JP2011094547A - エンジンカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音をさらに低減でき、部品点数の増大や組付作業工数の増大を抑制できるエンジンカバーを提供すること。
【解決手段】エンジンカバー1のカバー部材2に設けた取付部30の内部に、吸音部材6の一部である吸音取付部61を挿入し、この吸音取付部61をカバー部材2とグロメット4とで挟み込む。取付部30の内部に吸音取付部61を挿入したことで、取付部30の内部を通って外部に漏出する騒音を抑制できる。吸音取付部61をカバー部材2とグロメット4とで挟み込むことで、他部材を要さずに吸音部材6をカバー部材2に固定でき、部品点数の増大や組み付け工数の増大を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のエンジン部材を覆うエンジンカバーに関する。
エンジンカバーは、エンジンやシリンダヘッドカバーなどからなるエンジン部材を覆う部材であり、エンジン部材から外部に漏出する騒音を低減する。エンジンカバーは、一般には、カバー本体と、吸音部材と、グロメットとから構成される(例えば、特許文献1参照)。一般的なエンジンカバーおよびエンジン部材を模式的に表す分解斜視図を図6に示し、従来のエンジンカバーの取付構造を以下に説明する。
一般的なエンジンカバー101は、カバー部材102とグロメット104と吸音部材106とを持つ。カバー部材102は、エンジン部材109を覆うカバー部120と、カバー部120の裏面121側に突出形成されている取付部130とを持つ。取付部130は中空状をなす。グロメット104は、一部が取付部130の内部に挿入されることで、取付部130に取り付けられている。吸音部材106は、カバー部120の裏面121側に配置されている。なお、エンジン部材109(またはエンジン部材109の近傍に配設されている他部材)には、取付突起190が設けられている。取付突起190がグロメット104の内部に挿入されることで、エンジンカバー101はエンジン部材109に対して直接的または間接的に取り付けられる。
ところで、上述したようにカバー部材102には取付部130が突出形成されているため、吸音部材106は取付部130を避けて配置されている。詳しくは、吸音部材106には貫通孔状の開口162が設けられており、取付部130はこの開口162に挿通されている。このため、取付部130の内部には吸音部材106が配置されていない。したがって、エンジン部材109から外部に漏出した騒音の一部は、取付部130の内部を通ってエンジンカバー101の外部に漏出していた。このため、騒音をさらに低減できるエンジンカバー101が望まれている。
また、吸音部材106の開口162に取付部130を挿通しただけでは、カバー部材102に対する吸音部材106の位置ズレを抑制し難い。例えば、吸音部材106の材料として熱可塑性樹脂(例えばPET等)を選択する場合には、樹脂製のカバー部材102に吸音部材106を超音波溶着等の方法で溶着でき、吸音部材106をカバー部材102に固定できる。しかし、吸音部材106の材料として熱硬化性樹脂を選択する場合には、吸音部材106をカバー部材102に溶着できない。例えば、ウレタンフォーム(発泡ポリウレタン)は吸音特性に優れる材料であるが、熱硬化性樹脂の一種であるため、カバー部材102に溶着できない。このため従来は、カバー部材102に設けた固定用突起180を、吸音部材106に設けた固定用開口181に挿通し、さらに固定用突起180の先端部に菊座ワッシャ(所謂菊ワッシャ)183を取り付けて、吸音部材106をカバー部材102に固定していた。しかしこの場合には、エンジンカバー101の部品点数が多くなり、カバー部材102、グロメット104および吸音部材106を組み付けるための作業工数(組み付け工数)が多くなる問題があった。
