JPH0569744A - ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法 - Google Patents
ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法Info
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- JPH0569744A JPH0569744A JP23513291A JP23513291A JPH0569744A JP H0569744 A JPH0569744 A JP H0569744A JP 23513291 A JP23513291 A JP 23513291A JP 23513291 A JP23513291 A JP 23513291A JP H0569744 A JPH0569744 A JP H0569744A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中央部からウエスト部にかけて中接部材を設
置した自動車用ドアトリムにおいて、中接部表皮材の巻
込み操作時、均一な巻込みテンションを付与することに
より、ウエスト部に凹凸が生じることがなく、かつシャ
ープなウエストラインを強調できる中接部表皮材の端末
処理方法を提供することを目的とする。 【構成】 ブロック状の弾性体により圧着用上型40を
構成することにより、圧着用上下型30、40の型係合
時、中接部表皮材23の表面に圧着用上型40を面圧着
させ、中接部表皮材23に巻込み方向に沿う均一でかつ
適切なテンションを付与することにより、ウエスト部の
波打ち現象を防止するとともに、シャープなウエストラ
インの形成を可能にする。
置した自動車用ドアトリムにおいて、中接部表皮材の巻
込み操作時、均一な巻込みテンションを付与することに
より、ウエスト部に凹凸が生じることがなく、かつシャ
ープなウエストラインを強調できる中接部表皮材の端末
処理方法を提供することを目的とする。 【構成】 ブロック状の弾性体により圧着用上型40を
構成することにより、圧着用上下型30、40の型係合
時、中接部表皮材23の表面に圧着用上型40を面圧着
させ、中接部表皮材23に巻込み方向に沿う均一でかつ
適切なテンションを付与することにより、ウエスト部の
波打ち現象を防止するとともに、シャープなウエストラ
インの形成を可能にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中接部材を装着した
自動車用ドアトリムに関するもので、特に、ウエスト部
分の見栄えを向上させることを目的とする中接部表皮材
の端末処理方法に関する。
自動車用ドアトリムに関するもので、特に、ウエスト部
分の見栄えを向上させることを目的とする中接部表皮材
の端末処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車室内の居住性を高めるため
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいは、クロス,カーペット等の装
飾部材を内装部品の表面適宜箇所に装着する方法が多用
されている。
に、自動車用ドアトリム等の内装部品の材質をグレード
アップさせるか、あるいは、クロス,カーペット等の装
飾部材を内装部品の表面適宜箇所に装着する方法が多用
されている。
【0003】図9,図10は、それぞれ従来の自動車用
ドアトリムの正面図,断面図が示されており、自動車用
ドアトリム1は、所要形状に成形された芯材2と、この
芯材2の表面に真空成形等により一体貼着される表皮材
3とから構成されるドアトリム本体4と、このドアトリ
ム本体4の表面適宜箇所(本例においては中央部からウ
エスト部にかけて)に装飾性をさらに付与するために装
着される中接部材5とから大略構成されている。
ドアトリムの正面図,断面図が示されており、自動車用
ドアトリム1は、所要形状に成形された芯材2と、この
芯材2の表面に真空成形等により一体貼着される表皮材
3とから構成されるドアトリム本体4と、このドアトリ
ム本体4の表面適宜箇所(本例においては中央部からウ
エスト部にかけて)に装飾性をさらに付与するために装
着される中接部材5とから大略構成されている。
【0004】そして、中接部材5の構成としては、図1
0に示すように、鉄板等の中接部芯材5aにボード5b
