JP2015209771A - エンジンカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】接着部材によってカバー部材と裏貼り部材とが接着性高く一体化されたエンジンカバーを提供する。【解決手段】車両のエンジン部材の少なくとも一部を覆うカバー部材1と、カバー部材1の裏面側に配置されている裏貼り部材3とを備え、カバー部材1と裏貼り部材3との一方に接着部材5を貼り、カバー部材1と裏貼り部材3とを近づけ、接着部材5をカバー部材1と裏貼り部材3とに接着させつつリブ部15で前記接着部材5を破断する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のエンジン部材を覆うエンジンカバーに関する。
エンジンカバーは、エンジンやシリンダヘッドカバーなどからなるエンジン部材を覆う部材である。エンジン部材とエンジン部材の外部との間にエンジンカバーが介在することで、エンジンから外部に漏出する騒音が低減されたり、エンジン部材から外部(例えば車室内等)に向けた熱の伝達が阻害されたりする。
エンジンカバーは、一般には、カバー部材、裏貼り部材および接着部材を持つ。カバー部材は直接的または間接的にエンジン部材に取り付けられる。裏貼り部材は、接着部材によってカバー部材の裏面に貼り付けられる。つまり、エンジン部材とカバー部材との間には裏貼り部材と接着部材とが介在し、カバー部材と裏貼り部材との間には接着部材が介在する。カバー部材は樹脂や金属等を材料としてなる比較的剛性の高い部材である。裏貼り部材は、一般的には発泡ポリウレタン等の多孔材で構成され、主に遮音や断熱等の機能を担う。接着部材としては両面テープを用いるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
カバー部材には比較的高い剛性が要求されるため、一般的には、カバー部材の裏面には補強用のリブ部が設けられる(例えば、特許文献2参照)。しかし、この場合にはリブ部と接着部材とが干渉して、裏貼り部材とカバー部材とを接着性高く接着し難い場合がある。つまり、カバー部材には数多くのリブ部を設ける場合が多く、カバー部材の裏面は非常に複雑な凹凸形状をなす場合が多い。そして接着部材を当該複雑な凹凸形状に追従させるのは困難であり、リブ部の近傍においては、カバー部材と裏貼り部材とが充分に接着されない場合があった。
特開2009−281341号公報 特開2007−255190号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、接着部材によってカバー部材と裏貼り部材とが接着性高く一体化されたエンジンカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーは、車両のエンジン部材の少なくとも一部を覆うカバー部と、前記カバー部の裏面側に突出形成されたリブ部と、を持つカバー部材と、
前記カバー部材の裏面側に配置されている裏貼り部材と、
前記カバー部材と前記裏貼り部材との間に介在し、前記カバー部材と前記裏貼り部材とに接着するシート状の接着部材と、を持ち、
前記接着部材は前記リブ部によって破断された破断部を持つものである。
本発明のエンジンカバーは、下記の(1)〜(3)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(3)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記接着部材は、前記カバー部材に接着する前の状態において、一般部と、前記一般部よりも強度の低い易破断部と、を持ち、
前記破断部は前記易破断部が破断されてなる。
(2)前記易破断部は切れ目を含む。
(3)前記リブ部は先細り形状をなす。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーの製造方法は、上記したエンジンカバーの何れかを製造する方法であって、
前記カバー部材と、前記裏貼り部材と、の一方に前記接着部材を貼る準備工程と、
前記準備工程後に、前記カバー部材と前記裏貼り部材とを近づけ、前記接着部材を前記カバー部材と前記裏貼り部材とに接着させつつ、前記リブ部で前記接着部材を破断する破断接着工程と、を備える方法である。
本発明のエンジンカバーの製造方法によると、カバー部材と裏貼り部材とを接着性高く接着し得る。また、本発明のエンジンカバーは、カバー部材と裏貼り部材とが接着性高く接着されてなる。
