JPH0733647A - 湿布剤用基剤の製造方法 - Google Patents

湿布剤用基剤の製造方法

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JPH0733647A
JPH0733647A JP17802693A JP17802693A JPH0733647A JP H0733647 A JPH0733647 A JP H0733647A JP 17802693 A JP17802693 A JP 17802693A JP 17802693 A JP17802693 A JP 17802693A JP H0733647 A JPH0733647 A JP H0733647A
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JP
Japan
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parts
poultice
base
sodium polyacrylate
polyacrylic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP17802693A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamaguchi
晃一 山口
Hiromi Takaoka
ひろみ 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリ
ル酸を含む水溶液から均一なゲルからなる湿布剤用基剤
を製造する方法を提供する。 【構成】 ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリ
ル酸を含む水溶液に、サイクロデキストリンに包接され
た多価金属化合物(例、塩化アルミニウム)を添加し、
架橋反応させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿布剤用基剤の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】うちみ、捻挫などの患部を冷却させて治
療するための湿布剤や、腰痛、肩こり、筋肉疲労、神経
痛など患部を温めて治療するための温熱湿布剤が知られ
ている。これらの湿布剤は、例えばポリアクリル酸ナト
リウム、カルボキシメチルセルロースなどの保水性に富
む水溶性高分子の水溶液、各種の薬剤、添加剤などから
なる湿布剤用基剤が不織布などの支持体上に展延され、
その表面がプラスチックフィルムで被覆された形で商品
化されている。上記湿布剤の中で、ポリアクリル酸ナト
リウムおよびポリアクリル酸を含む水溶液を使用するも
のについては、架橋剤として、例えば水酸化アルミニウ
ム、塩化アルミニウムのようなアルミニウム化合物を添
加して、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリル
酸水溶液をゲル化させた形で使用するものが知られてい
る(例えば、特公昭61−41926号公報)。さら
に、架橋剤としては、アルミニウム以外の多価金属の
塩、水酸化物(例えば、水酸化マグネシウム)、酸化物
(例えば、酸化亜鉛、無水珪酸)などを使用するものも
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
クリル酸ナトリウムおよびポリアクリル酸を含む水溶液
に上記のような架橋剤を添加すると、両者が十分混合さ
れる前に架橋反応が進み部分的にゲルが形成され、均一
な湿布剤用基剤を製造できないという問題点があった。
この問題点を解消するために、例えばクエン酸、乳酸な
どのゲル化速度調節剤を添加する方法や、キレート剤を
添加してイオン封鎖して反応を遅くする方法もとられて
いるが、やはり部分的にゲルが形成され均一な湿布剤用
基剤を製造するのは難しかった。本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたもので、その目的はポリアクリル酸ナ
トリウムおよびポリアクリル酸を含む水溶液から均一な
ゲルからなる湿布剤用基剤を製造する方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明で使用されるポリ
アクリル酸ナトリウムは、重合度2万〜4万のものが好
ましい。重合度が大きくなると、重合時に粘度が高くな
りすぎ急激なゲル化が起こり易くなるので重合が難し
く、重合度が小さくなると、湿布剤の形状維持性が悪く
なる。本発明で使用されるポリアクリル酸は、重合度2
千〜5千のものが好ましい。重合度が大きくなると、湿
布剤としたときに皮膚接着性が低くなり、小さくなる
と、湿布剤としたときに熱安定性や耐湿温性が悪くな
る。
【0005】本発明で使用されるサイクロデキストリン
は、グルコースがα−1,4−グルコシド結合で環状に
結合したデキストリンであるが、グルコース残基6個の
α−サイクロデキストリン、グルコース残基7個のβ−
サイクロデキストリン、グルコース残基8個のγーサイ
クロデキストリンのいずれもが使用可能である。
【0006】本発明で使用される多価金属化合物として
は、2価以上の金属化合物が適当であるが、金属として
は、例えばアルミニウム、マグネシウム、亜鉛、カルシ
ウムなどが挙げられ、化合物としては、例えば水酸化
物、酸化物、ハロゲン化物などが挙げられる。具体的な
化合物としては、例えば硫酸アルミニウム、塩化アルミ
ニウム、カリミョウバンなどが挙げられる。
【0007】サイクロデキストリンに多価金属化合物を
包接させるには、サイクロデキストリンと多価金属化合
物と熱湯水とを、重量比で1:1:5〜20程度で混合
・攪拌する方法が一般的である。包接化合物を粉末で得
たい場合は、上記の生成物を噴霧乾燥すればよい。この
ように包接すると、サイクロデキストリン1重量部あた
り、0.1〜1重量部の多価金属化合物が包接される。
【0008】本発明の湿布剤用基剤は、ポリアクリル酸
ナトリウム100重量部あたり、ポリアクリル酸5〜1
00重量部、好ましくは5〜70重量部、水100〜2
000重量部、好ましくは300〜1500重量部を混
合して、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリル
酸を含む水溶液を調製し、この水溶液に多価金属化合物
包接サイクロデキストリンを0.5〜40重量部、好ま
しくは2〜10重量部添加し、20〜40℃で0.5〜
1時間、攪拌することにより、製造される。
