JP2596005B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JP2596005B2
JP2596005B2 JP62260704A JP26070487A JP2596005B2 JP 2596005 B2 JP2596005 B2 JP 2596005B2 JP 62260704 A JP62260704 A JP 62260704A JP 26070487 A JP26070487 A JP 26070487A JP 2596005 B2 JP2596005 B2 JP 2596005B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光性平版印刷板に関するものであり、詳
しくは、感度、現像性が良好で、しかも、UVインキ耐刷
性の優れたネガ型感光性平版印刷版に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
あらかじめ感光性を与えられた印刷材料の感光性物質
として使用されているものの大多数はジアゾニウム化合
物であり、その最も常用されているものにp−ジアゾジ
フェニルアミンのホルムアルデヒド縮合物に代表される
ジアゾ樹脂がある。このようなジアゾ樹脂を紙、プラス
チック又は金属等の表面に親水化処理を施した支持体上
に塗布し、それを透明陰画を通して活性光線に露光した
場合、露光された部分のジアゾ樹脂は分解を起して不溶
性に変化する。他方、未露光部を現像により溶解除去す
ることにより親水性の支持体表面が露呈する。したがっ
てオフセット印刷機上において、この部分は水を受付け
てインキを反発する。また、分解した部分のジアゾ樹脂
は親油性を呈し、水を反発してインキを受付ける。つま
りこのような印刷材料はいわゆるネガ型の印刷版を与え
る。
この種の感光性印刷材料の感光性層の組成物は高分子
化合物を使用せずジアゾ樹脂単独のもの、高分子化合物
とジアゾ樹脂が混合されたものに分類することができ
る。前者の場合、耐刷性能が悪いため、耐刷性の良い後
者の組成のものが一般に使用されている。
かかる高分子化合物としては、例えば、特公昭55−34
926号公報に記載されているような、アルコール性水酸
基を有する(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリロニト
リルとの共重合体、特開昭56−4144号公報に記載されて
いるような(メタ)アクリル酸アルキルと(メタ)アク
リロニトリルと不飽和カルボン酸との共重合体、特公昭
57−43890号公報に記載されているような芳香族性水酸
基を有する(メタ)アクリルアミド類あるいは(メタ)
アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリルと不飽
和カルボン酸などとの共重合体などが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の感光性平版印刷版は、通常の印
刷においては比較的良好な耐刷力を示すものの、UV印
刷、即ち、紫外線吸収剤を含むインキ(UVインキ)を用
いて行なう印刷においては必ずしも十分とは言えず、改
善が望まれていた。なお、UV印刷に適さない理由は、UV
印刷に使用されるインキや薬剤に対して感光層の耐薬品
性が低いことによる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点に留意して鋭意検討した結
果、バインダーとして少くともメチルアクリレートと芳
香族性水酸基を有する単位を構成成分とする共重合体を
使用し、硝酸浴中で電解研摩処理したアルミニウム支持
体上に該共重合体を含む感光層を設けることによって所
期の目的が達成されることを知得し、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明の要旨は、硝酸又は硝酸を主成分とする
電解液中で電解粗面化してなるアルミニウム板上に a) 下記一般式〔I〕で示される構成単位を含むジア
ゾ樹脂 (式中、R1、R2及びR3は、水素原子、アルキル基又はア
ルコキシ基を示し、R4は水素原子、アルキル基又はフェ
ニル基を示し、XはPF6又はBF4を示し、Yは−NH−、−
S−又は−O−を示す。) b) メチルアクリレートから形成される単位と下記一
般式〔II〕で示される水酸基含有芳香族炭化水素から形
成される単位を構成単位として含むビニル系共重合体 (式中、Zは−O−又は−NH−を示し、R5、R6及びR7
水素原子又はアルキル基を示し、R8はヒドロキシル基を
示し、mは1〜3の数を示し、nは0〜4の数を示
す。) を含有する感光性組成物から成る感光層を設けることを
特徴とする感光性平版印刷版に存する。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の感光性組成物に用いるジアゾ樹脂は、前記一