実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法におけるカバー部材を模式的に表す背面図である。 実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法における裏貼り部材を模式的に表す斜視図である。 実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法における接着部材を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例1のエンジンカバーを図1中のX−X位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。 従来のエンジンカバーを模式的に表す要部拡大断面図である。 実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法における接着部材を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法におけるリブ部を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例4のエンジンカバーおよびその製造方法におけるリブ部を模式的に表す要部拡大断面図である。
本発明のエンジンカバーは、エンジンに取り付けても良いし、エンジン以外のエンジン部材(例えばシリンダヘッドカバー等)に取り付けても良い。カバー部材は、エンジン部材を覆えば良く、エンジン部材の上面を覆っても良いし、側面を覆っても良いし、2以上の面を覆っても良い。カバー部材の材料としては、遮音特性に優れる材料を用いるのが好ましく、樹脂材料を好ましく用いることができる。より好ましくは、ポリアミド(PA)および/またはポリプロピレン(PP)を用いるのが良い。
リブ部は、カバー部と一体成形しても良いし、カバー部とは別体で成形した後に溶着、接着等の方法でカバー部に一体化しても良い。製造の容易さを考慮すると、リブ部とカバー部とは一体成形するのが良い。なお、リブ部はカバー部と同材であっても良いし異材であっても良い。
裏貼り部材は、カバー部材の裏面全面を覆っても良いし、カバー部材の裏面の一部のみを覆っても良い。裏貼り部材の材料および形状は、エンジンカバーの用途に応じて適宜選択すれば良い。例えばエンジンカバーに吸音性、断熱性、衝撃吸収性を付与するためには、裏貼り部材を弾性変形可能な多孔体で構成するのが好ましい。具体的には、裏貼り部材の材料として、発泡ポリウレタン(所謂ウレタンフォーム)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、天然繊維、合成繊維から選ばれる少なくとも一種を選択するとともに、これらを例えばスポンジ状や不織布状、フェルト状にするのが良い。
裏貼り部材は、カバー部材の裏面に対応する形状であるのが好ましい。カバー部と裏貼り部材との間の空間をなるべく低減して、カバー部材と裏貼り部材との密着性を向上させるためである。なお、裏貼り部材が非常に軟質であれば、裏貼り部材をカバー部の裏面に応じた形状に変形させつつ、裏貼り部材をカバー部の裏面に貼り付ければ、カバー部と裏貼り部材との間の空間を充分に小さくできる。したがって、この場合には、裏貼り部材は特にカバー部の裏面に対応する形状でなくても良い。
裏貼り部材がさほど軟質でない場合には、裏貼り部材のなかでカバー部に対面する面(裏貼り部材の接着面と呼ぶ)には、カバー部材のリブ部に対応する形状の凹部が設けられているのが好ましい。凹部は貫通穴であっても良いが、裏貼り部材の吸音性等を考慮すると、行き止まり穴であるのが好ましい。
接着部材は、シート状をなしカバー部材と裏貼り部材とに接着可能なものであれば良い。例えば、接着部材として両面テープを用いることができる。ここでいうシート状とは、フィルム状、テープ状、板状等を含む概念である。つまり、接着部材の厚さや幅は特に限定されない。また、接着部材は、裏貼り部材とカバー部材との間に介在すれば良く、裏貼り部材とカバー部材との間全体に存在しても良いし、裏貼り部材とカバー部材との間の一部にのみ存在しても良い。
以下、具体例を挙げて本発明のエンジンカバーおよびその製造方法を説明する。
(実施例1)
実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法におけるカバー部材を模式的に表す背面図を図1に示す。実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法における裏貼り部材を模式的に表す斜視図を図2に示す。実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法における接着部材を模式的に表す要部拡大斜視図を図3に示す。なお、図3に示す接着部材はカバー部材にも裏貼り部材にも接着されていない。つまり図3に示す接着部材は、破断する前のものである。実施例1のエンジンカバーを図1中のX−X位置で切断した様子を模式的に表す断面図を図4に示す。従来のエンジンカバーを模式的に表す要部拡大断面図を図5に示す。以下、本明細書において、表面側、裏面側とは、図2〜図5に示す表面側、裏面側を指す。
