JPH0569489A - 凹面シートカバー構造 - Google Patents
凹面シートカバー構造Info
- Publication number
- JPH0569489A JPH0569489A JP26120891A JP26120891A JPH0569489A JP H0569489 A JPH0569489 A JP H0569489A JP 26120891 A JP26120891 A JP 26120891A JP 26120891 A JP26120891 A JP 26120891A JP H0569489 A JPH0569489 A JP H0569489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin material
- pad
- cover
- base fabric
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートカバーに所定のパターンで成形する装
飾用溝部の接着ハガレを防止する。 【構成】 シートを構成する主座部とその左右にサイド
パッド部が形成されて曲面部を有するクッションパッド
とこれに包着するシートカバーにおいて、該シートカバ
ーは予め表皮材とカバーパッドとをラミネート成形する
とともに、このカバーパッド側にはシートの表面側に形
成される所定のパターンの装飾用溝部に沿って切り込み
溝を形成し、クッションパッドの曲面部に倣う成形面を
有する成形型にフイルム状接着剤を重合状にした裏基布
を前記成形面に添設し、その上にラミネートしたシート
カバーを重合して、その上方より切り込み溝のパターン
に成形された凸条を有する成形型により押圧・加熱して
凸条により切り込み溝の表皮材部分を基裏布に直接接着
する。
飾用溝部の接着ハガレを防止する。 【構成】 シートを構成する主座部とその左右にサイド
パッド部が形成されて曲面部を有するクッションパッド
とこれに包着するシートカバーにおいて、該シートカバ
ーは予め表皮材とカバーパッドとをラミネート成形する
とともに、このカバーパッド側にはシートの表面側に形
成される所定のパターンの装飾用溝部に沿って切り込み
溝を形成し、クッションパッドの曲面部に倣う成形面を
有する成形型にフイルム状接着剤を重合状にした裏基布
を前記成形面に添設し、その上にラミネートしたシート
カバーを重合して、その上方より切り込み溝のパターン
に成形された凸条を有する成形型により押圧・加熱して
凸条により切り込み溝の表皮材部分を基裏布に直接接着
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、シートの着座部に形
成される凹面に添設状に包着する凹面シートカバー構造
に関する。
成される凹面に添設状に包着する凹面シートカバー構造
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の凹面を有するシートの工
法としては、接着成形工法、エラストキルト工法、一体
発泡成形工法等があり、この工法のうち例えばエラスト
キルト工法においては、シートクッション１を包着する
シートカバー５はクッションパッド２の中央の凹面状の
主座部３と、この主座部３の左右両側の隆起状のサイド
パッド部４を包着する主座表皮部６とサイド表皮部７と
を主座部２およびサイドパッド部３に沿う凹面状に一体
成形し、その四周に框ピース８を縫着して成形するもの
で、この主座表皮部６とサイド表皮部７の区画部には装
飾用の溝部９が形成され、この主座表皮部６とサイド表
皮部７は成形型１１により成形される。
法としては、接着成形工法、エラストキルト工法、一体
発泡成形工法等があり、この工法のうち例えばエラスト
キルト工法においては、シートクッション１を包着する
シートカバー５はクッションパッド２の中央の凹面状の
主座部３と、この主座部３の左右両側の隆起状のサイド
パッド部４を包着する主座表皮部６とサイド表皮部７と
を主座部２およびサイドパッド部３に沿う凹面状に一体
成形し、その四周に框ピース８を縫着して成形するもの
で、この主座表皮部６とサイド表皮部７の区画部には装
飾用の溝部９が形成され、この主座表皮部６とサイド表
皮部７は成形型１１により成形される。
【０００３】この成形型１１は下型１２と上型１５とか
ら構成されている。この下型１２は主座表皮部６とサイ
ド表皮部７の凹面状に倣う凸面形状の成形面１３を有
し、この成形面１３の所定の位置には装飾用溝部９を成
形する凸条１４が突設されている。また、上型１５は下
型１２の成形面１３と対応して同成形面１３と型合わせ
可能に凹面状の成形面１６が形成されるとともに、この
成形面１６に貫通する加熱スチーム用の通気孔１７が多
数本貫設されている。
ら構成されている。この下型１２は主座表皮部６とサイ
ド表皮部７の凹面状に倣う凸面形状の成形面１３を有
し、この成形面１３の所定の位置には装飾用溝部９を成
形する凸条１４が突設されている。また、上型１５は下
型１２の成形面１３と対応して同成形面１３と型合わせ
