JP2591897Y2 - 内装品 - Google Patents

内装品

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JP2591897Y2
JP2591897Y2 JP1991010560U JP1056091U JP2591897Y2 JP 2591897 Y2 JP2591897 Y2 JP 2591897Y2 JP 1991010560 U JP1991010560 U JP 1991010560U JP 1056091 U JP1056091 U JP 1056091U JP 2591897 Y2 JP2591897 Y2 JP 2591897Y2
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JP
Japan
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substrate
skin
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resin material
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JP1991010560U
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一雄 村瀬
辰夫 滝田
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主に自動車などのドアの
内側に嵌め付けられるドアトリム等の内装品に関し、特
に基板の表面に部分的に表皮と色合いや材質の異なる加
飾部材を設けた内装品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの内装品であるドア
トリムは、図3及び図4に示す如く、合板やプラスチッ
ク成形板などよりなる基板(トリム本体)1と、この基
板1の表面全体に貼着された合成皮や織布或いは不織布
等の布地などの表皮2とで構成されている。また基板1
に一体成形或いは別成形で取付けたアームレスト3やそ
の他の小物収納部などが備えられている。なお基板1自
体が化粧パネルの場合は表皮2を有さないものもある。
【0003】この種のドアトリムにおいては、近年、変
化に富んだ加飾を施すべく、基板1表面の所望箇所に表
皮2と色合いや材質が異なる加飾布4を設けて意匠性を
高めようとしているものが多くなって来た。この加飾布
4は単に適当大きさに裁断して基板1表面の表皮2上に
貼り付けただけでは、その加飾布4の周縁部端末(切り
口)が露出し丸見えとなって非常に体裁が悪い。
【0004】この防止対策として、従来では図4に示す
如く、基板1の被加飾面部周囲に凹溝5を成形する一
方、その被加飾面部の範囲に応じた大きさ・形状に加飾
布4を裁断成形し、そしてその加飾布4を基板1表面の
被加飾面部に位置合わせして接着剤により全面圧着する
と共に、その加飾布4の周縁部4aを前記凹溝5内に圧
入接着して固定するようにしている。
【0005】また、もう一つの別の対策として、図5に
示す如く、基板1の表面の被加飾面部を一段凹ます状態
に成形する一方、その加飾面部の範囲によりやや大き目
に加飾布6を裁断成形し、且つその加飾布6を薄い鉄板
等の芯材7に接着剤により接着すると共に、その加飾布
6の周縁部6aを該芯材7の裏面側に巻き込むように折
り返し接着して加飾部材8を構成する。この状態でその
加飾部材8を前記基板1表面の凹んだ被加飾面部に位置
合わせして嵌め込み、その加飾部材8の芯材7から突出
した係止爪9を基板1の係止穴に貫通して裏側で折り曲
げて固定するようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した加
飾手段を用いたドアトリム等の従来の内装品においては
次のような問題があった。
【0007】まず前者の場合は、基板1に溝5を成形す
るために複雑な金型が必要で型費が高くつくなど、不経
済でコスト高を招く。また加飾布4を接着する際に基板
1表面の被加飾面部との位置合わせが面倒であると共
に、接着剤を用いた加飾布4の圧着及び周縁部4aの圧
入接着作業が面倒で、工数がかかり作業性が悪い。しか
も前記溝5は加工および加飾布周縁部4aの圧入のため
に鈍角にしなければならず、その溝5内が見えて意匠性
に劣る問題があった。
【0008】また後者の場合は、芯材7が必要で、材料
費が高くつくなど、不経済でコスト高や重量増を招く。
また加飾部材8の組立て並びに基板1への係止爪9の折
曲係合作業が面倒で、工数がかかり作業性が悪いと共
に、芯材7の鉄板等が錆て表皮に染み出す虞れもある。
【0009】本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、基板の表面に安く且つ簡単にしかも体
裁良く加飾が施された非常に意匠性並びに経済性に優れ
た内装品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するために、基板の表面又は該基板上に重着された表皮
の表面に部分的に加飾部材を設けてなる内装品におい
て、前記加飾部材は、少なくとも表皮材層とこの裏面に
重着した高分子発泡樹脂材層との多層構造とすると共
に、上記発泡樹脂材層の周縁寄り部分を厚み方向に押し
潰して2つ折りにしかつ周縁部を裏面側に折り曲げて互
いに向かい合わせた前記発泡樹脂材層同志を接着又は溶
着することにより、表皮材層の周縁部をこの端末が裏面
側に向く状態に丸くしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案の内装品であれば、加飾部材が、表皮材
層とこの裏面に重着した高分子発泡樹脂材層との多層構
造で、且つ周縁部を裏面側に折り曲げて前記高分子発泡
樹脂材層同志を接着又は溶着することにより、表皮材層
の周縁部をこの端末が裏面側に向く状態に丸くされてい
るので、その加飾部材をそのまま基板の表面又は該基板
上に重着された表皮の表面に接着等により設けことで、
該加飾部材の表皮材層並びに高分子発泡樹脂材層の周縁
部端末(切り口)が露出して見えることがなくなり、非
常に体裁の良い加飾が得られて意匠性の向上が図れるよ
うになる。しかも従来の如く基板への溝加工や面倒な位
置合わせ接着・爪係合等の作業が不要で、作業性が良く
