JPH07156316A - 座席用表皮材 - Google Patents

座席用表皮材

Info

Publication number
JPH07156316A
JPH07156316A JP5329569A JP32956993A JPH07156316A JP H07156316 A JPH07156316 A JP H07156316A JP 5329569 A JP5329569 A JP 5329569A JP 32956993 A JP32956993 A JP 32956993A JP H07156316 A JPH07156316 A JP H07156316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cushion pad
skin material
adhesive tape
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5329569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3324247B2 (ja
Inventor
Toshiaki Monma
利明 門馬
Takashi Oi
隆志 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP32956993A priority Critical patent/JP3324247B2/ja
Publication of JPH07156316A publication Critical patent/JPH07156316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3324247B2 publication Critical patent/JP3324247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席本体に固着したクッションパッドへの組
立性を向上して作業時間を短縮させるとともに、意匠
性、耐久性、外観性に優れ、リサイクルの際の再利用を
容易にした座席用表皮材を得る。 【構成】 表面材11、ワディング材12、裏面材13
を積層してなる積層シート10を意匠押刃32を垂設し
た上型31と、所望の意匠押刃32が当接するラインを
挟み2条の長い窪み35を表面に刻設した下型34とに
より作成され、座席のクッションパッド20に被覆され
る座席用表皮材1であって、裏面材13の裏面全体に設
けられたパイル15をクッションパッド20に装着され
た係合接着テープ21の鉤部22に係合する部分のみそ
のままのパイル15の状態に残し、その他の接着不要部
分については加熱圧縮して押し潰されたパイル15aと
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や家具椅子など
の座席に用いる被覆用の表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車や家具用椅子の座席用表皮
材は、織編布、本革、塩ビレザー、合成皮革などの表面
材に、ワディング材となる軟質ウレタンフォームを積層
させ、また場合によっては不織布、綿布などの裏布を積
層し、座面部に縫製、熱プレス、ウエルダー加工などに
より処理して形状を整え意匠を施したのち、そで布を縫
い合わせ袋状にして前記の座席の本体となるクッション
パッドへの吊り込み、接着剤による接着などの手段を用
い組み立てられている。
【0003】また、最近、表皮材を、面ファスナーとパ
イルトリコットとを係合接着させてクッションパッドに
一体化する方法が提案され採用されている。この方法で
は、例えばクッションパッドの所望部位にそれぞれ面フ
ァスナーをあらかじめ設定固着しておく。そして、表面
材、軟質ウレタンフォームおよび裏面材となるパイルト
リコットを積層してなる積層シートを、前者と同様に所
定形状に形成し、意匠を施して表皮材に仕上げたのち、
そで布を縫い合わせて袋状に作りクッションパッドに合
体させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術には次のような問題点がある。前者において
は、表皮材をクッションパッドに吊り込む際に、表皮に
吊込み布を取り付け、その吊袋内に針金を配設して強い
力で引っ張りながらホグリングなどの手段により行う必
要がある。また、接着剤を使用して組み立てる方法は、
接着方法にバラツキを生じたり、作業環境を揃える必要
などの問題があり、さらにリサイクル化に際しても表皮
材とクッションパッドとが分離しにくくなり、それぞれ
の材料を再利用することは困難である。
【0005】一方、後者においても、クッションパッド
に取り付けられた面ファスナーに表皮材裏面の所望部分
を能率よく接着させることは困難であり、ズレによりシ
ワが発生するなどの外観を損うものとなり、仮に繁雑な
工程をとることにより改善し得てもコスト高の要因とな
る。また、通常の熱プレス成形品は、ほぼ全面にわたり
ループパイルが潰れることにより作業性の問題はなくな
るものの、ループパイルと面ファスナーとの接着力が弱
まり、逆に耐久性などに問題がある。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
背景になされたもので、クッションパッドへの組立作業
性を向上させるとともに、意匠性、耐久性、外観性に優
れ、かつリサイクルの際の再利用を容易にした座席用表
皮材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面材、ワデ
ィング材および裏面材を積層してなる積層シートを、上
型と下型とが組み合う成形型を用いて加熱圧縮成形した
表面意匠付座席表皮材において、その裏面材は、座席の
クッションパッドの所望部位に装着された係合接着テー
プと組み合う係合接着構造を裏面全体に形成した織編布
であって、その係合接着構造は、前記加工時に前記係合
接着テープと係合接着される部分のみをそのまま残し、
他の接着を要しない部分については加熱圧縮して変形さ
せたことを特徴とする座席用表皮材を提供するものであ
る。
【0008】
【作用】本発明は、クッションパッドの係合接着テープ
と係合接着する部分のみを残し、他の接着を要しない部
分の係合接着構造は加熱圧縮して変形させるようにした
ため、表皮材の裏面材において、クッションパッドの係