を介して、ポリウレタンフォーム等の中接部パッド材5
cを接着し、さらに表面を合皮等の中接部表皮材5dで
被覆して構成されている。
0に示すように、鉄板等の中接部芯材5aにボード5b
を介して、ポリウレタンフォーム等の中接部パッド材5
cを接着し、さらに表面を合皮等の中接部表皮材5dで
被覆して構成されている。
【0005】さらに、この中接部材5をドアトリム本体
4に取付けるには、まず、中接用パッド材5cをボード
5bに接着した後、中接部表皮材5dの周縁端末をボー
ド5bに縫製加工し、中接部パッド材5c、中接部表皮
材5dを一体化したボード5bを中接部芯材5aに接着
した後、中接部芯材5aに切起こし形成した係止爪(図
示せず)を芯材の取付孔(図示せず)に挿入固定して、
中接部材5をドアトリム本体4に取付けるとともに、中
接部表皮材5dの上縁端末をテンションをかけて、ドア
トリム本体4のウエストフランジ部に沿って巻込み、イ
ンナーシールブラケット6に接着固定している。
4に取付けるには、まず、中接用パッド材5cをボード
5bに接着した後、中接部表皮材5dの周縁端末をボー
ド5bに縫製加工し、中接部パッド材5c、中接部表皮
材5dを一体化したボード5bを中接部芯材5aに接着
した後、中接部芯材5aに切起こし形成した係止爪(図
示せず)を芯材の取付孔(図示せず)に挿入固定して、
中接部材5をドアトリム本体4に取付けるとともに、中
接部表皮材5dの上縁端末をテンションをかけて、ドア
トリム本体4のウエストフランジ部に沿って巻込み、イ
ンナーシールブラケット6に接着固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、中接部材
5をドアトリム本体4の中央部からウエスト部にかけて
設置したタイプのドアトリム1において、中接部表皮材
5dの端末処理を行なう場合、ドアトリム本体4のウエ
ストフランジ部に沿って中接部表皮材5dを巻込む操作
において、巻込みテンションのバラツキにより、ウエス
ト部の中接部パッド材5cが弾性変形しやすく、不均一
となり、図9に示すように、ウエスト部の波打ち現象が
生じ、またウエストラインも蛇行しやすく、著しい見栄
えの低下を招くという欠点が指摘されている。
5をドアトリム本体4の中央部からウエスト部にかけて
設置したタイプのドアトリム1において、中接部表皮材
5dの端末処理を行なう場合、ドアトリム本体4のウエ
ストフランジ部に沿って中接部表皮材5dを巻込む操作
において、巻込みテンションのバラツキにより、ウエス
ト部の中接部パッド材5cが弾性変形しやすく、不均一
となり、図9に示すように、ウエスト部の波打ち現象が
生じ、またウエストラインも蛇行しやすく、著しい見栄
えの低下を招くという欠点が指摘されている。
【0007】さらに、中接部材5の中接部表皮材5dの
ウエスト部に沿う端末処理は、巻込みテンションを加え
つつ行なわなければならず、そのためドアトリム本体4
の周縁部に沿う表皮材3の巻込み操作とは別工程で行な
わなければならず、巻込み工程が2工程必要となり、工
数がかさむことからコストアップを招来するという問題
点も同時に指摘されている。
ウエスト部に沿う端末処理は、巻込みテンションを加え
つつ行なわなければならず、そのためドアトリム本体4
の周縁部に沿う表皮材3の巻込み操作とは別工程で行な
わなければならず、巻込み工程が2工程必要となり、工
数がかさむことからコストアップを招来するという問題
点も同時に指摘されている。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、ドアトリム
の中央部からウエスト部にかけて中接部材を設置したド
アトリムにおいて、ウエスト部分の見栄を著しく向上さ
せたドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法を
提供することにある。
れたもので、本発明の目的とするところは、ドアトリム
の中央部からウエスト部にかけて中接部材を設置したド
アトリムにおいて、ウエスト部分の見栄を著しく向上さ
せたドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、芯材表面に表皮材を貼着してなるドアト
リム本体の表面中央部からウエスト部にかけて中接部材
が装着され、この中接部材の中接部表皮材の端末をドア
トリム本体のウエストフランジ部に巻込み固着してなる
ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法におい
て、圧着用下型上にセットされているドアトリム本体上
に中接部材を装着するとともに、その後、ブロック状の
弾性体からなる圧着用上型を降下させ、この圧着用上型
により中接部表皮材を弾性的に押圧して、中接部表皮材
に、巻込み方向に沿う引張りテンションを付与する工程
と、圧着用上下型の型係合時、圧着用下型の外周に設置
されたスライドバーをスライド動作させ、中接部表皮材
の端末をドアトリム本体のウエストフランジ部に沿わせ
て固着する中接部表皮材の巻込み工程と、からなること
を特徴とする。
に、本発明は、芯材表面に表皮材を貼着してなるドアト
リム本体の表面中央部からウエスト部にかけて中接部材
が装着され、この中接部材の中接部表皮材の端末をドア
トリム本体のウエストフランジ部に巻込み固着してなる
ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法におい
て、圧着用下型上にセットされているドアトリム本体上
に中接部材を装着するとともに、その後、ブロック状の
弾性体からなる圧着用上型を降下させ、この圧着用上型
により中接部表皮材を弾性的に押圧して、中接部表皮材
に、巻込み方向に沿う引張りテンションを付与する工程
と、圧着用上下型の型係合時、圧着用下型の外周に設置
されたスライドバーをスライド動作させ、中接部表皮材
の端末をドアトリム本体のウエストフランジ部に沿わせ
て固着する中接部表皮材の巻込み工程と、からなること
を特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、圧着用上型を
ブロック状の弾性体から構成することにより、圧着用上
下型の型係合によりドアトリム本体に対して中接部材を
圧着しつつ、中接部材の中接部表皮材は弾性体の弾性作
用により巻込み方向に均一でかつ適度なテンションが付
与されることになり、この状態で圧着用下型の外周に設
置されたスライドバーをスライド操作させることによ
り、中接部表皮材の端末をドアトリム本体のウエストフ
ランジ部に沿わせて固着すれば、ウエスト部の波打ち現
象やウエストラインの蛇行等が確実に防止できる。
ブロック状の弾性体から構成することにより、圧着用上
下型の型係合によりドアトリム本体に対して中接部材を
圧着しつつ、中接部材の中接部表皮材は弾性体の弾性作
用により巻込み方向に均一でかつ適度なテンションが付
与されることになり、この状態で圧着用下型の外周に設
置されたスライドバーをスライド操作させることによ
り、中接部表皮材の端末をドアトリム本体のウエストフ
ランジ部に沿わせて固着すれば、ウエスト部の波打ち現
象やウエストラインの蛇行等が確実に防止できる。
【0011】さらに、中接部材の中接部表皮材の巻込み
操作における均一な巻込みテンションの付与を手作業で
なく、機械化で行なうことにより、作業性が向上すると
ともに、ドアトリム本体の表皮材の巻込み工程と同一工
程で行なうことも可能となる。
操作における均一な巻込みテンションの付与を手作業で
なく、機械化で行なうことにより、作業性が向上すると
ともに、ドアトリム本体の表皮材の巻込み工程と同一工
程で行なうことも可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る中接部表皮材の端末処理
方法の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。図1,図2は本発明方法を適用して製作した
自動車用ドアトリムを示す正面図、並びに断面図、図3
は本発明方法に使用する圧着装置の構成を示す断面図、
図4乃至図6は本発明方法を示す各工程図、図7,図8
は本発明方法の別実施例に使用する装置の平面図および
断面図である。
方法の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。図1,図2は本発明方法を適用して製作した
自動車用ドアトリムを示す正面図、並びに断面図、図3
は本発明方法に使用する圧着装置の構成を示す断面図、
図4乃至図6は本発明方法を示す各工程図、図7,図8
は本発明方法の別実施例に使用する装置の平面図および
断面図である。
【0013】図1,図2において、本発明方法により製
作した自動車用ドアトリム10は、ドアトリム本体11
