JPH013116A - 貼付剤用膏体 - Google Patents

貼付剤用膏体

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JPH013116A
JPH013116A JP62-158727A JP15872787A JPH013116A JP H013116 A JPH013116 A JP H013116A JP 15872787 A JP15872787 A JP 15872787A JP H013116 A JPH013116 A JP H013116A
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正己 前川
浩 土井
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日本油脂株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医療用または非医療用のパップ剤や、化粧用の
パック剤等の貼付剤用膏体、特に親水性で保水性、保形
性に優れた貼付剤用膏体に関する。
〔従来の技術〕
古くから打ち身、ねん挫、肩こりなどにプラスター、冷
湿布剤などの貼付剤(パップ剤)を用いて患部を冷湿布
または温湿布する療法が行われている。この貼付剤は体
温によって膏体成分中の水分が減少し、乾燥して効果を
失ったり、発汗などによって吸湿軟化してダレやベタツ
キ現象を抑えるために、安定した保水性、保形性が要求
されている。
従来、このような貼付剤用膏体としては、例えばゼラチ
ンをアルデヒドで架橋したもの、ゼラチンとポリアクリ
ル酸混合物をCa塩などの多価金属塩で架橋させたもの
(特開昭59−110616号)、ポリアクリル酸をA
l塩などの多価金属塩で架橋させるもの(特開昭58−
180408号)、ゼラチンなどの蛋白質の水溶液にN
−ヒドロキシイミドエステル化合物を反応させたもの(
特開昭61−205209号)などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ゼラチンをアルデヒドで架橋したものは
ゼラチンの耐水性、耐熱性は向上するが、架橋剤が低分
子であるためゲルが固くなって好ましくない。またポリ
アクリル酸−ゼラチン混合物を多価金属塩で架橋させた
ものも同様にゲルが固くなって好ましくない。ゼラチン
の代りにポリアクリル酸などの親水性ポリマーを架橋剤
で架橋させたものは優れた吸水性を持つが、ゼラチンの
凝=4− 国特有の柔軟性に欠ける。
ゼラチンをN−ヒドロキシイミドエステル化合物で架橋
させたものは優れた柔軟性、密着性を持っているが、ゼ
ラチンに存在するアミノ基の数が少なく、ゲル構造を得
るためには多量のゼラチンを配合する必要があり、コス
トが高くなる。さらにゼラチンの凝固を遅延させる遅延
剤の添加が必要であり、生成したゲルの保水性が若干低
いなどの問題がある。
本発明の目的は、上記の問題点を解決するため、親水性
であって保水性、保形柔軟性、皮膚への密着性、冷感持
続性などに優れ、しかも人間の皮膚に対して悪影響を及
ぼさない貼付剤用膏体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、アミノ基を持つ多糖類と、前記アミノ基と反
応し得る親水性多官能架橋剤との反応生成物を含有する
貼付剤用膏体である。
本発明で用いられるアミノ基を持つ多糖類(以下、多糖
類という)とは、例えばキチン、コロミン酸、ケラト硫
酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸A、B、C,
D、E、ティカン、ヒアルロン酸、ヘパリチン硫酸等の
それぞれの脱アセチル化生成物、またはヘパリン酸等の
脱硫酸生成物などがあり、これらの1種または2種以上
のものが使用できる。
この中で工業的、コスト的に有利な原料としては、キチ
ンの脱アセチル化生成物であるキトサンがある6一般に
その脱アセチル化程度は30〜100%、好ましくは6
0%以上であるや 膏体中の多糖類の配合量は0.01〜45重量%、好ま
しくは1〜10重量%である。45重量%を越えると膏
体の皮膚への密着性が低下し好ましくない。
本発明に用いられるアミノ基と反応し得る親水性多官能
架橋剤(以下、架橋剤という)は、下記−数式(1)で
示されるN−ヒドロキシイミドエステル化合物である。
(ただし式中、 Xは炭素数が2〜6で、2〜6個の水酸基を持つ化合物