般式〔I〕で示される構造単位を含む。
式中、R1、R2及びR3のアルキル基及びアルコキシ基と
しては、例えば炭素数1〜5のアルキル基及び炭素数1
〜5のアルコキシ基が挙げられ、また、R4のアルキル基
としては、炭素数1〜5のアルキルが挙げられる。
かかる感光性ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば、フ
ォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリ
ング第17巻、第33頁(1973)、米国特許第2,063,631
号、同第2,679,498号各公報等に記載の方法に従い、硫
酸やリン酸あるいは塩酸中でジアゾニウム塩とアルデヒ
ド類例えばパラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、
ベンズアルデヒドとを重縮合させることによって得られ
る。
その際、ジアゾニウム塩とアルデヒド類をモル比で通
常1:0.6〜1:2、好ましくは、1:0.7〜1:1.5で仕込み、低
温で短時間、例えば10℃以下3時間程度反応させること
により高感度ジアゾ樹脂が得られる。
また、ジアゾ樹脂においては、カルボキシル基及び/
又はヒドロキシル基を有する縮合可能な芳香族化合物を
併用させることもできる。その際、カルボキシル基及び
/又はヒドロキシル基を有する芳香族化合物とジアゾニ
ウム塩の仕込みモル比は、好ましくは1:0.1〜0.1:1;よ
り好ましくは1:0.5〜0.2:1、更に好ましくは1:1〜0.2:1
である。またこの場合カルボキシル基及び/他はヒドロ
キシル基を有する化合物並びにジアゾニウム塩の合計と
アルデヒド類とをモル比で通常1:0.6〜1:2、好ましくは
1:0.7〜1:1.5で仕込む。
本発明においては、前記一般式〔I〕で示される構成
単位が5(即ち5量体)以上である樹脂を20モル%以
上、特には20〜60モル%含有するものが好ましい。
本発明に係る感光性組成物中のジアゾ樹脂の含有量
は、好ましくは1〜70重量%、更に好ましくは3〜60重
量%である。
本発明の感光性組成物のバインダーであるビニル系共
重合体は、メチルアクリレートから形成される単位と前
記一般式〔II〕で示される水酸基含有芳香族炭化水素を
構成単位として含む共重合体であり、重量平均分子量が
通常5〜20万の重合体である。
水酸基含有芳香族炭化水素としては、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N
−(2−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミ
ド、N−(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリ
ルアミド等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o
−、m−又はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレ
ートモノマー;o−、m−又はp−ヒドロキシスチレンモ
ノマー等が挙げられるがこれらに限られるものではな
い。好ましくは、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニ
ル(メタ)アクリレートモノマー、N−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマーであ
り、さらに好ましくはN−(4−ヒドロキシフェニル)
−(メタ)アクリルアミドモノマーである。
本発明の共重合体は、更に、下記一般式〔III〕〜
〔V〕で示されるような構成単位を含んでいてもよい。
一般式〔III〕 (式中、R9は水素原子又はアルキル基を示す。) 一般式〔IV〕 (式中、R10は水素原子又はアルキル基を示し、R11は炭
素数2〜7のアルキル基を示す。) 一般式〔V〕 (式中、R12は水素原子又はアルキル基を示す。) 上記一般式〔III〕で示される構成単位を与えるモノ
マーとしては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等が挙げられる。
一般式〔IV〕で示される構成単位を与えるモノマーと
しては、例えば、エチルアクリレート、エチルメタクリ
レート、ブチルアクリレート等が挙げられる。
また、一般式〔V〕で示される構成単位を与えるモノ
マーとしては、例えば、メタクリル酸、アクリル酸等が
挙げられる。
上記各構成単位は、ビニル系共重合体中、メチルアク
リレートから形成される単位は5〜40モル%、特に好ま
しくは10〜30モル%、及び一般式〔II〕の単位を1〜50