特開2007−114617号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、騒音をさらに低減でき、部品点数の増大および組み付け工数の増大を抑制できるエンジンカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーは、車両のエンジン部材の少なくとも一部を覆うカバー部と、該カバー部の裏面側に突出形成され側面に開口を持つ中空状の取付部と、を持つカバー部材と、一部が該取付部に挿入されて該取付部に取り付けられているグロメットと、該カバー部材の裏面側に取り付けられている吸音部材と、を持ち、該吸音部材は、該取付部に対応する位置に開口を持ち該カバー部の裏面の少なくとも一部を覆う吸音一般部と、一部が該吸音一般部と一体化され該取付部の内部に挿入されている吸音取付部と、を持ち、該吸音取付部の少なくとも一部は、該カバー部材と該グロメットとで挟み込まれていることを特徴とする。
本発明のエンジンカバーは、下記の(1)〜(5)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(5)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記吸音取付部は、前記カバー部の裏面と前記グロメットの頂面とで挟み込まれる第1挟持部を持つ。
(2)前記吸音取付部は、前記取付部の内面と前記グロメットの外周面とで挟み込まれる第2挟持部を持つ。
(3)前記取付部は、側面から外周側に向けて突起し前記吸音一般部と係合するカバー係合部を持つ。
(4)前記吸音取付部は、凹状をなし前記グロメットの外周面と係合する吸音係合部を持つ。
(5)前記吸音部材はウレタンフォーム製である。
本発明のエンジンカバーにおいて、取付部の内部には吸音部材の一部である吸音取付部が挿入されている。また、吸音取付部の少なくとも一部はカバー部材とグロメットとで挟み込まれている。
取付部の内部にも吸音部材を配置したことで、本発明のエンジンカバーは騒音をさらに低減できる。また、吸音取付部の少なくとも一部をカバー部材とグロメットとで挟み込んだことで、吸音部材をカバー部材に固定でき、吸音部材のカバー部材に対する位置ズレを抑制できる。さらに、菊座ワッシャ等の他部材を必要とせず吸音部材をカバー部材に固定できるため、部品点数の増大や組み付け工数の増大を抑制できる。
上記(1)および/または(2)を備える本発明のエンジンカバーによると、吸音部材をカバー部材により強固に固定でき、吸音部材のカバー部材に対する位置ズレをより信頼性高く抑制できる利点がある。
上記(3)および/または(4)を備える本発明のエンジンカバーによると、吸音部材をカバー部材により強固に固定するための吸音取付部、カバー部材およびグロメットを簡単な構造にできる。
上記(5)を備える本発明のエンジンカバーは、優れた吸音効果を発揮する。
実施例1のエンジンカバーを模式的に表す分解斜視図である。 実施例1のエンジンカバーを図1中上下左右方向に延びる平面で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 実施例2のエンジンカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 実施例3のエンジンカバーにおける吸音部材を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例3のエンジンカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 従来のエンジンカバーおよびエンジン部材を模式的に表す分解斜視図である。
本発明のエンジンカバーは、エンジンに取り付けても良いし、エンジン以外のエンジン部材(例えばシリンダヘッドカバー等)に取り付けても良い。カバー部材は、エンジン部材を覆えば良く、エンジン部材の上面を覆っても良いし、側面を覆っても良いし、2以上の面を覆っても良い。カバー部材の材料としては、遮音特性に優れる材料を用いるのが好ましく、例えばPAおよび/またはPPを用いるのが良い。取付部は、カバー部と一体成形しても良いし、別体成形した後に一体化しても良い。取付部とカバー部とは異なる材料で構成しても良い。
グロメットの材料としては、ゴムやエラストマ等の弾性材料を用いれば良い。グロメットの外部形状は、取付部の形状に応じた形状であれ良い。また、グロメットの内部形状は、上述した取付突起の形状に応じた形状であれば良い。