の残基、 Aはオキシエチレン基、オキシプロピレン基、およびオ
キシブチレン基から選ばれる1〜3種の基、 Yは二塩基酸残基、 Zは およびその部分置換体、 およびその部分置換体、 およびその部分置換体、 \ / およびその部分置換体、 \ / およびその部分置換体、 \ およびその部分置換体、ならびに \ H2 / およびその部分置換体から選ばれる基、mは1〜300
0、 nは2〜6 を示す。) 一般式(1)において、Xは炭素数が2〜6で、2〜6
個の水酸基を持つ化合物、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、エリト
リトール、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マン
ニトール、グルコース、マンノース、キシロース、ソル
ビタンなどから生ずるアルコール残基であり、nはこれ
しこ対応して2〜6の値を示す。
Aはオキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブ
チレン基、これらの重合体単位、および2〜3種の共重
合体単位から選ばれる基であり、mはその平均付加モル
数を示す。
Yは二塩基酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼ
ライン酸、セパチン酸、ノナン−ジカルボン酸、デカン
−ジカルボン酸、ウンデカン−ジカルボン酸、イソコハ
ク酸、メチルコハク酸、エチルマロン酸、ジメチルマロ
ン酸、リンゴ酸、タルトロン酸、マレイン酸、フマール
酸、オキサル酢酸、酒石酸、メソシュウ酸、アセトンジ
カルボン酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ホモフタル酸
、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ジヒ
ドロフタル酸、0−フェニレン二酢酸、m−フェニレン
二酢酸、P−フェニレン二酢酸、0−フェニレン酢酸−
β−プロピオン酸、ナフタレン−2,3−ジカルボン酸
、ナフタレン−1,2−ジカルボン酸、ナフタレン−1
,8−ジカルボン酸、ジフェン酸、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、α−ケトグルタル酸、α−オキシグルタル
酸などの二塩基酸残基を示す。
2は前記式〔■〕〜〔■〕の部分構造の外、その部分置
換体として、例えば 式[11〕の場合、 式〔■〕の場合、 式rVI)の場合、 式〔■〕の場合、 などである酸イミドの部分構造を示すものである。
以上の各構成からなる一般式(1)の化合物は、アミノ
基と特異的に反応し、イミドオキシ基を遊離してアミノ
基と付加生成物を作るので、下記例に示す如く、キトサ
ン等のアミノ基を有する多糖類に対して架橋剤として働
き、常温、水溶液中で架橋反応を行い、多糖類を高分子
化して良好なゲルを形成する。
〇 上記の反応において、Xがエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのジオールがら生ずるアルコール残
基の場合、nは2であって一般式(1)の化合物は2官
能の架橋剤となり、比較的柔かいゲルを形成する。また
Xがペンタエリトリトールやソルビトールなどのポリオ
ールから生ずるアルコール残基の場合には、nは4や6
であって一般式〔I〕の化合物は多官能の架橋剤となり
、これらによってゲルを作る場合、架橋密度の高い剛直
なゲルを形成する。nが7以上の場合には形成されるゲ
ルは粘着性を示さない。以上のような理由からnの好ま
しい範囲は2〜3である。
またAがオキシエチレン基の場合には、オキシプロピレ
ン基、オキシブチレン基の場合より架橋剤の親水性は大
きく、オキシエチレン基とオキシプロピレン基、もしく
はオキシエチレン基とオキシブチレン基、さらにオキシ
エチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基3
者の共重合体の場合、親木性はそれぞれの成分の比率に
よって変えられるので、これによってゲルの親水性の度
合を調整することができる。
mは1〜3000の範囲を取り得るが、mが小さいほど
一般式[1)の化合物の単位重量当りの架橋密度は高く
なるため、ゲルは剛直なゲルが得られやすく、かつ−数
式〔I〕の化合物の親木性は小さくなる。mが3000
を越えると、−数式[1]の化合物中のイミドエステル