【0009】本発明の湿布剤用基剤の製造には、必要に
応じて保湿剤としてグリセリンをポリアクリル酸ナトリ
ウム100重量部あたり、30〜1200重量部、好ま
しくは、50〜700重量部添加してもよい。また、必
要に応じて増量剤として、カオリン、ベントナイト、無
水珪酸などの無機充填剤をポリアクリル酸ナトリウム1
00重量部あたり、5〜50重量部添加してもよい。さ
らに、必要に応じて、例えばカンフル、ハッカ油、メン
トールなどの薬剤を添加してもよい。
【0010】また、必要に応じて、部分的に架橋された
ポリアクリル酸をポリアクリル酸ナトリウム100重量
部あたり、5〜60重量部、好ましくは5〜40重量部
添加してもよい。部分的に架橋されたポリアクリル酸を
添加すると、最終的に生成するゲルが安定すると共に、
湿布剤としたときに、湿熱時の形状維持性が良くなる。
【0011】本発明の湿布剤用基剤は、不織布などの支
持体上に展延され、その表面にプラスチックフィルムな
どの離型フィルムで被覆された形で湿布剤として使用さ
れる。また、上記湿布剤の支持体の背面に、例えば鉄粉
などからなる発熱体を一体に取り付けて、温熱湿布剤と
して使用される。
【0012】
【作用】サイクロデキストリンに包接された多価金属化
合物は、サイクロデキストリンから徐々に放出されてポ
リアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリル酸と架橋反
応するので、均一なゲルが得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、以下において、部は特に断らない限り重量部を意味
するものとする。 実施例 (1) 塩化アルミニウム包接サイクロデキストリンの
調製 βーサイクロデキストリン50部と塩化アルミニウム5
0部と熱湯水1000部を混合し、ホモジナイザーで攪
拌した。攪拌8時間後、スプレードライヤーで噴霧乾燥
し塩化アルミニウム包接サイクロデキストリン粉末80
部を得た。この粉末中には、塩化アルミニウムが36部
含まれていた。
【0014】(2) 湿布剤用基剤の製造 ポリアクリル酸ナトリウム100部(日本純薬社製、商
品名:アロンビスSS)、部分架橋ポリアクリル酸17
部(日本純薬社製、商品名:ジュロンPW110)、グ
リセリン67部をニーダーに投入し、0.5時間攪拌
後、10重量%ポリアクリル酸水溶液500部(日本純
薬社製、商品名:ジュリマーAc10SH)を蒸留水7
00部に溶解したものを添加し、0.5時間攪拌後、カ
オリン25部(白石カルシウム社製、商品名:オプチホ
ワイト)を添加し0.5時間攪拌した。次に、上記
(1)で調製された塩化アルミニウム包接サイクロデキ
ストリン粉末6.7部を添加し、室温で0.75時間攪
拌して本発明の湿布剤用基剤を製造した。
【0015】(3) 湿布剤の製造 上記(2)で得られた湿布剤用基剤を厚み250μmの
レーヨン製の不織布(中部積水化工社製)上に厚み40
0μmで塗布し、表面に厚み50μmのポリエチレン製
の離型フィルム(カイト化学社製)を積層し湿布剤を製
造した。
【0016】比較例 実施例の工程(2)において、塩化アルミニウム包接サ
イクロデキストリン6.7部を使用する代わりに、10
重量%塩化アルミニウム水溶液7.5部を使用したこと
の他は、実施例と同様にして湿布剤用基剤を調製し、得
られた基剤を使用して実施例と同様にして湿布剤を製造
した。
【0017】評価 実施例および比較例で得られた湿布剤用基剤を比較する
と、実施例のものは、均一にゲルが生成されていたが、
比較例のものは部分的にゲルが生成していた。従って、
湿布剤を製造するため、不織布上に上記の基剤を塗布す
ると、実施例のものは、均一に塗布できたが、比較例の
ものは不均一にしか塗布されず強度の弱い湿布剤しか得
られなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明の湿布剤用基剤の製造方法は前記
の通りであり、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリア
クリル酸を含む水溶液から均一なゲルからなる湿布剤用
基剤を製造することができる。従って、本発明の製造方
法によって得られた湿布剤用基剤は、患部を冷却させて
治療するための湿布剤や、湿布剤の支持体の背面に、例
えば鉄粉などからなる発熱体を一体に取り付けた温熱湿
布剤用の基剤として好適に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリア
    クリル酸を含む水溶液に、サイクロデキストリンに包接
    された多価金属化合物を添加し、架橋反応させることを
    特徴とする湿布剤用基剤の製造方法。
JP17802693A 1993-07-19 1993-07-19 湿布剤用基剤の製造方法 Pending JPH0733647A (ja)

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JP17802693A JPH0733647A (ja) 1993-07-19 1993-07-19 湿布剤用基剤の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001213768A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Okayama Taiho Pharmaceutical Co Ltd パップ剤
KR100777543B1 (ko) * 2001-08-08 2007-11-16 주식회사 엘지생활건강 젤타입 화장수 조성물
US10064975B2 (en) 2014-11-17 2018-09-04 Lilac Laboratory Co., Ltd. Method for coating skin abrasion, laceration, burn or oedema after surgery

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001213768A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Okayama Taiho Pharmaceutical Co Ltd パップ剤
KR100777543B1 (ko) * 2001-08-08 2007-11-16 주식회사 엘지생활건강 젤타입 화장수 조성물
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