JPH0571157A - 脱臭装置、およびそれを備えた便器 - Google Patents

脱臭装置、およびそれを備えた便器

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JPH0571157A
JPH0571157A JP3330136A JP33013691A JPH0571157A JP H0571157 A JPH0571157 A JP H0571157A JP 3330136 A JP3330136 A JP 3330136A JP 33013691 A JP33013691 A JP 33013691A JP H0571157 A JPH0571157 A JP H0571157A
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    • E03D9/04Special arrangement or operation of ventilating devices
    • E03D9/05Special arrangement or operation of ventilating devices ventilating the bowl
    • E03D9/052Special arrangement or operation of ventilating devices ventilating the bowl using incorporated fans
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器内の臭気成分を円滑かつ長期に亘り効率
よく除去する。 【構成】 脱臭装置1は、便器12の内側に吸引口2、
便器12の外側に排出口3を配置可能なガス流路4を備
えている。前記ガス流路4の吸引口2側から排出口3側
の方向に、活性炭ハニカム7及び薬品担持活性炭ハニカ
ム8を、その順に設ける。前記ハニカム7,8は、通気
抵抗が小さく、取替えが容易である。脱臭装置は、セン
サによる便座への着座検出信号に応答して、ガス流路内
の下流側のファン10を駆動するモータ9と、前記セン
サによる離座検出信号に応答して、モータ9の作動時間
を制御するタイマーとを有する。臭気成分を検出するセ
ンサの検出信号に応答して、ガス流路内のファンを駆動
してもよい。さらに、前記ファン10の作動によりガス
流路を開閉するダンパー6を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便器内のし尿臭などを
除去する脱臭装置、およびそれを備えた便器に関する。
【0002】
【従来の技術】便器内のし尿臭などを脱臭する装置とし
て、実公昭61−20138号公報には、活性炭と、脱
臭剤又は芳香剤とを便座ボックスのガス流路内に納め、
便座に設けたスイッチを利用して、上流側のファンモー
ター及びソレノイドを作動させ、前記ガス流路に設けら
れたダンパーにより、便器使用時にのみ前記活性炭など
を遮蔽又は開放状態とする脱臭装置が開示されている。
また、実開昭61−135974号公報には、上流側に
ファンモータを備え、かつ活性炭、スポンジおよび香料
を収容し、便器に取付けられる脱臭装置本体が開示され
ている。さらには、便器の水流口から便器内のし尿臭を
吸引し、水タンクのオーバーフロー管を経由して、脱臭
剤を充填した脱臭器ヘ供給する脱臭方法も知られてい
る。
【0003】特公昭63−23334号公報には、便器
の内側に配設された導入口、及び便器の外側に配設され
た排出口を有し、便器の周縁部に掛止するためのフック
形状の導管と、感圧スイッチと、活性炭や椰殻活性炭な
どの空気処理手段と、前記導入口から臭気を吸引するた
めの、電池で作動するファンとを備えた脱臭装置が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置や方法においては、顆粒状又はペレット状の活性
炭が使用されているので、活性炭層内でのガスの流通が
不均一化すると共に、通気抵抗が大きい。従って、臭気
成分を円滑に除去できない。また、圧力損失が高いの
で、モータ及びファンの負荷が大きくなり、電力消費量
も増大する。さらに、モータやファンによる騒音も大き
くなる。
【0005】しかも、ガス中の水分が活性炭層に凝縮し
易いので、脱臭効率が短期間内に損われると共に、活性
炭が顆粒状などであるため、取替え作業が煩雑である。
また、活性炭単独または活性炭とスポンジ、香料などと
の組合せにより脱臭しても、脱臭される成分が限定され
る。従って、臭気成分に対する脱臭効率が小さい。
【0006】さらには、ファンモーターがガス流路の上
流側に設けられているため、硫化水素、メルカプタン
類、アンモニア、アミン類などの成分により、ファンモ
ーターが腐蝕し、長期に亘り脱臭効果を維持できなくな
る。
【0007】従って、本発明の目的は、便器内の臭気成
分を円滑かつ長期に亘り効率よく除去できる脱臭装置、
および便器を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、ファンモーターの腐
蝕を防止でき、長期に亘り高い脱臭効率を維持できる脱
臭装置、および便器を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、臭気成分を確
実に吸引して処理でき、臭気成分が装置外に流出するこ
とのない脱臭装置、および便器を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、便器内の水分による
悪影響を受けず、活性炭ハニカムを有効に利用でき、脱
臭能の低下を抑制できる脱臭装置、および便器を提供す
ることにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、用便又は用尿
中だけでなく、その後も脱臭できる脱臭効率の高い脱臭
装置、および便器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本発明は、便器の内側に吸引口、便器の外
側に排出口を配置可能なガス流路を備えた装置であっ
て、前記ガス流路の吸引口側から排出口側の方向に、活
性炭ハニカム及び薬品担持活性炭ハニカムが、その順に