可能に凹面状の成形面１６が形成されるとともに、この
成形面１６に貫通する加熱スチーム用の通気孔１７が多
数本貫設されている。
【０００４】このように設けられた成形型１１により主
座表皮部６とサイド表皮部７を成形するには、先ず、例
えばパイル組織の表皮材２０を下型１２の成形面１３に
パイルを向けて添設するとともに、接着剤を接着面側に
含浸させたカバーパッド２１を重合する。そして上型１
５を降下して加圧するとともに、通気孔１７より蒸気を
噴出して加熱することのより、表皮材２０とカバーパッ
ド２１とは接着される。この上型１５により加圧するこ
とにより表皮材２０は凸条１４により弾性的に伸長され
るとともに、カバーパッド２１に喰込み状に押込まれた
状態で接着されて装飾用溝部９が凹設される。
座表皮部６とサイド表皮部７を成形するには、先ず、例
えばパイル組織の表皮材２０を下型１２の成形面１３に
パイルを向けて添設するとともに、接着剤を接着面側に
含浸させたカバーパッド２１を重合する。そして上型１
５を降下して加圧するとともに、通気孔１７より蒸気を
噴出して加熱することのより、表皮材２０とカバーパッ
ド２１とは接着される。この上型１５により加圧するこ
とにより表皮材２０は凸条１４により弾性的に伸長され
るとともに、カバーパッド２１に喰込み状に押込まれた
状態で接着されて装飾用溝部９が凹設される。
【０００５】このように一体に形成された主座表皮部６
とサイド表皮部７の四周には框ピース８が包着されてシ
ートカバー５が形成され、同シートカバー５はシートフ
レーム２２に載置されたクッションパッド２を包着し框
ピース８の端部はシートフレーム２２の下面側に引き込
み状にしてＣリング等により掛け止めされてシートクッ
ション１が形成されている。
とサイド表皮部７の四周には框ピース８が包着されてシ
ートカバー５が形成され、同シートカバー５はシートフ
レーム２２に載置されたクッションパッド２を包着し框
ピース８の端部はシートフレーム２２の下面側に引き込
み状にしてＣリング等により掛け止めされてシートクッ
ション１が形成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして凸条１４により表皮材２０を弾性伸長してカ
バーパッド２１に喰込み状に押圧して接着成形すること
で主座表皮部６とサイド表皮部７とを区画する装飾用溝
部９を凹設して凹面状に形成する構成のものでは、この
溝部９においては図１１に示すように表皮材２０のほぼ
長さＬが溝部成形長さＬ´に伸長されて接着されている
ことから、表皮材２０には復元力が作用して同溝部９の
接着ハガレの要因となり、シートの耐久性を劣化する問
題点があり、また、上記の溝部９の成形は、パイル組織
の表皮材の場合、凸条１４によりカバーパッド２１に喰
込み状に押圧し、かつ加熱することからパイルが倒れた
状態で癖つけされてパイル面の美観を損なうので表皮材
の種類が限定される等の問題点があった。
ようにして凸条１４により表皮材２０を弾性伸長してカ
バーパッド２１に喰込み状に押圧して接着成形すること
で主座表皮部６とサイド表皮部７とを区画する装飾用溝
部９を凹設して凹面状に形成する構成のものでは、この
溝部９においては図１１に示すように表皮材２０のほぼ
長さＬが溝部成形長さＬ´に伸長されて接着されている
ことから、表皮材２０には復元力が作用して同溝部９の
接着ハガレの要因となり、シートの耐久性を劣化する問
題点があり、また、上記の溝部９の成形は、パイル組織
の表皮材の場合、凸条１４によりカバーパッド２１に喰
込み状に押圧し、かつ加熱することからパイルが倒れた
状態で癖つけされてパイル面の美観を損なうので表皮材
の種類が限定される等の問題点があった。
【０００７】本発明は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、装飾用溝部に接着ハガレの生ずること
のない凹面シートカバー構造を提供することを目的とす
るものである。
なされたもので、装飾用溝部に接着ハガレの生ずること
のない凹面シートカバー構造を提供することを目的とす
るものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、シートを構成する主座部とその左右に
サイドパッド部が形成されて曲面部を有するクッション
パッドとこれに包着するシートカバーにおいて、該シー
トカバーは予め表皮材とカバーパッドとをラミネート成
形するとともに、このカバーパッド側には前記シートの
表面側に形成される所定のパターンの装飾用溝部に沿っ
て切り込み溝を形成し、前記クッションパッドの曲面部
に倣う成形面を有する成形型にフイルム状接着剤を重合
状にした裏基布を前記成形面に添設し、その上にラミネ
ートしたシートカバーを重合して、その上方より前記切
り込み溝のパターンに成形された凸条を有する成形型に
より押圧・加熱して前記凸条により切り込み溝の表皮材
部分を前記基裏布に直接接着する構成とした凹面シート
カバー構造に存する。