実施例1のエンジンカバーは、カバー部材1、裏貼り部材3、接着部材5およびグロメット7を備える。
カバー部材1はポリアミド製であり、射出成形による一体成形品である。カバー部材1は、カバー部10、リブ部15および取り付け枠部20を持つ。カバー部10は略板状をなし、図1に示すようにカバー部10の裏面11側には、リブ部15および取り付け枠部20が突出形成されている。リブ部15は格子状に組み合わされた複数の立壁からなる。取り付け枠部20はカバー部10の裏面側および側面側(つまり裏面側に対して直交する方向)に開口する枠状をなし、取り付け枠部20の内部にはグロメット7が挿入保持されている。このグロメット7には、図略のシリンダヘッドカバーに突設されている取り付けピンの先端部が挿入される。したがってエンジンカバーは、図略の取り付けピン、グロメット7および取り付け枠部20によって、図略のシリンダヘッドカバーに取り付けられ、シリンダヘッドカバーの上面を覆う。
裏貼り部材3は、発泡ポリウレタン製であり、図1中2点鎖線で示すように、カバー部材1の裏面側に配置される。図2に示すように、裏貼り部材3はカバー部材1のリブ部15に対応するスリット状の凹部30を持つ。
接着部材5は、不織布の両面に接着層が積層された両面テープ製である。図3に示すように、接着部材5には、リブ部15および凹部30に対応する位置に、易破断部50が設けられている。易破断部50は、複数の切れ目51が直線的かつ断続的に配列したミシン目状をなす。したがって、易破断部50は他の部分(つまり一般部55)に比べて低強度であり破断し易い。切れ目51の長さは約3mmであり、隣接する切れ目51同士の距離は約2mmである。なお、易破断部50の破断し易さを考慮すると、切れ目51の長さは2.5mm〜3.5mmであるのが好ましく、隣接する切れ目51同士の距離は1.5mm〜2.5mmであるのが好ましい。より好ましくは、切れ目51の長さは2.9mm〜3.1mmであるのが良く、隣接する切れ目51同士の距離は1.9mm〜2.1mmであるのが良い。切れ目51は貫通穴であっても良いが、行き止まり穴であっても良い。図3に示すように、実施例1においては切れ目51は貫通穴であり、接着部材5の二つの端部(端部y、端部z)にも設けられている。
図4に示すように、実施例1のエンジンカバーにおいて、カバー部材1の裏面側には裏貼り部材3が配置されている。実施例1では、接着部材5はカバー部材1と裏貼り部材3との間の全体に介在している。そして、カバー部材1と裏貼り部材3とは、接着部材5によって接着され一体化している。カバー部材1のリブ部15は、裏貼り部材3の凹部30に入り込んでいる。接着部材5の一部もまた凹部30に入り込んでいる。接着部材5のなかで易破断部50に相当する部分は、破断して破断部59を構成している。
以下に、実施例1のエンジンカバーの製造方法を説明する。
(準備工程)
準備工程においては、裏貼り部材3の接着面31、つまり、裏貼り部材3のなかでカバー部材1の裏面に対面する面に、接着部材5を貼った。このとき、接着部材5の易破断部50が、裏貼り部材3の凹部30に対応する位置に配置されるように、接着部材5と裏貼り部材3とを位置合わせした。
(破断接着工程)
上記の準備工程後に、接着部材5が貼られた裏貼り部材3にカバー部材1を近づけ、カバー部材1のリブ部15を接着部材5の易破断部50にあてがいつつ、カバー部材1を裏貼り部材3に押しつけた。すると、リブ部15に押圧されて易破断部50が破断し、リブ部15は接着部材5を貫通して凹部30に入り込んだ。そしてこのとき、接着部材5は裏貼り部材3の接着面31だけでなくカバー部10の裏面11にも接着し、裏貼り部材3とカバー部材1とが接着部材5によって接着された。
リブ部15に押圧された易破断部50が破断したことで、裏貼り部材3は接着部材5に干渉されることなく、カバー部材1に密着した。つまり、実施例1のエンジンカバーの製造方法によると、接着部材5とリブ部15との干渉を避けつつ裏貼り部材3をカバー部材1に沿わせることができる。このため、リブ部15の基部16近傍においても裏貼り部材3がカバー部材1に近接し、裏貼り部材3とカバー部材1との接着面積を広くとることができ、裏貼り部材3とカバー部材1との接着性が向上する。
なお、図5に示すように、従来のエンジンカバーにおいては、接着部材105はリブ部115にあたっても破断しない。このため接着部材105は、凹部130の入口付近において、リブ部115の凹部130への進入を阻害する。したがって裏貼り部材103とカバー部材101とは充分に密着しない。換言すると、接着部材105はリブ部115の頂部117に架かり、リブ部115の近傍において、裏貼り部材103とカバー部材101との間に空間109を区画する。この空間109はリブ部115の基部116側において特に大きい。上述したように接着部材105は破断しないため、この空間109内に裏貼り部材103は入り込めない。したがって、裏貼り部材103はカバー部材101に充分に沿わず、特にリブ部115の近傍において、カバー部材101に対して浮いた状態になる。したがって、裏貼り部材103とカバー部材101とは、リブ部115の基部116から離れた位置では近接して接着部材5によって接着されるものの、基部16の近傍においては離間し接着されない。このため、このような従来のエンジンカバーの製造方法によると、裏貼り部材103とカバー部材101との接着性を向上させ難い。