設けられている脱臭装置を提供する。
【0013】脱臭装置において、ガス流路内、例えば、
薬品担持活性炭ハニカムの下流側のガス流路内にファン
が設けられていてもよい。また、ガス流路内には、ファ
ンに加えて、前記ファンの作動によりガス流路を開閉す
るダンパーが設けられていてもよい。
【0014】本発明は、前記脱臭装置を備えている便器
をも提供する。
【0015】前記脱臭装置及び便器において、ファンの
作動により吸引口から吸引された臭気成分は、ハニカム
構造の活性炭で処理される。このハニカム構造の活性炭
は、顆粒状活性炭に比べて通気抵抗が著しく小さく、ガ
スが均一かつ円滑に流通する。また、ガス中に水分が存
在しても、脱臭効率が損われない。更には、ハニカム状
であるため、活性炭の取替えも容易である。
【0016】さらに、脱臭剤として、活性炭ハニカムと
薬品担持ハニカムを特定の順序に組合せて使用するの
で、臭気成分中の硫化水素、メチルメルカプタン、二硫
化メチル、アンモニア、トリメチルアミンなどの多くの
種類の成分を略完全に除去できる。従って、前記活性炭
がハニカム状であることと相まって、高い脱臭効率を長
期間維持できる。
【0017】本発明の他の態様においては、着座中のみ
ならず、離座後も脱臭処理するため、脱臭装置は、便座
への着座及び便座からの離座を検出するセンサと、この
センサの着座検出信号に応答してガス流路内に設けられ
たファンを駆動する駆動手段と、前記センサの離座検出
信号に応答して前記駆動手段の作動時間を制御する制御
手段とを備えている。また、脱臭装置は、臭気成分を検
出するセンサと、このセンサの検出信号に応答して、ガ
ス流路内に設けられたファンを駆動する駆動手段とを備
えていてもよい。
【0018】
【実施例】以下に、添付図面を参照しつつ本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の脱臭装置の概略一部切欠斜
視図であり、図2は前記図1の脱臭装置を備えた洋式ト
イレの便器の概略斜視図である。
【0020】脱臭装置1は、便器本体の内側に配設され
る吸引口2及び便器本体の外側に配設される排出口3を
有し、かつガス流路4を構成する中空円筒状のケーシン
グ5と、このケーシング5の吸引口2側に設けられたダ
ンパー6と、吸引口2側から排出口3側の方向に、順次
配置された活性炭ハニカム7及び薬品担持活性炭ハニカ
ム8と、この薬品担持活性炭ハニカム8の下流側、すな
わち排出口3側に設けられたモータ9及びファン10と
で構成されている。
【0021】前記ケーシング5の吸引口2側はL字状に
折曲されている。また、活性炭ハニカム7及び薬品担持
活性炭ハニカム8を装脱着可能にするため、ケーシング
5のうち、活性炭ハニカム7及び薬品担持活性炭ハニカ
ム8に対応する箇所はヒンジ式に開閉可能に形成されて
いる。前記ダンパー6は、吸引口2側のケーシング5に
揺動自在に軸支され、ファン10の作動に応じて吸引口
2側のガス流路4を開閉する。また、ケーシング5の排
出口には、ファン10の汚染を防止するため、メッシュ
状などの通気可能な保護部材11が付設されている。
【0022】前記脱臭装置1は便器本体13の内側に吸
引口2、便器本体13の外側に排出口3を配置可能であ
る。すなわち、図2に示されるように、便器12は、便
器本体13、便座14、およびカバー15とで構成さ
れ、前記便座14の基部には便座ボックス16が形成さ
れている。
【0023】前記便座14には、便器本体13の周縁部
の上端面と接触可能な凸部14aが取付けられている。
便器本体13の後部、すなわち水タンク(図示せず)側
には、前記脱臭装置1を装着する装着部17が形成さ
れ、この装着部17は、蓋体18によりヒンジ式に開閉
可能である。前記装着部17は、便器本体13の側部の
開口部からL字状に延び、便器本体13の内側の開口部
に至っており、前記脱臭装置1に適合した形状及び大き
さに形成されている。従って、蓋体18の開閉操作と共
に、脱臭装置1を便器本体13の装着部17に装脱着で
きる。
【0024】このような脱臭装置1では、便器12内の
し尿臭などの臭気成分は、モータ9の作動と共にファン
10により吸引され、吸引口2からダンパー6を経由し
て、先ず活性炭ハニカム7と接触し、次いで薬品担持活
性炭ハニカム8と接触し、排出口3から排出される。そ
の際、活性炭及び薬品担持活性炭がハニカム状であるた
め、通気抵抗が小さく、ガスの流れを均一化でき、活性
炭ハニカム7及び薬品担持活性炭ハニカム8にガスを円
滑に供給できる。
【0025】そして、活性炭ハニカム7及び薬品担持活
性炭ハニカム8により、臭気成分を略完全に除去でき
る。すなわち、活性炭ハニカム7により、硫化水素、メ
チルメルカプタンなどのメルカプタン類などの硫黄化合
物や炭化水素類などを主に除去でき、薬品担持活性炭ハ
ニカム8により、アンモニア、トリメチルアミンなどの
窒素化合物を主に除去できる。
【0026】さらには、モータ9及びファン10がケー
シング5の排出口側に設けられているので、硫化水素、
メチルメルカプタンなどのメルカプタン類などの硫黄化
合物、アンモニアやアミン類などの窒素化合物、アルデ
ヒド類、スルフイド類などによる腐蝕を防止でき、高い
脱臭効率を長期に亘り維持できる。しかも、ケーシング
5の排出口側のファン10で吸引するので、ケーシング
5に、前記ハニカム7,8の装着による隙間、割れやピ
ンホールなどが生じていても、臭気成分を確実に吸引し
て処理でき、臭気成分が装置外に流出することがない。
【0027】また、活性炭及び薬品担持活性炭がハニカ
ム状であるため、各ハニカム7,8の交換も容易である
と共に、蓋体18を利用して脱臭装置1を便器本体13
の装着部17に装脱着するのも容易である。また、モー
タ9及びファン10の作動に応じて、ダンパー6は、モ
ータ9が作動している時にのみガス流路4を開き、その
他の時は閉じるので、便器12内の水分による悪影響を
受けず、前記ハニカム状活性炭を有効かつ効率的に利用
でき、吸着能の低下を抑制できる。
【0028】なお、ケーシングは、便器の内側に吸引
口、便器の外側に排出口が配置可能であればよく、吸引
口側が折曲している必要はなく、適宜の形状に形成でき
る。また、脱臭装置のモータは、モーターに接続された
プラグをコンセントに差込んで作動させてもよく、手元
