するネガ型感光
性組成物を用いた画像形成方法においては、露光後の現
像処理において、有機溶剤、または、有機溶剤を含有す
るアルカリ水溶液で未露光部の感光層を溶出し画像を形
成する方法が一般的であった。しかしながら、有機溶媒
を含有する現像液の使用は、溶剤の臭気により、製版工
程において作業環境を劣化させ、作業者の健康に悪影響
を与えることが懸念されている。
【0003】そのため、実質的に有機溶媒を含有しない
アルカリ水溶液で現像することが可能なネガ型感光性平
版印刷版がいくつか提案され、一部実用化され始めてい
る。しかしながら、これらネガ型感光性平版印刷版は、
現像性が不十分なために、一定量の現像液で処理できる
版数が少量であったり、現像液中に析出物や不溶解物の
沈澱が生成して、現像装置や、現像処理した平版印刷版
の版面に付着するなどの問題点があった。また、十分な
現像性が得られるものにあっても、印刷に供した場合、
耐刷力が不十分だったりする問題点があった。
【0004】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、現像性に優
れ、特に、実質的に有機溶媒を含有しないアルカリ水溶
液での現像性に優れ、実質的に有機溶媒を含有しないア
ルカリ水溶液で現像した際にも、現像液中に不溶解物が
生成しにくく、一定量の現像液で大量の感光性平版印刷
版の現像処理が可能であり、実質的に有機溶媒を含有し
ないアルカリ水溶液で現像した際にも充分な耐刷力を有
する感光性組成物及び感光性平版印刷版を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、 (1)下記一般式[I]で表される化合物、付加重合性
不飽和結合を有する重合可能な化合物及びフィルム形成
可能な高分子化合物を含有することを特徴とする感光性
組成物。
【0006】
【化4】 [式中、R1は2価の連結基を、R2はアルキル基を、A
-はアニオンを表す。
【0007】R3はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec.−ブチル基、
tert.−ブチル基、ハロゲンを表す。a、bは1≦a+
b≦4となる整数を表す。c、dは0≦c+d≦4とな
る整数を表す。] (2)窒素原子に隣接する炭素原子の少なくとも1つ
が、少なくとも1つの水素原子を有する3級アミン化合
物をさらに含有させたことを特徴とする上記(1)記載
の感光性組成物。 (3)下記一般式[II]で表される化合物をさらに含有
させたことを特徴とする上記(1)または(2)記載の
感光性組成物。
【0008】
【化5】 [式中、Arは置換または非置換の、フェニレン基、ナ
フチレン基または芳香族性複素環基を表す。
【0009】R4は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン、−COOR5、−O−(CH2g−CO
OR5、−O−(CH2C(R6)HO)h5、−R7−C
OOR5、−R7−CONHR5、−NHCOR8を表す。
(R5は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基、置換アリール基を表す。R6は水素原子、メチ
ル基を表し、R7はアルキレン基を表し、R8はアルキル
基、置換アルキル基、アルコキシ基、アリール基、置換
アリール基を表す。g、hは1から10の整数を表す。)
を表す。eは0〜2の整数を表す。Xはハロゲンを表
す。f、gは0〜3の整数を表すが、f+g≦5の範囲
内である。] (4)ジアゾ化合物をさらに含有させたことを特徴とす
る上記(1)〜(3)記載の感光性組成物。 (5)ジアゾ化合物が芳香族ジアゾニウム塩とカルボニ
ル化合物の重縮合樹脂であることを特徴とする上記
(4)記載の感光性組成物。 (6)ジアゾ化合物が分子内にカルボキシル基を含有す
るジアゾ化合物であることを特徴とする上記(4)記載
の感光性組成物。 (7)分子内にカルボキシル基を含有するジアゾ化合物
が芳香族ジアゾニウム塩、芳香族カルボン酸及びカルボ
ニル化合物の重縮合樹脂であることを特徴とする上記
(6)記載の感光性組成物。 (8)フィルム形成可能な高分子化合物が、分子内にフ
ェノール性水酸基を有するフィルム形成可能な高分子化
合物であることを特徴とする上記(1)〜(7)記載の
感光性組成物。 (9)分子内にフエノール性水酸基を有するフィルム形
成可能な高分子化合物が、下記一般式[III]で表され
る付加重合性モノマーと他の付加重合性ビニル基含有モ
ノマーの共重合により得られた共重合体であることを特
徴とする上記(8)記載の感光性組成物。
【0010】
【化6】 [式中、R9は水素原子、メチル基を、R10は−COO
−、−CONH−を表す。hは0または1を表す。] (10)親水性表面を有する支持体上に上記(1)〜
(9)記載の感光性組成物の層を塗設してなることを特