を解決するため、シートを構成する主座部とその左右に
サイドパッド部が形成されて曲面部を有するクッション
パッドとこれに包着するシートカバーにおいて、該シー
トカバーは予め表皮材とカバーパッドとをラミネート成
形するとともに、このカバーパッド側には前記シートの
表面側に形成される所定のパターンの装飾用溝部に沿っ
て切り込み溝を形成し、前記クッションパッドの曲面部
に倣う成形面を有する成形型にフイルム状接着剤を重合
状にした裏基布を前記成形面に添設し、その上にラミネ
ートしたシートカバーを重合して、その上方より前記切
り込み溝のパターンに成形された凸条を有する成形型に
より押圧・加熱して前記凸条により切り込み溝の表皮材
部分を前記基裏布に直接接着する構成とした凹面シート
カバー構造に存する。
【０００９】
【作用】上記の構成にしたことにより、装飾用溝部の成
形は、その表皮材の装飾用溝部の部分を切り込み溝へ押
し込むことでその裏面は裏基布に直接接着されているの
で、表皮材の復元力により元に戻ることがなく、装飾用
溝部の形状を維持することができる。
形は、その表皮材の装飾用溝部の部分を切り込み溝へ押
し込むことでその裏面は裏基布に直接接着されているの
で、表皮材の復元力により元に戻ることがなく、装飾用
溝部の形状を維持することができる。
【００１０】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図中３１は例えば車両のシートであって、
シートクッション３２とシートバック３３とより構成さ
れ、その着座面はホールド性を良好にするため凹面状に
形成され、両着座面にはそれぞれ装飾用溝部３２ａ、３
３ａが凹設されている。
説明すると、図中３１は例えば車両のシートであって、
シートクッション３２とシートバック３３とより構成さ
れ、その着座面はホールド性を良好にするため凹面状に
形成され、両着座面にはそれぞれ装飾用溝部３２ａ、３
３ａが凹設されている。
【００１１】この車両シート３１の例えばシートクッシ
ョン３２のシートカバー３５は従来とほぼ同様にクッシ
ョンパッド２の中央の凹面状の主座部３と、この主座部
３の左右両側の隆起状のサイドパッド部４を包着する主
座表皮部３６とサイド表皮部３７とを主座部２およびサ
イドパッド部３に沿う凹面状に一体成形し、その四周に
框ピース３８を縫着して成形され、この主座表皮部３６
とサイド表皮部３７の区画部には装飾用の溝部３２ａが
形成され、この主座表皮部３６とサイド表皮部３７とを
一体とするシートカバー３５は以下のように構成されて
いる。
ョン３２のシートカバー３５は従来とほぼ同様にクッシ
ョンパッド２の中央の凹面状の主座部３と、この主座部
３の左右両側の隆起状のサイドパッド部４を包着する主
座表皮部３６とサイド表皮部３７とを主座部２およびサ
イドパッド部３に沿う凹面状に一体成形し、その四周に
框ピース３８を縫着して成形され、この主座表皮部３６
とサイド表皮部３７の区画部には装飾用の溝部３２ａが
形成され、この主座表皮部３６とサイド表皮部３７とを
一体とするシートカバー３５は以下のように構成されて
いる。
【００１２】先ず、この主座表皮部３６とサイド表皮部
３７とを一体成形する成形型４０について説明すると、
この成形型４０は下型４１と上型４３とからなり、下型
４１は主座表皮部３６とサイド表皮部３７の凹面状にほ
ぼ倣う凹面形状の成形面４２が形成されるとともに、同
下型４１には成形面４２に嵌通して蒸気を噴出する多数
本の通気孔４１ａが貫設され、各通気孔４１ａは蒸気供
給源Ａに接続されている。また、上型４３は下型４１の
成形面４２と整合する凸面形状の成形面４４が形成され
るとともに、この成形面４４の所定の位置には装飾用溝
部３２ａを成形するパターンに沿って凸条４５が突設さ
れている。
３７とを一体成形する成形型４０について説明すると、
この成形型４０は下型４１と上型４３とからなり、下型
４１は主座表皮部３６とサイド表皮部３７の凹面状にほ
ぼ倣う凹面形状の成形面４２が形成されるとともに、同
下型４１には成形面４２に嵌通して蒸気を噴出する多数
本の通気孔４１ａが貫設され、各通気孔４１ａは蒸気供
給源Ａに接続されている。また、上型４３は下型４１の
成形面４２と整合する凸面形状の成形面４４が形成され
るとともに、この成形面４４の所定の位置には装飾用溝
部３２ａを成形するパターンに沿って凸条４５が突設さ
れている。
【００１３】このように形成された成形型４０により成
形される主座表皮部３６とサイド表皮部３７は所定の大
きさに裁断された表皮材５０、カバーパッド５１および
裏基布５２とより構成されるとともに、成形に先立ち表
皮材５０とカバーパッド５１とを接着剤によりラミネー
ト成形する。しかる後、このラミネートしたカバーパッ
ド５１の面５１ａに装飾用溝部３２を成形する部位（パ
ターン）に沿って切込み溝５３を凹設する。そして、先
ず、下型４１の成形面４２に沿って裏基布５２を添設す
るとともに、その上にフイルムタイプの接着剤５４を重
合状に載置する。そして、その上にラミネートした表皮
材５０とカバーパッド５１を表皮材５０を上側にしてセ