と、このドアトリム本体11の表面中央部からウエスト
部にかけて装着される中接部材20とから大略構成され
ている。
作した自動車用ドアトリム10は、ドアトリム本体11
と、このドアトリム本体11の表面中央部からウエスト
部にかけて装着される中接部材20とから大略構成され
ている。
【0014】さらに詳しくは、上記ドアトリム本体11
は、所要形状に成形された芯材12と、この芯材12の
表面側に真空成形等により一体貼着される表皮材13と
からなり、本実施例では、芯材12として成形性,コス
ト,機械強度等を考慮して、ポレプロピレン樹脂と木
粉,タルク等のフイラー等からなる複合樹脂材料を使用
し、また表皮材としては、ポリプロピレンフォームを裏
打ちしたPVCシートが使用されている。
は、所要形状に成形された芯材12と、この芯材12の
表面側に真空成形等により一体貼着される表皮材13と
からなり、本実施例では、芯材12として成形性,コス
ト,機械強度等を考慮して、ポレプロピレン樹脂と木
粉,タルク等のフイラー等からなる複合樹脂材料を使用
し、また表皮材としては、ポリプロピレンフォームを裏
打ちしたPVCシートが使用されている。
【0015】次いで、中接部材20の構成は、ドアトリ
ム10の曲面形状に沿って成形され、中接部材20の形
状保持と支持機能をもつ鉄板等の中接部芯材21と、こ
の中接部芯材21に支持されるスラブウレタンフォーム
等の中接部パッド材22と、中接部パッド材22の表面
を覆う合皮等の中接部表皮材23とから大略構成されい
る。
ム10の曲面形状に沿って成形され、中接部材20の形
状保持と支持機能をもつ鉄板等の中接部芯材21と、こ
の中接部芯材21に支持されるスラブウレタンフォーム
等の中接部パッド材22と、中接部パッド材22の表面
を覆う合皮等の中接部表皮材23とから大略構成されい
る。
【0016】上記中接部材20は、まず、ボード25に
中接部パッド材22を接着した後、その表面側から中接
部表皮材23を被覆して、中接部表皮材23の周縁端末
(両側縁および下縁)をボード25に対して縫製加工を
行なう。
中接部パッド材22を接着した後、その表面側から中接
部表皮材23を被覆して、中接部表皮材23の周縁端末
(両側縁および下縁)をボード25に対して縫製加工を
行なう。
【0017】そして、中接部パッド材22、中接部表皮
材23を一体化したボード25を中接部芯材21に、こ
れも接着剤を介して固定した後、中接部芯材21に切起
こし形成した係止爪21aをドアトリム本体11に開設
された取付孔11a内に折曲固定することにより、中接
部材20をドアトリム本体11の中央部からウエスト部
にかけて取付けている。
材23を一体化したボード25を中接部芯材21に、こ
れも接着剤を介して固定した後、中接部芯材21に切起
こし形成した係止爪21aをドアトリム本体11に開設
された取付孔11a内に折曲固定することにより、中接
部材20をドアトリム本体11の中央部からウエスト部
にかけて取付けている。
【0018】ところで、本発明は、中接部材20をドア
トリム本体11に取付けた後、中接部材20における中
接部表皮材23の端末処理方法に特徴がある。すなわ
ち、中接部表皮材23の端末処理を行なうにあたり、図
3に示す圧着装置を使用する。
トリム本体11に取付けた後、中接部材20における中
接部表皮材23の端末処理方法に特徴がある。すなわ
ち、中接部表皮材23の端末処理を行なうにあたり、図
3に示す圧着装置を使用する。
【0019】この圧着装置は、中接部材20を装着した
ドアトリム本体11を位置決めセットする圧着用下型3
0と、圧着用下型30の上方に位置し、ブロック状の弾
性体からなる圧着用上型40と、圧着用下型30の外周
に設置され、中接部表皮材23の上縁端末23aをドア
トリム本体11のウエストフランジ部11bに沿って巻
込み操作するスライドバー50とから大略構成されい
る。
ドアトリム本体11を位置決めセットする圧着用下型3
0と、圧着用下型30の上方に位置し、ブロック状の弾
性体からなる圧着用上型40と、圧着用下型30の外周
に設置され、中接部表皮材23の上縁端末23aをドア
トリム本体11のウエストフランジ部11bに沿って巻
込み操作するスライドバー50とから大略構成されい
る。
【0020】さらに詳しくは、圧着用上型40は、本実
施例では発泡密度0.02kg/cm3 のポリウレタン
フォームを使用しており、圧着用上型40を上下動可能