部分が小さくなり過ぎ、架橋剤としての作用が著しく小
さくなって実用に適さない。したがってmの好ましい範
囲は5〜200である。
なおYを残基とする二塩基酸は、アルコールのオキシア
ルキレン付加物および酸イミドとのエステル化の容易さ
などから任意に選択される。
また酸イミドとしては、Zの部分構造が一般式(Ill
およびその部分置換体であるフタルイミド、−数式(V
)およびその部分置換体であるマレイミド、ならびに−
数式[VI]およびその部分置換体であるスクシンイミ
ドが工業的に製造し易く、かつ安価であるので望ましい
架橋剤の添加量は架橋剤の分子量および多糖類=15− の分子量、脱アセチル化程度などによって変動があるが
、一般に多糖類に対して1〜200重量%、好ましくは
5〜50重量%である。1重量%未満では架橋度合が不
十分で、保形性が劣り、また200重量%を越えると膏
体が剛直になり好ましくない。
本発明においては、前記の必須成分以外に、必要に応じ
て親水性粘着力付与剤、有効成分、粉末基材、界面活性
剤、蒸留水などを添加することができる。
親水性粘着力付与剤は水に溶解し、使用中に水分が蒸散
しても膏体中に残留して膏体に粘着性を付与するもので
あり、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、常温で液状のポリエチレングリコール
およびポリプロピレングリコール等がある。これらは単
独で粘着付与効果を発揮するが、2種以上を併用するこ
ともできる。膏体中の親水性粘着力付与剤の配合量は1
〜90重量%、好ましくは10〜60重量%である。
有効成分としては、たとえばサリチル酸メチル、サリチ
ル酸グリコール、Q−メントール、カンフル、チモール
、ボルネオール、ジフェンヒドラミン、インドメタシン
、ホルモン剤、ビタミンE、ハツカ油、アロエ末、ウィ
キョウ油、オウバク末、カンゾウエキス、キキョウ流エ
キス、キョウニン水、ケツメイシ、ゲンノショウコウ末
、ジギタリス、アセンヤク末、ショウキョウ末、センキ
ュウ、センブリ末、ダイオウ末、チョウジ油、トウーし
、トウガラシ末、ブクリヨウ等の薬効成分あるいは化粧
料成分などがあり、貼付剤の使用目的に応じて任意のも
のが使用でき、上記成分に限定されるものではない。粉
末基材としては亜鉛華、二酸化チタンなどが使用できる
本発明の貼付剤用膏体は、前記多糖類と親水性多官能架
橋剤との反応生成物であり、−例をあげると以下の方法
で調製することができる。まず少量の塩酸を混合した蒸
留水に多糖類を加えて60〜70℃で溶解した後、必要
により有効成分、界面活性剤および粉末基材を加えて混
合し主剤(以下、A液という)を得る。A液とは別の容
器で架橋剤と親水性粘着力付与剤とを混合しホモミキサ
ーにより5000rpmにて5分間分散させて硬化剤(
以下、B液という)を得る。次にA液とB液とをホモミ
キサーで混合して、常温で反応させ、膏体を製造する。
上記の方法において、塩酸は多糖類を溶けやすくするた
めに添加される。界面活性剤は有効成分を均一に溶かす
ために添加され、ノニオン性界面活性剤が一般的である
が、カチオン性、アニオン性または両性界面活性剤でも
よい。
このような膏体を有する貼付剤は例えば次のようにして
製造される。まずA液とB液の混合液をポリプロピレン
容器等の底に展延して室温で約30分間静置し、混合液
が半ゲルの状態になったとき不織布等のシート状支持体
を軽く押しあてて接着させる。さらに室温で約30分間
放置した後ポリプロピレン容器等から剥がし、剥がした
面にポリピロプレンシートを密着させて貼着させて貼付
剤を得る。
このほか貼付剤の製造方法としては、A液とB液の混合
液が半ゲル状のときに不織布等のシート状支持体に塗布
したり、あるいはゲル状の反応生成物をシート状支持体
と接合して製造することができる。
こうして製造された貼付剤は医療用または非医療用のパ
ップ剤や、化粧用のパック剤として、皮膚に貼付して使
用される。
本発明の貼付剤用膏体は、使用される多糖類が分子中に
アミノ基、水酸基などの親水基を多数持っているため、
生成するゲルは保水性がきわめて高く、ゲルの単位重量
当り20〜30倍の水分を保持することができ、好都合
である。しかも保形性に優れ、柔軟で皮膚への密着性も
高く、冷感持続性も良好である。また膏体中に占める多
糖類および架橋剤はきわめて少量でよく、経済的にも有
利である。
また多糖類と架橋剤とのゲル生成反応は室温において速
やかに進行するため、熱によって影響を受は易い有効成