吸音部材は、軟質の多孔体であるのが好ましく、例えばスポンジ状や不織布状等であるのが良い。吸音部材の材料としては、ウレタンフォーム、PET、フェルトから選ばれる少なくとも一種を用いるのが好ましい。さらに吸音部材の一般部は、カバー部の裏面に対応する(裏面に沿う)形状であるのが好ましい。
以下、本発明のエンジンカバーを具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1のエンジンカバーは、車両のシリンダヘッドカバーに取り付けられ、エンジン部材の上面を覆う。実施例1のエンジンカバーは、上記(2)、(3)、(5)を備える。実施例1のエンジンカバーを模式的に表す分解斜視図を図1に示す。実施例1のエンジンカバーを図1中上下左右方向に延びる平面で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図2に示す。以下、本明細書において、上、下、左、右、前、後とは、図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。
実施例1のエンジンカバー1は、カバー部材2とグロメット4と吸音部材6とを持つ。カバー部材2は、カバー部20と、4つの取付部30とを持つ。カバー部材2はPA製であり、カバー部20と取付部30とは一体に射出成形されてなる。カバー部20は略板状をなす。各取付部30は略同形状であり、各々カバー部20の裏面21から外方(詳しくは図1中下方)に突出している。各取付部30は、中空状をなし、側面に開口31を持つ。詳しくは、各取付部30は、頂壁32と、断面略U字状の側壁33とを持つ。各取付部30の頂壁32は保持溝34を持つ。2つの取付部30の側壁33は左方に開口し、開口31は左方を向いている。この2つの取付部30の保持溝34もまた左方に開口している。他の2つの取付部30の側壁33は右方に開口し、開口31は右方を向いている。この2つの取付部30の保持溝34は右方に開口している。
保持溝34の内部には後述するグロメット4の上部が挿入され、頂壁32における保持溝34の周縁部(周縁係合部35と呼ぶ)は後述するグロメット4の環状溝41と係合している。取付部30の側壁33には、側壁33の下部から上部に向けて延びる2つのリブ36が形成されている。各リブ36は互いに離間し、取付部30の側面から外周側に向けて(側壁33の外周面から側壁33の外周側に向けて)突起している。このリブ36は本発明におけるカバー係合部に相当する。
グロメット4はゴム製であり、略筒状をなす。詳しくは、グロメット4の外周面40には、上述した周縁係合部35と係合する環状溝41が形成されている。グロメット4の内部には、グロメット4の軸方向に延び溝状をなす係合孔部42が形成されている。シリンダヘッドカバー9には、取付突起90が形成されている。係合孔部42には取付突起90の頭部91が挿入される。そして、係合孔部42は取付突起90の頭部91と係合する。
吸音部材6はウレタンフォーム製であり、略板状をなす吸音一般部60と、略柱状をなす4つの吸音取付部61とを持つ。吸音一般部60は、各取付部30に対応する位置に、貫通孔状の開口62を持つ。また、吸音一般部60における開口62の周縁部には、取付部30のリブ36に対応する位置に、スリット状の吸音係合部63が形成されている。各開口62の開口径は、それぞれ対応する取付部30の外径よりも僅かに小さい。各吸音取付部61は、各開口62の内部に配置されている。各吸音取付部61の高さ(吸音一般部60の肉厚方向の長さ)は、吸音一般部60の肉厚よりも大きい。したがって各吸音取付部61は吸音一般部60よりも下方にまで延出している。各吸音取付部61は、基部64と延出部65とを持つ。延出部65は基部64の下側に連続している。基部64は取付部30の上側内部に挿入される部分であり、延出部65は取付部30の下側内部に挿入される部分である。延出部65は、基部64の外周側部分に沿って延びる立壁状をなす。したがって、延出部65の径方向断面(図1中前後左右方向に延びる平面で切断した断面)は略U字状をなす。基部64は、取付部30の側壁33に対面する面(第1面66)と取付部30の開口31に対面する面(第2面67)とを持つ。第1面66は湾曲形状を無し、第2面67は略平面状をなす。第2面67の上側部分と吸音一般部60とは一体化されている。第1面66と吸音一般部60との間には略U字状のスリット68が形成されている。なお、基部64の外径(第1面66の周長)は、取付部30の下側部分の内径よりも僅かに大きい。延出部65の外径は、取付部30の上側部分の内径よりも僅かに大きい。延出部65の内径は、グロメット4の外径よりも僅かに小さい。