なり、芯材も不要で、コストの低減や重量軽減が可能と
なる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。まず図1は車両用ドアトリム等の内装
品の一部分の拡大断面図で、図中11は基板(ドアトリ
ム本体)で、合板やプラスチック成形板などよりなる。
この基板11の表面全体に合成皮や織布或いは不織布等
の布地などの表皮12が貼着されている。さらにその基
板11上の表皮12の表面の被加飾面部である所望箇所
に加飾を施すべく加飾部材14が設けられている。
【0013】この加飾部材14は、表皮材層15とこの
裏面に重着した高分子発泡樹脂材層16との多層構造
で、周縁部を裏面側に折り曲げて前記高分子発泡樹脂材
層16同志を接着17することにより、表皮材層15の
周縁部15aをこの端末15bが裏面側に向く状態に丸
くした構成のもので、そのまま基板11上の表皮12の
表面の所望箇所に接着剤18により接着固定されてい
る。
【0014】その加飾部材14の成形手段を図2の
(a)〜(d)に示す。まず前記表皮12と色合い及び
材質を異にする合成皮や織布或いは不織布等の布地など
の表皮材層15とワデングなどとの称されるウレタン等
の高分子発泡樹脂材層16とを接着剤20又はラミネー
トにより重合接着する。この状態で図2(a)に示す如
く表裏反転して高分子発泡樹脂材層16が上側に来るよ
うにして、その高分子発泡樹脂材層16周縁部上に接着
剤21を吹付け或いは塗布する。そのまま図2(b)に
示す如く凹溝22aを有した下型22上面にセットし、
上方から上型23を押し下げて図2(c)に示す如く高
分子発泡樹脂材層16の周縁寄り部を押し潰すように表
皮材層15と共に下型22の凹溝22a内方に圧入す
る。
【0015】こうして該高分子発泡樹脂材層16と表皮
材層15との周縁部を裏面側(図示上面側)に折り曲
げ、この状態で上型23を上方に抜き外す。これで高分
子発泡樹脂材層16の周縁部が2つ折りに潰れて、その
相互面同志が前記接着剤21により図2(d)に示す如
く接着17する。これにて表皮材層15の周縁部15a
をこの端末15bが裏面側に向く状態に丸くして加飾部
材14の成形を完了する。
【0016】こうした加飾部材14の裏面に接着剤18
を塗布し、そのままその加飾部材14を図1に示す如く
前記基板11上の表皮12の表面の所望箇所に接着固定
することで組み立て作業が終了する。
【0017】而して、前述の構成の内装品であれば、加
飾部材14が、表皮材層15とこの裏面に重着した高分
子発泡樹脂材層16との多層構造で、且つ周縁部を裏面
側に折り曲げて前記高分子発泡樹脂材層16同志を接着
17することにより、表皮材層15の周縁部15aをこ
の端末15bが裏面側に向く状態に丸くされているの
で、その加飾部材14をそのまま基板11上に重着され
た表皮12の表面に接着して設けことで、該加飾部材1
4の表皮材層15並びに高分子発泡樹脂材層16の周縁
部端末(切り口)が露出して見えることがなくなり、非
常に体裁の良い加飾が得られて意匠性の向上が図れるよ
うになる。しかも従来の如く基板11への溝加工や面倒
な位置合わせ接着・爪係合等の作業が不要で、作業性が
良くなり、芯材も不要で、コストの低減や重量軽減が可
能となる。
【0018】なお、前記実施例では基板11上の表皮1
2の表面に加飾部材14を設けたが、該基板11自体が
化粧パネルで表皮12を有さない場合は、その基板11
の表面に直に加飾部材14を接着等により設ける。また
加飾部材14の高分子発泡樹脂材層16同志を接着17
するのに接着剤21を吹付けたが、それ以外にPVCシ
ートを高分子発泡樹脂材層16裏面に重合して熱溶着に
より該高分子発泡樹脂材層16同志を接着17するよう
にしても可である。
【0019】
【考案の効果】本考案の内装品は前述の如く、基板の表
面又は該基板上に重着された表皮の表面に部分的に設け
た加飾部材を、少なくとも表皮材層とこの裏面に重着し
た高分子発泡樹脂材層との多層構造とすると共に、周縁
部を裏面側に折り曲げて前記高分子発泡樹脂材層同志を
接着又は溶着することにより、表皮材層の周縁部をこの
端末が裏面側に向く状態に丸くした構成としたから、そ
の加飾部材が非常に体裁良く、外周部端末の切り口など
が見えず、そのまま簡単にしかも体裁良く基板の表面に
装着でき、非常に意匠性並びに経済性に優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す内装品の一部分の断面
図。
【図2】加飾部材の成形肯定を順に示す部分断面図。
【図3】従来例を示す加飾布付き車両用ドアトリムの斜
視図。
【図4】図3のA−A線に沿う部分拡大断面図。
【図5】他の従来例を示す加飾布付き車両用ドアトリム
の部分拡大断面図。
【符号の説明】
11…基板、12…表皮、14…加飾部材、15…表皮
材層、15a…表皮材層の周縁部、15b…表皮材層の
周縁部端末、16…高分子発泡樹脂材層、17…高分子
発泡樹脂材層同志の接着部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 5/00 B60R 13/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面又は該基板上に重着された表
    皮の表面に部分的に加飾部材を設けてなる内装品におい
    て、前記加飾部材は、少なくとも表皮材層とこの裏面に
    重着した高分子発泡樹脂材層との多層構造とすると共
    に、上記発泡樹脂材層の周縁寄り部分を厚み方向に押し
    潰して2つ折りにしかつ周縁部を裏面側に折り曲げて互
    いに向かい合わせた前記発泡樹脂材層同志を接着又は溶
    着することにより、表皮材層の周縁部をこの端末が裏面
    側に向く状態に丸くしたことを特徴とする内装品。
JP1991010560U 1991-02-04 1991-02-04 内装品 Expired - Lifetime JP2591897Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02160516A (ja) * 1988-12-14 1990-06-20 Delta Kogyo Kk トリムボードの製造方法
JPH0292353U (ja) * 1989-01-11 1990-07-23

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