徴とする感光性平版印刷版。 (11)上記(10)記載の感光性平版印刷版を、実質
的に有機溶剤を含まないアルカリ水性現像液で現像する
ことを特徴とする感光性平版印刷版の現像方法。 (12)実質的に有機溶剤を含まないアルカリ水性現像
液のPHが12.0以上であることを特徴とする上記(1
1)記載の感光性平版印刷版の現像方法。 によって達成される。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】先ず、下記一般式[I]で表される化合物
(以下、本発明の光重合開始剤という。)について説明
する。
【0013】
【化7】 [式中、R1は2価の連結基を、R2はアルキル基を、A
-はアニオンを表す。
【0014】R3はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec.−ブチル基、
tert.−ブチル基、ハロゲンを表す。a、bは1≦a+
b≦4となる整数を表す。c、dは0≦c+d≦4とな
る整数を表す。] R1で表される2価の連結基としては、例えば、アルキ
レン基、ヒドロキシアルキレン基等を挙げることができ
る。
【0015】R2で表されるアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基を挙げることができる。
【0016】本発明の光重合開始剤の具体例としては下
記の化合物を挙げることができる。
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】 従来使用されてきた光重合開始剤は一般的に、実質的に
有機溶媒を含有しないアルカリ現像液に不溶であった
が、本発明の光重合開始剤はアルカリ可溶性であるため
に、現像性が改良され、現像時に現像液中に不溶解物の
沈澱が生成しにくくなる。そのため、光重合開始剤を充
分な量添加することができ、光重合反応の転化率を向上
させることができ、耐刷力が向上する。
【0019】本発明においては、さらに他の光重合開始
剤を用いることができる。これら光重合開始剤は特に限
定はなく、光重合性組成物に用いられる従来公知のもの
が使用でき、例えば、ベンゾイン、ベンゾインアルキル
エーテル、ベンゾフェノン、アントラキノン、ミヒラー
ズケトン、トリハロメチル−s−トリアジン系化合物、
オキサジアゾール系化合物、ビイミダゾールとミヒラー
ズケトンの複合体系、チオキサントン系化合物と芳香族
第3アミンの複合体系等をいずれも好適に用いることが
できる。また、増感剤を併用することもできる。
【0020】本発明の光重合開始剤は、窒素原子に隣接
する炭素原子の少なくとも1つが、少なくとも1つの水
素原子を有する3級アミン化合物及び下記一般式[II]
で表される化合物(以下、一般式[II]の化合物とい
う。)から選ばれた少なくとも1つの化合物と共に用い
ることが好ましい。
【0021】
【化10】 [式中、Arは置換または非置換の、フェニレン基、ナ
フチレン基または芳香族性複素環基を表す。
【0022】R4は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン、−COOR5、−O−(CH2g−CO
OR5、−O−(CH2C(R6)HO)h5、−R7−C
OOR5、−R7−CONHR5、−NHCOR8を表す。
(R5は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基、置換アリール基を表す。R6は水素原子、メチ
ル基を表し、R7はアルキレン基を表し、R8はアルキル
基、置換アルキル基、アルコキシ基、アリール基、置換
アリール基を表す。g、hは1から10の整数を表す。)
を表す。eは0〜2の整数を表す。Xはハロゲンを表
す。f、gは0〜3の整数を表すが、f+g≦5の範囲
内である。] 本発明で用いることができる窒素原子に隣接する炭素原
子の少なくとも1つが、少なくとも1つの水素原子を有
する3級アミン化合物としては、p−ジメチルアミノ安
息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸プロピル、
p−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸ペンチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソ
アミル、p−ジエチルアミノ安息香酸エチル、p−ジエ
チルアミノ安息香酸プロピル、p−ジエチルアミノ安息
香酸ブチル、p−ジエチルアミノ安息香酸ペンチル、p
−ジエチルアミノ安息香酸イソアミル、N−エチルジエ
タノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,
N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタ
ノールアミン、ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ビ
スジメチルアミノベンゾフェノンを挙げることができ
る。
【0023】また、本発明で用いることができる一般式
[II]の化合物として好ましいものには下記に記載の構
造のものを挙げることができる。
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】 光重合開始剤の使用量は、感光性組成物の全固形分中
に、通常0.5〜30重量%であり、より好ましくは1〜10
重量%である。
【0027】次に、付加重合性不飽和結合を有する重合
可能な化合物について説明する。
【0028】感光性組成物に用いられる付加重合性不飽
和結合を有する重合可能な化合物は公知であり、本発明
の感光性組成物においては、これら公知の付加重合性不
飽和結合を有する重合可能な化合物を用いることがで
き、どのような化学構造を有するものであってもよい
が、分子中に2またはそれ以上の付加重合性不飽和結合
を有する化合物が好ましい。また、2種以上の付加重合
性不飽和結合を有する重合可能な化合物を併用しても構
わない。
【0029】本発明の感光性組成物に用いられる付加重
合性不飽和結合を有する重合可能な化合物としては、例
えば、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸と脂肪族ポ
リヒドロキシ化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と
芳香族ポリヒドロキシ化合物とのエステル、不飽和カル
ボン酸と多価カルボン酸および前述の脂肪族ポリヒドロ
キシ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒド
ロキシ化合物とのエステル化反応により得られるエステ
ル等が挙げられ、具体的には、特開昭59−71048号公報
に記載されているジエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ヒドロキ
ノンジ(メタ)アクリレート、ピロガロールトリアクリ
レート、2,2−ビス(4−アクリロキシジエトキシフ
ェニル)プロパン等が挙げられる。その他、エチレンビ
ス(メタ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メ
タ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、あ
るいは、ビニルウレタン化合物やエポキシ(メタ)アク
リレート等を挙げることができる。
【0030】本発明の感光性組成物における付加重合性
不飽和結合を有する重合可能な化合物の使用量は、感光
性組成物の全固形分中に、通常5〜70重量%、好ましく
は、10〜50重量%である。
【0031】本発明に用いることができるフィルム形成
可能な高分子化合物は特に限定はなく、光重合性組成物
に用いられる従来公知のフィルム形成可能な高分子化合
物が使用でき、どのような化学構造を有する高分子化合
物であっても用いることができるが、アルカリ性の水溶
液に対して、溶解性又は膨潤性を有するものが好まし
い。また、これらフィルム形成可能な高分子化合物は2
種以上を併用しても構わない。
【0032】本発明に用いる好ましいフィルム形成可能
な高分子化合物は、ビニル系モノマーの共重合体であ
り、分子内にフェノール性OH基を有するを有するもの
が特に好ましい。中でも好ましいのは、フェノール性O
Hを導入するために、モノマーとして、下記一般式[II
I]で表される付加重合性モノマーを他の任意のビニル
系のモノマーとの共重合させたものである。
【0033】
【化14】 [式中、R9は水素原子、メチル基を、R10は−COO
−、−CONH−を表す。hは0または1を表す。] 一般式[III]で表される付加重合性モノマーとして
は、例えば、ヒドロキシフェニルメタクリルアミド、ヒ
ドロキシスチレン等を挙げることができる。
【0034】一般式[III]で表される付加重合性モノ
マーと共重合させる他の任意のビニル系のモノマーとし
ては、例えば、(1)メタクリル酸等の不飽和カルボン
酸類、(2)メチルメタクリレート等の不飽和カルボン
酸のエステル類、(3)2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート(HEMA)等のアルコール性OH含有モノマー
類、(4)その他アクリロニトリル、スチレン、エチル
ビニルエーテル、ビニルアセテート、メチルビニルケト
ン、N−ビニルピロリドン等のモノマー類が挙げられ
る。
【0035】本発明に用いられるフィルム形成可能な高
分子化合物は、感光性組成物の固形分中に通常30〜99重
量%、好ましくは40〜95重量%含有させるとよい。
【0036】本発明の感光性組成物中にジアゾ化合物を
添加すると、支持体との接着性が向上し、また、酸素に