実施例1のエンジンカバー1におけるカバー部材2、グロメット4、吸音部材6の組付手順は以下の通りである。
先ず、カバー部材2に吸音部材6を取り付ける。このとき、吸音部材6の吸音取付部61を第1面66側に撓ませて開口62を露出させつつ、吸音部材6の開口62にカバー部材2の取付部30を差し込む。そして、吸音部材6をカバー部材2に向けてスライドさせる。すると、図2に示すように、吸音一般部60がカバー部20の裏面21に当接する。このとき吸音係合部63にはリブ36が挿通される。次いで、吸音取付部61を取付部30の内部に挿入する。吸音取付部61は、弾性により、取付部30の内部に容易に挿入される。したがって、カバー部20の裏面21における取付部30の周縁部は吸音一般部60で覆われ、取付部30の内側には吸音取付部61が挿入され、取付部30の側壁33は吸音部材6のスリット68に挟み込まれる。なお、上述したように基部64の外径および延出部65の外径は、取付部30の内径よりも僅かに大きいため、吸音取付部61(基部64および延出部65)は取付部30の内側面(内周面)に圧接する。また、吸音部材6における各開口62の開口径は、それぞれ対応する取付部30の外径よりも僅かに小さいため、吸音一般部60は取付部30の外側面(外周面)に圧接する。
次いで、カバー部材2にグロメット4を取り付ける。詳しくは、グロメット4を取付部30の開口31側に配置し、環状溝41を周縁係合部35に対面させる。そして、グロメット4を取付部30に向けてスライドさせる。すると、グロメット4の環状溝41が取付部30(詳しくは頂壁32)の周縁係合部35に係合する。グロメット4の上側部分は取付部30の内部に挿入され、グロメット4の下側部分は保持溝34を経て取付部30の下側に露出する。また、このときグロメット4と取付部30の内面(詳しくは側壁33の内面)との間には、延出部65が挟み込まれる。したがって、実施例1のエンジンカバー1における延出部65は、本発明における第2挟持部に相当する。延出部65の内径はグロメット4の外径よりも僅かに小さいため、延出部65はグロメット4に圧接する。なお、実施例1のエンジンカバー1においては、基部64の下面とグロメット4の頂面(上面)とは当接していない。
実施例1のエンジンカバー1では、カバー部20のなかで取付部30の外部に位置する部分の裏面が吸音一般部60で覆われている。また、取付部30の内部には、吸音部材6の一部である吸音取付部61が挿入されている。このため吸音部材6は、カバー部20のなかで取付部30の外部に位置する部分だけでなく、取付部30の内部に位置する部分をも覆っている。よって実施例1のエンジンカバー1によると、取付部30の内部に到達した騒音を吸音取付部61で吸音でき、取付部30の内部を通ってエンジンカバー1の外部に漏出する騒音を抑制できる。
また、カバー部20の裏面21のなかで取付部30の内部に位置する部分は吸音取付部61で隈無く覆われている。カバー部20の裏面21における取付部30の外側周縁部は、吸音一般部60で隈無く覆われている。このため、実施例1のエンジンカバー1によると、エンジン部材で発生した騒音を信頼性高く吸音できる。
さらに、吸音取付部61の一部である延出部65(すなわち、本発明のエンジンカバーにおける第2挟持部)は、カバー部材2の一部である取付部30の側壁33と、グロメット4と、で挟み込まれている。このため、吸音部材6はカバー部材2に固定され、カバー部材2に対して位置ズレし難い。また、カバー部材2、吸音部材6、およびグロメット4は非常に簡単な工程で組み付けられるため、組み付け工数の増大を抑制できる。