合接着テープとの係合が確実に行われるので充分な接着
強度を保持し、作業性が著しく高められるばかりか、ク
ッションパッドと表皮材との合体に際しズレやシワの発
生がなく外観性も向上する。また、裏面材の接着を必要
としない部分は係合接着構造が変形しても差し支えない
ので、積層加工に際して下型表面へ積層シートを強力に
熱プレスすることができるため、各層の十分な密着が得
られ、耐久性が向上するとともに組立性の向上とリサイ
クル化も可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、この実施例を述べるにあたっては、自動車
用座席の表皮材を例にとり、またクッションパッド側の
係合接着テープの係止部分は鉤型の鉤部22とし、これ
に対向する表皮材の裏面材における係合接着構造は輪型
のパイル15として説明する。
【0010】本実施例の表皮材1は、図1Aに示すよう
に、適当な材質の表面材11と、ワディング材12とし
て用いた軟質ウレタンフォームと、裏面材13として用
いたパイルトリコットとを積層して積層シート10とし
たものを成形型30を使用して加熱圧縮成形し、表面意
匠付形および平面もしくは立体形状に形成したものであ
る。なお、表面材11は、織編布、本革、塩ビレザー、
合成皮革など所望に応じて選定することができる。
【0011】この積層シート10から要部を図1Bに示
すような表皮材1に仕上げるには、図3の模式断面図で
示す上型31と図2に示す下型34とが組み合ってなる
成形型30を使用する。この成形型30では、図4〜5
に見られるように、座席本体となる軟質ウレタンフォー
ム製のクッションパッド20の表面所望部位に配設され
た係合接着テープ21に係合接着する裏面材13の裏面
の帯状部16の中心線16aの付近を加熱圧縮して表面
意匠付形するように、上型31に垂設された意匠押刃3
2の当接ラインに沿う両側部分16bが下型32表面に
当接しないように前記中心線16aを挟んで2条の長い
窪み35が刻設してある。なお、係合接着テープ21
は、クッションパッド20側にアンカー部23が形成さ
れており、軟質ウレタンフォーム製のクッションパッド
20を成形する際に、あらかじめ埋設され一体成形され
ている。
【0012】そこで、積層シート10を下型34表面に
設定したのち、上型31を下降させ、意匠押刃32と外
周押刃33とで積層シート10を下型34の表面へ加熱
圧縮すると、窪み35に臨む帯状部16の部分では裏面
材13の係合接着構造14としてのパイル15は下型3
4に接触することはないので、そのままの形状を維持し
ているが、他の部分のパイル15aは下型34表面に押
し付けられて潰れ変形した状態となっている(図1B、
図3〜図4参照)。
【0013】従って、図5に示すように、クッションパ
ッド20に表皮材1を被覆する場合、パイル15は係合
接着テープ21の鉤部22に確実に係合接着し、潰れた
パイル15aが係合したりすることはないので、クッシ
ョンパッド20に対する表皮材1の組付けは極めて容易
であり、さらに強固な接着となり、耐久性が高められる
一方、ズレやシワを生ずることなく外観も素晴らしい。
また、裏面材13の接着を要しない部分はパイル15が
変形しても構わないので、積層加工に際し強力な加熱圧
縮が可能となるため、積層シート10の各層の密着が著
しく向上する。なお、下型(Al型)34の窪み35
は、クッションパッド20への係合接着テープ21装着
の形状に合わせて任意の形状を選定することができる。
【0014】さらに、本発明の座席用表皮材1は、成形
に際して裏面材13の帯状部16に位置するパイル15
へ下型34が触れないよう、下型34の対向する位置に
所望形状の窪み35を刻設した成形型30により作成す
ればよく、従来の成形型製作の費用と比較してもコスト
を上げることなく目的の表皮材1を得ることができる。
【0015】以上、本発明の実施例を説明したが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を変更しない範囲における設計変更などがあって
も本発明に含まれる。例えば、本発明では、クッション
パッド側の係合接着テープの係止部分は鉤型とし、これ
に対向する表皮材の裏面材における係合接着構造は輪型
として説明したが、係止部分は係合接着テープにおいて
輪型とし、係合接着構造において鉤型としてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明は、このように、座席用表皮材に
おいて、その裏面材には、座席のクッションパッドの所
望部位に装着された係合接着テープと組み合う係合接着
構造を裏面全体に形成した織編布を用い、その係合接着
構造は、加工時に前記係合接着テープと係合接着される
部分のみをそのまま残し、その他の接着を要しない部分
については加熱圧縮して変形させた構成としたため、裏
面材がクッションパッドの係合接着テープに対し確実な
係合接着をすることができ、充分な接着強度を保持し、
作業性が著しく高められるばかりか、表皮材表面にズレ
やシワの生ずることがなく外観性も向上する。また、裏
面材の接着を必要としない部分は係合接着構造が変形し
ても差し支えないので、積層加工に際して下型表面へ積
層シートを強力に熱プレスすることができるため、各層
の十分な密着が得られ、耐久性が著しく向上する。さら
に、クッションパッドからの表皮材の離脱を容易にし、
リサイクル化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の座席用表皮材の要部を示
す断面図で、同図Aは積層シートの成形前の図、同図B
は成形により表皮材となった場合の図である。
【図2】本発明に使用する成形型の斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線における断面により表皮材
の加工状態を示す成形型の図である。
【図4】図3のIV部分の拡大図である。
【図5】本発明の実施例の座席用表皮材をクッションパ
ッドに被覆した状態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 座席用表皮材 10 積層シート 11 表面材 12 ワディング材 13 裏面材 14 係合接着構造 20 クッションパッド 21 係合接着テープ 30 成形型 31 上型 34 下型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材、ワディング材および裏面材を積
