JP4853736B2 - エンジンカバー - Google Patents

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本発明は、自動車などに用いられるエンジンカバーに関し、詳しくは、発泡体系吸音材を非接合状態で積層したエンジンカバーに関する。
近年の自動車エンジンルームでは、エンジンのシリンダヘッドカバーの上部にエンジンカバーを設けることが行われている。このエンジンカバーは熱可塑性樹脂などから板状に形成され、表面に意匠文字や模様などが描かれたり、色調も暖色系の明るい色調とするなどして意匠性が高められている。
また、エンジンカバーにはエンジンからの放射音を遮断してエンジンルームから漏れる騒音を低減することも求められ、硬質のカバー本体と、カバー本体のエンジンに対向する表面に積層された吸音材とから構成されたエンジンカバーも用いられている。このように吸音材を積層することで、吸音材がエンジンからの放射音を吸音するため、吸音材による吸音とカバー本体による遮音との相乗作用により車外への騒音の漏れを一層抑制することができる。
このような吸音材に用いられる吸音材としては、PETなどから形成された合成樹脂繊維製の不織布、天然繊維製の不織布、グラスウール積層体などの繊維系吸音材、あるいはウレタン発泡体や発泡オレフィンなどの発泡体系吸音材などが知られている。
かかる吸音材は、両面テープ、接着剤などにより基材の裏面に接合されて用いられるが、両面テープ、接着剤を使用する場合は、基材と吸音材とを接合する工数が必要となるとともに、基材と吸音材を分離することが困難であり、リサイクルの上で問題がある。このような問題を回避するには、基材と吸音材とを非接合とすればよく、基材に吸音材を物理的に固定する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、基材の裏面に突出している相手部材への取り付け用ソケット部を利用して引っ掛け部を形成し、この引っ掛け部によって吸音材を基材に保持する技術が開示されている。しかし、このような引っ掛け部による吸音材の保持方法では吸音材が脱落する虞があり、必ずしも安定した保持方法であるとは言えない。
また、基材の裏面側に突出するピンを形成するとともに吸音材に貫通孔を形成し、貫通孔にピンを挿通した後、吸音材から突出するピンの先端から金属製のプッシュナットを嵌合して吸音材を基材に固定する技術も知られている。
しかし、この従来技術によると円柱状のピンのヒケが基材表面の意匠面側で目立つため見栄えが悪いことがあった。また、プッシュナットなどの金属製の部品は、樹脂製の周辺部材と干渉した場合に相手部材を疵つける虞があった。さらに、金属製部品はリサイクルの上でも好ましいものではなかった。
特開2007−114617号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、基材と吸音材とを非接合としたエンジンカバーにおいて、基材の意匠面の見栄えを損なうことなく吸音材を基材の裏面側に安定して保持することのできるエンジンカバーの提供を解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーは、射出成形により形成され裏面に薄板状のリブを立設した樹脂製の基材と、該リブを挿通する貫通孔を有し該基材の裏面側に非接合状態で積層される吸音材と、前記基材と溶着可能な樹脂材料からなり、該リブを挿通する挿通孔を有する板状の固定部材と、からなり、前記リブは、前記固定部材に溶着される溶着用リブと、該溶着用リブに平行して配置され前記固定部材と当接して該固定部材と該溶着用リブとの溶着位置を規定する位置決め用リブと、該位置決め用リブと該溶着用リブとに直交する補強用リブとが一体に形成されてなり、前記吸音材が前記固定部材と前記基材とで挟まれて保持された状態で前記貫通孔及び前記挿通孔を挿通した前記溶着用リブの先端が前記固定部材に溶着されていることを特徴とする。
このようなエンジンカバーにおいて、固定部材は、リブを挿通する挿通孔の周囲にリブとともに溶融する溶融凸部を有することが望ましい。
本発明のエンジンカバーは、基材と一体的に形成されているリブと板状の固定部材とを吸音材を挟持した状態で溶着するようにしているので、吸音材は固定部材と基材とで挟まれた非接合状態で基材に安定して保持される。これ故、相手部材への組み付け作業を容易に行うことができる。また、振動などで吸音材の基材への保持が不安定になる虞がない。
本発明では溶着用リブを意匠面にヒケの目立たない薄板状としているので、従来の円柱状のピンに比べて意匠面の見栄えを向上することができる。
本発明では金属製のプッシュナットなどではなく、基材と溶着可能な樹脂材で形成した板状体を固定部材としている。従って、固定部材が樹脂製の周辺部材と干渉した場合にも相手部材を疵つけることが少ない。また、従来の金属製品に比べて安価であり、リサイクル性にも優れている。
以下、図1〜5を参照しながら実施例により本発明を具体的に説明する。
図1は本実施例のエンジンカバーを裏面側から見た平面模式図であり、斜線部は吸音材を示す。エンジンカバー1は、射出成形にて製造されたPP製の基材10と、クローズド発泡成形にて製造されたウレタンフォーム製の吸音材20と、基材10と同種のPP製の固定部材(以後、プレートという)30とから構成されている。
基材10は底の浅い容器形状をなし、図2に示すようにその裏面側10aには固定部材30と協働して吸音材20を保持するリブ(以後、溶着用リブという)12が立設されている。この溶着用リブ12は意匠面10bに目立ったヒケを生じないように薄板形状とされる。溶着用リブ12の厚さは樹脂の種類によっても異なるが、概ね1.0〜1.5mm(あるいは、基材10の厚さaの40〜60%)とするとよい。1.0mm(40%)未満では、強度が不足して折損する虞があり、1.5mm(60%)を超えて厚いと意匠面にヒケが目立つことがあるので適当ではない。より好ましくは1.0〜1.25mm(あるいは、基材の厚さの40〜50%)である。