これに対して実施例1のエンジンカバーの製造方法によると、上述したように接着部材5に易破断部50を設けて、接着部材5を破断させたことで、図4に示すように裏貼り部材3とカバー部材1との接着面積を広くとることができ、裏貼り部材3とカバー部材1との接着性を向上させ得る。また、実施例1のエンジンカバーは、易破断部50が破断されてなる破断部59を持つため接着部材5には切れ目51の痕跡が残存する。
(実施例2)
実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法は接着部材における易破断部の形状以外は実施例1のエンジンカバーの製造方法と同じである。実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法における接着部材を模式的に表す要部拡大斜視図を図6に示す。なお、図6に示す接着部材は、図3に示す接着部材と同様に、破断する前のものである。
実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法においても、接着部材5には易破断部50が設けられている。易破断部50は直線的に延びるスリット52を含む。スリット52は、長尺の切れ目51である。したがって、実施例2においても易破断部50は一般部55に比べて低強度であり破断し易い。スリット52は貫通穴であり、接着部材5の二つの端部(端部y、端部z)には設けられていない。このため接着部材5は、スリット52つまり長尺の開口を易破断部50に含むにも拘わらず、取り扱い性に優れる。
スリット52が接着部材5の端部yまたはzにまで延在している場合には、接着部材5の端部yまたはzでスリット52が開閉することで、接着部材5の外形が大きく変形し易い。このため、この場合には、接着部材5の取り扱い性が悪化する場合がある。スリット52を接着部材5の端部yまたはzにまで延在させる場合には、実施例1で挙げた接着部材5のように、スリット52の開口長さを短くするのが好ましい。具体的には、スリット52を接着部材5の端部yまたはzにまで延在させる場合には、当該延在するスリット52の開口長さは50mm以下であるのが好ましく、20mm以下であるのがより好ましい。
実施例2のエンジンカバーの製造方法によると、実施例1のエンジンカバーの製造方法と同様に、裏貼り部材3とカバー部材1とを接着する際にリブ部15によって易破断部50が破断する。このため実施例2のエンジンカバーの製造方法によっても、裏貼り部材3とカバー部材1との接着性を向上させ得る。そして、実施例2のエンジンカバーもまた、易破断部50が破断されてなる破断部59を持ち、接着部材5には切れ目51の痕跡つまり破断部59が残存する。
実施例1および実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法においては、易破断部50は切れ目51またはスリット52を含んでいた。切れ目51やスリット52は、接着部材5を加工することで設けても良いし、或いは、接着部材5の成形時に同時に形成しても良い。また、本発明のエンジンカバーおよびその製造方法においては、易破断部50は切れ目51またはスリット52に限定されない。例えば、易破断部50は、一般部55と異なる材料(例えば一般部55よりも強度の低い材料)で構成しても良い。或いは、一般部55と易破断部50とを同じ材料で構成するとともに、易破断部50を一般部55よりも低密度にしても良い。さらには、易破断部50の肉厚を一般部55の肉厚よりも薄くしても良い。なお、易破断部50は一般部55よりも破断し易ければ良く、これに限らず、様々な材料や形状等を採用し得る。
(実施例3)
実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法は、接着部材が易破断部を持たず、リブ部が先細りの柱状をなすこと以外は実施例1のエンジンカバーおよびその製造方法と同じである。実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法におけるリブ部を模式的に表す要部拡大斜視図を図7に示す。
実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法においては、接着部材5は易破断部50を持たず、一般部55だけで構成されている。その代わりに、リブ部15は先細りの柱状をなす(図7)。