さらに、ウレタンフォーム製の吸音部材6を用いたにもかかわらず、カバー部材2、吸音部材6、およびグロメット4を組み付ける際に他部材を必要としないため、部品点数を増大することなく優れた吸音効果が発揮される。
さらに、実施例1のエンジンカバー1においては、取付部30のリブ36が吸音部材6の吸音係合部63に挿通され、リブ36と吸音係合部63とが係合している。したがって、実施例1のエンジンカバー1によると、吸音部材6をカバー部材2に強固に固定できる。
さらに、基部64の下面とグロメット4の頂面(上面)とが当接していないため、グロメット4を取付部30に取り付ける際には、グロメット4と基部64との摩擦抵抗が生じない。よって実施例1のエンジンカバー1は、さらに取り付け作業性に優れる。
(実施例2)
実施例2のエンジンカバーは、組み付け前の吸音一般部が吸音係合部を持たないことと、吸音取付部の形状以外は実施例1のエンジンカバーと同じものである。実施例2のエンジンカバーは、上記(1)、(3)、(5)を備える。実施例2のエンジンカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図3に示す。
実施例2のエンジンカバー1における吸音取付部61は、延出部65を持たず、基部64のみで構成されている。実施例2のエンジンカバー1における基部64の高さは、実施例1のエンジンカバー1における基部64の高さよりも高く、図3に示すように、基部64の下面はグロメット4の頂面45(上面)に当接(圧接)している。このため、実施例2のエンジンカバー1における吸音取付部61は、カバー部20とグロメット4とによって挟み込まれている。詳しくは、取付部30の内部に位置するカバー部20の裏面21(下面)とグロメット4の頂面45とによって基部64が挟み込まれている。したがって、実施例2のエンジンカバー1における基部64は、本発明のエンジンカバーにおける第1挟持部に相当する。このため、実施例2のエンジンカバー1における吸音部材6は、実施例1のエンジンカバー1における吸音部材6と同様に、カバー部材2に固定される。
また、取付部30の内部には吸音取付部61が配置されており、吸音取付部61は取付部30の内側面に圧接している。したがって、取付部30の内部に位置するカバー部20の裏面21(下面)は、吸音取付部61で隈無く覆われている。このため、実施例2のエンジンカバー1は、実施例1のエンジンカバー1と同様に、取付部30の内部を通ってエンジンカバー1の外部に漏出する騒音を低減できる。
また、実施例2のエンジンカバー1における取付部30は、実施例1のエンジンカバー1における取付部30と同様に、リブ36(カバー係合部)を持つ。しかし、実施例2のエンジンカバー1における吸音一般部60は、カバー部材2に組み付ける前の状態においては吸音係合部63を持たない。実施例2のエンジンカバー1においては、吸音部材6をカバー部材2に組み付ける際に、吸音一般部60における開口62の周縁部が、リブ36によって切り裂かれ、リブ36に対応する形状に整形される。換言すると、実施例2のエンジンカバー1における吸音係合部63は、吸音部材6をカバー部材2に組み付ける際に形成される。このため、実施例2のエンジンカバー1における吸音部材6は、実施例1のエンジンカバー1における吸音部材6と同様に、カバー部材2に強固に固定される。
なお、実施例2のエンジンカバー1における吸音取付部61に、実施例1のエンジンカバーと同様の延出部65を設けても良い。この場合には、基部64(第1挟持部)がカバー部20の裏面21とグロメット4の頂面45とで挟み込まれ、かつ、延出部65(第2挟持部)が取付部30の側壁33とグロメット4の外周面40とで挟み込まれる。従ってこの場合には、吸音部材6がカバー部材2にさらに強固に固定される。
(実施例3)
実施例3のエンジンカバーは、取付部がリブを持たないこと、吸音一般部が吸音係合部を持たないこと、および、吸音取付部の形状以外は実施例1のエンジンカバーと同じものである。実施例3のエンジンカバーは、上記(2)、(4)、(5)を備える。実施例3のエンジンカバーにおける吸音部材を模式的に表す要部拡大斜視図を図4に示す。実施例3のエンジンカバーを図2と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図を図5に示す。