ットする。
形される主座表皮部３６とサイド表皮部３７は所定の大
きさに裁断された表皮材５０、カバーパッド５１および
裏基布５２とより構成されるとともに、成形に先立ち表
皮材５０とカバーパッド５１とを接着剤によりラミネー
ト成形する。しかる後、このラミネートしたカバーパッ
ド５１の面５１ａに装飾用溝部３２を成形する部位（パ
ターン）に沿って切込み溝５３を凹設する。そして、先
ず、下型４１の成形面４２に沿って裏基布５２を添設す
るとともに、その上にフイルムタイプの接着剤５４を重
合状に載置する。そして、その上にラミネートした表皮
材５０とカバーパッド５１を表皮材５０を上側にしてセ
ットする。
【００１４】しかる後、上型４３を降下して加圧・加熱
する。この加圧に際し、凸条４５は図 に示すように切
込み溝５３の部分の表皮材５０を弾性伸長して成形面４
２側へ湾曲変形して裏基布５２へ押圧することで、表皮
材５０は図示のように切込み溝５３に沿うようにして装
飾用溝部３２ａの底部となる部分５０ａが裏基布５２に
直接接着されるとともに、裏基布５２は接着剤５４によ
りカバーパッド５１に貼着されて同カバーパッド５１を
成形面４２の凹面に倣う形状、すなわち、クッションパ
ッド２の主座部３および左右のサイドパッド部４に倣う
凹面形状に成形されている。
する。この加圧に際し、凸条４５は図 に示すように切
込み溝５３の部分の表皮材５０を弾性伸長して成形面４
２側へ湾曲変形して裏基布５２へ押圧することで、表皮
材５０は図示のように切込み溝５３に沿うようにして装
飾用溝部３２ａの底部となる部分５０ａが裏基布５２に
直接接着されるとともに、裏基布５２は接着剤５４によ
りカバーパッド５１に貼着されて同カバーパッド５１を
成形面４２の凹面に倣う形状、すなわち、クッションパ
ッド２の主座部３および左右のサイドパッド部４に倣う
凹面形状に成形されている。
【００１５】そして上型４３を上動して取出すと主座表
皮部３６とサイド表皮部３７は凹面状に一体成形され、
この四周に框ピース３８を縫着を縫着することでシート
カバー３５が形成され、同シートカバー３５は従来と同
様にシートフレーム２２に載置されたクッションパッド
２を包着し框ピース８の端部はシートフレーム２２の下
面側に引き込み状にしてＣリング等により掛け止めされ
てシートクッション３２が形成されている。
皮部３６とサイド表皮部３７は凹面状に一体成形され、
この四周に框ピース３８を縫着を縫着することでシート
カバー３５が形成され、同シートカバー３５は従来と同
様にシートフレーム２２に載置されたクッションパッド
２を包着し框ピース８の端部はシートフレーム２２の下
面側に引き込み状にしてＣリング等により掛け止めされ
てシートクッション３２が形成されている。
【００１６】上述したように、本例シートカバー３５
は、その主座表皮部３６とサイド表皮部３７はシートク
ッション３２のクッションパッド２の中央の凹面状の主
座部３と、この主座部３の左右両側の隆起状のサイドパ
ッド部４に沿う凹面状に予め成形してものであるから、
クッションパッド２への包着は位置合わせ等が極めて容
易となってシート組立て工数を低減することができ、と
くに、主座表皮部３６とサイド表皮部３７の一体成形に
おいてはその区画位置に成形される装飾用溝部３２ａの
成形は、その表皮材５０の溝部３２ａの部分を切り込み
溝５３へ押し込むことでその裏面は裏基布５２に直接接
着されているので、表皮材５０の復元力により元に戻る
ことがなく、溝部３２ａの形状を維持することができ品
質を確保することができる。また、この溝部３２ａの凸
条４５による形成は、単に表皮材５０の溝部相当部分を
切り込み溝５３に押し込む程度であることから、表皮材
５０がパイル組織のものであって、スチームにより加熱
されるとしても、同パイルが倒れた状態で癖つけされて
パイル面の美観を損なうことがないので、表皮材の種類
に制限されることなく、各種の表皮材を選択的に組み合
わせることができて顧客のニーズに対処することができ
る。
は、その主座表皮部３６とサイド表皮部３７はシートク
ッション３２のクッションパッド２の中央の凹面状の主
座部３と、この主座部３の左右両側の隆起状のサイドパ
ッド部４に沿う凹面状に予め成形してものであるから、
クッションパッド２への包着は位置合わせ等が極めて容
易となってシート組立て工数を低減することができ、と
くに、主座表皮部３６とサイド表皮部３７の一体成形に
おいてはその区画位置に成形される装飾用溝部３２ａの
成形は、その表皮材５０の溝部３２ａの部分を切り込み
溝５３へ押し込むことでその裏面は裏基布５２に直接接
着されているので、表皮材５０の復元力により元に戻る
ことがなく、溝部３２ａの形状を維持することができ品
質を確保することができる。また、この溝部３２ａの凸
条４５による形成は、単に表皮材５０の溝部相当部分を
切り込み溝５３に押し込む程度であることから、表皮材
５０がパイル組織のものであって、スチームにより加熱
されるとしても、同パイルが倒れた状態で癖つけされて