分をも使用することができる。さらに本発明の貼付剤用
膏体は人間の皮膚に対し悪影響を及ぼさないことも確認
されている。
=19− 〔発明の効果〕 以上の通り、本発明によれば、アミノ基を持つ多糖類と
親水性多官能架橋剤の反応生成物を成分とするため、親
水性であって保水性、保形性、柔軟性、皮膚への密着性
、冷感持続性などに優れ、しかも皮膚に対して量影響を
及ぼさない経済的な貼付剤用膏体が得られる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に説
明する。
製造例1 付加モル数141モルのポリエチレングリコールに、2
モルの無水マレイン酸を反応させてハーフエステルを作
り、これに2モルのN−ヒドロキシスクシンイミドを反
応させて架橋剤1を調製した。
HII 製造例2 グリセリン1モルに1050モルのプロピレンオキサイ
ドを付加重合させて得たグリセリンのポリプロピレング
リコールエーテルに、3モルの無水フタル酸を反応させ
てハーフエステルを作り、これに3モルのN−ヒドロキ
シフタルイミドを反応させて架橋剤2を調製した。
製造例3 グリセリン1モルに24モルのエチレンオキサイドと6
モルのブチレンオキサイドの混合物を付加重合させて得
たグリコースポリオキシアルキレングリコールエーテル
化合物に、3モルのコハク酸を反応させてハーフエステ
ルを作り、これに3モルのN−ヒドロキシコハク酸イミ
ドを反応させて、架橋剤3を調製した。
U 製造例4 精製ヒアルロン酸(SIGMA CHEMICAL C
o、、 LTD。
製)20gを1.2Ωの40重量%水酸化ナトリウム液
と混合し、115℃で4時間N2ガス気流中にて加熱し
た。
その後、冷却ろ過して洗浄液が中性になるまで水洗し、
エタノール、エーテルの順に洗って乾燥させ、ヒアルロ
ン酸の80%脱アセチル化生成物を得た。
製造例5 精製コンドロイチン(SIGMA CHEMICAL 
Co、、LTD。
製)Logを0.60.の40重量%水酸化ナトリウム
液と混合し、115℃で4時間N、ガス気流中にて加熱
した。
その後、冷却ろ過して洗浄液が中性になるまで水洗し、
エタノール、エーテルの順に洗って乾燥させ、コンドロ
イチンの80%脱アセチル化生成物を得た。
実施例1〜7 第1表の配合に基づき、蒸留水に塩酸を混合して多糖類
を加え、60〜70℃で溶解させた後、有効成分、ノニ
オン性界面活性剤を加え、ホモミキサーで撹拌してA□
〜A7液を得た。
A液とは別の容器で、架橋剤と親水性粘着力付与剤を5
℃以下の温度で混合し、ホモミキサーにより5000r
pmで5分間分散させてB□〜B7液を得た。
次にそれぞれA液とB液とを混合して5分間ホモミキサ
ーで撹拌した後、200mm X 250mm X 2
 mmのポリプロピレン容器に30gの混合液を流し込
んで展延し、25℃で30分程度室内に放置し、半ゲル
状になったときに200mm X 250mm X 1
 mmの不織布を軽く押しあてて接着させ、さらに30
分間25℃で放置後容器から剥がし、剥がした面にポリ
プロピレンシートを密着させて貼付剤を得た。
比較例1 第1表の配合に基づき、ゼラチンに蒸留水、塩化カルシ
ウムを加え、60〜70℃で加温溶解させてC液を得た
。C液とは別の容器で架橋剤1とグリ=23− セリンを5℃以下の温度で混合し、ホモミキサーにより
5000rpmで5分間撹拌させてD液を得た。
C液、D液、およびサリチル酸メチル、ノニオン性界面
活性剤を混合して5分間ホモミキサーで撹拌した後、2
00mm X 250mm X 2 mmのポリプロピ
レン容器に30gの混合液を流し込んで展延し、50℃
で2分間加温し、半ゲル状となったときに、 200m
mX 250mm X 1mmの不織布を軽く押しあて
て接着させ、250℃に冷却後容器から剥がし、剥がし
た面にポリプロピレンシートを密着させて貼付剤を得た
比較例2 第1表の配合に基づいて、ポリアクリル酸水溶液に水酸
化ナトリウム、サリチル酸メチル、Q−メントール、エ
チレングリコールを加え、十分にホモミキサーで撹拌す
る。そのあと5重量%カリ明ばん水溶液を加えてホモミ
キサーで撹拌し、得られた液体を不織布の片面に30g
塗布し、この上からポリプロピレンシートを密着皮覆し
て貼付剤を得た。
以上の実施例および比較例で得た貼付剤について保水量
、保形性、皮膚への密着性および冷感持続性の試験を行
い、その結果を第2表に示した。
各試験方法は以下のとおりである。
保水量:貼付剤中の基材(多糖類、ゼラチン、ポリアク