スイッチなどの適当な手段で作動させてもよいが、用
便、用尿、着座や離座によりセンサなどで自動的に作動
するのが好ましい。さらには、臭気成分が、用便、用尿
後も便器12内に残留するので、用便、用尿後もモータ
9をタイマーなどで所定時間作動させるのが好ましい。
また、便座14から離座した後、便座カバー15を伏倒
すれば、臭気成分が便器12外へ漏洩するのを防止で
き、脱臭効果がさらに高まる。
【0029】図3は本発明の他の実施例を示す概略一部
切欠斜視図、図4は前記図3の脱臭装置を備えた便器の
概略斜視図である。なお、以下、前記実施例と同一の要
素には、同一の符号を付して説明する。
【0030】この脱臭装置21は、便座14の下面の凸
部14aにより、便器本体13の上端面と便座14の下
面との間に空間が形成されることに着目してなされたも
のである。すなわち、ケーシング25の吸引口側は上記
空間に対応した厚みに形成され、L字状に折曲され、便
器本体13の上端部に掛止し垂下状態で配置可能であ
る。
【0031】また、ケーシング25の吸引口側うち前記
便座14と対応する箇所には、便座14への着座を検出
し、モータ9を作動させる自動スイッチ31、例えば、
光センサ、圧力スイッチ、匂いセンサなどが設けられて
いる。さらに、ケーシング25のうち、活性炭ハニカム
7及び薬品担持活性炭ハニカム8が装脱着される装着部
位は、活性炭ハニカム7及び薬品担持活性炭ハニカム8
の形状に対応して断面中空多角形状に形成され、シロッ
コファン10が取付けられる部位は、断面中空円筒状に
形成されている。
【0032】一方、用便又は用尿後も、便器12内に
は、臭気成分が残留する。そこで、便座14からの離座
後も、モータ9によりファン10を所定時間作動させる
ため、便座14から離座したとき、ケーシング25内に
内蔵されたタイマー32が作動し、モータ9の作動時間
を制御する。その際、便座カバー15を伏倒すると、脱
臭効率をさらに高めることができる。
【0033】なお、脱臭装置を安定に配置するため、ケ
ーシング25の下面のうち、前記便器本体13の周縁部
と対応する箇所には、凹部などを形成してもよく、ケー
シング25の吸引口2側に、便器本体13と係止する係
止部を設けてもよい。
【0034】便器用脱臭装置は、前記のように、便座へ
の着座及び便座からの離座を検出するセンサと、このセ
ンサの着座検出信号に基づいてファンを駆動する駆動手
段と、前記センサの離座検出信号に基づいて前記駆動手
段の作動時間を制御する制御手段を備えているのが好ま
しい。
【0035】図5は本発明の脱臭装置の他の実施例にお
ける電気的構成を示すブロック図である。
【0036】この脱臭装置では、便器本体13又は便座
14に対応する脱臭装置の部位に、便座14への着座及
び便座14からの離座を検出する光センサ、圧力セン
サ、匂いセンサ、温度センサなどのセンサ41が設けら
れている。このセンサ41により検出された着座検出信
号は、フリップフロップ42のS端子に与えられると共
に、インバータ43を介して前記フリップフロップ42
のR端子にも与えられる。センサ41により着座が検出
されると、検出信号が「1」となり、フリップフロップ
42がセットされ、フリップフロップ42の出力信号Q
が「1」となる。この出力信号Qによりタイマー44が
リセットされる。出力信号Qにより駆動回路45がON
となり、駆動信号がモータ9に与えられる。モータ9は
ファン10を回転駆動させ、脱臭処理が開始される。
【0037】一方、用便又は用尿後、便座14から離座
すると、前記センサ41による検出信号は「0」とな
り、フリップフロップ42がリセットされ、フリップフ
ロップ42の出力信号Qバーが「1」となる。この出力
信号Qバー「1」は便座14からの離座検出信号に対応
する。この出力信号Qバーによりタイマー44の作動が
開始すると共に、駆動回路45がONとなり、駆動信号
がモータ9に与えられ、ファン10を一定時間回転駆動
させる。これにより、用便又は用尿後、残留する臭気成
分を除去できる。前記タイマー44に設定された設定時
間が経過すると、駆動回路45がOFFとなり、モータ
9の回転が停止する。
【0038】このような装置では、便座14への着座に
よりファン10を回転駆動できると共にタイマー44を
リセットできる。また、便座14からの離座によりタイ
マー44を作動させ、用便又は用尿後もファン10を一
定時間回転駆動でき、残留する臭気成分を効率よく脱臭
できる。
【0039】前記タイマー32,44の設定時間は、モ
ータ9の能力及びファン10の送風能力などに応じて適
宜選択できるが、便座14から離座した後、少なくとも
10秒間、モータ9を作動するのが好ましい。
【0040】本発明において、センサの種類は、用便、
用尿、着座、離座を検出できる限り特に制限されない
が、赤外線センサなどの光センサが好ましい。図6は本
発明の脱臭装置のさらに他の実施例を示す概略一部切欠
斜視図であり、図7は前記図6の脱臭装置を備えた便器
の概略斜視図である。
【0041】この例では、前記センサ41に代えて、便
座14への着座及び離座を検出する光センサ51を脱臭
装置21の上部の側部に設けている。前記光センサ51
の感知方向は、着座、離座を検出できる方向、例えば、
便器12の外方から内方に向って斜め上方に設定されて
いる。この脱臭装置は、光センサ51により、着座及び
離座を非接触式に検出できる点を除き、前記図3及び図
4に示す脱臭装置と同様に機能し、その作用・効果も基
本的に同じである。
【0042】図8は本発明の脱臭装置の他の実施例を示
す概略斜視図であり、図9は前記図8の脱臭装置を備え
た便器の概略断面図である。また、図10は、図8の脱
臭装置と類似する脱臭装置を備えた便器の概略断面図で
ある。
【0043】この例の脱臭装置61は、吸引口62と排
出口63とが形成されたケーシング65と、活性炭ハニ
カム67および薬品担持活性炭ハニカム68,69を収
容し、かつ前記吸引口62と排出口63との間に、ワン
タッチ式で装脱着可能なカートリッジ66とを備えてい
る。前記ガス流路64の下流側には、モータ(図示せ
ず)により回転駆動されるファン10が設けられてい
る。
【0044】前記ケーシング65の吸引口62からカー
トリッジ66の装着部に至る部位は、断面U字状に湾曲