パイル面の美観を損なうことがないので、表皮材の種類
に制限されることなく、各種の表皮材を選択的に組み合
わせることができて顧客のニーズに対処することができ
る。
【００１７】
【発明の効果】本発明によるシートカバーは、その主座
表皮部とサイド表皮部はシートクッションのクッション
パッドの中央の凹面状の主座部と、この主座部の左右両
側の隆起状のサイドパッド部に沿う凹面状に予め成形し
てものであるから、クッションパッドへの包着は位置合
わせ等が極めて容易となってシート組立て工数を低減す
ることができ、とくに、主座表皮部とサイド表皮部の一
体成形においてはその区画位置に成形される装飾用溝部
の成形は、その表皮材の装飾用溝部の部分を切り込み溝
へ押し込むことでその裏面は裏基布に直接接着されてい
るので、表皮材の復元力により元に戻ることがなく、装
飾用溝部の形状を維持することができ品質を確保するこ
とができる。また、この装飾用溝部の凸条による形成
は、単に表皮材の溝部相当部分を切り込み溝５３に押し
込む程度であることから、表皮材がパイル組織のもので
あって、スチームにより加熱されるとしても、同パイル
が倒れた状態で癖つけされてパイル面の美観を損なうこ
とがないので、表皮材の種類に制限されることなく、各
種の表皮材を選択的に組み合わせることができて顧客の
ニーズに対処することができる。
表皮部とサイド表皮部はシートクッションのクッション
パッドの中央の凹面状の主座部と、この主座部の左右両
側の隆起状のサイドパッド部に沿う凹面状に予め成形し
てものであるから、クッションパッドへの包着は位置合
わせ等が極めて容易となってシート組立て工数を低減す
ることができ、とくに、主座表皮部とサイド表皮部の一
体成形においてはその区画位置に成形される装飾用溝部
の成形は、その表皮材の装飾用溝部の部分を切り込み溝
へ押し込むことでその裏面は裏基布に直接接着されてい
るので、表皮材の復元力により元に戻ることがなく、装
飾用溝部の形状を維持することができ品質を確保するこ
とができる。また、この装飾用溝部の凸条による形成
は、単に表皮材の溝部相当部分を切り込み溝５３に押し
込む程度であることから、表皮材がパイル組織のもので
あって、スチームにより加熱されるとしても、同パイル
が倒れた状態で癖つけされてパイル面の美観を損なうこ
とがないので、表皮材の種類に制限されることなく、各
種の表皮材を選択的に組み合わせることができて顧客の
ニーズに対処することができる。
【図１】シートの斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】成形型の断面図である。
【図４】表皮材とカバーパッドとをラミネートした状態
の断面図である。
の断面図である。
【図５】表皮材とカバーパッドとをラミネートし、カバ
ーパッドの切込み溝の拡大図である。
ーパッドの切込み溝の拡大図である。
【図６】表皮材の切込み溝に対する押込みの説明図であ
る。
る。
【図７】表皮材と裏基布との接着の説明図である。
【図８】主座表皮部とサイド表皮部とを一体成形した凹
面状成形品の断面図である。
面状成形品の断面図である。
【図９】従来の主座表皮部とサイド表皮部とを一体成形
する説明図である。
する説明図である。
【図１０】従来の主座表皮部とサイド表皮部とを一体成
形品の断面図である。
形品の断面図である。
【図１１】図１０の丸印部の拡大図である。
【図１２】従来のシートクッションの断面図である。
２ クッションパッド ３ 主座部 ４ サイドパッド ３１ シート ３２ａ，３３ａ 装飾用溝部 ３５ シートカバー ４０ 成形型 ４１ 下型 ４３ 上型 ４２，４４ 成形面 ４５ 凸条 ５０ 表皮材 ５１ カバーパッド ５２ 裏基布 ５３ 切り込み溝 ５４ フイルム状接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:58 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 シートを構成する主座部とその左右にサ
イドパッド部が形成されて曲面部を有するクッションパ
ッドとこれに包着するシートカバーにおいて、該シート
カバーは予め表皮材とカバーパッドとをラミネート成形
するとともに、このカバーパッド側には前記シートの表
面側に形成される所定のパターンの装飾用溝部に沿って
切り込み溝を形成し、前記クッションパッドの曲面部に
倣う成形面を有する成形型にフイルム状接着剤を重合状
にした裏基布を前記成形面に添設し、その上にラミネー
トしたシートカバーを重合して、その上方より前記切り
込み溝のパターンに成形された凸条を有する成形型によ
り押圧・加熱して前記凸条により切り込み溝の表皮材部
分を前記基裏布に直接接着する構成とした凹面シートカ