に駆動するエアシリンダ等の上下動作用シリンダ41が
備わっている。
施例では発泡密度0.02kg/cm3 のポリウレタン
フォームを使用しており、圧着用上型40を上下動可能
に駆動するエアシリンダ等の上下動作用シリンダ41が
備わっている。
【0021】また、圧着用下型30の外周に設置される
スライドバー50にはエアシリンダ等の進退動作用シリ
ンダ51が連結されており、スライドバー50を図3中
矢印方向に進退動作させる。
スライドバー50にはエアシリンダ等の進退動作用シリ
ンダ51が連結されており、スライドバー50を図3中
矢印方向に進退動作させる。
【0022】次いで、図4乃至図6に基づいて、本発明
方法の各工程について説明する。まず、図4に示すよう
に、圧着用下型30上にドアトリム本体11と中接部材
20とを一体化した状態でセットする。このとき、中接
部材20の中接部表皮材23の上縁端末23aはその巻
込みしろがフリーな状態である。
方法の各工程について説明する。まず、図4に示すよう
に、圧着用下型30上にドアトリム本体11と中接部材
20とを一体化した状態でセットする。このとき、中接
部材20の中接部表皮材23の上縁端末23aはその巻
込みしろがフリーな状態である。
【0023】そして、図5に示すように、上下動作用シ
リンダ41が作動して、圧着用上型40が下降し、圧着
用上下型30,40が型係合を行ない、中接部材20の
中接部表皮材23は圧着用上型40と面圧着しており、
この圧着用上型40により中接部表皮材23は巻込み方
向に均一かつ適度なテンションが付与されることにな
る。このとき、圧着用上型40から中接部表皮材23に
加わる圧力は0.8kg/cm2 程度に調整されてい
る。
リンダ41が作動して、圧着用上型40が下降し、圧着
用上下型30,40が型係合を行ない、中接部材20の
中接部表皮材23は圧着用上型40と面圧着しており、
この圧着用上型40により中接部表皮材23は巻込み方
向に均一かつ適度なテンションが付与されることにな
る。このとき、圧着用上型40から中接部表皮材23に
加わる圧力は0.8kg/cm2 程度に調整されてい
る。
【0024】その後、図6に示すように、進退動作用シ
リンダ51の作動により、スライドバー50が中央側に
向けて移動し、中接部表皮材23の上縁端末23aをド
アトリム本体11のウエストフランジ部11bに固着す
る。
リンダ51の作動により、スライドバー50が中央側に
向けて移動し、中接部表皮材23の上縁端末23aをド
アトリム本体11のウエストフランジ部11bに固着す
る。
【0025】このように、本発明方法によれば、中接部
材20の中接部表皮材23に対して弾性体からなる圧着
用上型40を面圧着することにより、中接部表皮材23
に対して均一でかつ適切なテンションを付与することが
でき、従来のように巻込みテンションのバラツキにより
ウエスト部分に波打ち現象が生じたり、ウエストライン
が蛇行する等の不具合がなくなり、ウエスト部の見栄え
が著しく向上する。また、従来の手作業に比べ、自動化
が可能であることから、生産性も著しく向上する。
材20の中接部表皮材23に対して弾性体からなる圧着
用上型40を面圧着することにより、中接部表皮材23
に対して均一でかつ適切なテンションを付与することが
でき、従来のように巻込みテンションのバラツキにより
ウエスト部分に波打ち現象が生じたり、ウエストライン
が蛇行する等の不具合がなくなり、ウエスト部の見栄え
が著しく向上する。また、従来の手作業に比べ、自動化
が可能であることから、生産性も著しく向上する。
【0026】次いで、図7,図8は本発明方法の別実施
例を示すもので、本発明方法では、中接部材20におけ
る中接部表皮材23の巻込み工程と、ドアトリム本体1
1における表皮材13の巻込み工程とを同一工程で行な
うというものである。
例を示すもので、本発明方法では、中接部材20におけ
る中接部表皮材23の巻込み工程と、ドアトリム本体1
1における表皮材13の巻込み工程とを同一工程で行な
うというものである。
【0027】すなわち、図7に示すように、中接部表皮
材23の上縁端末23aを巻込むためのスライドバー5
0の他に、ドアトリム本体11における表皮材13を芯
材12裏面側に巻込み固着するためのスライドバー60
が圧着用下型30の三辺に沿って設置されている。な
お、符号61はスライドバー60を進退動作させるため
の進退動作用シリンダを示す。