よる重合阻害が低減することができるので、感光性組成
物中にジアゾ化合物を添加することが好ましい。
【0037】本発明において用いることができるジアゾ
化合物としては、例えば、芳香族ジアゾニウム化合物と
カルボニル化合物との縮合樹脂及びそれら縮合樹脂の塩
が挙げられる。
【0038】これら縮合樹脂は、その分子内にCOO
H、OH、SO3H等のアルカリ可溶性を付与する置換
基を導入した縮合樹脂、特に、分子内にCOOHを有す
る縮合樹脂が好ましい。
【0039】本発明において用いるに好ましいジアゾ樹
脂は、カルボキシル基を有する芳香族化合物、芳香族ジ
アゾニウム塩及びカルボニル化合物の共縮合樹脂であ
る。
【0040】好ましいカルボキシル基を有する芳香族化
合物としては、例えば、安息香酸、p−ヒドロキシ安息
香酸、フェニル酢酸が挙げられ、好ましい芳香族ジアゾ
ニウム塩としては、例えば、ジアゾジフェニルアミン類
が挙げられる。
【0041】上記ジアゾ化合物は感光性組成物中に1〜
12重量%含有させるのが好ましい。
【0042】本発明の感光性組成物には、さらに色素を
用いることができる。該色素は、露光による可視画像
(露光可視画像)と現像後の可視画像を得ることを目的
として使用される。
【0043】該色素としては、フリーラジカルまたは酸
と反応して色調を変化するものが好ましく使用できる。
ここに「色調が変化する」とは、無色から有色への色調
の変化、有色から無色あるいは異なる有色への色調の変
化のいずれをも包含する。好ましい色素は酸と塩を形成
して色調を変化するものである。
【0044】有色から無色へあるいは異なる有色の色調
へ変化する色素の例としては、例えば、ビクトリアピュ
アブルーBOH〔保土ヶ谷化学社製〕、オイルブルー♯
603〔オリエント化学工業社製〕、パテントピュアブル
ー〔住友三国化学社製〕、クリスタルバイオレット、ブ
リリアントグリーン、エチルバイオレット、メチルバイ
オレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベイシッ
クフクシン、マラカイトグリーン、オイルレッド、m−
クレゾールパープル、ローダミンB、オーラミン、4−
p−ジエチルアミノフェニルイミノナフトキノン、シア
ノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等に代
表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、
オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン系、
アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が挙げられ
る。
【0045】一方、無色から有色に変化する色素の例と
しては、例えば、ロイコ色素及び、例えば、トリフェニ
ルアミン、ジフェニルアミン、o−クロロアニリン、
1,2,3−トリフェニルグアニジン、ナフチルアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、p,p′−ビス−ジメ
チルアミノジフェニルアミン、1,2−ジアニリノエチ
レン、p,p′,p″−トリス−ジメチルアミノトリフ
ェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェ
ニルメチルイミン、p,p′,p″−トリアミノ−o−
メチルトリフェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチル
アミノジフェニル−4−アニリノナフチルメタン、p,
p′,p″−トリアミノトリフェニルメタンに代表され
る第1級または第2級アリールアミン系色素が挙げられ
る。
【0046】これらの色素のうち、トリフェニルメタン
系、ジフェニルメタン系色素が好ましく、さらに好まし
くはトリフェニルメタン系色素であり、特に、ビクトリ
アピュアブルーBOHが好ましい。
【0047】上記色素は、感光性組成物の全固形分中に
通常0.5〜10重量%含有され、好ましくは約1〜5重量
%含有させる。
【0048】本発明の感光性組成物には、更に種々の添
加物を加えることができる。
【0049】例えば、塗布性を改良するためのアルキル
エーテル類(例えば、エチルセルロース、メチルセルロ
ース)、フッ素系界面活性剤類やノニオン系界面活性剤
〔例えば、プルロニックL−64(旭電化(株)製)〕、
塗膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例え
ば、ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン
酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリ
クレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オ
レイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタ
クリル酸のオリゴマーおよびポリマー)、画像部の感脂
性を向上させるための感脂化剤(例えば、特開昭55−52
7号公報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のア
ルコールによるハーフエステル化物等)、安定剤〔例え
ば、リン酸、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シュウ酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフタリンスルホン酸、4−メト
キシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸、酒石酸等)〕、現像促進剤(例えば高級アルコー
ル、酸無水化物等)等が挙げられる。これらの添加剤の
添加量はその使用対象目的によって異なるが、一般に感
光性組成物の全固形分に対して、0.01〜30重量%であ
る。
【0050】本発明の感光性平版印刷版は、本発明の感
光性組成物を適当な溶媒(メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、メチルセロソルブアセテート、アセトン、メ
チルエチルケトン、メタノール、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、乳酸メチル、水又はこれら
の混合物等)中に溶解させて感光性組成物の塗布液を調
整し、これを支持体上に塗布、乾燥し、感光層を形成す
ることにより得ることができる。
【0051】塗布液における感光性組成物の濃度は1〜
50重量%の範囲とすることが望ましい。
【0052】塗布には、従来公知の方法、例えば、回転
塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイフ
塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等を
用いることができる。
【0053】この場合、感光性組成物の塗布量は、乾燥
重量で、おおむね、0.2〜10g/m2程度とすればよい。
【0054】支持体上に設けられた感光性組成物の層の
上には、空気中の酸素による重合禁止作用を防止するた
め、例えば、ポリビニルアルコール、酸性セルロース類
などのような酸素遮断性に優れたポリマーよりなる保護
層を設けてもよい。
【0055】前記の感光性平版印刷版に使用される支持
体としては、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)ラミネート
紙、アルミニウム(アルミニウム合金も含む)、亜鉛、
銅などのような金属の板、二酢酸セルロース、三酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロース、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカー
ボネートポリビニルアセタールなどのようなプラスチッ
クのフィルム、上記の如き金属がラミネートもしくは蒸
着された紙もしくはプラスチックフィルム、アルミニウ
ムもしくはクロームメッキが施された鋼板などが挙げら
れ、これらのうち特に、アルミニウム及びアルミニウム
被覆された複合支持体が好ましい。
【0056】また、アルミニウム材の表面は、保水性を
高め、感光層との密着性を向上させる目的で粗面化処理
されていることが望ましい。
【0057】粗面化方法としては、一般に公知のブラシ
研磨法、ボール研磨法、電解エッチング、化学的エッチ
ング、液体ホーニング、サンドブラスト等の方法および
これらの組合せが挙げられ、好ましくはブラシ研磨法、
電解エッチング、化学的エッチングおよび液体ホーニン
グが挙げられ、これらのうちで、特に電解エッチングの
使用を含む粗面化方法が好ましい。また、電解エッチン
グの際に用いられる電解浴としては、酸、アルカリまた
はそれらの塩を含む水溶液あるいは有機溶剤を含む水性
溶液が用いられ、これらのうちで特に塩酸、硝酸または
それらの塩を含む電解液が好ましい。さらに、粗面化処
理の施されたアルミニウム板は、必要に応じて酸または
アルカリの水溶液にてデスマット処理される。こうして
得られたアルミニウム板は、陽極酸化処理されることが
望ましく、特に好ましくは、硫酸またはリン酸を含む浴
で処理する方法が挙げられる。また、さらに必要に応じ
て、ケイ酸アルカリや熱水による処理、その他水溶性高
分子化合物や弗化ジルコニウム酸カリウム水溶液への浸
漬などによる表面処理を行うことができる。
【0058】本発明の感光性平版印刷版の処理には、従
来の常法が適用される。すなわち、線画像、網点画像等