モル%、特に好ましくは5〜30モル%含まれることが好
ましい。他の共重合成分は、一般式〔III〕は5〜40モ
ル%、好ましくは15〜30モル%、一般式〔IV〕は25〜60
モル%、好ましくは35〜60モル%、一般式〔V〕は2〜
30モル%、好ましくは5〜15モル%の範囲から選ばれる
ことが好ましい。該ビニル系共重合体を合成する方法
は、後述のラジカル重合法等公知の方法が挙げられる。
上記共重合体は、感光性組成物中に好ましくは40〜99
重量%、更に好ましくは70〜95重量%含有させる。
本発明に用いる感光性組成物には、以上に説明した成
分のほか、必要に応じて更に染料、顔料、塗布性向上
剤、可塑剤などを添加することができる。
前記の染料としては、例えばビクトリアピュアーブル
ーBOH(保土谷化学社製)、オイルブルー#603(オリエ
ント化学社製)、パテントピュアーブルー(住友三国化
学社製)、クリスタルバイオレット、ブリリアントグリ
ーン、エチルバイオレット、メチルグリーン、エリスロ
シンB、ベイシックフクシン、マラカイトグリーン、オ
イルレッド、m−クレゾールパープル、ローダミンB、
オーラミン、4−p−ジエチルアミノフェニルイミノナ
フトキノン、シアノ−p−ジエチルアミノフェニルアセ
トアニリド、等に代表されるトリフェニルメタン系、ジ
フェニルメタン系、オキサジン系、キサンテン系、イミ
ノナフトキノン系、アゾメチン系又はアントラキノン系
の色素が挙げられる。
染料は、感光性組成物中に通常約0.5〜約10重量%、
好ましくは約1〜5重量%含有させる。
塗布性向上剤としては、アルキルエーテル類(例えば
エチルセルロース、メチルセルロース)、フッ素系界面
活性剤類や、ノニオン系界面活性剤〔例えば、プルロニ
ックL−64(旭電化社製)〕が挙げられ、塗膜の柔軟
性、耐摩耗性を賦与するための可塑剤としては、例えば
ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン酸ト
リブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレ
ジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイ
ン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタクリ
ル酸のオリゴマーが挙げられ、画像部の感脂性を向上さ
せるための感脂化剤としては例えば、特開昭55−527号
公報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコ
ールによるハーフエステル化物等が挙げられ、安定剤と
しては例えば、ポリアクリル酸、酒石酸、リン酸、亜リ
ン酸、有機酸(アクリル酸、メタクリル酸、クエン酸、
シュウ酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸、4−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン−5
−スルホン酸等)等が挙げられる。これらの添加剤の添
加量はその使用対象目的によって異なるが、一般に全固
形分に対して、0.01〜30重量%である。
上述の感光性組成物を支持体表面に塗布乾燥させるこ
とにより感光性平版印刷版が得られる。
塗布溶媒としては、メチルセロソルブ、メチルセロソ
ルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブ
アセテート等のセロソルブ類、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ジオキサン、アセトン、シクロ
ヘキサノン、トリクロロエチレン、メチルエチルケトン
等が挙げられる。これら溶媒は、単独であるいは2種以
上混合して使用する。
塗布方法は、従来公知の方法、例えば、回転塗布、ワ
イヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ロ
ール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等が可能であ
る。塗布量は固形分として0.2〜10g/m2が好ましい。
本発明の感光性平版印刷版に用いるアルミニウム板
は、硝酸又は硝酸を主成分とする電解溶液中で電解粗面
化することにより砂目立て処理し、好ましくは、更に陽
極酸化処理及び必要に応じて封孔処理等の表面処理をし
たものを使用する。
電解粗面化は、01〜0.5mol/、好ましくは0.2〜0.4m
ol/の硝酸を含有する浴中にアルミニウム板を浸漬
し、20〜50℃、好ましくは25〜40℃の温度、電流密度20
〜200A/dm2で10秒〜3分程度電解エッチングすることが
好ましい。この砂目立て処理の後、必要に応じてアルカ
リあるいは酸の水溶液によってデスマット処理を行なっ