バー構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26120891A JPH0569489A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 凹面シートカバー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26120891A JPH0569489A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 凹面シートカバー構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0569489A true JPH0569489A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=17358647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26120891A Pending JPH0569489A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 凹面シートカバー構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0569489A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995020838A1 (en) * | 1994-01-31 | 1995-08-03 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck with conformal insulator film |
| JPH09510233A (ja) * | 1994-12-28 | 1997-10-14 | ローヌ−プーラン・シミ | 光学活性ジホスフィン、ラセミ混合物を分割する方法による該ジホスフィンの製造、及び該ジホスフィンの使用 |
| US5729423A (en) * | 1994-01-31 | 1998-03-17 | Applied Materials, Inc. | Puncture resistant electrostatic chuck |
| US5801915A (en) * | 1994-01-31 | 1998-09-01 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck having a unidirectionally conducting coupler layer |
| FR2785580A1 (fr) * | 1998-11-06 | 2000-05-12 | Magna Seating Systems Gmbh | Procede de fabrication d'un corps de siege a surface utile concave |
| US6278600B1 (en) | 1994-01-31 | 2001-08-21 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck with improved temperature control and puncture resistance |
| US6598559B1 (en) | 2000-03-24 | 2003-07-29 | Applied Materials, Inc. | Temperature controlled chamber |
| JP2015209771A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 豊田合成株式会社 | エンジンカバー |
| KR20160040933A (ko) * | 2014-10-06 | 2016-04-15 | 주식회사 동원테크 | 자동차용 내장재 성형 방법 및 성형장치 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP26120891A patent/JPH0569489A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995020838A1 (en) * | 1994-01-31 | 1995-08-03 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck with conformal insulator film |
| US5729423A (en) * | 1994-01-31 | 1998-03-17 | Applied Materials, Inc. | Puncture resistant electrostatic chuck |
| US5745331A (en) * | 1994-01-31 | 1998-04-28 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck with conformal insulator film |