し、この湾曲部は便器本体13の上端周縁部に装着可能
である。また、前記ケーシング65の下部の側壁には、
便器本体13に対して着脱自在な取付け手段が設けられ
ている。この例では、取付け手段は、ケーシング65の
下部の側壁に伸縮自在に取付けられる支持部材70と、
この支持部材70に揺動自在に取付けられ、便器本体1
3の側面に取付け可能な吸盤71とで構成されている。
なお、前記支持部材70はケーシングに対して回動自在
に設けられていてもよく、可撓性を有していてもよい。
さらに、ケーシング65の湾曲部の上部内側の側壁に
は、スポンジ、発泡プラスチックなどの緩衝部材からな
るスペーサ72が取付けられている。スペーサ72は便
器本体13の上部側面に当接する。従って、ケーシング
65の湾曲部を、便器本体13の周縁部に装着する際、
スペーサ72の弾性により脱臭装置61を便器本体13
に緊密かつ容易に嵌合させて取付けることができると共
に、前記取付け手段により、脱臭装置61の位置を容易
に固定できる。しかも、スペーサ72の弾性により、便
器本体13の縁部などの幅が多少異なっていても、便器
本体13のいずれの箇所にも容易に取付けることができ
る。
【0045】そして、前記ケーシング65の上部には、
便座14への着座および便座14からの離座を検出する
光センサ73が位置していると共に、前記活性炭ハニカ
ム67および薬品担持活性炭ハニカム68,69の寿命
が過ぎたことを報知するため、報知手段としてのランプ
74が位置している。前記光センサ73の感知方向は、
便器12の外方から内方に向って斜め上方に設定されて
いるので、便器本体13の左右いずれの箇所に脱臭装置
61を取付けても、便座14への着座および便座14か
らの離座を確実に検出できる。
【0046】一対の薬品担持活性炭ハニカム68,69
に代えて、図10に示すように、1つの薬品担持活性炭
ハニカム68を用いてもよい。
【0047】図11は本発明の脱臭装置のさらに他の実
施例を示す概略斜視図、図12は前記図11の脱臭装置
を備えた便器の概略斜視図である。この例では、脱臭装
置の便器への取付けを容易にするため、前記図8〜図1
0に示す支持部材70及び吸盤71に代えて、便器本体
13の側面と接触可能な緩衝部材78が突出して取付け
られている。なお、脱臭装置は、便器に取付け可能であ
ればよく、その取付け手段は特に制限されない。
【0048】また、前記脱臭装置61のケーシング65
の下部には、モータを作動させるため、プラグ75の差
込口(図示せず)が形成されていると共に、前記プラグ
75は、コード76を介して電源に接続される。前記電
源としては、バッテリー、乾電池などの直流電源であっ
てもよく、交流電源であってもよい。また、交流電源で
ある場合、図示するように、交流を直流に変換するアダ
プター77をコード76に接続してもよい。さらに、前
記アダプター77により、高電圧を低電圧に変換するこ
とも可能である。この場合、低電圧でモータを作動させ
ることができるので、モータなどを含む装置全体の発熱
量、騒音及び電力消費量を低減でき、安全である。
【0049】本発明の脱臭装置は、前記活性炭ハニカム
及び薬品担持活性炭ハニカムの寿命を報知する報知手段
を備えているのが好ましい。
【0050】図13は本発明の脱臭装置のさらに他の実
施例における電気的構成を示すブロック図である。図1
3に示す構成には、前記図5に示す実施例の構成も含ま
れている。
【0051】この例では、センサ81により検出された
着座検出信号は、フリップフロップ82のS端子に与え
られると共に、インバータ83を介して前記フリップフ
ロップ82のR端子にも与えられる。センサ81により
着座が検出されると、検出信号が「1」となり、フリッ
プフロップ82がセットされ、フリップフロップ82の
出力信号Qが「1」となる。この出力信号Qによりタイ
マー44がリセットされる。出力信号Qにより駆動回路
84がONとなり、駆動信号がモータ9に与えられる。
モータ9はファン10を回転駆動させ、脱臭処理が開始
される。
【0052】一方、用便又は用尿後、便座14から離座
すると、前記センサ81による検出信号は「0」とな
り、フリップフロップ82がリセットされ、フリップフ
ロップ82の出力信号Qバーが「1」となる。この出力
信号Qバーによりタイマー44の作動が開始すると共
に、駆動回路84がONとなり、駆動信号がモータ9に
与えられ、ファン10を一定時間回転駆動させる。前記
タイマー44に設定された設定時間が経過すると、駆動
回路84がOFFとなり、モータ9の回転が停止する。
【0053】前記モータ9の作動時間や回転数は回転検
出器85により検出され、カウンタ86に与えられる。
カウンタ86によるカウント値Vは、比較回路87によ
り、基準値Vfと比較される。前記基準値Vfは、臭気
成分の吸着量が、吸着処理時間、換言すればモータ9の
作動時間や回転数に略比例することに基づいて、活性炭
ハニカム及び薬品担持活性炭ハニカムの寿命に対応して
設定されている。
【0054】前記比較回路87による比較結果がV>V
fである場合、駆動回路88は報知手段89に駆動信号
を与え、活性炭ハニカム及び薬品担持活性炭ハニカムや
前記カートリッジ66の交換を報知する。なお、報知手
段89は、前記実施例のランプ75やブザーなどであっ
てもよい。
【0055】このような装置では、便座14への着座に
よりファン10を回転駆動できると共にタイマー44を
リセットできる。また、便座14からの離座によりタイ
マー44を作動させ、用便又は用尿後もファン10を一
定時間回転駆動できる。さらに、モータ9の作動時間や
回転数に基づいて、活性炭ハニカム及び薬品担持活性炭
ハニカムが寿命に達したことを、報知手段89により報
知できる。
【0056】図14は本発明の脱臭装置の他の実施例に
おける電気的構成を示すブロック図である。
【0057】この装置は、前記図13に示す装置と同様
に、便座14への着座および便座14からの離座を検出
するセンサ81と、RSフリップフロップ82と、イン
バータ83と、駆動回路84、モータ9、ファン10お
よびタイマー44を備えている。そのため、前記便座1
4への着座によるファン10の回転、離座によるタイマ
ー44の作動と、その後のファン10の回転により、臭
気成分を脱臭できる。