材23の上縁端末23aを巻込むためのスライドバー5
0の他に、ドアトリム本体11における表皮材13を芯
材12裏面側に巻込み固着するためのスライドバー60
が圧着用下型30の三辺に沿って設置されている。な
お、符号61はスライドバー60を進退動作させるため
の進退動作用シリンダを示す。
【0028】したがって、中接部材20における中接部
表皮材23が図6に示すように、ドアトリム本体11の
ウエストフランジ部11b裏面に巻込まれる時、図8に
示すように、ドアトリム本体11における表皮材13も
また芯材12裏面側に巻込まれることになる。
表皮材23が図6に示すように、ドアトリム本体11の
ウエストフランジ部11b裏面に巻込まれる時、図8に
示すように、ドアトリム本体11における表皮材13も
また芯材12裏面側に巻込まれることになる。
【0029】したがって、従来2工程であったものを、
中接部表皮材23の巻込み操作を自動化することによ
り、1工程の操作で中接部表皮材23の巻込み操作とド
アトリム本体11における表皮材13の巻き込み操作を
同時に行なえ、生産性がさらに向上する。
中接部表皮材23の巻込み操作を自動化することによ
り、1工程の操作で中接部表皮材23の巻込み操作とド
アトリム本体11における表皮材13の巻き込み操作を
同時に行なえ、生産性がさらに向上する。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法によれ
ば、以下に記載する格別の作用効果を有する。
ば、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0031】(1)本発明方法によれば、弾性体からな
る圧着用上型により中接部材の中接部表皮材を押圧し
て、中接部表皮材の巻込み方向に沿って均一でかつ適切
なテンションを付与するというものであるから、中接部
表皮材の上縁端末をドアトリム本体のウエストフランジ
部に巻込み操作する際、巻込みテンションのバラツキが
なく、ウエスト部に凹凸が生じることがなく、しかもシ
ャープなウエストラインが強調できる等中接部材のウエ
スト部の見栄えが著しく向上するという効果を有する。
る圧着用上型により中接部材の中接部表皮材を押圧し
て、中接部表皮材の巻込み方向に沿って均一でかつ適切
なテンションを付与するというものであるから、中接部
表皮材の上縁端末をドアトリム本体のウエストフランジ
部に巻込み操作する際、巻込みテンションのバラツキが
なく、ウエスト部に凹凸が生じることがなく、しかもシ
ャープなウエストラインが強調できる等中接部材のウエ
スト部の見栄えが著しく向上するという効果を有する。
【0032】(2)中接部材における中接部表皮材の巻
込み操作を従来の手貼り加工に替えて、自動化を可能に
したため、中接部表皮材の端末処理作業における作業性
が著しく向上するとともに、中接部表皮材の端末処理と
ドアトリム本体における表皮材の端末処理を同一の巻込
み工程で行なえることから生産性が著しく向上し、製品
コストを引下げることが可能になるという効果を有す
る。
込み操作を従来の手貼り加工に替えて、自動化を可能に
したため、中接部表皮材の端末処理作業における作業性
が著しく向上するとともに、中接部表皮材の端末処理と
ドアトリム本体における表皮材の端末処理を同一の巻込
み工程で行なえることから生産性が著しく向上し、製品
コストを引下げることが可能になるという効果を有す
る。
【図1】本発明方法を適用して製作した自動車用ドアト
リムを示す正面図。
リムを示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明方法を実施する圧着装置の構成を示す要
部断面図。
部断面図。
【図4】本発明方法の一工程を示すもので、圧着装置へ
の中接部材、ドアトリム本体をセットする状態を示す断
面図。
の中接部材、ドアトリム本体をセットする状態を示す断
面図。
【図5】本発明方法の一工程を示すもので、圧着用上下
型の型係合状態を示す断面図。
型の型係合状態を示す断面図。
【図6】本発明方法の一工程を示すもので、中接部表皮
材の巻込み工程を示す断面図。
材の巻込み工程を示す断面図。
【図7】本発明方法の別実施例を示すもので、中接部表
皮材の巻込み操作とドアトリム本体の表皮材の巻込み操
作を同一工程で行なうための装置構成を示す平面図。
皮材の巻込み操作とドアトリム本体の表皮材の巻込み操
作を同一工程で行なうための装置構成を示す平面図。