て中和し、水洗する。
陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロム酸、シュ
ウ酸、リン酸、マロン酸等を1種又は2種以上含む溶液
を用い、アルミニウム板を陽極にして電解することによ
り行なう。形成された陽極酸化皮膜量は1〜50mg/dm2
適当であり、好ましくは10〜40mg/dm2である。ここで陽
極酸化皮膜量は、例えばアルミニウム液をリン酸クロム
酸溶液(85%リン酸水溶液35mlと、酸化クロム(VI)20
gとを1の水に溶解して生成)に浸漬して酸化皮膜を
溶解し、板の皮膜溶解前後の重量変化を測定することに
より求めることができる。
封孔処理としては、沸騰水処理、水蒸気処理、ケイ酸
ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等がある。この他
にアルミニウム支持体に対して、水溶性高分子化合物
や、フッ化ジルコン酸等の金属塩の水溶液により下引き
処理を施すこともできる。
このようにして得られた感光性平版印刷版は公知の方
法により使用することができる。典型的には、感光性印
刷版にネガ型フィルムを密着させ、超高圧水銀灯、メタ
ルハライドランプ等で露光し、少量(10wt%以下)の有
機溶媒を含むアルカリ水溶液により現像し、印刷版とす
る。このようにして作製された平版印刷版は枚葉、オフ
輪用印刷機において使用することができる。
すなわち、線画像、網点画像等を有する透明原画を通
して感光し、次いで、水性現像液で現像することによ
り、原画に対してネガのレリーフ像が得られる。露光に
好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯、キセ
ノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ等が挙げ
られる。
本発明の感光性平版印刷版の現像処理に用いられる現
像液は公知のいずれのものであっても良いが、好ましく
は特定の有機溶媒と、アルカリ剤と、水とを必須成分と
して含有する。ここに特定の有機溶媒とは、現像液中に
含有させたとき上述の感光性組成物層の非露光部(非画
像部)を溶解又は膨潤することができ、しかも常温(20
℃)において水に対する溶解度が10重量%以下の有機溶
媒をいう。このような有機溶媒としては上記のような特
性を有するものでありさえすればよく、以下のもののみ
に限定されるものではないが、これらを例示するなら
ば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノブチルアセ
テート、乳酸ブチル、レブリン酸ブチル等のカルボン酸
エステル;エチルブチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類;エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、エチレングリコールベンジルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベ
ンジルアルコール、メチルフェニルカルビノール、n−
アミルアルコール、メチルアミルアルコール等のアルコ
ール類;キシレン等のアルキル置換芳香族炭化水素;メ
チレンジクロライド、エチレンジクロライド、モノクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素などがある。これら
有機溶媒は二種以上用いてもよい。これら有機溶媒の中
では、エチレングリコールモノフェニルエーテルとベン
ジルアルコールが特に有効である。また、これら有機溶
媒の現像液中における含有量は、おおむね1〜20重量%
であり、特に2〜10重量%のときに好ましい結果を得
る。
他方、現像液中に含有されるアルカリ剤としては、 (A) ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二又は
第三リン酸のナトリウム又はアンモニウム塩、メタケイ
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の無機ア
ルカリ剤 (B) モノ、ジ又はトリメチルアミン、モノ、ジ又は
トリエチルアミン、モノ又はジイソプロピルアミン、n
−ブチルアミン、モノ、ジ又はトリエタノールアミン、
モノ、ジ又はトリイソプロパノールアミン、エチレンイ
ミン、エチレンジアミン等の有機化合物等が挙げられ
る。
好ましくは(A)のケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウ
ム、(B)の有機アミン化合物であり、特に好ましいも
の(A)のケイ酸カリウム、(B)のジ又はトリエタノ
ールアミンである。
これらアルカリ剤の現像液中における含有量は通常0.