【0058】また、活性炭ハニカム及び薬品担持活性炭
ハニカムの寿命を報知するため、臭気成分を検出する匂
いセンサ91が脱臭装置の排出口側に設けられている。
すなわち、匂いセンサ91による検出値Vは、設定回路
に設定された基準値Vfと、比較回路92により比較さ
れる。基準値Vfは、例えば、嗅覚により検知できる臭
気成分の濃度に対応させて設定できる。そして、検出値
Vが基準値Vfを越えると(V>Vf)、出力信号
「1」がAND回路93に与えられる。また、前記セン
サ81により着座が検出されると、検出信号「1」もA
ND回路93に与えられる。従って、センサ81の検出
信号に基づいてファン10が回転中であり、かつV>V
fであるときに、AND回路93により駆動回路88が
ONとなり、報知手段89により、活性炭ハニカム及び
薬品担持活性炭ハニカムが寿命に達したことを報知でき
る。
【0059】一方、前記センサ81が着座を検出し、A
ND回路93に与えられる検出信号が「1」であって
も、匂いセンサ91による検出値Vが基準値Vf以下で
ある場合には、AND回路93に与えられる信号が
「0」となる。そのため、駆動回路88がOFFとな
り、報知手段89は作動しない。
【0060】このような装置によると、前記のように、
モータ9の作動時間や回転数に基づくことなく、ファン
10の回転による脱臭処理後のガス中の臭気成分の濃度
を匂いセンサ91により検出し、検出値Vが基準値Vf
を越える場合に、報知手段89を作動させることができ
る。従って、活性炭ハニカム及び薬品担持活性炭ハニカ
ムの寿命を正確に報知できる。
【0061】図15は本発明の脱臭装置のさらに他の実
施例における電気的構成を示すブロック図である。
【0062】脱臭装置は、臭気成分を検出する匂いセン
サ101と、このセンサ101の検出信号に基づいて、
ファン10を駆動する駆動源としてのモータ9を有して
いる。この脱臭装置では、便座への着座及び離座の如何
に拘らず、タイマーを備えていなくても、センサ101
の検出信号に基づいて、臭気成分を脱臭できる。すなわ
ち、センサ101による検出値Vと、設定回路に設定さ
れた基準値Vfとを、比較回路102により比較し、検
出値Vが基準値Vfを越えたとき(V>Vf)、駆動回
路103を介して駆動信号をモータ9に与えている。
【0063】このようにすると、基準値を越える濃度、
例えば、嗅覚により検知できる濃度の臭気成分が存在す
るときにのみ、モータ9を駆動でき、前記ハニカム状の
活性炭を有効に活用できる。
【0064】なお、ケーシングの吸引口側は、蛇腹状で
あってもよい。ファンは、臭気成分を吸引可能な位置で
ある限り、ケーシングの吸引口側などの適当な位置に設
けることができる。また、前記ダンパーは、ファンとは
反対側のガス流路に設けてもよい。すなわち、吸引口及
び排出口側のいずれか一方の側のガス流路内に設けられ
たファンに対して、他方の側にダンパーを設けてもよ
い。
【0065】さらに、ダンパーは、吸引口側に加えて、
排出口側にも設けてもよいが、ダンパーは必ずしも必要
ではない。さらには、ケーシングの吸引口側に防塵カバ
ーを設けてもよい。
【0066】また、用便、用尿時や水洗時の飛沫が吸引
口から侵入するのを防止するため、吸引口の外方には、
ケーシングから延設されたメッシュ状や板状などの遮蔽
部材を設けてもよい。なお、ケーシングの排出口には、
前記保護部材を設ける必要はない。
【0067】さらに、脱臭装置は、便器の種類などに応
じて適宜の箇所に取付けてもよい。例えば、和式トイレ
の便器などの場合には、便器本体の前部に脱臭装置を取
付け、便器の側部の着地領域に、前記自動スイッチやセ
ンサを設けてもよい。
【0068】本発明の脱臭装置は、様式トイレの便器に
好適に使用される。
【0069】脱臭装置は、例えば、図2に示す便座ボッ
クス16などに形成された装着部に配置してもよい。さ
らには、前記のように、凸部14aにより、便器本体1
3と便座14との間に形成される空間を利用して、ケー
シングの吸引口側を、通常、断面湾曲状に形成された便
座の下面に取付けてもよい。
【0070】ファンによるガスの流量は、臭気成分の除
去が損われない範囲であればよく、通常、10〜500
L/分、好ましくは25〜250L/分、さらに好まし
くは50〜200L/分程度である。ガスの流量が10
L/分未満では、脱臭効率が損われ易く、500L/分
を越える場合には、用便時などに冷感を与える虞があ
る。
【0071】本発明の脱臭装置は、実験例からも明らか
なように、長期に亘り連続運転しても臭気成分を略完全
に除去でき、その耐用年数は、通常、1年以上である。
【0072】前記活性炭ハニカムは、活性炭含量が約3
0重量%以上であれば、種々の結合剤を含有していても
よい。前記活性炭ハニカムのBET比表面積は、通常2
00m2 /g以上、好ましくは400m2 /g以上、特
に好ましくは500m2 /g以上である。活性炭ハニカ
ム7のセル数は30〜1500個/in2 、好ましくは5
0〜1000個/in2 程度であり、活性炭ハニカムは1
つの層で形成されていてもよく、複数の層で形成されて
いてもよい。活性炭ハニカムの厚みは、脱臭処理効率が
低下しない範囲で選択でき、例えば、1層当り、5mm
以上、好ましくは7.5mm以上(例えば7.5〜10
0mm程度)、さらに好ましくは10mm以上(例えば
10〜30mm程度)である。
【0073】活性炭ハニカムは、慣用の方法により得る
ことができる。薬品を担持しない活性炭ハニカムは、原
料をハニカム構造に成形した後、慣用の方法により賦活
することによっても得ることができる。成形品を高温で
焼成する場合、窒素、二酸化炭素、ヘリウムなどの不活
性ガスの存在下で焼成してもよく、コークスなどで覆っ
て焼成してもよい。
【0074】この活性炭ハニカムにより、物理吸着によ
って活性炭に吸着されるガス中の成分、例えば、油類、
炭化水素類、ジスルフイド類、および化学吸着される成
分、例えば、硫化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物、メル
カプタンなどを除去できる。
【0075】薬品担持活性炭ハニカムに担持させる薬品
としては、前記活性炭ハニカム7で吸着処理されない成
分、例えば、アミン類、アルデヒド類、スルフイド類、
一酸化炭素などを除去できる薬品であればよいが、酸
(無機酸および/または有機酸)、臭素、白金族元素の
化合物が好ましい。
【0076】無機酸としては、例えば、リン酸、硫酸な
どが挙げられ、有機酸としては、例えば、シュウ酸、ク
エン酸、リンゴ酸などが挙げられる。好ましい酸は、無
機酸、特にリン酸である。
【0077】これらの酸は、水溶液の形態で、前記活性
炭ハニカムに散布、含浸または浸漬することによって担
持してもよく、また活性炭ハニカムを製造する際に、酸
水溶液の形態で、原料として練合して成型することもで
きる。必要に応じて、慣用の方法に従って乾燥してもよ
い。活性炭ハニカムに対する酸の担持量は1〜60重量
%、好ましくは2〜50重量%、特に好ましくは5〜4
0重量%である。
【0078】臭素担持活性炭ハニカムは活性炭ハニカム
に液状の臭素を散布、含浸、浸漬するか、気体状の臭素
を活性炭ハニカムに接触させることによって得られる。
活性炭ハニカムに対する臭素の担持量は1〜30重量
%、好ましくは2〜20重量%、特に好ましくは5〜1
5重量%である。
【0079】前記白金族元素としては、例えば白金、イ
リジウム、オスミウム、パラジウム、ロジウム、ルテニ
ウム、金が挙げられる。これら白金族元素化合物の活性
炭ハニカムに対する担持量は、白金族元素として0.1
〜20重量%、好ましくは0.25〜15重量%、特に
好ましくは0.5〜10重量%である。
【0080】白金族元素化合物を担持した活性炭ハニカ
ムは、活性炭ハニカムに、白金族元素化合物の塩酸、ヨ
ウ化水素、臭化水素、フッ酸、硝酸、硫酸などの水溶液
を散布、含浸、浸漬する方法;活性炭ハニカムを製造す
る際に、これらの白金族元素化合物の酸水溶液の形で原
料と練合して成型する方法により得られる。必要に応じ
て、慣用の方法により、乾燥または焼成してもよい。乾
燥又は焼成時の温度は40〜500℃、好ましくは50
〜400℃、特に好ましくは60〜350℃であり、雰
囲気は減圧下、常圧下、加圧下のいずれでもよく、空
気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガスなどの存在下で行うこと
ができる。
【0081】担持薬品として、白金族元素の化合物と、
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ag
の化合物のうち少なくとも1種以上とを同時に用いるこ
とによって、ガスの処理効果が一層向上する。このよう
なハニカムも、白金族元素化合物単独を担持した薬品担
持活性炭ハニカムと同様の方法で製造できる。この場
合、白金族元素化合物に対する前記金属化合物の添加比
率(金属/元素重量比率)は0.1〜500、好ましく
は0.5〜250、より好ましくは1〜100である。
また、前記白金族元素化合物を担持した活性炭ハニカム
と同様に、必要に応じて乾燥または焼成してもよい。
【0082】成形品を高温で焼成し、薬品担持活性炭ハ
ニカムを得る場合、不活性ガスの存在下で焼成すること
ができる。
【0083】これらの薬品担持活性炭ハニカムのうち、
特にリン酸担持活性炭ハニカムが好ましい。
【0084】前記薬品担持活性炭ハニカムは、少なくと
も一種使用すればよいが、二種以上用いることにより、
脱臭効果を一層向上させることができる。
【0085】好ましいガス処理手段は、1層の無担持活
性炭ハニカムと1層のリン酸担持活性炭ハニカムとの組
合せで構成される。
【0086】本発明の脱臭装置は、盗難防止装置を備え
ていてもよい。図16は盗難防止装置を備えた脱臭装置
を示す分解斜視図である。なお、前記図8に示す脱臭装
置と同一の部材には同一の符号を付して説明する。
【0087】盗難防止装置は、ヒンジ111を介して回
動自在に連結された、剛性で強靭な金属製などのバンド
112a,112bと、各バンド112a,112bの
端部に互いに位置をずらして形成された中空筒部113
a,113bと、これらの中空筒部113a,113b
の中空部に挿入されるピン115とを備えている。一方
のバンド112aのうちヒンジ111と隣設する面と、
脱臭装置61のケーシングの内面とは、接着剤114な
どにより一体に固着している。従って、他方のバンド1
12bはヒンジ111を介して回動自在である。
【0088】前記ピン115の一方の端部には、ピン1
15の軸部よりも径が大きなネジ部116が形成されて
いる。このネジ部116は、対応する中空筒部113a
の内周面に形成されたネジ部に螺合される。また、前記
ネジ部116の端面には、六角孔117が形成され、こ
の六角孔117はJIS規格に適合していない。
【0089】また、盗難防止装置は、ワイヤ118を備
えており、このワイヤ118の両端部にはリング部11
9a,119bが形成されている。一方のリング部11
9aには、前記ピン115が挿入され、他方のリング部
119bは水道管120などの固定された部材に取外し
不能に連結するために利用される。すなわち、前記ワイ
ヤ118を水道管120などに掛けたり巻いた状態で、
他方のリング部119bに一方のリング部119aを挿
入し、一方のリング部119aと中空筒部113a,1
13bにピン115を挿入する。次いで、前記六角孔1
17に適合した特殊なドライバーを用いて、ピン115
のネジ部116を中空筒部113のネジ部に螺合する
と、六角孔117がJIS規格に適合していないため、
通常のドライバーを用いても、バンド112bを回動さ
せることができない。従って、脱臭装置61の盗難を防
止できる。また、前記バンド112a,112bがケー
シングのカートリッジ装着部に位置するため、カートッ
ジの盗難も防止できる。
【0090】なお、この例において、前記バンドは、脱
臭装置のケーシングの外周の長さに適合し、脱臭装置か
ら取外し不能であればよい。
【0091】図17は脱臭装置のモータの駆動に利用さ
れるバッテリーの盗難防止装置を示す概略分解斜視図、
図18は図17に示す盗難防止装置の縦断面図である。
【0092】この装置は、ボックス131内に収容され
たバッテリー132と、このバッテリー132が載置さ
れるU字状のロッド133とを備えている。このロッド
の端部の周面には溝134が形成されている。
【0093】前記U字状のロッド133は、前記ボック