を有する透明原画を通して感光し、次いで、水性現像液
で現像処理することにより、原画に対してネガのレリー
フ像を得ることができる。露光に好適な活性光の光源と
しては、カーボンアーク灯、水銀灯、キセノンランプ、
メタルハライドランプ、ストロボ等が挙げられる。
【0059】現像液は特に限定されないが、特に好まし
いのは、実質的に有機溶剤を含まないアルカリ性の水性
溶液である。
【0060】「実質的に有機溶剤を含まない」とは、衛
生上、安全性上等において問題を起こす程には有機溶剤
を含有しないとの意であり、有機溶剤を全く含まないと
の意ではない。一般的に、現像液組成物中に含まれる有
機溶剤が1重量%以下であればこれらの問題は生じな
い。
【0061】衛生上、安全性上等からすると、現像液組
成物中に含まれる有機溶剤の含有量は少ない方が好まし
く、有機溶剤含有量は0.5重量%以下、より好ましくは
有機溶剤含有量を全く含有しないことである。
【0062】本発明の現像液に用いる好ましいアルカリ
剤としては、例えば、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウ
ム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リ
ン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
これらの中でもケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ
酸ナトリウム等のケイ酸アルカリを含有する現像液は現
像階調性が良好なため最も好ましい。
【0063】本発明において、現像液中のSiO2の濃
度は、0.8〜8重量%であることが好ましい。
【0064】現像液のpH(25℃)は12以上であること
が好ましく、さらに好ましくは、12.5〜14である。ま
た、現像液中には、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸マグネシウムなどの
水溶性亜硫酸塩を添加することができる。亜硫酸塩の現
像液組成物における好ましい含有量は、0.05〜4重量%
で、より好ましくは0.1〜1重量%である。
【0065】また、現像液中に、特開昭50−51324号公
報に記載されているようなアニオン性界面活性剤、両性
界面活性剤、特開昭59−75255号公報、同60−111246号
公報に記載されているような非イオン性界面活性剤のう
ち少なくとも一つを含有させることにより、また、特開
昭55−95946号公報、同56−142528号公報に記載されて
いるように高分子電解質を含有させることにより、感光
層への濡れ性を高めたり、また、階調性をさらに高める
ことができる。かかる界面活性剤の添加量は特に制限は
ないが、0.003〜3重量%が好ましく、特に0.006〜1重
量%が好ましい。
【0066】さらに、現像液に、カリウムを全アルカリ
金属の20モル%以上含むケイ酸アルカリを用いると現像
液中の不溶物の発生が少なくなるので好ましく、より好
ましくはカリウムを90モル%以上含むことであり、最も
好ましくはカリウムが100モル%の場合である。
【0067】さらに、本発明に使用される現像液には消
泡剤を含有させることができる。好適な消泡剤には有機
シラン化合物が挙げられる。
【0068】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例 〈砂目作成方法〉厚さ0.3mmのアルミニウム板を、塩酸
水溶液中で電解粗面化し、次いで、硫酸水溶液中で陽極
酸化処理を行い、ケイ酸ソーダ水溶液を用いて親水化処
理を行ないアルミニウム支持体を得た。
【0069】得られた支持体に、下記表1に示す組成を
有する感光性組成物塗布液を塗布、乾燥し、感光性平版
印刷版試料1〜4を得た。このとき、感光性組成物塗布
液の塗布量は、乾燥重量として1.6g/m2となるように
した。
【0070】
【表1】
【0071】なお、表1において、フエノール性OH含
有アクリル系共重合体とは、4−ヒドロキシフェニルメ
タクリルアミド(HyPMA)、メタアクリル酸(MA
A)、アクリロニトリル(AN)、アクリル酸エチル
(EA)、メタクリル酸エチル(EMA)〔HyPMA
/MAA/AN/EA/EMA=30/1/30/9/30
(モル比)〕の共重合体(Mw=50,000)であり、本発
明のチオキサントン化合物(a)、ビストリハロメチル
−s−トリアジン化合物とは、下記の化合物である。
【0072】
【化15】
【0073】また、ジアゾ樹脂1とは、下記によって合
成されたものである。
【0074】氷冷した濃硫酸200gに、p−ヒドロキシ
安息香酸12.7g(0.092モル)と4−ジアゾジフェニル
アミン硫酸塩40.5g(0.138モル)を液温が5℃を越え
ないように注意しながら撹拌溶解する。
【0075】次いで、パラホルムアルデヒド6.22g(0.