【図8】ドアトリム本体における表皮材の巻込み工程を
示す断面図。
示す断面図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図10】図9中X−X線断面図。
10 自動車用ドアトリム 11 ドアトリム本体 12 芯材 13 表皮材 20 中接部材 21 中接部芯材 22 中接部パッド材 23 中接部表皮材 30 圧着用下型 40 圧着用上型 41 上下動作用シリンダ 50,60 スライドバー 51,61 進退動作用シリンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 芯材(12)表面に表皮材(13)を貼
着してなるドアトリム本体(11)の表面中央部からウ
エスト部にかけて中接部材(20)が装着され、この中
接部材(20)の中接部表皮材(23)の端末をドアト
リム本体(11)のウエストフランジ部に巻込み固着し
てなるドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法
において、 圧着用下型(30)上にセットされているドアトリム本
体(11)上に中接部材(20)を装着するとともに、
その後、ブロック状の弾性体からなる圧着用上型(4
0)を降下させ、この圧着用上型(40)により中接部
表皮材(23)を弾性的に押圧して、中接部表皮材(2
3)に、巻込み方向に沿う引張りテンションを付与する
工程と、 圧着用上下型(30,40)の型係合時、圧着用下型
(30)の外周に設置されたスライドバー(50)をス
ライド動作させ、中接部表皮材(23)の端末をドアト
リム本体(11)のウエストフランジ部に沿わせて固着
する中接部表皮材(23)の巻込み工程と、 からなることを特徴とするドアトリムにおける中接部表
皮材の端末処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23513291A JPH0569744A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23513291A JPH0569744A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569744A true JPH0569744A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16981531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23513291A Pending JPH0569744A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | ドアトリムにおける中接部表皮材の端末処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0569744A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100878576B1 (ko) * | 2008-01-18 | 2009-01-15 | 한진피엘 주식회사 | 암레스트 스킨 부착장치 |
JP2020138440A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ車体株式会社 | 部分表皮付き内装部品及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6490737A (en) * | 1987-10-02 | 1989-04-07 | Kasai Kogyo Kk | Manufacture of automobile door trim |
JPH02164613A (ja) * | 1988-12-16 | 1990-06-25 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用ドアトリムにおける中接部材の端末処理方法 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP23513291A patent/JPH0569744A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970804 |