05〜8重量%で、好ましくは0.5〜6重量%である。
また、保存安定性、耐刷性等をより以上に高めるため
には、必要に応じて水溶性亜硫酸塩を現像液中に含有さ
せることが好ましい。このような水溶性亜硫酸塩として
は、亜硫酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩が好まし
く、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸
リチウム、亜硫酸マグネシウム等がある。これらの亜硫
酸塩の現像液組成物における含有量は通常0.05〜4重量
%で、好ましくは0.1〜1重量%である。
また、上述の有機溶媒の水への溶解を助けるために一
定の可溶化剤を含有させることもできる。このような可
溶化剤としては、用いる有機溶媒より水易溶性で、低分
子のアルコール、ケトン類を用いるのがよい。また、ア
ニオン活性剤、両性活性剤等も用いることができる。こ
のようなアルコール、ケトン類としては例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
メトキシブタノール、エトキシブタノール、4−メトキ
シ−メチルブタノール、N−メチルピロリドン等を用い
ることが好ましい。また、活性剤としては例えばイソプ
ロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、n−ブチルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム、N−メチル−N−ペン
タデシルアミノ酢酸ナトリウム、ラウリルサルフェート
ナトリウム塩等が好ましい。これらアルコール、ケトン
類等の可溶化剤の使用量について特に制限はないが、一
般に現像液全体に対し約30重量%以下とすることが好ま
しい。
本発明の感光性平版印刷版は、像様露光した後、上述
の現像液に接触させたり、あるいはこすったりすれば、
約10℃〜40℃にて10〜60秒後には、感光層の露光部に悪
影響を及ぼすことなく、非露光部の感光性組成物が完全
に除去されることになる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
(砂目の製造) 研摩条件が異なる2種類のアルミニウム板を製造し
た。それぞれの物性を表1に示す。
なお、いずれも厚さ0.3mmのアルミニウム板を用い、
トリクロロエチレン洗浄を行って脱脂した後、研摩、デ
スマット処理(10g/NaOH中で50℃、13秒)、陽極酸化
処理(30%の硫酸中で、30℃、6.5A/dm2、30秒)を続け
て行ない、その後1%のメタケイ酸ナトリウム溶液中
に、85℃で3分間浸漬してケイ酸ナトリウム処理を行
い、引続き90℃の熱水に2分間浸漬した。
(ビニル系共重合体の合成) 共重合体−1の合成 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド
(HyP)17.7g、アクリロニトリル(AN)12.7g、アクリ
ル酸メチル(MA)12.9g、アクリル酸エチル(EA)43g、
メタクリル酸(MAA)6.9g(仕込みモノマーモル比:HyP/
AN/MA/EA/MAA=10/24/15/43/8)をアセトン95mlとメタ
ノール95mlの混合溶液に溶解させ、アゾビスイソブチロ
ニトリル2.5gを添加し、窒素気流下、約8時間、還流下
(約55〜60℃)に重合反応を行った。反応終了後、反応
液を水中に投じて、共重合体を沈殿させ、50℃で一昼夜
真空乾燥させた。この重合体−1の重量平均分子量は、
ゲルパーミエーショングラフ法(以下、GPCと略す。)
の測定から、9.5万であった。
共重合体−2の合成 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド1
4.2g、アクリロニトリル12.7g、アクリル酸メチル59.5
g、メタクリル酸7.3g(仕込みモノマーモル比:HyP/AN/E
A/MAA=8/24/59.5/8.5)を、共重合体−1の合成と同様
にして合成した。共重合体−2の重量平均分子量はGPC
測定より9万であった。
ジアゾ樹脂−1の合成 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩10.99g(37.5ミリ
モル)パラヒドロキシ安息香酸1.725g(12.5ミリモル)
を、氷冷下で40.9gの濃硫酸に溶解した。この液に1.35g
(45ミリモル)のパラホルムアルデヒドをゆっくり滴下
した。この際反応温度が10℃を超えないようにした。そ
の後2時間の間氷冷下で撹拌を続けた。
この反応混合物を氷冷下、500mlのエタノールに滴下
し、生じた沈澱を濾過した。エタノールで洗浄後、この
沈澱物を100mlの純水に溶解し、この液に、6.8gの塩化
亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈澱を濾
別した後エタノールで洗浄し、これを150mlの純水に溶
解した。この液に、8gのヘキサフルオロリン酸アンモニ
ウムを溶解した冷濃厚水溶液を加えた。生じた沈澱を濾
取し水洗した後、温度30℃で1昼夜乾燥してジアゾ樹脂
−1を得た。
このジアゾ樹脂−1の分子量をGPCにより測定したと
ころ、5量体以上のものが約35モル%含まれるものであ
った。
ジアゾ樹脂−2の合成 使用するパラホルムアルデヒドの量を1.65g(55ミリ
モル)とする以外は、ジアゾ樹脂−1の合成と同様にし
てジアゾ樹脂−2を得た。
分子量をGPCにより測定したところ、6重体以上のも
のが約40モル%含まれていた。
ジアゾ樹脂−3の合成 使用するp−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩の量を1
4.5g(50ミリモル)とし、p−ヒドロキシ安息香酸を使
用しない以外は、ジアゾ樹脂−1の合成と同様にしてジ
アゾ樹脂−3を得た。
分子量をGPCにより測定したところ、6量体以上のも
のが約50モル%含まれていた。
実施例1〜3、比較例1〜2 前記のようにして得たアルミニウム板に、表2に示し
た組成の感光液をホワラーを用いて塗布し、85℃、3分
間乾燥した。得られた感光性平版印刷版の膜厚は1.7g/m
2であった。表3に示す感光性平版印刷版を得た。
得られた感光性平版印刷板を3KWの超高圧水銀灯で100
cmの距離から30秒間露光したのち、下記の現像液を用い
て、25℃、45秒現像して、平版印刷版を得た。
現像液 ベンジルアルコール 50g トリエタノールアミン 15g 亜硫酸ナトリウム 5g ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 25g 水 1000g これらの版の感度及び所定期間保存後の現像性を調べ
た。その結果を表4に示した。
更に、UVインキ適性を検討するために、浸漬テストと
UVインキでの印刷を行った。
浸漬テストは、UVインキでの印刷で使用されるクリー
ナーであるベストキュアUVインキ用ロールクリーナー
(東華色素化学工業社製)に、露光、現像して得られた
平版印刷版を、一昼夜浸漬し、テスト前の画線部の反射
濃度の、テスト後の画線部の反射濃度に対する比を測定
した。この比が70%以上を良好とし、70%未満を不良と
した。その結果を表4に示した。
次に、UV照射装置を取付けたハイデルベルグ社製GTO
印刷機で、UVインキとして、東華色素化学工業社製ベス
トキュアにて上質紙に印刷を行い、耐刷力を調べたとこ
ろ、表4に示す様な結果が得られた。
〔発明の効果〕 表4から解るように本発明の感光性平版印刷版は感
度、現像性に優れ、かつ、UVインキ耐刷力も優れるとい
う顕著な効果が奏せられる。
従って、本発明は工業的に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 正文 東京都日野市さくら町1番地 小西六写 真工業株式会社内 (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 小西六写 真工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−107237(JP,A) 特開 昭54−98614(JP,A) 特開 昭61−35995(JP,A) 特開 昭60−64352(JP,A) 特開 昭62−71961(JP,A) 特開 昭60−123846(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硝酸又は硝酸を主成分とする電解液中で電
    解粗面化してなるアルミニウム板上に、 a) 下記一般式〔I〕で示される構成単位を含むジア
    ゾ樹脂 (式中、R1、R2及びR3は、水素原子、アルキル基又はア
    ルコキシ基を示し、R4は水素原子、アルキル基又はフェ
    ニル基を示し、XはPF6又はBF4を示し、Yは−NH−、−
    S−又は−O−を示す。) b) メチルアクリレートから形成される単位と下記一
    般式〔II〕で示される水酸基含有芳香族炭化水素から形
    成される単位を構成単位として含むビニル系共重合体 (式中、Zは−O−又は−NH−を示し、R5、R6及びR7
    水素原子又はアルキル基を示し、R8はヒドロキシル基を
    示し、mは1〜3の数を示し、nは0〜4の数を示
    す。) を含有する感光性組成物から成る感光層を設けることを
    特徴とする感光性平版印刷版。
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