    層してなる積層シートを、上型と下型とが組み合う成形
    型を用いて加熱圧縮成形した表面意匠付座席用表皮材に
    おいて、その裏面材は、座席のクッションパッドの所望
    部位に装着された係合接着テープと組み合う係合接着構
    造を裏面全体に形成した織編布であって、その係合接着
    構造は、前記加工時に前記係合接着テープと係合接着さ
    れる部分のみをそのまま残し、他の接着を要しない部分
    については加熱圧縮して変形させたことを特徴とする座
    席用表皮材。
JP32956993A 1993-12-02 1993-12-02 座席用表皮材 Expired - Fee Related JP3324247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32956993A JP3324247B2 (ja) 1993-12-02 1993-12-02 座席用表皮材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32956993A JP3324247B2 (ja) 1993-12-02 1993-12-02 座席用表皮材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07156316A true JPH07156316A (ja) 1995-06-20
JP3324247B2 JP3324247B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=18222822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32956993A Expired - Fee Related JP3324247B2 (ja) 1993-12-02 1993-12-02 座席用表皮材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3324247B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515200A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 縫製の代わりに接着剤を使用する車両トリムの応用
JP2014184580A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Inoac Corp 凹凸模様を表面に有する積層シートとその製造方法
JP2019142231A (ja) * 2019-03-22 2019-08-29 株式会社イノアックコーポレーション 凹凸模様を表面に有する積層シートとその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515200A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 縫製の代わりに接着剤を使用する車両トリムの応用
US8727449B2 (en) 2008-03-25 2014-05-20 Johnson Controls Technology Company Vehicular trim applications using film adhesive in lieu of stitching
JP2014184580A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Inoac Corp 凹凸模様を表面に有する積層シートとその製造方法
JP2019142231A (ja) * 2019-03-22 2019-08-29 株式会社イノアックコーポレーション 凹凸模様を表面に有する積層シートとその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3324247B2 (ja) 2002-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101579064B1 (ko) 스티칭 대신에 필름 접착제를 사용하는 차량 내장 처리
US4541885A (en) Method of manufacturing a vehicle seat cover
KR101961718B1 (ko) 커버를 가지는 엘리먼트를 제조하기 위한 방법, 및 이러한 엘리먼트
JPS5940037B2 (ja) 座席体の製法
KR101340291B1 (ko) 자동차용 볼륨 시트 커버 및 그 제조 방법
KR100283436B1 (ko) 자동차용 시트의 쿠션체구조
JP2723014B2 (ja) 車両用シート
JPH07156316A (ja) 座席用表皮材
JPS608065A (ja) ポリウレタンフオ−ムクツシヨンの製造方法
JPS6338836Y2 (ja)
JPH032238Y2 (ja)
JPH0884872A (ja) シ−トカバ−構造
JPH0235663B2 (ja)
JPH0715776Y2 (ja) 自動車用ドアトリム
JPS60160990A (ja) トリムカバ−の製造方法
JP3796558B2 (ja) 自動車用シートバックの製造方法
JP6629578B2 (ja) 乗物用シート及びその製造方法
JPH068799Y2 (ja) 自動車座席のトリムカバー
JP3543361B2 (ja) 表皮材およびその製造方法
JP2693490B2 (ja) 車両用シートの製造方法
JPH0342877Y2 (ja)
JPH061040Y2 (ja) 車両用シートの座面構造
EP3184358A1 (en) Upholstery for a vehicle seat
JPH0452123Y2 (ja)
CA3183603A1 (en) Deep draw trim attachment

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020604

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070705

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees