JPH0565613B2 - - Google Patents

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JPH0565613B2
JPH0565613B2 JP12382284A JP12382284A JPH0565613B2 JP H0565613 B2 JPH0565613 B2 JP H0565613B2 JP 12382284 A JP12382284 A JP 12382284A JP 12382284 A JP12382284 A JP 12382284A JP H0565613 B2 JPH0565613 B2 JP H0565613B2
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JP
Japan
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ink
dye
reducing agent
printing
parts
Prior art date
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JP12382284A
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JPS616365A (ja
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Nobuyoshi Handa
Yutaka Masuda
Teruo Nakamura
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は繊維構造物にインクジエツト染色法で
プリント画像を表現するに際し、繊維かつ鮮明で
しかも、濃染性を有する図柄を施すための染色方
法に関する。
(従来の技術) 従来、繊維構造物に捺染する方法として、スク
リーン捺染法、ローラー捺染法、ロータリー捺染
法、転写捺染法が一般的である。この捺染法はい
ずれも、製版工程が必要であり、生産までに多大
な労力と準備期間を要すること、更にはフアツシ
ヨン性が多様化している今日、多品種少量生産が
望まれるが、これらの方法は即時プリント性に著
しく欠ける。それを改善するため、最近紙への記
録・印刷分野で開発が進んでいる、無版で印刷で
きるインクジエツト記録が注目され始めている。
この方法は紙が主体であり、繊維構造物に利用し
た場合の問題点は滲みおよび液滴で画像を表現す
るため、無地染めが難しく、濃染性に欠ける等が
挙げられる。
そこで、無地部は浸染またはパツド法で無地染
めを行ない、次いでインクジエツト染色法でプリ
ント柄を付与する、つまり防抜染法が考えられ
る。しかし、防抜染法は還元剤を含有する染料イ
ンクを用いる必要があるが、インクジエツト染色
法では一般のスクリーン捺染法に比較し、還元剤
濃度、染料濃度とも高濃度が必要であり、その結
果、還元剤により染料の凝集が起り、ノズル詰り
が発生する。
すなわち、現行の防抜染技術をそのまま、イン
クジエツト染色に適用することは難しく、インク
ジエツト染色による防抜染は出来なかつたのが実
状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、高級柄を有するインクジエツト
染色による防抜染法を簡単かつ容易に提供するこ
とを鋭意検討した結果、インク組成を分離せしめ
しかも、同じ場所に液滴を付与させることによ
り、防抜染を容易に達成し得ることを究明し、本
発明に到達したものである。
(問題点を解決するための手段) 着色された布帛に還元剤を含有するインクと還
元剤に分解しない染料を含有するインクを別々の
ノズルから液滴を飛翔せしめ、しかも同じ場所に
両者のインクを付与させることを特徴とする、イ
ンクジエツト染色による防抜染法。
本発明でいうインクジエツト法とは、近年非接
触の記録・印字を行なうため30〜500μのノズル
から噴射するインクを制御することによる印字装
置が開発されており、これを布帛の図柄を形成す
る染色に応用するものを指す。インクジエツト法
は、数多くの方法が考案され、これらの方法の主
なものを、インク小滴の発生方法で分類すると3
種の方法があり、本発明では、これらを含めどの
方法にも適用されるものである。第1の方法は、
圧電素子の力だけでインク小滴を必要に応じてオ
リフイスから噴出させる圧力パルス型(オンデマ
ンド型)である。第2の方法は、加圧したインク
を細孔からジエツト状に噴出させ、これに振動を
加えて小滴に分裂させると同時に電荷を与えて、
これを制御する加圧振動型である。第3の方法
は、前述の第2の方法が加圧したインクを細孔か
ら噴出させるのに対して、インクを静電引力によ
りノズルから引き出す静電加速型である。最近、
高速化をはかるために、バブルジエツトやスリツ
トジエツトの開発検討が進められている。
また、本発明の防抜染法による着色された布帛
とは、還元剤で分解する染料を用いることが、必
須である。還元剤に分解する染料をパツド法、プ
リント法、浸染法等で均一に無地染めし、着色さ
せれば良く、未固着な状態でも固着された状態の
いずれでも良い。未固着状態でその後プリントす
る方法は防抜染と呼ばれ、固着後、プリントする
方法は一般に抜染と呼ばれる。本発明は防抜染お
よび抜染でもよいが、未固着状態で布帛にプリン
トする防抜染が、還元剤による分解が大きく、柄
が鮮明になる。
本発明の同じ場所に両者のインクを付与させる
ということは全く同じ場所または若干場所がづれ
ても良く、要は両者のインクが重なることを意味
する。当然、同じ場所に近い法が図柄が鮮明にな
る。
本発明でいう還元剤とは着色された布帛の染料
を分解するものであり、錫化合物として塩化第1
錫、蓚酸第1錫、酢酸第1錫およびフツ化第1
錫、亜鉛化合物としてはデクロリンに代表される
ホルムアルデヒドスルホキシリツク亜鉛塩(Zinc
salt of formaldehyde salfoxylic acid)また、
ロンガリツトに代表される、ナトリウム・スルホ
キシレート・ホルムアミド(Na sulfoxylate
formaldehyde)それ以外はハイドロサルフアイ
ト、二酸化チオ尿素、アルカリ類等があるが、こ
れらに限定されるものではなく、染料を分解し、
着色を消滅させるものは全て含有する。
還元剤の一般的な使用法は使用染料と繊維構造
物で異なり、例えば分散染料/ポリエステル系繊
維、カチオン染料/ポリアクリロニトリル系繊維
では塩化第1錫またはアルカリ類が使用され、酸
性染料/ポリアミド、酸性染料/羊毛ではデクロ
リンが使用される。
本発明における染料は使用する布帛を構成する
繊維により、分散染料、酸性染料、カチオン染
料、油溶性染料、直接染料、合金染料、バツト染
料、硫化染料、ナフトール染料、反応性染料、酸
化染料などを用いる。
本発明で使用する還元剤を含有するインク(A)お
よび還元剤に分解しない染料を含有するインク(B)
とは主材料であり、補助材料として、グリコール
類、物性調整剤、膨潤剤、防カビ殺菌剤、酸素吸
収剤、キレート化剤などが、適宜添加されたもの
でよい。
本発明はまず、還元剤に分解する染料群を用
い、パツド法、プリント法、浸染法等の無地染め
法で着色させる。次いで、(A)、(B)を主材料とする
インクを作成し、インクジエツト染色で図柄を付
与させる。インク(A)、インク(B)とも、同じ場所に
付与させる必要がある。液滴を飛翔させる順序は
いずれでもよいが、インク(A)を最初に、次いでイ
ンク(B)の液滴を飛翔させる方が若干、図柄が鮮明
になる。インク(B)のノズルにイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラツクの4色を用いれば、広範囲
な色相表現が可能である。
インクジエツトで液滴を付与した後は通常の発
色方法すなわち、スチーム法では100〜190℃、サ
ーモゾル法では180〜220℃で固着発色させればよ
い。かかる固着発色後は、必要に応じて、ソーピ
ング処理を組み入れることができる。かかるソー
ピング処理を組み入れることにより、染色品の染
色堅牢度を向上せしめることができる。
(実施例) 実施例 1 ポリエステル系繊維から成るフイラメント織物
を用い、下記染料組成でパツドー乾燥し、紺色の
未発色の着色物を得た。
Kiwalon Polyester Dark Blue RB(紀和化学社
製 分散染料) 100g/ キミツアルギンLZ(君津化学工業) 2g/ 次いで、還元剤を含有するインク(A)および還元
剤に分解しない染料を含有するインク(B)を各々作
成した。
インク(A)の作成 塩化第1錫(還元剤) 20部 プロピレングリコール 20部水 60部 100部 インク(B)の作成 染料:還元剤に分解しない染料 Sumikaron Yellow E−4GL(住友化学社製 分
散染料) 10部 プロピレングリコール 20部水 70部 100部 インク(A)、インク(B)とも5ミクロンカツトのロ
紙を用いロ過した。次いで、アスピレーターと連
結したデシケーター内部に挿入し、20mmHgで約
1時間脱気した。脱気されたインク(A)、インク(B)
を、次の条件下でインクジエツトのノズルから噴
射した。
インジエツト方式:オンデマンド型 ノズル直径:60μ ノズルと布帛の距離:1mm 印加電圧:40V その他:同じ場所にインク(A)、(B)を噴射させ
る。
また、噴射順序はインク(A)が最初で、次いでイ
ンク(B)が噴射される様に配慮した。その後、固着
発色は過熱水蒸気(HT)を用い、180℃で7分
間処理した。次いで、還元剤を除去するためソー
ピング処理を施した。結果はインク(A)、インク(B)
が付与された部分のみ、黄色、他は紺色に発色し
た非常に繊維なプリント画像が得られた。
実施例 2 下記、が異なる以外は実施例1と同様な方
法で処理した。
染色条件(浸染法) Kiwalon Polyester Black EX−FR(紀和化
学社製 分散染料) 20%(owf) Dianix Rubine FG−SE(三菱化成社製 分散
染料) 0.2%(owf) 酢 酸 0.5c.c./ 浴比1:20、120℃×60分間染色し、黒色に
着色された染色物を得た。
インク(A)′ 塩化第1錫 20部 プロピレングリコール 20部 テトロシンPEC(山川薬品社製 膨潤剤) 20部水 40部 100部 結果は実施例1と同様、インク(A)′、(B)が付
与された部分のみ黄色、他は黒色に発色した非
常に繊細なプリント画像が得られた。
比較例 インク(A)、インク(B)を配合した還元剤と染料を
含有するインク(C)を用いた以外は実施例1と同様
な方法で処理した。
インク(C) 染料:還元剤に分解しない染料 palanil Brill Red BEL(BASF社製 分散染料)
10部 塩化第1錫 20部 プロピレングリコール 20部水 50部 100部 結果は、還元剤(塩化第1錫)による染料の凝
集が著しく、ノズルから液滴が飛翔せず、中断し
た。
従つて、実施例1、2に述べた様に還元剤を含
有するインクと還元剤に分解しない染料を含有す
るインクを分離させる必要がある。
実施例 3 羊毛織物を下記条件で染色し、黒色に着色され
た織物を得た。
Remazol Black B(ヘキスト社製 反応性染料)
6%(owf) Remazol Orange 3R
(ヘキスト社製 反応性染料) 0.75(owf) 酢 酸 0.5c.c./ 芒 硝 5g/ 浴比1:20、95℃×60分染色、乾燥した。
次いで、還元剤を含有するインク(D)、および還
元剤に分解しない染料を含有するインク(E)を各々
作成した。
インク(D) デクロリンソルブルコンク(BASF社製 還元
剤) 30部 プロピレングリコール 20部水 50部 100部 インク(E) Kayaku ACid Brill Flavine FF(日本化薬社製
酸性染料:還元剤に分解しない染料) 15部 プロピレングリコール 20部水 75部 100部 実施例1と同様な方法なロ過、脱気、インクジ
エツトを行なつた。固着発色は飽和蒸気による、
100℃で40分湿熱処理を行なつた。次いで、還元
剤の除去および堅牢度向上を目的に非イオン活性
剤2g/、50℃×20分のソーピング処理を施し
た。
実施例1、2同様、インク(D)、(E)が付与された
部分のみ黄色、他は黒色に発色された、繊細でか
つ鮮明なプリント画像が得られた。
(発明の効果) 本発明はインクジエツト染色に防抜染法を簡
単、容易に提供し得るという特徴を有するもので
ある。
しかも本発明によればインクジエツトの特徴で
ある、繊細かつ鮮明なプリント画像表現と防抜染
の特徴である無地部の均一かつ濃染性の両者を満
足させたもりであり、従来の防抜染では得られな
い高級柄の付与が、製版工程無しで容易で達成で
きるのが特徴である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 着色された布帛に還元剤を含有するインクと
    還元剤に分解しない染料を含有するインクを別々
    のノズルから液滴を飛翔せしめ、しかも同じ場所
    に両者のインクを付与することを特徴とする、イ
    ンクジエツト染色による防抜染法。
JP12382284A 1984-06-18 1984-06-18 インクジエツト染色による防抜染法 Granted JPS616365A (ja)

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JP12382284A JPS616365A (ja) 1984-06-18 1984-06-18 インクジエツト染色による防抜染法

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JP12382284A JPS616365A (ja) 1984-06-18 1984-06-18 インクジエツト染色による防抜染法

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JPS616365A JPS616365A (ja) 1986-01-13
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JP12382284A Granted JPS616365A (ja) 1984-06-18 1984-06-18 インクジエツト染色による防抜染法

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Families Citing this family (8)

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JPS616365A (ja) 1986-01-13

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