図4、5に示すように、実施例3のエンジンカバー1における吸音取付部61の高さは、吸音一般部60の肉厚と同程度である。吸音取付部61の内部には貫通孔状の吸音係合部63が形成されている。この吸音係合部63の内部には、グロメット4が挿通されている。吸音係合部63の周縁部とグロメット4の外周面40とは圧接している。したがって、吸音係合部63とグロメット4の外周面40とは係合している。
実施例3のエンジンカバー1において、カバー部20の裏面21のなかで吸音取付部61の内部に位置する部分は、吸音取付部61とグロメット4とで隈無く覆われている。このため、取付部30の内部に到達した騒音は、グロメット4によって遮音されるとともに吸音取付部61によって吸音される。よって、実施例3のエンジンカバー1によっても、取付部30の内部を通りエンジンカバー1の外部に漏出する騒音を抑制できる。
また、図4、5に示すように、吸音取付部61のなかで取付部30の開口31と逆側に位置する部分69は、取付部30の側壁33とグロメット4とで挟み込まれている。このため、実施例3のエンジンカバー1における吸音部材6は、実施例1、2のエンジンカバー1における吸音部材6と同様に、カバー部材2に固定される。
また、吸音係合部63とグロメット4の外周面40とが係合していることで、吸音部材6はグロメット4を介してエンジン部材(シリンダヘッドカバー9)に固定される。このため、実施例2のエンジンカバー1における吸音部材6は、実施例1、2のエンジンカバー1における吸音部材6と同様に、カバー部材2に強固に固定される。
なお、実施例3のエンジンカバー1における吸音係合部63は貫通孔状をなすが、行き止まり穴状等の他の凹形状をなしても良い。この場合にも、吸音係合部63の内部にグロメット4を挿入し、吸音係合部63とグロメット4の外周面40とを係合させれば、グロメット4を介して吸音部材6をカバー部材2に強固に固定できる。
1:エンジンカバー 2:カバー部材 4:グロメット
6:吸音部材 20:カバー部 21:カバー部の裏面
30:取付部 31:取付部の開口 36:カバー係合部(リブ)
40:グロメットの外周面 45:グロメットの頂面 60:吸音一般部
61:吸音取付部 62:吸音部材の開口 63:吸音係合部
64:基部(第1挟持部) 65:延出部(第2挟持部)

Claims (6)

  1. 車両のエンジン部材の少なくとも一部を覆うカバー部と、該カバー部の裏面側に突出形成され側面に開口を持つ中空状の取付部と、を持つカバー部材と、
    一部が該取付部に挿入されて該取付部に取り付けられているグロメットと、
    該カバー部材の裏面側に取り付けられている吸音部材と、を持ち、
    該吸音部材は、該取付部に対応する位置に開口を持ち該カバー部の裏面の少なくとも一部を覆う吸音一般部と、一部が該吸音一般部と一体化され該取付部の内部に挿入されている吸音取付部と、を持ち、
    該吸音取付部の少なくとも一部は、該カバー部材と該グロメットとで挟み込まれていることを特徴とするエンジンカバー。
  2. 前記吸音取付部は、前記カバー部の裏面と前記グロメットの頂面とで挟み込まれる第1挟持部を持つ請求項1に記載のエンジンカバー。
  3. 前記吸音取付部は、前記取付部の内面と前記グロメットの外周面とで挟み込まれる第2挟持部を持つ請求項1または請求項2に記載のエンジンカバー。
  4. 前記取付部は、側面から外周側に向けて突起し前記吸音一般部と係合するカバー係合部を持つ請求項1〜請求項3の何れか一つに記載のエンジンカバー。
  5. 前記吸音取付部は、凹状をなし前記グロメットの外周面と係合する吸音係合部を持つ請求項1〜請求項4の何れか一つに記載のエンジンカバー。
  6. 前記吸音部材はウレタンフォーム製である請求項1〜請求項5の何れか一つに記載のエンジンカバー。
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