リル酸および架橋剤の合計重量)Ig当りの保水量を、
初期状態および加温後の状態において示した。
初期の保水量は次式により算出した。
加温後の保水量については、実施例および比較例で得た
各貼付剤からポリプロピレンシートを剥がして、まずそ
の重量Wigを測定した。つぎに有効面を露出させた状
態で37℃の恒温器内に4時間放置した後再び重量W2
gを測定して、次式により加温後の保水量を算出した。
保形性:貼付剤を皮膚に貼りつけたとき、体温または発
汗によるダレが全くないときをO1軟化して一部分がダ
レるときをΔ、ダレるときを×とした。
皮膚への密着性:貼付剤を皮膚に貼りつけたとき、皮膚
への密着性、柔軟性がよく、運動しても剥れないときを
○、皮膚への密着性はよいが柔軟性が弱いときを△、皮
膚への密着性が弱いときを×とした。
冷感持続性:貼付剤を皮膚に貼りつけたとき、12時間
後も冷感があるときを016時間までは冷感があるとき
をΔ、6時間後には冷感がないときを×とした。
第2表の結果から明らかなように、本発明による実施例
1〜7は、いずれの試験においても満足な結果を示した
本発明の多糖類の代りにゼラチンを使用した比較例1の
貼付剤は、保水量において実施例より劣っており、また
ゲル形成時には50〜60℃の加熱を必要とした。
またポリアクリル酸に基づく比較例2の貼付剤は、皮膚
への密着性および冷感持続性において不満足な結果を示
した。
つぎに本発明の実施例2と比較例1の各貼付剤を12人
の前腕部内側皮膚に貼りつけ、1時間後および24時間
後の皮膚観察を行った。その結果を第3表に示した。
第3表から明らかなように、12人の中では紅斑を生じ
たものはなく、本発明の貼付剤は刺激性が少ないことを
示している。
=30− 第3表パッチテストの結果 評価 −:紅斑なし ± :微かな紅斑あり + :紅斑あり ++:中程度からひどい紅斑あり +++:著しい紅斑からかすかな浮腫の形成あり代理人
 弁理士 柳 原   成

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アミノ基を持つ多糖類と、前記アミノ基と反応し得
    る親水性多官能架橋剤との反応生成物を含有する貼付剤
    用膏体。 2、アミノ基を持つ多糖類がキチン、コロミン酸、ケラ
    ト硫酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸A、B、
    C、D、E、テイカン、ヒアルロン酸、およびヘパリチ
    ン硫酸の脱アセチル化生成物、ならびにヘパリン酸の脱
    硫酸生成物から選ばれる1種または2種以上のものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の貼付剤用膏体。 3、アミノ基と反応し得る親水性多官能架橋剤が一般式
    〔 I 〕で示されるものである特許請求の範囲第1項記
    載の貼付剤用膏体。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 (ただし式中、 Xは炭素数が2〜6で、2〜6個の水酸基を持つ化合物
    の残基、 Aはオキシエチレン基、オキシプロピレン基、およびオ
    キシブチレン基から選ばれる1〜3種の基、 Yは二塩基酸残基、 Zは (1)式〔II〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、 (2)式〔III〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、 (3)式〔IV〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、 (4)式〔V〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、 (5)式〔VI〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、 (6)式〔VII〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体、ならびに (7)式〔VIII〕▲数式、化学式、表等があります▼ およびその部分置換体から選ばれる基、 mは1〜3000、 nは2〜6 を示す。)
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