具体的には、カバー部材1は、直線的に配列した複数のリブ部15を持ち、各リブ部15は、先細りの略円柱状をなす。各リブ部15の先端は細いため、リブ部15によって接着部材5に穴を穿つことができる。したがって実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法においては、易破断部50のない接着部材5を破断させることができ、実施例1および実施例2のエンジンカバーおよびその製造方法と同様に、裏貼り部材3とカバー部材1との接着性を向上させ得る。
(実施例4)
実施例4のエンジンカバーおよびその製造方法は、リブ部以外のリブを備えること以外は実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法と同じである。実施例4のエンジンカバーおよびその製造方法におけるリブ部を模式的に表す要部拡大断面図を図8に示す。
実施例4のエンジンカバーおよびその製造方法で用いた接着部材5は、実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法と同様に、一般部55のみで構成されている。リブ部15は、実施例3のエンジンカバーおよびその製造方法におけるリブ部15と同じである。その他のリブとしては、リブ部15よりも突出高さが低く略一定径の柱状をなす副リブ部25を持つ。リブ部15および副リブ部25はそれぞれ複数設けられている。
図8に示すように、実施例4のエンジンカバーおよびその製造方法では、リブ部15によって易破断部50のない接着部材5を破断する。このため、リブ部15は接着部材5を破断し、リブ部15の基部16近傍においても裏貼り部材3がカバー部材1に近接する。
一方、副リブ部25は接着部材5を破断しない。したがって、副リブ部25の頂部26には接着部材5が架かる。しかし、副リブ部25の突出高さは低いため、副リブ部25の基部27近傍において接着部材5によって区画される空間29は比較的小さい。したがって、接着部材5によって区画される空間29の内部に裏貼り部材3が入り込めないことにはかわりないが、裏貼り部材3は副リブ部25の近傍においてもカバー部材1に充分に近接し、裏貼り部材3とカバー部材1との接着性は充分に確保される。このように、本発明のエンジンカバーおよびその製造方法においては、カバー部材1に設けられている全てのリブが接着部材5を破断しなくても良い。なお、副リブ部25の突出高さはリブ部15の突出高さの60%以下であるのが好ましく、40%以下であるのがより好ましく、30%以下であるのがさらに好ましい。なお、カバー部材1に副リブ部25を設ける場合にも、裏貼り部材3には副リブ部25に対応する副凹部35を設けても良いし、設けなくても良いが、実施例4のように副凹部35を設けるのが好ましい。
(その他)本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:カバー部材 3:裏貼り部材 5:接着部材
10:カバー部 11:カバー部の裏面 15:リブ部
50:易破断部 51:切れ目 55:一般部
59:破断部

Claims (5)

  1. 車両のエンジン部材の少なくとも一部を覆うカバー部と、前記カバー部の裏面側に突出形成されたリブ部と、を持つカバー部材と、
    前記カバー部材の裏面側に配置されている裏貼り部材と、
    前記カバー部材と前記裏貼り部材との間に介在し、前記カバー部材と前記裏貼り部材とに接着する接着部材と、を持ち、
    前記接着部材は前記リブ部によって破断された破断部を持つ、エンジンカバー。
  2. 前記接着部材は、
    前記カバー部材に接着する前の状態において、一般部と、前記一般部よりも強度の低い易破断部と、を持ち、
    前記破断部は前記易破断部が破断されてなる、請求項1に記載のエンジンカバー。
  3. 前記易破断部は切れ目を含む、請求項1または請求項2に記載のエンジンカバー。
  4. 前記リブ部は先細り形状をなす、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のエンジンカバー。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のエンジンカバーを製造する方法であって、
    前記カバー部材と、前記裏貼り部材と、の一方に前記接着部材を貼る準備工程と、
    前記準備工程後に、前記カバー部材と前記裏貼り部材とを近づけ、前記接着部材を前記カバー部材と前記裏貼り部材とに接着させつつ、前記リブ部で前記接着部材を破断する破断接着工程と、を備えるエンジンカバーの製造方法。
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