207モル)を撹拌しながら1時間かけてゆっくりと加
え、縮合反応を行った。この際も反応液が5℃を越えな
いように注意した。パラホルムアルデヒドを加え終わっ
た後、30分間、5℃以下で撹拌を続ける。
【0076】反応終了後、反応液を0℃に冷却したエタ
ノール1600ミリリットルにゆっくりと投入すると析出物
が生成する。この際、液温が40℃を越えないように注意
した。析出物を吸引濾過で濾取し、エタノール300ミリ
リットルで洗浄して反応中間体1a(ジアゾ樹脂硫酸
塩)を得た。
【0077】取り出した反応中間体1aを水240ミリリ
ットルに溶解した後、水90ミリリットルに溶解した塩化
亜鉛19.04g(0.14モル)を加えると、再び析出物が生
成する。析出物を吸引濾過で濾取し、反応中間体1b
(ジアゾ樹脂塩化亜鉛複塩)を得た。
【0078】取り出した反応中間体1bを水1000ミリリ
ットルに溶解した後、水180ミリリットルに溶解したへ
キサフルオロリン酸アンモン24.8g(0.15モル)を加え
ると、析出物が生成する。
【0079】析出物を吸引濾過で濾取し、エタノール30
0ミリリットルで洗浄した後、30℃で3日間乾燥し、ジ
アゾ樹脂1を32.4g得た。
【0080】また、フッ素系界面活性剤とは、メガファ
ックF−177〔大日本インキ化学(株)製〕である。
【0081】《感光性平版印刷版試料の評価》得られた
感光性平版印刷版試料を、フィルム原稿を通して画像露
光し、下記組成の現像液(新液現像液)を用いて現像を
行った。 〈現像液組成〉 Aケイ酸カリ 1160g 苛性カリ 133g 水 5133ミリリットル (pH=12.7) 得られた平版印刷版を用いて印刷し、下記により耐刷性
及び現像性(印刷での汚れ)を評価した。
【0082】また、得られた感光性平版印刷版試料を、
フィルム原稿を通して画像露光し、上記新液現像液1リ
ットル当たり10m2の未露光試料を現像処理して疲労現像
液を作成し、この疲労現像液を用いて現像を行った。
【0083】得られた平版印刷版を用いて印刷し、下記
により現像性(印刷での汚れ)及び耐刷性を評価した。
また、感光性平版印刷版試料を現像液1リットル当たり
10m2処理した後において、疲労現像液1リットル中の沈
殿物の量を測定した。 〈現像性(印刷での汚れ)の評価〉印刷紙面の汚れで評
価した。非画像部に汚れがあるものが現像性が劣るもの
である。 〈耐刷性の評価〉印刷を行った際に、版上の画線部が摩
擦または剥離して、印刷物の画線部がかすれてくる枚数
を求め評価した。
【0084】得られた結果を併せて表2に示した。
【0085】
【表2】
【0086】
【発明の効果】本発明の感光性組成物及び感光性平版印
刷は、現像性に優れ、特に、実質的に有機溶媒を含有し
ないアルカリ水溶液での現像性に優れ、実質的に有機溶
媒を含有しないアルカリ水溶液で現像した際にも、現像
液中に不溶解物が生成しにくく、一定量の現像液で大量
の感光性平版印刷版の現像処理が可能であり、実質的に
有機溶媒を含有しないアルカリ水溶液で現像した際にも
充分な耐刷力を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/32 (72)発明者 木津 紀幸 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 辻 成夫 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 松尾 史之 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で表される化合物、付
    加重合性不飽和結合を有する重合可能な化合物及びフィ
    ルム形成可能な高分子化合物を含有することを特徴とす
    る感光性組成物。 【化1】 [式中、R1は2価の連結基を、R2はアルキル基を、A
    -はアニオンを表す。R3はメチル基、エチル基、n−プ
    ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec.−ブチ
    ル基、tert.−ブチル基、ハロゲンを表す。a、bは1
    ≦a+b≦4となる整数を表す。c、dは0≦c+d≦
    4となる整数を表す。]
  2. 【請求項2】 窒素原子に隣接する炭素原子の少なくと
    も1つが、少なくとも1つの水素原子を有する3級アミ
    ン化合物をさらに含有させたことを特徴とする請求項1
    記載の感光性組成物。
  3. 【請求項3】 下記一般式[II]で表される化合物をさ
    らに含有させたことを特徴とする請求項1または2記載
    の感光性組成物。 【化2】 [式中、Arは置換または非置換の、フェニレン基、ナ
    フチレン基または芳香族性複素環基を表す。R4は水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ
    基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、ハロゲン、−CO
    OR5、−O−(CH2g−COOR5、−O−(CH2
    C(R6)HO)h5、−R7−COOR5、−R7−CO
    NHR5、−NHCOR8を表す。(R5は水素原子、ア
    ルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
    基を表す。R6は水素原子、メチル基を表し、R7はアル
    キレン基を表し、R8はアルキル基、置換アルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、置換アリール基を表す。
    g、hは1から10の整数を表す。)を表す。eは0〜2
    の整数を表す。Xはハロゲンを表す。f、gは0〜3の
    整数を表すが、f+g≦5の範囲内である。]
  4. 【請求項4】 ジアゾ化合物をさらに含有させたことを
    特徴とする請求項1〜3記載の感光性組成物。
  5. 【請求項5】 ジアゾ化合物が芳香族ジアゾニウム塩と
    カルボニル化合物の重縮合樹脂であることを特徴とする
    請求項4記載の感光性組成物。
  6. 【請求項6】 ジアゾ化合物が分子内にカルボキシル基
    を含有するジアゾ化合物であることを特徴とする請求項
    4記載の感光性組成物。
  7. 【請求項7】 分子内にカルボキシル基を含有するジア
    ゾ化合物が芳香族ジアゾニウム塩、芳香族カルボン酸及
    びカルボニル化合物の重縮合樹脂であることを特徴とす
    る請求項6記載の感光性組成物。
  8. 【請求項8】 フィルム形成可能な高分子化合物が、分
    子内にフェノール性水酸基を有するフィルム形成可能な
    高分子化合物であることを特徴とする請求項1〜7記載
    の感光性組成物。
  9. 【請求項9】 分子内にフエノール性水酸基を有するフ
    ィルム形成可能な高分子化合物が、下記一般式[III]
    で表される付加重合性モノマーと他の付加重合性ビニル
    基含有モノマーの共重合により得られた共重合体である
    ことを特徴とする請求項8記載の感光性組成物。 【化3】 [式中、R9は水素原子、メチル基を、R10は−COO
    −、−CONH−を表す。hは0または1を表す。]
  10. 【請求項10】 親水性表面を有する支持体上に請求項
    1〜9記載の感光性組成物の層を塗設してなることを特
    徴とする感光性平版印刷版。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の感光性平版印刷版
    を、実質的に有機溶剤を含まないアルカリ水性現像液で
    現像することを特徴とする感光性平版印刷版の現像方
    法。
  12. 【請求項12】 実質的に有機溶剤を含まないアルカリ
    水性現像液のPHが12.0以上であることを特徴とする請
    求項11記載の感光性平版印刷版の現像方法。
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