ス131の両端面にそれぞれ形成された孔135,13
6に挿入される。ボックス131の一方の端面の孔13
5から挿入され、他方の端面の孔136から突出するロ
ッド133の端部には、ネジ孔が形成されたリング部材
137が嵌挿される。
【0094】このリング部材137のネジ孔137aに
は、ネジ138が螺合される。このネジ138は、端面
に形成された、JIS規格に適合しない六角凹部を利用
して、前記と同様に、特殊なドライバーを用いて螺合さ
れる。ネジ138の螺合により、その先端部が前記ロッ
ド133の溝134に嵌入し、U字状ロッド133の抜
出しが規制される。符号139はバッテリー132の電
極保護板であり、バッテリー132に接続されたコード
は、ボックス131の端面に形成されたスリット140
から引出される。なお、U字状ロッドは、両端部に限ら
ず、一方の端部だけが、1つのリング部材と1つのネジ
で固定されていてもよい。
【0095】また、U字状ロッド133のU字部には、
前記と同様に、ワイヤ118の一方のリング部119a
が挿入される。また、ワイヤ118の他方のリング部1
19bは、水道管120などに取外し不能に連結するた
めに利用される。
【0096】このような装置では、U字状ロッド133
の抜出しを前記特殊なネジ138により防止できると共
に、U字状ロッド133をワイヤ118により取外し不
能に水道管120などに連結できるので、バッテリー1
32の盗難を防止できる。
【0097】このような盗難防止装置は、ホテル、会議
場、ビジネスビルなどのトイレに設けられた脱臭装置や
バッテリーの盗難防止に有用であり、いたずらに対して
も有用である。
【0098】なお、図16〜18における装置におい
て、六角孔や六角凹部に代えて、規格に適合しない孔や
凹部、例えば、五角形などの多角形孔や凹部を形成して
もよい。また、ワイヤに代えて、チェーンなどの慣用の
連結用部材を用いてもよい。
【0099】本発明の好ましい態様は次の通りである。
【0100】1.排出口側のガス流路内にファンが設け
られ、吸引口側のガス流路内に、前記ファンの作動によ
りガス流路を開閉するダンパーが設けられている脱臭装
置。
【0101】2.ファンによるガスの流量が、10〜5
00L/分である脱臭装置。
【0102】3.ガス流路を構成するケーシングの吸引
口側が、便器本体の上端周縁部に配置可能にU字状に折
曲されている脱臭装置。
【0103】4.活性炭ハニカムおよび薬品担持活性炭
ハニカムが、BET比表面積200m2 /g以上、セル
数30〜1500個/in2、1層当りの厚み5mm以上
である脱臭装置。
【0104】5.それぞれ、1層1個の活性炭ハニカム
及び薬品担持活性炭ハニカムが、ガス流路中に配設され
ている脱臭装置。
【0105】6.薬品担持活性炭ハニカムが、酸(リン
酸、硫酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸)、臭素、白
金族元素化合物を担持する活性炭ハニカム、好ましくは
酸担持活性炭ハニカム、特にリン酸担持活性炭ハニカム
である脱臭装置。
【0106】7.便座への着座及び便座からの離座を検
出するセンサが、感知方向が、便器の外方から内方に向
って斜め上方に設定された光センサである脱臭装置。
【0107】8.制御手段が、便座からの離座検出信号
に基づいて、駆動手段を少なくとも10秒間作動させる
タイマ手段である脱臭装置。
【0108】9.制御手段が、駆動手段を所定時間動作
させるタイマ手段と、センサの着座検出信号に応答して
前記タイマ手段をリセットし、前記センサの離座検出信
号に応答して前記タイマ手段をセットするセット/リセ
ット手段を備えている脱臭装置。
【0109】10.駆動手段の累積作動時間をカウント
するカウント手段と、このカウント手段のカウント値と
活性炭ハニカムによる処理可能な時間に対応した基準値
とを比較する比較手段と、前記カウント手段のカウント
値が前記基準値よりも大きい場合、前記活性炭ハニカム
の寿命を報知する報知手段とを備えている脱臭装置。
【0110】11.ガス流路の排出口側に設けられ、臭
気成分を検出するセンサと、このセンサによる検出値と
活性炭ハニカムの臭気除去能力に対応して設定された基
準値とを比較する比較手段と、前記センサによる検出値
が前記基準値よりも大きく、かつ前記駆動手段が能動状
態のとき前記活性炭ハニカムの寿命を報知する報知手段
とを備えている脱臭装置。
【0111】12.臭気成分を検出するセンサと、この
センサによる検出値と嗅覚により検知できる臭気成分の
濃度に対応して設定された基準値とを比較する比較手段
と、前記検出値が基準値よりも大きいとき、ガス流路内
に設けられたファンを駆動する駆動手段とを備えている
脱臭装置。
【0112】13.ガス流路の吸引口側から排出口側の
方向に、活性炭ハニカムおよび薬品担持活性炭ハニカム
が、その順に設けられていると共に、便器の内側に吸引
口、便器の外側に排出口が配置された脱臭装置を備えて
いる便器。
【0113】14.便器本体に、内側から外側に延び、
かつ開閉可能な装着部が形成され、この装着部に、吸引
口を便器の内側に臨まして脱臭装置が装着されている便
器。
【0114】15.ガス流路を構成するケーシングの吸
引口側がU字状に折曲され、この折曲部が、吸引口を便
器の内側に臨まして、便器本体の上端周縁部に配置され
ている便器。
【0115】16.ガス流路を構成するケーシングの吸
引口側がU字状に折曲され、この折曲部が、吸引口を便
器の内側に臨まして、便器本体の上端周縁部に配置さ
れ、U字状折曲部の上部内側の側壁に取付けられた緩衝
性スペーサが、便器本体の上部側面に当接していると共
に、前記折曲部の下部内側の側壁に取付けられた取付手
段、好ましくは吸盤を有する取付手段が、便器本体の側
面に着脱可能に取付けられている便器。
【0116】
【実験例】以下に、実験例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0117】実験例1 第3図に示すような脱臭装置を作製した。すなわち、ケ
ーシング内に、活性炭ハニカム(セル数300個/i
n2 、サイズ44mm×58mm、厚さ19mm)、リ
ン酸を25重量%添着した薬品担持活性炭ハニカム(セ
ル数300個/in2 、サイズ44mm×58mm、厚さ