| US5753132A (en) * | 1994-01-31 | 1998-05-19 | Applied Materials, Inc. | Method of making electrostatic chuck with conformal insulator film |
| US5801915A (en) * | 1994-01-31 | 1998-09-01 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck having a unidirectionally conducting coupler layer |
| US5986875A (en) * | 1994-01-31 | 1999-11-16 | Applied Materials, Inc. | Puncture resistant electrostatic chuck |
| US6278600B1 (en) | 1994-01-31 | 2001-08-21 | Applied Materials, Inc. | Electrostatic chuck with improved temperature control and puncture resistance |
| JPH09510233A (ja) * | 1994-12-28 | 1997-10-14 | ローヌ−プーラン・シミ | 光学活性ジホスフィン、ラセミ混合物を分割する方法による該ジホスフィンの製造、及び該ジホスフィンの使用 |
| FR2785580A1 (fr) * | 1998-11-06 | 2000-05-12 | Magna Seating Systems Gmbh | Procede de fabrication d'un corps de siege a surface utile concave |
| US6598559B1 (en) | 2000-03-24 | 2003-07-29 | Applied Materials, Inc. | Temperature controlled chamber |
| JP2015209771A (ja) * | 2014-04-24 | 2015-11-24 | 豊田合成株式会社 | エンジンカバー |
| KR20160040933A (ko) * | 2014-10-06 | 2016-04-15 | 주식회사 동원테크 | 자동차용 내장재 성형 방법 및 성형장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0569489A (ja) | 凹面シートカバー構造 | |
| US4400422A (en) | Laminated fabric having integral raised areas formed therein and method of making same | |
| US5490890A (en) | Method for making embossed laminated foam articles | |
| US4610899A (en) | Rosette ribbon and method for making the same | |
| JP2553482B2 (ja) | 加飾部材付内装材およびその製造方法 | |
| JPS6216817B2 (ja) | ||
| JP2564597B2 (ja) | 加飾用部品の取付け構造 | |
| JP2757344B2 (ja) | 加飾部材付内装材およびその製造方法 | |
| JP3627924B2 (ja) | 車両用シートのトリムカバー製造方法 | |
| JP2631447B2 (ja) | 加飾材付き積層成形体の製造方法 | |
| JPS6338836Y2 (ja) | ||
| JPH0655654A (ja) | シートのクッションおよびその製造方法 | |
| US5181980A (en) | Method of manufacturing skin cover for seat | |
| JP2518223Y2 (ja) | ドアトリムにおける装飾シート端部の取付け構造 | |
| JPS59214484A (ja) | 座席クツシヨン体の一体成形法 | |
| JPS59167246A (ja) | 内装材およびその製造方法 | |
| JP2671228B2 (ja) | シートおよびその製造方法 | |
| JP2591897Y2 (ja) | 内装品 | |
| JPH06245841A (ja) | 椅子の製造方法 | |
| JPH0342873Y2 (ja) | ||
| JPH05131550A (ja) | クツシヨン体の製造方法 | |
| JPH068799Y2 (ja) | 自動車座席のトリムカバー | |
| JP2854089B2 (ja) | ドアトリムにおけるオーナメント部の形成方法 | |
| JPH0626821B2 (ja) | 表皮材とパッド材との一体成形方法 | |
| JPH07156316A (ja) | 座席用表皮材 |