JPH0572222B2 - - Google Patents

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JPH0572222B2
JPH0572222B2 JP62035750A JP3575087A JPH0572222B2 JP H0572222 B2 JPH0572222 B2 JP H0572222B2 JP 62035750 A JP62035750 A JP 62035750A JP 3575087 A JP3575087 A JP 3575087A JP H0572222 B2 JPH0572222 B2 JP H0572222B2
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JP62035750A
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Akira Nakagawa
Munehiko Hirano
Hisashi Yamaguchi
Katsuya Mukai
Jusuke Kubota
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は褥瘡予防、治療パツト、放香材、保温
材、創傷保護材として利用され得るゲルマトリツ
クスに関するものである。 [従来の技術] 従来より、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、デンプン等の天然高分子ないし天然高分
子誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポ
リマー等の合成高分子を利用した含水ゲル、さら
には油性ゴム等の疎水性ポリマーに含水させた含
水ゲル等が、保冷材、保温材、放香材、創傷保護
材、治療パツト等の各種用途に広く用いられてき
た。 例えば、特開昭55−20726号公報にはABA星型
ブロツクポリマーに含水させた油性含水ゲル、特
開昭55−102653号公報にはゴムラテツクスを用い
た油性含水ゲル、特開昭56−18917号公報にはマ
レイン酸共重合体等をアルミニウム架橋させた含
水ゲル、特開昭57−128734号公報にはポリビニル
アルコール含水ゲル、特公昭58−23410号公報に
はポリビニルアルコール/ゼラチンよりなるもの
を架橋させた含水ゲル、特公昭59−10695号公報
にはスチレン−イソプレン−スチレンブロツク共
重合体等を利用した油性含水ゲル、特開昭59−
93012号公報にはポリアクリル酸ソーダを金属架
橋させた含水ゲル、特公昭61−21251号公報には
液状ゴムに含水させ架橋させた含水ゲル、特開昭
61−106603号公報にはアクリル酸を金属重合させ
た含水ゲル、特公昭61−41926号公報には脂肪族
カルボン酸をアルミニウム化合物で架橋させた含
水ゲル、また特公昭61−50493号公報にはマレイ
ン酸系共重合体を多価アミンで架橋した含水ゲル
がそれぞれ開示されている。 [発明が解決しようとする問題点] 上記したこれらの従来の方法によれば、いずれ
の場合においても、多かれ少なかれ水の存在が必
須であり、輝散性の水が介在する限り次のような
欠点を有する。 1 水分を比較的容易に離脱し易く初期の特性を
保持し難い。 2 人体と接触して使用する場合、補助貼付手段
が必要である。 3 薬物を含有させようとする場合、水の影響の
ため、薬物の分解等が起きやすい。 4 水の凍結温度において、柔軟性を保持し難
い。 そこで、本発明者らは上記の点に鑑み、これら
の欠点を解決し得るゲルマトリツクスを提供する
ことを目的とし、種々検討した結果、水の存在を
排して構成し得るゲルマトリツクスが、これら上
記の欠点を解消し実用に供し得ることを見い出し
本発明を完成させた。 すなわち本発明は、分子内にヒドロキシル基お
よび/またはカルボキシル基を有し、かつ多価ア
ルコールに可溶性の水溶性高分子と、その架橋剤
および多価アルコールを必須成分とし構成される
実質的に無水のゲルマトリツクスである。 本発明に用いられる水溶性高分子とは、その分
子内にヒドロキシル基および/またはカルボキシ
ル基を有し、かつ多価アルコールに可溶性のもの
であり、例えばメチルビニルエーテル無水マレイ
ン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共
重合体、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、
カルボキシメチルセルロース等が挙げられ、中で
も特にメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重
合体、イソブチレン無水マレイン酸共重合体等が
望ましい。 この水溶性高分子の架橋剤としては、水溶性高
分子のカルボキシル基、ヒドロキシル基等の官能
基に作用し架橋不溶化させるもので、従来公知の
ものが使用できる。例えば分子中に少なくとも2
個以上のエポキシ基を有する化合物、具体的には
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグ
リシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエ
ーテル等が挙げられる。また、他の架橋剤として
は多価金属化合物であり、例えば水酸化アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、水酸化カルシウム、塩
化カルシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸アル
ミニウム、リン酸カルシウム、アルミン酸マグネ
シウム、アルミニウムグリシネート、ヒドロタル
サイト、硫酸カリウムアルミニウム等が挙げられ
る。 これら架橋剤の好ましい配合量は、水溶性高分
子100重量部に対して0.1〜30重量部、さらに好ま
しくは1〜10重量部である。架橋剤の配合量がこ
の範囲を逸脱すると、凝集性、保型性が低下した