また、基材10の裏面10aにはこの溶着用リブ12を挟んで溶着用リブ12と平行に位置決め用リブ14、14が立設されている。この位置決め用リブ14、14も溶着用リブ12と同様に意匠面10bでヒケが目立たないように薄板形状とされる。
吸音材20は、基材10の内周面に沿って配置可能な大きさの略板状に形成されている。吸音材20には基材10方向に窪んだ8個の凹穴22が形成されており、凹穴22には、溶着用リブ12や位置決め用リブ14、14が貫通可能な貫通孔24が穿設されている。
プレート(固定部材)30は、この貫通孔24を閉塞し基材10とともに吸音材20を挟圧可能な大きさを有し、図3に示すように中央部に溶着用リブ12を挿通する挿通孔32を備えている。また、この挿通孔32の周囲には溶融して挿通した溶着用リブ12の先端と溶着部40を形成する溶融凸部34が形成されている。
図4に示すように吸音材20はそれぞれの凹穴22の底部22aでプレート30と基材10とに挟まれて固定されている。図4は、図1のI−I断面の部分拡大図であり、(a)は吸音材20の基材10への取付構造100を模式的に示している。この取付構造100は次のようにして得られる。まず、基材10の裏面側に吸音材20を配置する。この時、溶着用リブ12と位置決め用リブ14、14とは貫通孔24を介して凹穴22へ臨むように位置している。溶着用リブ12は位置決めリブ14、14よりも長く形成されているので、この溶着用リブ12に挿通孔32を介してプレート30を位置決めリブ14、14に当接するまで挿通する。そして、図4(b)に示すように、挿通されて突出した溶着用リブ12の先端12aと挿通孔32周辺に設けられたプレート30の溶融凸部34とを超音波用着手段(あるいは熱板溶着手段)50などで溶着し溶着部40を形成する。このようにしてプレート30は溶着用リブ12を介して基材10と一体化される。
ここで、位置決め用リブ14、14の高さhは、凹穴22の底部22aの厚さtよりも若干小さく設定されている。従って、プレート30が位置決め用リブ14、14に当接するまで凹穴22の底部22aを押圧してから溶着部40を形成することで、吸音材20の底部22aを基材10とプレート30とにより挟圧することができ、基材10に吸音材20を非接合状態で強固に固定することができる。また、位置決め用リブ14、14を設けたことで、安定した溶着部40を得ることができるとともに、溶着位置を容易に決めることが出来るので作業性を向上することができる。
なお、プレート30の溶融凸部34は、図3(b)に示すようにプレート30の両面に設けることが望ましい。両面に設けることでプレート30を溶着用リブ12へ挿通する際の表裏の確認が不要となり作業性が向上する。
また、図2に示すように溶着用リブ12と位置決め用リブ14、14とに直交する補強リブ16、16を一体的に設ける。このような補強リブを設けることにより、溶着用リブ12や位置決め用リブ14、14の厚さをさらに薄くすることができ、意匠面10bにおけるヒケをより一層軽微なものとして意匠面の見栄えをより向上することができる。
本実施例において、基材10の厚さは2.5mm、溶着用リブ12と位置決め用リブ14、14の厚さは1.0mm、プレート30の厚さは2.0mmであった。
本実施例では、基材10に溶着用リブ12に平行して位置決め用リブ14、14を立設したが、位置決め用リブ14、14に代えて、図5に示すようなプレート30に基材10の裏面10aに当接してプレート30と溶着用リブ12との溶着位置を規定する脚部36、36を一体的に形成した固定部材300を用いてもよい。
また、基材10の材質はPPに限定することなく、ABS、PE、PAなど各種の樹脂を用いることができる。吸音材20もウレタンフォームに限らずフェルトやゴムなどの軟質の多孔質体を目的に応じて適宜用いることができる。
本発明のエンジンカバーは、エンジンからの放射音を遮断してエンジンルームから漏れる騒音を低減する自動車などに用いられるエンジンカバーとして好適である。
実施例のエンジンカバーの裏面視平面模式図である。 実施例のリブの構成を示す斜視図である。 実施例の固定部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 実施例の取付構造を示す部分断面模式図である。(a)は溶着後の断面を示し、(b)は溶着前の部分断面を示す。 固定部材の他の態様を示す斜視図である。
符号の説明
1:エンジンカバー 10:基材 12:リブ(溶着用リブ) 14:位置決め用リブ 20:吸音材 22:凹穴 24:貫通孔 30:固定部材(プレート) 32:挿通孔 34:溶融凸部 36:脚部 40:溶着部 50:超音波溶着手段 100:取付構造

Claims (2)

  1. 射出成形により形成され裏面に薄板状のリブを立設した樹脂製の基材と、
    該リブを挿通する貫通孔を有し該基材の裏面側に非接合状態で積層される吸音材と、
    前記基材と溶着可能な樹脂材料からなり、該リブを挿通する挿通孔を有する板状の固定部材と、からなり、
    前記リブは、前記固定部材に溶着される溶着用リブと、該溶着用リブに平行して配置され前記固定部材と当接して該固定部材と該溶着用リブとの溶着位置を規定する位置決め用リブと、該位置決め用リブと該溶着用リブとに直交する補強用リブとが一体に形成されてなり、
    前記吸音材が前記固定部材と前記基材とで挟まれて保持された状態で前記貫通孔及び前記挿通孔を挿通した前記溶着用リブの先端が該固定部材に溶着されていることを特徴とするエンジンカバー。
  2. 前記固定部材は、前記挿通孔の周囲に該リブとともに溶融する溶融凸部を有する請求項1に記載のエンジンカバー。
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