19mm)、およびシロッコファンをこの順に設置し
た。自動スイッチをONとしてファンを運転し、1pp
mのH2 S、1ppmのCH3 SHおよび1ppmのN
3 を含有する大気を120L/分の流量で吸引した。
【0118】この条件で、100時間連続して脱臭試験
を行ない、装置の排出口のガスを、ガスクロマトグラフ
ィーにより分析した結果、H2 S、CH3 SHおよびN
3 の3成分とも検出されず、除去率は略100%であ
った。
【0119】また、用便時間が1/15時間、及び臭気
成分の濃度が上記実験濃度の1/20であると仮定し、
上記連続100時間運転の結果から耐用年数を算出する
と、耐用年数2〜3年程度となり、長期に亘り、高い効
率で脱臭できることが判明した。
【0120】実験例2 実験例1の脱臭装置を、図4に示すように便器に設置し
た。なお、人が便座から離座後、3分間ファンが作動す
るように、タイマーの時間を設定し、自動スイッチによ
りファンの作動を制御した。
【0121】モニター10人で10ヶ月間テストした結
果、モニター全員が、用便前、用便中、用便後のいずれ
においても、臭気を感じなかった。
【0122】
【発明の効果】本発明の脱臭装置および便器は、ガス流
路内に活性炭ハニカムと薬品担持活性炭ハニカムを特定
の順序に設けているので、便器内の臭気成分を円滑かつ
長期に亘り効率よく除去できる。
【0123】薬品担持活性炭ハニカムの下流側のガス流
路内にファンが設けられている脱臭装置、および便器
は、ファンモーターの腐蝕を防止できると共に、臭気成
分を確実に吸引して処理でき、臭気成分が装置外に流出
することがなく、長期に亘り高い脱臭効率を維持でき
る。
【0124】ガス流路内に設けられたファンと、ダンパ
ーとを備えている脱臭装置、および便器は、便器内の水
分による悪影響を受けず、活性炭ハニカムを有効に利用
でき、脱臭能の低下を抑制できる。
【0125】さらに、脱臭装置および便器が、着座及び
離座を検出するセンサ、ファンを駆動する駆動手段、及
び前記駆動手段の作動時間を制御する制御手段とを備え
ている場合や、臭気成分を検出するセンサと、このセン
サの検出信号に基づいてファンを駆動する駆動手段とを
備えている場合には、用便又は用尿中だけでなく、その
後も脱臭でき、脱臭効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭装置の概略一部切欠斜視図であ
る。
【図2】前記図1の脱臭装置を備えた便器の概略斜視図
である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略一部切欠斜視図
である。
【図4】前記図3の脱臭装置を備えた便器の概略斜視図
である。
【図5】本発明の脱臭装置の他の実施例における電気的
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の脱臭装置のさらに他の実施例を示す概
略一部切欠斜視図である。
【図7】前記図6の脱臭装置を備えた便器の概略斜視図
である。
【図8】本発明の脱臭装置の他の実施例を示す概略斜視
図である。
【図9】前記図8の脱臭装置を備えた便器の概略断面図
である。
【図10】前記図8の脱臭装置を備えた便器の概略断面
図である。
【図11】本発明の脱臭装置のさらに他の実施例を示す
概略斜視図である。
【図12】前記図11の脱臭装置を備えた便器の概略斜
視図である。
【図13】本発明の脱臭装置のさらに他の実施例におけ
る電気的構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の脱臭装置の他の実施例における電気
的構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の脱臭装置のさらに他の実施例におけ
る電気的構成を示すブロック図である。
【図16】盗難防止装置を備えた脱臭装置を示す分解斜
視図である。
【図17】脱臭装置のモータの駆動に利用されるバッテ
リーの盗難防止装置を示す概略分解斜視図である。
【図18】図17に示す盗難防止装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,21,61…脱臭装置 2,62…吸引口 3,63…排出口 4,64…ガス流路 5,25,65…ケーシング 6…ダンパー 7,67…活性炭ハニカム 8,68,69…薬品担持活性炭ハニカム 9…モータ 10…ファン 12…便器 13…便器本体 14…便座 31…自動スイッチ 41,81…センサ 51,73…光センサ 32,44…タイマー 91,101…匂いセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の内側に吸引口、便器の外側に排出
    口を配置可能なガス流路を備えた装置であって、前記ガ
    ス流路の吸引口側から排出口側の方向に、活性炭ハニカ
    ムおよび薬品担持活性炭ハニカムが、その順に設けられ
    ている脱臭装置。
  2. 【請求項2】 便座への着座及び便座からの離座を検出
    するセンサと、このセンサの着座検出信号に応答してガ
    ス流路内に設けられたファンを駆動する駆動手段と、前
    記センサの離座検出信号に応答して前記駆動手段の作動
    時間を制御する制御手段とを備えている請求項1記載の
    脱臭装置。
  3. 【請求項3】 臭気成分を検出するセンサと、このセン
    サの検出信号に応答して、ガス流路内に設けられたファ
    ンを駆動する駆動手段とを有する請求項1記載の脱臭装
    置。
  4. 【請求項4】 薬品担持活性炭ハニカムの下流側のガス
    流路内にファンが設けられている請求項1記載の脱臭装
    置。
  5. 【請求項5】 吸引口及び排出口側のいずれか一方の側
    のガス流路内にファンが設けられ、他方の側に、前記フ
    ァンの作動によりガス流路を開閉するダンパーが設けら
    れている請求項1記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の脱臭装置を備えている便器。
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