り粘着がなくなり硬くなるという問題が生じる。 また、本発明に用いられる多価アルコールとし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール等が挙げら
れ、中でも特にグリセリン、1,3−ブチレング
リコール、エチレングリコールが望ましい。 この多価アルコールと前記水溶性高分子との好
ましい配合比(重量比)は10:0.5〜5.0、さらに
好ましくは10:1.2〜2.5である。両者の配合比が
この範囲を逸脱すると、保形性、凝集力が低下し
たり、作業性が低下するという問題が生じる。 本発明のゲルマトリツクスには、上記の水溶性
高分子、その架橋剤および多価アルコールからな
る必須成分に加えて、従来公知の酸化防止剤、軟
化剤、粘着付与剤、老化防止剤、無機充填剤等の
配合剤が適宜適量配合される。 次に、本発明のゲルマトリツクスの製造法とし
ては、従来より実施されているいずれの方法でも
良いが、一例としてニーダー中で多価アルコール
と水溶性高分子を混合、溶解させた後、架橋剤を
添加混合しゲルマトリツクスとする。 以上のようにして得られた本発明のゲルマトリ
ツクスは、褥瘡予防、治療パツト、放香材、保温
材、創傷保護材、保冷材、パツク剤、薬物除放剤
等に有用である。 [実施例] 次に、本発明を実施例等に基づきさらに詳しく
述べる。 実施例 1 (ゲル放香材) イソブチレン無水マレイン酸共重合体(商品
名;イソバン、(株)クラレ製)12重量部とグリセリ
ン73重量部を混合し、その後、架橋剤としてグリ
セロールポリグリシジルエーテル0.8重量部を添
加し、次いでフローラルタイプの香料14.2重量部
を添加混合後、容器に注入しゲル化させた。 このものは長期にわたつて香料を放出し、放香
材として優れていることがわかつた。 実施例 2 (創傷保護材) メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体
(商品名;ガントレツト、G.A.F社製)17.5重量
部とグリセリン80.0重量部を混合し、その後、架
橋剤として硫酸カリウムアルミニウム0.8重量部
を添加混合し、次いでヒノキチオール1.7重量部
を添加混合後、不織布に展延し創傷保護材とし
た。 実施例 3 (褥瘡パツト) イソブチレン無水マレイン酸共重合体(商品
名;イソバン、(株)クラレ製)18.0重量部とグリセ
リン79.8重量部を混合し、その後、架橋剤として
エチレングリコールジグリシジルエーテル1.2重
量部とイソプロピルメチルフエノール1.0重量部
を添加混合後、不織布に展延し褥瘡パツトとし
た。 実施例 4 (パツク剤) メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体
(商品名;ガントレツト、G.A.F社製)22.5重量
部とグリセリン77.5重量部を混合し、その後、架
橋剤として水酸化アルミニウム2.1重量部とスク
ワラン3.0重量部を添加混合後、不織布に展延し
パツク剤とした。 参考例 1 平均重合度20000のポリアクリル酸ナトリウム
5重量部を水80重量部に溶解した。一方、エチレ
ングリコールグリシジルエーテル0.5重量部を水
10重量部に溶解した。 次に、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液を攪拌
しつつ、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル水溶液を添加混合して、約70℃に加温し、不織
布上に展延し、含水ゲルシートを得た。 試験例 実施例2〜3および参考例1で得られたシート
等について、粘着力試験、加温変化試験、冷凍保
存試験を行ない、結果を第1表に示した。なお、
粘着力(g/cm2)試験は、タツク試験機(ピクマ
タツクテスター、(株)東洋精機製)を用い測定し
た。また、加温変化(60℃×24時間)試験、冷凍
保存(−25℃)試験は、各ゲルの状態をその初期
と経日後を比較観察したものである。
【表】 第1表に示されるように、実施例2〜3のゲル
マトリツクスは含水でないために、参考例1の含
水ゲルに比較して、温度変化に対して安定であ
り、さらに初期の物性を長期に渡つて維持でき、
また適度な粘着力も具備しており、産業上有用で
ある。 [発明の効果] 以上のような本発明のゲルマトリツクスにおい
ては、下記のごとき効果を奏する。 1 含水でないため水の飛散による物性の変化が
なく、初期の良好な物性がそのまま維持でき
る。 2 柔軟であり、温度変化に対しても安定であ
る。 3 薬物、香料等を安定に含ませることができ、
長期にわたつて放出する。 4 適度な粘着性を保持するため、人体に補助手
段なく装着できる。 5 水溶性高分子と多価アルコールを使用してい
るため、環境の汚染がなく安全である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子内にヒドロキシル基および/またはカル
    ボキシル基を有し、かつ多価アルコールに可溶性
    の水溶性高分子と、その架橋剤および多価アルコ
    ールとを含有することを特徴とする実質的に無水
    のゲルマトリツクス。
JP62035750A 1987-02-20 1987-02-20 ゲルマトリツクス Granted JPS63203162A (ja)

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JP62035750A JPS63203162A (ja) 1987-02-20 1987-02-20 ゲルマトリツクス

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JPS63203162A JPS63203162A (ja) 1988-08-23
JPH0572222B2 true JPH0572222B2 (ja) 1993-10-08

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